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2000/12/25

LUNA SEA『IMAGE』(1992)

  インディーズでのファーストアルバムから丁度1年後、メジャーレーベルからリリースされたのがこのアルバム。たったの1年である。しかもメジャーからのファーストアルバムであるにも関わらず、既に大御所級の拘りを持って制作に当たり、レコーディングに2ヶ月をかけたのも有名な話(楽曲自体はインディーズ時代からライヴで披露されてきた曲ばかりなのに、だ)。たった1音の微妙なニュアンスにさえも拘り、結果3つのスタジオを使い同時進行でレコーディングされたそうだ。

  前作から1年とはいっても、ここに収められた楽曲の殆どが前作と同時期に書かれた曲だったり、或いはそれ以前からある曲だったりするのだが、早くも楽曲のスタイルの幅が広がっている点がポイント。更に今作からいよいよ登場したのがSUGIZOのバイオリンだ。このバイオリンの音が他のバンドにはない世界を作り出していて、いいアクセントとなっている。マリス・ミゼルが登場する5年以上も前に、だ。

  楽曲の幅だけではなく、メンバーそれぞれの力量も高くなっているのも大きい。複雑なギタープレイ("Dejavu"のバッキング等を聴いて欲しい)をハイテンポで再現したり、リズム隊の拘りフレーズの応酬もこれでもか!って位にビシバシ飛び込んでくる。そして何より、RYUICHIの歌唱力の向上が一番大きい。ただ力強くがなる事が多かった前作から一変し、今作では大きなメロディーを一音一音大切に唄ったり、抑えた唄い方やファルセット等も多用し始めている。ただ力強かった前作よりも緩急の幅がついた点に、音楽的成長を伺う事が出来る。

  後にライヴ定番曲となる、前作にはないポップなメジャーナンバー"Wish"や、アップテンポの中に大きなノリのメロディーを乗せた佳曲"Image"、ヘヴィな異色ミディアムナンバー"Search For Reason"、シャッフルリズムが小気味よい"In Mind"等、前作の延長線以上のクオリティーを持ったこのメジャーデビュー作が好意的に受け入れられた事もあって、LUNA SEAのメンバーは更にその上‥‥一般のロックファンにもアピールする曲作り・音作りにチャレンジしていく。この飽くなき挑戦は「終幕」まで続くのだった。



▼LUNA SEA『IMAGE』
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投稿: 2000 12 25 01:00 午前 [1992年の作品, LUNA SEA] | 固定リンク