Cocco『水鏡』(2000)
2000年に突入し、我々は彼女の存在を、少しずつだが忘れかけていた。そんな中発表されたのが、このシングル。来るべきサードアルバムからの先行シングルであり、1年半振りにテレビ出演も果たす。このシングルの収録曲は表題曲の他に、アルバム未収録の"寓話。"。彼女が積極的に動き出したことも影響し、セールスは前作以上を記録した。
久し振りのロックチューンといった感じだが、曲のタイプとしては"雲路の果て"に非常に近いのではないだろうか? イントロとエンディングでのスキャットに独特な冷たさを感じ、それがまた独特な雰囲気を醸し出している。最初聴いた時、LUNA SEA辺りの楽曲との共通性を感じたものだが、如何だろうか?
そうえいば、この「水鏡」というタイトルも、あまり耳慣れない言葉だ。こういう表現を使うのもまた彼女らしい。この楽曲にはCocco自身、相当な思い入れがあるらしく、リリース時期についてスタッフと相当揉めたそうだ。「これは売れない曲だ」とは彼女の発言だが、もしかしたら「売れない」曲ではなく「売れてはいけない」曲だったのではないだろうか?
カップリング曲は一転して、穏やかな空気を持つポップな曲。彼女の唄い方も前曲とは全く違い、声を張り上げるのではなく、最後まで同じトーンで通している。これもある意味新たな実験だろうし、成長だろう。

▼Cocco『水鏡』
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