カテゴリー「1990年の作品」の71件の記事

2023年3月25日 (土)

PANTERA『COWBOYS FROM HELL: 20TH ANNIVERSARY EDITION』(2010)

1990年7月にリリースされたPANTERAのメジャー1作目『COWBOYS FROM HELL』の20周年記念エディション。海外では2010年9月14日にCD2枚組および3枚組仕様の2形態で発売されました(日本盤未発売)。

本稿は3枚組エディションについて触れていきます。まず、DISC 1には『COWBOYS FROM HELL』リマスター音源を収録。リマスタリングされた最新音源は1990年という時代の間に制作されたオリジナル音源と比べて、だいぶ厚みとヘヴィさが増している印象。テリー・デイトによるもともとの音は、このサウンドのわりに(特にダイムバッグ・ダレルのギターの)線が細い/痩せている印象が強く、ドラムもヴィニー・ポール(Dr)のドラムサンドも軽く聞こえていたところを、だいぶヘヴィ補正が加えられたことでこのバンド本来の魅力が伝わりやすい形には変化したかなという気がしています。

3枚組仕様にのみ収録のDISC 2には、『COWBOYS FROM HELL』に伴うライブから1990年に開催された『Foundations Forum』の7曲と1991年にモスクワで開催された『Monsters Of Rock』の5曲を収録。「Domination」「Primal Concrete Sledge」「Cowboys From Hell」「Heresy」「Psycho Holiday」の5曲はまる被りですが、メジャーデビュー間もない時期のコンベンションライブとソ連崩壊直前に200万人前後の聴衆が押し寄せたと言われるフェス公演とシチュエーションはまったく異なります。録音状態は前者のほうが優れているものの、ライブの臨場感は確実に後者のほうが上。特にモスクワでの『Monsters Of Rock』はAC/DCMETALLICAMOTLEY CRUEなどの強豪たちとの共演ということもあり、バンドが頂点へと登り始めた最初期の勢いも加わったエネルギッシュなライブを楽しめるはずです。

バンドはその後、次作『VULGAR DISPLAY OF POWER』(1992年)にて本格的なブレイクを果たすわけですが、その人気が爆発する前夜の記録としては非常に興味深いものがあるのではないでしょうか。その後のライブではあまり披露されなくなった『COWBOYS FROM HELL』収録曲も少なくないですし、特に「The Art of Shredding」あたりは1988年12月のライブ音源『BEFORE WE WERE COWBOYS』(2015年)と比較してみても面白いかもしれません。

さらにDISC 3は『COWBOYS FROM HELL: THE DEMOS』と題した、『COWBOYS FROM HELL』収録曲およびアルバム本編には収録されなかった未発表曲のデモ音源集。1989年に録音されたという11のデモ音源の中でもっとも注目を集めるのは、本ディスクのオープニングを飾る「The Will To Survive」でしょう。正統派メタル調の楽曲スタイルは『COWBOYS FROM HELL』の方向性というよりも、その前作『POWER METAL』(1988年)の流れを汲むもの。フィル・アンセルモ(Vo)もスクリームしたりガナったりするよりもハイトーンで歌い上げており、思わずニヤニヤしてしまいます。ちなみに、この曲の一部はのちに『VULGAR DISPLAY OF POWER』に収録される「This Love」に流用されることになります。

そのほかにも、「Shattered」の冒頭に仰々しいイントロダクションが追加されていたりと、その後発表される正規盤音源とは一部異なるアレンジも要所要所に見つけることができます。ストレートな演奏の上で素直に歌い上げられている「Cemetery Gates」も、「The Will To Survive」の流れで聴くとなるほどと納得させられるものもあり、改めてこのバンドの自出を再確認できるのではないでしょうか。

なお、DISC 3の『COWBOYS FROM HELL: THE DEMOS』は2010年当時にBlack Fridayの一環として3000枚限定で単独アナログ化。音源自体はサブスクでも聴くことができるものの、本アナログは現在入手困難の1枚となっています。

ここ数日、『LOUD PARK 2023』ヘッドライナーとして約20年ぶりの来日を控えたPANTERAのスピンアウト作品をピックアップしてきましたが、こうした記事がラウパーへの期待を煽るものになっていることを願っています(ダイムやヴィニーはすでにこの世にいないものの、ザック・ワイルド&チャーリー・ベナンテを含む編成でのステージはメタルファンなら目撃しておかないといけないものですからね)。

 


▼PANTERA『COWBOYS FROM HELL: 20TH ANNIVERSARY EDITION』
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2023年1月27日 (金)

THE ALMIGHTY『BLOOD, FIRE & LOVE』(1989)、『BLOOD, FIRE & LIVE』(1990)

『BLOOD, FIRE & LOVE』は1989年10月20日にリリースされたTHE ALMIGHTYの1stアルバム。日本盤は翌1990年3月25日発売。

THE ALMIGHTYはリッキー・ウォリック(Vo, G)、タントラム(G)、フロイド・ロンドン(B)、スタンプ・モンロー(Dr)という布陣で1988年に結成された、グラスゴー出身のハードロックバンド。パンクロックを通過した荒々しいサウンドは“GUNS N' ROSES以降”のそれと捉えることもできますが、彼らの場合はさらにその祖先であるMOTÖRHEADから派生したワイルド&スリージーなハードロックといった印象も強く、デビューからしばらくしてから「MOTÖRHEADよりMOTÖRHEADらしい」なんて評価も飛び交ったほどでした。

メジャーのPolydor Records(現在のUniversal)から発表された本作は、同時期にメジャーデビューしたTHUNDERTHE QUIREBOYSLITTLE ANGELSなどとともに“ブリティッシュハードロックの次世代を担う新人”が放つ良作として高評価を獲得。チャート的にもイギリスで最高62位という数字を残したほか、「Power」(全英82位)、「Wild And Wonderful」(同50位)というシングルヒットも記録。本作を携えAC/DCTHE CULT、そしてMOTÖRHEADらとツアーを回ることで、さらに知名度を高めていきました。

多くのリスナーにとってのTHE ALMIGHTYのイメージは全英5位という最高記録を打ち立てた3rdアルバム『POWERTRIPPIN'』(1993年)や最高傑作の4th『CRANK』(1994年)での“グランジ以降のオルタナ感を飲み込んだ、パンキッシュなグルーヴメタル”かもしれません。そういった意味では、本作や続く2ndアルバム『SOUL DESTRUCTION』(1991年)で展開される音楽性は少々オールドスクールに映ることでしょう。特にこの1stアルバムで聴くことができる楽曲群は、1989年という次世代への過渡期を思わせる前時代的なハードロックが中心。オープニングを飾る「Resurrection Mutha」での仰々しいアレンジは、まさに80年代そのものといったところで、多少恥ずかしさを覚えるかもしれません。

しかし、続く「Destroyed」や彼らの代表曲「Wild And Wonderful」、そして「Power」といった男臭いハードロックチューンの数々からは、リッキーが近年活動の母体としているBLACK STAR RIDERSの片鱗を見つけることもでき、彼にとってのルーツはここにあるのだと気づかされます。

中〜後期とは異なる魅力を放つ本作は、BLACK STAR RIDERSから入ったリスナーにこそ受け取ってもらいたい作品のひとつです。

 


▼THE ALMIGHTY『BLOOD, FIRE & LOVE』
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このデビューアルバムを携えたツアーの様子は、1990年10月8日にリリースされたライブアルバム『BLOOD, FIRE & LIVE』で確認することができます。日本盤は1992年7月10日発売。

1990年7月にエジンバラとノッティンガムで録音された本作は、1stアルバム『BLOOD, FIRE & LOVE』からの楽曲7曲にBACKMAN-TURNER OVERDRIVEのカバー「You Ain't Seen Nothin' Yet」を加えた、全8曲/約36分とライブ作品としてはややコンパクトな内容。ですが、「スタジオ作品よりもライブが魅力」だと言われ続けてきた彼らの魅力が、『BLOOD, FIRE & LOVE』よりもわかりやすい形で伝わる良盤ではないでしょうか。

ライブ映えする「Full Force Lovin' Machine」からスタートする構成といい、オーディエンスとの交流を含む8分近くにおよぶライブのハイライト「Wild And Wonderful」、終盤に持ってくることでドラマチックさが倍増する「Resurrection Mutha」などは、スタジオ盤だけではわからないバンドの個性をより感じることができるはずです。

日本盤は本国から2年近く遅れて発売されたのですが、「Wild Angel」「Detroit」「Crucify」と次作『SOUL DESTRUCTION』からの楽曲を含む3曲を追加収録。これは1992年12月に予定されていた彼らの初来日公演を前に、ライブバンドとしての彼らの真髄を知ってもらおうと企画されたものでしたが、『SOUL DESTRUCTION』からの楽曲を含むことでアルバム本来の軸がちょっとブレてしまったような気がしないでもありません。こういうの、一長一短ありますね。

なお、2013年11月18日にはスタジオアルバム『BLOOD, FIRE & LOVE』とライブアルバム『BLOOD, FIRE & LIVE』、および同2作発売周辺に録音されたシングルC/W曲やライブ音源をまとめたボーナスディスクで構成された3枚組作品『BLOOD, FIRE & LOVE & LIVE』がリリース。こちらはサブスク配信も最近スタートしたので、気になる方はこちらからチェックすることをオススメします。

 


▼THE ALMIGHTY『BLOOD, FIRE & LOVE & LIVE』
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2021年7月26日 (月)

RIDE『SMILE』(1990)

1990年7月に北米でリリースされたRIDEのコンピレーションアルバム。日本盤は1991年1月25日に、本国イギリスでは1992年11月23日にそれぞれ発売。

本作は1990年前半にイギリスで発表された2枚のEP(1月リリースの『RIDE』、4月リリースの『PLAY』)に収録された計8曲を1枚にまとめたもの。同年10月に発売を控えた1stフルアルバム『NOWHERE』を盛り上げるため、アメリカの所属レーベルSire Recordsが企画したものではあるのですが、当時『RIDE』や『PLAY』といったEPを入手できなかったファン、あるいはそこまで手が伸びなかったライト層にとって初期RIDEの重要な2作品を手軽に楽しめる、非常にありがたい1枚でした。

収録順も前半4曲が『RIDE』収録曲、後半4曲が『PLAY』収録曲がEPと同じ曲順で収められているので、ありがちな「コンピ盤ならではの曲順」みたいな煩わしさもなく、ストレートに楽しむことができるはずです。

「Chelsea Girl」を筆頭とした初期衝動の塊のような『RIDE』収録曲、「Like A Daydream」をはじめ『RIDE』から短期間で急成長を果たした『PLAY』収録曲の聴き比べはもちろん、USオルタナティヴロックの影響下にあるシューゲイザースタイルの確立など『NOWHERE』へと至るバンドの成長過程を知る上でも、本作は『NOWHERE』とあわせて聴くべきマストアイテムと断言できます。

個人的には「Like A Daydream」で初めてRIDEに触れたという思い入れもあって、M-5〜8に肩入れしてしまいがちですが、もちろん「Chelsea Girl」を筆頭としたM-1〜4も悪くない(という言い方は非常に上からですが。笑)。ただ、やっぱり思い入れ的には「Like A Daydream」があり、「Dreams Burn Down」があり、「Vapour Trail」があり、「Leave Them All Behind」へと到達するという流れが重要になってくるので、今でも後半をリピートする率が必然的に高くなってしまいます。

本作は全アルバムを聴いてから聴くのではなく、ぜひ『NOWHERE』とともに、いや、なんなら『NOWHERE』より先に聴いておいてほしい1枚かなと。オリジナルアルバムにはカウントされないものの、オリジナルアルバム以上に重要度の高い作品だと断言しておきます。

 


▼RIDE『SMILE』
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2021年2月24日 (水)

ANDY TAYLOR『DANGEROUS』(1990)

海外では1990年夏、日本では同年12月にリリースされたアンディ・テイラーの2ndアルバム。

ソロデビュー作となった『THUNDER』(1987年)から約3年半の歳月を経て届けられた本作は、MCA RecordsからA&M Recordsへと移籍して最初の作品。本来ならここで気合いの入ったオリジナル作品を期待したいところですが、実際に発表されたのは自身のルーツを提示したカバーアルバムでした。

その収録内容はTHIN LIZZY「Don't Believe A Word」、ロッド・スチュワート「Stone Cold Sober」、BAD COMPANY「Feel Like Making Love」、THE KINKS「Lola」、MONTROSE「Space Station No.5」、THE ROLLING STONES「Sympathy For The Devil」、ウィルソン・ピケット「Mustang Sally」、MOTT THE HOOPLE「Violence」、J.J.ケイル/エリック・クラプトン「Cocaine」、AC/DC「Live Wire」と60〜70年代のルーツロック中心の選曲。アンディはギターはもちろん、ボーカリスト、そしてプロデューサーとして本作をハードロック色の強いテイストにまとめ上げています。

この時期のアンディはTHUNDERのデビューアルバム『BACKSTREET SYMPHONY』(1990年)THE ALMIGHTYの2ndアルバム『SOUL DESTRUCTION』(1991年)などでプロデューサーとして活躍し始めた時期。デビューアルバム『THUNDER』はSEX PISTOLSスティーヴ・ジョーンズとの共同プロデュース作でしたが、そこでの経験がのちのこうしたプロデュース業に大きく役立ったことは否めないでしょう。今作で聴くことができるふくよかなサウンド・プロダクションも先の『BACKSTREET SYMPHONY』や『SOUL DESTRUCTION』との共通点を見つけることができ、“プロデューサー=アンディ・テイラーらしさ”みたいなものが確立されつつあることが伺えます。

アレンジも全体的にかなりハードロック色の強いテイストで、取り上げられた楽曲との相性もあってか、『THUNDER』よりもかなり硬質な印象を受けます。どうせならこの音やアレンジで最新のオリジナル曲を聴きたかったな……という思いも当時はありましたが、これはこれで楽しめたので良しとします。今聴いても楽しいですしね。

あと、「Sympathy For The Devil」や「Mustang Sally」をダンサブルなハードロックに仕上げてしまうセンスに、DURAN DURANのギタリストという肩書きを思い出さずにはいられません。結局、望むと望まざると自身のルーツは“元DURAN DURAN”というところまで含まれるってことなんですよね。

本作は現在廃盤状態。2010年頃にアンディのオフィシャルサイトやiTunes Store、海外の一部配信サイトで当時のシングルに収録されたカップリング曲3曲(FREE「Be Good To Yourself」、デヴィッド・ボウイ「Suffragette City」、THE JESS RODEN BAND「Winner With You (I'm On A Winner With You)」)を加え、曲順を変更した形でデジタルリリースされていますが、現在日本ではiTunesでの購入不可。海外ではさらにボーナストラックを加えた形でSpotifyで聴くことができるようですが、日本ではいまだに入手不可/試聴不可な状態。このアルバム以降、アンディはフルアルバムを一切発表していないので、何かのついでに再発されることもないでしょうから、できることならストリーミングサービスで手軽に聴くことができるようにしてほしいものです。

※追記(2023年11月)
こちらの記事を執筆してから2年半後の2023年11月、日本国内でも本作のストリーミング配信がApple MusicおよびSpotifyでスタートしました。

 


▼ANDY TAYLOR『DANGEROUS』
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2021年1月29日 (金)

RIDE『NOWHERE』(1990)

1990年10月にリリースされたRIDEの1stアルバム。

1989〜90年にかけて『RIDE』(通称“赤ライド”)、『PLAY』(通称“黄ライド”)と2枚のEPを立て続けに発表し、それぞれで「Chelsea Girl」「Like A Daydream」という後世まで残る代表曲を生み出したRIDE。のちにシューゲイザーやドリームポップと呼ばれるようになるジャンルを、MY BLOODY VALENTINEらと確立させたという点において、これら2枚のEPが果たした役割は非常に大きかったはずです。当時、すでに上京していた僕は、音楽誌などで名前を目にしてからそれら2枚を求めて六本木や西新宿のレコード店を何度もさまよったものです。

これらのEPを経て届けられた初のフルアルバム。残念ながら先の2曲をはじめとするEP収録曲は含まれていませんが(これら8曲は、のちに編集盤『SMILE』として流通)、それらを補って余りあるほどの名盤に仕上がっています。いや、ぶっちゃけこっちのほうが好きです僕は。

全8曲(ボーナストラック除く)中7曲でマーク・ガードナー(Vo, G)がリードボーカルを担当、うち1曲「Seagull」はアンディ・ベル(Vo, G)とのツインボーカルという本作。アンディは「Paralysed」「Vapour Trail」の2曲にとどまっていますが、このどちらも素晴らしい仕上がり。メジャー感を出すという点においてはマークのボーカルを前面に打ち出すのは正解で、事実オープニングを飾るシューゲイズナンバー「Seagull」のツインボーカルで掴みはまずOKだし、そこからマークのキャッチーな歌声がたっぷり楽しめるのも正しい。音楽性自体も「Dream Burn Down」を筆頭としたシューゲイザーから少しずつ幅を広げ始めており、すでにマイブラなどとは異なる道へと進み始めていることが伺えます。

バックで鳴る轟音ギターの壁はあるものの、曲構成やアレンジ、メロディラインなどは、この数年後に勃発するブリットポップから生まれたバンドにも通ずるものがあり、RIDEが確実にルーツのひとつになっていることはご理解いただけるはず。実際、RIDE自身もアルバムを重ねるごとにそういったブリットポップバンドの枠へと、どんどん食い込んでいくことになりますしね。

こうやって振り返ると、1990年って本当に境目だったんだなと気づかされます。ある意味ではTHE STONE ROSESもこの枠に含まれるんでしょうけど、ひとつ前の世代であるTHE SMITHSがいて、このひとつあとの世代に(本当は同時代に生まれたんだけど、化けたという意味では次世代の)BLURがいたり、それこそOASISがいたり。RIDEって味付けこそ濃かったものの、軸にあるものはTHE SMITHS世代の延長ですからね。そこからのいいとこ採りがのちのブリットポップなわけで……そういった意味では、実は不幸な立ち位置なのかもしれませんね。

ですが、それでもアルバム本編ラストを飾るアンディVo曲2連発(「Paralysed」「Vapour Trail」)の美しさは他の何にも変えがたい存在感と魅力があるし、CD化の際に3曲(「Taste」「Here And Now」「Nowhere」)追加されたことで、アルバムの全体像が若干ぼやけてしまったけど(さらなる再発で加わった「Today」を筆頭とした4曲のせいで、さらに輪郭がぼやけたけど)、それでもオリジナルの8曲構成に勝るものなし。初期EPはもちろん素晴らしいんだけど、僕としては本作と次作『GOING BLANK AGAIN』(1992年)をRIDEの入り口としてオススメしたいです。

 


▼RIDE『NOWHERE』
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2020年10月20日 (火)

PRETTY MAIDS『JUMP THE GUN』(1990)

1990年4月20日にリリースされたPRETTY MAIDSの3rdアルバム。日本盤は同年5月21日に発売されています。

1984年にアルバム『RED HOT AND HEAVY』で、CBSから鳴り物入りでメジャーデビューを果たしたPRETTY MAIDS。続く2ndアルバム『FUTURE WORLD』(1987年)では当時のHR/HMブームも手伝って、初の全米TOP200入り(165位)を果たし、近隣のスウェーデン出身のEUROPEに次いでブレイクが期待されました。実際、レーベル側からもかなりのプレッシャーもあったのではないかと思います。

その思惑は本作にも強く表れており、まずプロデューサーにDEEP PURPLEのロジャー・グローヴァー(B)を迎えて制作。ロジャーは「Dream On」のレコーディングにもベースで参加したほか、同じDEEP PURPLEのイアン・ペイス(Dr)が「Young Blood」にゲスト参加。楽曲面ではアメリカのHR/HバンドICONのアウトテイクをカバーしたもの(「Hang Tough」)が含まれており、いろんな政治的施策が見え隠れします。

実際、楽曲も1stアルバムでのパワーメタル感こそ弱まったものの、適度なソフトさとメロディアスさがバランスよく散りばめられた良質な北欧HR/HMアルバムに仕上がっています。オープニングを飾る「Leathal Heroes」や「Jump The Gun」のパワフルさ、「Rock The House」や「Attention」といったファストナンバーのヘヴィさ、適度なヘヴィさとメロウさがバランスよく配合された「Young Blood」、ラジオやMTVでのヒットを狙った哀愁味強めのパワーバラード「Savage Heart」、ポップサイドをひたすら強調した「Hang Tough」、アーシーなロックチューン「Dream On」などと、アメリカナイズ度は過去イチながらもバラエティ豊かな楽曲が揃っており、改めてこのバンドのメロディメイカーぶりに驚かされます。

リリース当時はバンドメンバーの脱退が続いたり、当時予定されていたDEEP PURPLEとのジョイントツアーがポシャったり、結局レーベルから万全のサポートを受けられなかったりと、なにかとネガティブなイメージがつきまとったこともあり、本作に対する評価もあまり高くなかった記憶があります。特に、心機一転&起死回生の次作『SIN-DECADE』(1992年)のインパクトが強かったせいで、本作はスルーされがちですし。ところが、リリースから30年経った今聴くと(ポップさは強いものの)聴き飽きない魅力に満ちた1枚だと気づかされるはずです。いやいや、名盤じゃないですか。今まで邪険にしてごめんなさい。

実は、僕が初めて触れたPRETTY MAIDSのアルバムが本作。某雑誌は読んでいたものの過去2作は田舎でなかなか手に入らなかったため、上京後すぐにリリースされた本作は某誌の巻頭インタビューを読んでからすぐ手に入れたのでした。

ロジャー・グローヴァーが関わっていること、時期的にも近いこともあってか、DEEP PURPLEの『SLAVES AND MASTERS』(1990年)と通ずるものを感じるのは僕だけでしょうか。

ちなみに本作、ストリーミングサービスではなぜか単独配信されておらず、Sony時代の音源をまとめたボックスセットの一部として聴くことができます。なので、本作の12曲だけを抜き取ったプレイリストを作りましたので、気になる方はそちら(↓)をチェックしてみてください。

最後に。ロニー・アトキンス(Vo)……頑張れ!

 


▼PRETTY MAIDS『JUMP THE GUN』
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2020年9月 7日 (月)

KING'S X『FAITH HOPE LOVE』(1990)

1990年10月下旬にリリースされたKING'S Xの3rdアルバム。日本盤は同年11月末に発売されました。

1988年に『OUT OF THE SILENT PLANET』でAtlantic Recordsからメジャーデビューを果たしたKING'S Xでしたが、日本デビューは次作『GRETCHEN GOES TO NEBRASKA』(1989年)から(『OUT OF THE SILENT PLANET』は1992年に日本盤化)。つまり、今作は日本2作目のアルバムにあたります。ちょうど前作で日本メディアでも取り上げられる機会がちょっと増えたこともあり、この『FAITH HOPE LOVE』が発売される頃には「ミュージシャンズ・ミュージシャン」だとか「70年代の本格派ロックを現代に蘇らせる期待のバンド」みたいな切り口でその名が広まり始めていた記憶があります(いわゆるヘアメタル流行に対するカウンターという意味で、こういう紹介をされていたのでしょうね)。

僕が初めて触れたKING'S Xの作品もこの『FAITH HOPE LOVE』でした。トリオ編成、プログレ的テクニカルさ、適度なハードロック感といった前情報からRUSHのようなサウンドを想像していましたが、半分は正解で半分は間違えだったのかなと聴いて実感しました。プログレハード感は確かに随所に散りばめられているものの、それよりも際立つのが後期ビートルズにも通ずるサイケポップ感。ストレートなようで随所にひねくれ感が散りばめられたハードロックサウンドに、美しいハーモニーがキラリと光るサイケデリア、そして一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディ、本作の武器はこれだなと。

時にハード&ヘヴィ、時に甘美、時に浮遊感の強いサイケにと緩急をつけながら進む本作には、ダグ・ピニック(Vo, B)のほかにタイ・テイバー(G, Vo)、ジェリー・ガスキル(Dr, Vo)がリードボーカルを務める楽曲も多く含まれており、それらの要素が全13曲/約62分という長尺な内容を飽きさせないものにしています。曲によってはタイトルトラック「Faith Hope Love」のように9分半にもおよぶ大作も用意されていますが、不思議と飽きることなく楽しめるんですよね。むしろ、10代だったリリース時に聴いたときよりも、だいぶ歳をとった今のほうが腰を据えて楽しめる、そんな奥深さを持つ1枚だと断言できます。

あと、このバンドが非常に興味深いのはクリスチャンバンドだということ。当時、HR/HM系でクリスチャンバンドというと(良くも悪くも)STRYPERのイメージが強かったですが、KING'S Xはそのイメージを前面に打ち出していなかったことも偏見なく触れられた大きな要因だったのかな。まあ『FAITH HOPE LOVE』というタイトルも、今思えば「なるほどな」と納得なんですけどね。まあ、このへんは蛇足ですけどね(特に我々のような人種にとっては)。

初期ENUFF Z'NUFF『ENUFF Z'NUFF』(1989年)『STRENGTH』(1991年)EXTREMEの3rdアルバム『III SIDES TO EVERY STORY』(1992年)あたりを好むリスナーには、ぜひ一度触れてもらいたいバンドであり、そのとっかかりに最適な1枚かと思います。

 


▼KING'S X『FAITH HOPE LOVE』
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2020年7月24日 (金)

CHRIS POLAND『RETURN TO METALOPOLIC (30TH ANNIVERSARY EDITION)』(2020)

1990年に発表されたクリス・ポーランド(G)初のソロアルバム。ここでは、2020年2月に海外でリリースされた同作の30周年記念エディションについて触れていきたいと思います(オリジナルバージョンは1990年10月に日本盤もリリースされましたが、この30周年エディションは国内未発売です)。

クリスはもともと、MEGADETHの初代ギタリストとしてシーンにその名を知らしめた人で、『KILLING IS MY BUSINESS... AND BUSINESS IS GOOD!』(1985年)『PEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?』(1986年)という初期2作品でその非凡なプレイを堪能することができます。特に、ジャズやフュージョンの香りがする楽曲は間違いなくクリスの影響が強く表れた結果だと思われます。

そんなクリスがMEGADETHから脱退後、約3年を経て届けられたのがこの初ソロアルバム。ドラマーに弟のマーク・ポーランドを、プロデューサーにPEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?』も手がけたランディ・バーンズを迎えた本作は、もともとボーカリストありきで制作されていたようで、あとからクリスのメロディアスなソロプレイが増やされているものの、全体的に隙間の多さが目立つ1作。ですが、それがマイナスポイントに働くことがないくらい、クリスの独特なプレイ&フレージングを存分に楽しめるのも、本作ならではの個性と言えるでしょう。

要所要所でスラッシュメタル的(MEGADETHでいうところの“インテレクチュアル・スラッシュメタル”的)要素を見つけることができものの、全体を通して感じるのはフュージョン的な浮遊感が散りばめられたヘヴィメタル色の強さ。そこに、クリス特有の音階やフレージングが際立つソロが被せられており、「Heinous Interruptus」や「The Fall Of Babylon」あたりのギタープレイやリズム感からはMEGADETHらしさも感じられるものの、大半は初期MEGADETHともまた違った新鮮さを味わうことができるはずです。

ぶっちゃけ、本作はリフワークだけでも十分に元を取れるくらい楽しめますが、そこに加えてクリスならではの音階を用いたソロも堪能できるのですから、ギタリスト志望のリスナーにとっては非常に勉強になる1枚ではないでしょうか。僕は自分のプレイスタイル的にはかなりかけ離れているものの、「こういう表現もあるんだ」という程度には楽しめる1枚でした。

で、ここからが30周年エディションの追加要素についてです。再発盤には4曲の新曲と、1990年のアリゾナでのライブ音源5曲が追加されています。この再発盤、元盟友であるデヴィッド・エレフソン(B)主宰レーベルのCombat Recordsからリリースされています。そういえば、ジュニアのソロアルバム『SLEEPING GIANTS』(2019年)にもクリスはゲスト参加していましたし、いまだに交流があるというのは古くからのファンにはうれしい限りです。

この新録パート、リズム隊にはチェイス・ブライアント(B)&カルロス・クルーズ(Dr)というWARBRINGER組が参加。きめ細やかさが印象に残ったオリジナル盤の楽曲とは異なり、こちらのミックスは非常に生々しいデッドな録音が活かされております。このへんは好みが分かれそうな気がしないでもないですが、よりフリーキーさが際立つクリスのプレイを前にすると、そういった細かいことはどうでもいいのかなと思えてきます。ここでは「Final Days」のみ、女性シンガーのメアリー・マギルが参加した歌モノになっており、もともとはこういう方向性の作品にしたかったのかな……という裏テーマも見えてきます。もし可能なら、オリジナルの『RETURN TO METALOPOLIC』にボーカルを加えたバージョンも聴いてみたいな……そう思わせてくれる、貴重な1曲です(その進化形が、1993年にアルバム1枚のみ制作したDAMN THE MACHINEなんでしょうね。それについては、また別の機会にでも)。

残りのライブテイクは、2007年に発表された『RETURN TO METALOPOLIC LIVE』から厳選された5曲。既発テイクなので、持っている人も少なくないのでは。トリオ編成でのライブなので、スタジオテイク以上に暴れまわるクリスのプレイを楽しむことができます。オリジナルアルバムには未収録の「Psycho Boy」「Nightmare Hall」といった楽曲も含まれているので、これからCDを購入しようと思っている方は、新曲&ボートラ満載の30周年エディションがオススメです。

 


▼CHRIS POLAND『RETURN TO METALOPOLIC (30TH ANNIVERSARY EDITION)』
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2020年7月 2日 (木)

IRON MAIDEN『NO PRAYER FO THE DYING』(1990)

1990年10月にリリースされたIRON MAIDENの8thアルバム。

前作『SEVENTH SON OF A SEVENTH SON』(1988年)を携えたツアーを終えたあと、バンドとして長めの休暇期間へと突入。その間にエイドリアン・スミス(G)が自身もボーカルを務めるソロプロジェクトA.S.A.P(ADRIAN SMITH AND PROJECT)でアルバム『SILVER AND GOLD』(1989年)を発表。続いてブルース・ディッキンソン(Vo)も映画『エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド』サウンドトラックにソロ曲「Bring Your Daughter To The Slaughter」を提供し、続いてソロアルバム『TATTOOED MILLIONAIRE』(1990年)を発表します。

各メンバーが順調にソロ活動を続けていましたが、ブルースのアルバムリリース前後にバンド再集結の召集がかかります。ここで、音楽性の違いから独自の活動を続けたかったエイドリアンがバンドを脱退。代わりに、ブルースのアルバム『TATTOOED MILLIONAIRE』や同作を帯同したショートツアーでギターをプレイしたヤニック・ガーズ(G)がメイデンに加入することになりました。

こうして完成したメイデン8作目のオリジナルアルバムは、前作で見せたスティーヴ・ハリス(B)らしいプログレッシヴな要素が後退した、コンパクトでロックンロール色の強い異色の1枚に仕上がりました。

メンバーチェンジも大きな影響を与えたのでしょうが、メジャーデビュー10周年というタイミングに迎えた久しぶりの大きな変化を前に、バンドは原点回帰的なラフさ/アグレッシヴさでレコーディングに臨みます。どの曲も3〜4分台で非常にコンパクト、かつ複雑なアレンジは比較的避けられており、そのノリの良さからスルスルと聴き進められる内容なのです。

とはいえ、このバンドらしいプログレ感をにじませたタイトルトラック「No Prayer For The Dying」や、本作唯一の5分超えナンバー「Motehr Russia」からは従来の複雑さも見え隠れしますが、それも必要最低限に留められており、メイデンにしては淡白であっさりめ。そこに物足りなさを感じるリスナーも少なくないでしょう。

なんとなく、スタジオセッションでの成果をそのまま形にしたかのような内容ですし、制作もかなり短期間で進行したんだろうなというのが伺えます。事実、埋め合わせなのかどうかわかりませんが、ブルースのソロ曲「Bring Your Daughter... To The Slaughter」がバンドで再録音されているくらいですから(しかも、この曲がバンド唯一の全英No.1シングルになるというのも皮肉な話です)。

名曲「Aces High」の続編ナンバー「Tailgunner」もどこか軽いですし、リード曲「Holy Smoke」や「Hooks In You」のようなロックンロールテイストの強い楽曲も含まれていることから、メイデンファンの間ではそこまで評価が高くないような印象を受けます。が、聴き込むとクセになるのも本作。「Public Enema Number On」や「Fates Warning」「The Assassin」などは侮れませんし、なによりも「Motehr Russia」という名曲の存在が本作を駄作で終わらせずに済んでいるわけですから。真っ先に聴くべき作品とは言いませんが、最近の大作主義に疲れてきたらぜひ試してみてください。意外とイケるので!

 


▼IRON MAIDEN『NO PRAYER FO THE DYING』
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2020年6月24日 (水)

DEAD END『DEAD END』(1990)

1990年7月にリリースされたDEAD END初のライブアルバム。

本作リリース時点ではMINATO(Dr)が脱退し、バンドはすでに活動休止(事実上の解散)状態で、ファンからしてみれば各メンバーがソロへと移行する前の最後の置き土産という印象が強いかもしれません。そもそも、このバンドの性質を考えると(ちゃんと活動が続いていれば)このタイミングにライブアルバムを出すなんてこと、まずなかっただろうし……ただ、ベストアルバムではなくてライブアルバムだったのが救いだったかもしれません。

音源は1990年1月20日の中野サンプラザ公演を収録したもので、MORRIE(Vo)、YOU(G)、COOL JOE(B)、MINATOという布陣での最後のライブを収めたもの。二部構成という異色のセットリストで臨んだこのライブは第1部が当時の新作『ZERO』(1989年)からの楽曲中心、第2部は『shambara』(1988年)収録の「EMBRYO BURNING」からスタートする、オールタイムベスト的な選曲で進行します。当時からMINATO脱退の噂はあったようですが、この二部構成を前に脱退を確信したというファンも少なくなかったようです。

DEAD ENDのアルバムというと、スタジオできっちり作り込まれたイメージが強く、先の「EMBRYO BURNING」のようにライブでは完璧に再現できないくらいにギターを重ねまくっている楽曲も少なくありません。そもそもこのバンドはシンプルな4ピース編成なので、ライブになると音が薄くなってしまうのは仕方ないと言えるでしょう。しかし、このアルバムを聴くと各プレイヤーの技量の高さが遺憾なく発揮された、ライブならではのアンサンブルを堪能できるのです。

MINATOのドラミングはオープニングの「SO SWEET SO LONELY」こそゆったりと大きなリズムを聴かせてくれますが、続く「I WANT YOUR LOVE」では前のめりで若干走り気味なプレイという、ライブならではの醍醐味を楽しめます。もちろんテクニカルな曲では、改めて彼による匠のフレージング(特にシンバルなど金モノ使いの妙!)を堪能できることでしょう。と同時に、COOL JOEというベーシストの技術の高さにも気づかされるのではないでしょうか。80年代のミックス技術なのか、それともエンジニアの趣味なのか、初期のDEAD ENDの音源ってベースが必要以上に後ろに引っ込んでいる印象を受けるのですが、音数が一気に減ってシンプルになったライブ音源で彼の技量の高さが露呈することになったという意味では、本作のリリースは非常によかったのかなと思います。

MORRIEの若々しい歌声もなかなか味わい深いものがありますよね。再結成後やソロ、Creature Creatureでの歌唱に慣れてしまった耳には、この頃のフレッシュなボーカルワークも勢いが感じられてカッコいいなと思うわけです。そして、YOUのギタープレイ……ライブでは若干雑さが目立つことの多い彼の演奏ですが、ここではスタジオ音源では複数のギターを重ねて表現していたアレンジをどうギター1本で描き切るか、その1点に尽きると思います。歪み系からクリーン系への切り替え、ディレイやコーラスなどのエフェクトを巧みに使い分ける彼のギターワークからは、スタジオ作品とはまた違った魅力が見えてくるはずです。ライブならではのインプロビゼーションも随所に用意されているので、楽器を弾く方々には非常に面白い内容だと思いますよ。

録音状態が決してベストとは言えない作品ですが、現時点で唯一のライブアルバムです。映像作品ではデビュー25周年ライブを収めたDVD&Blu-rayでフルライブを楽しむことができますが、80年代のフルライブを楽しめるのはこのアルバムのみなので、オリジナルアルバムをすべて聴き終えたあとにぜひ触れてみてはいかがでしょう。

なお、もともと2枚組作品だった本作は、1995年に『DEAD END LIVE ACT-1』『DEAD END LIVE ACT-2』と題して2枚別々の単独作品としてリリースされたこともありました。しかし、2009年の再結成を機に再び2枚組仕様で再発。Blu-spec CD仕様なので、若干音質も上がっているのではないでしょうか(実は再発モノで、これだけは購入していません)。

 


▼DEAD END『DEAD END』
(amazon:国内盤2CD / MP3

 

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