REEF『REPLENISH』(1995)
1995年6月19日にリリースされたREEFの1stアルバム。日本盤は同年10月1日発売。
REEFは1993年にイギリス・グラストンベリー出身の4人組ロックバンドで、当時のメンバーはゲイリー・ストリンガー(Vo)、ケンウィン・ハウス(G)、ジャック・ベッサント(B)、ドミニク・グリーンスミス(Dr)。ブリットポップ・ブームど真ん中の1995年にシングル「Good Feeling」でメジャーデビューを果たし、いきなり全英24位という好記録を樹立。続く「Naked」も最高11位まで上昇し、アルバム自体も9位と新人ながらも大きな成功を収めます。
ブルースやクラシックロックを下地にしたロックバンドという点においては、同時期にシーンを賑わせたOCEAN COLOUR SCENEやその先輩格であるポール・ウェラーと並列で語られるべきかもしれませんが、REEFはそういったモッズ寄りのサウンドというよりは同じTHE WHOをベースにしたブリティッシュ・ハードロックバンド側に寄った方向性で、ブリットポップファンよりもTHUNDERあたりを愛聴していた古き良きハードロックリスナーにこそ受け入れられるべき存在かもしれません。しかし、世が世ということもあり、当時はそのへんがうまく伝わらなかった。彼らの不幸はその一点に尽きます。
アルバム冒頭を飾る「Feed Me」の野生味溢れるハードロックサウンド、オルタナティヴロックからの影響も伝わるスマートな仕上がりの「Naked」や「Good Feeling」、ヘヴィな演奏が心地よく響く「Together」、ダーク&アーシーなブルースロック「Choose To Live」、ソウルフルなミディアムバラード「Comfort」、ライブの最後に演奏されることの多いダイナミックな「End」など、時代を超越した楽曲群は今聴いても古臭さを感じることなく(逆に1995年当時はどこか懐かしさを感じたのですが)、普遍性の強いブルースロック/ハードロックを思う存分堪能できるはずです。
また、よくよく聴くとTHE BLACK CROWESなどクラシックロック・リバイバル勢との共通点も見つけられ、それが続く2ndアルバム『GLOW』(1997年)でのジョージ・ドラクリアス起用につながるのかなと思うと、非常に興味深いものがあります。ただ、この1stアルバムの時点では要所要所にモダンな味付けも散りばめられているので(「Naked」のビートは、明らかに当時のダンスビートからの影響でしょうし)、完全にクラシックロック側に振り切るだけの自信が足りなかったのかなと予想します。
その後の『GLOW』や『RIDES』(1999年)と比べると、まだ完全に振り切るまでに至らず、どこか躊躇しているようにも映る本作ですが、まあこれはこれで素晴らしいバランスの上で成り立っているので、デビューアルバムとしては及第点かな。あの頃敬遠していた方にこそ今このタイミングに触れてほしい、THE STONE ROSESの『SECOND COMING』(1994年)と並ぶ“90'sハードロックの隠れた名盤”のひとつです。
▼REEF『REPLENISH』
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