カテゴリー「1999年のライブ」の12件の記事

2000年3月29日 (水)

SLOAN@渋谷クラブクアトロ(1999年12月11日)

  SLOANってバンドを知ったのはもう4~5年前の話で、たまたま親友がジャケ買いで彼等のサード(「ONE CHORD TO ANOTHER」)を手にしたのが切っ掛けだった。で、ダビングして貰うわけだが、これがハードポップというか、ギターポップというか、「メジャー色が濃いインディーバンド」って印象を受けた。悪い意味じゃないよ? むしろ褒め言葉。ルックスはインディー、音はメジャー級。何が悪い? よくその親友と話したのは「このバンドって、アイドル級のルックスの奴がひとりでもいたり、長髪で化粧でもしてたら、きっとCHEAP TRICKみたいに人気出るんじゃない?」という事。これは今回一緒にいたトルーパー佐藤氏も同じような事を言っていた。(「'70年代にデビューしてたら、BAY CITY ROLLERSみたいになってたんじゃないか?」)

  何でそんな事を言うかというと、このバンド、今の時代にしては器用すぎるのですよ。だって全員が曲書けて全員がリードボーカルをとれる。しかも曲毎に楽器チェンジをする。KISSだってそこまでは出来なかったでしょ? それにKISSはピーター・クリス(Dr)は曲書かなかったし。全員が曲を書けるバンドってのも、最近の日本でも少ないよね? 思いつくところだとラルクとかグレイとか? それでもやっぱり中心人物がいての全員作曲だからねぇ。ところがSLOANはレベルが違う。アルバム聴いてもらったとおりなのよ。全員の書く曲にはそれぞれの色があって、それぞれがクオリティー高い。こんなバンド、他にQUEENしか思いつかないね? 悪いけど、「rockin'on」あたりの読者だけでは勿体無い存在だな? 最近では「BURRN!」なんかでもハードポップ/ギターポップバンドが取り上げられる事が多く、その辺の垣根はなくなりつつある。SLOANのメンバーが大のKISSファンという事もあり、その辺のファンも今回のライヴに足を運んだんじゃないだろうか?

  さてさて、そのライヴ。直前に日本のwilberryが前座としてつく事が決まり(この日だけ)、かなり期待していた。wilberryには同じ銚子出身のベーシストが在籍する事もあって、影ながら応援している。しかし‥‥悪いけど、SLOANとはミスマッチだったように思う。wilberry自体、UKロックとかニューウェーブの影響が強い音だけに、SLOANのような「ライヴではエンターテイメント性重視」的なバンドとはやりづりかったんじゃないかな?と終わった後思った。メンバーも(特にVo.)終始苛ついていたようだし。かなり刺々しいMCが印象的だった。こういうバンドだというなら仕方ないけど、もしSLOAN目当ての客に対してだとしたら、失礼すぎる。プレッシャーを感じるのは痛い程判る。けど、それとこれとは話が別。捌け口が間違ってるって。近年ではフジロック等、欧米のバンドと肩を並べて演奏する機会が多い。それが自分達目当ての客じゃなくても、金を貰ってステージに立ってる以上、プロとして徹するべきだと思う。ひと昔前の日本のインディーバンドじゃねぇんだから。(苦笑)だからといって媚びろと言ってるわけではないけど‥‥俺はあれをカリスマとは呼びたくないし、思いたくもない。単に他のメンバーが地味だったから、余計にVo.の行動、発言が目に付いただけだ。本当のカリスマってそういうもんじゃないって‥‥BLURのデーモンとかRADIOHEADのトムあたりが好きなのは何となく判るんだけど、今のままじゃ彼等のコピーで終わってしまう。勿体ないって。まぁ今回は5曲だけだし、本来の姿じゃないのかもしれない。そういう意味では同情するけど、どんな条件でも常に同じアピールが出来なきゃ、いつまで経っても下北止まりだよ?(苦笑)

  さて、気分を取り直してSLOANに話題を移そう。とにかく初体験のSLOAN。話には聞いていたが、こんなに凄いバンドだとは‥‥正直見くびり過ぎていた。比較的落ち着いた印象を与えた彼等の新作だったが、ライヴはこのアルバムからの曲が中心だったにも関わらず、とにかくアグレッシヴ!(驚)下手なハードロックバンドよりもハードだった。演奏は上手いし、コーラスもバッチリ。そして楽器パート変えてもしっかりしてるし。何しろ曲がいいんだから‥‥他にこんなバンド、2つしか知らない。そのちょっと前に観たCHEAP TRICKと、先頃解散したTHUNDERくらいだ。前者はアメリカのハードポップの元祖、後者はイギリスの伝統的ハードロックの後継者だが、共通点がある。ライヴ、とにかくライヴバンドだという事。派手なステージセットもなく、アリーナクラスだろうが場末のクラブだろうが、常に同じ高レベルのライヴを見せてくれる。そしてお客とステージとの一体感を感じさせるMC‥‥SLOANもこういうバンドだと思った。

  上手い、凄い、かっこいい‥‥これ以上の言葉が出てこない。(苦笑)これじゃレポート失格だな?(爆)まぁ雰囲気だけでも掴んでくれれば‥‥結局は観なきゃ意味ないし。地元カナダではものすごい存在らしく、それはライヴ盤からも伺える。日本ではクアトロ2日かぁ‥‥ホールクラスで観たらどうなるのかな? それでも同じようにおれたちを燃えさせてくれるのかなぁ? CHEAP TRICKもTHUNDERもホールクラスでの来日経験があるし、海外ではスタジアムの経験もある。SLOANはどうだろう? KISSが最後のツアーをスタートさせるが、是非カナダ公演でオープニングを勤めて欲しい。そして今年のフジロックかサマーソニック2000で再来日して欲しい。もっと多くの人にこの素晴らしさを伝えた。そんなバンドだよ。

  ただ、こんな凄いバンドでもひとつだけ気になる事が‥‥それはやっぱり、楽器チェンジの時の「間」。あれだけエンターテイメント性を重視してるんだから、あの間も何か楽しませてはどうだろうか? まぁあの「間」も含めてSLOANのライヴなんだろうけどね。ちょっと気になっただけ。折角の勢いが勿体無いな、と。

  いや~、カナダって本当にいいアーティストが多いよね? 古くはRUSH(笑)、最近では俺がイチオシのロン・セクスミス。アメリカでもまだこの手のバンドはインディーが主流なんだろうけど、早くメジャークラスで成功するバンドが現れて欲しいなと思う。その第1候補がSLOANなのは紛れもない事実だ。ハードポップ勢で世界的にセールスで成功を収めているのは(ちょっと違うかもしれないけど)FOO FIGHTERSくらいだもの。あとは現状が変わるだけ‥‥時代は明らかに変わってきてるんだから、もうちょっとだな?

  最近、SLOANのリリースのサイクルが短くなってきている。下手したら2000年もアルバムをリリースしてくれるだろう。そうなると3年連続で来日って事になるのか。絶対に次は観た方がいい。「損した!」なんて感じさせない、正にプロフェッショナルの仕事を体験する事ができるから。


[SETLIST]
01. Friendship
02. All By Ourselves
03. Losing Califormia
04. Don't You Believe A Word
05. Sensory Deprivation
06. On The Horizon
07. Marquee & Moon
08. Iggy & Angus
09. Edge Of The Scene
10. So Beyond Me
11. I Am The Cancer
12. Delivering Maybes
13. The NS
14. Long Time Coming
15. Take Good Care Of Poor Boy
16. Keep On Thinkin'
17. Money City Maniacs
 [ENCORE]
18. Summer's My Season
19. The Good In Everyone
20. Anyone Who's Anyone



▼SLOAN『ONE CHORD TO ANOTHER』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

1999年12月20日 (月)

OBLIVION DUST LIVE 1999@赤坂BLITZ(1999年11月12日)

  OBLIVION DUSTの存在を知ったのは多くの人と同じで、ギタリストKAZがhide with Spread Beaverに参加してからだ。彼のカッティング姿に惚れ込んだと言ってもいい。俺はリードを取るギタリストよりも、いかにかっこよくリズムを刻むかとか、リフに命を懸けるかっていう存在の方が魅かれたりする。そういう意味ではこのKAZって人にはビデオで観てからずっと興味を持っていた。音を聴いたのも(このライヴを観た時点では)最新作「MISERY DAYS」からである。そしてビビるわけだ‥‥ヴォーカルがハーフで、しかも歌詞は全部英語詞。音はへヴィロックやグランジを通過してるのだけど、ニューウェーブと言った方がいいかも。曲はかなりキャッチー。「いつかライヴ観てぇなぁ」とは思ってたのだけど、その機会をやっと得ることが出来た。近々リリースされる(これをみんなが読んでる頃には絶賛発売中の)新作「REBORN」発売前のツアー最終日である。

  ライヴではメンバー4人の他にサポートメンバー(ギター)が加わり、より音の厚みを増した攻撃的なステージを繰り広げる。まず印象的なのが、ヴォーカルのKEN LLOYDのデカさだ。ルックスもいいし、背も高い。そしてMCが面白い。(笑)辿々しい日本語で、かなり攻撃的なことを言う。「赤坂って土地は金持ちの親父サラリーマンが多いって、今日初めて聞いた。OBLIVION DUSTのファンは今日帰る時、その親父どもをぶっ飛ばしてから帰りな」とかさ。(笑)それを偉ぶるわけでもなく、かっこつけるわけでもなく、ごく自然に言っちゃうんだから面白い。どこまでがマジで、どこからが冗談なのか‥‥音とのギャップに笑ってしまった。

  彼らのステージアクションはとにかくアグレッシヴ! その辺のくだらないコア系バンドよりも男らしい。ふと思ったのは‥‥ヴィジュアル系のファンばかりが目についたライヴだったが(hideやLUNA SEAのファンなんかも多かったそうだ。実際、2階席にはLUNA SEAのメンバーも何人か観に来ていたらしい。俺もJらしき人を見かけたし)、もっと男性客‥‥ダイヴをバシバシかます若い奴等が多くてもいいような気がした。その存在がまだメジャーではない分、こういったヴィジュアル系というイメージがあるのかもしれないが、例えばフジロックとか今年出演したMARILYN MANSONのイベントみたいな、ああいった大舞台に出演すれば絶対に人気が急上昇するはずだ。当日、KORNのTシャツを着たお客がいたけど、絶対にそういうへヴィロックファンにも受け入れられるだけの実力と魅力を兼ね備えているバンドだと思う。ヘヴィな演奏にキャッチーなメロディー。演奏も上手くてしっかりしてるし、オリジナリティーもある。英語詞がメインだが、最近のシングル曲は全て日本語詞でチャレンジしている。メンバーのルックスもイケてるし。何の問題もないはずだ。惜しい。実に惜しい。



▼OBLIVION DUST『misery days』
(amazon:国内盤CD

1999年12月 2日 (木)

CHEAP TRICK JAPAN TOUR 1999@横浜ベイホール(1999年10月11日)

最後に彼等を観たのが3年前の年末で、それだって新譜(「CHEAP TRICK」)発売前で、ボックスセットのプロモーションの為のツアーだった。つまり'94年春から純粋な新作の為のツアーでは来日してない事になる。では今回はどうだったかというと‥‥実はこれも微妙なタイミングだったりする。何せこの春に発売されたのは、オリジナル作品ではなくライヴ盤(「MUSIC FOR HANGOVERS」)、しかも収録曲の殆どが復活前の、いわば全盛期の曲なのである。このアルバムでの来日という事になるのだが、う~ん、どういう内容になるのだろうか?

最近の彼らはツイてない。'97年春に「CHEAP TRICK」アルバムをリリースしたと思えば、海外での配給元が倒産。結局まともにプロモーションされることもなく、ただひたすらツアーするのみの毎日。今日はクラブで、明日はMOTLEY CRUEの前座、次はまたクラブ‥‥演奏される曲は時間が経つにつれて'70年代の曲が増えていき、最後には新譜からの曲は皆無。そこへファースト~サードアルバムがボーナストラック付きでリマスター盤として再リリース。それに伴い3日間の日替わりライヴ。(1日目が1st、2日目が2nd、3日目が3rdといった具合に再現されるライヴ)その模様を収録したのが、先のライヴ盤のようだ。ここ10年の間、彼らは多くの新人アーティスト達からリスペクトを受け続けてきた。NIRVANAだったりSMASHING PUMPKINSだったり‥‥状況は整っていたにも関わらず、セールス的な成功を手にすることが出来ずにいた。AEROSMITHは更に高い頂点へと向かい、KISSは(それが人工的であれ)全盛期の輝きを再び得て、VAN HALENは再びそこへ向かおうとしている。なのに何故、彼らだけこういう苦境を味わい続けるのだろう?

今回のジャパンツアーで一番小さいハコが、今回の横浜ベイホールだ。渋谷のクアトロを一回り小さくした感じで、柱が邪魔なとこまで似てる。(爆)それにしても‥‥不便な所だ!(笑)駅から遠いの何のって! バスに乗らなきゃならないって‥‥東京周辺の会場では、こことNKホールくらいじゃねぇか? 冗談じゃない!(怒)それにしても、(俺や同行したトルーパー佐藤氏にとって)こんな大物が、こんなに小さなハコで演奏してしまっていいのだろうか!?って位にステージから近い。しかもステージの低いのなんのって‥‥アマチュアじゃねぇんだから。(苦笑)

ステージに登場したメンバーは‥‥やはり3年前より確実に老けていた。(苦笑)まぁ仕方ねぇや、それは。ヴォーカルのロビン・ザンダーも一時期の輝きが感じられなかった‥‥歌は相変わらず上手いのだけど。それよりも、ベースのトム・ピーターソンが更にかっこよくなっていたのには驚いた。やっぱりベーシストはかっこよくなければいけない! ベースがかっこよくないバンドはダメである。これは俺の持論だけど。(笑)それにしても、いきなり「甘い罠」からスタートっていうのはどうなの??‥‥反則だよ、反則!!(爆)これでノるな!って言われたら俺、発狂するね? それに続く「カモン、カモン」だ「今夜は帰さない」だの‥‥おいおい、頭からこれかい!?(笑)もうこの時点で、今夜が最高のモノになることは確定だ!

ライヴは終始、ギターのリック・ニールセンとのやり取りで和やかな雰囲気に包まれていた。いつもそうなのだけど、今回は特にバンドと客の間が殆どないからいつも以上だ。なんだか、アメリカの小さいクラブではいつもこんな感じでライヴやってるんだろうな、と思わせるに十分な内容だったと思う。選曲も正にグレイテスト・ヒッツって感じ‥‥勿論、普段やらないような曲も数多く聴けた。最後にセットリストを載せてるけど、今回の驚きはメンバーがあれだけ毛嫌いしていた復帰作「LAPS OF LUXUALY」('88)からの曲が3曲も演奏された事だろう。選曲は毎日変わっていたらしいけど、特にこの日は'90年代の作品は1曲もプレイせずに、'80年代もこの3曲と"I Can't Take It"だけだった。あとはファースト~4作目「DREAM POLICE」までが中心。まぁ多くのファンがそれを望んでいるのだから、いいか? 演奏する方からも「俺達も楽しんでます♪」って空気が伝わってきたし。よくバンドがデカくなると「初期の曲はもうやらない」だの「古い曲ばかり演奏するのは後ろ向き。もっと新曲を聴いて欲しい」って言う奴等が多い中、やっぱり本当の意味での大物は違う。単に「ファンがこれやれば喜ぶの、知ってるし」ってだけかもしれない。「客寄せにはこうするしかない」のかもしれない。でも、それをやってのけてしまう今のCHEAP TRICKやAEROSMITHってのは、やっぱり別格だな。もし‥‥なんて言い方はしたくないけど‥‥QUEENが今もライヴ活動をしていたなら、どういうライヴをやってたのだろう? 「QUEEN II」完全再現とか、そんな凄い事やってたのかなぁ‥‥やめよう、こういう不毛な事考えるのは。

ライヴ自体は90分前後と、最近のライヴにしては短い方だったが、それでも十分にお腹いっぱいになったし、感動の嵐だった。細かいことを言えば「もっと最近の曲も聴きたかったね?」とか「『AT BUDOKAN』完全再現ライヴでもよかったかな?」だのいっぱい出てくるけど、それは贅沢というものか?(笑)前回の来日は東京公演全て網羅したが、今回は1日だけだったこともあって、そういう物足りなさはあったが‥‥内容はもう、文句なし! ギターポップやパワーポップ好きを自称する方で、まだ彼らを体験した事ない人‥‥後悔しなさい!(爆)次はいつになるか判らないよ!? こんなにエンターテイメント性に溢れたクラブでのライヴは久し振りだわ。けど‥‥海外での現状を考えると、ちょっと切なくなってくる。アメリカではこのベイホールと同じクラスの会場で、毎日ドサ回り的興行をやってるとなると‥‥複雑な心境だわ。この日本でだって、10年前は武道館だったんだから。それがある意味伝統となってしまっているため、'94年以降の会場(渋公だのサンプラだのといったホールクラス)を知るたびにブルーになっていた。そして今回はとうとう、ライヴハウスが含まれている‥‥プロモーターの目論見なのだろうけど、やっぱり切ない。最近、ライヴから客足が遠のいているらしい。大物がソールドアウトにならない事が多いのだから、中堅以下なんて、もう‥‥その苦肉の策としてウドーが打ち出したのが、この「横浜ベイホール公演」。最近のハードロック系アーティストがウドーで来日すると、必ずベイホール公演が含まれている。何故にベイホール? リキッドルームやクアトロじゃだめなのか? だって‥‥遠すぎるって!平日だったら絶対に無理だよ、時間までに到着するって。そりゃプロモーターにもいろいろ事情があるだろうけど、やっぱり考えて欲しいね、会場までのアクセスの問題。

最後にはライヴ本編と関係ない話題で熱くなってしまったけど、まぁZEPPやNKホール同様、首都圏の土地事情の負の部分が大きく影響しているわけ。こういうのを、他の地方の方々はどう思うのかな? いや、同じ首都圏に住む人でも、俺みたいな東京から離れた地区に住んでる人間にも問いたいですな、こういう問題は。てなわけで、最後に会場についての問題提議をして、終わります。


CHEAP TRICK @ Yokohama Bay Hall. 10/11/1999
 01. I Want You To Want me
 02. Come On, Come On
 03. I Can't Take It
 04. Clock Strikes Ten
 05. He's A Whore
 06. I Know What I Want
 07. Hot Love
 08. If You Want My Love
 09. Taxman, Mr.Thief
 10. Ghost Town
 11. Oh Caroline
 12. Oh Candy
 13. The Flame
 14. Southern Girls
 15. Surrender
[encore]
 16. Voices
 17. Dream Police
 18. Never Had A Lot To Lose
19. Goodnight Now



▼CHEAP TRICK『MUSIC FOR HANGOVERS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

1999年10月29日 (金)

SUEDE@赤坂BLITZ(1999年9月19日)

  バーナード・バトラー在籍時のSUEDEのライヴは体験した事がない。そんな奴がSUEDEについて何か語ってもいいのか?っていう風潮が、数年前まではあったように思う。今となっては現メンバーでの活動歴の方が長いわけだから、どっちがいいだの、どっちが凄いだのって比較はそれこそ馬鹿馬鹿しい論争だと思う。

  俺が最初にSUEDEのライヴを体験したのが、3年前のお台場でのイベントである。その時はまだ「COMING UP」がリリースされる前で、かろうじてシングル"Trash"が発売されたばかりだった。既に新曲も何曲か披露されていて、明らかに今までとは違う力強さを感じた。あれから3年。「COMING UP」に続く4作目、現メンバーで2枚目になる「HEAD MUSIC」をこの春にリリースし、夏には多くのフェスティバルに出演した後での来日公演。悪いはずがない!

  ブレットは相変わらずマイクをぐるぐる振り回し(よくマイケル・モンローやセバスチャン・バックもやってるよね?)、かなりアグレッシヴにシャウトする‥‥あれ、ちょっとイメージが違うぞ!? そしてギタリストのリチャードに目をやると‥‥あれれ???リチャードがどこを探してもいない‥‥いるのは、ニール・ヤング似の小汚い、小太りの男‥‥ちょっとSUEDEとは似付かわしくない存在だな? 他のメンバーは確認できたが、リチャードだけはステージにはいなかった。もしかして、来日直前に脱退!? それとも急病で、この人はその助っ人なのか!?などと、ひとり勝手に盛り上がっていたが‥‥すみません、リチャードのファンの方々。その『ニール・ヤング似の小汚い、小太りの男』こそが、我らがリチャード・オークス君だとは夢にも思わなかったもので‥‥ある意味、マニックスのジェームズの肥大化(苦笑)よりもショックが大きかった。あの美少年が‥‥まだ21~2歳のはずなのに‥‥ショービズの世界は、恐い。(苦笑)

  まぁそれはともかく、ライヴは終始攻撃的だった。ブレットは客に「HEY! HEY! HEY!」って煽りを入れたり、常に暴れてたり。そして音もそれに合わせて非常に硬質だった。新作の音って、結構ダンサブルな印象があったんだけど‥‥これじゃハードロックか、はたまたオイパンクか!?って感じだな?(笑)これがある意味『今のSUEDEの姿』なのかもしれない。ライヴによって鍛え上げられた感じ‥‥初期の耽美なイメージを持ったまま接すると、かなり痛い目に遭うと思うわ。(笑)

  それにしても、何だろう‥‥この『今までとは違う緊張感』は? 前のSUEDEにはなかった緊張感‥‥そして時に笑いあり。緊張感は緊張感でも、それは決して息苦しくなる類いのものではない。心地よい緊張感‥‥そんなもん、あるのか?とか言われそうだけど、これが今のSUEDEなのだと思う。

  今回、特に印象に残ったのはリチャード‥‥ではなく(苦笑)、キーボードのニール・コドリングだったりした。「こいつ、意識してやってるんちゃうか?」ってくらいに無表情。自分のパートがない時はそっぽを向いている。ライヴ中だというのに!(笑)そして客から「ニール~♪」って声援が聞こえると、そっちを向いてニヤリとする!(爆)こうやって書くと「色物なの?」って疑われそうなので(笑)、彼の名誉の為に書くけど‥‥こいつ、凄いバイ・プレイヤーだよ!? コーラスは上手いし(彼がコーラスの要になっている)キーボードは勿論、ギターまで弾く。昔からイギリスにはこういうタイプのバイ・プレイヤーが多かったけど、最近では少ないようだ。古くはLED ZEPPELINのジョン・ポール・ジョーンズ、UFOのポール・レイモンド。最近だとTHUNDERのベン・マシューズくらいか? あ、日本にも元X JAPANのYOSHIKIとかGLAYのTAKUROがいるか。(爆)とにかく、こういう存在は貴重だ。うちのバンドに欲しいくらいだもん‥‥食いっぱぐれたら、是非うちに!(爆)うちのアパート、一部屋空いてるんで♪(笑)

  偶然にも、この夏にはバーニーのライヴも観ることが出来た。両者がそれぞれ全く別の道を進み、それぞれ素晴らしいアーティストへと成長した。ファンにとっても、そして純粋に音楽好きにとっても喜ばしいことだと思う。だからってKULA SHAKERの分裂・解散もこうなればいいな、なんて思わないけど。SUEDEや'80年代のVAN HALENの分裂はごく稀なケースだと思う。メンバーが分裂して、消えていったアーティストやバンドの方が多いもの。だからこそ、今後も両者には独自の道を突き進んで欲しいと思う。で、気が向いたら(決して再結成とかではなく)ステージ上で共演なんかする日が来たら‥‥ファンだけでなく、俺も大歓迎である♪


[SETLIST]01. Can't Get Enough
02. Trash
03. She
04. Metal Mickey
05. Everything Will Flow
06. Down
07. Beautiful One
08. Elephant Man
09. Filmstar
10. By The Sea
11. Lazy
12. Animal Nitrate
13. Electricity
14. She's In Fashion
 [ENCORE]
15. Savoir Faire
16. Saturday Night



▼SUEDE『HOME』
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1999年10月20日 (水)

ZEPPET STORE@日比谷野外大音楽堂(1999年10月3日)

  今年は邦楽ライヴ率が非常に高い。ミスチル、スーパーカー、フジでの多くの日本人アーティスト、来月にはオブリも行く。そして今回のゼペット。本格的に好きになったのは、昨年の「ROSE」を聴いてからだ。名曲中の名曲。これをライヴで聴いたら俺、どうなっちゃうんだろう‥‥なんてドキドキしたりして。そんな胸の高鳴りを抑えて、約10年振りに野音に出向いた。

  10年振り‥‥前回はJUN SKY WALKER(S)だったかな?(爆)バンドブーム全盛の頃は、武道館よりもこの野音でやることの方がステイタスだったように思うけど‥‥違うか? みんなやってたもんな、ここで。野音っていうと、やっぱ屋根がない分不便なのだけど、その分印象に残るライヴが多い気がする。RCサクセションだったりTHE MODSだったり、尾崎豊だったり‥‥Xもやったな。そういえば、NHKの公開録画でも来たな? RED WARRIORS, UP-BEAT, PRIVATESだのが出たやつ。そういう意味では非常に印象深い、まさに日本人アーティストの『聖域』のような会場ではないだろうか?

  さてさて、今回のゼペット。初体験である。今回のツアーは1週間後にリリースされた新作「CLUTCH」でもなく、今年初めにリリースされた英語アルバム「BRIDGE」でもない、微妙な時期でのツアーだったりする。実は夏にリリースされたシングル「遠くまで」の為のツアーだったりするのだが、この野音は追加公演として発表されたものなのだ。時期的にはかなりずれているけど(8月に1回終ってるからね、ツアー)、アルバムをプロモーションする意味でも、面白い時期じゃないだろうか? だってまだ見ぬ新作の曲も演奏されるだろうからな?

  どんな感じでスタートするのか判らなかった。1曲目は「もっともっと」。彼等の再出発となった曲だ。もっとロック然とした曲でスタートするのかと思ってたけど、これはこれでかっこいい。それにしてもメンバーが‥‥特にVo.&Gt.の木村が‥‥デカくて感じる。それとも野音ってこんなにステージが小さかったっけ? 俺が成長してそう感じるだけなのか? メンバーのアクションはそれ程ないのだけど、やけにデカく感じるのは、やっぱり彼等の存在感のなせる技なのだろうか?

  とにかくリズム隊がカッコいい。気持ちいいよ、聴いてて。安心してリズムに身を委ねられる。バンドとしてはかなりレベルが高い方だと思う。hideが何故、ここのドラムの柳田をアルバムに起用したのか、よく解った。確かにZIGGYのJOEとは違うタイプだ。どっちも上手いドラマーだけど、JOEの方はもっとラウドな、ジョン・ボーナム(LED ZEPPELIN)みたいなタイプで、柳田はJOEと同じグルーヴィーさを感じるのだけど、もっとテクニカルな‥‥ジェフ・ポーカロ(TOTO)みたいなタイプだと思った。

  ゼペットって、'90年代以降のUKロックからの影響を色濃く感じる事が出来るバンドで、御存知の通り、初期は英語で活動してたわけ。初期の作品なんてモロに「あぁ、こんなB級バンド、イギリスに腐る程いるよね?」ってイメージ。(苦笑)よく言えばお洒落、悪く言えば煮え切らない感じか。けど、メジャーデビューして‥‥特に現在のメンバーになってからの楽曲以降は、アレンジにUK色を感じさせながら、メロディーはしっかり日本的な、そう、ミスチル辺りにも共通する「きらびやかさ」が見え隠れするようになってきた。これは大変嬉しい事である。hideの影響なのだろうか、「メジャー臭」を敢えて全面に打ち出す事によって得た『何か』‥‥その『何か』を強く感じさせる、頼もしいステージだった。(そして後日リリースされた「CLUTCH」は更に決定だとなった)

  内容的には現時点までのグレイテスト・ヒッツと呼べる内容で、インディー盤から「CLUTCH」までの楽曲をランダムに演奏していった。初期の彼等にはRIDE辺りからの影響ともいえる「轟音ギターの壁」的サウンドという売りがあったが、例えばこの日演奏されたデビュー曲「声」からは、初期のその色は感じられなかった。轟音はごく控えめに、そのタイトルの通りに「声」を前に打ち出したアレンジに変わっていた。あの色というのは前任ギターの五味のものだったのだろうか? もっとも、今の彼等にはあのサウンドは必要ないと思う。もっと楽曲としての完成度を高めた曲を続々とリリースし続けて欲しいし、2年も待たせずに(笑)毎年アルバムをリリースして欲しいものである。そういう意味では、先に挙げた「ROSE」はひとつの完成型だったのではないだろうか?

  その「ROSE」はアンコールの、本当の最後の最後に演奏された。本人達にとってもそれだけ大切な曲だというのが、ひしひしと伝わってきた。そしてこの曲では、ゲストキーボーディストとして、プロデューサーの朝本氏が加わり、切なく、それでいて暖かい気持ちでいっぱいになった。この日の天気は悪く、開演直前まで雨がちらつき、常に雨雲に覆われていた。風は強いし、この時期にしては肌寒すぎる。けど、それを感じさせない白熱したステージだったし、心も体も暖かく包んでくれる素晴らしい楽曲のオンパレードだった。

  シングル曲を別として、新曲が3曲程プレイされたが、どれも新境地を伝える曲ばかりで、更に今後の活躍が期待出来そうだ。実際、後日聴いた新作にはいろいろなタイプの曲がぎっしり詰まっていて、決して聴き飽きる事はないだろう。セールス的にも大健闘したし、そろそろ大きなヒット‥‥ドラマの主題歌ながら、「遠くまで」が果たせなかったオリコン・トップ10入り‥‥が欲しいところだ。それはファンも望んでる事だと思うし、あっちでhideも楽しみにしてることだろう。こうやって成長したゼペットを見て、やっぱりhideの見る目ってすごかったんだな、と思う今日この頃である。


SETLIST
01. もっと もっと
02. LOOP
03. BLUE
04. SWAY
05. 遠くまで
06. FLAKE
07. ロウソクの炎と青い空
08. 声
09. INNOCENCE
10. DON'T ASK ME WHY
11. SPIRAL
12. THE GAME
13. NANCY
14. TO BE FREE
15. FLY HIGH
[encore]
16. ANOTHER STORY
17. BELIEF
18. ROSE (featuring Hirofumi Asamoto)



▼ZEPPET STORE『CLUTCH』
(amazon:国内盤CD

1999年9月10日 (金)

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 3@苗場スキー場(1999年8月1日)

  無事フジロック・ライブレポ、完結編です。


CATATONIA (at GREEN STAGE / 11:20~12:10)

  SKUNK ANANSIE同様、今回秘かに期待していたのがこのCATATONIA。今年初旬に来日の噂もあったようだが、ようやくこういう形ででも来日してくれたことを嬉しく思う。このバンド、切っ掛けさえあれば絶対にここ日本でも人気が出るはずなのだから。すでに英国ではアルバムがナンバー1、ヒット曲も数々持ち、ライブも満員にしている。が、ここ日本での彼等の知名度はと言えば『カルト的人気のウェールズバンド』『マニックス、ステフォニと同郷』『ヒット曲が「Xファイル」の主人公を歌った曲』とか、その程度のもの。すでに2枚のアルバムを全英ナンバー1にしているというのに。

  この日のタイムテーブルだが、実際には予定より1時間遅れで始まった。俺はちょっと車の中で休んでいてすっかりCATATONIAの事を忘れていて、会場に着いたのは12時半近くだった。が、よく話を聞けば今始まったばかりだと言う

  Voのセリーズ(ウェールズ語ではケリスと読むのか)の男勝りなステージングに多くのオーディエンスが引き付けられている。ワインボトル片手に歌うなんて武勇伝もあるくらいだしな。しかも、演奏がしっかりしてるし、曲も良い。フロントマンがカリスマ的で、バックは‥‥華、一切なし。まぁそこを「今のイギリスらしい」と言ってしまえばそれまでだが。


◎ASH (at GREEN STAGE / 12:40~13:30)

  実は4人編成になってから観るのは初めてだったりする。ただ、いい曲やってるバンドの音が分厚くなった、そしてステージに華がある、ボーカルが歌に集中できる。そういう意味では、ホントに面白いライブだと思った。が、3日目はお客が少なかったせいもあって、最前ブロックでさえ一杯にならなかった。本当に勿体ない。


◎ラフィータフィー忌野清志郎 (at GREEN STAGE / 14:00~14:40)

  忌野清志郎、今回は「ラフィータフィー」という特別なバンドを従えての参戦。2年連続かぁ。前回はいきなり「雨上がりの夜空に」から始まったそうだけど、今回はバンド名と同タイトルのソロアルバムをリリースしたばかりなので、そこからの曲が中心だった。初めて聴く曲ばかりなのだけど、初めて聴いた気がしない曲ばかり。

  バンドメンバーには元村八分のドラマーやあのブームタウン・ラッツのギタリストまで参加してて、それでいて出す音はシンプルなR&R。カッコよすぎ。ラスト前になって登場したのが、現在話題沸騰中の「君が代」パンクバージョン。最初に歌い出しを聴いた瞬間、鳥肌が立った。そして次の瞬間、側にいた人たちと顔を見合わせ大爆笑したよ。だってさ、世間ではやれ「国旗・国家法令案」だので大騒ぎしてるのに、それを嘲笑うかのようなパンクバージョン。しかも村八分のメンバーやイギリス人がバックを支えてるってのも洒落がきいてる。

  この曲のせいでアルバムが発売中止になったりしたけど、何がいけない? だってアメリカではジミヘンが自分の国歌をイカしたバージョンで聞かせてるし、QUEENもイギリス国家、やってるよね? でも今まで、日本で「君が代」をこういう形でプレイしたミュージシャン、いなかったじゃん。そうすることがまるで「ダサい」っていうイメージ、なかった? 清志郎がそれをやってしまった、と。いや、清志郎だからできたんだよ、カッコよくさ。そういう洒落が判らない人間がレコード制作に携わってるんだから……。


◎OCEAN COLOUR SCENE (at GREEN STAGE / 15:10~16:10)

  実はこのライブの最中、うとうとしてた。疲れがピークまできてたってこと。特に印象に残ってないんだけど、ヒット曲プラスこの秋にリリース予定の新作からも何曲か演奏されてたな。演奏は上手い、歌も上手い。以上。って、それほど印象に残らなかったというのが、正直な感想。


◎BERNARD BUTLER (at GREEN STAGE / 16:50~17:50)

  あとで聞いたところによると、この日のバーニーのコンディションは最悪だったそう。にもかかわらず、あそこまで素晴らしいプレイ/歌を聴かせた彼に、この日のベストアクト賞をあげたい。いや、3日間通してでも3本指に入る素晴らしさでしたよ。

  特に印象に残ったのは、「Autograph」での鬼気迫るギタープレイ。そのへんの下手なハードロックギタリストよりもアグレッシヴかつエモーショナル。正直、鳥肌立った。この頃から空には雨雲が立ち込めていたのだけど、あの天気がまた雰囲気を作り出していて。夏の思い出のひとつとして心の中に永遠に残ることでしょう。HOLEの代役として急きょ数週間前に来日が決まったのだけど、バーニーでよかったね?というのが正直な感想。


◎JOE STRUMMER and THE MESCALEROS (at GREEN STAGE / 18:40~19:50)

  ステージにいたのは紛れもなく、あのTHE CLASHにいたジョー・ストラマーその人であり、その音楽であった。これ以上何を言えばいい? そう言わせるだけのステージだった。感涙。


◎ZZ TOP (at GREEN STAGE / 20:40~22:00)

  感涙した後のボーナスといったところだろうか。俺たちのようなモロMTV世代にとっては馴染み深い彼らだが、今の若い人達にとっては「車のCMのヒゲ親父ども」くらいなんだろうな。

  実際のステージを観るのは今回が初めてだが、観てよかったと思う。これぞロック、これぞエンタテンメント。バーニーからの3連チャン、玄人受けしそうなアーティストばかりが目に付くが、3日目を観た人こそが真の意味での「フジロック・サバイバー」なのかもしれない。何となく、そう思ってしまった。

  それにしても、知らない知らないと思っていたけど、結構知ってたんだな、彼らの曲。そういやぁ昔バンドでもカバーした事あったのをふと思い出した。


◎TODOS TUS MUERTOS (at GREEN STAGE / 22:30~23:00)

  初日ではあまりいなかった客も、今日は本当の最後の最後ということもあってか、大歓迎で迎えられ、みんな祭りの余韻を味わっているように感じられた。内容は初日とまったく同じだったけど、インパクトの点ではやはり初日が勝っている感じだった。

1999年9月 9日 (木)

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 2@苗場スキー場(1999年7月31日)

  2日目に突入です。1日目同様、気の利いたことは書けません。


◎RORY McLOED (at GREEN STAGE / 10:30~11:00)

  プログラムにはないスペシャルゲストかと思ったのだが、FIELD OF HEAVENに出演する方だった。英国出身で、世界中を放浪しているシンガーソングライターだそうな。基本的にはギターとハーモニカのみ。本当ならほんわかした雰囲気の中で聴きたいタイプの音なのだが、どうも周りの雰囲気はそうではない。すでに人が多いし、日射しも強くなってきている。日よけもない場所で聴いたのもあり、いまいち記憶に残ってない。ただ、ひとつ……ちょっとロン・セクスミスを思い出した。が、あそこまで繊細な感じはしないけど。

  3曲くらいの演奏だったか。最後の曲には前日にも現れたナワン(1日目のハイスタ参照)が再び現れ、共演。またまた「Free Tibet!」のコール&レスポンス。結局30分以上やったのか。


◎東京スカパラダイスオーケストラ (at GREEN STAGE / 11:00~11:40)

  5月に不慮の事故でドラムの青木氏を失い、6月のツアーから助っ人としてブランキー・ジェット・シティーの中村達也が参加。あの達也がお揃いの衣装を着る、それだけで注目のステージとなったはずだ。

  さてそのステージだが、いきなり達也のドラムからスタート。銀色のスーツをまとった彼。やけにデカく感じる。いや、ドラムセットが小さいだけか。ジャケットの下は素肌。達也の激しいドラミング以外は、いつも通りのスカパラに見えた。「青木氏の弔い合戦」というイメージはまったくなく、いつも通りのエンタテインメント性を全面に出した楽しいステージだった。


◎DMBQ (at WHITE STAGE / 11:30~12:10)

  轟音系なんだけど、いい意味で音が「古臭」く、70年代のビンテージって感じ。ちょっと前のグランジとも違う。うまい表現が見つからないけど、すごくいい感じ。個人的には趣味。これでもっとエンタテインメント性があったりすると、いかにも70年代的なんだろうけどね。そうしないところが、現代的ってことなのか。


◎BRAHMAN (at WHITE STAGE / 12:50~13:30)

  とにかく人が入ってる。昨日のNEVEが嘘のようだ(昨日は前の方に客が固まってるだけで、後ろの方はがらーんとしていて客が寝転がっていた)。後ろまでびっしり客が詰まってる。みんな期待してるってこと。考えてみると2日目って日本のパンク系バンドが多かったね(eastern youth、BACK DROP BOMBなど)。

  1曲目がいきなり「Tongfarr」だった、と思う。何せ暑かったのと、風が強くて砂埃がひどくて、記憶がいまいちはっきりしない。が、この曲をやったことは鮮明に覚えている。日本的なメロディを聴かせる、「歌」にこだわってるように感じた。あとはもう……モッシュの嵐。この日のステージを観て、間違いなくこれからも追い続けるバンドのひとつになったことだけは断言できる。


◎UA (at GREEN STAGE / 13:20~14:00)

  今回のバンド編成は元ルースターズが2人(ドラムの池畑氏、ギターの花田氏)いて、さらに浅田氏も参加。期待しないわけがない。選曲がこれまた、グレイテストヒッツ的なもので大満足。花田氏のスライドギターもこれまた渋い。気がついたらステージに向かって走ってた。


◎SKUNK ANANSIE (at GREEN STAGE / 16:00~17:00)

  久しぶりに生で見た彼ら、この日は新作「POST ORGASMIC CHILL」のオープニング曲「Charlie Big Potato」からスタート。イントロの長いインダストリアル系SEにうざったさを感じながらも、バンドが入ると途端にイメージが逆転。レイジもびっくりのハードな演奏。最初、お客は前の方だけだったのに、演奏がスタートしてそのハードさが伝わった途端に前へ前へと走り出す。そりゃそうだって。

  そしてスキン(Vo)が登場して、歌う。時に優しく、時に絶叫し、サビのハイトーンのところで多くの客がステージに向かって走っていくのが判った。いやいや、爽快。今まで彼等のことを知らなかった人はラッキーだと思う。だって、いきなりライブの洗礼を受けることができたのだから。1999年フジロックのベストアクトのひとつと言ってもいい。

 自分は続くリンプ~ケミ~ブラーに備えて、後ろで泣く泣く体力温存していたのだが、やっぱりお客が続々と増えていく光景を見てるのは圧巻というか爽快というか。個人的にはこのSKUNK ANANSIEとCATATONIAがどう受け入れられるかが、今後の海外アーティスト来日公演への布石になるはずと思っていたが、大成功だったようだ。

  選曲自体は先にリリースされたサードと大ヒットしたセカンドからの曲が中心。あの厳ついイメージのあるスキン嬢だが、ことMCになるとかわいらしい声で喋る。このギャップがたまらないし、レイジやKORNとは違った良さがある。絶対に、絶対に日本でもっと人気が出てもいいはずだ。


◎LIMP BIZKIT (at GREEN STAGE / 17:50~18:50)

  勿論リンプには期待していた。あのアルバムを聴けば誰もがそう思うだろう。実際、あの新作を聴いてフジ2日目だけ参戦を決めた方は多かったはずだ。

  噂には聞いていたが、ここまでエンタテインメント性重視のバンドだとは思わなかった。アルバムレビューで「バカ=とっつきにくい説」なんてのを書いた俺だが、そうか、作られたバカだったのか。とにかく客を楽しませることに徹している。レイジとは明らかに別の世界のバンドだということがよく判った。レイジにはロックバンド特有のストイックさを感じるのだけど、リンプの場合は例えばBEASTIE BOYSから受ける「あの」感じ。それと同様なものを感じ取る事ができた。それだけでも大きな収穫だと思う。

  正直、モッシュしまくってたし、思いっきりコケたし、命がけで暴れてたので、ここに気の利いたことは書けない。ただ、ファーストの曲とセカンドの曲って、ライブ会場で聴くと明らかに質感が違う。改めて「SIGNIFICANT OTHER」のすごさを実感した瞬間だった。

  それと、ライブ恒例の「大カバー大会」にも楽しませてもらった。「Do you like KORN?」の一言の後にあの印象的なドラムとギターリフが(「Blind」)。しかし、イントロの「Are you ready?」のところで演奏をストップ。続くはレイジの「Bombtrack」。ギター&ベースのユニゾンに笑った。そしてここでも「1、2、3!」で演奏ストップ。ここで終わるのかと思ったら、ギターがいきなり聴き覚えのあるリフを。あ、メタリカだ。しかも「Master Of Puppets」。今度は歌まで披露。歌うのはギターのウェス。「Master! Master!」のところまで演奏される。客は勿論盛り上がる。で、最後の最後にお約束でフレッドが一言、「Fuck You!」。これが言いたいがための前振り。リンプの芸人魂見たり、ってところか。


◎THE CHEMICAL BROTHERS (at GREEN STAGE / 19:40~20:50)

  いきなり1曲目が「Hey Boy Hey Girl」。ウッドストックと一緒か? カレーを抱えたまま、ステージ近くまで走ろうと思ったが断念。贅沢に後ろのほうで食事しながらケミカルを聴くという、これも野外フェスの醍醐味。腹いっぱいになって体力的にも余裕ができたあと、地味に踊った。満天の星空の下、サイケな映像に目がやられ、無機質な機械音に耳と頭をやられる。そして体だけが勝手に動く。これが気持ちいいのだよ。

  前作発売時にリキッドルームで観たときよりも、断然今回のほうが良かった。勿論クラブレベルで観る(踊る)彼等も最高だが、グループの規模感がデカくなった今、イギリスと同じ条件で観られるってのが幸運だと思う。

  曲に関してはほぼ原曲通りだったが、圧巻は名曲「Setting Sun」のぶち壊し振り。前回の来日もほとんど歌のパートを聴かせないプレイに度肝を抜かれたが、今回はバックトラックが4つ打ちに差し換えられていた。カッコイイじゃないか! しかもまた歌を無視! ざまぁ見やがれ、と大暴れ。疲れてたはずなのに、そんなことすら忘れさせるステージだった。


◎BLUR (at GREEN STAGE / 21:40~23:00)

  ステージにメンバーが現れまず驚いたのが、デーモンの衣装。いや、衣装とも言えない普段着。これじゃあリアムだよ!?ってな格好に無精髭、覇気のなさ、いや、オーラのなさが気になる。この「これじゃあリアムだよ!?」ってのは結局最後までつきまとった。もちろん今やってる音楽のイメージを考えれば、ちょっと前までの「ハイパーアクティブな」イメージを求めるのは酷なのかもしれないが、あの覇気のなさがすごく気になる。リアムの場合はそこにオーラがあるのだけどね。

  そして気になること、その2。1曲目の「Tender」なのだが……何かが違う。聴いていてすごく居心地が悪い。何故だ? 自分なりにいろいろ考えたのだけど、こういう結論に達した。つまり、あの日「Tender」が“みんなのうた”になれなかったのではないか。どんなに作者が個人的なことを歌おうが、それがCDとして流通され、ラジオから流れ、テレビから流れ、ライブで披露されたその瞬間に、“ぼくのうた”から“みんなのうた”に変わる。作者の手元を離れてしまうのだ。そして俺達はその「瞬間」を、その爽快感を味わいたくてCDを買い、ライブに足を運ぶ。なのにデーモンはその切っ掛けを与えてくれなかった。それがあの覇気のなさと関係あるのかはわからないが、俺はその拒絶された感じに違和感を覚えたのかもしれない。

  ライブが進むにつれて、客は盛り上がりを見せるが、俺は盛り下がり続けた。唯一救われたのは、過去の曲、特に「The Universal」を聴けたことかもしれない。唯一そのときだけは自分の中で盛り上がりを見せたが、最後の最後の名曲3連発、「Girls & Boys」「Parklife」「Song 2」で再び盛り下がっていく。体とは相反して、心はブルーのままだった。楽しめることは楽しめたのだが、何かしっくりこないとうか。

  ライブは演者側がどういう状態であれ、観る側にとって“One And Only”なものでなければならない。バンド活動が長くなれば長くなるほど予定調和さが伴うだろう。が、特に日本のような国へは2、3年に一度しか来られないわけだし、フェスだったらチャンスは一回こっきり。「どうせこの後、単独で来るし」とナメていたのかもしれない、バンド側もファン側も。だが、次はないかもしれない。そのときは俺の多くの友人が俺に尋ねたように「BLURってあんなもん?」ってイメージが植え付けられたまま、また2、3年、いや、最悪一生そのイメージが残るのかもしれない。期待していただけにちょっと残念な内容だった。


‥‥‥‥‥‥To be continued.

1999年9月 8日 (水)

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 1@苗場スキー場(1999年7月30日)

  苗場に移って初開催のフジロック。観たアクトについて簡単にメモしていきます。長くなりそうなので、1日ずつ分割しています。まずは初日(7月30日)から。


◎ROCKET FROM THE CRYPT (at GREEN STAGE / 11:00~11:50)

  1発目は今年初めにも来日したROCKET FROM THE CRYPT。実はこのバンド、ステージを観るのが初めてどころか、音に接するのも初めてだったりする。正直、電撃ネットワークとどっちを観ようか悩んだけど、始まってみればこっちが好みの音だったので、結局酒飲みながら最後まで観ることに。

  1曲も知らなかったわけだが、自分が好きなTHE CLASHの一時期に通ずるものを彼等から感じた。ホーンセクションを含んだメンバー構成、すごくショーアップされたステージング、親しみやすいポップな楽曲‥‥開放的な気分にさせてくれた。トップバッターにもってこいでしょう!

  が……これといって印象に残る決定打となる曲がなかったことも付け加えておく。苗場から戻って、気になったバンドの音は手に入れているのだが、彼等に関してはそこまでのめり込めなかった。酔っていたせいもあるのかも?


◎PHISH (at GREEN STAGE / 12:30~13:20)

  噂には聞いているPHISH。4人編成(ギター&ボーカル、ベース、ドラム、キーボード)なのだが、現地では例えば日によってVELVET UNDERGROUNDのアルバム1枚まるごと完コピしてしまったり、BEATLESのホワイト・アルバムだったり、と……演奏力に関しては文句なしのようだ。

  実際の音に触れてみると、やはりライブで叩き上げられたバンドだなってのがよ~く判った。実は「ライブを何時間もやる」って話を前もって聞いていたので、「1曲1曲が長くて、だらだらジャムってるんだろうな?」ってイメージがあった。実際に1曲10分くらいの曲目白押しだったが、全く気にならなかった。延々ジャムってるわけだが、耳を引き付けるだけの実力/魅力を兼ね備えている。確かに日本で人気の出るタイプのバンドではないだろうけど。

  でも、楽曲は非常にポップなものが多い。彼等が師と仰ぐ?GRATEFUL DEADだってポップな曲が多かったし。そりゃGRATEFUL DEADとはタイプは違うだろうけど、俺は非常に好感が持てた。FIELD OF HEAVENまでは行かなかったけど。


◎NEVE (at WHITE STAGE / 13:00~13:50)

  実は今回のフジロック出演者の中で、秘かに期待していた新人。1997年のTHIRD EYE BLINDみたいな大穴的存在になるかもしれない……そう思ったのだ。ヒットした「It's Over Now」しか知らなかったけど、その1曲が非常に好みの音……産業ロック臭を漂わせていた。装飾こそ非常に90年代的だが、その芯にあるのは間違いなく80年代の産業ロックバンド。SURVIVERだったりJOURNEYだったりREO SPEEDWAGONだったりと、そういう匂いが感じ取れたのだ。

  が、この日は4曲くらいしか観てないが、それで十分という気にさせられたのも事実。まだステージ慣れしてないのもあるのだろう。正直に言えば、クラブサイズで観たかったな?と思った。けど、「It's Over Now」も聴けたし、それ以外にもいい曲があることが判っただけでも収穫かな? うまい具合にオルタナ色も取り込んでるな?とも思ったし、ギターは80年代から抜け切ってないな?(笑)とか。そしたらここのギタリスト、80年代はLAの某メタルバンド(無名だったらしいが)に在籍してたらしい。やっぱり。血は争えないってか。

  残念なことにこのバンド、アメリカでのアルバムリリースがこの夏から来年の2月にまで延びてしまったそうだ。まだこういう音には冷たいのか、アメリカは。「セカンドに期待!」とか書こうと思ってたんだけど、それ以前の問題だったか……。


◎奥田民生 (at GREEN STAGE / 14:00~14:45)

  この日最初に観る日本のアーティスト。良くも悪くも「いつも通り」だった。いきなり「人間2」から始まったのには鳥肌立ったけどね。民生に気負いはなかった、と思う。そこにどんな客がいるか?をも無視したかのような選曲。シングルナンバーはといえば「悩んで学んで」「月をこえろ」、そしてアルバムバージョンだったが「イージューライダー」の3曲のみ。あとは各アルバムからのナンバーをまんべんなく披露。もっと客を引き付ける為の必殺技を繰り出してもよかったんじゃないか?と。「愛のために」1曲あるだけでかなり雰囲気が変わったと思うんだけど……まぁこの人はこれでいいのかも。こういうところが好きではあるんだけどね? やっぱり去年の布袋を思い出したよね(シングルヒット連発するくらいの勢いが欲しかった、と)。

  そうそう、MCらしいMCがなかったのも彼らしかった、と付け加えておこう(唯一しゃべったのが、声にならない声で「あち゛い‥‥」だった)。


◎STEVIE SALAS (at GREEN STAGE / 15:30~16:20)

  この人には「器用貧乏」って言葉がよく似合う。実際プレイも上手いし、何でもそつなくこなしてしまう。その反面、「これだ!」っていう決定打がない。同じタイプのギタリスト/ボーカリストにリッチー・コッツェンという人がいるが、この人の場合は歌が死ぬ程上手すぎる。そしてフロントマンとしてだけでなく、バンドの一員として1歩引くこともできる(現にエリック・マーティンという同系統のソウルフル・シンガーが在籍するMR.BIGに加入したばかりだ)。ところがこのスティーヴィー・サラスの場合、フロントマンとして張り切るのだけど、「何か」が足りない。それは何なんだろう?

  実はこの人のライブは当初観るつもりはなかった。が、いきなり1曲目にCHEAP TRICK「Hello There」のカバーをやられてしまってはね。ステージ近くまで駆け寄ったのは言うまでもない。が、自分の興味を引いたのはここまで。あとは、ともとれずロックともとれないようなファンク調の楽曲の数々を繰り広げるばかり。正直、退屈だった。

  ぶっちゃけた話、この人にはソロアーティストは向いていないのかもしれない。この日のステージを観てそう感じた。足りない「何か」、それは彼を支える、また彼と肩を並べる“もうひとりのフロントマン”の存在なのかもしれない。この日のバンドはあくまで彼をバックアップする為のメンバーだったはず。だから彼以上に目立った存在はいなかった。プレイで耳を引き付けるメンバーはいるにはいたが、ビジュアル的にいまいちだった。彼にはもう一度、COLORCODE時代のような固定メンバーでのバンド、しかもT.M.スティーヴンスのような見た目にもテクニック的にも度胆を抜くようなメンバーと組んでほしい。そうすればもうひと皮剥けるんじゃないかな。正直、このままじゃ勿体ない。


◎Hi-STANDARD (at GREEN STAGE / 17:00~17:45)

  ハイスタに関しては最近リリースされた新作「MAKING THE ROAD」が素晴らしい内容だったので、この日期待のバンドナンバー1だったりした。

  日射しが弱くなり、ステージに現れたのはハイスタのメンバーではなくチベットのアーティスト、NAWANG KHECHOG(ナワン・ケチョ)。先のチベタン・フリーダムでも彼等と共演したナワン、今日もあの巨大なホーンを振り回し、「ヴォーッ!」と未知の低音で観客の眼差しを独り占めした。2曲演奏した後、横山(G)が登場。ギターとホーンの共鳴がシーンとした苗場の山々に響く。幻想的とは正にこういう事を言うのだろう。

  盛大な拍手、そして「Free Tibet!」の叫び声をバックにナワンはステージを降りた。さぁ、いよいよハイスタの出番だ。3人とも甚平を着ている。「輝いちゃってますか~っ?」難波(Vo & B)のこの言葉を合い言葉に、45分に渡るモッシュタイムが始まった。

  「Stay Gold」からスタートし、ニューアルバムの楽曲が中心ながらも、要所要所に過去の名曲を挿んで進めていくステージには圧倒されっぱなし。この日一番の盛り上がりだ。俺もモッシュの輪に加わる。歳甲斐もなく。ハイライトは終盤の「Mosh Under The Rainbow」だろう。みんなで大きな輪を作って回る……すごい光景だ。しかもその輪が4つも5つも。至るところに輪ができている。それを見たメンバーの嬉しそうな顔がすべてを物語っている。歴史に残る瞬間だろう、これは。

  正直な話、想像してた以上の素晴らしい内容だった。アーティストとオーディエンスの相乗効果、これがうまくいった好例だと思う。あの苗場のゆったりとした環境がこの歴史的瞬間を作ったのかもしれない。観れなかった人達、後悔するように!

 
◎THE BLACK CROWES (at GREEN STAGE / 18:30~19:45)

  「過去に好きだったバンドの変わり果てた姿」‥‥ファンにとってこれだけは見たくないはずだ。THE BLACK CROWESを観る前の心境は、正直これだった。1992年の初来日にして唯一の公演。歌の上手さに鳥肌を立て、自分好みのロックンロールに酔いしれた“あの夜”から、その数年後に観たブートレッグの中では輝きを失っており、正直ショックを受けた。丁度3rdアルバム「AMORICA」の時期だったと思うが、1曲1曲を20分にも30分にも間延びさせ、さらにダラダラ……そう、まるでマリファナでもキメてんじゃねぇの?ってな具合に。それ自体は否定しないが、正直観てるほうはつらい。一緒にキメない限りは。

  そんな感じで今回の彼等には期待していなかった。確かに新作は初期の勢いと前作、前々作にあった(良く言えば)アーシーさを上手く融合させた良作だったが……。

  ライブが始まってしばらくした頃、食事から戻ってみると……うげっ、何だこのイカしたアリーナロックバンドは!? スクリーンに写るクリス・ロビンソン(Vo)に釘付けになった。まるで全盛期のスティーヴン・タイラーとかミック・ジャガーみたいじゃん。衣装のせいもあるかもしれないが、カッコよすぎ。あとで聞いた話では、前半にはファースト、セカンドのヒット曲を連発したそうだ。失敗した、正直そう思った。

  でも、この中盤以降も素晴らしい内容だった。前作からの曲も1曲(「Wiser Time」)披露されたが、全体に馴染んでいたのは確か。キーボードを含む6人編成のバンドにバックコーラスの女性が2人。演奏は思ったよりもあっさりとしていて、アルバムに忠実。変に間延びした曲は1曲もなかった。エクスパンドされたエンディングもあったが、やはりバンドが波に乗ってるせいか、うまく聴かせてくれる。

  後半に最大の山場が用意されていた。なんと、LED ZEPPELINの「In My Time Of Dying」のカバーを披露したのだ。いや、カバーというよりは完コピか。とにかく、あの11分以上もある楽曲をモノにしちまった。波に乗ったバンドってすげぇな、というのを嫌というほど見せつけられた瞬間だった。この曲で多くの客がまた前へと走っていった。間発入れずにバンドは「Hard To Handle」「Jelous Again」「Remedy」といったヒット曲を、畳み掛けるように連発してステージを降りた。アメリカパワー炸裂。まさに野外向きのバンドだ。きっとこのステージで彼等の株は急上昇したはず。UK勢が多い今年のフジロック出演者中、数少ない伝統的ロックバンドだが、これを機に是非ちゃんと聴いてもらいたい。


◎RAGE AGAINST THE MACHINE (at GREEN STAGE / 20:40~22:00)

  すでにこの頃にはリリースされているはずだったサードアルバムが発売延期になった今、内容的にはファースト&セカンドの曲が中心のステージ。そのサードから2曲ほど新曲を披露されたけどね。驚きは映画のサントラ曲「No Shelter」がプレイされたこと。直前のウッドストックでも演奏されたのね?

  で、披露された新曲がいい意味でポップだった。要するに「判りやすい」のだ。曲名は忘れたが、かなりドス黒い感じの極太ハイパーファンクあり、イントロはツェッペリンの「Thank You」を彷佛とさせるクリーントーンから始まりサビで爆発する「Broken(仮)」といった楽曲は皆、かなり判りやすい印象。いや、それまでの楽曲が判り難かったわけではない。が、断然新曲のほうがポップだ。ただ、たった2曲(この際「No Shelter」も含めて3曲)で11月リリース予定のアルバムの内容を予想するのはフライングだが、かなり期待していいんじゃないだろうか?

  プレイの出来に関しては何も言うことなし。だって、ひたすら最後まで暴れてたので冷静に判断できないから。新曲には聴き入り、定番曲では大暴れ。シンプルに楽しい瞬間だった。


◎TODOS TUS MUERTOS (at GREEN STAGE / 22:30~24:00)

  今年のフジロック隠し玉が、この“アルゼンチンのレイジ”ことトドス。音的にはレイジほど尖っているわけではなく、歌詞が政治的内容を歌っていることからこう呼ばれているらしい。加えてレイジとの明らかな違いは、彼等がエンターティナーだったということ。とにかく客の楽しませ方を知っている。フロントの2人は常に飛び跳ね右へ左へ動きっぱなし。挙げ句の果てには側転やバック転まで披露。馬鹿馬鹿しさを通り越して、感動すらした。

  ラテンのフレーバーあり、中近東的フレーズが飛び出したり、およそロックとは呼べないんじゃないか?って曲もあったが、まったく気にならなかった。いや、かなり楽しんだぞ。それに、レイジが終わって大して残っていなかった客が、彼等の演奏が始まったら自然とステージに向かって走っていたし。もしかしたらもう二度とこの日本では観れないのかもしれない……雑誌でも話題になってないし、インタビューすら載ってないし。トリのレイジがが終わったにも関わらず会場でぼーっとしていたお陰で、このバンドに出会えた‥‥ちょっとしたボーナスだったな、これは。


‥‥‥‥‥‥To be continued.

1999年6月12日 (土)

KULA SHAKER JAPAN TOUR 1999@Zepp Tokyo(1999年6月5日)

ライヴ2連投の第2日目。勿論初日は前日のスーパーカー。消化不良をおこすライヴだっただけに、この日のライヴにかける意気込みはただものじゃなかった。しかもそのライヴが2年半振りのKULA SHAKERのライヴときた日にゃ、あんた‥‥って誰に言ってんだ、俺は!?(爆)

さて、今回の会場となるのは、初見参のZepp Tokyo。この3月末にお台場にオープンしたばかり。何やら出資会社が某レコード会社らしい。(笑/それでオープニングにトライセラ使ったのか?あ、KULA SHAKERも一緒やん!?)キャパ約2,700人で世界最大のスタンディングの会場だそうだ。赤坂ブリッツが約2,200人と聞いているから、それよりも500人近く多く入るわけだ。なる程、そりゃ大きいわな?

そのZepp Tokyoでの初の「外タレ」ライヴが今回のKULA SHAKERだったそうだ。しかも僕が行ったのはその初日だ。期待せずにはいられないって!

開演1時間前に会場に着く。駅から徒歩1分少々といったところだろうか? 見た感じの外観は赤坂ブリッツをひとまわり大きくした感じだった。そしてその印象は中に入っても全く変わらなかった。恐らくブリッツから何らかのヒントを得て設計されているはずだ。いや、もしかしたら同じ設計者かも‥‥とにかく、それくらい中の雰囲気が似ているのだ。ブリッツをひとまわり大きくした感じ‥‥正にこの言葉通りだ。違うところといえば、バーカウンターがステージの真向かい、つまりフロアの一番後ろにある事と、ロビーの作りだろうか? とにかく環境としては最高だと思う。僕は比較的若い整理番号だったのでロッカーにも困らなかったが(あ、ブリッツと違ってロッカーは会場の中にしか見当たらなかった)、数はまぁまぁあったと思うので、大勢でひとつを使うってのがいいのかもしれない。ただ、大きさとしてはそれ程大きくなかった気がした。

今回のプロモーターは某ウ○ー音楽事務所だったこともあり、ブロック指定がかなり厳しかった。僕はCブロックの200番台だったが、それでもかなり前の方だった。(確かGブロックくらいまであったはずだ)ブロックごとに柵で区切られていたので、前の方の客は後ろの客に押される事もなく、比較的ゆったりと観る事ができた。が、後ろのブロックの人間はそうでもなかったらしい。(やはり前まで行くつもりだったのが、柵のお陰で面喰らったらしい)

不快な思いをしながらも好位置をキープし、いよいよ開演時間に‥‥暗転後、メンバーが右側の袖から現れる。向かって左からキーボードのジェイ、今回のツアーから参加のブレット(パーカッション、ハーモニカ&コーラス)、中央にクリスピアン、その後ろに構えるのはドラムのポール、そして右側にはベースのアロンザ。クリスピアンがストラトキャスターを首から下げ、適当にかき鳴らす。それだけでさまになる‥‥うん、伊達に『王子』って呼ばれてるだけあるわ。(爆)そして、あの印象的なドラムとベースが聴こえてきた‥‥うおぉ~っ、ライヴ1曲目は初来日と同じ"HEY DUDE" だ!!!前回同様、ファーストからのアップテンポナンバーは若干テンポを落としてプレイしている。これについていろいろな掲示板で「違和感を感じた」って声があったが、僕は逆にこの方が独自のヘヴィーさが出ていて好印象だが。アルバム通りにはいかないよ‥‥そんな天才・クリスピアンの声が聞こえてきそうだ。(笑)「♪Catch the sun!」の歌声と共にみんなが手を天にかざす。この一体感‥‥"ELEPHANT STONE" や "LIVE FOREVER" で感じる事のできる「あの」一体感と全く一緒だ。

体が温まったところにプレイされたのは、シングル "SOUND OF DRUMS" に収録されていた日本未発表曲 "HURRY ON SUNDOWN" だ。どことなくDEEP PURPLEの "BLACK NIGHT" を彷佛させるシャッフルナンバーで、ジャムセッションの雰囲気を残した演奏がまたかっこいい。そんなブルージーな印象を残しつつ、ファーストからのナンバー "303" になだれ込む。引き摺るような重さが何とも言えずイカす! 2コーラス目唄い出しの「♪I've got to, got to, got to‥‥」ではどんどんテンポを落として重さを強調していた。うん、前回の初来日公演よりも格段に上手くなってる。いろいろな国・土地で培った経験が今、こうして目の前に結果として現れている。本当に凄いバンドになったもんだ‥‥ポールとアロンザのリズム隊も独特なリズム感を持っていて、これが気持ちいい♪ ジェイのオルガンプレイには何も言う事なし。完璧! オルガンの音、俺は大好きなのだ!!(DEEP PURPLEが好きだったのも、リッチーが好きというより、ハモンドを操るジョン・ロードに憧れたからだ!)そして何より、今回から参加のブレットが要所要所で的確なサポートをしている。敢えてサンプリングを使わずに生身の人間を使ったところに、KULA SHAKERのこだわりが見て取れた。

3曲終わったところで、この日初めてのM.C.。とにかくクリスピアンの笑顔! 今日のライヴのポイントはこれでしょう!! 演奏中も笑みが溢れていたし、余程楽しかったのか、嬉しかったのか‥‥Zepp Tokyoに対して何度も「Special Place!」を連発する程。本当に気に入ったようだ。そして「今日から1日演奏するごとに、新しい曲を何かしらプレイするよ」との事。これは嬉しい誤算。彼等のライヴって毎日ほぼ同じセットリストだったから。(少なくとも初日の中野サンプラザと、前日に行われた神奈川県民ホールでのセットはほぼ同じだったそうだ)そしてプレイされたのは、何とシングル "MYSTICAL MACHINE GUN" のC/W曲 "GUITAR MAN" だ! ブルージーなコード進行とヘヴィなリフが特徴の、ファースト寄りの曲だ。確かにこれがセカンドに入ってたら違和感あるわな? けど、ライヴではこういう単純な曲の方が盛り上がったりする。緻密なスタジオ作品のイメージが強いセカンドと、ライヴで鍛え上げられた楽曲群のファースト。相反するものだが、こうやってライヴで一緒にプレイされると、そこに残るのはたったひとつ、『ライヴで鍛え上げられたKULA SHAKERが演奏し、唄う楽曲』という事実のみ。これでいいのだ! QUEENだってLED ZEPPELINだってアルバム毎に大きな変化/進化を繰り返してきたが、ライヴではそんな事微塵も感じさせなかった‥‥そう、KULA SHAKERもまたライヴバンドなのだ。どんなにスタジオで緻密な作品を作ろうが、体に染み付いた感触だけは絶対に消えない。ステージに上がれば何時でも最高のパフォーマンスを提供できる。それが彼等なのだ!!

"GUITAR MAN" 終了後、いよいよセカンド「PEASANTS, PIGS & ASTRONAUTS」の世界感がライヴで具体化される‥‥アルバム同様、まずは "GREAT HOSANNAH" 。イントロのS.E.はジェイがサンプリングを使用。そこにクリスピアンのクリーントーンによるアルペジオが絡む。いよいよだ! ワウがかかったようなギターリフに続き、メンバーが一斉にリズムイン。ジェイのパーカッシヴなオルガンプレイが心地よい。コーラスにはアロンザとブレットの二人が当たってるので、ある程度の厚みがある。中盤の変拍子はさすがに乗り難いが(苦笑)それ以外は気持ちいいくらいだ。

静かにエンディングを迎え、そのままアルバムと同じS.E.‥‥そう、続くはアルバム同様 "MYSTICAL MACHINE GUN" ♪ シングルバージョンではなく、アルバムバージョンだ。静かなコードストロークにマッタリとしたリズム隊が加わる。何だろう、この虚脱感は!? アルバムで聴く以上だ。歌が入ってからも徐々に、徐々にって感じで少しずつ盛り上がり、キメの「♪You're a wizard in a blizzard, a mystical machine gun!」を切っ掛けにドカン!と爆発!! 客も大絶叫! き、気持ちいい‥‥ふと気付いたが、この日のライヴ。僕は暴れるという気分ではなく、踊りたくなっていた。彼等の曲はOASISのように一緒に騒いで暴れよう!って感じではなく、グルーヴに身を委ねて気持ちよく踊るのが一番しっくりくる。前にセカンドのアルバム紹介で「世紀末のダンス・ミュージック」というような事を書いたと思うが、正にその通りだった。もっと言ってしまえば、「禊ぎ」のようなものだろうか? 踊る事によって浄化される気がする‥‥こじつけか?(笑)ギターソロは圧巻の一言。息を飲むプレイとは、正にこういうものを言うのだろう‥‥これでギターの(音の)レベルが大きかったら‥‥ストラトキャスターというギターの特質上、致し方ないのだろうか? 最近、レスポールなど無骨な音を出すギターを使うバンドばかりだったから、この点だけが気になった。プロモーションビデオではレスポール使ってたのに‥‥

またまた静かにエンディングを迎え、アルバムと同じS.E.‥‥(笑/こればっかだな?)次は "S.O.S." ! 変拍子だが、これは気持ちよくノれる。アルバムと違ってブラスがない分物足りなさがあるが、その分をギターがカバー。更に緊張感あるプレイが楽しめた。ここまでのクリスピアンのボーカル、全く問題なし。アルバムよりも太く感じたな。ライヴ特有のシャウトあり、多少アレンジした唄い回しが新鮮だ。フェイクは殆ど使っていなかった気がする。さすが実力派♪

ここで雷の音が‥‥アルバムの構成と違い、次は "108 BATTLES (OF THE MIND)" だ。オープニングのハーモニカはサポートメンバーのブレットが担当。いい見せ場だな、うん。ミュージカルに使われそうな曲、という印象がアルバムではあったが、ライヴではコーラスが薄くなる分、ロックっぽさが強調されている。いい意味での「ラフさ」。勿論、演奏は完璧なのだが。本当に気持ちよく踊れる‥‥やっぱりこのリズム隊(+パーカッション)は現在、UK一番の実力派かもしれない。それにしても、過小評価されすぎだ。『インド』ってキーワードのお陰で、そういう実力の部分がうやむやにされてる気がする。僕の友人にも「KULA SHAKERは胡散臭そうだから、嫌い」と言ってライヴはおろか、アルバムすら聴こうとしないのだから。そう言えば、彼はこのセカンドアルバムは聴いたのだろうか‥‥

ここで一旦「セカンドアルバム再現コーナー」は中断され、ヒットナンバーのオンパレードだ! ジャムっぽく始まったので最初は何の曲だか判らなかったが、あのメインリフがクリスピアンのストラトから飛び出した途端、観客の絶叫が‥‥ "GRATEFUL WHEN YOU'RE DEAD" だ! セカンドの曲はどちらかというと『横揺れ』のリズムが多いが、ファーストからのナンバーには独特な『縦揺れ』感がある。それは客のノリ方を見れば明らかだ。もうみんな、飛び跳ねる、飛び跳ねる(笑)キメの「♪Pa, Pa, Pa~, Pa, Pa, Pa~」では手を開いて天にかざす。曲は後半からテンポダウンし、 "JERRY WAS THERE" になだれ込む。このブルージーな感じがまたたまらない。さすが手慣れた曲だ。

ここで初めてクリスピアンがギターをチェンジした。セミアコースティック風のギターだ。「ポールが大好きな曲だよ」とのクリスピアンの言葉に続いたのは、ファーストから "INTO THE DEEP" だった。キーを若干上げてプレイされていたようだ。(ギターにカポが付けられてたっけ)ポールのドラムがこれまた重い。ポップでキャッチーな曲だが、リズムが強調されるとここまでグルーヴィーな曲になるのか? 初来日の時にもアンコールでプレイされていたが、ここまでヘヴィでグルーヴィーだっただろうか? これも演奏技術の向上がなせることなのだろうか? アロンザとブレットのコーラスもバシバシ決まって気持ちいい。いい意味での重苦しさから解放される、そんな楽曲だった。

エンディングに "NARAYAN" を絡めつつ、そのままクリスピアンの弾き語り風の "I'M STILL HERE" に繋げる。シーンと静まり返った会場に響くクリスピアンの歌声‥‥そこにバンドが徐々に入っていき、ジャムが始まり‥‥印象的なあのギターフレーズが‥‥ "TATTVA" だ!!! この辺の流れは最高だったな♪ KULA SHAKERのもうひとつの側面‥‥『ポップサイド』を強調した流れだった。中盤のギターソロを中心とした即興的なジャムもまた絶品。こういう『インプロヴィゼーション』(所謂、即興演奏やジャムセッション)ができるバンドって、本当に最近少なくなったな‥‥80年代以降、決まりきった「約束事」しか提示できないバンドの多いこと、多いこと‥‥(愚痴モード突入中/爆)

さらにバンドはこの『ポップサイド』の究極版ともいえる、新作からの1曲 "SHOWER YOUR LOVE" を観客にプレゼントする。何ともいえない、気持ちいい曲だ‥‥実は僕がこのアルバムの中で一番好きな曲。ビートルズでいうところの "HERE COMES THE SUN" のような名曲だと今でも信じて疑わない。それだけに、この曲が先日シングルカットされたと知って嬉しかったのだが‥‥やっぱりというか、イギリスでは不発に終わった。(苦笑/トップ10に入らなかったそうだ‥)そんなことは関係ないくらい、この曲も素晴らしかった。天に手をかざせば、温かい光が僕らを包み込む‥‥本当にいい曲だなぁ‥‥この言葉しか浮かんでこない。これ以上、何を言えばいいんだ!? 素晴らしい曲に素晴らしい演奏、そして「Something special」‥‥最後のひとつを持っていないバンドはいくらでもいるが、このKULA SHAKERといいMANIC STREET PREACHERSといい‥‥最近のイギリスバンドにはこんな素晴らしい存在がゴロゴロしてるから、面白いのだ!

和んだところへ、ライヴはいよいよ佳境へと突入する‥‥いきなり本編ラストの曲に。「CLUB K」に参加したことのある人間なら、誰もが「クーラといえばこの曲!」と挙げるんじゃなかろうか?という人気曲がいよいよ登場‥‥ "HUSH" だ!!! 彼等のオリジナル曲ではなく、「DEEP PURPLEのデビュー曲にして最初の全米トップ10入りした名曲」という認識がオールドファンに根付いているこの曲、(といっても、この曲はDEEP PURPLEのオリジナルでもない/笑)ここ数年で「クーラの大ヒット曲」という新しい認識が生まれつつある。そのくらい、この好カバーはしっくりきている。2年半前の初来日でも演奏されていたが、(その当時はまだスタジオ盤は発表されていなかった)長く過酷なツアーと 経験を手にした彼等が今演奏するこの曲は、全くの別物のように聴こえる。そのくらい『自分達のもの』にしてしまっている感じがする。例えばGUNS N'ROSESの "KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR" とかBEATLESの "TWIST AND SHOUT"、ちょっと古いけどQUIET RIOT "CUM ON FEEL THE NOIZE" なんてのも、オリジナル以上にカバーの方が有名になってしまったし。

話が横道に逸れてしまったが、とにかくこの日一番の盛り上がりを見せたのは確か。僕はとにかく周りを気にせずに踊りまくった!(笑)そのくらい「生HUSH」(爆)は気持ちよかたのだ♪ それはこの日のライヴや他の日に観に行った人達も一緒だと思う。うん、やっぱり最高だぜ、KULA SHAKER!!(いまだ興奮気味♪)

本編終了し、ほんの少しのブレイクを挿み、再びメンバーがステージ上に登場。聞き覚えのある、あの印象的なフレーズが‥‥ "RADHE RADHE" のイントロ部分のみがテープで流され、それに続くギターフレーズ‥‥あ、 "SOUND OF DRUMS" だ!!! そうか、この位置に持ってきたか‥‥うん、アンコールの掴みはこれでOKだね、クリスピアン♪(笑)いいねぇ~、気持ちいいねぇ~♪ このグルーヴ感、何とも言えんわ。このライヴで何も感じなかったった奴がいたら、「お前、もうロックなんて聴かなくてもいいよ!」ってな暴言さえ吐きたくなるって! とにかくリズム隊! このバンドはクリスピアン+他の3人ではなく、明らかに「この4人」じゃなきゃダメなんだなってのが、改めてよ~く判ったよ。削げ変えの効かない集まり‥‥LED ZEPPELINみたいなもんなんだろうなぁ、きっと。

気持ちよく踊った後に続くのは、アルバム同様の流れで "TIMEWORM" に、再び独特な雰囲気に包まれる。一種「宗教的」とも感じる彼等のこの手の曲だが、胡散臭さは感じない。(いや、少なくても僕は)一気に会場を神秘的な空気で覆ったクリスピアンの歌とギター‥‥この力技こそ、今の彼等ならではの持ち味ではなかろうか? ある意味、スリリングでもある展開‥‥その流れを次ぐのは "LAST FAREWELL" 。ある意味、セカンドのラストナンバーでもあるこの曲、(実際のアルバムでは、この曲の後に "GOLDEN AVATAR" ~ "NAMANI NANDA-NANDANA" に続く訳だが、1曲目の "GREAT HOSANNAH" とリンクするという意味では、やはりこれが実質のラストナンバーなのでは? 後の2曲はアンコールみたいなものか?)アンコールのこの位置でプレイするということは‥‥実はこのライヴ、ある種コンセプチュアルなものだったんだという事に初めてここで気付かされた。中盤、多少アルバムとは流れが前後したが、今回のライヴの流れ・構成は明らかにアルバムに基づくものだ。という事は、やはりあのアルバムは彼等にとってひとつのコンセプトに基づいて作られたものなのだろうか?(これについては、「Joining A Fan Club」でのセカンドアルバムについての文と合わせて読んで、皆さんひとりひとりの意見を伺いたいもんです)

心地よい虚脱感の中、いよいよラストナンバーに‥‥ "GOVINDA" だ。彼等の代表曲とも言えるこの曲でラスト中のラストを閉めるというのは、やはり自信の表れだろう。サンスクリット語で唄われるこの曲だが、みんな一緒に唄っている。耳で覚えたとはいえ(いや、僕が/笑)‥‥単純な言葉の繰り返し。ゆらゆらするリズム、神がかったクリスピアンのボーカル&ギタープレイ。初来日ではシーケンサー利用だったが、今回からは生パーカッションを導入し、さらに独特なグルーヴを醸し出すKULA SHAKER。「唯一無二」とはこういうバンドのことを言うのだっ!!!

何度も言うが、頂点に立つバンドに必要なもの‥‥「いい曲」「素晴らしい演奏(決して「上手い演奏」とは限らない)」「Something Special」‥‥これを兼ね備えたバンドこそが頂点に立つ。改めてそんな事を思い知らされたライヴだった。1度観たバンドで「明日の公演も観たい!」って思わせるバンドは結構あるけど、こんなに次の公演が観れないことを悔やんだのは今年2度目だった。


KULA SHAKER @ Zepp Tokyo. 6/5/1999
01. HEY DUDE
02. HURRY ON SUNDOWN
03. 303
04. GUITAR MAN
05. GREAT HOSANNAH
06. MYSTICAL MACHINE GUN
07. S.O.S.
08. 108 BATTLES (OF THE MIND)
09. GRATEFUL WHEN YOU'RE DEAD / JERRY WAS THERE
10. INTO THE DEEP ~ NARAYAN
11. I'M STILL HERE
12. TATTVA
13. SHOWER YOUR LOVE
14. HUSH
[encore]
15. RADHE RADHE(INTRO) ~ SOUND OF DRUMS
16. TIMEWORM
17. LAST FAREWELL
18. GOVINDA



▼KULA SHAKER『K』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

1999年6月 7日 (月)

スーパーカー@赤坂BLITZ(1999年6月4日)

  ‥‥さぁ~て、困った。(苦笑)あんなに楽しみにしていたスーパーカーのライヴなのだが‥‥まさかこんな気持ちになろうとは‥‥辛い、というより、悔しい。自分に彼等を理解する力がないのか、それともたまたま彼等の調子が悪かったのか、いや、もともとこんなもんなんだろうか‥‥

  早くも今年2度目の赤坂ブリッツ。僕の大好きな会場のひとつだ。ハコの大きさといい雰囲気といい、申し分ない。こんな好条件で念願の初スーパーカーを体験できるなんて、なんて幸運なんだろう‥‥開演前まではこんな気持ちでワクワクしていた。例え開演前の客入れS.E.がFATBOY SLIMでも。(爆)

  延々1時間近くもFATBOY SLIMを(しかもアルバムまる1枚分!)聴かされた後に会場が暗転、ほぼオンタイムでメンバーがステージ上に現れた。ステージ向かって左からミキちゃん(Ba, Vo)、ジュンジ(Gt)、ナカコー(Gt, Vo)、そして真後ろにどっしり構えるのはコーダイ(Dr)。ミキちゃんとナカコーの脇にはそれぞれキーボードらしきものがあるし、コーダイのドラムセットにはシンセドラムもセットされている。ここまで見れば判る。彼等は今日、2ndアルバム「JUMP UP」の楽曲を完全再現するつもりだ。その意気込み、買った!

  照明らしい照明を使わず、始まったのは「JUMP UP」からの楽曲、"Tonight" だった。そうか、そうきたか‥‥これが第一印象。てっきりパワフルなファストナンバーでくると思ったが、意表を突かれた。ゆらゆらするリズムに乗るナカコーとミキちゃんのボーカル。比較的ギターの音は聞き取れるのだけど、ボーカルのミックスが悪いのか、それとも彼等の唄い方のせいなのか‥‥いまいち聞き取り難い。こんなもんか? いや、今まで観たブリッツでのライヴでは余りこういうことはなかった気がする‥‥が、楽曲をアルバムに近い形で再現しようとする姿勢と、思った以上の(笑)演奏力には目を見張るものがあった。ミキちゃん、弾けてるじゃん。(爆)

  そのまま2曲目も新作からのナンバー、"Jump" 。若干アレンジを変え、ナカコーのファンキーなカッティングを生かした素晴らしい演奏だった。この曲でミキちゃんはベースを置き、キーボードを弾く。どうやら足下にベースのフットペダルがあるようだ。(所謂、エレクトーンの足で弾く、ベース音用ペダル。古くはDOORS, LED ZEPPELIN、最近でもビリー・シーンがライヴで使用している)後半に行くに従って演奏はよりラウドになり、ギタリスト2人はギターを掻きむしるように弾きまくる。が、これといったステージアクションがあるわけでもなく(誰も期待しないか、彼等には/笑)、比較的地味に進行していく。この後、知らない曲を2曲くらい演奏。アップテンポの曲。多分最近リリースされた、アナログ盤からの曲かシングルのカップリング曲だろう。僕はそれ程熱心なスーパーカーファンではないので、アルバムをチェックするので精一杯だ。やっとこの日初めてのダイバーを目にする。といっても、たったひとりだけ。(苦笑)

  ここである事に気付く‥‥この日、僕はステージ向かって左寄り(つまりミキちゃん側/爆)、ステージからの距離もまぁ真ん中辺あたりかな?って位置で観ていたのだが、客のノリが場所によって全く違う。真ん中よりステージ寄りは比較的ノっているが、後ろの方は棒立ちの客が多い。そしてステージ寄りの客も右側と左側でノリが全く違い、右側は体を揺するだけ、時たまダイブする客あり。左側は腕を振り上げ、ミキちゃんにラヴコール。(爆)何だか知らないが、瞬時にして今日の状況を把握してしまった気がした。つまり‥‥「いつも感じてるような、一体感がまだ感じられない」‥‥勿論、ライヴの楽しみ方なんてひとそれぞれだから何とも言い難いが、ある方に以前言われたが「ライヴは演奏する側と観る側双方で作り上げる(盛り上げる)もの。どちらか一方だけでも成り立たない。それではただのマスターベーションだ!」今日のライヴ、今のところ、お客側の熱があまり伝わってこない。演奏する側は一生懸命なんだろうけど‥‥

  今回のライヴレポートにはセットリストを載せない。いや、載せられない。判らないのだ。(爆)今までのパターンとしては、自分の記憶とネット上での情報を照らし合わせてアップしていたのだが、今回は正直知らない曲が多すぎたし、ネット上でも未だに6/4のセットリストが見つからない。見つかったところでどうにもならないが‥‥(苦笑)ただ、この日は本編で「JUMP UP」のほぼ全曲を演奏し、要所要所に(恐らく)新しいアナログ盤からのファストナンバーを挿み、いざというところで"Lucky" などのファーストからの楽曲を演奏するというパターンだった。全部で22~3曲演奏したのかな? アンコールで"cream soda" 他1曲を演奏して、約1時間半のライヴだった‥‥って、これで終わりか!?

  正直な話、彼等が一生懸命演奏すればする程、客が冷めていくような感覚に襲われた。いや、僕だけか? とにかく、そういうネガティヴモードに突入すると、今度はスーパーカーの演奏すら煩わしくなる。(涙)それまでミックスのせいだと思っていた歌が届かない事も、彼等が心から演奏していないから届かないんじゃないか?なんて猜疑心まで生まれる始末。いや、これだって数日経った今だから、冷静にそう感じるのであって、実際には‥‥正直、判らない。

  僕のせい? お客のせい? それともスーパーカーのせい? 判らない。ただ、いろんな要素が複合的に噛み合った時、それが僕にとって最悪の結果となって目の前に現れた、と。ただひたすらにネガティヴな僕。演奏が終わっても拍手すらしない観客。(この日、こういう場面が多々あった。これが一番感じ悪かった!)寒いMCをするコーダイ(爆)‥‥アンコール時、コーダイが何分もMCで引っ張っているにも関わらず、なかなか出てこない他のメンバー。(いや、これはいつもか?/苦笑)こういう事全てが悪い印象を僕に与えてしまった。仕舞にゃ「プロ意識って何なんだよ!?」とか余計な事まで考えてしまったよ、こっちは。(苦笑)

  いや、それでもこれだけは言っておく。僕はスーパーカーがそれでも好きだし、こんな事で嫌いになったりしない。ファーストよりもセカンドの方が大好きだし、だからこそ今回のライヴには大きな期待があった。ただ、さすがに暫くは自分から進んで彼等のライヴに足を運ぶ事はないかもしれない。何か切っ掛けがあれば‥‥そう、イベントやフェスとか‥‥そういう場所でもう一度、彼等を改めて観てみたいと思う。

  最後に‥‥みんなが期待しているであろう、コーダイのMCについて触れてみようか?(爆)

その1「ト~キオ~っ!(爆)やっぱり一番ノリがいいですね?」
   (何だか今思えば、これすらも皮肉に聞こえてくるが‥‥/苦笑)

その2「僕、本当は先生になりたかったんだよ!? 頭悪かったから(笑)
    へっ、何の先生かって!?‥‥保健体育の先生。(爆/オイオイ‥‥)
    『ん?胸が痛いって?(笑)どれどれ‥‥あぁ、それは恋の病だよ♪』(爆)
    ‥‥ってね?」(苦笑‥‥)

その3「みんな『ミキちゃん、ミキちゃ~ん(はぁと)』って‥‥
   (ここで『コーダイさ~ん』と女性からコールが)
    こう言うと、すぐにみんな次々と(他のメンバーの名前を)呼ぶし‥‥(爆)
    そういう素直なところがいいよ、ト~キオ~は。」
   (じゃあ、どないせい!っちゅうねん?/爆)

その4「(いろいろなメンバーの名前をコールする客に対して、最後には)
    黙って歌を聴け!」

その5「(アンコール時、なかなか現れないメンバーに痺れを切らして)
   ドラムソロでもやろうか?(大歓声)すごいよ、俺のドラムソロは‥‥
   (客から『やれ、やれ!』と大喝采)
    う~ん‥‥そ、そうだ、ラップでもやろう!(爆)
    よし、生まれて初めてラップを披露するぞ!!

(とはいうものの、内容はお粗末なもの。(爆)「スーパーカー最高!」とかその程度)

   ‥‥寒いっ!(爆)こんなに辛いMCは生まれて初めてだ!!!!(笑怒)」
   (それを望んだのは君だろ、コーダイ君!?/爆)

  以上、最後に和んでいただけたでしょうか?(苦笑/書いてるこっちだって辛いんだよぉ! あんなライヴ見せられて、これ以上どう書けっていうんだよ!?)



▼スーパーカー『JUMP UP』
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