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カテゴリー「1991年の作品」の111件の記事

2023年2月 4日 (土)

BLUR『LEISURE』(1991)

1991年8月26日にリリースされたBLURの1stアルバム。日本盤は同年9月20日発売。

1990年10月にシングル「She's So High」(全英48位)でデビューを果たしたBLUR。続く1991年4月発売の2ndシングル「There's No Other Way」(同8位)、7月発売の3rdシングル「Bang」(同24位)とスマッシュヒットを連発し、アルバム自体も最高7位という新人としては上出来な成績を残しています。

以降も長きにわたりタッグを組むスティーヴン・ストリート(THE SMITHS、モリッシー、THE CRAMBERRIESなど)が全体像をまとめる役割を果たした本作は、次作『MODERN LIFE IS RUBBISH』(1993年)以降に色濃く表れる王道ブリティッシュロック色&ストレンジなポップ感こそ完全開花してはいないものの、それでも独自性が随所に見受けられる良質な1枚。今聴くとBLURの王道からは若干逸れるかもしれませんが、これはこれとして楽しめる内容ではないでしょうか。

サイケデリックさと浮遊感が同居する「She's So High」や「Bad Day」、ダンサブルなビートが心地よい「Bang」や「There's No Other Way」あたりからは、当時ブレイクしていたTHE STONE ROSES以降の流れを汲むスタイルで、その後の彼らとは多少色が異なるかな。また「Slow Down」を筆頭に、MY BLOODY VALENTINEなどシューゲイザー影響下にあるオルタナ感も1991年という時代ならではか。こういった曲を聴くと、まだまだ彼ららしい個性が掴みきれていなかったんだなと再認識させられます。

その一方で、のちのブリットポップ路線にも通ずる「Fool」や、どこか捻くれた感が伝わる「Repetition」あたりに、その後のBLURの片鱗を感じ取ることができる。そのもっともたる1曲が、のちに映画『トレインスポッティング』を通じて再評価される「Sing」ではないでしょうか。先に記した“らしくない”要素と、その後の“らしさ”が集約されたクロスロードのような1曲でもあるのですが、1991年というブリットポップ“勃発前”にすでにブリットポップ“以降”を彷彿とさせる曲を完成させていた事実に、やはり恐るべしバンドだなと実感させられます。

我々がよく知るBLURは本作リリース直後に発表されたシングル「Popscene」(全英32位/アルバム未収録)からスタートするわけですが、その前夜感がひしひしと伝わる、まさに処女作と呼ぶにふさわしい1枚。デーモン・アルバーン(Vo)やグレアム・コクソン(G)の類い稀なる才能のかけらを、ぜひ感じ取っていただきたいです。

 


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2022年12月31日 (土)

マイケル・ジャクソンの黄金期をオリジナルアルバムで振り返る(1979〜1991年)

2022年のうちに振り返っておきたいと思ったのが、マイケル・ジャクソン最大のヒット作にしてポップミュージック界における歴史的名盤『THRILLER』(1982年)について。自分は世代的に『THRILLER』バカ売れ期の末端にギリギリ触れており、当時のMTV(地上波時代ね)や『ベストヒットUSA』、『SONY MUSIC TV』を録画して「Thriller」のショートフィルムや「Beat It」「Billie Jean」のMVを何度もリピートしたものです。

なもんですから、原体験としては続く『BAD』(1987年)のほうがリアルタイム感が濃厚で、初来日となった後楽園球場公演をはじめさまざまな記憶がよみがえってきます(初めて&唯一生で観たのは1992年12月の『Dangerous Tour』でしたが)。

そんなこんなで、今年で『THRILLER』リリースから40年。アニバーサリー盤も発売されましたが、個人的には25周年盤のときの盛り上がりと比べるとやや気持ちが劣りますが(そりゃあマイケル生前でしたからね、25周年のタイミングは)、周年タイミングに取り上げておかなくちゃなと思いながらも、年末に向けての繁忙期でまったく触れる機会がなく、気づけば大晦日。時間も多少できたので、やるなら徹底したいなと思い、マイケルのソロキャリア黄金期の始まりといえる『OFF THE WALL』(1979年)から『DANGEROUS』(1991年)までの(個人的思い入れの強い)4作品について、コンパクトな形で触れていこうかなと思います。

 

 

『OFF THE WALL』(1979)

 

1979年8月10日にリリースされたマイケル・ジャクソンの5thアルバム。

古巣Motown Recordsを離れ、Epic Recordsへ移籍しての第1弾アルバム。意外にも全米チャートでは最高3位と1位を獲得していませんが、「Don't Stop 'Til You Get Enough」「Rock with You」とシングル2作連続全米1位を獲得し、ほかにも「Off The Wall」(同10位)、「She's Out Of My Life」(同10位)とヒット曲を連発し、アルバム自体は現在までにアメリカで900万枚以上、全世界で2000万枚以上の売り上げを記録しました。

初めてマイケル主導で制作されたアルバムであり、プロデューサーにはクインシー・ジョーンズを起用。ソングライター陣もポール・マッカートニー(「Girlfriend」)やスティーヴィー・ワンダー(「I Can't Help It」)、デヴィット・フォスター(「It's The Falling In Love」)などソウル/R&Bに捉われない幅広い人選で自身の表現の幅を広げています。

大ヒットした「Don't Stop 'Til You Get Enough」「Rock with You」のようなソウル/ディスコをベースにした楽曲はもちろんのこと、全体を通してポップフィールドでも通用する曲作りが徹底され始めたのがこの時期なのかな。ただ、続く『THRILLER』以降と比べると全体の統一感が強いことから、まだまだ“ブラックミュージックの範疇”というイメージが強いかもしれません。だからこそ、より気持ちよく楽しめる“アルバム”という印象が、彼の作品中もっとも強いのですが(以降の作品は良くも悪くも“プレイリスト”的なのかなと)。

ポップスとしての強度は『THRILLER』や『BAD』ほどではないものの、アルバムとしてのまとまりや完成度は同2作よりも数歩上。“キング・オブ・ポップ”の快進撃がここから始まったという点では、絶対に欠かすことのできない傑作第1号です。

 


▼MICHAEL JACKSON『OFF THE WALL』
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『THRILLER』(1982)

 

1982年11月29日にリリースされたマイケル・ジャクソンの6thアルバム。

前作から引き続きクインシー・ジョーンズを共同プロデューサーに起用。ソングライターに前作から引き続きのロッド・テンパートンに加え、スティーヴ・ポーカロ(TOTO)&ジョン・ベティス(「Human Nature」)やジェイムズ・イングラム(「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」)などを起用。また、アルバムから漏れたアウトテイクの中にはマイケル・センベロが関わった「Carousel」や、Yellow Magic Orchestraの楽曲に新たに歌詞を付けた「Behind The Mask」などが含まれていたことも話題になりました。

また、ゲストアーティストのメンツも多彩で、「The Girl Is Mine」ではポール・マッカートニーとのデュエットを展開(同時期にポール側が発表した「Say Say Say」でも2人のデュエットを披露)。「Beat It」のギターソロではエディ・ヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)をフィーチャー(かつ、リードギターをTOTOのスティーヴ・ルカサーが担当、ドラムもTOTOのジェフ・ポーカロがプレイ)したことでも話題となりました。

本作からは「The Girl Is Mine」(全米2位)、「Billie Jean」(同1位)、「Beat It」(同1位)、「Wanna Be Startin' Somethin'」(同5位)、「Human Nature」(同7位)、「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」(同10位)、「Thriller」(同4位)とアルバム収録曲9曲中7曲がシングルヒット。オリジナルアルバムながらもグレイテストヒッツ的側面も強く、そういった意味でも(結果的に)プレイリストの先駆け的な1枚と言えるのではないでしょうか。

音楽的にも前作『OFF THE WALL』での方向性を推し進めつつ、ポップ色をより強めた「The Girl Is Mine」、ハードロックギターを採用した「Beat It」(さらに、アルバム未収録ながらもテクノ色を取り入れた「Behind The Mask」)など、“ポップ”を軸足により幅広いフィールドで戦おうという前向きさが伝わります。また、当時主流となり始めたミュージックビデオ制作にも果敢に取り組み、約14分にもおよぶ当時としては異例の大作「Thriller」が大反響を呼ぶなど、今や当たり前となった“音楽への映像の積極的導入”における先駆者的作品とも言えます。

全9曲と最近のアルバムと比べたら短い印象もありますが、1曲1曲の個が強いことから何度聴いても飽きがこない。リリースから40年経った今聴いても懐かしさと同時に新鮮さも常に見つけられる、「これぞ歴史的名盤」と言える1枚。いまだ超えることのできない壁(アメリカだけで3400万枚超、全世界で7000万枚超のセールス)を打ち立てた、ポップミュージック界のマスターピースです。

 


▼MICHAEL JACKSON『THRILLER』
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2022年12月28日 (水)

LYNYRD SKYNYRD『LYNYRD SKYNYRD 1991』(1991)

1991年6月11日にリリースされたLYNYRD SKYNYRDの6thアルバム。日本盤は同年7月25日発売。

1977年10月の飛行機事故でロニー・ヴァン・ザント(Vo)、スティーヴ・ゲインズ(G)、キャシー・ゲインズ(Vo)らが死亡。この不幸な出来事により、LYNYRD SKYNYRDは一度解散します。そこから10年後の1987年、オリジナルメンバーのゲイリー・ロッシントン(G)、エド・キング(G)らを中心に、ロニーの実弟であるジョニー・ヴァン・ザント(Vo)を新たなフロントマンとして迎えて再結成を果たします。

本作はその、再結成第1弾アルバムにあたり、70年代の初作品同様にトム・ダウド(エリック・クラプトンロッド・スチュワート、EAGLES、PRIMAL SCREAMなど)をプロデューサーに迎えて制作。前作から16年ぶり、しかも(実の兄弟とはいえ)フロントマンの交代などもあり、作風的には前作に当たる『STREET SURVIVORS』(1975年)の続き/延長というわけにはいかず、80年代後半〜90年代初頭らしい質感の楽曲で構成されています。

正直、サザンロックの範疇から若干はみ出しているような印象も受け、それが聴きやすさにもつながっており、自分のようなサザンロックに苦手意識を持っていた若輩リスナーには触れやすかった記憶があります。オープニングを飾る「Smokestack Lightning」のアップテンポ感は完全にアメリカンハードロック寄りですし、「Southern Women」や「Backstreet Crawle」におけるファンキーなノリ、「Pure & Simple」でのレイドバックしたバラード感は同時期にブレイクしていたTHE BLACK CROWESとも通ずるものがあり、その流れから本作に触れたら非常に入っていきやすいと思うんです。

もっと言えば、『DONE WITH MIRRORS』(1985年)あたりのAEROSMITHっぽさもあったりする。要するに……野暮ったくて地味、という意味なんですが(笑)。メジャー感の強い派手さこそないものの、アリーナロック級のノリは確実に擁している。先の「Smokestack Lightning」や「Good Thing」「It's A Killer」あたりは完全にそっち側の楽曲ですものね。

そうそう、本作がリリースされた時期ってちょうどTESLAがアコースティックライブアルバム『FIVE MAN ACOUSTICAL JAM』(1990年)をヒットさせたタイミングとも重なり、そのへんとの共通点も少なくない。というわけで、ここまでに名前を挙げてきたバンドや作品に興味がある方なら、少なからず引っかかる1枚だと思うので、騙されたと思って手にしてみることをオススメします。特に70年代の諸作品はちょっとユルすぎると感じるHR/HM寄りのリスナーは、本作から入門してみてはどうでしょう。

 


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2022年11月22日 (火)

GUNS N' ROSES『USE YOUR ILLUSION II: DELUXE EDITION』(2022)

2022年11月11日にリリースされた、GUNS N' ROSESの3rdアルバム『USE YOUR ILLUSION II』(1991年)のデラックス盤。

CD6枚組+Blu-ray2枚組のスーパー・デラックス盤と同時発売された本作は、先に紹介した『USE YOUR ILLUSION I』(1991年)のデラックス盤(2022年)同様、最新リマスタリングを施した『USE YOUR ILLUSION II』アルバム本編に、1991〜2年のワールドツアーから抜粋されたライブベストのCD2枚組エディション。アルバム本編はスーパー・デラックス盤と同内容ですが、DISC-2には本作でしか聴くことができない初出音源も含まれた、ファン泣かせの1作となっています。

全13曲収めらたライブ音源のうち、スーパー・デラックス盤との被りは5曲。録音状態や音質はまちまちで、1枚のライブアルバムとして楽しむのは少々難あり。ですが、これまで海賊盤やYouTubeでのイリーガルな映像でしか耳にすることができなかった貴重なテイクも含まれており、おまけと呼ぶにはちょっと豪華すぎる内容ではないでしょうか(ここまで、『USE YOUR ILLUSION I』デラックス盤レビューからのほぼコピペです。笑)。

スーパー・デラックス盤未収録音源の主な録音会場は以下のとおり。

・1991年1月20日:リオデジャネイロ『Rock In Rio』(「Only Women Bleed / Knockin' On Heaven's Door」)
・1991年8月31日:ロンドン・Wembley Studiam(「14 Years」)
・1992年6月6日:パリ(「Drum Solo」「Slash Solo」「Speak Softly, Love (Love Theme From The Godfather)」「Sail Away Sweet Sister」「Mama Kin」「Train Kept A Rollin'」)

セレクトされた3公演はすべて『USE YOUR ILLUSION I』デラックス盤と一緒。要するにテレビやラジオで放送されたライブということで、そこそこの状態で録音された音源が残っていたライブがこれくらいってことなんでしょうね。

リオデジャネイロについては割愛。お約束のメドレーですしね。で、1991年8月31日のWembley Studiam公演は先にも触れたとおり、イジー・ストラドリン(Vo, G)のガンズとして最後のライブ。彼がリードボーカルをとる「14 Years」がライブ音源として正式にここに残されたというのは、非常に興味深いです。もはやライブでは聴くことができない、あの時代ならでの1曲ですからね。

で、問題は1992年6月6日のパリ公演。こちらからは6テイクが収録されていますが、うち4テイクは曲と呼ぶには少々無理があるものばかり。マット・ソーラム(Dr)の7分半にもおよぶドラムソロは、終盤こそダフ・マッケイガン(B, Vo)とのセッションも含まれていますが、ドラムソロの音源を進んで聴きたいなんていうのは相当なマニアか実際にドラムを叩く人かマットのファンくらいなものでして……しかも、そこからスラッシュのギターソロ&「ゴッドファーザー愛のテーマ」メドレーへと続く流れをそのまま閉じ込めているのもどうかと。ファンならば、もっと聴きたい曲があるはずなのに。

その流れで、アクセルのアカペラで歌唱されるQUEEN「Sail Away Sweet Sister」をここに持ってくるのもどうかと。これだって、続く「Sweet Child O' Mine」あってこそ。ここだけ抜き取られてもねえ……それなら、リオ公演から初披露の「Dead Horse」とか、もっとあったろうに。

そんな中、本作でもっとも価値が高いのがAEROSMITHからスティーヴン・タイラー(Vo)&ジョー・ペリー(G, Vo)をゲストに迎えた「Mama Kin」と「Train Kept A Rollin'」の2曲。同公演ではレニー・クラヴィッツもゲスト参加しており、そちらのコラボ音源は『USE YOUR ILLUSION I』デラックス盤に収録。こっちはエアロなんですね。「Mama Kin」ではアクセル・ローズ(Vo)以上にハイテンションなスティーヴンのボーカル(半音下げバージョン)を楽しめます。一方、「Train Kept A Rollin'」はだいぶテンポ抑えめで、普段のエアロバージョンに慣れた耳だとユルく聞こえてしまうかも。30年前のガンズ、もっと頑張れ(今さらですが)。

なお、日本盤には1992年2月の来日公演(おそらく映像化された公演)から「Pretty Tied Up」「You Could Be Mine」を、ボーナストラックとして追加。2曲とも1991年のRitz公演の音源と被る選曲で、時期や会場は異なるとしても同じライブ曲のライブ音源が2度(しかも、スタジオ音源含めれば3度)続くのはいかがなものかと。これしか許諾が降りなかったんでしょうかね。残念です。

というわけで、デラックス盤のボーナスディスクそれぞれに一長一短ありますが、サブスク全盛の今なので、気に入った曲だけを「自分だけの夢のセトリ」としてまとめてプレイリストで聴くのが一番かと。楽しみ方は人それぞれですからね。

 


▼GUNS N' ROSES『USE YOUR ILLUSION II: DELUXE EDITION』
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GUNS N' ROSES『USE YOUR ILLUSION I: DELUXE EDITION』(2022)

2022年11月11日にリリースされた、GUNS N' ROSESの2ndアルバム『USE YOUR ILLUSION I』(1991年)のデラックス盤。

CD6枚組+Blu-ray2枚組のスーパー・デラックス盤と同時発売された本作は、最新リマスタリング&「Novermber Rain」の2022年バージョンへと差し替えたアルバム本編に、1991〜2年のワールドツアーから抜粋されたライブベストのCD2枚組エディション。アルバム本編はスーパー・デラックス盤と同内容ですが、DISC-2には本作でしか聴くことができない初出音源も含まれた、ファン泣かせの1作となっています。

全13曲収めらたライブ音源のうち、スーパー・デラックス盤との被りは5曲。録音状態や音質はまちまちで、1枚のライブアルバムとして楽しむのは少々難あり。ですが、これまで海賊盤やYouTubeでのイリーガルな映像でしか耳にすることができなかった貴重なテイクも含まれており、おまけと呼ぶにはちょっと豪華すぎる内容ではないでしょうか。

スーパー・デラックス盤未収録音源の主な録音会場は以下のとおり。

・1991年1月23日:リオデジャネイロ『Rock In Rio』(「Bad Apples」)
・1991年8月31日:ロンドン・Wembley Studiam(「Perfect Crime」「Dust N' Bones」「Double Talkn' Jave」)
・1992年6月6日:パリ(「Always On The Run」「Attitude」「It's Alright / November Rain」「Wild Horses」)

マット・ソーラム(Dr)を含む新編成でのお披露目となったリオデジャネイロ公演からは、「Bad Apples」をセレクト。アルバム発売の8ヶ月前に披露された未発表新曲ですが、これ以降あまり披露されていないので貴重な1曲でしょう。

1991年8月末のWembley Studiam公演はイジー・ストラドリン(G, Vo)がガンズの正式メンバーとして最後に参加したライブ。その事実もあり、音源として公式リリースされるのは奇跡と言えるかもしれません。

そして、1992年6月のパリ公演はゲストとしてレニー・クラヴィッツが参加したファンにはお馴染みのライブ。「Always On The Run」はスタジオ音源同様、スラッシュ(G)が彼らしさ満載のソロを聴かせてくれます。また、ストーンズのカバー「Wild Horses」は基本インストですが、ここではギルビー・クラーク(G, Vo)のギターワークを中心にしつつ、後半ではアクセルのボーカルもフィーチャーされています。

スーパー・デラックス盤に収められた1991年5月のRitz公演、1992年1月のラスベガス公演のようにライブをまるまる1本完全収録したものとは違い、こちらは寄せ集めの「ライブベスト」的な内容。しかも、セレクトされた楽曲はすべて『USE YOUR ILLUSION I』および『USE YOUR ILLUSION II』収録曲(とレアなカバー曲)なので、満足度はかなり低いかもしれません。ファンはまずスーパー・デラックス盤のフルライブ2本を心の底から満喫し、余裕があったらレアテイク含むこちらに手を出してみてはどうでしょう。

なお、日本盤には1992年2月の来日公演(おそらく映像化された公演)から「Live And Let Die」「Don't Cry」を、ボーナストラックとして追加。2曲とも1991年のRitz公演の音源と被る選曲ですが、これはどうにかならなかったんでしょうかね。時期や会場は異なるとしても、同じライブ曲のライブ音源が2度(しかも、スタジオ音源含めれば3度)続くのはねえ……。(『USE YOUR ILLUSION II: DELUXE EDITION』に続く

 


▼GUNS N' ROSES『USE YOUR ILLUSION I: DELUXE EDITION』
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2022年11月21日 (月)

GUNS N' ROSES『USE YOUR ILLUSION: SUPER DELUXE EDITION』(2022)

2022年11月11日にリリースされたGUNS N' ROSESのボックスセット。

本作は1991年9月に同時リリースされた、GUNS N' ROSESのオリジナルアルバム『USE YOUR ILLUSION I』および『USE YOUR ILLUSION II』に最新リマスタリングを施し、未発表ライブ音源&映像を大量に詰め込んだアニバーサリー作品。本当なら発売30周年の昨年2021年に発表予定でしたが、コロナ禍などが影響しここまで大幅にズレ込んだようです。

最新リマスタリング盤に1991〜93年にかけて開催された『Use Your Illusion World Tour』から抜粋されたボーナスライブディスク(『I』『II』それぞれ内容異なる)付きデラックス仕様の『USE YOUR ILLUSION I』『USE YOUR ILLUSION II』も同時発売されていますが、本稿ではCD6枚組+Blu-ray2枚組仕様のスーパー・デラックス仕様について触れていきます。

アルバム本編(CD DISC-1〜2)は現代的なリマスタリングが施され、内容自体はさほど大きく変わった印象は受けません。もともと音がダイナミック&クリアな作品で、古臭さをそこまで感じさせないサウンドプロダクションだったので、音圧的なところをいじった程度でしょうか。これはイヤホンなどで聴くよりも、スピーカーを通して大音量で聴いたときに差を感じるポイントかもしれません。

本編で変わった点はひとつ、『I』(DISC-1)収録のヒットシングル「November Rain」のストリングスがシンセ→生音に差し替えられた新バージョンになっている点。確かに生弦に変わっただけで曲の印象も少々変わります。30年も聴き慣れたオリジナルバージョンより壮大さ、端正さはより増しており、無駄に大袈裟だった原曲がさらに大袈裟になった印象(笑。いや褒め言葉ですよ)。オリジナルバージョンはベストアルバム『GREATEST HITS』(2004年)や、今も配信継続中の『I』オリジナル版でも聴くことができ、抹消されるわけではないのでご安心を。

さて、本作のハイライトといえるのが未発表ライブ音源&映像でしょうか。今回は1991年5月16日のニューホーク・Ritz Theater公演と、1992年1月25日のラスベガス・Thomas & Mack Center公演がそれぞれCD(DISC-3&4、5&6)とBlu-ray(DISC-7、8)に音源&映像収録されています。前者は『Use Your Illusion Tour』本編開始前に実施された3本のシークレットギグの3本目、当然アルバム発売前であり、イジー・ストラドリン(G,Vo)の姿も確認できます(なもんですから、セトリにはイジー歌唱の「Dust N' Bones」も含まれています)。また、この日のライブは2ヶ月後に発売されるシングル「You Could Be Mine」のMV用に映像収録もされていたので、残されたBlu-ray映像もかなりクリア。なぜ今までお蔵入りしていたんだと言いたくなるほどの代物です。

ライブの出来自体はかなりラフで、「Right Next Door To Hell」や当の「You Could Be Mine」など、要所要所で演奏ミスも目立ちますし、アクセル・ローズ(Vo)のボーカルの出来も決して褒められたものではありません。セトリも「Paradise City」が7曲目に披露されていたり、ラストが「Welcome To The Jungle」だったりと、今ではあまり想像できない構成。そういった衝動性の強さおよび計画性のなさ(笑)が伝わる内容からは、1991年というギリギリの危うさで保たれていたバンドの空気が伝わるのではないでしょうか。なお、「Don't Cry」や「You Aint't The First」には当時メジャーデビュー前のBLINE MELONからシャノン・フーン(Vo)がゲスト参加しています。

そして、1992年1月のラスベガス公演は脱退したイジーに代わりギルビー・クラーク(G, Vo)が加わり、さらにブラスやマニピュレーター、女性コーラスなど大所帯でのスタジアムツアー編成へと切り替わったタイミングの1本。翌2月下旬には東京ドーム3DAYS公演も控えたタイミングで、セットリストやちょっとした構成含め、のちにVHS〜DVDで残された当時の日本公演にかなり近い内容です。アクセルのボーカルも比較的安定しており、演奏自体もどっしり構えた印象が伝わるもの。イジーがいなくなったことで、ダフ・マッケイガン(B, Vo)のボーカルワークの比重が高まり、今レッグからMISFITSのカバー「Attitude」が加わっています。思えばこのカバー、ライブテイクはこれが初音源化なので非常にありがたいです。

そのほかにも、曲と曲をつなぐスキット的役割として、「Patience」の前にはTHE ROLLING STONES「Wild Horses」、「Seet Child O' Mine」の前にはQUEEN「Sail Away Sweet Sister」、「Knockin' On Heaven's Door」の前にはアリス・クーパー「Only Women Bleed」などがフィーチャーされています。個人的にはこのへんのカバーの印象が強いツアーなので、このあたりも音源として正式に残されたのはうれしい限りです。

デビュー作『APPETITE FOR DESTRUCTION』(1987年)スーパーデラックス盤(2018年)のように、未発表スタジオ音源やデモ音源も豊富にあったはずなのに、あえて録音状態よさげなライブ音源に全振りした今回のボックスセット。最初に未発表曲やデモテイクなしと知ったときはがっかりしたものの、あの時期を生で体験した世代としては当時の「危ういガンズ」から「完全無欠のガンズ」へと移行する過渡期を完全パッケージ化した本作品は「結果、これで正解!」と断言できるものでした。本当なら映像付きですべて楽しんでほしいですが、約5万円とかなり高価な代物ですので、音源だけでもいいって人はサブスクやダウンロード購入(5000円以下で入手可能)で済ませてもいいかもしれません。

 


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2022年4月12日 (火)

AEROSMITHのベストアルバムを総括する(2022年版)

先日ブライアン・アダムスで試してみた、いちアーティストの公式ベストアルバム/コンピレーションアルバムをひとつのエントリーの中で総括する記事AEROSMITH版です。

AEROSMITHは1973年のデビュー以降、Columbia Records(1973〜1984)→Geffen Records(1985〜1997)→Columbia(1997〜2021)→Universal(2021〜)と移籍を繰り返してきましたが、現在は全カタログの権利をUniversalが取得したことで、今後Columbia/Sony時代の音源もUniversalからフィジカル再発/デジタル配信されることになりそうです。

そういった意味では、ここに記す代表的なコンピレーションアルバムのいくつかは今後、姿を消すことになるかもしれません。それでもこの機会に改めて、ひとつの記録として記事を残しておくのはアリかなと思い、今回の執筆に至りました。

選出したベストアルバムは、レーベル主導によるシリーズ企画(Universalの『THE MILLENNIUM COLLECION』など)を除く、新曲やレア曲などを含む9作品。中には廃盤になっていたりサブスクで聴けないものも含まれていますが、ご了承ください。また、すでに単独エントリーで公開済みの作品もありますが、その場合は該当記事のリンクを貼っておきますのでご参考ください。

 

 

『AEROSMITH'S GREATEST HITS』(1980)

 

1980年11月にリリースされた、バンド初のベストアルバム。

そのタイトルどおり、収録内容はシングル曲を中心にしたもので、アナログ時代ということで全10曲/約38分というコンパクトな内容でまとめられています。また、構成的にもリリース順に並べられているので、いきなり「Dream On」から始まるという曲順はロックバンド的にどうなのかな?という疑問も残ります。

収録曲のうち、「Same Old Song And Dance」「Sweet Emotion」「Kings And Queens」はイントロを短くした“シングル・エディット”バージョンで収録。「Walk This Way」もアルバムバージョンより10秒近く短い形にエディットされています。オリジナルバージョンに勝るものはありませんが、本作リリース当時は70年代の代表的シングル曲をひとまとめに楽しめるアルバムとして、非常に重宝されましたし、80年代後半の本格的復帰以降も『PERMANENT VACATION』(1987年)『PUMP』(1989年)とともにこのアルバムを愛聴したファンは少なくなかったはずです(注:Apple Musicなど一部ストリーミング配信版は各シングルエディットがアルバムバージョンに差し替えられているのでご注意を)。

また、映画サントラに提供したビートルズのカバー「Come Together」が収録されている点も注目ポイントかな。『LIVE! BOOTLEG』(1978年)ではライブバージョンを先に聴くことができましたが、スタジオテイクがエアロのアルバムに収録されるのはこれが初めて。そこも本作が長く愛された要因のひとつかなと。

なお、本作がリリースされた頃にはすでにバンドの人気も低迷期に突入しており、チャート的には大きな成功を収めることはありませんでしたが、そこから数年後の再ブレイクも手伝い、セールス的には現在までに1000万枚を超えるメガヒット作となっています。

 


▼AEROSMITH『AEROSMITH'S GREATEST HITS』
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『GEMS』(1988)

 

1988年11月にリリースされたAEROSMITHのコンピレーションアルバム。

『PERMANENT VACATION』(1987年)の大ヒットを受けて、前レーベルのColumbia Recordsが企画したコンピ版で、シングル曲中心でまとめられた前作『AEROSMITH'S GREATEST HITS』と比べるとその内容はかなり地味なもの。ただ、ライブで演奏される機会の多い「Mama Kin」や「Lord Of The Thighs」「Train Kept A-Rollin'」なども含まれていることから、“裏ベスト”的側面の強い1枚かなと。

本作最大の注目ポイントは、『LIVE! BOOTLEG』(1978年)のみで聴くことができた「Chip Away The Stone」の未発表スタジオテイクが収録されていること。この1曲のために当時本作を購入したというファンも少なくなかったはずです。実際、この曲は本作からシングルカットもされ(既存ライブ映像を使用したMVも制作)、ラジオヒットも記録しています。

今のようにサブクスやYouTubeも存在せず、過去のスタジオアルバムにまで手を出せなかった当時の中高生には本作に収録された「Rats In The Celler」や「Nobody's Fault」「Round And Round」「Jailbait」などはかなりカッコよく響いたものです。ここから『ROCKS』(1976年)『TOYS IN THE ATTIC』(1975年)にも手を伸ばしていったビギナーは80年代後半、かなりの数存在していたはずですから。

コアなファンの中には、先述の『AEROSMITH'S GREATEST HITS』より本作のほうが好きという方も、意外と多かったりして。かくいう僕も本作、大好物ですからね。

 


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2022年1月11日 (火)

THE ALLMAN BROTHERS BAND『SHADES OF TWO WORLDS』(1991)

1991年7月2日にリリースされたTHE ALLMAN BROTHERS BANDの10thアルバム。日本盤は同年8月23日発売。

1989年に再結成を果たし、翌1990年に再始動後初のアルバム『SEVEN TURNS』をEpic Recordsから発表。今作はその再結成アルバムから1年という短いスパンで届けられた、トム・ダウドのプロデュースによる充実作です。

序盤は「End Of The Line」「Bad Rain」と比較的シンプルな楽曲で固められていますが、M-3「Nobody Knows」は彼ららしいインプロビゼーションをたっぷりフィーチャーした11分にもおよぶ大作。ディッキー・ベッツ(Vo, G)と再始動から加入したウォーレン・ヘインズ(G)の、それぞれの個性が際立つプレイは圧倒的の一言で、10分超の長尺にもかかわらずまったく飽きることなく、むしろゾクゾクした緊張感を保ちながら楽しむことができます。

一方、アルバム終盤に配置された「Kind Of Bird」はジャズミュージシャンのチャーリー・パーカー(Sax)に捧げられた、ジャズ的アプローチのインストゥルメンタルナンバー。パーカッシヴなリズムとフュージョンを彷彿とさせるギター&キーボードプレイの数々は、カントリーやブルースを通過した「Nobody Knows」とも異なる魅力を放っており、気持ちよく堪能できるはずです。

さらに、アルバムラストを飾るのはロバート・ジョンソンのカバー「Come On In My Kitchen」。ディッキー・ベッツ&ウォーレン・ヘインズによるスライドギタープレイのカッコよさといったら、たまらないものがあります。ブルージーなんだけどソウルフルというアレンジも完璧で、完全に自身のものとして成立させています。

デュエイン・オールマン(G)亡き後、彼を彷彿とさせるようでまったく異なる個性を発揮させるウォーレン・ヘインズのプレイこそ、実は本作最大の聴きどころ。ねっとりしたフレージングやスライドプレイは、ただただ圧倒的の一言で、当時31歳という若手に属する彼に触発されて他のメンバーのプレイも輝きを取り戻している。グレッグ・オールマンのボーカル&オルガンプレイも味わい深さが増しており、フレッシュさと芳醇さが程よくミックスされた、傑作と呼ぶに相応しい仕上がりではないでしょうか。

デュエイン時代の70年代の諸作品はもちろん名盤ばかりですが、聴きやすさという点においては本作こそビギナー向け。ここを入り口に、70年代の名作たちに手を出してみてはいかがでしょう。

 


▼THE ALLMAN BROTHERS BAND『SHADES OF TWO WORLDS』
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2022年1月 9日 (日)

TIN MACHINE『TIN MACHINE II』(1991)

1991年9月2日にリリースされたTIN MACHINEの2ndアルバム。日本盤は同年9月4日発売。

ソロキャリアを一旦ストップさせて、バンドの一員に徹することで新たな“ムーブ”を求めたデヴィッド・ボウイ。1989年に1stアルバム『TIN MACHINE』を発表するも、イギリスで3位、アメリカでは28位とそこまで大きな成功を収めることはできませんでした。その後、1990年のソロキャリアを総括するツアー(および、ソロ時代のカタログリイシュー)を経て、それまで在籍したEMIを離れて新興レーベルのVictory Musicと新たに契約し、本作を完成させます。

バンドメンバーはボウイ(Vo, G)、リーヴス・ガブレルス(G)、トニー・セイルス(B)、ハント・セイルス(Dr)と前作と同様。プロデューサーには前作から引き続きティム・パルマー(TEARS FOR FEARSオジー・オズボーンU2など)が参加し、「One Shot」のみヒュー・パジャム(THE POLICEGENESISピーター・ガブリエルなど)がプロデュース&ミックスを手がけています。また、前作では全14曲中5曲がボウイ単独で書き下ろされた楽曲でしたが、今作はボウイ単独は「A Big Hurt」1曲のみ。「Sorry」に至ってはハント単独名義での楽曲ですし、この曲と「Stateside」ではハントがリードボーカル担当と、完全にボウイが4分の1に徹しようと務めていることが伺えます。

楽曲は前作よりもより産業ロック/ハードロック的な質感が増しており、ボウイのソロ作でいえば直近の『NEVER LET ME DOWN』(1987年)にもっとも近いんじゃないでしょうか。ただ、あのアルバムが80年代半ば的な音だったのに対し、こちらはより1990年前後の質感に近付いており、感触的にはそこまで悪い印象は受けません。

ただ、曲から“ボウイらしさ”が伝わらない。大半の楽曲はボウイとリーヴスの共作で、演奏もリーヴスの派手なギターが目立つアレンジ。ボウイはお膳立てされたトラックの上で好きに歌っている……といったところでしょうか。「Baby Universal」や「You Belong In Rock N' Roll」など、確かに今聴いても水準以上の仕上がりだと思います。だけど、ボウイがキャリアを総括する際にここからどの曲を選ぶかと言われると非常に困ってしまう。そんな歯痒い1枚とも言えるのです。

あと、個人的に一番グッときたのがROXY MUSICのカバー「If There Is Something」というのもどうかと思いました。ボウイ以外が歌うヌルいブルースロック「Stateside」や「Sorry」は、純度の高いボウイを求めて本作に触れるのならば蛇足以外の何ものでもないですし、やはり全体的に「無理して聴かなくていいかな」という空気が漂っているのは否めないかな。うん、ボウイのカタログで最後に聴くべき番外編だと思っておけば間違いありません。

そんなこと書いてますが、このアルバム。日本では現在廃盤状態。海外では2020年7月にMusic On CDを通じて最初されていますが、デジタル配信は現在まで未解禁。日本のみならず海外のSpotifyにもApple Musicでも聴くことができない状況です。これに関しては随分前から海外でも話題になっており、本作だけがISO/Parlophone(現在カタログを管理するレーベル)以外からのリリースであることなどがデジタル配信未解禁の理由ではないかと言われています。もしデジタル解禁するならリリース30周年の2021年に踏み切ったはずですが、そんな噂一切なかったですしね。この先、気軽に聴くことができる日が来るのかどうか……まあ中古CDなら安価で入手可能なので、気になる方はAmazonなりディスクユニオンなりで探してみてはどうでしょう。

 


▼TIN MACHINE『TIN MACHINE II』
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2021年12月31日 (金)

1991 in HR/HM & Alternative Rock

ハードロックやヘヴィメタルにとって大きな転換期となった1991年。この年はMETALLICAやGUNS N' ROSESのビッグタイトルが発表されたほか、SKID ROWやVAN HALENがBillboardで初登場1位を記録する快挙を成し遂げた、HR/HMシーンにとってインパクトの強い1年でした。しかし、それと同時にNIRVANAやPEARL JAMがメジャーデビューを果たし、同年末から1992年にかけて全米チャートを席巻。彼らやALICE IN CHAINS、SOUNDGARDENなどシアトル中心バンドによるグランジ・ムーブメント勃発元年としても記憶されています。

そういった音楽シーンにとって転機であると同時に、湾岸戦争やソ連崩壊など世界情勢でも大きな転換期を迎えた1年でもあります。この年を境に、日本ではバブル崩壊を迎え、不景気に拍車がかかるなど、いろんな意味で1991年は変化の1年でもあるわけです。

そんな1991年から今年で30年。当サイトで取り上げた同年リリース作品をひとまとめにしたいという思いが、かなり前から芽生えており、少しずつ作業に取り掛かっていたのですが……気づいたら12月後半(苦笑)。非常に中途半端な形ではありますが、ひとまず公開してみようと思います。

以下、月別に「リリース作品」「主なトピック(出来事)」をまとめています。リリースアイテムは発売日が明確でないものもあるため、アルファベット順に並べています。また、トピックに関しては、●:音楽、■:政治・情勢、▲:スポーツ、※:映画、ドラマ、エンタメなど、とカテゴリー分けを施してあります。

とにかく、記録として残しておきます。2021年が過ぎても、随時1991年リリース作品のレビューは続けていく予定なので、その都度このエントリーに追加していく予定です。当時を振り返るもよし、何かを考える題材にするでもよし。あなたにとって、なんらかの参考になることを願っています。

※2023年2月4日23:00更新:BLUR『LEISURE』、LYNYRD SKYNYRD『LYNYRD SKYNYRD 1991』など追加

 

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