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2001年5月29日 (火)

RADIOHEAD OK COMPUTER TOUR 1998@赤坂BLITZ(1998年1月17日)

この時期に改めてRADIOHEADの、しかも3年前の前回来日公演をレビューするというのもどうかと思ったが、やはり9~10月の来日に備えて、一度ちゃんと彼らのライヴについて書いておきたかったのだ。偶然にも俺が観に行った日のセットリストを入手できたので(ここがインターネットの素晴らしい所かも)、それに目を通しながら、当時の記憶を辿ってみたいと思う。3年という月日が経っているので、もしかしたら自身の勘違いや事実誤認などが多少あるかもしれないが、その時はツッコミをお願いしたい。

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1998年1月、俺はこのライヴの数日後に約8年生活した東京を後にする事となっていた。という事で、東京在住時最後のライヴがこのRADIOHEADだった。当初、もう2公演分(国際フォーラムとツアーラストのブリッツ)取っていたのだが、引っ越しの準備やらで東京~銚子間を行ったり来たりしていた為、確実に行けるこの17日分だけを残して友人に売却した。

今思うと、この'98年は1月のRADIOHEADと10月のTHE WiLDHEARTSの2公演しか観ていない。そして翌年2月にはMANIC STREET PREACHERSという、ここ5~6年の俺を支えてきたアーティストのライヴを立て続けに観ることとなった。その最初がレディヘなわけだが‥‥いろいろ考えさせられたライヴだった。いや、悪かったとかいう意味ではない。俺が想像していた以上の手応えを感じたし、それに今まで感じたことのない「何か」をこの全身で感じることが出来たのだ。

この日、俺はブリッツ初の2階席を予約していた。フロアで一体になって肌で感じることも出来たが、やはり初めてのレディヘを、椅子付き席で、肌だけではなく頭でも感じたかったのだ。覚醒する感覚‥‥アルバム「OK COMPUTER」で感じることの出来た覚醒感を、果たしてライヴではどのように表現するのか? そして過去の楽曲群と、どのように組み合わせてライヴを構成するのか? この2点がずっと気になっていたのだ。彼らのライヴはビデオやテレビの中でしか知らなかった。このライヴの直前にも'97年6月頃のフランスでのライヴ映像を観ていたが‥‥野外で、何万人もの前で演奏しているにも関わらず、独特な冷たい感覚に襲われた。

俺はこの日のライヴの間中、身体の中に何かが入り込んで居座っているような「異物感」を、常に感じていた‥‥正直な話、フロアにいる方々と一緒になって踊ったり暴れたりするなんてこと、出来そうになかった。こんなライヴ、初めてだった‥‥それが俺にとっての生レディヘ初体験。

新作「OK COMPUTER」同様、"Airbag" からスタートした。トム・ヨークもエレキを抱えていて、ステージにはギタリストが3人。三者三様のリフを弾き、それが見事に調和されている。もの凄く計算されたプレイだ。そしてトムはいつものように首を左右にグラグラ揺すりながら、情緒不安定な声で、囁くように、時にヒステリックに唄う。時々、彼のことを「根暗」とか「病気」なんて表現する人もいるが、逆にそれが彼の持ち味であって、こんなフロントマンには滅多にお目にかかれない。逆に、今後こういうシンガーが続々現れたら、それは間違いなくトムのフォロワーだ、誰が何と言おうと。

ライヴは「OK COMPUTER」を中心にして、前作「THE BENDS」からの代表曲、シングルのカップリング曲を挟んで進められていく。個人的に最初のピークとなったのは、5曲目に登場した、"Exit Music (For A Film)" だろう。殆どトムの独壇場といえる楽曲で、アコギ1本で唄う彼の歌声‥‥時に声にならない声‥‥後半登場するジョニーの効果音的ギタープレイが絶妙な入り方をして、その瞬間鳥肌が‥‥もう本当、泣きそうになる俺。たまらない‥‥

アルバムの中にいろいろな楽器や音を詰め込んだ「OK COMPUTER」の楽曲を再現するにあたり、トムやジョニーはギター以外にもキーボードやオルガン、グロッケン等もプレイしていた。トムは殆どの曲でエレキやアコギを抱えていて、手ぶらで唄ったのはほんの2~3曲だったと記憶している。

この日フロアにいた、がらの悪い外人客のヤジに対し、相当機嫌をそこねていたようなトム。外人客からは「"Creep" やれ、"Creep" をっ!」の声が。みんなそう思ってるよ、みんな。俺だって聴きたかったもの。けど、それを声高に言うことが如何にライヴをぶち壊しにすることか‥‥そういうコール&レスポンスが合ってるバンドならまだしも、レディヘにそれは似合わない。下手すりゃライヴ中断されちまいそうな勢いだ。

これに対して、トム「次は‥‥ "Creep" ‥‥じゃなくて‥‥」みたいにじらす。それを何度も繰り返す。相当頭にきてたようだ。結局、この外人客のヤジは最後まで続き、バンドは最後の最後まで "Creep" を演奏することはなかった。畜生、お前らのせいだからな!!(怒)

その怒りをヘヴィな楽曲にぶつけるトム。"Paraoid Android" や "Just" の演奏は、それまで聴いたどのライヴテイクよりも激しく、そして感情的だった。レディヘというと「感情を切り離した」イメージがあったりするが、いやいや、これは感情の塊だ。レディヘというバンド自体が「感情/情念の塊」であって、トムという人間のコンプレックスの塊みたいなもんだと思う。ライヴではその塊を一方的にぶつけてくる‥‥そうか、あの「異物感」って、これだったのか‥‥結局、それを無視するために皆、踊り狂ってるのか‥‥俺にはそう思えてならなかった。

椅子席で落ち着いて観てしまったが為に、彼らの感情をダイレクトに受け取ってしまった俺。ライヴ後も暫く立ち直れなかったしな。

ライヴ後半は、どちらかというと過去の楽曲の割合が高かった。アンコールでは唯一ファーストから "Lurgee" がプレイされ、1回目のアンコールは超名曲 "Street Spirits (Fade Out)" で終了。当然、アンコールを求める声はまだまだ続く。

再び現れたバンドは感情にまかせ、原曲よりも更に激しい "Electioneering" をぶつけてくる。あぁ、相当機嫌悪いな‥‥それが痛い程伝わってきた。ギターを床に倒してトムはステージを去り、フィードバック音だけがそこに残った。そして場内が明るくなる。約2時間に渡る「生レディヘ初体験」はあっけない終わり方で、その幕を閉じた。

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後で聞いた話では、ライヴの一番最後はアルバム通り "The Tourist" で終わることとなっているそうなのだが、やはりこの日は先に書いたように、そうとう感情的になっていたようだ。トムだけが怒っていたのか、それともバンドの全員が怒っていたのか、それともトムに触発される形でどんどん演奏が激しくなっていったのか。今となっては誰にも判らないが、ある意味、滅多に見れないRADIOHEADの姿を見たのではないだろうか、俺は。

結局、俺の人生を変えた1曲、 "Creep" は未だに生体験できていない。いよいよ今年の10月には約4年近く振りに再来日を果たす。今のところチケットは入手できていない。もしかしたら本当に行けないかもしれないし。聞くところによると、今の彼らのステージはこの頃のものとも全く違った、更に「バンドとしての機能を放棄した」楽曲を多く含んだライヴを行っているらしい。それは最新作「KID A」や「AMNESIAC」を聴けばよく判る。きっと、こんなにも情熱的で感情的なステージは、今の体制では観れないのかもしれない。そういう意味では、非常にいい時期に観れたな‥‥今ではそう思えるようになってきた。


[SETLIST]
01. Airbag
02. Karma Police
03. Talk Show Host
04. Planet Telex
05. Exit Music (For A Film)
06. My Iron Lung
07. Climbing Up The Walls
08. Subterranean Homesick
09. Paranoid Android
10. Lucky
11. No Surprises
12. Fake Plastic Trees
13. Pearly*
14. Bullet Proof...I Wish I Was
15. The Bends
16. Bishop's Robes
17. Bones
18. Just
---encore---
19. Let Down
20. Lurgee
21. Street Spirit (Fade Out)
---encore---
22. Electioneering



▼RADIOHEAD『OK COMPUTER』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

2001年1月14日 (日)

THE WiLDHEARTS JAPAN TOUR 1998@赤坂BLITZ(1998年10月24日)

これで最後‥‥本当に最後なんでしょうか? 最初からそう信じていなかった為、チケットを取っていなかったんです。だけど、やっぱりどうしても見たい‥‥そう考えたら、いても経ってもいられなくなり、結局チケットを取りました。いよいよ、いや、本当に最後の彼らの勇姿です。

前回までの日本ツアーは、東京に関しては全公演追っかけたにもかかわらず、今回は3公演中の中日のみ。土曜日という事もあって選んだのだけど‥‥本当は初日が見たかった。デヴィン・タウンゼント率いるSTRAPPING YOUNG LADが前座だったしね。ところが2~3日目は、あのTHE HELLACOPTERSが前座につくという事で、それはそれで嬉しかったりして。セカンドアルバムしか聴いたことないけど、意外と好きなタイプのバンドだったので、PA卓前辺りを陣取って、ゆっくり観戦する事にしました。


◎THE HELLACOPTERS

この来日のちょっと前に、ギターのドレゲンが掛け持ちしているBACKYARD BABIESの活動に専念するという事で脱退(まぁ最初はHELLACOPTERSがサイドプロジェクトだったので、仕方ないといえば仕方ないけど)、残念ながら今回はサポートメンバー(正式加入するのか?)にギタリストとキーボーディストが参加してのライヴとなりました。

ライヴの内容的には先に聴いていたセカンドを中心に、知らない曲を多数連発‥‥ってファーストと、先頃発売されたミニアルバムの曲だろうけど‥‥で、多分10曲程度だったと思います。その割に長く感じたのは気のせい?

正直言って、それ程楽しめなかったな。音が悪かったというのもあるけど、やっぱりどうしても後で登場するWiLDHEARTSと比べてしまう。前回の来日の際にはHiBRiD CHiLDRENやSTRAWBERRY SLAUGHTERHOUSEという、比較的WiLDHEARTSに近いタイプのバンドだったこともあって楽しめたのだけど、このHELLACOPTERSはどうも別のルーツを持ったバンドのような気がする。いや、ルーツは一緒なのかもしれないけど、見せ方が違うというか。ワイハ系列のバンドはエンターテイメント性をある程度重視しているような気がするけど、ヘラの方はもっと職人的というか。中盤のジャムセッション的即興にその片鱗を伺わせたのだけど、なんか中だるみした感あり。

歌を大切にしてるのは伝わってくるのだけど(楽曲は非常にメロディアスだしね)、それを完璧に伝えるには、あのテンポの速さは必要なのかな?と疑問に思った。けど、逆に言えばあのハイテンションこそが彼らの真の持ち味なのかもしれないけど。今後、もっと「歌モノ」的楽曲を増やすような事があれば、きっと僕はもっと彼らにのめり込めるかもしれないけど、現時点では「数あるロックバンドの中のひとつ」に過ぎないな。


THE HELLACOPTERS @ AKASAKA BLITZ. 10/24/1998
01. You Are Nothin'
02. Fake Baby
03. Born Broke
04. Disappointment Blues
05. Riot On The Rocks
06. Hey!
07. Soulseller
08. (Gotta Get Some Action) Now!


◎THE WiLDHEARTS

やばい、とうとうその時がやってきた。客の前方への詰め寄り具合はHELLACOPTERSの時とは比較にならない。メンバーが登場する前から客が盛り上がってるのだよ!って僕もだけど。(笑)暗いステージ上にリッチ、ジェフ、ダニーが登場し、それぞれの楽器をセッティングして持ち場に立つ。最後にジンジャーが登場し‥‥ジャーンと一斉に音を出し、それに続くあのリフ‥‥"I Wanna Go Where The People GO"だ!! なんてことはないスタートなのだけど、それだけで十分だった。1年‥‥この1年は長すぎた。彼らの不在は長すぎたのだ、僕にとって。それを発散させるに十分な爆音。それを奏でる事が出来るのは、この4人しかいないのだ! 客を煽るように「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!」と叫ぶダニー。当然、僕達も一緒に叫ぶ。サビの部分では見事なコールアンドレスポンス。これだよ、これ! 

エンディングから間髪入れずに、ジンジャーは"My Baby Is A Headfuck"のリフ&歌に突入。お約束の掛け声の後にジンジャー、「カワイー」と一言。(笑)多分、英国人特有の「Lovely」の訳を日本人スタッフに聞いたのだろう。前々回あたりからよく使ってるもんな。既にこの2曲で盛り上がりはピークに達しようとしていた。更に続けざまに"Nita Nitro"へ。ミドルテンポのこの曲に合わせて客は跳ねる跳ねる。勿論僕も跳ねる。合いの手を入れることも忘れずに。お約束と言えばそうだけど、やっぱりこれがなきゃ彼らのライヴなんて言えないよ、マジで。

この曲が終わって、小休止という感じでMCを。「ゲンキー?」とか色々知ってる日本語を連発するジンジャー。1日目は最悪だったけど、今日は最高のライヴにするとかそういうような事を言ってたような‥‥(ここでじゃなかったかな?)そして始まった曲は、それ程好きではない"Sick Of Drugs"。でもライヴで聴くと抜群にイイんだよなぁ~。イントロでの「オ~」の掛け声もバッチリ決まり、ジンジャーの歌‥‥やっぱり声、出てないや。(笑)そんなとこまでいつも通りじゃなくていいのに‥‥この曲をちゃんと唄いこなした姿、見たことないぞ?(苦笑)そういえば、何かこの曲辺りからジンジャーの機嫌が少しずつ悪くなってきたような‥‥理由は簡単。ギタートラブルだ。ギターの音が途切れたり、思った通りの音が出なかったり、といったところだろうか? とにかく最初の曲と比べれば雲泥の差?(いや、そこまで悪くはなかったか??)

「次の曲は、Mr.ダニー・マコーマックが唄うよ」というジンジャーのMCに続いて始まったのは、ラストアルバムとなってしまった「ENDLESS, NAMELESS」から"Anthem"。面白い事に、今回はアルバムとは違って生音(エフェクターを通さない音)だった事が影響して、シンプルでカッコいいロックナンバーと化していた。ダニーも原曲通りに歌えないキーが高そうなパートは、上手く節回しを変えて唄って、逆にカッコよさが増していた。ライヴバージョン、というかノン・エフェクト・バージョンの「ENDLESS, NAMELESS」、出せばいいのにね?

そのままバンドは大好きな"Everlone"に突入。カッコいい、本当にカッコいいのだ。この曲には彼らの魅力の全てが込められていると前から思っていたけど、今日1年振りのライヴを体験してそれを再確認しました。リフ、リフの嵐、疾走感、ポップなメロディ、心に残る三声コーラス、そしてエンディングでの重いパートでの重量感。かっ、カッコよすぎ‥‥何でこんなにカッコいいの?

ここで次の曲に‥‥と思っていたら、どうやら本当にギタートラブルらしい。音が出ない? すかさずにローディーが新しいレスポールを持ってくるものの、それもどうやらイマイチのようで‥‥結局"Suckepunch"に突入後、首からギターを外し、珍しい「ボーカリスト・ジンジャー」(ギター&ボーカルではなく/笑)の姿を見ることができた! シングルギターとなってしまって音が薄くなるかな?と心配したものの、ノイズまじりのディストーションギターとベキベキなベース音、そしてバカでかいドラムの音の中では、ギター1本足りなくてもそれ程気にはならなかった。どうしてもギターが2本必要という曲でもないしね。というわけで、珍しくスタンドマイクに両手をあてて客を煽りまくる正統派フロントマンっぽいジンジャーの姿を見ることができました。これはちょっと貴重かも?

ギターが再び戻ってきて、なんとか納得がいく音になったようで‥‥続いた曲は"Red Light - Green Light"。イントロのアカペラパートをジンジャーがひとりで唄い出し、バンドが突入。GREEN DAYみたいな疾走感溢れるバブルガムポップパンクといった感じで、どことなく懐かしさを感じさせる佳曲なのだけど、やっぱり僕はどうしても馴染めないんだよね‥‥こうやってライヴで聴く分には文句なしにカッコいいんだけど‥‥

そして「グッバイ」の言葉を残して始まったのは、お約束ともいえる"Love U Til I Don't"。やっぱカッコいい‥‥サビの「ウ~ラララ~ラ~」のコーラスも一緒に唄うし、聴いてる分にも気持ちいい。気付いたら僕、真ん中辺にいたにも関わらず、前のブロックに突入してたよ!(爆)エンディングでは正にカオスとでも言えるだろうノイズの嵐。そしてメンバーをステージを後に‥‥ここで本編終了。時間にして50分くらい? 判んない、時計なんて見てなかったし。とにかく息をもさせない位に白熱のステージだったよ。これまで彼らのライヴにがっかりさせられた事は一度もなかったけど(例えジンジャーの声が全く出ていない日でも、それを補うコーラスワークがあったし、それ以上にジンジャーの気迫みたいなものをヒシヒシと感じられてたし)、今日も素晴らしい‥‥いや、本当に素晴らしいんだってば!(後で聞いた話によると、3日間の中ではこの日が一番安心して見てられたようだ)

アンコールを求める声もいつも以上だった。そしてすぐに彼らはステージに戻ってきて、とてもリラックス雰囲気を漂わせていた。本編よりも肩の力が抜けたような感じ? そして始めた曲は"Mindslide"! 確か日本初登場でしょう! アルバム未収録のカップリング曲だけど、まさかこんなところで聴けるとは‥‥ジンジャーが歌い出し「Every time, Iget to thinking my patience is shrinking, it's‥‥」と唄うと、続いて僕達がデカい声で「Mindslide!」と答える。この声の大きさに驚いたジンジャー。満面の笑みを見せ、メンバー同士顔を見合わせてまたニヤニヤ♪ そしてもう一回同じパートを繰り返す。勿論僕らも更にデカい声でレスポンス。またニヤニヤ。(笑)お気に召したようで♪ 3回目はちゃんと演奏に突入しました。本当、彼らには捨て曲というものがない。逆にA面曲よりもカップリング曲の方がよかったりする事もしばしばだしね。

続いて、またカップリング曲である名曲中の名曲"29x The Pain"に。やっぱりいつ聴いてもいい曲だわ、ホント。ラストのカート・コバーンとかリッチー・ジェームズとか唄うところを「I miss you Japan」と変えて唄って、ホロッとされられたよ。(笑)

続けざまに"Weekend"を唄い出すジンジャー。前の曲と同系統だけど、やっぱりイイもんはイイのである!! ギターソロ後のブレイクパートでは「At the weekend, baby baby, at the weekend~」と絶叫する観客(含僕/笑)‥‥初来日を思い出すなぁ‥‥ジンジャーの髪型はドレッドに変わったものの(笑)、声が出てないのはあの頃と変わらず。(爆)

何やらジンジャーがマイクでしゃべる。何かHONEYCRACKとか言ってたような‥‥気のせいかな? 誰かのカヴァーらしいけど、あんまりいい曲だなとは思わなかった。誰の曲なんだろう?(後にJILTED JOHNというアーティスト?バンド?の曲だと判明)ベースラインだけが印象に残って、いまいちメロディは心に残りませんでした、マル。

更にアンコールは続く。ジンジャーがあの印象的なアルペジオを奏でる。そうそう、この曲から彼らは始まったんだ。ファーストEPの1曲目、"Nothing Ever Changes But The Shoes"。イントロのヘヴィパートでは客から「オイ、オイ!」の叫び声があがる。そして疾走パートへと‥‥この切り替わる瞬間がカッコイイのだ! ほんっとーにカッコよすぎ!! ジンジャーの喉は既に限界なんだろうけど、そんなこたぁ構わねぇ!ってな気迫で唄う。僕の中ではアクセル・ローズ以降に現れたフロントマンの中で一番の存在であるジンジャー。やっぱりカッコいいよ、マジで。最後に再びヘヴィパートに突入。リフの応酬。ギター2本とベースとドラムがひとつの音の塊となって僕らの頭を殴りつける、そんな音圧を感じる瞬間だった。

再び彼らはステージを去り、アンコールを求める手拍子&フットスタンプ。するとメンバーが走ってステージに現れ、素早く楽器を持ち、アッという間にジャーンと音を出す‥‥そのワンコードの後、メンバーは固まったまま、身動きもせず。そしてドラムロールが‥‥あっ、"Caffeine Bomb"だっ!!!!! すっげーカッチョいい!!!!!(笑)こんなに疾走感溢れる曲なのに、キメのパートは絶対に外さない、息のあった4人。この4人でステージに立つのもあと1日。だけど僕にとっては今日が最後なのだ‥‥けど、そんな事忘れて暴れる、暴れる! 2分ちょっとの曲はあっという間に終わり、彼らはステージを去った。ジンジャーは最後に「See you next time!」という言葉を残したものの、この4人での「next time」はもう僕にはない‥‥再び再結成しない限りは。

客電で明るくなった会場内。終演を告げるアナウンス。だけど誰一人その場を動こうとはしない。勿論僕も。僕らは張り裂けんばかりの大きな声で「Don't worry 'bout me, don't worry 'bout me, I feel alright, don't worry 'bout me」と唄う。何度でも、何度でも。そして何分も。結局10分以上経っただろうか、とうとうその声は聞こえなくなった‥‥
('98.11.26.)


こうして僕にとっての、最後のWiLDHEARTS公演は終わったけど、あれから2年以上経った今でも、僕の中ではあの4人の記憶は鮮明に残っている。今回、たまたま「とみぃの宮殿」開設前に書きかけていたライヴレポートを発見した事を切っ掛けに「完成させよう、完結させよう」と思ったわけだが、完結したからといって、僕の中での彼らに対する想いが終わってしまう訳ではない。観れなくなってしまったからこそ、更にその想いは増すばかり。

結局彼らは'99年8月に、たった一度の再結成をここ日本で果たしているけど、僕は観れなかった。いや、観なくてもよかったのかもしれない。そりゃ観たかったけどさ‥‥ここでレビューした日がとても良い出来だっただけに、今後のジンジャー、ダニー、リッチ、ジェフの4人には是非それぞれの活動で、この1998年10月24日の公演を越えるようなライヴを実現させて欲しい。残念ながら先日観たジンジャーのライヴは平均的内容だった。ダニー率いるTHE YO-YO'Sもまずまずの出来だったらしいが、やっぱり誰もがまだWiLDHEARTSを越えられずにいる。まだあれから2年。彼らが本当の意味で成熟し、それを越えていくにはもうちょと時間が必要みたいだ。

‥‥だけどね、いつでもまたWiLDHEARTSとして戻ってきてもいいんだよ?(笑)それはそれで大歓迎だ。でも、その時は富士急での再結成みたいな懐メロメドレーではなく、ちゃんとした新作を引っ提げて戻ってきてね?(笑)


THE WiLDHEARTS @ AKASAKA BLITZ. 10/24/1998
01. I Wanna Go Where The People Go
02. My Baby Is A Headfuck
03. Nita Nitro
04. Sick Of Drugs
05. Anthem
06. Everlone
07. Suckepunch
08. Red Light - Green Light
09. Love U Til I Don't
 [ENCORE]
10. Mindslide
11. 29x The Pain
12. Weekend
13. Gordon Is A Moron (Cover of JILTED JOHN)
14. Nothing Ever Changes But The Shoes
 [ENCORE]
15. Caffeine Bomb



▼THE WiLDHEARTS『TOKYO SUITS ME』
(amazon:国内盤CD

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