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2001年5月19日 (土)

COSMO EARTH CONSCIOUS ACT We Love Music, We Love the Earth@日本武道館(2001年4月22日)

  たまたま行くこととなってしまった、このイベント。実は5~6年前から毎年この時期にこのイベントが行われていた事は知っていた。が、このイベントが12年も続いているとは知らなかった。'90年から毎年4/22(アースデーと呼ばれているそうな)、以下のような豪華なアーティストが毎年毎年、日本武道館でイベントを行ってきたそうだ。

第1回('90)--ブラジル・プロジェクト(リー・リトナー/渡辺貞夫/ジェームズ・テイラー他)
第2回('91)--坂本龍一/ユッスー・ン・ドゥール
第3回('92)--久保田利伸&キャロン・ウィーラー
第4回('93)--TOSHI(当時X JAPAN)/ジャニス・イアン
第5回('94)--サンタナ/オルケスタ・デ・ラルス
第6回('95)--ユーログルーブ・小室哲哉/アース・ウィンド&ファイアー
第7回('96)--ドゥービー・ブラザーズ/玉置浩二
第8回('97)--エターナル/MAX
第9回('98)--ダリル・ホール&ジョン・オーツ/シング・ライク・トーキング
第10回('99)--ドリームズ・カム・トゥルー
第11回('00)--杏子/山崎まさよし/スガシカオ/COIL

  まぁこれを本当に「豪華」と感じるかどうかは、あなたの趣味次第だが、少なくとも俺は豪華だと感じた。実際に「もし当時このイベントを知っていたら、確実に観に行ってたな」と思わせた回が幾つかあった。で、第10回目を境に、このイベントは国内のアーティストのみで構成されるようになった。昨年の同じ事務所同士の組み合わせってのもどうかと思うが、今年は趣味趣向/音楽性てんでバラバラだ。だって19にhitomi、挙げ句の果てにスペシャル・オープニングアクト扱いで清志郎だ。一体どういうライヴになるのか‥‥全く想像がつかなかった。

  さて、最初にこのライヴの趣旨である「アースデー(Earth Day)」について、ちょっと説明を。入場者全員に配られた小冊子には「アースデーは、地球環境の問題を私たちの身の回りのこととして考えていこうという市民レベルの活動として米国でスタートしました。1970年、G・ネルソン上院議員が4月22日を“アースデー”と宣言。当時米国の市民活動の指導者であったデニス・ヘイズ氏がこの概念を具体化する行動を米国に呼びかけて、一大ムーブメントとなりました。今では世界140カ国約2億人の人たちが行動を起こすほどの広がりを見せています。」と書かれている。つまりは、環境問題を身の回りレベルで考えて、行動に移していこう、というのを推進する日とでも言えばいいのだろうか? 会場内では募金を集ったりしていて、集まった募金は全部「アースコンシャス募金」を通じて、WWFジャパンに寄付し、沖縄県石垣島白保サンゴ礁などの自然環境保護に役立てられているという。しかし、その割には「チケット代の○%が募金として集められます」なんて注意書きもないし、当日もそういうアナウンスは一切なかった。何か違うんじゃないの? こういうのってアーティストがノーギャラで出演して、全額寄付とかにしなきゃ意味がないんじゃないの?? その辺はかなり疑問が残ったが‥‥

  当日はラジオ&インターネットでの同時生中継もあるとのことで、定刻通りにスタート、決められた時間枠でしか演奏出来ないらしいが‥‥


◎忌野清志郎/ラフィータフィー

  「スペシャル・オープニングアクト」の意味が全く判らなかった。大御所だから「スペシャル」が付いてるのか? まぁ清志郎の事だ、何か企んでるんだろう。

  当日配られたフライヤーの中に、「清志郎、フジロック出演決定!」の文字を発見し、同行した小川くんと喜ぶ。やっぱりフジの顔として毎年出てもらわないと。我々の席は武道館南側、2階席8列目という、ステージ真正面でかなり見やすい位置だった。ステージ上にはドラムセットとアンプの山。そしてステージ両サイドには何故か自転車が‥‥最近、清志郎は自転車に凝っているらしいから、そういう事なのだろう(どういう事だ!?)

  アナウンスがあって、定刻通りにスタートする事が告げられる。そして18時半に暗転、歓声が。客の殆どが19のファンだろうけど、それでもこの声援。大したものだ。メンバーが次々と現れ、最後に(多分)清志郎が‥‥「オ~イェイ~!」のかけ声。そして始まったのは、なんとRCサクセション時代の名曲、"トランジスタラジオ"だった。おおっ! かなり興奮する俺。ステージ上にはメンバーが4人‥‥清志郎の他に、ベースの藤井裕、この日が初披露となる新加入のドラマー宮川剛、そして「時々欠席」するが一応正式メンバーのサックス武田真治。武田のサックスがこの日、またいい味を出していた。ラフィータフィーの初ステージは一昨年のフジロックで体験しているものの、サックスを含むメンツは初めてだ。シンプルな編成だが、逆にそこがまたいい。RCともLITTLE SCREAMING REVUEとも違う「味わい」がここにはある。カッコイイ‥‥ロックの醍醐味がストレートに伝わる編成/メンバーだ。

  その後、ラフィータフィーとしての最新作「秋の十字架」からの"グレイトフルモンスター"を挟んで、再びRC時代の"空がまた暗くなる"を熱演。つうかこの曲だけ、俺知らなかった‥‥まだまだです、俺。
  いろいろ煽りたいんだろうけど、そこはスポンサーに気を遣う清志郎。ガソリン云々について語ろうとしたが、途中で「コ○モはいいんです」みたいなフォローをしてしまう辺りに、彼の人柄が表れている。19ギャルやhitomiキッズ(笑)にも好感触なようだ。

  再び新作から"水の泡"を披露。かなりムーディーな空気を作った後に彼らが演奏し始めたのは‥‥なんとビックリ、あの"イマジン"だった‥‥!! そう、もう13年も前になるのか‥‥発売中止騒動は何も"君が代"だけじゃなかった。既に清志郎は「カヴァーズ」という作品でもそれに直面していた。そのアルバムのラストを飾る、言わずと知れたジョン・レノンの名曲の日本語カヴァー(というより、清志郎流の歌詞が乗った、RCの曲といった方がいいかも)。同行した小川くんの話によると、これはかなり貴重らしい‥‥正にこの日にぴったりな選曲である。

  その後"Sweet Lovin'"でノリノリにしてから、やはり最後はこれでしょう!ってことで"君が代"を‥‥武道館で!!!後半やたらと長い即興(早い話が「苔の蒸すまで」の「蒸す」を「ムース」だの「ポマード」だのと替え歌してただけだが/笑)が続いたが、決めるところは決める男、清志郎。しっかりとお坊ちゃん・お嬢ちゃん達にロックの素晴らしさを教育して(笑)からステージを後にした。正味40分程度のステージだったが、俺には1時間にも2時間にも値する内容だった。


01. トランジスタラジオ
02. グレイトフルモンスター
03. 空がまた暗くなる
04. 水の泡
05. イマジン
06. Sweet Lovin'
07. 君が代


◎hitomi

  途中15分程度のインターバルを挟み、ちょっとだけ期待していた(笑)hitomiのステージを観ることに。ドラムの両脇にはキーボーディストが2人、フロントにはギター2人(ひとりはいかにもスタジオミュージシャンといった風貌で、もうひとりは短パンにレスポールという「俺ってロックだろ?」的にぃちゃん)とベーシスト。聴き覚えのあるシンセのリフに続いてhitomiがステージに登場‥‥呆気にとられる。数日前に観た「ミュージックステーション」と同じような、ヒラヒラフリルのついた膨らんだスカートに、全盛期の森高千里を思わせるコスチューム‥‥いつから君はそういうスタイルになったの?? もうちょっとクールな感じだと思っていたが‥‥まぁそれはそれで、目の保養ということで‥‥(笑)

  聴き覚えのあるシンセのリフ‥‥なんて事はない、最初のヒット曲である"CANDY GIRL"だった。シンセよりもかなりギターを前面に出したアレンジになっており、思った以上にロケンローな感じだった。ちょっと好印象。もっと打ち込みバリバリなアンサンブルだと思ってたが‥‥キメ所ではツインリードなんかも入ったりして。メタル好きなんだろうな、きっと(笑)。

  彼女のステージは実質20分程度。5曲しか演奏されなかったが、それでも全部シングル曲で、知っている曲ばかりだった。こういうイベントでは客のハートをがっちりと掴んでしまえば、もうこっちのもの。19ファンをも巻き込んで、大盛り上がり大会になっていた。最後はお約束の"LOVE 2000"で終了。非常に楽しかった。清志郎が40分以上やっただけに、20分は物足りなかったが、もしかしたらこれが程良い長さだったのかもしれない。これが40分だったら、逆に引いてたかもしれないし。うん、また金払って観たいとは思わないけど(苦笑)、観てよかったと素直に思えるステージだった。


◎19

  20分程度のインターバルの後、いよいよヘッドライナーの19が登場する。バンドメンバーが登場し、演奏を始める。聴き覚えのある曲‥‥タイトルは知らないが。そしてメインのボーカルをとる奴が登場。もうひとりの方は既にステージでギターを弾いていた。

  ご存じの通り、俺は19が積極的に嫌いだ。けど、ゆずの例があるから、もしかしたら今回を機に気に入るかも‥‥そんな淡い思いを胸に今回のイベントに臨んだのだ。小川くんとも「とりあえず1曲聴いて判断しよう」ということになっていたのだが‥‥1曲で十分、いや、かなりキツかった、聴いてるのが。ボーカルは声量が全くないし、逆にギターの奴の方がいい声してて、かなり通っていた。路上でパフォーマンスしていたにも関わらず、歌詞が全く聞き取れず、口先だけで唄っている印象を受ける。彼らに対して悪いイメージがあるからこう書いているわけではなく、実際の話、清志郎はバカでかい声で、知らない曲の歌詞までしっかり耳に入ってきたし、それは音数の多いhitomiにしても同じだった。では何故、19は聞き取り難かったのだろう‥‥

  これ以上聴いても無駄だ、そう決断を下し、俺と小川くんは武道館を後にした。「へっ、何でもう帰るの!?」という19ファンの軽蔑の眼差しを背にして。


◎総評

  総評するまでもないだろう。ジャンル・スタイルが全く違う3組のバトルロイヤルととる事もできる今回のイベントだが‥‥勝負あった、って感じかな。まぁあえて言わないが‥‥

  大健闘はhitomiだろう。正直、こんなに気持ちよく聴ける(観れる)とは思ってもみなかった。途中辛くなってトイレタイムにでもなっちまうのか!?なんて思っていたが、本当によかったと思う。これを機にちゃんとCD借りてこよう(でも買いません/笑)

  19は‥‥ファンには悪いが、今後彼らと交わることはないと確信した。別にファンをけなすつもりもないし、好きな人にとっては大切なアーティストだと思う。けど、俺にはピンとこなかったし、必要のない音だった。それだけ。とはいっても、数年経って俺の好みに成長している可能性もなきにしもあらずなので、心は広く‥‥ねっ?(笑)

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