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2000年4月25日 (火)

ZEPPET STORE『DISTANCE』(2000)

  '99年に2枚のアルバム(英語詞アルバム「BRIDGE」と日本語詞オリジナルアルバム「CLUTCH」)をリリースしたゼペットが2000年最初に放つのは、何とマキシシングル2枚時間差発売。間に1週間置いて1ヶ月に2枚、しかも完全初回限定生産だそうだ。こんなことされると‥‥アルバムがもうじき発売ってことなのか?と勘ぐってしまう。(笑)去年の10月だろ、「CLUTCH」って? 6月から7月にかけて全国5ケ所各1回ずつのライヴを行うから、まぁ秋以降かもしれないな。今はレコーディング中の息抜きってとこだろうか?

  何はともあれ、今回はこの時間差リリースの2枚のシングル「EMOTION」「DISTANCE」を「時間差レビュー」しようと思う。(笑)つまり、現在これを書いてる時点では俺の手元には「EMOTION」しかないのでこれについてだけ書き、来週以降に手に入る「DISTANCE」を買ったらその時に続きを書くという形だ。だから1回このページを見て、はい終り、とはならない。つづきものだよ。(笑)

  まずまず、2枚に共通するデータだけ記しておきましょう。プロデュースは朝本氏ではなく、今回からゼペット自身。初のライヴ音源収録。アートワークにはミスチルやサザン等でお馴染みの、進藤三雄氏。しかもジャケット、デカすぎ(爆)。7インチのドーナツ盤よりは大きく、12インチのアルバムよりも小さい‥‥昔、10インチレコードってあったけど、あれくらいかねぇ?とにかく、それくらいデカい紙ジャケの中にCDが入ってるという‥‥こりゃ店頭で目立つわ。けど、収納に困るよ。(苦笑)‥‥こんなとこかね? 新たなミレニアムを迎えて、新しい試みを繰り広げようとしてる感じがする。

  そういえば、2曲共タイトルが英単語のワンワードっての、意識してやってるのかな? 昨年リリースした2枚のシングルが日本語タイトルだったから(「もっと もっと」「遠くまで」)対照的だよね?

●「DISTANCE」レビュー

M-1. DISTANCE
  連発シングル第2弾の1曲目は"EMOTION"以上に勢い重視の曲。このシングル買う前日に「HEY! HEY! HEY!」にて聴いていたので大体の感じは掴んでいた。それにしてもアグレッシヴ。ライヴを想定して作ったな?っていうのが第1印象。Baの中村と木村の共作(作曲のみ)だが、「CLUTCH」でも中村が書く曲ってこういうノリ重視のファストナンバーだったな、と気づく。
  イントロとかサビ前までの煮え切らない感じのメロディ運びや独特な湿り気がイギリスっぽさを感じさせるが、やっぱサビにくるとドカ~ン‥‥とまでは来なかった、今回。(苦笑)いろいろな実験的要素が目に(耳に)つくけど、肝心のサビが、う~ん、平均点。まぁ「ゼペットらしさ」は出てるよな? 一聴して彼等の曲って判る分だけのオリジナリティーはあるって事だし。

M-2. VEX
  このシングル、いや、今回発表された6曲の中で最も「異色作」といえるのがこの曲。これまた英語詞で(柳田が作詞)作曲はバンド名義。イントロのベースの入り方から、何となくSTONE ROSES "I Wanna Be Adored"を思い浮かべるが、こっちはもっとダークな感じ。こんなにへヴィ&ダークな曲、ゼペット史上初でしょう。上で「ファーストの頃とは違った意味でのへヴィさが今後どこまで比重を占めていくのかが興味深い」って書いたけど、これを聴くとその気持ちは更に増す。というか、こういう感じで英語詞アルバム、また作って欲しいなぁ‥‥ないだろうけど。(笑)
  ゼペットというとどうしても「UK色が強いバンド」というイメージがあるけど、この曲に関してはそれは皆無。むしろこれはSOUNDGARDEN辺りの、'90年代前半に多く存在したグランジ/ヘヴィロック系に強く影響を受けたのでは?という感じ。想像でしかないが、途中加入した赤羽根(Gt)の影響ではないだろうか? こういう音でアルバム1枚聴いてみたいという願望も持ちつつ、やはり「バラエティー豊かな」内容のアルバムが最も彼等らしいので、今後も頑張っていろんなタイプの曲に挑戦して欲しいものである。

M-3. EMOTION ram jam world remix
  ゼペットがリミックスものに挑戦するのも初めての事。今回の2連続シングルのコンセプトは確か「新しい挑戦」だったはず。セルフプロデュース、アートディレクターの変更、曲のバラエティー、2枚連続リリース、初のライヴ音源、リミックスもの‥‥うまくいったものもあれば失敗したものもある。けど、それが今後の彼等の指針になるはずだし、これはこれでいいと思う。第一、シングルって最近じゃみんなマキシになってるから最低3曲くらい入ってないと格好悪いし、だったら実験のひとつもしてもらわなくちゃ困る。(笑)
  でこのリミックス、ゼペットとはお馴染となる朝本氏率いるram jam worldによるもの。気心知れた人間が料理するわけだし、しかもそのリミキサーも本職だし。ただ、どうしてもゼペットの場合、『歌』がまず最初にあるから‥‥ねぇ?(苦笑)出来としてはいいと思うんだけど、個人的には‥‥あまりこの手のリミックスものはシングルに入れて欲しくない。だったら新曲入れてくれってマジで思う。まぁ作る方の苦労を考えればこれもありだが。

●総評

  ミニアルバムとして6曲まとめてリリースする事も出来たわけだし、何も初回限定にする必要もない。では、何故? やっぱり2枚連続ってのは話題作りだろうし、初回限定ってのもそうだろう。大体あのジャケットでは1枚作るのにどれだけ経費がかかることか。(苦笑)まぁファンサービスってとこだろう。じゃあ、ファンじゃない人にとっては‥‥これはもう、アルバムまでの繋ぎと考えるのが妥当だろう。近々、本当にリリースされるんじゃなかろうか? 7/7の東京までツアーが続くわけだが、まぁ数本夏のフェスやイベントに出演するとしても、今現在や夏をレコーディングに費やすはずだ。「CLUTCH」が成功したんだから、それに続く作品を早く出したいと思うし‥‥メンバーも、レコード会社も。

  俺の予想では、7~8月にシングルをもう1枚、そして初秋にアルバムというシナリオが出来ていると思う。今回のシングルの内容からは正直アルバムの内容を予想する事は出来ないが、また今度もバラエティー豊かな内容になる事だけは間違いない。

‥‥とかいって、出てみたら実は英語アルバムだったりして。(爆)



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投稿: 2000 04 25 04:03 午後 [2000年の作品, Zeppet Store] | 固定リンク