Cocco『ポロメリア』(1999)
前シングルより丁度半年後に発表された、通算6作目のシングル。収録曲は表題曲の他に、やはり英語詞の未発表曲"Sweet Berry Kiss"。2曲共、昨年のツアーで披露されていたので、覚えている人も多いのではないだろうか?
この頃から、メディアへの露出が皆無の状態が丁度1年続いた事もあり、その影響が少しずつだがセールスにも影響を与え始める。また楽曲の作風も、初期のハードコアなイメージを覆すような穏やかなタイプが2作続いた事もあって、聴き手の中からも疑問を唱える声が少しずつだが聞こえてきた。
完全にCoccoの歌中心で作り上げられているが、これが続くサードアルバムへの伏線となることは、誰の目から見ても明らかだった。歌詞に目をやると‥‥唄い出しである「金網の向こう~」という出だしでハッと我に返る。この曲は「沖縄」や「家族」の想い出を唄ったものではないだろうか?と。
カップリング曲はCocco以外の人間が書いた曲。"強く儚い者たち"のC/W曲と同作曲者だ。英語で唄われているものの、実はこの歌詞も両親について唄ったものだ。詳しい事は知らないのだが、彼女の家族はある時期を境に離散してしまったらしい。そういう事を踏まえてから、改めて歌詞を読んでみると、より深みを増し、感慨深いものとなるだろう。勿論、聴き手はそんな事実まで知る必要はないだろう。しかし、それらの楽曲がどういう意図の元、どういう想いで書かれたかを探るのも(決してワイドショー的観点からではなく)、また音楽の楽しみ方のひとつではないだろうか。

▼Cocco『ポロメリア』
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