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1999年12月 1日 (水)

Mr.Children『1/42』(1999)

  『邦楽史上、最強のライヴ実況盤』これが全て。これ以上何を言えばいい!?(苦笑)けど、これで終わってしまうのもなんだしなぁ‥‥そうだ、何故ミスチルが今回、ライヴアルバムをリリースすることになったのか?その経緯でも書けばいいか?

  まず、今年2月にリリースされたアルバム「DISCOVERY」に伴なるプロモーションツアーは2/13、幕張メッセイベントホールからスタートし、7/11沖縄で終了した。今回のツアー後半戦にあたる5/8&9の代々木体育館ではビデオシューティングされており、6月末の北海道・真駒内アイスアリーナでの2公演(6/25&26)はライヴレコーディングされた。今回リリースされたアルバムはこの真駒内アイスアリーナでの、2日目(6/26)の音源と思われる。また、先にビデオシューティングされた映像は既に「ニシエヒガシエ」のライヴPVとして、音楽番組でオンエアされている。今のところ、このライヴ映像の商品化の予定はないとのこと。

  前回の「深海」のツアーは映像化されているが(東京ドーム公演最終日)、何故今回は「ライヴアルバム」にこだわったのだろう? 答えは今回のツアーに足を運んだ方なら判ってもらえるはずだ。前回のツアーは映像(ビジュアル)を駆使した、『見せる』ライヴだった。が、今回のツアーはセット自体もこじんまりしていたし、下手な細工もなかった。そう、あのライヴレポートで俺が書いたように、桜井が何度も口にした『聴かせる』ライヴ‥‥それが今回のテーマだったのではないだろうか? これは「DISCOVERY」というアルバムの、一貫したテーマなのかもしれない。

  ここに、如何に今回のライヴアルバムに力を入れているかが伺える文章を転載したいと思う。ライヴアルバムに封入されている写真集の最後の方に載っている、ミスチルのプロデューサーでありMY LITTLE LOVERのメンバーでもある小林武史氏のコメントである。


  今回のツアーをライヴアルバムにすることを決めて、2日間ある収録を、僕は初めて録音車の中で過ごしたのだが、視覚に頼らないライヴの醍醐味を1日目の段階で僕はしっかりと感じることができた。と同時に、多少のミスもちょっとした固さも残る1日目のライヴにも、何か尊さの様なものを感じて、ベストなライヴアルバムとはどういったものなのかと、少し考え込んだりもした。

  2日目のリハーサルの後、桜井君と楽屋にいて、例えばツアーが42本あったのなら、その42分の1というものにこだわる潔さ、そして残りの41本をこのアルバムの時間軸の奥に込めるような、そんなイメージの持ち方がミスチルらしいのではないか、といった話をした。ただ、その時は視覚抜きの音楽だけのパワーでベストといえるライヴを作れる集中力が持続できるか、という話にもなり、まあ今日も気楽にやろうか、ということで本番を向かえることになった。

  その日のライヴ中、録音車の中で、僕はこのアルバムに収められている全てのプレイを聞く事ができた。僕だけじゃなく、長い間彼等の音を録音しているエンジニアの平沼君も、他の人も含めて、完全試合に向かっている野球に立ち合っているような興奮を感じた。本番前に言っていた事とは裏腹な、桜井君の狙ってくる負けず嫌いな感じに、何だか笑いが込み上げてきていた。彼等のプレイは自由で、常に音楽を感じ続けながら進み、みんな心が開かれ、そして終わった。僕は中盤以降、鳥肌が立ちっぱなしだった。ウソみたいな話だけど。

  一本のライヴとしてこれだけ充実したプレイを完全収録できたことは、僕にとってちょっと不思議な体験でもあった42分の1だが、やっぱり、このアルバムの向こう側に、残りの41が、それぞれの会場で、毎日違うグルーヴを起こしていたことも想像してもらえたら、などと欲張りな願いも持ってしまう。


  まぁ、そういう事ですわ。(笑)とにかく聴いて欲しいなぁ‥‥ってこれ、完全限定盤(50万枚)だったんだ‥‥。(苦笑)確かにリリースされてからもう2ヶ月、市場では殆ど見かけません。でも、もし見かけたら‥‥即、買いです。これはライヴアルバムとしても絶品だけど、ミスチルのベストアルバムとしても機能するので、初心者にもうってつけの作品ですから。ミスチル3大ヒット曲、「innocent world」も「名もなき詩」も「Tomorrow never knows」も収録されているし、ボーナストラックとして沖縄公演から「抱きしめたい」までもが収録されているんだから‥‥

  結局、うまい事言えなかったレビューだけど(笑)まぁ、全てはプロデューサーの小林氏が的確に語ってくれてるから、これでヨシとしよう。(爆)こういうレビューもたまには如何!?(笑)



▼Mr.Children『1/42』
(amazon:国内盤CD

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