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2000/08/20

LUNA SEA『TONIGHT』(2000)

M-1. TONIGHT (原曲:J)

  J原曲の、いかにもな疾走ナンバーを表題曲に持ってきたマキシ第2弾。面白いことに、彼等のシングルナンバーとしては最短の曲である(確か3分前後だったはず)。曲自体の構成もAメロとBメロのみで、コード進行もイントロ含めてこの2つのみ。2枚のシングルに共通してるのは、曲進行自体が比較的シンプルなものが多いという事。"Gravity"もそうだよな? リリース日が悪かったのか、残念ながら「モーニング娘。」に1位の座を阻まれてしまい、最高位2位。

  エフェクトの力もあるのだろうが、ここでのRYUICHIの歌唱は非常に独特で今までにないものだ。最初ラジオで耳にした時、「これ、本当にRYUか!?」って思った程。サビでのアグレッシヴさもまた味わい深し。ラストのサビのリフレイン2回目の頭にうっすら聞こえるJの「イェー!」ってシャウトもまた深し。(笑)

  曲のタイプとしては同じJ原曲の"Storm"タイプなのだけど、俺は最初聴いた時、大ブレイクの切っ掛けとなった"Rosier"をイメージした。爆裂振りが前者よりも後者に近かったのだ。こりゃライヴで盛り上がるわ‥‥恐らく今回のツアーで終盤に演奏されるんだろうな?‥‥なんて思ってたら、実際にそうだったようで。(笑)


M-2. be gone (原曲:INORAN)

  再びINORAN原曲の変拍子(5/4拍子)ナンバー。多分変拍子曲は「STYLE」収録の"Ra-Se-N"以来じゃないかな? 今回の2枚のシングルの中では最も好きな曲。つうかアルバムのプレお披露目ライヴ(5月)はこの曲でスタートしたそうじゃないの!?

  ドラムとベースの絡みがたまらなくセクシー。そこに乗る2本のギターもまたいい。5/4拍子という事でリズム自体は細かい刻みが多いのだけど、上モノ(歌やギター)は大きなノリなので非常に聴きやすい。後半のアコースティックギターのソロはINORANによるものだろうか? どことなく曲のイメージや流れがGUNS N'ROSES "Double Talkin' Jive"を彷彿させる。


M-3. be in agony (原曲:INORAN)

  同じくINORAN原曲。イントロのギターのコードストロークが"I For You"に似ている‥‥というか、最近のUKロック的とも言えるのだが。6曲の中では最もオーソドックスなナンバーなのだが、前作に収録された同タイプの曲と比べても味わいが増している。これもボーカルの表現力、そしてバンドとしての結束がより深まった事が関係してるのだろうか? すごく普通の、ありふれたタイプなのだが、聴き流せない魅力を持っている‥‥今回の彼等の曲にはこういう魅力を持った曲が多い。

  INORANは今回のセッションで最も成長したひとりではないだろうか? アルバムにもいろんなタイプの曲を提供してるし、シングルもまた同様。今彼がソロアルバムを作ったら、どう「想」と違った物を作るのだろうか? 非常に興味深い。


●総評

  同じタイプの曲が全く存在しないのが凄い。同じ疾走タイプの曲でも、"My Lover"ととでは全く違うし、同じINORAN原曲の3曲を聴いても全く違ったタイプだし。今回のセッションには5人が本気でぶつかり合った結果、全員が作曲に積極的に加わったのが伺える。このシングル2枚だけでも圧巻なのに、この後にアルバムが待っている事を考えると‥‥正直な話、ゾッとした。(苦笑)それだけ期待していたし、実際に提供されたアルバムは期待通りの出来だった。まぁ、続きはアルバム・レビューで書くとして‥‥。

  実はLUNA SEAが今回からマキシ形態でシングルをリリースする事を知った時、非常に興味深く感じた。それまで2曲で表現していた世界を、今後は3曲で表現していくわけだ。同タイプの曲を2曲入れる訳にはいかない、さて、どうするのだろうと‥‥結果はこのレビューを読めば判るだろう。本当にこのバンドは怖い。こんなにポップで、しかも爆裂してるバンド、世界中を探しても希じゃないだろうか? BON JOVIのポップさと最近のヘヴィロック勢にも通ずるエキセントリックさを兼ね備えたバンド。最強じゃないか?



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投稿: 2000 08 20 12:30 午前 [2000年の作品, LUNA SEA] | 固定リンク