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2000/11/28

BON JOVI『CROSS ROAD』(1994)

ON JOVI としての、初のベストアルバムをデビュー10周年の年にリリース。これがベスト盤としては異例の大ヒットを記録し(アメリカでもトップ10入り、ヨーロッパでは軒並み1位を記録、ここ日本に関してはオリコン総合チャートで初登場2位、ミリオンセールスを記録した)全世界で1500万枚以上ものセールスを記録し、今現在もその数字は伸び続けているという。

しかもこのアルバム、ただのベスト盤なら既発曲のみで構成されたものでもおかしくないのに、完全な新曲を2曲収録、しかもリリースされる地区によって収録曲が若干異なるというコレクター心をくすぐる内容となっている。更にこのアルバムからの先行シングル「Always」がアメリカやヨーロッパで、シングルとしては過去最高のセールスを記録したのだ。イギリスで最高2位、アメリカでは4位までしか上昇してないが、この4位というのが曲者で、なんと12週に渡って4位をキープし続けたのだ。結果、売上としては4週連続1位を記録した87年の「Livin' On A Prayer」をも軽く抜いてしまったのだった。

ここでその収録曲の違いについて説明しておこう。まず日本盤。リリース当時の仕様は全15曲入りで、10曲目に日本のみの収録ということで2ndアルバムから「Tokyo Road」を、更に15曲目にはボーナストラックとして3rdアルバムから「Never Say Goodbye」が収録されている。

次にアメリカ盤。全14曲入りで、10曲目には「Livin' On A Prayer」の別バージョン(アコースティック仕様)「Prayer 94」を収録、ボーナストラックはなし。

EU(ヨーロッパ)盤は全15曲入りで、10曲目には5thアルバムから「In These Arms」を、15曲目には日本盤同様「Never Say Goodbye」を収録している。

最後にあまり見かけないが、存在しているという事で‥‥一風変わったラテンアメリカ盤。実はその存在を噂でしか耳にしておらず、現物にお目にかかったことはない。しかし、仕様としてはアメリカ盤+ボーナストラックとして5thアルバム収録の「Bed Of Roses」のポルトガル語バージョン「Cama De Rosas」の全15曲入りらしい(ちなみにこの曲は日本盤でも、限定盤だったが5thのメガ・エディション2枚組にも収録されていた。現在高額で取引あされているが、「In These Arms」のライヴトラックも入っているので、興味があったら探してみては如何だろうか?)。

というわけで、現在上記の4バージョンが存在していたのだが‥‥数年前に始まった旧譜のリマスター化に伴い、どうやら世界各国共通仕様になりつつあるようだ。現在までに確認されているリマスター盤仕様は2バージョン。日本盤とアメリカ盤が同じ仕様で、94年当時の14曲入り仕様(10曲目が「Prayer 94」)になり、EU盤は曲目・曲数に変化はなし。まぁ日本盤の「Tokyo Road」ってのが本来、どうだかなぁ的選曲だったので、これから手を出す人にとっては有難いことだろう。

内容に関しては特に記しておくべきことはないだろう。どの仕様に手を出すか?は聴き手の判断に任せるとして‥‥新曲2曲(「Always」「Someday I'll Be Saturday Night」)は本来なら、これに続く6枚目のオリジナルアルバムに収録される予定だったそうだが、ファンサービスという事で先にこっちで発表することにしたそうだ。しかし結果、これが次作への橋渡しとしては想像以上の結果を収めたため、続く『THESE DAYS』は半年近くリリース日程を早めなければならなくなってしまった‥‥嬉しい誤算である。

ちなみにこの時期にレコーディングされていながら、『CROSS ROAD』にも『THESE DAYS』にも収録されなかった曲がもう1曲あって、それは映画のサウンドトラックとして使用されている。「Good Guys Always Wear White」というアップテンポなナンバーで、『THIS COWBOY WAY』という映画の主題歌として発表された。当時サントラ盤も日本発売されたが、現在なら先の「Someday I'll Be Saturday Night」のマキシシングル日本盤で聴く事が出来る(他にも「Prayer 94」も収録されているので、お買い得だ)。

94年秋にリリースされ、その間も新作の為の作業は続行していたが、ベスト盤があまりにもビッグセールスを記録したため、急遽95年4月からワールドツアーを開始することになった。しかもこれまでにニューアルバムを完成させなければならず、本来はこのツアーが終了してから(10月頃)発表されるはずだったが、結局援護射撃の形をとって6月にリリース(何と日本はそれよりも1ヶ月先行だった)されることになったため、BON JOVIの周囲は更に慌しくなり始める。

そうそう、オリジナルメンバーのアレック・ジョン・サッチ(B)が脱退したのもこの頃だった。結果、レコーディング参加作品としてはこのベストでの新曲2曲が、PVでは「Always」が最後となってしまったのだった。



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投稿: 2000 11 28 12:01 午前 [1994年の作品, Bon Jovi] | 固定リンク