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2000/12/26

LUNA SEA『SINGLES』(1997)

  1997年の1年間をそれぞれソロ活動に費やしたLUNA SEAの面々。各々大成功を収める中、その年の10月には再びバンドとしてやっていけるのかを確かめる為に、リハーサルに入る。そこで出された結論‥‥1998年を攻めの年にする為に、彼らはこれまでの作品達をひとつの形として残す。それはソロ活動を通して出会った新しいファンに向けた入門書みたいなものでもあった。それがこのシングルコレクションだ。

  2枚組だが、各ディスク共に40分程度、7~8曲という内容になっていて、トータルでも80分に満たないはずだ。ディスク1枚でも発表できたものを敢えて2枚に分けたのには理由がある。ディスク1には活動休止前までにリリースされた全シングルのタイトル曲(所謂A面曲)を、ディスク2にはそのカップリングとして発表されたオリジナル楽曲という風に分かれているのだ。シングルタイトル曲に関しては既に語っているので、ここではそのカップリング曲を集めたディスク2を中心に話を進めていきたい。

  それぞれ発表された時期も録音も全く別々のものなのだが、変な違和感のようなものは感じない。パンキッシュな"Slave"もあれば既に「STYLE」に収録済の"Luv U"もある。プログレッシヴな"Fallout"等はアルバムに入っていてもおかしくないのに、結局コンセプトにそぐわないという理由からシングルのカップリングに落ち着いている。そういえば"Luv U"以外の曲が全てアルバム未収録曲というのもおもしろい。彼らはその後もシングルカップリング曲をオリジナルアルバムに収録する事はなかった。アルバムに入っていてもおかしくない曲もあれば、シングルだからこその実験作もあった。そういう意味では彼らにとってシングルとは、「一般ファンを意識した普遍的楽曲」と「今後を占う実験的楽曲」とを試す場だったのかもしれない。

  それにしてもこのアルバムが最も高セールスを記録したというのも、おもしろい話だ。ただのシングルコレクションでは終わってない、実験作も収められているのに。丁度このアルバムが発売される1ヶ月前には、後に300万枚もの売り上げを記録する河村隆一のソロ「LOVE」がリリースされたので、そこで興味を持ったファンが流れたという事だろう。商売として考えれば完璧だ。

  活動再開を機に、過去の活動に一区切りをつけたLUNA SEAは、このアルバムの発売日に赤坂ブリッツにてシングル曲オンリーのスペシャルライヴを行う。そして彼らはそのまま『第2期LUAN SEA』の幕開けとなる作品を生み出すべく、創作期間に突入する。



▼LUNA SEA『SINGLES』
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投稿: 2000 12 26 02:00 午前 [1997年の作品, LUNA SEA] | 固定リンク