2022年12月31日 (土)

INDEX

当ブログにて公開中のレビュー、および1998年12月1日からスタートした『とみぃの宮殿』に掲載された記事を当ブログにて再公開したレビューのインデックスページになります。(2021年3月9日更新)


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2021年3月31日 (水)

2021年2月のアクセスランキング

ここでは2021年2月1日から2月28日までの各エントリーへのアクセスから、TOP30エントリーを紹介します。内訳は、トップページやアーティスト別カテゴリーへのアクセスなどを省いた上位30記事。まだ読んでいない記事などありましたら、この機会に読んでいただけたらと。

ちなみに記事タイトルの後ろにある「(※XXXX年XX月XX日更新/↓●位)」の表記は、「更新日/2021年1月のアクセスランキング順位」を表しています。

 

1位:WEEZER『OK HUMAN』(2021)(※2021年2月7日更新/NEW!)

2位:NAILBOMB『POINT BLANK』(1994)(※2018年5月12日更新/→2位)

3位:ACCEPT『TOO MEAN TO DIE』(2021)(※2021年2月1日更新/NEW!)

4位:MICHAEL SCHENKER GROUP『IMMORTAL』(2021)(※2021年2月2日更新/NEW!)

5位:WHITESNAKE『THE BLUES ALBUM』(2021)(※2021年2月20日更新/NEW!)

6位:LOVE AND DEATH『PERFECTLY PRESERVED』(2021)(※2021年2月12日更新/NEW!)

7位:THE PRETTY RECKLESS『DEATH BY ROCK AND ROLL』(2021)(※2021年2月14日更新/NEW!)

8位:THE DEAD DAISIES『HOLY GROUND』(2021)(※2021年2月5日更新/NEW!)

9位:MOGWAI『AS THE LOVE CONTINUES』(2021)(※2021年2月19日更新/NEW!)

10位:WIG WAM『NEVER SAY DIE』(2021)(※2021年2月4日更新/NEW!)

 

11位:CARCASS『HEARTWORK』(1993)(※2017年10月21日更新/Re)

12位:FOO FIGHTERS『MEDICINE AT MIDNIGHT』(2021)(※2021年2月6日更新/NEW!)

13位:THE WHITE STRIPES『MY SISTER THANKS YOU AND I THANK YOU: THE WHITE STRIPES GREATEST HITS』(2020)(※2021年2月16日更新/NEW!)

14位:GEORGE LYNCH & JEFF PILSON『HEAVY HITTER』(2020)(※2021年2月13日更新/NEW!)

15位:DURBIN『THE BEAST AWAKENS』(2021)(※2021年2月17日更新/NEW!)

16位:WHITESNAKE『LOVE SONGS』(2020)(※2020年11月9日更新/↑27位)

17位:NERVOSA『PERPETUAL CHAOS』(2021)(※2021年2月15日更新/NEW!)

18位:WARDRUNA『KVITRAVN』(2021)(※2021年2月9日更新/NEW!)

19位:ANNISOKAY『AURORA』(2021)(※2021年2月10日更新/NEW!)

20位:GREY DAZE『AMENDS... STRIPPED』(2021)(※2021年2月8日更新/NEW!)

 

21位:YOU ME AT SIX『SUCKAPUNCH』(2021)(※2021年2月3日更新/NEW!)

22位:GOD IS AN ASTRONAUT『GHOST TAPES #10』(2021)(※2021年2月18日更新/NEW!)

23位:TO KILL ACHILLES『SOMETHING TO REMEMBER ME BY』(2021)(※2021年2月11日更新/NEW!)

24位:JOEL HOEKSTRA'S 13『RUNNING GAMES』(2021)(※2021年2月21日更新/NEW!)

25位:THE ALMIGHTY『SOUL DESTRUCTION』(1991)(※2021年2月23日更新/NEW!)

26位:RICKY WARWICK『WHEN LIFE WAS HARD & FAST』(2021)(※2021年2月22日更新/NEW!)

27位:WHITESNAKE『SLIDE IT IN: THE ULTIMATE SPECIAL EDITION』(2019)(※2019年3月27日更新/Re)

28位:NINE INCH NAILS『THE FRAGILE』(1999)(※2019年1月25日更新/↓18位)

29位:THUNDERPUSSY『THUNDERPUSSY』(2018)(※2018年6月28日更新/Re)

30位:ANDY TAYLOR『THUNDER』(1987)(※2017年9月28日更新/↓19位)

2021年3月のお仕事

2021年3月に公開されたお仕事の、ほんの一例です。随時更新していきます。(※3月7日更新)

 

[WEB] 3月7日、「リアルサウンド」にてコラムザ・コインロッカーズ、異例の毎週末オンラインライブで急成長? 約2カ月間で積み上げた努力を紐解くが公開されました。

[WEB] 3月6日、「リアルサウンド映画部」にてコラム乃木坂46×櫻坂46×日向坂46による本格ミステリードラマ 『ボーダレス』の注目ポイント解説が公開されました。

[紙] 3月4日発売「日経エンタテインメント!」2021年4月号にて、櫻坂46菅井友香の連載「いつも凛々しく力強く」、日向坂46渡邉美穂の連載「今日も笑顔で全力疾走」の各構成を担当しました。(Amazon

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また、2021年2月に当サイトで紹介したアルバムから各1〜2曲程度ピックアップして、30曲程度のプレイリストをSpotify、AppleMusicにて制作・公開しました。題して『TMQ-WEB Radio 2102号』。レビューを読む際のBGMにするもよし、何も考えずにダダ流しするもよし。おヒマなときに聴いていただけると嬉しいです。

2021年3月 9日 (火)

WITHERFALL『CURSE OF AUTUMN』(2021)

2021年3月5日にリリースされたWITHERFALLの3rdアルバム。日本盤は同年3月10日発売。

WITHERFALLは2013年、ジェイク・ドレイヤー(G/2016〜21年にはICED EARTHにも在籍)とジョセフ・マイケル(Vo/2018年からはSANCTUARYにも参加)を中心に結成された。LA出身のメロディックメタルバンド。2017年10月(日本盤は2018年3月)に1stアルバム『NOCTURNES AND REQUIEMS』を発表しますが、同作完成直前の2016年12月にメンバーのアダム・セイガン(Dr)が悪性リンパ腫により亡くなるという悲劇に見舞われます。しかし、バンドは歩みを止めることなく、翌2018年11月(日本盤は2019年2月)に2ndアルバム『A PRELUDE TO SORROW』をリリース。海外盤リリースと同タイミングとなる同年11月には、KAMELOTのオープニングアクトとして初来日も果たしました。

前作から2年4ヶ月ぶりとなる新作。その間にはHELLOWEEN「A Tale That Wasn’t Right」などのカバー曲を含む8曲入りEP『VINTAGE』(2019年)も発表していましたが、まとまった新曲をたっぷり楽しめるという点では、待望の1枚と言えるでしょう。プロデュースをジェイク&ジョセフ、最近アメリカの国会議事堂乱入の暴動で逮捕されるという話題でその名を広めてしまったICED EARTHのジョン・シェイファーが担当。コロナ禍のロックダウンによりツアー活動が中止され、2020年4月にはジェイク&ジョセフ、アンソニー・クロフォード(B)のオリメンにゲストドラマーとしてマルコ・ミンネマン(Dr)を迎えてスタジオ入りしたとのことです。

オープニングを飾る1分に満たないインスト「Deliver Us Into The Arms Of Eternal Silence」から「The Last Scar」へとなだれ込むドラマチックな流れ、8分半近くにもおよぶ「Tempest」の緩急に富んだアレンジとジェイクのエモーショナルなギタープレイなど、全体を通して激しさと切なさを交互に交えた劇的な演出は過去イチの完成度。かと思えば、アルバムタイトルトラック「Curse Of Autumn」が1分半程度のフォーキーな楽曲ということにも驚かされます(曲終盤で激しさを増し、そのまま次の「The Unyielding Grip Of Each Passing Day」へと続くのですが)。

いわゆるプログレッシヴメタルの範疇に入るバンドなのかもしれませんが、単なるプログレメタルとも一線を画する個性が感じられるし、かといってパワーメタルやネオクラシカル系ともちょっとだけ違う。なんてことを考えていると、終盤に登場する15分超の力作「...And They All Blew Away」に圧倒され、BOSTON「Long Time」をアコースティックテイストで切なくカバーしたテイクで幕を閉じる……ものすごく壮大なアルバムだなあ、と呆気に取られるはずです(笑)。なお、日本盤にはこの「Long Time」のバンドアレンジ・バージョンも追加収録されており、こちらもオススメです。

メロディアスなヘヴィメタルが好きで、適度にプログレッシヴでスラッシーなテイストが好みというリスナーには、うってつけの1枚。長きにわたりじっくり楽しめる良盤です。

 


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2021年3月 8日 (月)

A DAY TO REMEMBER『YOU'RE WELCOME』(2021)

2021年3月5日にリリースされたA DAY TO REMEMBERの7thアルバム。現時点で日本盤未発売。

全米2位という快挙を成し遂げた前作『BAD VIBRATIONS』(2016年)から4年半ぶりとなる今作は、レーベルを新たにFueled By Ramenへと移して最初のアルバム。プロデューサーにはコリン・ブリテン(ALL TIME LOW、ONE OK ROCKPAPA ROACHなど)とメンバーのジェレミー・マッキノン(Vo)を迎えて制作されました。

初期こそポップパンクの流れを汲むバンドでしたが、ここ数作はメタルコア色を強めており、今作ではモダンなエレクトロポップのテイストを散りばめつつも、随所でメタルコア的ヘヴィさを響かせる非常に“イマドキ”のHR/HMサウンドを展開しています。

1曲1曲の楽曲の強度も非常に高いものがあるし、なによりもアルバムを通して聴いていて非常に心地よく楽しめる。過激さこそ皆無ですが、繰り返し楽しむことができる良盤だと断言できるでしょう。

ボーカルプロダクションも、メロディアスさを全面に打ち出しつつ要所要所でスクリームを織り交ぜる。また、低音&高音のオクターブ・ツインボーカルもポップさを強調する良い武器にあっており、それらが先のエレポップ風メタルコアサウンドにマッチしている。決して新しい手法ではないですし、なんなら手垢の付きまくった作風でもありますが、この作品においては不思議といやらしく感じられないのですから、不思議なものです。

こういった先人たちが生み出してきた小技を的確に使いこなすことで、メタルコア/ラウドバンドとしての王道感がより強まっているように感じられるというのもあり、改めて賢いバンドだなあと実感。思えばプロデューサーのコリンはワンオクや5 SECONDS TO SUMMERなどモダンなバンドを手がけるほか、アヴィーチーの作品にも参加した経験の持ち主。なるほど、納得です。

全体を柔らかでしなやかな空気感で包み込むからこそ、「Resentment」のようなメタルコアテイストの楽曲や「Viva La Mexico」みたいなアリーナロック的作風のナンバーがより映える。そういった楽曲の活かし方も非常にわきまえた、鉄壁の1枚ではないでしょうか。

こういう音、日本のリスナーにめちゃめちゃウケそうな気がするのですが……いかがでしょう?

 


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2021年3月 7日 (日)

KING 810『AK CONCERTO NO.47, 11TH MOVEMENT IN G MAJOR』(2020)

2020年11月13日にリリースされたKING 810の4thアルバム。日本盤未発売。

デヴィッド・ガン(Vo, G)とユージーン・ギル(B, G, Dr)の2人体制になって初のアルバム『SUICIDE KING』を2019年1月に自主リリースした彼らですが、そこから約2年を経て届けられた今作。今回もデヴィッドを中心に同じ布陣、同じスタイルで制作されたことが伺える仕上がりとなっています。

前作にてハードコア色が後退し、一方でニューメタル色が濃くなりはじめていましたが、今作ではその色合いがさらに強まることに。オープニングを飾る「AK Concerto No. 47」では、DISTURBEDのデヴィッド・ドレイマン(Vo)を彷彿とさせるパーカッシヴな歌唱スタイルに驚かされることでしょう。(恐らく)打ち込みで構成されたリズムトラックはこのミドルヘヴィな曲調に非常に合っており、かつそこにデヴィッド・ガンの新たな歌唱法が加わることで……懐かしさを感じずにはいられません。

かと思えば、前作からの流れを汲むリードトラック「Hellhounds」では、MARILYN MANSONあたりを彷彿とさせる作風(MVではビジュアルも)で無駄にスケールの大きさをアピール。続く「Love Under Will」のようなデジタル・ゴシックと言わんばかりの曲調も、早くもこのバンドのカラーにマッチしており好印象を与えます。

前半は前作の延長線上にあるミドルヘヴィのニューメタルスタイルで押し通しますが、後半に入るとそのカラーに少しずつ変化が。「Dukes」での若干跳ね気味なリズム&ギターリフは、本作において良いアクセントになっているように案じました。さらに「House Of Dust」ではテンポを上げることでさらなる高揚感を与え、インダストリアル調の「Love Bomb」、グルーヴィーな「Suicide Machines」と良い流れを作り、ラストの「2a」で盛大に締めくくる。後半から終盤にかけて、尻上がりに良くなっていく印象を与える内容だと思いました。

もはやRoadrunner時代の2作とは完全に別モノへとシフトしたKING 810。“全米一危険なバンド”なんて謳い文句も今は昔、これはこれでアリのような気もしてきました。グルーヴメタルやニューメタルを2020年代に再生するという意味では、彼らが本作で果たした役割は非常に大きなものがあると思うし、このアルバムも高く評価されるべき作品だと言えるでしょう。しかし、目新しさや“2020年ならでは”の要素は皆無。上のような見方を外せば、単なる懐古主義で片付けられてしまいそうで勿体ないなと。LIMP BIZKITKORN、MARILYN MASONなどの90年代後半のグルーヴメタル、DISTURBED以降のニューメタルを好むリスナーに今こそ触れていただきたい1枚。

にしても、良いアルバムタイトルですね。この際過去のキャリアを切り離して、新鮮な気持ちで接してもらいたいなかなかの良作です。

 


▼KING 810『AK CONCERTO NO.47, 11TH MOVEMENT IN G MAJOR』
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2021年3月 6日 (土)

GATECREEPER『AN UNEXPECTED REALITY』(2021)

2021年1月13日にリリースされたGATECREEPERの最新EP。現時点で日本盤は未発売。

2ndフルアルバム『DESERTED』(2019年)から1年3ヶ月ぶりの新作となる本作は、Relapse RecordsからではなくClosed Casket Activitiesというインディレーベルからのリリース。全8曲入りとフルアルバム並みの収録曲数ですが、そのトータルランニングに目をやると……17分強。1曲2分前後のショートチューンで構成されているのかな?と思いきや、M-1「Starved」からM-7「Superspreader」までの7曲はすべて1分前後の超ショートチューン(笑)。で、ラストナンバー「Emptiness」のみ11分の大作というイビツな構成となっております。

ミックス&マスタリングを手がけたのは、過去のアルバム同様にCONVERGEのカート・バルー(G)が担当。カオティックで鋭角的なサウンドながらも全体の分離/バランスが非常に良く、この手のバンドの中でもかなり聴きやすく整理されている印象を受けます。だからといって“ウェル・メイド”なのかと問われると、まったくそんなことはなく。このバランス感はさすがに一言です。

前作のレビューにも書きましたが、彼らの魅力は「80年代のUSデスメタル・オリジネーター(OBITUARYなど)や90年代の北欧デスメタル勢、そしてBOLT THROWERに代表される初期UKデスメタルバンドのエッセンスを取り入れつつも、XIBALBAなどデスメタルやスラッジの要素を取り入れ始めたハードコアバンドとも並列で語れるようなスタイルを維持し続けているところ」にあると思うんです。そういった意味では、本作はここで説明しているような要素がよりダイレクトに封じ込められた、濃厚な1枚に仕上がっていると思います。

オープニングからの数曲は本当に切れ目なく進行するので(かつ1曲が1分からそれに満たないほどの短さなので)、開始からしばらくして「今何曲目?」と確認するとすでに4、5曲目という事実に驚かされたりするのではないでしょうか。特に冒頭3曲「Starved」「Sick Of Being Sober」「Rusted Gold」はその傾向がより強く、完全に初期のNAPALM DEATHに通ずるものがあると思うのです。また、サウンド的にはENTOMBEDあたりの北欧デスメタルを彷彿とさせるものがあるし、改めてルーツに忠実なバンドだなとニンマリ。

ところが、このスピーディーな展開もラストナンバー「Emptiness」ですべてひっくり返されます。このスロー&ヘヴィなドゥーム/スラッジナンバーからは、不思議と叙情的な空気も伝わり、それこそ先のXIBALBAあたりとの共通点も見受けられる。と同時に、個人的には初期CATHEDRALからの影響も見受けられると思っていて。そのへんは聴き手によって受ける印象も異なるのでしょうけど、それを抜きにしても自分たちのルーツを隠そうとしないその姿勢と、かつそれらの影響を自分たち流にしっかり消化/昇華させているところにも共感が持てます。

前半の駆け足感と後半のタメ&泣きの対比含め、非常に強烈なインパクトを放つ1枚。早くも2021年度ベストアルバム候補の誕生です。

 


▼GATECREEPER『AN UNEXPECTED REALITY』
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2021年3月 5日 (金)

HAYLEY WILLIAMS『FLOWERS for VASES / descansos』(2021)

2021年2月5日にリリースされたヘイリー・ウィリアムスの2ndアルバム。現時点で日本盤は未発売。

PARAMOREのフロント・ウーマンによるソロ活動は2020年2月リリースのEP『PETALS FOR ARMOR I』から本格化し、同年5月発売の1stソロアルバム『PETALS FOR ARMOR』で最初のピークを迎えます。しかし、ご存知のとおりソロ活動開始と同時にコロナ禍に突入してしまったこともあり、ツアーなどのライブ活動は一切行えない状況でした。

そんな中、昨年12月にはアコースティックEP『PETALS FOR ARMOR: SELF-SERENADES』をリリース。そこから2ヶ月という短いスパンで、本作は事前情報なしでサプライズリリースしました。

エレポップやニューウェイヴからの影響濃厚なアートポップが基盤だった前作から一転、本作は非常に内省的なアコースティックサウンド中心で構築されています。これはもちろん、コロナ禍によるロックダウンがもたらした影響が大きいのですが、もっといえばロックダウンがなかったら生まれなかった1枚とも言えるでしょう。

このサウンドの変化は、プロデューサー交代も大きく影響していると言えます。前作ではPARAMOREのテイラー・ヨーク(G)という気心知れた人選でしたが、今作ではセレーナ・ゴメスやニッキー・ミナージュ、THE VERONICASなどを手がけてきたダニエル・ジェームズが担当。もともとエレポップやダンスポップを中心に制作してきた方ですが、本作ではそういった派手さは皆無で、アコースティックギターやピアノなどの生楽器主体のシンプルな作風でまとめられています。

ナッシュビルにあるヘイリーのホームスタジオですべての楽器をテイラーによって録音された本作は、ナッシュビルという土地柄もあってかゴシック調の中にもカントリー的テイストも見つけることができる。ヘイリーは本作に対して「テイラー・スフィフトにおける『FOLKLORE』に相当するもの」と説明していますが、このアーシーで内向的な作風はまさに『FOLKLORE』と同列で語られるべき1枚だと断言できます。

タイトルに用いられたワード「descansos」は、スペイン語で「休息」や「(予期しない突然死に対して配置される)十字架」を意味します。これはコロナによって亡くなった大勢の人たちに贈られたものと受け取ることもできるでしょう。ロックダウンが生み出す閉鎖感と孤立、コロナの影響で次々と亡くなっていく人たち。そういった日常は日本からは想像できないほどのものがあるはずです。そういった2020年を音楽に刻むという点において、本作は『PETALS FOR ARMOR』に続く純粋な新作というよりは、もっとシンプルに“記録=Record”としての新作と捉えたほうが正しいのかもしれません。

我々の生活が以前に近くことで、本作の響き方もまた違ったものになると思いますが、だからこそまだひどい状況が続くこのタイミングに触れておきたい、そんな日々の生活に根付いた1枚です。

 


▼HAYLEY WILLIAMS『FLOWERS for VASES / descansos』
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2021年3月 4日 (木)

ELECTRIC CENTURY『ELECTRIC CENTURY』(2021)

2021年2月26日にリリースされたELECTRIC CENTURYの2ndアルバム。現時点で日本盤は未発売。

ELECTRIC CENTURYはMY CHEMICAL ROMANCEのベーシスト、マイキー・ウェイとSLEEP STATIONのフロントマンでもあるデヴィッド・デビアクによるユニット。セルフタイトルのEP(2015年)を経て、2016年3月に1stアルバム『FOR THE NIGHT TO CONTROL』を雑誌『KERRANG!』に付属する形で発表しています(2017年7月には一般流通開始)。

実に5年ぶりの新作、かつマイキーにとってはMY CHEMICAL ROMANCE再始動後初のアイテムとなる本作は、そのバンドメイトでもあるレイ・トロ(G)がプロデュースを担当。1st EP以来となるセルフタイトル作であると同時に、そのアートワーク/グラッフィック含めた本格的なコンセプト作となっております。

ストーリーは「売れない俳優のジョニー・アシュフォードが、飲酒運転で逮捕されたことを機に催眠療法士の治療を受けることに。ところが、その催眠療法によってジョニーは1980年代のアトランティック・シティに送られてしまう」といったもの。要は、今作はこのストーリーを音楽によって彩っていく、独自のサウンドトラックといったところでしょうか。もともと80年代のニューウェイヴやエレポップからの影響が濃厚だったELECTRIC CENTURYでしたが、このコンセプトに沿って展開していくことによって、よりリアリティが増したのではないでしょうか。

チープながらも非常に現代的なリズムトラックとシンセをベースにしたサウンドメイキングは思った以上にミニマル寄り。ですが、意外にも2021年のポップフィールドでも十分に通用するもので、流麗なメロディとあわせて非常に聴きやすく仕上げられています。オープニングを飾る「Till We're Gone」なんて、冒頭のリズムパターンや音色からしてモロに80年代的で、音が鳴った瞬間に「懐かしい!」と感じるものの、全体を通して聴いていると不思議とモダンさが伝わってくるから不思議です。マイケミのメンバーが関わっていることもあって、マイケミとの共通点を無理やり見つけることもできるかもしれません。メロディが醸し出すノスタルジックな雰囲気はまさにそれですよね。全体的に平坦なアレンジが目立ちますが、これをもしマイケミでプレイしたらまた印象も大きく変わり、それっぽく聴こえるのではないでしょうか。

「Little Things」や「Free To Be OK」のようなバンドサウンド寄りの楽曲もあるものの、基本的には打ち込みエレポップ中心なので、エモなどを好むバンド系リスナーにはちょっと敷居が高く感じられるかもしれません。でも、それこそ最近のPANIC! AT THE DISCOあたりを愛聴しているリスナーならば、すんなりと受け入れられるのではないでしょうか。

80年代リアルタイム通過組の自分にはどこか懐かしく、それでいて新鮮に響く本作。マイケミのファンにはどう映るのかも気になるところですが、こういった「大きくハネることはないけど、時代や世代を問わず愛されるであろう魅力を秘めたスルメ作」が正当な評価を受けることに期待しています。

 


▼ELECTRIC CENTURY『ELECTRIC CENTURY』
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2021年3月 3日 (水)

ALICE COOPER『DETROIT STORIES』(2021)

2021年2月26日にリリースされたアリス・クーパーの28thアルバム(ALICE COOPER BAND時代含む。ソロ名義では21作目)。

豪華ゲストが多数参加した『PARANORMAL』(2017年)から約3年半ぶりのフルアルバムではありますが、その間にHOLLYWOOD VAMPIREの2ndアルバム『RISE』(2019年)や、今作の前哨戦となるEP『BREADCRUMBS』(2019年)も発表しているので、このご時世にしてはかなり短いスパンで新作を届けてくれたことになります。老いてなおご盛ん、素晴らしいことです。

今作は『BREADCRUMBS』で実践したことの集大成と呼べる内容で、作風的には『PARANORMAL』以降……いや、HOLLYWOOD VAMPIRE以降と言ったほうが正しいでしょうか。とにかく、ここ10年くらいの音楽活動の総決算と呼ぶにふさわしい、アリスの“Back to roots”的な1枚。60年代後半から70年代前半のALICE COOPER BAND時代を思わせる、ポップでパンキッシュ、なのにソウルフルなフィーリングも含まれたゴリゴリのガレージロック満載で、80年代末の“再ブレイク”期以降なら『THE LAST TEMPTATION』(1994年)あたりが好きなリスナーなら一発で気に入る仕上がりです。

プロデュースを手がけたのは、『PARANORMAL』『BREADCRUMBS』と3作連続のボブ・エズリン。レコーディングには『BREADCRUMBS』にも参加したウェイン・クレイマー(G/MC5)やポール・ランドルフ(B, Vo/JAZZANOVA)、ジョニー“ビー”バダニェック(Dr/MITCH RYDER & THE DETROIT WHEELS)に加え、ALICE COOPER BANDのオリジナルメンバーでもあるデニス・ダナウェイ(B)、ニール・スミス(Dr)、マイケル・ブルース(G)、さらにはジョー・ボナマッサ(G)やマーク・ファーナー(G/GRAND FUNK RAILROAD)、スティーヴ・ハンター(G)、ラリー(Dr/U2)など近作にも参加したお馴染みの面々が顔を並べています。豪華さが相変わらずなのは、きっと「アリス・クーパーのアルバムになら参加したい!」という仲間がそれだけ多いってことの表れなんでしょうね。

全15曲の収録曲の中には、『BREADCRUMBS』で既出の4曲や昨年先行リリースされた「Hanging On By A Thread (Don't Give Up)」も含まれていますが、オープニングを飾るTHE VELVET UNDERGROUNDのカバー「Roc & Roll」からラストの「East Side Story」(『BREADCRUMBS』収録のBOB SEGER & THE LAST HEARDカバー)までトータル50分があっという間に感じられるほど心地よく楽しめるんですよね。2〜3分台のシンプルなロックンロールが中心というのも大きいのでしょうけど、狙い過ぎずに自然な形で先祖返りすることをアリス本人が楽しんでいるのも作用しているのかな。それでいてマンネリ化せず、ちゃんと新作としてのクオリティも維持しているのは、さすがの一言です。

もはやアリスに「Poison」や「Hey Stoopid」のような楽曲を求めないけど(ライブではこれらの曲もちゃんと聴けますしね)、「Under My Wheels」や「Shool's Out」みたいな新曲は求めてもいいよね?……そう言いたくなる、“アリス・クーパーがアリス・クーパーであることをしっかり引き受けた”良作です。

 


▼ALICE COOPER『DETROIT STORIES』
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2021年3月 2日 (火)

HARAKIRI FOR THE SKY『MӔRE』(2021)

2021年2月19日にリリースされたHARAKIRI FOR THE SKYの5thアルバム。現時点で日本盤未発売。

HARAKIRI FOR THE SKYはオーストリアのウィーン&ザルツブルクで結成されたポスト・ブラックメタルバンド。マルチプレイヤーのMS(G, B, Dr)とフロントマンJJ(Vo)の2人組で、ツアーではドラム、ギター、ベースの各プレイヤーが加わるようです。もともとは別名のブラックメタルバンドだったそうですが、現在の名前に変わってからはよりオルタナティヴな方向へとシフト。2012年のデビューアルバム『HARAKIRI FOR THE SKY』以降、コンスタントにアルバムを制作しています。

今作はバンドにとって初のCD2枚組作品。大半の楽曲が7〜8分台で、全10曲/トータル85分という超大作に仕上がっています。この手のバンドにありがちなブラックゲイズ的な方向へ向かうことなく、ブラックメタルをよりポストロック的な手法で浮遊感強めのスタイルへと昇華させた、アグレッシヴだけど耽美さも伝わる媚薬かつ劇薬と言えるのではないでしょうか。

オープニングの「I, Pallbearer」では随所にピアノがフィーチャーされることで、バンドが持つ耽美さが良い形で表現されており、2曲目「Sing For The Damage We've Done」では冒頭で空間系のエフェクトがかかったギターのストロークでその世界観を引き継ぎつつも、途中から破天荒なブラストビートに突入する。この緩急のつけ方がとにかく気持ちよく、ぶっちゃけこの冒頭2曲で彼らがやりたいことはすべて伝わると思います。

このバンドは作品ごとに何か新しいことにチャレンジしたり、革新的なことを追求するというタイプではなく、当初からのポスト・ブラックメタルスタイルをより深化させ、アルバムのたびにバージョンアップさせていくことに意義を見出している気がします。なので、長尺の楽曲内で展開される、激しさと美しさ/優しさが交互に訪れる“飴と鞭”的な作風を、曲ごとに異なるバリエーションで楽しむことが本流なのではないでしょうか。そういう意味では、本作はその本流通りに沿った、現時点でのHARAKIRI FOR THE SKYの最新アップデート版であり、ビギナーにとっても入門盤的役割を果たしてくれることでしょう。

とはいっても、85分というトータルランニングは確かに初心者には敷居の高いものでしょう。しかし、このカオティックなサウンドに浸り続けていると、不思議と気持ちよくなっていくのもまた事実。耽美さを追求した終盤の2曲……「Time Is A Ghost」とPLACEBOのカバー「Song To Say Goodbye」に到達することには、きっと誰もがこのバンドの魅力に夢中になっているのでは……そう信じたいです。

なお、「Sing For The Damage We've Done」にはALCESTのネージュ(Vo)、「Silver Needle // Golden Dawn」にはポルトガルのブラックメタルバンドGAEREAがゲスト参加しています。

初期のMOGWAIあたりが好きなメタル/ラウド系リスナーなら、きっと気にいるであろう本作。日本人にとってインパクト大なそのバンド名含めて、この機会にしっかり触れてみることをオススメします。

 


▼HARAKIRI FOR THE SKY『MӔRE』
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2021年3月 1日 (月)

ARCHITECTS『FOR THOSE THAT WISH TO EXIST』(2021)

2021年2月26日にリリースされたARCHITECTSの9thアルバム。現時点で日本盤未発売。

トム・サール(G, Key)の死を経て完成させた前作『HOLLY HELL』(2018年)が全英18位と3作連続でUK TOP20入りしたほか、全米89位と初のBillboard TOP100入りを果たしたARCHITECTS。初のウェンブリー・アリーナ公演も大成功を収めるなど、もはや一介のメタルコアバンドから“次世代を担うUKメタルバンド”へと成長を遂げたと言っても過言ではないでしょう。

そんな彼らが2年3ヶ月というスパンを経て完成させた本作は、前作から引き続きダン・サール(Dr/亡くなったトムの双子の弟)&前作から正式加入のジョシュ・ミドルトン(G/SYLOSIS)がプロデュースを担当。トムへ捧げられた楽曲が多く含まれた前作から一転、今作ではカオティックな要素や悲壮感は若干後退し、ポップさやストレートさが増した印象を受けます。

今作のテーマは「今からでも遅くはない」というポジティブさと「敗北主義」というネガティブさの狭間にある、地球の未来が直面している問題の数々。これらを彼ららしいキャッチーなメロディと硬質なメタルコアサウンドに加え、エレクトロの要素やストリングスなどによるオーケストレーション、クワイアなどをフィーチャーすることで楽曲本来が持つ親しみやすさを、よりわかりやすい形に拡張することに成功しています。

上記のようなアレンジは前作にも見られたものですが、今回の場合は曲によっては絶望感を強調する武器にもなり、またある曲では希望が伝わるような温かみにもつながっている。この変化の付け方に、前作以上に巧みさが感じられ、バンドとして(あるいはダン&ジョシュのプロデュースチームとして)表現力や技術力の成長が大いに感じられるのです。確かに以前のアルバムと比べたら“ヤワになった”ように映るかもしれません。しかし、僕はこの進化を非常に前向きに捉えており、これこそが“次世代を担うUKメタルバンド”としての覚悟の表れなんじゃないかと考えています。

また、本作はフィーチャリングゲストの多彩も魅力のひとつで、「Impermanence」にはPARKWAY DRIVEのウィンストン・マッコール(Vo)、「Little Wonder」にはROYAL BLOODのマイク・カー(Vo)、「Goliath」にはBIFFY CLYROのサイモン・ニール(Vo)がそれぞれ参加。PARKWAY DRIVEは同時代を生きる「メタルコアからアリーナ/スタジアムバンドへと登りつめた稀有な存在」同士だし、ROYAL BLOODやBIFFY CLYROはメタルコアというよりはオルタナティヴロックの範疇に含まれるものの、同じUKを代表するロックバンドとしての絆を感じさせるコラボだし、と何かと話題性も多いのではないでしょうか。

全15曲で約58分と非常にボリューミーな大作ですが、1曲1曲の作り込みが尋常じゃないので全編通して聴いても飽きることはないのでは。少なくともこの数日、本作を何度もリピートしていますが、聴くたびに新たな発見が見つかる。2021年のメタルシーンを象徴する1枚になるのではないか?と、個人的には確信しています。

数字的にもキャリア的にも、ここで一気に化けることが期待できる、“確変”の1枚です。

 


▼ARCHITECTS『FOR THOSE THAT WISH TO EXIST』
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2021年2月28日 (日)

2021年1月のアクセスランキング

ここでは2021年1月1日から1月31日までの各エントリーへのアクセスから、TOP30エントリーを紹介します。内訳は、トップページやアーティスト別カテゴリーへのアクセスなどを省いた上位30記事。まだ読んでいない記事などありましたら、この機会に読んでいただけたらと。

ちなみに記事タイトルの後ろにある「(※XXXX年XX月XX日更新/↓●位)」の表記は、「更新日/2020年12月のアクセスランキング順位」を表しています。

 

1位:2020年総括(※2021年1月1日更新/NEW!)

2位:NAILBOMB『POINT BLANK』(1994)(※2018年5月12日更新/↓1位)

3位:CHILDREN OF BODOM『HATE CREW DEATHROLL』(2003)(※2021年1月4日更新/NEW!)

4位:DARK TRANQUILLITY『MOMENT』(2020)(※2020年11月29日更新/↓2位)

5位:THE LOCAL BAND『LOCALS ONLY - DARK EDITION』(2015)(※2021年1月5日更新/NEW!)

6位:祝ご成人(2000年4月〜2001年3月発売の洋楽アルバム20選)(※2021年1月3日更新/NEW!)

7位:PRIDE & GLORY『PRIDE & GLORY』(1994)(※2017年5月10日更新/Re)

8位:BRING ME THE HORIZON『Music to listen (中略) to-GO TO』(2019)(※2019年12月31日更新/Re)

9位:GATECREEPER『DESERTED』(2019)(※2019年10月7日更新/Re)

10位:RAMONES『RAMONES』(1976)(※2021年1月15日更新/NEW!)

 

11位:DAVID BOWIE『THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS』(1972)(※2021年1月10日更新/NEW!)

12位:IGGY & THE STOOGES『RAW POWER』(1973)(※2021年1月11日更新/NEW!)

13位:SOILWORK『A WHISP OF THE ATLANTIC』(2020)(※2020年12月9日更新/↓5位)

14位:TMQ-WEB: 2020年の年間アクセスランキングTOP50(※2021年1月2日更新/NEW!)

15位:DAVID BOWIE『LET'S DANCE』(1983)(※2021年1月6日更新/NEW!)

16位:DEFTONES『OHMS』(2020)(※2020年9月28日更新/↓6位)

17位:PRINCE『BATMAN』(1989)(※2019年2月13日更新/Re)

18位:NINE INCH NAILS『THE FRAGILE』(1999)(※2019年1月25日更新/↓11位)

19位:ANDY TAYLOR『THUNDER』(1987)(※2017年9月28日更新/Re)

20位:THE WiLDHEARTS『30 YEAR ITCH』(2020)(※2020年12月7日更新/↓4位)

 

21位:THE SMASHING PUMPKINS『ADORE』(1998)(※2018年9月1日更新/↓15位)

22位:DEFTONES『COVERS』(2011)(※2018年8月29日更新/Re)

23位:IHSAHN『PHAROS』(2020)(※2020年9月14日更新/Re)

24位:HAREM SCAREM『CHANGE THE WORLD』(2020)(※2020年3月12日更新/↓20位)

25位:L.A. GUNS『RENEGADES』(2020)(※2020年12月12日更新/↓8位)

26位:THE DAMNED『MACHINE GUN ETIQUETTE』(1979)(※2021年1月18日更新/NEW!)

27位:WHITESNAKE『LOVE SONGS』(2020)(※2020年11月9日更新/Re)

28位:THE STONE ROSES『SECOND COMING』(1994)(※2019年9月2日更新/Re)

29位:THE CLASH『COMBAT ROCK』(1982)(※2021年1月21日更新/NEW!)

30位:YNGWIE MALMSTEEN『ECLIPSE』(1990)(※2020年4月11日更新/Re)

2021年2月のお仕事

2021年2月に公開されたお仕事の、ほんの一例です。随時更新していきます。(※2月28日更新)

 

[WEB] 2月28日、「BARKS」にてライブレポート和楽器バンド、ファッションイベント<TGC>に初登場が公開されました。このほかにも各媒体にて掲載中です。

[WEB] 2月25日から配布される「ひかりTVガイド」誌2021年3月号にて、ドラマ「ボーダレス」特集内 櫻坂46森田ひかる&日向坂46齊藤京子インタビューを担当・執筆しました。WEBでも無料公開中です。

[WEB] 2月25日、「リアルサウンド」にてインタビューINORANが考える、流れに身を委ねることの大切さ 「気持ちに余裕を持っていないと乗り越えていけない」が公開されました。

[WEB] 2月23日、「リアルサウンド」にてコラム配信でしか味わえない乃木坂46のライブの魅力 『9th YEAR BIRTHDAY LIVE』はオンラインで楽しんでが公開されました。

[WEB] 2月22日、「リアルサウンド」にてコラムTHE YELLOW MONKEY『30th Anniversary LIVE』に至る軌跡 バンドがコロナ禍で直面した葛藤と決断を追うが公開されました。

[WEB] 2月22日、「リアルサウンド」にてコラムLittle Glee Monster、芹奈不在で臨んだ全国ツアー日本武道館公演 オンデマンド配信から感じた4人の決心の重みが公開されました。

[WEB] 2月21日、「ひかりTV」公式サイトにて掲載中の『大好き!櫻坂46~芸能界“櫻”満開計画&ライブ映像蔵出しSP~』特集にて櫻坂46菅井友香&松田里奈インタビューが公開されました。

[WEB] 2月19日、「ポニーキャニオン公式ニュース」にてライブ評BAND-MAID、世界67カ国から視聴され、全米トレンド4 位となった話題のオンラインライブ映像作品が5月26日に発売決定!オフィシャルレポートも到着!ゲリラ配信シングル「about Us」のライブ映像も先行公開!が公開されました。このほかにも各媒体にて掲載中です。

[WEB] 2月18日、「リアルサウンド」にてインタビュー久保ユリカが語る、ソロデビュー5周年でたどり着いた“自分らしさ” 「5年経たからこそ表現できるようになった部分もある」が公開されました。

[紙] 2月17日発売「別冊カドカワScene 05」にて、ヒプノシスマイクBuster Bros!!!各キャラクター解説、最新バトルCDレビュー、気になるエンタメTOPICSなどを執筆しました。(Amazon

[紙] 2月15日発売「BRUTUS」No.933にて、特集「アイドルマスター」内企画「プロデューサーがプロデューサーをやってみた。」もふくちゃん、山田昌治の各インタビューを担当・執筆しました。(Amazon

[紙] 2月15日発売「週刊プレイボーイ」2021年9号にて、櫻坂46守屋麗奈のインタビューを担当・執筆しました。(Amazon

[WEB] 2月14日、「週プレNEWS」にてインタビュー櫻坂46、二期生の要注目メンバー・守屋麗奈「坂道グループのセミナーは大学の入学式を抜けてスーツで参加しました」が公開されました。このほかにも各媒体にて掲載中です。

[WEB] 2月13日、「BARKS」にてライブレポート和楽器バンド、<LIVE SDD>で新曲「生命のアリア」を披露が公開されました。このほかにも各媒体にて掲載中です。

[WEB] 2月10日、「リアルサウンド」にてコラムMAN WITH A MISSIONが『ONE WISH e.p.』に込めたバンドとリスナーをつなぐ“願い” 激動のコロナ時代を生きた証を聴いてが公開されました。

[紙] 2月4日発売「日経エンタテインメント!」2021年3月号にて、櫻坂46菅井友香の連載「いつも凛々しく力強く」、日向坂46渡邉美穂の連載「今日も笑顔で全力疾走」の各構成を担当しました。(Amazon

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また、2021年1月に当サイトで紹介したアルバムから各1〜2曲程度ピックアップして、30曲程度のプレイリストをSpotify、AppleMusicにて制作・公開しました。題して『TMQ-WEB Radio 2101号』。レビューを読む際のBGMにするもよし、何も考えずにダダ流しするもよし。おヒマなときに聴いていただけると嬉しいです。

ROD STEWART『OUT OF ORDER』(1988)

1988年5月23日にリリースされた、ロッド・スチュワートの15thアルバム。日本盤は同年6月25日発売。

80年代のロッドは全米TOP10入りするヒットシングルはいくつか存在していたものの、アルバムとしては(70年代のヒット作と比較して)どこか印象が薄いものばかり。そんな彼が起死回生を狙ってパートナーに選んだのが、当時THE POWER STATIONでの大躍進を経てDURAN DURAN脱退〜ソロ活動を開始したばかりのアンディ・テイラーでした。

アルバム収録曲の多くをアンディと一緒に書き、さらにアンディはギタリスト&プロデューサーとしてもアルバムに参加。そのアンディとの関係もあり、プロデューサーにはCHICのバーナード・エドワーズも名を連ね、レコーディングにはバーナード(B)&トニー・トンプソン(Dr)のCHIC/THE POWER STATION組もプレイに加わっています。

すべての楽曲で彼らがプレイしているわけではありませんが(このほか、ギターではマイケル・ランドゥー、デヴィッド・リンドレー、ジム・クリーガンら、ベースにボブ・グラウブ、ドラムにBABYSのトニー・ブロックなどが参加)、ロッド&アンディが表現したかったことはわかりやすい形で表現された、クオリティの高いポップロック作に仕上がっています。全体的にはTHE POWER STATIONの1作目というよりは、それ以降のアンディのソロや彼がプロデュースするTHUNDERTHE ALMIGHTYの諸作品をもっと落ち着いた作風にまとめた感じといいましょうか。ドラムのパワフルさからは、そういった作品との共通点を見つけられるはずです。

アンディも数曲でギターソロを披露していますが、あくまで主役はかのロッド・スチュワート。ロバート・パーマーと同じやり方では通用しないことがわかってか、ボーカルを立てた若干引き気味のミックスでギターを(それなりに)弾きまくっています。ちょうど自身のソロ作『THUNDER』(1987年)でやりたい放題したあとなだけに、この抑え方には思わずクスっとしてしまうものもあります。

まあとにかく、どの曲もよく練り込まれた“時代を感じさせるもの”ばかりで、「Lost In You」(全英21位/全米12位)、「Forever Young」(全英57位/全米12位)、「My Heart Can't Tell You No」(全英49位/全米4位)、「Crazy About Her」(全米11位)など年またぎでヒットシングルが連発。さらにこのあと、ベストアルバムからの「This Old Heart Of Mine」(全英51位/全米10位)、「Downtown Train」(全英10位/全米3位)のヒットも続き、アルバム自体も全英11位/全米20位の好成績を記録。数字的には中途半端に見えますが、セールス面ではアメリカのみで200万枚を超えるヒット作となっており、10年ぶりのマルチプラチナムを達成しています。

ロッドのソロ作といえば、FACES以降の70年代のソロ作に注目が集まり気味ですが、このへんのAOR的ポップロックも意外と悪くないんですよ。特に本作に関してはTHE POWER STATION界隈のメンバーが勢揃いしていますしね。同時期、かのロバート・パーマーは独自のミクスチャーロック/ポップを追求した『HEAVY NOVA』(1988年)を制作していますし、そのへんを踏まえて聴くとまた違った見え方がするのではないでしょうか。

本サイトでロッドの作品ってほぼ取り上げてこなかったので、これを機に今後も忘れた頃に紹介していこうと思います。

 


▼ROD STEWART『OUT OF ORDER』
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2021年2月27日 (土)

DURAN DURAN『ASTRONAUT』(2004)

2004年9月28日にリリースされたDURAN DURANの11thアルバム。日本盤は同年10月20日発売。

1986年にアンディ・テイラー(G)、ロジャー・テイラー(Dr)が相次いで脱退し、1997年にはジョン・テイラー(B)も脱退し、デビュー時のメンバーはサイモン・ル・ボン(Vo)とニック・ローズ(Key)のみになっていた2000年前後のDURAN DURAN。ところが、2001年のアンディ、ロジャー、ジョンの3人がバンドに復帰し、2003年からは日本をはじめ世界各国でクラシック・ラインナップによるツアーで大成功を収めます。

そのツアーの準備を兼ねて新曲制作にも臨んでいたバンドは、旧知の仲であるナイル・ロジャース(CHIC)のほか、アヴィリル・ラヴィーンLINKIN PARK、GOOD CHARLOTTEなどで成功を収めていたドン・ギルモア、TLCやBOYZ II MEN、メイシー・グレイなどで知られるダラス・オースティン、カバーアルバム『THANK YOU』(1995年)からバンドのレコーディングに携わるマーク・ティンレイをプロデューサーに迎えてアルバムを完成させます。それがEpic Records移籍第1弾作品となる『ASTRONAUT』です。

テイスト的にはロック色濃厚なリードシングル「(Reach Up For The) Sunrise」(全英5位/全米89位)の印象が強いかもしれませんが、全体的にはロックとポップス、ブラックミュージックをミックスしたニューウェイヴ風味の“らしい”スタイルで、非常にバランスの良い1枚に仕上がっています。なんとなくですが、この5人で制作したデビューアルバム『DURAN DURAN』(1981年)から20数年経て、大人になった5人が同じ方向性で新曲を作ったらこうなった、という印象も受けます。同じくシングルカットされた「Nice」のような小気味良いリズムのファンクロック、「Astronaut」で聴けるニューウェイヴの“その先”感は、まさに“あの頃”のDURAN DURAを進化させたようなスタイルですしね。

と同時に、“90年代のDURAN DURAN”をこの5人で実演したような「What Happens Tomorrow」(全英11位)や「Chains」のような楽曲も存在し、ただ単に初期を焼き直しでは終わらず、しっかり90年代の彼らも“なかったことにしない”のはさすがだなと思いました。思えばリユニオンツアーでもしっかり「Ordinary World」などのヒット曲は演奏されていましたものね。

音の質感や味付けはモダンに進化していますが、軸にあるものは“あの頃”と何も変わっていない。アルバム本編を締めくくる「Still Breathing」を聴く頃には誰もがそう実感できる、そんなキャリア総括&原点回帰な1枚ではないでしょうか。

なお、本作はiTunesやAmazonなどでダウンロード購入(単曲購入不可)できるものの、ストリーミング配信では聴くことができません。Apple Musicがスタートした2015年には聴けたはずですが、いつの間にやら国内では消えているし。同じくEpic Recordsからリリースされた次作『RED CARPET MASSACRE』(2007年)は今でもサブスクで聴けるのに。ぜひすぐにでも配信再開していただきたい1枚です。

 


▼DURAN DURAN『ASTRONAUT』
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«ROBERT PALMER『HEAVY NOVA』(1988)

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