2002/12/23

「fuzz maniax」@SHIBUYA-AX(2002年12月22日)

  このイベント自体は全然知らなかったんですが、たまたま復活ピーズが出演するってことで知って、しかも対バンにWRENCHやらPEALOUTやらが出演するってことで喜んで行くことにしたんですよ。

  何やら雑誌「smart」主催らしく、今回も会場内でカルヴァン・クラインの新しいフレグランス「CRAVE」のプロモーションも兼ねてやってましたし。Tシャツが貰えたりもしたし、何だかんだで3,800円でこのボリューム(約5時間で6バンド)は結構お得かも。

  つうわけで、今回も簡単に各バンドの感想等を。

◎the youth
  オープニングアクトってことで、デビューして間もない?the youthという4人組バンドが登場。5~6曲演奏。仙台のバンドだそうで(トルちゃん情報。ボーカルは秋田らしいけど)‥‥最近、In the Soupとかもそうだけど、こういう青春ロックってまた流行りつつあるんですか? 何かブルーハーツ~JUN SKY WALKER(S)辺りの流れを感じさせる熱いロックなんですが‥‥う~ん、特にこれといった特筆すべき点はないかな。単に好みの問題だと思いますが。いや、悪いバンドじゃないですよ。演奏もしっかりしてたし、曲もよく書けてるし、ボーカルの熱さ加減もいい具合だし。けど‥‥CCCDだしな(それはバンドの評価とは関係ないけど)
  個人的には‥‥オープニングのS.E.で流れたSIONだけでお腹いっぱいだったかも。

◎softball
  去年の今頃だったかな、某サイトでsoftball薦められてたんだけど、ずっと手が伸びなくて。で、そうこうしてたら例のオフィシャルサイトでのCCCDに関する発言が‥‥ってことで、自分的には多分今後も必要のないバンドだろうな、と思ってたので意識してなかったんだけど、まぁ観れるんなら観ておきましょうってことで。
  いきなり軍歌(だよね?)のS.E.な流れだし、それに合わせてメンバーがステージ上に登場‥‥ギターの子だけアーミールックで日章旗(大日本帝国時代の旗ね)持って登場‥‥アイタタタタタタタ‥‥もうこの時点で俺的に終了。いや、演奏も曲も悪くないよ。けどね‥‥オフィTにも日章旗が入ってたりして。それで反アメリカとか反戦とか言われても‥‥まぁ彼女達的には「カッコよければ何でもいいじゃん?」なんだろうけどさ。
  あ、唯一の収穫といえば、ベースの萌ちゃんが非常に好みだったことでしょうか?

◎ストレイテナー
  以前、「FACTORY」に出演した時、1曲だけ放送されたのを観てたんだけど‥‥全然記憶に残ってなくて。バンド名だけは非常に記憶に残る名前なんだけど。
  で、ステージ上のセッティングを観て、ああなるほど、そうそうこういうバンドだった、って思い出しました。ギター&ボーカルとドラムの2人組。ジョンスペよりも最小限のバンド構成。で、やってる音楽も非常にアグレッシヴで、ギターはシューゲイザー時代のUKギターロックを思わせる印象で、ドラムはデイヴ・グロールみたいに全身全霊で叩くタイプ。曲も英語だったり日本語だったり(だよね?)で、しかもハードなわりにポップなメロを持ってるんで、非常に好感触。また同じイベントに出演するらしいんで、機会があったら観てみたいと思わせるバンドでした。つうか音源をまず聴いてみたいですな。

◎WRENCH
  何だかんだで、WRENCHも観る機会があったものの、いつも逃してたんだよね。フジロック然り、サマソニ然り。つうわけで、やっと観れましたって感じ。
  とは言いながらも、実は音源自体ももう数年以上も前に出たアルバムをチラッと聴いたのみという。けど、活動してる周辺のバンド(MADとかその辺のラウド系ね)が好みだし、何やら最近はクラブ系の音にも手を出している、なんて話も耳にするので‥‥好みかも。
  で、実際にライヴを観まして思ったのは、普通にラウド系バンドが曲によって打ち込みやダブの要素を味付け程度に取り入れました、といった印象。基本はレイジ以降のラウド系。ボーカルの声が甲高いんで所々聴きにくかったりしましたが、ま、この手のライヴではそんなの日常茶飯事だし。リズム隊がいい感じのグルーヴを持ってて、気持ちよかった。
  個人的にはラウドでヘヴィな曲よりも、ダブっぽかった曲が好きかも。ああいう曲はアルバムの中では特別なのかな? 何にせよ好印象。またライヴ観てみたいと素直に思いました。

◎PEALOUT
  7月のフジロック以来のPEALOUT。やはり今回もサポートのベースを迎えた4人編成で、しかも夏と違う点は最後まで4人で通して、しかも近藤くんがギターまで弾いてた事。これはちょっと驚いたよ。
  基本的な流れはイベント用って感じで、フジの時と同じ印象。ただ‥‥これは夏観た時も思ったんだけど、なんだか3人でやってた頃とはちょっと違った印象を受けるのね‥‥誤解を恐れずに言っちゃうならば「イッちゃってる」といいますか‥‥いや、近藤くんに限っての話なんですが。何かねぇ‥‥ちょっと印象が違うのね、前とは。同じ"心臓が動き出すとき"でも、去年のひたちなかで聴いたものとも、今年のフジのとも違う、もう完全に別の曲になっちゃってて‥‥どうしちゃったの??
  正直なところ、アルバム「原始進化」以降、伸び悩んでる印象を受けるんだけど‥‥これってイベントで観るからそう感じるだけなのかな? 曲は相変わらずいいのにね‥‥。


◎The ピーズ
  久しぶりのピーズ。もうね、ステージ上がすごくいい雰囲気なのね。ハルのノリもいいし、アビさんはかっけーし、それを後ろから微笑ましい笑顔で見つめるシンちゃん(from the pillows)。新曲メインのライヴだったんだけど、全然飽きさせることなく、むしろ「現役バンド」としてのピーズを感じることが出来てとても嬉しかった。もうね、新曲全部サイコーにかっけーのよ! アビさんのギターも暴れまくり、ハルのランニングベースも相変わらずだし、シンちゃんのドラムなんて所々pillowsを思い出させるフレーズが出てくるし。これはもう、来年のベストアルバム間違いなしな1枚になるはず!(まだ2002年のベストアルバムも選べてないのにね)
  当然、過去の曲もやるわけですが‥‥"とどめをハデにくれ"や"タクシー"といった曲では、みんなダイヴ&モッシュで凄いことになってるわけで‥‥えっと、あと何やったっけ‥‥"いんらんBaby"もやってたよな‥‥もうね、終始楽しくて全然覚えてないって。あ、クリスマスソングやってたな。「サンタが家にやってくる」とか、即興で。余裕があるよね、今のハルには。で、それに上手く乗っかるアビさん(いや、乗っかってないか)。もうね、ハル&アビは最強だね。清志郎&チャボ、ミック&キース、スティーヴン&ジョーに匹敵するフロントマンですよ。
  1時間にも満たないステージだったと思うんだけど、もうね、観れただけで十分満足な上に新曲も良かったという。ホントこれからのピーズが楽しみだね。一回どん底を味わったハルだからこそ、今のあの開き直り&ヤケクソな勢い満載の新曲が生まれたんだろうなぁ‥‥とにかくいち早くニューアルバムが聴きたいです。


[SET LIST]
01. 無力
02. ゴーラン
03. 生きのばし
04. とどめをハデにくれ
05. ブリロー
06. いんらんBaby
07. タクシー
08. きよしこのよる(インスト)~ クリスマス
09. サイナラ
10. ギャンブル
 ---encore---
11. SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
12. まったくたのしいぜGO GO

投稿: 2002 12 23 10:58 午後 [2002年のライブ, PEALOUT, Wrench, ストレイテナー, ピーズ, The] | 固定リンク

2002/12/15

ELECTRAGLIDE 2002@幕張メッセ国際展示場(2002年12月13日)

  というわけで、3年目のエレグラです。今年はライヴアクトが1組減って、DJが4組、ライヴが3組となってます。で、過去の目玉‥‥1年目はUNDERWORLD、2年目はAPHEX TWINだったわけですが(あ、勿論ORBITALやFATBOY SLIMもね)、今年は何といってもKRAFTWERKではないでしょうか? そしてソロとしては初ライヴとなる「まりん」(砂原良徳)もでしょうかね?

  さて‥‥簡単ではありますが、各アクトの簡単な感想でも書いていきましょうか。今回は例年よりもホント簡単な、メモ程度になりますのでご了承を‥‥


◎TIM DELUXE (DJ)

  会場に入ったのが21時半、既に始まって30分程経ってましたが、客足は上々といったところ。ティムのDJですが、意外とテクノテクノしたものは少なく、もっと幅広い意味での「テクノ」を中心に回してたような。いや、踊りやすかったです。


◎X-PRESS 2 (DJ)

  ライヴではなくて、DJプレイなんですね今回も。フジロックでも同様のDJプレイだったそうですが、評判悪かったので今回は様子見といった感じで臨みました。結果は‥‥可もなく付加もなく、といった感じかな。他人の曲(UNDERWORLDとかね)を中心に回してた感じ。ま、実質30分程しか観てないんで何とも‥‥


◎KRAFTWERK (LIVE)

  確かに数年前、単独で奇跡的な来日公演を行っていますが‥‥まさか2002年にKRAFTWERKのライヴステージをここ日本で観ることができるとは、夢にも思ってなかったですよ。YMO世代‥‥いや、自分の意志でレコードを買い始めた初期の頃、小学生だった自分が夢中になったYMO。そのYMOに影響を与えたということで一時期、結構聴いていたんですが、この10年は完全に聴いてませんでした(だから前回も懐疑的になってスルーしたんですが)。それが‥‥ねぇ? 世の中何が起こるか本当に判りませんね。

  選曲的には正にグレイテストヒッツ。'91年に過去の曲を当時の技術でリミックスしたアルバム「THE MIX」が出てるんですが、基本的にはあのアルバムの音に近いかな。けど、全然古さを感じさせませんね。シンセの音色とか敢えてオリジナルに近いものを使ってるようだけど、古さも既に一周して新しくなった感じ。そして何より、曲がポップ。最近のトランスチックなテクノしか知らない人にこそ是非聴いて欲しいですね。

  更にこのグループ、それなりにエンターテイメント精神が旺盛。映像も古くさい感じ(8ビット文字とか、ちょっと古めのCGとかね)なんだけど、これも逆に新鮮。ステージ上にはシンセが4台、その上にそれぞれノートPCが載ってるだけ。後ろにはスクリーンが3つ並んでいて、ここにいろいろ映像が曲によって流れる感じ。全員歳取ったなぁ~とは思ったけど、間違いなくあのKRAFTWERKの4人だって、見てすぐに判ったよ。

  各曲各曲についてコメントしてきたいんだけど、割愛。つうかアルバム是非聴いて下さい。いや~ホントにいいライヴだった。アッという間の90分。このためだけに7,500円払ったとしても何の不満もなかったね。


01. Numbers
02. Computerworld
03. Pocket Calculator ~ Dentaku
04. It's More Fun To Compute
05. The Man Machine
06. The Robots
07. Tour De France
08. Autobahn
09. The Model
10. Neon Lights
11. Radioactivity
12. Trans-Europe Express
---encore---
13. Music Non Stop


◎SQUAREPUSHER (LIVE)

  X-PRESS 2をまたちょっと観て、その後に最後の30分を観たのかな‥‥とにかくね、踊れない。いや、いい意味で。APHEX TWINを更にタチ悪くした感じ。しかもマイク使った煽りとか要所要所に入るし。なんかアレック・エンパイアみたいだぞ、それ。

  ドリルンベースに生ベースが入る、ホントに変わったテクノ。つうかキチガイだね、ありゃ。踊るというよりは、終始痙攣してた方がよっぽど曲にマッチしてるし。何時からこの人、こんな風になっちゃったの? しかもトム、いきなり長髪になってるし。最初、別人かと思ったよ。

  で、気づけば俺、SQUAREPUSHERを観るの初めてだったし、ここ数年の作品って全然聴いてなかったんですよ‥‥もう、ホントの初期のアルバム数作しか知らなくて‥‥だから余計にビビリました。けど‥‥あれはあれで面白いかも。ま、フロアで踊るよりも家でヘッドフォンで聴いてラリッてる方が俺的にはいいかも。


◎SASHA (DJ)

  DJ陣では今年一番期待してたのがこの人。アルバム良かったし。で、実際プレイもかなりよくて、終始踊りっぱなし。もうね、頭真っ白。ってこれじゃレポートにならないけどさ。ホントに良かった。勿論、自分の曲だけじゃないんだけど、全然自然だったし。X-PRESS 2とは大違いだった。


◎Y.Sunahara (LIVE)

  まりんのソロ。ステージ上にはまりんの他にもうひとり。比較的まったりしたテンポの曲がメインなので、座ってたらマジで寝てしまいそう(つうか後半本気で寝てましたが)。映像も上手く取り入れてるんだけど、こっちは賛否両論ありそうかな?

 実質50分程度、俺が踊ってたのは最初の20分のみ(その後マジ寝しまして、ふと気づいたらステージ上には誰もいなくなってたという)これはこれであり‥‥かな?

  下のセットリストを観る限りでは‥‥俺が起きてたのは、"The Center Of Gravity"までだね。アルバムは「LOVEBEAT」しか聴いたことがないので、知ってる曲が頭の方に3曲くらい続いたのは記憶にあるんで。そうそう、新曲。これがKRAFTWERK的っつうか、"Numbers"のパロディ的楽曲だったのが笑えました(映像含めて)。

     

01. ?(新曲?)
02. Spiral Never Before
03. Lovebeat
04. The Center Of Gravity
05. 747 Dub
06. Clipper's Discotique Break
07. MFRFM


◎最後に

  去年から朝7時までやることになったんだけど、去年は結局MOUSE ON MARSを観ることなく4時頃には帰っていったんだよね。で、今年はまりんが5時まであるってことで、何とかその時間まではいれたけど‥‥見事に4時半頃には寝てたね。これは前日、ちょっと飲みに出かけて明け方戻るっつうのが影響してるんですが(まさか2日連続で夜遊び&完徹するとは‥‥)。

  けどね、今年は去年より楽しかったですよ。去年は異常に人が多かった記憶があるんですが、今年はちょっと減ったかな?って気がしたし。会場はずっと同じ場所だし、何より会場の構成なんかはさほど変わってないのに、今年はそんなに過ごしにくいって感じなかったし。ま、それは一昨年と今年が常に女の子と一緒に行動してたってのも大きいんだろうけどね(去年はひとりだったしな。しかも会場内で一言も発しなかった程だしな)。

  で、今年は去年不便だった点を改善するという意味で、トイレ・食料・ロッカーの数に力を入れてたらしいけど‥‥トイレは男性はそんなに不便感じないけど、女性用に外に仮設トイレが設置されてたみたいね。で、実際どうだったんでしょうか?>女性の方々。あと、ロッカー。そんなに数増えたか!?って気が。確かにロッカーの場所が外に移されて、多少増えたような気がしないでもないけど‥‥UNDERWORLDの時とあまり変わらなかったような。食事は今回結構バラエティに富んでたような気がしないでもないけど、やっぱり初年度が一番良かったような気が。あ、ベトナムラーメン(フォーっていうんですか?)とかオムライスは旨かったですが。ちまきもまぁまぁだったっていう話。あ、あとポテチを300円で売るのはどうかと思います。せめて200円くらいにしときましょうよ。どうせ飲み物でボッてるんだからさ。

  あとさぁ‥‥マナーが年々更に悪くなってきますね。まずゴミ。KRAFTWERK終わった後のフロアが‥‥フジロック@天神山じゃねぇんだからさ、って位にゴミの山。それと、ライヴやDJやってるフロアのど真ん中に平気で数人で座り込んでダベッてる奴ら。休憩したいんだったら後ろ行けって。踊る邪魔になるから。それと結構な数踊ってる場所で、当たり前のようにボーッと立ってて踊る人間の邪魔をする奴ら。悪気はないんだろうけど、やっぱり空気を読んで欲しいというか。他人のダンスを面白がって見てるのはいいんだけど、その踊ってる人間の邪魔になってるってことに気づいてないのがちとイタい。

  とまぁ、何だかんだで毎年愚痴が多くなってるエレグラですが、今年は特に新しい発見はなかったような(特にアーティストに関して)。逆に良さ・面白さを再認識した年だったかな(KRAFTWERK然り、SQUAREPUSHER然り、まりん然り)。そういう意味では過去3回中最も面白味に欠ける年だったのかもしれないけど、俺に関して言えば十分楽しんだし、そういう人間に対して以外ではガッカリさせられることはなかったし。

  来年はもっと濃い、おおっ!?と唸ってしまうような意外な人選を期待します。そう、今年のKRAFTWERKみたいにね。それと、来年2月の「MAGIC DAY OUT」でしたっけ? ライヴアクトはそんなに気になるバンドいないんですが、深夜のDJ次第では夜から行こうかな?とか思ってます。

投稿: 2002 12 15 05:27 午前 [2002年のライブ, ELECTRAGLIDE, Kraftwerk, Squarepusher, 砂原良徳] | 固定リンク

UNDERWORLD@幕張メッセ国際展示場9番ホール(2002年10月25日)

  UNDERWORLD二度目の体験。一昨年のエレクトラグライド以来、約2年振りで単独公演は初体験。前回の単独来日が'99年4月だから単独としては3年半振りなんだけど、ご存じの通りその後彼等は同年7月にフジロックにも出てるし(これが結果としてダレン・エマーソン参加時最後の来日に)、翌年11月にはライヴ盤のリリースに合わせて「ELECTRAGLIDE」でも来日してるから、そんなに飢餓状態は感じなかったんだけど、やっぱり今回は単独でスタンディングのアリーナクラス(約18,000人入場という話が)。そしてゲストDJとしてダレン・プライスとリッチー・ホウティンも参加。こりゃ行くしかないでしょ!?とか思ってたら、既にチケットは完売状態。あひゃ~

  とか思っていたら、偶然にも身近に譲ってくれる人が見つかって一安心。けどね‥‥直前になってネット上の掲示板で「チケット余ってます」「譲ります」のカキコを多く見かけたのは気のせいでしょうか??

  さてさて、今回の会場。同じ幕張メッセとはいっても、エレグラやサマソニで使ってる方(国際展示場1~3番ホール)じゃなくて、その手前の小さい方だった。そうか、考えてみりゃ今日はステージひとつだもんな。‥‥って考えてみたら、エレグラやサマソニはみっつの会場をひとつにくっつけて、更に区切ってるんだけど、今回の9番ホールってひとつの割りにそれに匹敵する大きさだったような。見た目的に小さく感じたけど、エレグラなんかで使ってるステージやフロアよりも実際大きいそう。ああ、そうだよな、みっつの会場をひとつにくっつけて使ってるからデカく感じるんだよな‥‥失敬失敬。

  平日ってことで、出足はまぁまぁ。社会人はUNDERWORLDだけ観れればいいって感じなのかな? 18時の時点で会場入りしてる人達、結構若かったもん。多分学生とかフリーターでしょう。あるいは俺みたいに会社半休取ったり休んだりした人達もか‥‥


●DARREN PRICE ~ RICHIE HAWTIN ~ DARREN PRICE

  18時過ぎに楽々入場。既にダレン・プライスのプレイが始まっていて、適当に真ん中あたりで踊る。普通の四つ打ちって感じ。まぁ盛り上がる。人がそんなにも多くないので(フロア前方は既に人が多そうだったけど、入りは5割強といったところか?)踊りやすい。中盤で気持ちよく踊ってました。ダレンは1時間程度のプレイ。
  その後、リッチー・ホウティンにバトンタッチ。この人はやはりさすが。盛り上げ方知ってるよ。四つ打ち基本だけど、適度にバリエーションがあって面白かった。この人目当てで来場した人もいるみたいだし、その期待に応えるべくプレイだと思いました。個人的にはまた体験してみたいと思ったもん。
  途中、俺はUNDERWORLDに備えて休憩。リッチーは19時から始めて、20時15分までプレイ。その後、再びダレン・プライスのプレイ。UNDERWORLDのセット準備の為の場繋ぎ。15分程演奏。


●UNDERWORLD

  そして20時半からUNDERWORLD。基本的には前回のエレグラでの構成に近いかな。ただ、今回はいきなり"Dark + Long (Dark Train)"から始まってビックリ。予想外もいいところ。彼等のステージが始まる頃、水を買いに並んでたんだけど、思わず何が始まったか理解できた瞬間、列の途中から抜けてフロアに向かって走ってったもん。その後、知らない曲(日本のレコード会社のサイトを覗いたら、新曲とのこと)を繋ぎに使って、"Rez"のあの印象的なイントロが‥‥やべぇ、マジやべぇってば。そのままライヴアルバム同様に"Cowgirl"に流れていくという‥‥もうこの時点で大はしゃぎ。フロア後方の、人がまばらなスペースを使って派手に踊りまくり。

  前半戦最初のニューアルバムからのナンバーは、シングル曲"Two Months Off"。とはいってもフルでのプレイはなしで、そのままアルバム同様インスト曲"Twist"へ。これが前半一番の見せ場で、カール・ハイドがギターを今までで一番弾きまくってた。これがなかなか面白くて。映像も自然をテーマにしたものだったんだけど、これが曲調に見事にマッチしてて。アルバムにはないギターフレーズとか沢山あって、完全にプログレしてました。いや、俺アルバムでもこの曲好きだったけど、更に気に入った。是非ライヴDVDでのリリースを望みます。

  改めて思うのは、彼等のステージはやはりそれまでのふたりとは完全に異質なもので、ダレンやリッチーがあくまで「DJ」としてプレイして、テンポや繋ぎ、盛り上げ方などを考えていたのに対し、UNDERWORLDはエンターテイメント性を重視したライヴバンドなんだよね。緩急つけて、速い曲で盛り上げたら、ゆったりめの曲やったり歌モノやったりとか。踊らせる要素以外にも観る・聴かせる要素も重要視してるし。その辺は他のテクノ系アーティスト‥‥CHEMICAL BROTHERSとかORBITALとか‥‥と違って、元々ロックの人が始めました、ってのが取って伺えるというか。
  けどね‥‥今回の映像は全体的にはそんなに面白くなかったよ。DVD「LIVE : EVERYTHING, EVERYTHING」とか前回のエレグラと比べても、一歩二歩劣るような‥‥これが同じ「tomato」が手掛けた映像!?と思えた瞬間さえあった程。その点が唯一残念だったかな、と。

  その後"Pearl's Girl"や"King Of Snake"といった大人気ハイパーチューンを交えつつ、ファーストから"Dirty Epic"をプレイ。しかしね‥‥知らなかった人、多すぎ。つうかみんな、この曲になったら座ってあくびしてるような状態。如何に今回のライヴがボンスリ以降(しかも映画「TRAINSPOTTING」からのではなくて、最近のCM効果という)にファンになった人が殆どという事実を匂わせる瞬間でした。それにしても、改めて聴くと新鮮だね、うん。ま、俺も映画前後に彼等にハマり出したという意味では後追い組のひとりではあるんだけどさ‥‥それすら、今やひと昔前の世代って感じがするよね、不思議なもんで。

  新作の1曲目"Mo Move"(何となくこの曲の途中で"Mmm Skyscraper I Love You"がフィーチャーされてた気が)の後に、この日最高の盛り上がりを見せた"Born Slippy"。あのイントロが流れた瞬間、会場にいた全ての客がステージに向かって手を挙げて、それまで聴いたこともないようなとても大きな歓声が湧いて。正直、鳥肌立った。エレグラの時は何とも思わなかったのに。あれは凄かった。フジでレッチリ観た時に匹敵するかも。けど、内容だけで言ったら完全にUNDERWORLDの勝ち。けどね‥‥俺は聴き逃さなかった‥‥イントロの、あのシンセリフが入るタイミングをリック・スミスが誤った瞬間を‥‥って、この辺も多くの掲示板で指摘されてたけどね。あと、俺は特にアレンジ、そんなに酷いとは思わなかったけど。確かに2人になったことによる音の薄さは気づいてたけど(ま、実質リックひとりでやってるようなもんか)、これはこれでいいと思ったし。こういう時代だからこそ、どんどんミニマムな方向に向かってるのかなぁ‥‥とか勝手に思ってたので。けどそれって俺の勘違い? ま、自分が楽しめたならそれでいいんだけどね。

  けどさ‥‥ここで終わってれば完全に美化できたんだけど‥‥そのまま"Jumbo"ってのは、正直どうなの? エレグラの時にも気になったけど、ロック的エンターテイメントを重視するなら、ボンスリで終わりにしといた方がカッコよかったんだけど(って誰も重視してるなんて言ってないか、俺が勝手に思ってるだけか)。ま、最終的にはその後に、新作からの"Dinosaur Adventure 3D"のショートバージョンがあったから良かったようなもんだけど。

  この時点で22時半ちょっと前。確か終演時間の予定は22時半だったよね?(と、スマッシュからは告知されてた)どうすんの、マジでアンコールあるの? と思ってたら、やっぱり出てきました。前回のエレグラ同様、アンコールは"Moaner"。やってないな、と気づいてたので、もしかしたらアンコールあるかも‥‥って想像してたら、やはりこれでした。いや、最後に持ってくるには最高の選曲だと思います。最高に、最狂にかっけーダンスチューンだし。で、結果10分押しくらいでライヴ終了。いや~いいライヴだった。思わず買う予定のなかったグッズ(新作のジャケT)買っちゃったもんな、ハハハ。

  とにかく、こんなに汗だくに、そしてハデに踊ったのは何時以来かなぁ? もしかして数年前、「CLUB K」に通ってた頃以来かも。もうね、足がパンパンになったもん。あんなに跳ねたり派手に足上げて踊ったの、ホント久し振り。だって、それだけ俺にとってこの日のUNDERWORLDが最高だったってことだもん。カール・ハイドも"Born Slippy"終えた後に、「Fantastic!」って溜息混じりで言ってたもんねぇ。ホント、これで6,000円は安いくらいだわ。


[SETLIST]01. Dark & Long (Dark Train)
02. (new track)
03. Rez / Cowgirl
04. Tow Months Off
05. Twist
06. Pearl's Girl
07. (new track)
08. King Of Snake
09. Dirty Epic
10. Mo Move
11. Born Slippy
12. Jumbo
13. Dinosaur Adventure 3D
--encore--
14. Moaner

投稿: 2002 12 15 12:00 午前 [2002年のライブ, Underworld] | 固定リンク

2002/12/11

100式(中村一義)博愛博+@大阪城ホール(2002年12月8日)

  まさか大阪まで中村くんを観に行くことになろうとは‥‥って自分で望んだこととはいえ、この突拍子もない行動、特に今年は多いよね‥‥年始一発目のライヴが福井までハロプロ観に行ってるし、夏は夏で「フジロックと重なって観れないから」ってだけの理由で、夏のハロコンを初日・名古屋まで観に行ったり‥‥異常だよ、異常。大体俺、そんなに中村くんのこと、好きだったっけ??

  確かに俺は「ERA」というアルバムと出逢うことで中村一義というアーティストを再認識して、そして去年のRIJFでの「100式」としての初ステージに更に感銘を受けた。そして今年、"キャノンボール"、更に"新世界"というシングルに心を鷲掴みにされた、と‥‥それで十分じゃない? 残念ながら春のクラブツアーには行けなかったけど、今回チャンスがあった、と。そしてそれがたまたま大阪で行われるライヴだった、と。いや、それもどうかと思うけどな。

Pass1  念願の「城ホール」は想像以上に大きかった。「中澤姐さん卒業ライヴDVD」で何となく感じは掴んでいたものの、やっぱり映像で観るのと自身がこの目で観るもの、多少の違いは出てくるわけで‥‥もっと円型なのかと思ったら、代々木体育館とか横浜アリーナに近い感じかも。

  客席を極力観やすい位置のみにして、斜めになって全体が見渡せない位置は全て客席として使わない、アリーナでも左右の端の方は「A席」として料金を安くする、等々、観る側にとってかなり気を遣ったステージの作り、是非他のアーティストも見習ってもらいたいなと思ったよ。どこぞのアーティストみたいに、糞席でほぼステージ真横のくせにS席料金取るなんて論外。しかも今回のチケット、一般プレイガイドでの発売がない分、こうやって右の写真みたいにパスポート型になってるんですよ(写真をクリックするともう少し大きい画像がご覧になれます)

Pass2  中には本物のパスポートみたいに名前とか顔写真貼る欄があったり、「査証(VISAS)」ページがあって、入場時に半券切る代わりにここに出入国審査みたいにハンコを押してくれるわけ。もうね、これだけで記念になるじゃないですか。最近ハロプロのチケットがファンクラブ限定で名前入りのチケットになったのも、記念の品になるので個人的には嬉しいし(ま、こっちは転売対策の為なんですけどね)

  この日はジョン・レノンの命日。当日のSEでもレノンが流れていただけに、もしかしたらライヴ中に中村くん自身から何かコメントがあるかも‥‥なんて思ってライヴを待っていたところ、開演時間15分前だというのに、ひとりの男がアコギを持って登場。ローディーか?と思ったら、前の方から歓声が。本人の口から自己紹介があって初めてその人が誰だか判ったわけだけど‥‥何と、ハナレグミの永積タカシその人でした。大阪限定っぽいことを言ってたので、もしかしたらホントにこれだけの為に大阪まで単身やって来たのか?? とにかく、今俺が最も「生歌」聴きたい男。それがSUPER BUTTER DOGの、そしてハナレグミの永積タカシだったわけで、その念願がいとも簡単に叶ってしまったわけ。まだこの日はアルバム「音タイム」を買っていなかったので、当日演奏された3曲の内1曲目だけタイトルが判らなかったけど、続く2曲目はラジオや視聴機で何度も耳にしたシングル曲"家族の風景"。そして最後は"音タイム"。客電が点いたままの状態で、ホントに歌とアコギのみ。数千人のオーディエンスがシーンとして彼の歌に聴き入ってる。バター犬の時とは違った、繊細で消え入りそうな歌声に、噛みしめて唄うその歌詞に耳を、心を奪われました。当然、翌日にアルバムを購入したのは言うまでもありません。

  約15分程のステージを終え、永積は大きな拍手を背に退場していき、そのままステージ上が慌ただしくサウンドチェックに突入。5分程度過ぎた頃だろうか、急に聴き覚えのある曲が‥‥ファーストアルバム「金字塔」1曲目である"始まりとは"がSEとして流れ出す。ただ、中村くんの朗読パートはカットされた、ギターのみのバージョンだったけど。まだ客電は点いたまま。そんな中、突然アリーナ左側の扉が開いて、そこからメンバーが歩いて登場! アリーナの客、大興奮。メンバーが客席に歩み寄り、握手を求めようとするオーディエンスが席を無視して柵の前まで突進。プロレス並みの入場だな、こりゃ。

  ステージに揃った100式の6人。かなり気合いが入った感じ。急に奇声を上げたり、暴れまくったりして‥‥そして中村くんの口から、またしてもあのカウントが‥‥「4、3、2、1‥‥どぉ~?」そう、またしてもライヴ1曲目は名曲"犬と猫"。まず驚いたのが、中村くんの声の伸びと声量。1年前と全然違う。あの頃はまだライヴ慣れしてない素人に毛が生えた程度だったのに(そりゃ言い過ぎだろ)、今じゃ声が太くなり、数千人の歓声にも全然負けない力強さが感じられる。これこそ、ツアーによって鍛え上げられたものなんだろうな。とにかく、いきなり鳥肌。そして、バンド自体のグルーヴ感もバッチリで、既に独特なノリを作り出してた‥‥特にドラム。ワンヒット、ワンヒットがメチャメチャ力強くて、それでいて前へ突進してくタイプ。手数は決して多くないけど、安定感はバッチリ。ギターもひとりはロックンロール然としたスタイルで、終始アクション決めまくり。もう一方のギターはアルペジオとか細かいフレーズを黙々弾くタイプ。それでも要所要所でアクションキメてたけど。ベースは如何にもベーシストといったタイプ。こういう人がバンドには必ずひとりは必要って感じか。そしてキーボード‥‥バター犬の池田氏。この人がこのバンドのキーパーソンといっていいでしょう。サウンド面においても、バンドの空気においても。

  とにかくこのバンド、クルーヴィーなミドルチューンをやらせたら文句なしに上手い。"1、2、3"や"ジュビリー"といった「ERA」からのシングル曲も、アルバムとは別物として、完全にロックンロールしてた。そしてそれに続く新作からの"グッデイ"も、それらに引けを取らないグルーヴ感を持った演奏だった。

  この日、特に印象に残ったのが、中村くんが自己紹介する時必ず「どうも~100式です」と、個人名(中村一義)ではなく、バンド名(100式)を名乗った事。結局最後まで一度も「中村一義です」とは言わなかった辺りに、この男の覚悟というか拘りを見たような気が。とにかくね、1年前が嘘みたいに、完全にバンドになっちゃってるの。

  ライヴの構成自体は新作「100s」と前作「ERA」から半々ずつ、そこに初期の曲を数曲混ぜるといった感じ。土地土地で若干曲が変わるらしいけど、基本的にはこんな感じみたい。初期の曲では特に感動したのが"永遠なるもの"かな? これも強弱がかなりハッキリしたロックチューンと化していて、終盤のファルセット&フェイクのパートなんて、ポール・マッカートニーがロックンロールしてるような錯覚に陥った程。元々力強かった歌が更にパワーを付けた感じ。

  ご当地ネタでタイトルが変わってくるブルースセッションは、大阪→通天閣→新世界ってことで、"新世界ブルース"と命名されてました。ここではオーディエンスからそのお題を頂戴するわけですが、誰かが「ジョン・レノン」と叫んだわけですよ‥‥ああ、いよいよ何か発言するのかな‥‥そう思ってたんです。ところが中村くん、「ジョン・レノンと大阪、関係ねぇじゃん!」ってツッコミ入れてスルー‥‥ま、池田氏が「ジョン・レノンは同じアパートに住んでた」とか「よく銭湯にショーン君を連れてきてて、頭洗ってた」と笑いの小ネタとして拾ってくれたのが、幸いといいますか‥‥つうか中村くん、気づいてなかったのか??

  ブルージーなノリのまま、"メキシコ"~"ラッタッタ"へと続き、更に"グレゴリオ"~"君ノ声"へ。この辺の流れ、メチャメチャ良かった。ゆったりめの曲が暫く続いてるけど、全然飽きがこない。むしろ、バンドとしてのグルーヴ感が独特なので、同じようなテンポの曲でも全く違うノリを感じることができるし。そして何より、中村くんの歌。やっぱりこれが一番大きいかな。

  エンディングに向けてノリのいい曲を続けざまに。"ショートホープ"はちゃんとイントロのパートも付いていて、個人的に大満足。エンディングでひっぱってそのまま"キャノンボール"へとなだれ込む流れ、完璧。そしてアルバム「100s」でもエンディングを飾る2曲‥‥"新世界"と"ひとつだけ"。"新世界"は一旦終わったと見せかけて、また徐々に、徐々にと盛り上がっていき、最後に大盛り上がりで終わるという構成。正しくライヴヴァージョンといった感じ。"ひとつだけ"も当然ながらエンディングのリフレインをオーディエンスに何度も唄わせるんだけど、中村くんが最初に言った「ひとつになる感じ」がそこにはちゃんと存在したと思います。本当の意味でひとつになることはできない。だけどそれに限りなく近づくことはできる。あの日あの時のみんなの歌は正にそれだったと思うのです。

  アンコールは結局都合3回も登場してくれて、他地方の公演と比べても如何に大阪公演が盛り上がったかが伺えるのではないでしょうか? 特に最初に演奏したスピッツ・トリビュート収録の"冷たい頬"にはみんな、奇声を通り越したもの凄い歓声でしたし。いや、俺もまさかこの曲を聴けるなんて思ってもみなかったから、ホントに嬉しい誤算。そのまま、これも意外だった"謎"、そして中村くん曰く「博愛博のテーマとも言える曲」"笑顔"。アンコールは正に「へっ、そんなのやっちゃうの!?」っていう曲目白押し。もうこの時点でお腹いっぱい。

  「だけど‥‥これで"ハレルヤ"が聴ければもう何も思い残すことは‥‥」と思ってたら、2回目のアンコールでやってくれました(アルバムヴァージョンではなくて、シングルの方でしたけど)。ここでは、サンタの格好をした永積も登場して、楽器をみんなに配って、途中でワンフレーズ一緒に唄ったりもしました。ステージ両脇にあったクリスマスツリーが点灯して、最後にはみんながクラッカーを使って大はしゃぎ。正にアンコールの後のアンコール‥‥おまけといった感じ。

  もうないだろう、つうか大満足だってぇの‥‥それでもアンコールを求め続けるオーディエンス。さすがに客電点いたので帰る人もちらほら。ところが! いきなり全員が走ってステージに再々登場。ギターのマッチ(担当:ロケンロール)はいきなり着ていたTシャツを脱いで客席に投げ、池田氏も中村くんと向き合って訳の判らない踊りを始めたりして、全員訳の判らないテンションのまま、最後の最後に"ロックンロール"をプレイして、2時間に及ぶステージは終了。これで満足しない奴がいたら出てこい!って位に素晴らしいステージでした。

  正直、ここまで満足させられるとは思ってもみなかったよ。大阪まで来たわいいけど、ひたちなかの時とあまり変わり映えしなかったら‥‥とか思ってたんだけど、そんな心配、無用だった。もうね、完全に別モノ。あれは「中村一義」ではなくて、やっぱりMC通り「100式」のライヴだったんだなぁ、と改めて実感。ホント、年末になって今年のベストライヴ候補に巡り会うとは。

  けどさ‥‥正直複雑な気分でもあるのさ。6年近く前、小岩にある古びた小さいレコード屋で偶然出逢った、あの小柄な青年が、今じゃあんなに力強い歌を唄う頼もしい男に成長してたんだから。去年ひたちなかで観たときはそこまで感じなかったけど、今回のは正直キた。ライヴ終わった後ひとりになった時、いろいろ考えちゃったもんなぁ‥‥俺、こんなとこで何やってんの?って。

  まぁジェラシー焼いてても何も始まらないって。俺は俺の道を進むだけ。「僕として僕は行く。」ってとこかな?


[SETLIST]
00. 始まりとは
01. 犬と猫
02. 1、2、3
03. ジュビリー
04. グッデイ
05. セブンスター
06. 永遠なるもの
07. 新世界ブルース
08. メキシコ
09. ラッタッタ
10. グレゴリオ
11. 君ノ声
12. ショートホープ
13. キャノンボール
14. 新世界
15. ひとつだけ
---encore-1---
16. 冷たい頬(cover of スピッツ)
17. 謎
18. 笑顔
---encore-2---
19. ハレルヤ
---encore-3---
20. ロックンロール



▼中村一義『100s』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 12 11 12:00 午前 [2002年のライブ, ハナレグミ, 中村一義] | 固定リンク

2002/12/10

メロン記念日ファーストコンサート~これが記念日~@赤坂BLITZ(2002年12月9日)

  "This is 運命"という名曲と出逢いメロン記念日というユニットに興味を持ちだして丸1年、"さぁ!恋人になろう"という超名曲と出逢いメロン記念日にゾッコンになってまだ10ヶ月。古株のヲタやファンからすればひよっこの俺だけど、そんな俺ですら涙しながら終始観たライヴだったんだから、きっとデビュー時から追ってる人なんて‥‥ホント、そんな感慨深いライヴだったんだ。

  ファーストライヴ当日となった12月9日、東京では初雪。「初」尽くめで演技がいい‥‥んでしょうか? とにかく会場までたどり着くので精一杯な感じ。指先の感覚がなくなる程の寒さの中、この日を今か今かと待ち望んだ猛者共2,000人がここ赤坂に集結。決戦の日なのか、それとも単なる祭りなのか‥‥

  正直、当日は朝から気が気じゃなかったよ。全然メロンの曲を聴ける気分じゃなくて‥‥何か、本当にその日がやってきて、そして終わってしまうのが寂しいというか‥‥ずっとこの日を心から待ち望んでいたはずなのにね。ファン心理ってのは厄介なもんだな。


  さてさて‥‥ここからは冷静にライヴの感想を。

  定時を10分程過ぎた頃、会場が暗転し、SEが流れ始める。「メロンキャンディー♪」みたいなオリジナル?のSEが終わると、あの印象的なハモンドの音色がフェイドインしてくる‥‥もう俺、この時点で涙目。俺の中でライヴ1曲目としてふたつの候補曲があった。ひとつが"Wa!かっちょEなッ!"。「我々はメロン記念日です」というアナウンスから始まる、正攻法なロックチューン。そしてもうひとつが‥‥当日の1曲目だった"香水"。こうやってバラードナンバーから始まるライヴって正直カッコイイと思うのね。例えばBON JOVIがゴスペルチックな"With A Little Help From My Friends"(BEATLESのカバー)からステージを始めるパターンが過去何度もあったし、尾崎豊のライヴが "卒業" からスタートするなんてのもあった‥‥だからメロンも‥‥ってわけじゃないけど、もし本当にそうなったら最高だな、と思ってただけ。けど、ホントに最高だった。もうこの時点で俺、フロア真ん中辺りの柵に寄りかかって静かに涙流してたし。一緒に唄うこともなく、リズムを取ることもなく、ただ静かに涙。なんで俺泣いてるんだろう‥‥。

  柴田の声量がないせいもあってか、前半の歌は聴き取りにくいもので、次第にPA調節していった感じ。コーラスやラップは完全にカラオケ。そういう意味では俺の中で10月のあややコンで観た"香水"はまだ一度も超えてないんだよね。

  しっとりとしたオープニングを飾った後、あのフィードバック音が聞こえてくる‥‥そして機械的な「我々はメロン記念日です」‥‥2曲目は"Wa!かっちょEなッ!"って‥‥反則、絶対反則だって! もうね、あり得ない。頭2曲でこれやっちゃうなんてあり得ない。俺の中の自我が崩れ去り、完全に頭真っ白。何も出来ずにただステージ上にいる4人を観てるだけ‥‥のはずだけど、とにかく前方のヲタ共、飛ぶわ一緒に同じフリして踊るわサイリウム振るわで全然見えやしねぇ。とにかく最初の数曲は殆どメンバー4人の首より下は見えなかったです。この曲ではやっぱりロケンローしてるメロンがサイコーにカッコイイ(ってこの表現、何か最低だな、我ながら)

  MCに入り、軽く自己紹介。そのまま"恋愛レストラン"へ。イントロのガットギターによるストロークパートが倍くらいに延ばされ、その間に衣装替え。全身黒のレザースーツっぽい衣装にそれぞれ色違いのファーを首からかけて、ロッカー気取り。これが曲とイメージとがマッチしてていいんだわ。けど、続く"ふわふわふー"をこの衣装で唄うってのはどうよ? あのいかがわしいイメージのある曲に、こんなタフなイメージの衣装‥‥いや、カッコイイから許す。つうか当日、そんな事考える余裕なんて全くなかったけど。続いてあの強烈なイントロが‥‥「火曜サスペンス劇場」チックなイントロを持った"電話待っています"がぁ‥‥そうそう、PVではこんな衣装で唄ってたもんね。この曲頃になってようやく俺、全身でリズム取って一緒に唄い始める。PPPHは今日は一切入れない。それは他の濃いヲタに任せた。俺は俺なりの愛情でメロンを愛す。それでいいじゃないか!? とにかくね、この曲での4人、サイコーにかっけーのさ。さっきからカッコイイだのかっけーだのしか言ってないけど、ホントにそうなんだもん。つうかこの俺にメロンを語らせてる時点でd(ry

  再びMC。もう一度メンバー紹介と小芝居。この辺はやっぱりハロプロ的で台本あってのものなんだろうけど‥‥個人的には気にしないことにした。考えてみればKISSのステージなんて毎晩毎晩、全く同じ曲順で全く同じところで、一言一句違わないMCで客を沸かすわけだし。そう思えばハロプロのMCだって‥‥満足‥‥でき‥‥るか!?

  "ガールズパワー・恋するパワー"で再び会場をヒートアップさせる。敬礼するポーズが最初と最後に入るんだけど、4人が並んでやるとさ‥‥やっぱカッコイ‥‥結局それかよ。いや、もういいや。カッコイイんだってば!! そのままクールな"もう 待てませ~ん!"を経て、お待ちかねのデビュー曲"甘いあなたの味"。俺は今日この日一番聴きたかったのがこの曲だったのね。何故かというと‥‥特に柴っちの歌、CDだと拙すぎて聴くに堪えないでしょ? ここ2作での成長を考えると、やっぱりこの曲は今改めて唄い直して欲しいかなぁと思うのよ。もしアルバムを作るんだったら‥‥絶対に今の状態で再録音して欲しいと思ってる程。で、その思いは的中で、本当に切なくてカッコイイ"甘いあなたの味"になってました。セリフのパートもいいし、大谷&斎藤の歌も更に良くなってたし。あ~早すぎたデビュー曲だったよなこれ。

  ここで前半戦終了ってことで、柴田&斎藤が引っ込んで村田&大谷でMC、というか小芝居。「良い子・悪い子・普通の子」チックなネタを。あるシチュエーションを設定して、それに対し「普通のメロン記念日は~」と村田が答えていくという、ねっ。個人的には村田の口から「それがロックンロール!」という力強い言葉が聞けたのが収穫か。ま、メロンは寒くても全然いいの。そこがいいんだから。これを娘。がやったらキツイかもしんないけど、あややがやったら力でねじ伏せて無理矢理笑わせるんだろうけど、メロンはこれでよし! 俺が許す!!

  ふたりの小芝居が終わった後、ここからは各メンバーのソロコーナーに‥‥って、やっぱりシングル7枚計14曲じゃ保たないもんね。これはちょっと収穫かも。まず柴田が「7人祭」の"サマーれげぇ!レインボー"を。基本的にはここだけ全員ワンコーラスのみ(勿論メロンの曲は全部フルコーラス)。当然PPPHはハロコンでお馴染みのものを、全部「あゆみー!」に変えただけ。いや~やっぱ柴っち、華あるわ。唯一アイドルしてるもんな。この感じでいくと、恐らく各メンバーが携わったシャッフルユニットの曲を唄うことになるんだろうけど‥‥へっ、次はもう斎藤さんの出番ですか‥‥も、もしかして‥‥あの「羞恥プレイ」をたったひとりでやらせる気じゃ‥‥って、まさしくその「ハッピー♡7」の"幸せビーム!好き好きビーム!"をあの衣装着て、ひとりで唄い踊るわけですよ‥‥あ、そういえばこの曲って常にリップシンク(口パク)だから、こうやって生でちゃんと唄ってるのを聴くのは初めてだ。そういう意味では新鮮(しかもハンドマイクで唄ってるし)。とにかく斎藤さん、右へ左へ走り回って客を煽りまくり。照れ隠しか?

  ひとしきりはしゃいだ後、このふたりでMC、というか小芝居を(ってクドイね)。まぁ早い話が「ダジャレ合戦」ですよ。柴田がメロン内でのダジャレ王を自称してるので、斎藤さんが私も負けないと。同じネタでダジャレを言い合うんだけど、柴田が直球だとすると、斎藤は変化球。「セクシーダジャレ」ッスよ。ヤベェ、俺悶絶死寸前。既に違った意味での涙が‥‥

  小芝居が一通り終わり、ソロコーナー後半戦は、大谷による「セクシー8」の"幸せですか?"から。衣装はこの日用のもので、やっぱりこういうクールな曲は大谷にピッタリ。元々歌唱力のある人なんだし、しかもボーイッシュでクールなイメージの人だから、尚更こういう選曲で正解。正直 "ダンシング!夏祭り" じゃなくて‥‥って‥‥村田さん‥‥常に「負け組」だし‥‥ま、まさか "幸せきょうりゅう音頭" を‥‥と思ったら、その「幸せシャッフル」のC/W曲"よくある親子のセレナーデ"をソロでしっとりと唄い上げたのでした。よかったよかった。最も女性らしいドレスを着て、階段に腰掛けて唄う姿‥‥嗚呼、俺今日から村田さんに乗り換えようかしら?と思わせた程。

  ソロコーナーが終わると、聴き覚えのある印象的なギターのフレーズが。衣装替えを終えたメンバーが揃い、"告白記念日"がスタート。この辺からさすがに俺も唄い踊り大忙し。PVや武道館DVDでの中途半端さが嘘のよう‥‥ってそうか、ヅラも猫耳も付けてないからか! そうだよな、普通に唄えば滅茶苦茶ポップで馴染みやすい曲なのにね。誰だよ、あんな秋葉原系コスプレさせたのは!?

  曲が終わると、スタッフが何故かマイクスタンドを4本用意。この日唯一、スタンドマイクで唄う"愛メラメラ 恋ユラユラ"。ダンスも印象的だけど、やっぱりここでは歌かな。とにかく斎藤&大谷の歌声が耳に残り、更に村田さんも思っていた以上に上手いことに気づく。柴田も頑張ってる。4人それぞれが得意なところはどんどん突っ走り、苦手な人間をフォローする。何がなんでも4人がかり。それがメロン記念日。

  いよいよエンディングが近づいてきた‥‥あのパーカッションのイントロが‥‥さぁ、祭の始まりです。"さぁ!恋人になろう"‥‥普通なら自分もコールアンドレスポンスに加わって大はしゃぎするんだけど‥‥急に冷静になって周りを見回し始める俺。会場がメロンの為だけに一丸となってる。そしてそれに応えるメロンの4人‥‥あ、また泣けてきた。何だよ今日の俺。涙目のまま斎藤さんに目をやると‥‥あ、何かずっと首を胸を押さえてる‥‥もしかして、衣装が落ちてきそうとか?? その証拠に、背中から衣装下のサポーター(?水着?)がはみ出てるし‥‥結局最後までそれが気になって歌に集中できなかった感じの斎藤さん。惜しい。つうか正直、本人が一番悔しかったろうに。

  唄い終わった後、柴田が簡単なMCを。その時、村田さんが異常に気づき、後ろから直してあげるんだな‥‥俺内での村田株、一気にアップ。モージカルでのかおりんみたいだな、まるで。その光景観て、また涙‥‥いい加減にしろよ、俺。そして完璧な体制になり、本編最後の曲は当然この曲で締めるわけですね‥‥そう、"This is 運命"! 気づけばクラウドサーフする奴まで登場!! そうそう、こういうノリが欲しかったのさ(ジンジャーの件の後で不謹慎かもしれなけど、この日の俺は今までのハロプロにはない、こういう破天荒なノリを終始求めてたのかもしれない)。気づけば俺も一緒になって踊り唄い叫ぶ。ああ、最後の最後でスイッチが入っちゃったよ。途中で銀テープが天上に向かって発射されて、更に盛り上がる(さすがにこの規模じゃパイロや花火は無理だしな)。そして曲の最後に4人が横一列に整列して「愛してますか?」‥‥はいはい、愛してます。愛してますってば!!

  アンコールを求める声が暫く続く。ふと2階席に目をやると、RHYMESTERの宇多丸氏を見つける。スキンヘッドにサングラスなので目立つし。で、そのまま横に目をやると‥‥ニット帽を被った色白で綺麗な女の子と、同じく帽子を被った金髪の女の子と、その横にサングラスをかけ白のダウンジャケットを着て髪を染めた男性の姿が‥‥誰とは言いません。やはり来ていました。入場前に「○や○のマネージャーがいたんだけど、今日観に来てるんじゃねぇの?」というヲタの声が耳に入っていたので、まさかとは思ったのですが‥‥

  アンコールに応えて戻ってきたメロンの4人。ひとりひとり、来年の目標を言うんだけど、やっぱり俺も彼女達の気持ちと同じく「また単独ライヴが観たいし、早くファーストアルバムが聴きたい」です。間違いなくアルバムは来年前半に出るでしょう。じゃなきゃ、早くも3月に全国ツアー、決まらないって。そして新たな決意を胸に、4人ユニゾンで唄う"スキップ!"で会場を和ませる。デビュー時の拙い歌もいいけど、今の頼もしい4人が唄うこの可愛らしい歌も悪くない。いや、つうかサイコーですよやっぱ。

  ホントのホントに最後の曲となったのは、意外かもしれないけど"夏の夜はデインジャー!。ここでふと、自分が書いたPV集レビューを思い出した‥‥「ギミックのない、普遍的な楽曲と自然体で勝負」。そう、この日のライヴは"香水"に始まり"夏の夜はデインジャー!"に終わった‥‥今後彼女達が向かっていくべき道が何となくだけど、ほんの少しだけ垣間見れた気がしたよ。けど‥‥また元気で破天荒なメロンも観たいな。いい意味で「節操なし/何でもあり」なのがメロン記念日の長所であって、最高の魅力なんだから。

  エンディングパートを長めに編集し、右へ左へと走り回り客に挨拶をする4人。最後は中央に集まり、あの4人が笑顔で見つめ合う形で終わる‥‥ああ、またあの笑顔観たら泣けてきたよマジで。

  結局、最後の方は放心状態&涙でちゃんとステージを観れてなかったような気もするんだけど、まぁそれが俺にとっての「これが記念日」だったと。そういうことでしょう。

  ‥‥なんかライヴレポっていうよりも、俺の感情の揺れ動きを詳細に綴っただけって気もしないでもないけど、それだけ感情的になれるライヴ、そしてそれだけ感情移入できる対象(アーティスト)がいるってのは、俺って幸せだなぁと素直に思う。多分、今こういう風に思えるアーティストって間違いなくマニックスとワイハー以外には、娘。とメロンだけだもん。そんなアーティストの初の単独ライヴに立ち会えた、同じ空間を共有できたってのは最高に幸せなことだと思うわ。正直、良かったとか悪かったとか、そういった評価は今の俺にはどうでもいい。あの日の俺には、あの場にいることに意味があったのだから。

  で、結局12月9日というのは何だったのか?という話に戻るんですが‥‥そう、「決戦の日」でもなく「祭りの日」でもなく、単なる通過点でしかなかったわけです。ここで何かが終わるわけでもなく、またここから始まるわけでもなく。だってメロンの伝説は既に始まっていて、もうずっと彼女達は走り続けているわけなんだから。彼女達の伝説にゴールはない。着々とチャート順位を上げていくのも、こうやって単独ライヴをできるようになったのも、単なる通過点のひとつ。その場その場での小さな目標はあっても、最終的なゴールはない、常に自分達自身と世界との対決。「US vs The World」、それこそがメロン記念日なんだから。


[SETLIST]
01. 香水
02. Wa!かっちょEなッ!
--MC--
03. 恋愛レストラン
04. ふわふわふー
05. 電話待っています
--MC--
06. ガールズパワー・恋するパワー
07. もう 待てませ~ん!
08. 甘いあなたの味
--MC(メロン記念日を大解剖:村田、大谷)--
09. サマーれげぇ!レインボー(柴田ソロ)
10. 幸せビーム!好き好きビーム!(斎藤ソロ)
--MC(メロンのダジャレ王はどっち?:斎藤、柴田)--
11. 幸せですか?(大谷ソロ)
12. よくある親子のセレナーデ(村田ソロ)
13. 告白記念日
14. 愛メラメラ 恋ユラユラ
15. さぁ!恋人になろう
16. This is 運命
--アンコール--
17. スキップ!
18. 夏の夜はデインジャー!



▼メロン記念日『香水』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 12 10 09:42 午後 [2002年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

THE WiLDHEARTS JAPAN TOUR 2002@赤坂BLITZ(2002年12月7日)

というわけで、8月のサマーソニックに続いて行って来ました、単独公演。まさか1年間に2度(正確には4ヶ月の間に2度)もワイハーを観れるなんて思ってもみなかったので、これはちょっと嬉しい誤算。

今回は英国でリリースされたEP「VANILLA RADIO」と日本のみリリースのミニアルバム「RIFF AFTER RIFF AFTER MOTHERFUCKING RIFF」のツアーってことで、勿論新曲を期待して観に行ったわけだけど、まぁ最初に言ってしまえば新曲は3曲しかやらず、しかもそのうち2曲はサマソニでもやった"Stormy In The North, Karma In The South"と"Vanilla Radio"だったという‥‥古くからのファンには評判の悪い「~MOTHERFUCKING RIFF」なだけに、もっとバシバシ頭から新曲ぶっ続けでやってほしかったなぁ。

ツアー初日、しかもジンジャーの口から「JET RAG(時差ボケ)」の言葉が聞き取れたので、今後バンドの調子はもっとよくなっていくんだろうけど、今日も決して悪くなかった。どうやら再結成以降、比較的安定したステージを見せてくれているようで、まぁサマソニの時を超えたかというとちょっと‥‥とは思うんだけど、過去のムラのあるステージを何遍も観てきている身としては、最後まで安心して楽しむことができました。

オープニングは"I Wanna Go Where The People Go"。またか‥‥って気もするけど、ま、オープニングで盛り上げるにはピッタリの曲だし、数少ないヒット曲だしな。そのまま"Stormy In The North, Karma In The South"へなだれ込む。正直、こっちをオープニングに持ってきて欲しかった気が。その後は"TV Tan"や"Sick Of Drugs"、"Suckerpunch"等といった恒例のヒット曲メドレー。セットリスト的にはサマソニのものをちょっと長くした感じ。特に目新しい曲も、これまでのライヴで一度も聴いたことのないようなBサイド曲もなかったんだけど、個人的には久し振りに聴いた"Miles Away Girl"が印象に残ってます。で、中盤で新作から"O.C.D"も披露されたんだけど、これがかなり良かった。中盤の、正しく「RIFF AFTER RIFF AFTER MOTHERFUCKING RIFF」って構成がライヴでも映えてました。ただ、他の新曲2曲と比べてちょっと客のテンションが落ちた気も。ライヴでは新作からの曲は好意的に受け入れられてるように感じました。ま、ライヴ始まっちまえば、後は暴れるだけだしな?ってとこなのかな?

そういえばサマソニではやらなかった"Weekend"では、お客がジンジャーの歌に合わせて手を左右に振る動きをやってたんだけど、それをジンジャーがお気に召しまして、イントロの弾き語りパートを都合3回もやってました‥‥ハハハ。「ヴィデオカメラ持ってこい」とか「10日のクラブチッタ公演でもそれをやれ」とか「BON JOVIのライヴみたいだ」みたいなことも言ってました。何やら10日はテレビカメラが入るみたいですね。恐らくTVKの伊藤政則の番組「ROCK CITY」でその模様を放送するのでしょう。ああいうアイドルのライヴでやるようなアクションにニヤニヤするジンジャー、やっぱりKISSやCHEAP TRICK、QUEEN、BAY CITY ROLLERSで育った世代だもんなぁ‥‥なんて妙に納得したりして。

本編ラストはサマソニ同様"Caprice"。前回観た時は久し振りにやる珍しい選曲だったので、曲順に納得しなかったものの、まぁラッキーくらいの気持ちでいたんですが、さすがに本ツアーでもこれをここでやられると‥‥ちょっと厳しいかも。しかもその直前にやったのは"Caffeine Bomb"ですからねぇ‥‥素直にそこで本編終了させておけばよかったものを。"Caffeine Bomb"の時はイントロのフィードバックの後にドラムがドコドコ‥‥って入っていくんですが、このフィードバック音が鳴り響いている最中、ドラムにトラブルがあって、スティディとローディーが焦ってセッティング直してました。その間もジンジャー微動だにせず。で、散々待たせた後に何事もなかったかのようにドラムがフィルイン。そのテンション(つうかテンポ)、半端じゃなく高かったです。こっちが着いていくのがやっとって程。ああ勿体無い。ホントにここで終わらせておけばよかったのに‥‥

アンコールは2曲。"29 x The Pain"と"Love U Til I Don't"。これまで何回も聴いてきた曲なのでこれといったありがたみはなかったのですが、まぁやっぱり何度聴いてもいい曲はいい曲ってことで。正味90分、意外とあっさりしたステージだったように思います。

ツアー初日ってのが大きいのか、これといったサプライズもなく、ステージの雰囲気もジンジャー次第なのか、サマソニの時ほどピースフルな感じはしませんでした(だからといって悪かったわけでもなく。ま、全部時差ボケの影響でしょう)。が、その分スティディの煽り・テンションは半端じゃなかったし、ダニーもサマソニの時は遠慮してるように感じられたのが、今回はとにかくMCの時に喋る、客とのコミュニケーションをはかる。過去何度も観てきたダニーその人がブリッツに戻ってきたって感じがして、個人的にはこれが一番嬉しかったかなぁ。CJは相変わらずギターも歌も文句なしだし。

何か俺、贅沢になり過ぎてるのか? 過去WiLDHEARTSのライヴを観るってことは「今回は調子良くても、次はないかも‥‥」っていう危機感と、「あぁ、ジンジャーの機嫌が損なわれませんように‥‥」っていうフロントマン・ジンジャーの気まぐれさに左右される緊張感を楽しむっていう、マゾヒスト的な快感があったんだけど、ここ2回観た彼らからはそういった要素がほぼなく(いや、もしかしたら自分達の目につかない所で冷戦状態にあるのかもしれないけど)、円熟味っつうか、過去ない程の安定感と、過去ない程の初期衝動的演奏というふたつの相反する要素が強くなってる気がします。それはそれで素晴らしいと思うし、実際楽しかったんだけど‥‥やっぱこの短期間に2度も観てしまったのが大きいのかな?

とかいいながら、実はライヴの最中は常に満面の笑顔で、しかも最初から最後まで唄いっぱなしって状態だったんだけどね。そこまで考える余裕なんてなかったもん。これで帰国後、またケンカ別れしました、とか言ったら‥‥何だかなぁ、とか思いながらも、まぁそれも彼ららしいかも、と妙に納得したりして(けど解散はしないように)。やっぱり新曲が少ない分、消化不良的なところもあるのかな? そういう意味では今後、大阪、名古屋、川崎と回るわけだけど、後半に行くにつれてジンジャーの調子も構成も良くなってくんではないでしょうか?
('02.12.7.)


ってなことをライヴ後に書いたら、翌日の大阪公演では大変な事件があったようですね。ネット上での又聞きなので事実と違ったら申し訳ありませんが‥‥要するに、ダイヴする客に対して「最前列には身体の小さい、女の子達が沢山いるんだから、危ないからダイヴを止めろ。」と何度もジンジャー自身がアナウンスした、と。で、最終的に「次やったら、そいつをこのレスポールでブン殴るからな」と怒りを露わにし‥‥"Caffeine Bomb"の時にサーフしてステージ間近まで到着した男性を捕まえてギターで殴り、その後ステージ上で相手が血を流すまで殴打した、と‥‥

初期の「緊張感」が薄らいだ、なんて書いた翌日の出来事だっただけに、我ながら「結局ジンジャーって男は‥‥」と呆れたりもしたんですが‥‥やはりダイヴ云々に関しては一度ちゃんとどこかで書いた方がいいのかもしれませんね。ブリッツ公演では女性でもダイヴしてるお客が見受けられたのですが、やっぱワイハーのライヴ(SILVER GINGER 5も含む)は前の方、女性率高いですもんね。ファンを大切にするジンジャーだからこその行為だと受け取れるんだけど、そのボディーサーフしてきた客もワイハーが好きでその場にいるわけで(ダイヴの是非は別として)‥‥そういった矛盾がジンジャーの中でかなり心苦しかったんじゃないでしょうか? 怒り云々よりもお客に手を出してしまったという行為に、そんな自分自身に落胆してしまっているんじゃないでしょうか??

今回の一件が今後の彼等の、そしてジンジャー自身の活動への足枷にならないことを祈ります。そしてファンはバンドに対してだけではなく、その場にいる、同じ時間を共有しているファンに対してもリスペクトの気持ちを持って下さい。自分がした行為のツケは必ず自分自身にそのまま跳ね返ってくるんですから。


THE WiLDHEARTS @ AKASAKA BLITZ. 12/07/2002
01. I Wanna Go Where The People Go
02. Stormy In The North, Karma In The South
03. TV Tan
04. Suckerpunch
05. Sweet Child O'Mine (GUNS N'ROSES / リフのみ)
  ~ Sick Of Drugs
06. Miles Away Girl
07. O.C.D.
08. Everlone
09. My Baby Is A Headfuck
10. Nita Nitro
11. Vanilla Radio
12. Weekend
13. Caffeine Bomb
14. Caprice
--encore--
15. 29 x The Pain
16. Love U Til I Don't



▼THE WiLDHEARTS『THE WiLDHEARTS STRIKE BACK』
(amazon:海外盤CD

投稿: 2002 12 10 07:01 午後 [2002年のライブ, Ginger Wildheart, Wildhearts, The] | 固定リンク

2002/10/10

松浦亜弥 コンサートツアー2002秋“Yeah!めっちゃライブ”@新宿厚生年金会館(2002年10月6日 昼公演)

  春のツアーでさえ30本近くやったというのに、この秋に行われるツアーは9~12月の3ヶ月強、46本もあるその辺のツアーバンド並みの数。これってどうなのよ? ま、全てにおいて小~中規模ホールメインなのがファンにとっては嬉しい限りだけど。

  あややコンはこれで2度目。前回はブリッツのほぼ最前列といえるような距離から観てたわけだけど、強は2階席。ま、こうやって落ち着いた位置で全体を眺めることができるというのは、それなりに嬉しいもんですよ。

  ライヴは前回のオープニング映像や司会のMCもなく、S.E.の後いきなりスタート。「WAO!」という掛け声と共にあやや登場、初っ端は"The 美学"。この曲を最初に聴いた時からライヴのオープニング用の新曲だな?と思っていたので、思わずニヤリ。テレビと違って邪魔なバックダンサー(ごっちん「溢れちゃう...BE IN LOVE」時の使い回し?)がいない分、あややの独壇場。やっぱり存在感ありすぎ。ブリッツの時よりも広いこのステージを完全に自分のモノにしちまってる。王者の風格や余裕が感じられるステージングだけど、目はギラギラ(してるように、俺の位置からは見えた。ま、距離が距離なので見えた気がしただけかもね)。やっぱこの人、ハンパじゃねぇよ。

  そのまま"トロピカ~ル恋して~る"へ‥‥しかし、どうも今日のあやや、声の調子がイマイチ。ハードワークが原因なのか、それともこの無茶なツアースケジュールが原因なのか、完全にあの「声」に以前程の精細さを感じることができない。更に所々で音程を外すことも何度か見受けられた。右へ左へ動き回ることで上手くフォローしていたけど、後半にはとうとう息切れ。明らかに不調だ。しかし、次の"つまんないよ…"でクールダウンして、事なきを得る。

  MCで一旦稲葉貴子とメロン記念日が登場。全員で太陽とシスコムーンの名曲"ガタメキラ"を熱唱。稲葉はハロコンではただのアフロに成り下がっちまったけど、やはり歌わせたら一流だね。オープニングのフェイクとかハンパじゃなかったもん。悪いけどここではメロンも、そしてあややでさえも稲葉には敵わなかったわ。あややも団体の中に入ると上手く「自分を消す」ことが出来る人なのね。シャッフルの時も思ったけど、完全にとけ込んでしまって、あの「ギラギラ感」が完全に消えちゃってるし。ホント、恐ろしい存在だわ。

  その後は名曲"100回のKISS"、"オシャレ!"と続き、ライヴ初披露(かな?)となる"○○-女子校生の主張-"が登場。これが結構いい感じだった。他にもまだライヴで披露されていない初期のカップリング曲とかあるんで、その辺も小出しにしてって欲しいな。

  「徹子の部屋」パロディである「あつ子の部屋」での小芝居を経て、いよいよメロン記念日の登場‥‥フェイドインしてくるハモンドオルガンの音‥‥まずは新曲"香水"。この日初めて聴いたんだけど、純粋にいい曲だと思った。2ステップを取り入れたゴスペル歌謡、といった印象。オルガンの音が娘。「I WISH」を彷彿させる、感動的なバックトラック。けど‥‥完全に柴田のソロ曲。残りの3人はコーラスやハモリに回るのみ。唯一の見せ場は、中間部でのラップ‥‥ってかラップいらないってば。これがなければ普通に名曲の仲間入りしてただろうに‥‥残念。そんな複雑な気持ちのまま"さぁ!恋人になろう"へ突入。もうね、ノリ遅れた分を取り戻そうと、あり得ないくらいに弾けた。メロンではいつもあり得ないくらいに弾けるけど、この日はこれまでで一番。あ、そうそう。メロンは2曲共フルコーラス。あややも1曲("私のすごい方法")を除いて全部フルコーラスだったから、かなりの満腹感。つうかやっぱいいね、「連打」フルは。あり得ないくらいに最高。

  メロンであり得ない程の弾けっぷりで暴れた後に、ティアラを載せたお姫様スタイルのあやや登場。"私のすごい方法"、そして新曲のカップリング"I know"で盛り上がり、しっとりした名バラード"初めて唇を重ねた夜"で完全に俺、ノックアウト。つうかこの曲、前半部分のアレンジ、変わってなかった? 俺の気が動転してたせいでそう聞こえただけ!? とにかく、今日最大の山場。畜生、あれだけメロンが空気を一変させても、やはりあややには敵いっこないってことか!?

  稲葉+メロンで寒いダジャレショーで場を冷ました後、再びあややが会場を熱くする。"♡桃色片想い♡"、"絶対解ける問題X=♡"のアッパー2連発で大盛り上がり大会。これ、ライヴハウスだったらモッシュの嵐だったろうに‥‥"絶対解ける問題X=♡"はいいね、マジで。スクリーンに映る合いの手の歌詞とか、後半登場するギター持った着ぐるみウサギとか。ま、演出自体は春ツアーと全く同じなんだけど、あややのポテンシャルは完全に半年前よりも高くなってるわけで‥‥ホント、どこまで巨大化してくんですか、この人は!?

  ラストはヒット曲"LOVE涙色"と"Yeah!めっちゃホリディ"で締め。しっとり聴かす前者と、アホみたいに弾ける後者。このコントラストこそがあややの持ち味。シリアスに歌うあややもいいけど、キワもの的なあややも好き。いや、俺ってあやや好きなのかやっぱり‥‥

  アンコールでは「はいからさんが通る」もビックリな袴姿でデビュー曲"ドッキドキ!LOVEメール"を歌い、最後は前回のツアー同様"笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~"で終了。いい曲を沢山持ったアーティストというのは、本当に恵まれているよね。ライヴになると、それが端的に表れるもの‥‥メロンは今後、どうなっていくんだろう‥‥

  さてさて。総評です。間近で観た春コンも良かったけど、曲のバリエーションが広がった今回のツアーも更に良かったと思います。メロンが2曲フルコーラスで歌わせてもらえたのもよかったし、"ガタメキラ"もいいアクセントになったと思います。前回でいう「チュッ!夏パ~ティ」みたいなもんなんだけど、今回の方が聴かせる要素が強くて、しかも稲葉再評価、そしてメロン大谷&斎藤の歌唱力を再確認するいい機会になったと思います。あ、村田も我々が思っている以上にいい歌い手ですよ。

  メロンヲタ的に‥‥やっぱり"香水"でしょう。これ、いい曲なんだけど‥‥売れるといいなぁ‥‥いや、判らないけどさ。今のメロンがどういう状況に置かれているのか判らないけど、柴田推しな今の環境は正直、「4人でメロン記念日」と信じてやまないファンからすれば、ちょっと厳しいなぁ‥‥と。ってまぁ、あややコンの感想で書くことでもないですけどね。

  前回のあややコンの時にも思ったんだけど‥‥いや、娘。の春コンを観た後に思ったのか‥‥どうしても娘。コンは見せる(魅せる)要素に頼って曲をないがしろにする、1曲を大切にしない傾向にあるんだけど(殆どの曲がショートバージョンで歌われる)、あややコンでは殆どの曲がフルコーラスで歌われ、しかもゲストのメロン記念日までもが全曲フルコーラス。これで同じ2時間近いステージなのに、満腹感に違いが出るのはどういうことだろう? いや、視覚的に13人(当時)の娘。とあややひとりとを比べるのがそもそも違うという声もあるだろうけど、人数多くて目まぐるしく変わる娘。もいいんだけど、やっぱり曲数減らしてでも、もっと1曲1曲を大切に歌って欲しいなぁ、今のモーニング娘。には。もしかしたら、今後あややも曲が増えていく過程で「もっと多くを提供したい」との考えの下、全てをショートバージョンで披露する日が来るのかもしれない。でも、あややという「存在」を考えた時、それは御法度だろう、やはり。そんな小細工は無用なのが、今の松浦亜弥なわけで‥‥って何を言ってるのか段々訳判らなくなってきたけど、要するに「このままじゃ、モーニング娘。、ヤバイぞ!?」ってことでしょうか。ライヴ終了後、何度も何度も「畜生!」と呟いたのは、そういったことからなのかもしれないな‥‥。


[SETLIST]
01. The 美学
02. トロピカ~ル恋して~る
03. つまんないよ…
--MC--
04. ガタメキラ [松浦+稲葉貴子+メロン記念日]
05. 100回のKISS
06. オシャレ!
07. ○○-女子校生の主張-
--MC:あつ子の部屋--
08. 香水 [メロン記念日]
09. さぁ!恋人になろう [メロン記念日]
10. 私のすごい方法
11. I know
12. 初めて唇を重ねた夜
--MC:稲葉+メロン--
13. ♡桃色片想い♡
14. 絶対解ける問題X=♡
15. LOVE涙色
16. Yeah!めっちゃホリディ
--アンコール--
17. ドッキドキ!LOVEメール
--MC--
18. 笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~



▼松浦亜弥『ファーストKISS』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 10 10 07:15 午後 [2002年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日, 松浦亜弥] | 固定リンク

2002/10/01

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 2@静岡・朝霧アリーナ(2002年9月29日)

  いきなり暑さで目が覚める。どうやら外は晴れているみたい。時計に目をやると、8時半。そうか、標高高いから余計に暑いんだ。苗場でキャンプするとこれより酷いんだろうな‥‥なんて思いながら、寝袋から身体を出して、二度寝。ふと横に目をやると、ともえさんもくみこさんも爆睡状態。後で聞いたら、6時頃まで起きていたそう。赤富士見れたってさ、畜生!

  耳栓して寝てたんだけど、いきなり太鼓の音でまた起こされる。どうやら10時からの地元和太鼓のサウンドチェックみたい。みんな一旦ここで目を覚ますんだけど、また寝てしまう。そりゃそうだろう。次に目が覚めた時には、11時スタートのTHE SIDEBURNSがスタートしていた。


◎THE SIDEBURNS

  朝イチでスカバンド。非常に緩いサウンドでスタートにはもってこいの音。心地良すぎ。って実は、あんまりまともに聴いてないんですけどね。

  THE SIDEBURNSをバックに、我々は顔を洗いに水場まで向かう。トイレ付近は混雑していたので、一番遠い、DJフィールド付近の水場(夕べ俺がリチャードと遭遇したトイレ隣)まで歩いていく。

  既にDJフィールドは取り壊されていて、会場内は日曜のみ参加客用の駐車場と化していた。こういう使い方もあるんだね、と感心。さすがにこっちの水場まで来る人は少なく、楽々顔を洗って歯を磨くことが出来た。風呂に入ってないので、頭から水を被るも冷たいのなんのって。女の子達は足を洗ってた。

  この日の天気は夕方にポツポツ雨が降った以外は、基本的に晴れのち曇りといった感じで、とても過ごしやすかった。何せこの日は富士山まで拝めた程だ(下の左側写真がそれ)。けど、標高800メートルの高原だけあって、帰る頃には顔が日焼けする程紫外線は強かったようだ。
 
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  洗顔してスッキリした後、遅い朝食を取る。朝霧高原のシチューだとか塩焼きそば等を朝食に取り、続く渋さ知らズに備える。あ、そういえば、朝食を買いに行った帰り道で、スタッフのパスを付けた見覚えのある女性がお客さんと話し込んでいるのを目撃。誰だっけ‥‥と考えながら歩いていると、暫くして「あっ、内海洋子さんだ!」と気付く。どうやら今日のソウルフラワーは、助っ人として洋子さんが参加するようだ。楽しみ。


◎渋さ知らズ

  今日は「オーケストラ」は付かない、通常スタイルの渋さ知らズ。とはいっても、常にステージ上には20人以上ものメンバーがいるわけだけど。これで今年2回目、通算3回目の渋さだけど、一番よかったのはやはりファーストインパクトの強かった去年のヘブンで観たやつ。けど今日のはそれに匹敵する出来だったと思う。今年のグリーンのやつは、テレビが入ってた分、ちょっと遠慮してやってる部分が見受けられたし、その分今回は暴走しまくり。竜こそ登場しなかったものの、いつもの白塗り軍団は健在で、ちゃんと女性陣は上半身裸、男性陣はふんどしや、レッチリに匹敵するちんこソックスまで登場。更にはステージ上で女性スタッフに髪を電気バリカンで剃ってもらったり。おねえさんのパンチラも健在。視覚パートは完璧。

  勿論、演奏も何時も通りダラダラスタートして、ダラダラ終わる定番通り。毎回登場するカバー曲、今回はYMOの"ライディーン"でした。何かブラスで演奏されると、中学生のブラバンが演奏してるみたいで面白かった。

  気持ちよく踊っていると、俺に気付いたzipperくんが近づいてくる。で、一緒に踊る。渋さ初体験の彼は、もはや渋さの虜。大絶賛の嵐だった。そう、このバンドは音を聴いただけじゃ100%を理解することは不可能。ステージ(ライヴ)から入るのが一番だと思う。あくまで音源はライヴのベストテイク集的な存在だし。ネット上のファイル交換ソフトやCDショップの視聴機で「普通のジャズじゃん」「ちょっと変わったファンクってだけじゃん」って切り捨てた奴ら、四の五の言わずにライヴ観ろってぇの。

  渋さの素晴らしいライヴ終了後、俺とzipperくんは熱く渋さの素晴らしさについて語り合い、ソウルフラワーで再び合流する約束を交わす。ま、これだけ広い会場内でもお客の数が限られているので、案外見つけるのは簡単。彼は俺らのテントの場所も知ってるしね。

  テントの場所に戻ると‥‥あれっ、俺のテントがない。荷物だけシートの上に置かれている‥‥女性陣が俺に「テント、盗まれちゃいました」と申し訳なさそうな顔で話す。マジで!?と驚くと、みんな一斉に笑う。渋さが終わった後、帰りのことを考えて進んでテントを畳んでそうだ。申し訳ない。立てるのには結構な時間がかかったものの、畳むのはものの10分もかからなかったとのこと。テントに関しては今回、本当にお世話になりっぱなし。大感謝です。「来年はバーベキューやりましょうよ!あと、カレー作ったりとか」等、既に来年の話で盛り上がる。俺らにタープを提供してくれた、名古屋から来た男性6人組は去年の朝霧にも来たそうで、去年はもっと人が少なく、本当に最高だ、勿論今年もメンツ共々最高だ、と大絶賛。「ここを体験してしまうと、もうフジには行けない」と漏らし、俺らもそれに頷く。今年初めてフジに参加した人達はそんな風に感じないだろうけど、'99年や'00年の苗場を経験している人達にとって、今年の苗場の混雑振りは耐えられないものだった。マナーの悪さも目についたし、何よりも「最後のオアシス」だったフィールド・オブ・ヘブンでの今年の混雑振り‥‥あれが決定打だった。フジ皆勤組の人達も「今年はアバロンが穴場だった」と言ってる程、ヘブンは変わってしまった。そして、俺らの求めるヘブンに近い形が、ここ朝霧にある。しかもあそこよりもっと自由で、もっと過酷で、もっと異次元な空間。もう申し分がない。初めてヘブンの良さに気付いたあの時、いやそれ以上の衝撃が朝霧にはあった。ああ、やっぱり去年も来ればよかった‥‥今更ながら後悔してみたものの、今年だったからそう思えたんだろうなぁ、と思い直す。勿論、俺は来年も行くつもり。フジに行けなくなったとしても、朝霧にだけはずっと行き続けたいと思う。

  みんなで芝生に寝転がって、俺が買ってきた朝霧高原の牛乳で乾杯し、ビーチボールで野球したり、フリスビーしたり、シャボン玉吹いて遊んだりしながら、BOREDOMSの登場を待つ。


◎7VO7 (a.k.a. BOREDOMES)

  BOREDOMSの変名ユニット。ボアは名前によって音楽性を変えたりしてるんだけど、このユニットでのライヴは初体験。今年のフジでの3ドラム+1DJスタイルもよかったけど、今日もアンビエント且つアブストラクト的人力テクノなサウンドが、これまた朝霧の大自然にマッチして心地よかった。お客も踊り狂ったり、どうリアクションしていいのか判らずにただ棒立ちしてたり、楽しみ方はそれぞれだった。印象的だったのは、ボアの音楽に合わせて楽しそうに踊る子供達の姿だった。結構子供連れファミリーの姿が目に付いた今回の朝霧ジャム(小学生以下は無料だったかな?)、大自然の中で遊ぶ場所が沢山あっただけに、皆笑顔だったのが印象に残っている。

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  ボアを聴きながら気持ちよくなってウトウトしてると、ちょっと小腹が空いてきた。昼食でも取ろうとして、ライヴ終了後にレストランエリアへ足を運ぶと、渋さ知らズのダンサーのお兄さんが、普通にビール買うのに並んでいて、みんなに愛想振りまいていた。すげえいい人そう。当然、握手して「最高のライヴでした!」と伝えると、ホントに嬉しそうな顔でありがとうと言ってくれた。こういう風にアーティストにダイレクトに感想を伝えるのは初めて。まだ首や顔にうっすら残った白塗りがとても印象的だった。

  そんなことやってたら、結構な時間が経ってしまい、結局食事は止めてステージ前へ。結構前の方で待ちかまえてると、俺を捜していたzipperくんが現れる。二人して一緒にライヴを待つ。


◎SOUL FLOWER UNION

  英坊は臨月ってことで当然お休み。今回もHEAT WAVEの山口洋がギタリストとして、歌&コーラス&お囃子&チンドンとして元メンバーの内海洋子さんがそれぞれ参加。基本的には去年のフジロックでの編成とあまり変わらず。あ、リキッドもこんな感じだったっけ。つうか俺が観たソウルフラワー、最初以外は常に山口&洋子さん参加してるし。

  ジャジー且つブルージーなジャムセッションからライヴは始まり、いきなり中川&山口のギターソロ合戦。そのまま、定番の"ロンドン・デリー"へ。サビのタテノリになるところで、それまで平和だったオーディエンスが急にモッシュし出す。朝霧を体験してて思ったのは、みんなピースフルで、フジでは考えられない程に余裕を持って楽しんでるな、ってとこだったのに‥‥これじゃいつもと一緒だ。もう結局一緒になって踊ってやったけど。そのまま"サヴァイヴァーズ・バンケット"という、去年のフジロックと同じ流れ。しかし驚いたことに、みんな大合唱してるんだな、これが。この日だけのお客が多いみたいだけど、みんなソウルフラワー目当てだったんだね。まぁソウルフラワー好きなら、その後のジョー・ストラマーも楽しめるけどね。

  その後、新作にも入っている定番カバーの"CRAZY LOVE"や、洋子さんが唄う"さよならだけの路地裏"といった懐かしい曲も登場。また、2日前に出来たばかりという新曲(タイトル失念。東ティモールを訪れた時の事を題材にしてるそうだ)も披露。その他、"戦火のかなた"や"風の市"といった定番の後、感動の名曲"荒れ地にて"で泣きそうになる。この朝霧高原にピッタリの選曲。後でジョー・ストラマーが待っているというのに、臆面もなくCLASHナンバー"チャーリー・ドント・サーフ"をプレイした後、"満月の夕"で大合唱。やはり何度聴いてもいい曲。俺、最初から最後まで唄いっぱなし。そして"殺人狂ルーレット"で再びモッシュの嵐の後、エンディングには"海ゆかば 山ゆかば 踊るかばね"でみんな狂ったように踊りまくり。俺も泥の中、汚れるのも気にせずにダンスしまくり。知らない人と肩組んだりして。

  確かに英坊のいない「穴」を感じさせる瞬間は何度もあったものの、山口が生き生きとプレイするソウルフラワーという、これまでとは違った一面も垣間見ることが出来た。新曲はそんな流れから生まれたんだろうな、と思わせる1曲だった。ああ、俺の中での朝霧ジャムはソウルフラワーで完全に終了した。そんな感じで完全燃焼できた。もう、悪いけどジョー・ストラマーはおまけでいいや‥‥

Asagiri09

  ライヴ終了後、zipperくんと堅い握手を交わし、一緒に記念撮影をしてから、またどこかのイベントorライヴ会場で会おう、と約束して別れる(彼等はジョーのライヴの途中で帰らなければならなかったのだ)。疲れ切った顔で陣地まで戻ると、同じくソウルフラワー好きのくみこさんも満足しきった顔をしていた。ともえさんはというと、そのまま流れでソウルフラワーのTシャツを買いに行ったそうだ。

  ああ、終わっちゃったねぇ‥‥楽しかったねぇ‥‥と名残惜しんでいると、ソウルフラワーの最中からポツポツと降り始めた雨に加え、霧が濃くなる。さすが山の天気。結局ジョーのライヴは、また前がよく見えない状態のまま、陣地から帰る準備をしつつ観戦することになった。


◎JOE STRUMMER & THE MESCALEROS

  '99年のフジロックで一度観ているけど、その時はCLASHナンバーとオリジナルの半々といった感じで、個人的にも十分楽しめた。あれから2枚のオリジナル盤を出してることもあって、この日のライヴはオリジナル曲を中心に進められた。ま、知らなくても十分に楽しめるレゲエ/スカナンバーがメインで、けど新曲らしき楽曲はストレートなギターロック色が強まっていた。そこにスカのスタンダードナンバーやCLASHクラシックを交えつつ、ジョーの「自然や人々、我々を囲む全ての環境にリスペクト!」というMCが心を打つ。ま、「1977年にはビートルズもストーンズもいらないぜ」と唄った人と同じとは到底思えないけどさ。
  結局最後まで陣地を離れることなく、緩い感じで踊っていると、聴き覚えのあるタムロールが‥‥「キタ~ッ!」と大声を挙げながらステージに駆け出す俺‥‥そう、ラストは"I Fought The Law"だ! 気付けばステージ前でダンスしてる俺。そうそう、これを、これを待ってたんだよ。こうして短いこの曲はあっという間に終了。が、すぐにアンコールに応え、またまたCLASHナンバー2連発で幕を閉じた。

  ステージ前から陣地に戻る時に、俺に続いて女の子達みんなもつられてステージ前に走っていった事を知った。さすがにこの曲はみんな知っていたらしい。ステージを後にしながら、スピーカーからはセサミ・ストリートのテーマ曲が流れ出す。何故に!? そしてステージには大将が最後に登場して、朝霧ジャムが大成功に終わったこと、本来の駐車場がぬかるんで使えなくなってしまい、みんなには大変迷惑をかけたこと、OASISを蹴ってここに集まった君達を俺は信用する、そしてこれからもずっと朝霧ジャムは続けると宣言。みんな大きな拍手で迎える。そして「最後にこの2~3分の短い曲を聴いてから、みんな帰ってくれ」と大将が言って流れ出したのが、ストーンズの"The Last Time"だった。この曲にどういう意味を込めて、大将は流したんだろう‥‥「This could be the last time, maybe the last time I don't know.」‥‥まさか「来年のストーンズはうちが呼びます」って意味‥‥ではないよな、ハハハ。ストーンズのベスト盤が出たばかりなので、タイムリーって言っちゃあタイムリーだけどさ。最後の最後、俺はよく知ってる曲だけに、大声で唄う。そして‥‥

  後片づけをしながら、名古屋組が帰って行く。「来年のフジロックで逢おう!」と堅い約束を交わし、我々は互いの車へと戻っていった。大きな荷物を男ひとり女ふたりで抱え車まで戻り、気持ちも新たに会場を後にした。河口湖ICへ向かう途中、前の車がライトを点けていなかったり蛇行運転したりで、「オイオイ、疲れてるんじゃないのか? 居眠り運転で事故だけは気を付けろよ」と気にしながら走る。ってそれって、自分に対する戒めでもあるんだけどね。俺はというと、車中では行き同様ソウルフラワーを大音量で聴きながら、思い出話に耽っていたので、全然何ともなく。ま、フジと違って1泊2日だしね、全然余裕ですわ。

  高速に乗り、途中談合坂のSAで遅い夕食を取る。考えてみればみんな、一緒に食べた朝食以降、何も食べ物を口にしてなかったらしく、お腹が減って気持ち悪くなりつつあった程。2年前、サマソニ@富士急の帰り道、この談合坂SAに寄った時と比べものにならないくらいに、綺麗になったSA。食事する施設が豊富になっていて、何を食べようか悩んだ程だ。結局みんな和食を食べ、久し振りのお米にありつく。皆さすがに疲れているのか、言葉少なく食事に集中。食後、いつもの笑顔が戻る。要するにみんなお腹が減ってただけなのね。当然気持ち悪かったのも治る。一服した後、帰りの道中眠らないようにとスタミナドリンクやコーヒー、フリスク等を購入し、カーステのCDを渋さ知らズに変えて、いざ出発。帰り道ってことで、くみこさんを家の近くまで送ることに。府中で下りて、武蔵野近辺の自宅に22時半頃に到着。挨拶をして別れる。さて、最後はともえさんを千葉まで送り届けなければ。高井戸のインターまで一般道で進み、途中でガソリン補給してから首都高に。途中、何度か工事渋滞に巻き込まれる。特に湾岸道に乗るまでが酷く、当初0時に千葉到着予定が結局、木場辺りで0時を回ってしまった。途中でCDをUNDERWORLDのライヴ盤に変え、10月に幕張でやるUNDERWORLDのライヴの話題をする。俺がチケット取り忘れた事を話すと、くみこさんが行く予定だったチケットが余ったので、結局俺がそれに行くことになる。ラッキー。そのまま、仕事の話とか友達の話とか、結構和んだ話題に。駅まで送っていくはずだったけど、電車もなくなってしまったので、家の近所まで送っていくことに。結局彼女を送り届けた時点で、時計は0時50分を回ろうとしていた。

  ひとりになって気が楽になった俺。当初一般道でタラタラと帰ろうと思っていたものの、多少お金がかかってもいいや‥‥ってことで、結局千葉北から佐原まで東関道を使うことに。音楽もそれまでのクラブ系から、いきなり娘。にチェンジ。2日振りの娘。だぜ!ってことで、自ら編集したCD-Rを大音量でかけて高速を爆走。一般道に下りてからも、明らかに高速と変わらないスピードで走り、結局2時過ぎには自宅に到着。首都高での予想外の渋滞があったものの、それでも予想してた時間よりも早く家に帰れた。もしSAでの食事や首都高での渋滞がなかったら、1時には家に着いてたんだもん。サマソニ@富士急の時は、大月のジャンクション辺りで大渋滞した記憶があったので(あの時は、富士急を21時に出て、東京に着いたのが2時半、自宅到着は4時半だったもんなぁ)翌日休みを取ってそれなりの覚悟をしてたんだけど、さすがにシーズンオフってこともあり、中央道での渋滞は一切なしだった。よかったよかった。

  帰宅後、そのまま風呂にも入らずに寝ようと思ったんだけど、スタミナドリンクとかコーヒーが効いたのか、それともライヴでの興奮が冷めやらないのか、全く寝付けず、結局留守録してたハロモニやサマソニ特番を最後まで観てしまう。で、寝付いたのが4時半という‥‥何やってんだか。

  つうわけで、これが俺の朝霧ジャム初体験記。読んでもらえば判る通り、本当に最高でした。ハッキリ言って、フジに何度も行ってて朝霧をスルーした人、激しく後悔してください。こんなイベントをみすみす逃すなんて‥‥

  朝霧高原でフジロックをやれば‥‥なんて声も会場内で聞こえてきたけど、それは無理だと思う。確かに広さ的には問題ないだろうけど、アクセスの問題が大きいし、近くに宿が少ないこともポイント。キャンプを最初から想定すればいいだろけど、そうするとますます敷居が高くなる。それと夏場は、軽井沢帰りの観光客と日曜夜にかち合って、大月ジャンクションで大渋滞を引き起こす可能性大。そう考えると、フジはこのまま7月末の週末に苗場を使い、朝霧ジャムは朝霧ジャムとして9月末の土日にやればいい。こっちはこっちで、夏フェス後夜祭といった趣向で盛り上がればいいわけだ。何て贅沢な後夜祭なんだろう。これで2日間8,000円なんて‥‥安過ぎだよマジで。

  音楽的にはヒップホップ、ラウドロック、UKギターロックを排除した、どちらかというと狭い感じがするけど、実際はジャムバンドなんかも出るのでいろんな人が楽しめるはず。特定のジャンルしか楽しめない人は正直来ない方がいいけど、今年のフジロックでの深夜ダンステントを楽しめなかった人は、今回のAPHEX TWINや田中フミヤで大満足した、という声も。有名大型バンドに拘らない姿勢はとても好意を持てます。個人的には夏のフジロック、秋の朝霧ジャム、そして冬のエレクトラグライドといった感じでこのままずっと続けて欲しいです。パーティー好きにはたまらないイベントですからね、これらは。

  そういえば、今回の朝霧ジャムは、いろんな人との新しい出会いが沢山あったなぁ。フジでは人の多さも手伝って(また個人行動が多かったこともあって)終始ギスギスした感じで行動してたけど、朝霧ではそういうの、全然なかった。見ず知らずの人に話しかけて世間話したり、たき火囲みながらどこの食事が旨かったとか語ったり、テントの中で今年のエレグラ出演者を予想したり‥‥その場限りの出会いかもしれないけど、音楽を通じていろんな人と交じり合うことが出来た。特に最近は仕事に追われ、ネットでの人間関係も希薄になりつつあった中だけに、これは大きな転換期になったんじゃないかな、俺にとって。

投稿: 2002 10 01 04:29 午前 [2002年のライブ, Joe Strummer & The Mescaleros, Soul Flower Union, 朝霧 Jam, 渋さ知らズ] | 固定リンク

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 1@静岡・朝霧アリーナ(2002年9月28日)

  朝4時半起床。マジで遠足前夜の小学生の如く寝付きが悪い。結局「タモリ倶楽部」を最後まで観てしまい、そのまま勢いで「美少女教育2」最終回も観る。結局、3時間ちょっとの睡眠時間。目覚まし時計を止めたまま、10分程寝てしまうも、すぐに気付き飛び起きる。顔洗って、チケットと荷物の確認を今一度行い、5時に車へ荷物を運び、そのまま出発。

  やはり今日の天気は雨。強く降ったり小雨になったり、時々止んだり。日本列島全体に雨雲が被った状態らしく、こんな日本列島の端っこでさえ強く降ったりしてるんだから、富士山の周りなんて、もう‥‥朝から鬱気味。

  とりあえず、千葉市内の某駅で同行者のともえさんを拾う為、一般道で向かおうと思ったものの、出足が少し遅れたのと雨天のお陰で、だいぶ時間を食う。結局、途中から高速を使い、無事約束の7時前には到着。逢ったのは初めてだったものの、お互いに一発で判っちゃった。そりゃそうでしょう、こんな時期にキャンプに行きそうな格好した奴ら、そうはいないだろうし。
  初対面の挨拶もそこそこに、とりあえずそのまま東京駅まで向かう。もうひとりの同行者、くみこさんを拾うために。ここからはずっと京葉道路を使う。車中で今年のフジロックが互いに不完全燃焼だった話、テクノはいいよねって話、キャンプ経験豊かなともえさんの話(弟さんがボーイスカウトだったこともあり、いろいろ詳しかったりする)、WIREに行けなかった俺の為に今年の会場内はこんな感じだったという話題等を、UNDERWORLDの新譜をバックに小1時間程語り明かす。途中、事故渋滞に巻き込まれ、結局錦糸町で高速を下り、そこから一般道で東京駅へ向かう。ま、約束の待ち合わせ時間が8時半だったので、それでもかなり早く着く計算なんだけど。結局、都内も雨のせいかそこそこ混雑してたので、何だかんだで8時20分頃に駅前到着。フジロックの時同様、みずほ銀行前(旧・富士銀行前。フジロックだけに富士銀行前集合だったというのはここだけの話)に一時停車し、連絡を取る。10分後、無事くみこさん到着。挨拶もそこそこに、荷物を車に積み込み、カーナビを朝霧高原にセット。さぁ、いざ出発。

  永福辺りまで一般道で進み、そこへ向かうまでに皇居周辺や国会議事堂、最高裁判所などを通過。ちょっとした都内観光気分。くみこさんも元々千葉の人で、ふたりは中学~高校の同級生なのだそう。歳は俺の5~6歳程下。3人共通の話題といえば、ソウルフラワー。去年のフジロック、3人共ステージ真ん前の最前列で観てた事が発覚。そこでニアミスしていたとは。

  首都高から中央道へ入り、雨は本降りに。朝早かったこともあって、皆ちゃんとした食事をしてなかったので、途中のパーキングで一旦休憩。しかもよりによって「石川」PA。雨だろうが、さすがに観光バスは多い。行楽地へ向かう親子もかなり見受けられる。朝霧ジャムへ向かうであろうロッカー達はここでは判断不可能。とりあえず軽食を取り、30分後に出発。ここでカーステのCDをUNDERWORLDからソウルフラワー「SCREWBALL COMEDY」に変える。3人大盛り上がりで大合唱。去年のフジの帰り道、このCDを聴きながら首都高で朝焼けを見て泣きそうになったっけ、なんて話をしつつ。

  河口湖ICに近づくにつれ、雨足が強まり、若干霧も出てくる。しかしICを下りた途端に雨は上がる。この時点でまだ11時前後。折角のキャンプなので、バーベキューなり何なり、ちょっとした料理を現地でしようということになり、IC付近にあったスーパー「セイフー」で買い物をすることに。車を降り、空を見上げると雲の隙間から晴れ間が‥‥これはもしかしたら‥‥気持ちがかなり盛り上がる。

  さすが河口湖近隣ってこともあり、スーパー入り口付近にキャンプ用のガスコンロやバーベキューセット等が売られている。そこで我々は豚汁を現地で作ることに。安いガスコンロ(2,000円弱)と、長ネギ1本、水煮されたゴボウ+ニンジンのパック、豚肉、パックのインスタントみそ汁、更に現地で酒代がかからないようにと紙パックの焼酎&割るためのウーロン茶やカルピスを購入。更に上のフロアの100円ショップで鍋やおたま、紙食器類を購入。俺も買い忘れていたテント内に敷く薄い銀マットを購入。
  スーパー内で地元のケーブルネットを使ったインターネット無料体験が行われていて、高校生2人組が何やらやっている。ふとモニターを覗くと、2ちゃんねるの娘。狼板。ここにまで来て2ちゃんて。

  さて、気を取り直し、いざ朝霧高原へ。カーステで鳴るソウルフラワーは更に音量が大きくなる。道はどんどん登りになっていき、河口湖周辺を通過。雨は降ったり止んだり。途中から霧がかなり濃くなり、湖が見えるはずの場所も、霧で見通しが最悪で何も見えず。そうした悪天候のためか俺の気の緩みからか、途中で道を間違えたらしく、本来国道139号線を走っていなければならないところを、何故か71号線だったか何か全然違う道を走っていることに気付く。ナビを信じていたがために何の疑いもなかったが、持参した去年の朝霧ジャムのフライヤーに載っている地図とはかなり違うところを走っていることに今更気付いてしまい、途中停車して、ナビを再設定。けど、結局近道を通っていたらしく、そのままでも無事会場に着けたのに設定し直すもんだから、ちょっと遠回りすることに。途中で、既に会場入りしている彼女達の友人から電話が入り、現地は雨が降ったり止んだりで、駐車場に入るのに1時間もかかっているとの情報が。こりゃ最悪の事態にならなきゃいいけど‥‥

  12時40分頃、無事会場周辺に到着。が、反対車線がかなり渋滞している。何これ? 看板の表示に沿って進み、本来の駐車場入り口から入場する。牧草地といった風景が目に入るものの、5メートル先から霧で何も見えない状態。あちゃ。駐車出来ると安心したのも束の間、途中でスタッフに「ここでUターンして、さっきと反対車線に向かって走り、スタッフの指示に従ってください」と言われ愕然とする。そうか、あの渋滞はそういう意味だったのか。会場入りして知ったのだけど、この悪天候のせいで、本来使うはずだった駐車場がぬかるんでしまい、車が入れないような状態で使えなくなり、緊急に駐車施設を地元からいろいろ借り回っていたそうな。一番早くに着いた人達なんて、会場からかなり離れた駐車施設まで誘導され、会場までシャトルバスで移動することになったそうだし。で、俺らはまだいい方で、会場裏側の道路にずら~っと一列、路上駐車させられることに。けどさ、これもまた大渋滞で、何だかんだで結局1時間近く駐車待ちすることに。途中、京都から友人と参戦したzipperくんから電話が。既にテントを張った、会場は霧が濃く、ステージが全く見えないとの情報を貰う。その場で3人して「それって天神山でのフジロックみたいじゃん」と退き気味に。ま、あれと違うのは、今回は台風じゃないから、まだマシってこと。1時半過ぎに、ようやく駐車完了。会場まで徒歩5分程の場所だったので、正直助かった。まずはテント道具だけ持って会場入りすることに。彼女達も2人用のテントを持参していたものの、この雨の中さすがにテント二つを張る気力もなく、結局俺のテントに3人で過ごすことに。ま、夜寝るだけだし問題ないでしょう。大体俺だって寝不足&長距離運転の疲れ&踊り疲れて、変な気起こすこともないだろうし。

  会場全体をざっと見渡した感じでは、確かに天神山でのフジロックに近い印象。つまり、ステージ後方にそのままテントを張ってもよく、他にもテントを張る場所は沢山ある。ステージの作りや会場内の雰囲気は、苗場以降のフジロック、フィールド・オブ・ヘブンをそのまま持ってきたような印象。お香の匂いが既に充満していて、それだけでウキウキ気味。3人共興奮しながらステージに向かって歩き出す。が‥‥本当に霧が濃い。雨は、まぁ本降りまでいかず、バラバラ降りっぱなし状態。既に会場入りしていた彼女達の友人、名古屋のあいちゃんと対面。彼女達は去年のフジロックで出逢い、その後去年のWIRE、今年のフジやWIREで再会していたそうな。挨拶もそこそこに、初のテント張りに挑戦。いきなり5人用の大型テントをひとりで張るのは無理があるとは判っていながらも、これ買っちゃうし‥‥けど今回は経験者のともえさんにだいぶ助けてもらい、無事20分でテント張り完了。テントを張ってる最中にスマッシュの大将こと、日高社長が登場。既にステージ前には人が集まっている。ステージの上に誰がいるとか、そういうのは霧で確認不可能。唯一、ステージ上の照明が霧と雨の中、幻想的な空間を作ってくれている。大将は「今日は最高の天気」と宣う。本当、最高の天気だよ‥‥思えば、俺はフェスに出向くようになってから、こういう本格的な雨には遭遇したことがなく、ある種過酷といえる環境・状況で初キャンプをすることになったのは、今後のフェス人生に於けるターニングポイントになるかも‥‥と行く前からずっと思っていた。もしここで満足のいく生活が出来れば、来年のフジは間違いなくキャンプすることになるだろう。それを占う意味でも、今回の朝霧ジャムは自分にとって重要になるに違いない。時計は14時を回り、テント張りをしながらライヴはスタートすることになる。


◎PE'Z

  ブラスを含んだジャズロックバンド、というイメージを持っていたが、まったくその通りの音だった。残念ながらステージ上でどういったメンツで、どういうライヴが繰り広げられいたかは全く確認出来ず(霧で5メートル先は全く見えなくなってた)。作業をしながら音を聴いてたけど、踊るにはもってこいの音。唯一知ってる曲(最近のシングル)が一番最後に演奏されたが、やっぱりカッコイイ。アルバム買おうと思ったけど、CCCDなのでスルーしたんだよな。確か去年のフジに出て、ヘブンでやったんだよね。うん、こういう雰囲気にピッタリのバンド。もっと余裕がある時に楽しみたかったなぁ。

  PE'Zの最中にテント張りが終わり、zipperくんに電話する。すぐに俺に気付き、半年以上振りの再会を果たす。久し振りのライヴ&野外フェスは初体験の彼。やはり雨にちょっと面食らってるような印象を受けるも、この空間・雰囲気はかなり気に入った様子。そりゃそうだろう。俺だって会場に入った瞬間に「苗場フジを越えた!」と実感したもの、まだライヴ観る前に、会場内を探索する前に。既に駐車場入りでの混雑は忘れている。その位、最高のシチュエーション!

  ライヴが終わった頃、zipperくんと別れ、俺達は車へリュック等の荷物を取りに戻る。しかし、霧のお陰で道を間違え、何だかんだで20分程歩き回る。周りが似てるような場所ばかりだし、更に霧濃いし。

  テントに再び戻り、荷物を置いて雨具を脱ぎ一段落。恐らくこの日の気温、10度前後だったと思う。河口湖IC付近で15度だったから、更に標高の高い&常に雨が降ってる&霧が濃い朝霧高原はもっと低いに違いない。雨の中、濡れながらテントを張ったのでさすがに身体が冷えている。そこで早速お酒で身体を温めることに。いきなりテント内で3人して呑み始める。買った焼酎は25度。それをウーロン茶やらカルピスやらで割るんだけど‥‥明らかに焼酎が紙コップに半分以上入ってる気が‥‥だって焼酎の味しかしないし、ただ色が付いただけだし。けどそんなことお構いなし。盛り上がった気持ちを抑えきれない俺達は乾杯をして、一気に飲み干す。疲れと寝不足から、すぐに酔いが回る。つうかこれ、かなり強いよ。我慢出来ずにみんな横になる。更に寒かったので、早くも寝袋を出して、清志郎まで仮眠することに。


◎LAUREL AITKEN

  つうわけで、テントの中で音をちょっと聴いたのみ。70歳の爺様によるレゲエ/スカ。ほろ酔いを越えた泥酔状態の中、ホントに夢見心地で聴くものの‥‥ゴメンナサイ、殆ど記憶にないです。ただ、MCが非常に聞きやすい、簡単な英語だったということくらいしか覚えてません。去年&今年のフジでクロージングバンドのメンバーとして参加してたSANDOKANも来てたらしいけど‥‥

  酔うと眠くならないで、むしろ目が冴えてしまう俺。結局ウトウト状態のまま清志郎の時間に。大将がまた喋ってる。それによると、清志郎は自転車で途中まで来たものの、この雨のせいで引き返してしまった、今日は出ません、もう清志郎は友達じゃない、その代わり名古屋(大阪だったかな?)では名が知られた期待の新人が来てます、最後にみんなで「清志郎のバカヤロー!」って叫びましょう、等々。内心「清志郎出ないなら、もう1時間寝られる」そう思って寝袋を頭まで被る。目が覚めていたくみこさんもそう思ったらしく、一旦起きあがったものの、また横になる。

  しかし、ステージから聞こえてきた声は、声色を変えているものの、明らかに清志郎その人の声だった‥‥しかももうひとりのメンバーとショートコントしてるし(!)。パシッっていうハリセンで叩く音が聞こえた瞬間、バッと起きあがり、そのまま雨の中ステージ近くへ向かう。寝ていたともえさんを起こし、3人で初めてステージ前方へ向かう


◎忌野清志郎

  フジロックには1998年から皆勤賞、しかも今年のフジには4日間連続出場、それだけでは飽きたらず、深夜会場内で即興ライヴを行う等のゲリラライヴまでした清志郎。しかし、俺がフジロックでちゃんと彼のステージを観たのは、1999年の苗場のみ。あの"君が代"騒動直前のことだ(しかもこの日がその「君が代」初披露だったはず)。その後、去年の4月に武道館で行われたイベントや、今年のフジでの即興ライヴ等は観てるんだけど‥‥ステージ上には変な被り物をした男がふたり。ひとりはギターを弾き、ひとりはリズムマシーンを操りながらタンバリンを叩く。ダイドーのCMで唄ったあの曲からステージがスタート。がしかし、一旦我々はそのままステージをスルーして、レストランエリアへ。丁度、清志郎は"イマジン"を唄い始める。一通り見回った後に、たき火をしていたスタッフとそれを手伝うお客の兄ちゃんがいたので、世間話を。雨のせいで薪が湿り、なかなか火がつかないらしい。清志郎の歌をバックに一緒に手伝う。その内、関西弁のカワイイ子(ZONEの真ん中のボーカルの子似)も加わり、四苦八苦。清志郎が"空がまた暗くなる"を唄い始める。一緒に口ずさみながら、みんなで火を点ける。ボランティアで参加してる地元のオバチャンのアドバイスの元、何とか少しだけ火が点く。それを見て安心、「お仕事頑張ってください」とスタッフ達に声をかけ、ステージに戻る。清志郎は"SWEET LOVIN'"を唄っている。アコギなんだけど、ソロパートになるとオーバードライヴかけたりしてソロ弾きまくり。ステージ前は人だかり。足下は芝生なんだけど、人が歩き回るもんだから、既に場所によっては泥沼状態。暗くなった足下を恐る恐る確認しながら、前へ前へと進む。すると清志郎はあのリフを弾き始める‥‥"雨上がりの夜空に"! ホントにこの頃には雨は上がっていた。みんな大合唱、俺もたまらずステージ前まで進み、踊りまくり、唄いまくり。なにげに10年近く振りの「雨上がり」だ。空は雲に覆われ星は見えなかったものの、霧は少しずつ晴れ、後方に張られたテント達やオーディエンスの顔が手に取るように見えた。スゲエ!

  一番最後はお約束の"君が代"。オーバードライヴでは飽き足らず、ワウまで使う清志郎。アドリブは去年の武道館の時と一緒で、お客は大盛り上がり大会。「愛してる」という言葉が薄っぺらくなった昨今、この人がステージから放つ「みんな、愛してるぜ」だけは一生信用できると思う。もう俺的には、2日間の元は取ったも同然の2曲だった。

  ライヴが終わり、女の子達3人と別行動になり、再びzipperくんと連絡を取り、しばし歓談。フジロックの話や今の清志郎の話など話題は尽きず。ふと空を見上げると、なんとビックリ。月や星が見えるじゃないか! 正しく清志郎マジック。などと感動していた中、気付けばROVOがスタートしていた。


◎ROVO

  フジに出演しているものの、いつもスルーしてきた。朝霧直前にライヴ盤が出たものの、買いそびれてしまい、結局俺はデトコペとのスプリット・シングル1枚しか聴いていない。そう、殆ど知らない状態で彼等に接することになったのだけど‥‥これがかなり好みのバンドだった。ツインドラム&ツインキーボード(内ひとりはサンプラー等を駆使するDJ的役割)&ギター&ベース&バイオリンという編成(だったはず。俺の位置から確認出来たのはこのメンバーのみ)。ニューロックというか、アブストラクト的というか、非常に最近のMOGWAIなんかと近い印象を受けた。人力テクノ的ナンバーが多く、ヘッドフォンで聴いても楽しいだろうし、クラブのような薄暗い狭い空間で聴いても楽しいだろうし、こうやって壮大な自然の中で聴いても気持ちいい。単純に自分の好みってのも大きいだろうけど、こういう神秘的な音がこの日の朝霧の空気(真っ暗闇の中、霧の濃い状態)とマッチしてたってのも大きい。山本精一のギターワークも幻想的だったけど、やはりこのバンドの要はツインドラムと、そこに被さる勝井祐二のバイオリンだと思う。ツインドラムによるドラムソロなんて圧巻だったし。タイプは違うけど、デトコペと通ずる「熱」を感じる。デトコペが「陽」ならROVOは「陰」。そんな印象。後でちゃんとアルバムチェックします。

  ROVOを聴きながら、この日初めてのちゃんとした食事を取る。ラーメン食べたけど、普通に旨かったッス。ROVOが終わって会場内をブラブラしていると、ともえさんから電話が。いよいよ豚汁を作るので戻って来てとのこと。テント前に戻ると、タープ内には既にガスコンロと材料がセッティングされていた。2チームに別れて、くみこさん&あいさんが下準備、俺とともえさんが野菜洗い&水準備をすることに。しかし、長ネギ持って会場内を彷徨く俺って。

  寒さのせいかコンロの火力のせいか、なかなかお湯が沸かず時間がかかる中、TORTOISEがスタートする。


◎TORTOISE

  最新作「STANDARD」しか聴いたことがないので、これ1枚で彼等をイメージすると、ちょっと違った印象を受けるステージだった。とにかくカッコイイ。メンバーが曲によって楽器を持ち替えたり、ギターが入らないでグロッケンを二人で弾いてたりとか、ツインドラムになったりとか。曲もフュージョンぽい和み系から、ポリリズム多用の人力アブストラクト的ナンバーまで。ジャズ~スカ~ロック~ポストロックと、この日の出演者は音楽的にバラバラだったけど、ROVOからTORTOISEの流れはとても自然だった。ギターロック YEAH!とか言ってる人には無縁の世界だと思うんだけど、やっぱりこういう環境にはミッシェルもOASISも要らないと思うし、むしろこういう音やジャムバンド的なスタイルの方がマッチしている。フジロックが雑多な音楽性を有するなら、朝霧ジャムはもっと狭い、限定されたスタイルでいいと思う。本来ならTORTOISEのようなバンドってフジのヘブンにピッタリなんだろうけど、今年の状況を考えると、朝霧ジャムで正解だったと思う。ROVOの時も思ったけど、霧で照明が霞みがかった状況がまた、夢の中にいるような幻想的な空間を作り出していて、更にTORTOISEのサウンドがそこに追い打ちをかけるように幻想的。うわっ、来年はここでMOGWAI とか見たいです、マジで。

Asagiri03

Asagiri04

  TORTOISEを観ながら、我々4人は豚汁を食べながら再び焼酎を呑み、身体を十分に温め深夜のダンステントに備える。22時過ぎにメインステージでのライヴが終了。三度大将が出てきて、今日はこれでおしまい、これから22時半にDJステージの方で朝5時半までDJがあるので、体力余ってる奴らはそっちに集合、それ以外の人はテントでゆっくりして、朝まで身体を休めてくれ、明日は10時から地元の和太鼓ステージでスタートするから、とメッセージを残す。

  酒で完全に酔っ払った我々4人は後片づけもそこそこに、23時頃にDJフィールドの方へ向かう。足下は真っ暗で、完全な山道。途中、何度も転びそうになりながら、約10分程で会場に到着。両方のステージが交互or同時進行ではなく、あくまでライヴステージは22時に終了し、そこから朝まではDJフィールドのみで音を鳴らす。メインステージ周辺は真っ暗になって、寝たい人はこっちで寝ればいいし、たき火も一晩中絶やさずに点いているので、寒さをしのぎたい人や宿のない人はここで暖をとればいい。フジみたいに5時になったら会場を追い出されることもないので、寒ささえ何とかなれば生きていける。ここはそうい場所なのだ(但し、絶対に10度は下るので、野宿組はかなりの覚悟が必要。マジで死にかねないし、そういう過酷な状況だったとだけ付け加えておきます)。

  既にDJフィールドには人だかりで、皆踊り狂っていた。会場規模でいったら、メインステージはフジのグリーンをちょっと縮小した広さの中に、ヘブンクラスのステージが設置してあるイメージで、DJフィールドは規模的にはヘブンと同クラスだった。ステージといっても、完全なるDJブースのみ。俺らが到着した時には既にDJ AYASHIGEがスタートしていた。


◎DJ AYASHIGE

  WRENCHのボーカルによるDJプレイ。WRENCH自体がポストロック的というか、非常にクラブシーンを意識したサウンドなのは、メンバーのこういう課外活動によるものなのだという事がよくわかった。どちらかというとトランス的な曲が多く(トランスっていってもエイベックス的なパラパラ踊りそうなトランスに非ず)、非常に踊りやすく盛り上がった。既に少しずつ疲れが出てきていたものの、最後まで気持ちよく踊れた。

  途中、女の子達が前の方まで突き進んでしまい、気付けばひとりで踊っていた。そうこうするうちに、いよいよこの日のお目当て、APHEX TWINのDJプレイだ。


◎APHEX TWIN

  去年のエレグラではマックのパワーブック1台で全てを済ませたこの男、今回はちゃんとDJらしくプレイしてました。が、相変わらず机にしがみつくような低い姿勢で、物思いに耽る難しい顔でのDJプレイ。曲は自分の曲も含め、古めのテクノ/ハウスナンバーをリチャード風に料理していた。全体の構成は去年のエレグラに非常に近い感じ(ゆったり目のリズムで踊りにくいナンバー→高速ビートのハイパーナンバーという流れ)。APHEXが始まる頃にともえさんが俺を捜し出し、ふたりしてステージに一番近い位置まで移動し、リチャードを観察しながら踊り狂う。二人共相当疲れていたにも関わらず、最後まで踊り倒し。俺なんて途中、踊りながら寝てたし。

  リチャードのプレイが予定時間よりも10分近く早く終わり、今度は田中フミヤの出番‥‥さすが、ステージ近くはギャル率高し。フミヤ君はいつの間にやらDJ界の王子様になっていた。


◎田中フミヤ

  さすがフミヤ。この日のプレイは如何にも「フミアート」といった趣向で、「TRUE LOVE」やらチェッカーズナンバーのメドレーで会場をどよめかせていました‥‥ってそれはフミヤ違い。本当は、いきなり地味にスタートして(しかも踊り難い)、まりんの曲等をプレイしてました。徐々に盛り上げていってるんだけど、こっちは既にガソリン切れ。女の子達はちょっと休んだら、またすぐに踊りに戻ってといった具合。俺は明日の帰りの運転のこととか考えて、2時過ぎにテントに戻ることにした。

  既に雨は止み、空には月だけでなく星もちらほら見え始めていた。DJフィールド内のトイレに入ろうとすると、何故かカメラを持って何かを待ちかまえる人が多い。何、俺の小便してるところを隠し撮り?なんて寝惚けていると、目の前のトイレから馬鹿デカイ外人が出てくる‥‥って、リチャード・D・ジェームズさん(APHEX TWINね)じゃないですか! 思わずその場でチビりそうになりました。出てきた瞬間、みんなカシャカシャ写真取りまくり。気付けば同行した女の子達もカシャカシャ。あれはマジでビビッた。

  みんなで一旦テントに戻り、女性陣はまた呑み始め、俺は運転疲れもあるので先に休むといってテントに隠る。ウトウトし始めた頃に、DJ EYE(BOREDOMSの山塚アイさんね)のプレイがスタートしていたらしいけど‥‥フミヤとのつなぎ目が全く判らない程に自然だった。で、気付けば3時前には爆睡状態に。

投稿: 2002 10 01 04:18 午前 [2002年のライブ, Aphex Twin, PE'Z, ROVO, Tortoise, Wrench, 忌野清志郎, 朝霧 Jam, 田中フミヤ] | 固定リンク

2002/09/23

モーニング娘。コンサートツアー2002夏“LOVE IS ALIVE!”@横浜アリーナ(2002年9月22日)

  ごっちん卒業自体には特に感慨深さみたいなものは感じてなかった俺。けど、9月23日が近付くにつれ、卒業特番やそういう内容の番組が増えていき、否が応でも意識するようになり、「俺にとっての後藤真希って何だったんだろうな」と真面目に考えてみたりして。

  純粋にモーニング娘。のライヴが観たい、というよりは「ヲタになって初めての『儀式』を体験したい」という邪心から、俺は今回の横アリ行きを決意しました。幸い、当サイトをご覧になっていた方から22日の立ち見席を定価以下で譲っていただくことができ、今年何度目かの娘。コン、そして娘。絡みでも何度目かの横浜アリーナへと足を運んだわけです。当然、そこには自分なりの「答え」を求めに行ったわけでもあり、単純に「中毒性の高い楽しさ」を求めに行ったわけでもあり。

  この日の横浜はあいにくの天気。今にも雨が降り出しそうな、雲に覆われた空。どうやらこのまま雨になるらしいよ。折角の卒業式なのだから、気持ちも天気も晴れた状態で送り出してあげたかったよね(結局、会場に入る直前に雨が降り出す)。

  横浜アリーナでの立ち見は初体験。アリーナ席(横アリは従来のアリーナ席をセンター席と呼び、そこを覆うような1階スタンド席をアリーナ席と呼ぶ)最後方通路をブロック分けして、そこに整理番号順に入場して好きな場所を取るんだけど‥‥これがね、意外と観やすいのよ。自分はCブロック‥‥ステージ向かって左側だったんだけど、真正面のスタンド席よりは全然近いし、むしろ下手なセンター席よりも近い。肉眼である程度の表情は確認出来る位置を確保。結構ギュウギュウになるかな、と思ってたけどそんなでもなく、踊るスペースも十分に確保できる感じ。ま、もっと前の方(Bブロックとか?)はそんなでもないのかもしれないけど。

  ステージセットは春コンと基本的に同じ。ただ、ステージ両サイドにあった遊園地のセットがなくなっただけか。そう考えると、基本的にはシンプルになってるよね。

●そしてオープニング

  ツアータイトルが示す通り、全体の構成は春コンの縮小版といったイメージ。よって、オープニングムービーも春コンの流用。春コンでは1曲目でいきなりドカンとやったけど、今回は"Do it! Now"からってことで、あっさりと、そしてしんみりとした感じでスタート(曲のイメージがああだから、余計にそう感じるわけ)。既に夏ハロコンでのアリーナクラスのステージでこの曲を観ていたから比較的安心して観れたけど‥‥前回はかなり近い位置から、そして今回は‥‥まぁ近いって言っちゃあ近いけど‥‥全体を見渡せる距離からなので、更に俯瞰してみると‥‥ああ、やっぱり13人編成のモーニング娘。は既に完成型を超えて、過渡期に入っているのかなぁ‥‥と感慨深くなる。過渡期ならではの円熟味を味わうとは思ってもみなかったけど‥‥しかし、続く"そうだ!We're ALIVE"では俺の知ってる溌剌とした娘。達が戻ってくる。これって、曲によって表情や表現を使い分けているってことか‥‥だとしたら、本当に今の13人の実力ってハンパじゃないと思うよ。ちょっとゾッとしたよ。それにしても‥‥やっぱこの2曲はショートバージョンなのね(基本的にこの日歌われた曲はほぼ全部がショートバージョンでした)。

  メンバー紹介した後に、お馴染みの"恋愛レボリューション21"、"いきまっしょい!"という流れ。春コンと全く同じなので、特にコメントなし。相変わらず各メンバーの動き&煽りは最高でしたよ。そして、無事今回も歌われた、なっち&5期メンによる"男友達"は春よりも更に良くなってました。特に5期メンの活き活きとした表情がイイ! スクリーンに映った4人の笑顔、そして伸びやかに、気持ちよさそうに歌うなっちの表情に、こちらまで笑みがこぼれる。嗚呼、やっぱ今日は来てよかった‥‥

  この後は、各ユニットコーナー。しかし、新曲を出したユニットって皆無なんですが‥‥やっぱり春と同じか‥‥ま、今回はタンポポとプッチモニの各現メンバーでの最後のステージってことなので、それ以上に感慨深いものがあるんですが‥‥

●タンポポ

  前回同様"乙女パスタに感動"と"王子様と雪の夜"という「永井ルイ・アレンジ曲メドレー」だったのですが、もうこれらの曲をステージで聴くことが出来ないのかと思うと、やっぱり残念。個人的にはハロプロ中で最も好きなユニット「タンポポmark II」だっただけに、歌う前のちょっとしたかおりんのMCにウルッとくる。泣かないように無理して頑張ってるように見える矢口がホント健気。かおりんも最後まで一生懸命歌ってたし、加護ちゃんも小さいながらも頑張ってた。やっぱり4期のふたり(加護、石川)を育てた場であり、矢口に自信を与えた場であり、かおりんがのびのびと「歌」を楽しむ場がもうなくなってしまうんだから‥‥今後はその意思をを梨華っちが受け継いでくれることでしょう。

  ありがとう、タンポポ‥‥

●プッチモニ

  これも前回と同じ"BABY!恋にKNOCK OUT!"と"ちょこっとLOVE"のメドレーなんだけど‥‥こっちはプッチらしく、全然湿っぽさ皆無。最後までパワー全開!‥‥のはずだったんだけど‥‥ちょこLOVEの途中でカラオケの音飛び発生!(苦笑)ああ、カラオケってやっぱりCD音源だったんだ‥‥聞くところによると、前日もタンポポで同じような事故が起きたようで‥‥何やってんだよ、UFA!(怒)

  しかし‥‥やっぱりよくある出来事なのか、焦って3人して見つめ合ったりしたものの、そこはさすがプロ。カラオケが元通りに戻ると、瞬時にそれに対応。けどなぁ‥‥やっぱり(自分にとって)最後くらいはちゃんとした形で通して聴きたかったたなぁ‥‥

●ミニモニ。

  "ミニモニ。ジャンケンぴょん!"を披露。そうか、そうきたか‥‥といった程度の印象。ま、生では初めて聴くからいいんだけど。でも‥‥これだけアーティストパワーのあるユニットなんだから、新曲を聴きたかったなぁ。アルバムの曲とか。ま、誰でも知ってる曲の方が客の受けがいいから、こっちである意味正解なのかもね。個人的には楽しめましたけど‥‥

●カン梨華

  春コン、夏ハロコン同様に、言うことなし。ただ、梨華ちゃんは可愛いなぁ、と。(2003年1月補足:結果として、これが俺にとって最後のりんねさん在籍時のカントリー娘。になってしまいました。もっと真剣に観ておくんだった‥‥残念)

●ごっつぁん

  新曲"やる気!IT'S EASY"を披露。夏ハロコン東京公演から初登場となったこの曲、当時と違う点といえば、バックにメロン記念日がいないことだけ。けど、これだけでも全然スケールが違ってしまうんだから‥‥春コンと夏ハロコンでの "手を握って歩きたい" での比較でも思ったけど、ごっちんってひとりでステージに立つと、思いっきり小さく見えてしまうんだよねぇ。そして、子供達やメロンが加わると、急にスケールがデカく感じられる‥‥この違いって何だろう? 結局ごっちんって、グループ向きなのかも。団体の中に入って初めてその魅力を完全開花するという‥‥ちょっとだけ不安になったよ、卒業後の彼女が。

●ハワイアン・コンビ

  痛々しかった。春コンでの "サマーナイトタウン" 英語バージョン、夏ハロコンでの "真夏の光線" ハワイアンバージョン、そして今回も他人の曲である"幸せですか?"だもん‥‥ま、他人とはいえ、アヤカはこの曲に参加してるけど。いい加減、そろそろ新メンバーを入れるのか、ふたり編成で新曲を出すのか、あるいは完全にコンビ解消してしまうのか、ハッキリさせる時期にきてるのかも‥‥このままじゃ、娘。にとってただの都合のいい「ツアー要員」で終わってしまうぞ?

●再び娘。へ‥‥

  "ザ☆ピ~ス!"(今回は13人バージョン)~"LOVEマシーン"という流れは春コンと全く同じ。特筆すべき点なし。相変わらず良かった、と。ま、マンネリと言い切ってしまえばそれまでだけど‥‥ホントいい加減ラヴマはもういいよ‥‥折角夏ハロコンで消えたと思ったのに‥‥とか言ってみたものの、もうこれらの曲、ごっちんを含めたメンツ‥‥この13人で歌うことはないんだよな‥‥ふとそう思ったら、ちょっとだけキュンとした。マンネリだの飽きただのいうセリフ、今日だけは止めにしよう‥‥この編成で、この構成のライヴは、俺自身もう観ることはないんだから‥‥

  けどね‥‥MCのぬるさは相変わらずだったよ。特筆すべき点? ねぇよ、マジ!(苦笑)ま、梨華っちの自意識過剰振りと、紺野の素晴らしさは相変わらずでしたが‥‥

  ふたつに分かれて着替えが終わると、新垣から始まるお馴染みの>"Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~">。今回もショートバージョンだったことと、よっすぃーが更にモビルスーツ化してる点が春コンとの違いか?(苦笑)それにしても‥‥なっち&ごっちんと並ぶよっすぃー、マジでオッサンかと思ったよ(汗)その後の"ハッピーサマーウェディング"~"恋のダンスサイト"という流れまで春コンと同じ。同じだけど‥‥もう最後なんだよね‥‥だからこそ、もっと歌って欲しかった曲が沢山あるんだけど‥‥時間はあっという間に終わりに近づいている。そう、確実に‥‥

●本編終了。アンコールへ‥‥

  意外とすぐにステージに登場したメンバー。それぞれ簡単にMC。ごっちんの番になると、一際大きな歓声‥‥ごっちん、ちょっとウルッとした? 言葉に詰まる瞬間が何度かあったね。ああ、結局卒業のその日まで、加入した頃と変わらない「泣き虫ごっちん」のままだったか‥‥ちょっと安心。

  「13人のモーニング娘。、しっかり目に焼き付けておいてぇ!」というなっちの力強い言葉と共にスタートするアンコール1曲目は"本気で熱いテーマソング"。春コンとの違いは、エンディングがあっさりしてる点。ま、この後にもう1曲用意されてるからね。パフォーマンスは相変わらず最高だったよ。梨華っちは、どこまで全速力で走りまくるの? つうかこの子、「抑える」「手を抜く」って言葉を知らないよね‥‥常に全力だよ。ステージの端から端まで走る時も、常に全速力。それでいて、歌は外‥‥すんだけど(笑)。

  最後の最後は、"でっかい宇宙に愛がある"。モージカルの時に聴いたけど、やっぱりこうやってでっかいステージで聴く方がいい感じ。けどさぁ‥‥24時間テレビの後だけに‥‥ねぇ(苦笑)。いや、曲やモーニング娘。は悪くない。悪いのは(ry

  曲が終わり、あっさりとステージを後にするメンバー。ま、ホントの最後は明日の23日だから仕方ないか‥‥と思ってたら、ステージにごっちんひとりだけが残ってる‥‥噂には聞いていたけど、どうやら本当にここでもう1曲だけ、ごっちんのソロがあるみたい。ごっちんが最後に選んだその曲こそ、当サイトの日記タイトルにもなっている"赤い日記帳"‥‥正直、これを歌うと知った時‥‥ゲンナリしたのね。つうのも、「あか組4」でのごっちんの歌の拙さが印象に残ってるだけに、この曲を歌うごっちんに対してはいい印象がないのね。だから「何で最後の最後にこの曲選ぶの? だったら "手を握って歩きたい" じゃないの??」って思ってたんだけど‥‥けど、実際の歌を聴いて、考えを改めされられました。こんなにもすげぇ、すげぇ説得力と表現力を持った歌い手に成長してたんだ、ごっちんは‥‥それを我々に示す為に、そしてリベンジの意味も込めてこの曲を選んだ‥‥のかどうかは本人にしか判らないけど、この選曲は大正解だと思いました。いやぁ~驚いた。踊るの忘れて、完全に聴き入ってしまったもん。結局、唯一フルコーラスで歌われたのはこの曲のみでした。

  しっとりと歌い終えると、感極まって最後のコメントをつっかえてしまったごっちん‥‥それだけ思いを込めて歌ったのね‥‥と思うと、逆にこっちまでウルウルきてしまった。ああ俺、感情移入し過ぎ。

●ライヴを終えて

  実際には本当のラストではなかったものの、最終日の2公演のチケットを持っていない、そして都合で開場に足を運べない自分にとっては、この日のライヴと、そのすぐ後に生放送された「ごっちん卒業スペシャル」での"I WISH"がホントのラストでした。ライヴの内容としては春コンを薄めたような内容で、前回何度も足を運んだ俺にとってはちょっと辛いものがあったのは事実。けど、今後二度と聴くことの出来ないプッチやタンポポの曲達、そして13人がかりで戦いぬいたモーニング娘。を生で観る最後のチャンスだっただけに、感慨深いものはありました。もしかしたら今回は純粋にライヴを観たというよりも、ハロプロ大改変後のちょっとガタガタしつつもそこから抜け出そうと全力で駆け抜ける「過渡期のモーニング娘。」という貴重なものを観た、という方がピッタリだったのかもしれませんね。そして、「モーニング娘。の後藤真希」を観る最後のチャンスだったともいえますが‥‥

  会場から出ると、外は本降りになってました。これは涙雨なのか‥‥この冷たい雨が身体を冷やすだけでなく、こころまでもをクールダウンさせてくれました。帰りの電車の中で考えました。結局「答え」は見つかったのか‥‥それはあれから1日経った今でも判りません。けど、ただひとつだけ、ハッキリしたことがあります‥‥それは「やっぱりモーニング娘。が好きだ」という気持ち。これだけは嘘偽り一切ありません。今後、12人になったモーニング娘。を以前同様に愛せるのか、それは自分にも判りません。自分が本当にのめり込んでいったのは少なくともこの13人でのモーニング娘。なのであり、それと違った形のモーニング娘。を以前と全く同じように見ることが出来るか‥‥それはメンバーチェンジを果たすタンポポやプッチモニ、そしてミニモニ。にもいえることですが‥‥メンバーチェンジ、増減を繰り返しながら更に巨大化してきたモーニング娘。ではありますが、やはり切ないなぁ‥‥結局、ごっちんに何の思い入れもない、今回の卒業に何も思うことはないなんて言ってみたものの‥‥思い入れ、あったんだよな、やっぱり‥‥

  さて‥‥今後、一体モーニング娘。はどういう道を歩んでいくのでしょうか? 来春には圭ちゃんまで抜けてしまいます。それまでにあと何回、俺は彼女達を観ることが出来るのか‥‥。


[SETLIST]
01. Do it! Now
02. そうだ!We're ALIVE
  [MC:全員]
03. 恋愛レボリューション21
04. いきまっしょい!
05. 男友達 [安倍+5期メンバー]
06. メドレー/乙女パスタに感動 ~ 王子様と雪の夜 [タンポポ]
07. メドレー/BABY!恋にKNOCK OUT! ~ ちょこっとLOVE [プッチモニ]
08. ミニモニ。ジャンケンぴょん! [ミニモニ。]
09. 色っぽい女~SEXY BABY~ [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
10. やる気!IT'S EASY [後藤真希]
11. 幸せですか? [ココナッツ娘。]
12. ザ☆ピ~ス!
13. LOVEマシーン
  [MC:安倍・保田・石川・吉澤・加護・紺野]
  [MC:飯田・矢口・後藤・辻・高橋・小川・新垣]
14. Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~
15. ハッピーサマーウェディング
16. 恋のダンスサイト
  [Encore]
  [MC:全員]
17. 本気で熱いテーマソング
18. でっかい宇宙に愛がある
  [Encore-2]
19. 赤い日記帳 [後藤真希]



▼モーニング娘。『モーニング娘。LOVE IS ALIVE! 2002夏 at 横浜アリーナ 』
(amazon:国内盤Blu-ray

投稿: 2002 09 23 02:06 午前 [2002年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), タンポポ, ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, モーニング娘。, 後藤真希] | 固定リンク

2002/08/02

「FUJI ROCK FESTIVAL '02」前夜祭@苗場スキー場(2002年7月25日)

  恒例のフジロック完全レポです。とはいいながら不完全なんですが。まず、今年は最初に宣言しておきます‥‥これまで通りのレポートパターンで前夜祭からやってたら、間違いなく3日目のレッチリあたりは年末にアップなんてことになりかねないので、今年はかなりカンタ~ンにやる‥‥つもりです(とかいいながら、去年のレポを観るとやはり「ごく簡単に進めていきたいと思います。」とか書いてるんだよな、その割りにはかなり長いんだけど)。更に細かいレポートはもうじき出るであろう音楽雑誌や、「fujirockers.org」サイトでの写真付きレポートを読むなりしてください。


◎MANU CHAO RADIO BEMBA SOUND SYSTEM

  元MANO NEGRAのリーダー、マヌ・チャオのソロプロジェクトといえるユニット。とにかく大所帯。何人いるのか数えてみると‥‥出たり引っ込んだりするメンバーもいるので正確な人数はあれだけど‥‥確実に10人前後はいるよ。ま、MANO NEGRAもそんなバンドだったし、その音楽性自体も延長線上にあるしね。ラテンとロックとパンクとスカ/レゲエ‥‥そういったものの完全なる「ミクスチャー」。とにかくカッコイイ。のっけからハイパーテンションで持ってかれるんだわ。曲自体は1~2分といった短さで、それを間断なく矢継ぎ早に次から次へと演奏。曲のテンポも曲数を重ねる毎にどんどん速くなってくし。完全に踊らされてましたね。多分、みんなそんなに期待してなかったと思うんだけど、その場にいた人みんなやられちゃってたね。気づけば前の方はモッシュの嵐。後ろの方はゆったりと気持ちよく踊ってる酔っぱらい多数(俺を含む)。

  時間にして40分程度だったと思うんだけど、これは凄く良かったです。4日間通してもベストアクト5本の指に入る内容・パフォーマンスでしたね。初日(26日)の昼にホワイトステージに出演するんだけど、THE JEEVASと被ってるんで、ここで観ておいて大正解。


◎THE PARKINSONS

  前評判通りの馬鹿パンクバンド。途中から観始めたんだけど、既にエンディング間近で、メンバー全員半裸状態で、演奏らしい演奏とは呼べないノイズとフィードバックの嵐で、(多分)ボーカルがステージ脇の櫓に登り始めて客を煽る。既に3バンド目ってこともあって(確か2番目がMONGOL800だったのかな?酒呑んでて漏れてくる音を聴いてただけなんで、レポはありません。あしからず)、客も出来上がってる状態。ああ、フジロック特有の「マジック」が起きてるよ‥‥あるんだよね、知名度的には全然なのに、客の空気とフジ特有の空気と見事合致して、本来の力以上のものが出ちゃう瞬間が。ここ苗場で、過去何度もそういった場面に出会ってるもの。その瞬間に出会いたくて、こうやって何度も足を運ぶんだよな、遠路はるばる。

  結局、曲らしい曲はひとつも聴けなかったわけですが、とにかく凄くいいバンドらしいことは判りました。時間に余裕があったら是非ちゃんと観てみよう。

  というわけで、この後KEMURI等が出演する予定だったんだけど(何やら忌野清志郎までやったらしい!)、とりあえずまだ前夜祭。長旅の疲れ、雨に濡れた疲れなどもあるんで、温泉に行ってそのまま寝ることに。

  いよいよ明日から本編!

投稿: 2002 08 02 12:00 午前 [2002年のライブ, FUJI ROCK FESTIVAL] | 固定リンク

2002/07/15

「Hello! Project 2002 ONE HAPPY SUMMER DAY」@名古屋レインボーホール(2002年7月13日 夜公演)

  それにしても、今年は何回モーニング娘。及びハロプロのライヴに行ってるんだろう‥‥正直、数えるのが怖いね。しかも、関東だけにとどまらずに、これまで一度も足を踏み入れたことのないような地方にまで遠征してるし‥‥これまで、いくら自分が好きなバンドでも関東近辺以外は遠慮してたのに‥‥初っぱなから福井だしな(爆)

  さて、毎年正月と夏恒例となっているハロプロ公演。ハロプロメンバーが一同に集う機会はこの時だけ。しかも正月は地方公演が結構あるけど(何せ1/2から2月半ばまで回るんだから)、夏公演の方は東名阪各2日(昼夜ありなので、都合4回×3)のみ。ま、どこも1万人クラスのアリーナばかりなので、チケット取ろうと思えば楽に取れる‥‥って思ったけど、俺はファンクラブに入ってるから楽な気がするだけで、実際にはどこも軒並みソールドアウトらしいからね。ま、娘。やあややが観れるんだもん、子供も喜ぶし、親もコンサート行っただけで子供に喜ばれるし(チケット取るまでが大変だし代金も半端な額じゃないだろうけど)、いい事なんじゃないでしょうかね?

  つうわけで、正月公演は地方ホールで1回、アリーナで1回という違った角度で観察することができましたが(それに前半と後半で新曲に変わったユニットもあったし)、今回はこの日1回のみ。しかも初日の夜公演、何を血迷ったか、名古屋です。東京公演がフジロックと重なった為、普通に名古屋選んでたもんなぁ、俺。大阪でもよかったんだけど、ま、フジの直前だし、大阪は仕事で結構行ってるから、まだ行ったことのない名古屋がいいかな、と。それだけの理由だったんですけどね。特に初日だからとか、そういった理由ではなく。

  つうわけで、コンサート内容以外の雑感は日記に譲るとして、ここではとりあえずこれまでのレポートパターンを踏まえて進行していきたいと思います。

●客層

  開演時間20分前に最寄りの駅到着。駅から会場までの間にそれらしいヲタの姿を見かけず、またスタンド席入り口辺りにも全く見かけなかったので、ああ、名古屋って普通のファンが多いのかな?と思ったんだけど、大きな間違いでした。アリーナ入り口付近やグッズ売り場周辺にいました、ハッピや特攻服やお揃いのTシャツ着たヲタの皆さん‥‥俺がバカでした(笑)。客層はいつもと同じかな。ライヴ前に名古屋のプロモーター事情に詳しい人(笑)と話をしたんだけど、やはり親子席とか随分増えてるみたいだし、プロモーターのコネでも娘。とあゆだけは取れないらしい。成る程、納得。あと、やはり娘。の単独コンサートと違って、やはり普通のお客さん(ヲタとも思えない、普通にヒット曲を聴いてるような子達)も多かったですね。

●会場暗転

  直前まで東急ハンズ周辺でお茶してたにも関わらず、サイリウム買ってないし。つうか会場で売り切れてるし(正直驚いた!)。名古屋レインボーホールは円形ホールで、大阪城ホールや武道館に造りは似てるのかな? そんな印象を受けました。今日の自分のポジションはアリーナ18列目の38番。ブロックにしたら前から2ブロック目の3列目(1ブロック15列らしい)、ほぼ中央。肉眼で表情がよく確認出来る位置。ミュージカル以外では、恐らく一番いい席。名古屋まで来た甲斐があったってもんだ。

  5分遅れでスタートし、恒例のオープニング・ムービーがスタート。観ていて気付いたけど、娘。内ユニットがミニモニ。しか紹介されなかった。もしかして今回、プッチやタンポポ、ごっちんソロはないってことなのだろうか‥‥!?(但しパンフレットには出演者の所にプッチとタンポポの名前あり)

●ハッピー♥7

  初っ端は「おこちゃまチームに羞恥プレイ」でお馴染み(爆)の、ハッピー♡7。ステージ左右にはスクリーン、後方には大型電光掲示板型モニターが。そこにメンバーの表情や出来たばかりのPVが流されるのだが‥‥口パクかよ!(怒)テレビ同様、ステージでも口パクで通すつもりらしいです、今年のシャッフルは。なんかここで一気に萎えた。名古屋まで張り切って来たら、まさかブリトニー・スピアーズ並みの口パクを見せつけられるとは‥‥

●セクシー8

  ここも口パク。但しテレビ同様、ごっちんの頭のセリフは生。語るべき点、特になし。つうか、かなり凹み中だった。唯一、梨華ちゃんの可愛さを除いては(苦笑)。

●おどる♥11

  当然口パク。人数が多い分、見応えあり。以上。

●MC、合唱

  全員登場。裕ちゃんとゆきどんが司会進行を。あ、あれ‥‥稲葉がいない‥‥と思ったら、ミュージカルでお馴染みの"なぞの女"に乗ってやって来るし。完全にアツコ・キャラが定着しちゃいましたね、この人。OPD時代が遙か彼方のことのように思えます(涙)。

  簡単なメンバー紹介の後、恒例の全員合唱。稲葉が指揮棒を持ち、"夏の思い出"を唄う。何か、聴いた限りでは‥‥これも口パク!? 何かさぁ‥‥何聴いても口パクに思えてきたよ(苦笑)

●前田有紀

  着物姿のゆきどん。2月の横浜アリーナでお披露目した新曲を唄ってました。ノリがいい演歌という印象。名古屋のお客さんも好意的にPPPH入れてました(爆)

●中澤裕子

  てっきり「FOLK SONGS 2」辺りからカバー曲でお茶を濁すのかと思ってたら、8月末リリースの約1年振りの新曲"東京美人"を唄ってくれました。メジャー感のあるポップなナンバーで、今の裕ちゃんにぴったりの曲だなぁ。最近のつんく♂ワークスの中ではかなりいい感じ。裕ちゃんソロはホントに外しがないなぁと感動。相変わらず気持ち良さそうに唄ってました。

  ここで、何故かバックダンサーとしてあややとミキティが紫のワンピース来て無邪気に踊ってました。ある意味、ちょっと淫靡な世界観を醸し出してました(爆)

●小芝居

  稲葉を中心にして2つの小芝居。なっちとののが現れて、携帯電話を探すというコント。当然、あの稲葉のアフロの中をののが携帯を探すわけで。

  そしてその後、アツコのアフロ&衣装を着たかおりん、圭ちゃん、よっすぃーが現れ、携帯の音が鳴るとよっすぃーがアフロの中から携帯を取り出すというオチ。何だかなぁ‥‥って感じです。普段だったら暖かい目で見守るのだけど、今日は出だしからアレだったから‥‥

●カン梨華

  そして場の空気を一変させるあの「ア~ン♡」(爆)。既にある意味名曲(迷曲とも言う/笑)にまで登り詰めた"色っぽい女~SEXY BABY~"。衣装が一新されていました。シルバーを基調に、お腹のスケスケ部分や縁取りがピンクや緑、黄色、オレンジになったという。もうね、梨華ちゃんの歌がかなり良くなってたの(爆)逆にまいちゃんの歌がちとヤバめでした。4人の息は春コン以上に合ってる感じでしたね、うん。こりゃもう1曲でるな、絶対に(苦笑)

●平家みちよ

  カン梨華の後に"ムラサキシキブ"を聴くと、やっぱり同系統だなぁ、と。今年のつんく♂は本当にこの路線を復活させるつもりらしい。歌は相変わらず良かったです。三重出身ってことで、本来なら一番歓迎されるべき人なんだろうけど‥‥ちょっと弱かったような気が。

●ココナッツ娘。

  唄う前に、梨華ちゃんを除くカントリーの3人と平家さんを加え、アロハな格好をしたココナッツやメロンのメンバーが現れた時点で、あ、やっぱりブーさんのハワイアンナンバーもやるのね、と。となると、当然唄うのはココナッツ娘。がリードボーカルを務めた"真夏の光線"ハワイアンバージョン。思ってた程良くなかったなぁ‥‥つうか、やっぱりこの曲は原曲以上のアレンジは難しいのかなぁ、と。この時は斉藤さんに釘付けでした。最初から最後まで、ずっと口ずさんでましたね、この曲を。

●藤本美貴

  ここでミキティ登場。唄うは"そっと口づけて ギュッと抱きしめて"。この子は観る度にデカくなってる感じがします。あややを越えることは間違いなくないだろうけど、違った路線を極めていってくれればなぁ‥‥と思ってるんですが‥‥

●後藤真希

  ありゃ、ごっちんソロはアリなのかい!? 単に新曲もない、春コンでマンネリ気味だったプッチとタンポポを排除しただけだったのね。唄うは当然"手を握って歩きたい"。残念ながら、以前程の感動はなかったなぁ。聴き慣れたってのもあるし、今回はおこちゃまダンサーズがいなかったってのもあるんだろうね。衣装が水色に変わり、更に爽やかな印象に。歌は後半、特にブレイク部、囁くように唄うパートで声がキツそうだった。喉が辛そうな感じ。ま、普通に唄ってる分には全然問題ない感じでした。

●ミニモニ。

  春コン同様、バカ殿抜きの"アイ~ン!ダンスの唄"。当然あの「ダッフンダ!」の所以外は口パクなわけで。曲がショートバージョンになったせいか、ちょっと違和感アリ。その違和感は曲が短くなったからだけではなく、ダンスのクオリティーも以前より落ちてるように感じた。いや、モチベーションが下がってるのかな? 相変わらず唄い終えたら、ハァハァ息切れしてましたが。

●OG含めてモーニング娘。勢揃い

  裕ちゃんが司会になって、メンバーに「娘。のここだけの話」を発表してもらうというコーナー。ごっちんが圭ちゃんのオヤジ化を心配したり、高橋が加護ちゃんと原宿デートした話や、梨華&圭&まりっぺで健康ランドに行って裸の付き合いをした話、等々。かおりんの、つまらなさそうにしてる顔が印象的でした(涙)。

●再び童謡

  プッチやタンポポがない分、今回は童謡がもう1曲。「ポンキッキーズ」でも披露されてる"カモメの水兵さん"を、稲葉、石井、前田、藤本、平家、カントリーといったメンバーで唄い踊ってました。それにしても、俺の隣にいた姉妹(おそらく小学校低学年とそれ以下の子供)がミニモニ。以外でつまらなさそうにしてるのが印象的でした。つうかヲタ以前に、おこちゃまにまでもアピールしない童謡って一体‥‥

●メロン記念日

  3週間振りのメロン(笑)。歌番組やミニライヴ等でこなれたせいか、今日聴いた"夏の夜はデインジャー!"は、今までで一番良かったなぁ。ダンス的にも、柴っちの歌も。村田さんのダンスは相変わらずキレがいいし、マサオは男前だし、斉藤さんは似非セクシーだし(笑)。曲調のせいか、運命や連打程のスケールのデカさはなかったものの、オーラ自体はやはりドンドン大きくなってる。残念ながらこの曲はトップ10入りしなかったものの(しかもセールス的には前より落ちてるし)、認知度は更に高まったはず。いよいよ次のシングルが最終決戦になりそうだわ‥‥やっぱり行こうかなぁ、北海道!?(爆)

●松浦亜弥

  そして登場したのが、モンスター・あやや。いつの間にかメドレーではなく、ショートバージョンで2曲も唄うご身分に。今年の2大ヒット"Yeah!めっちゃホリディ"と"♡桃色片想い♡"をかますわけだけど‥‥本当にこの子はどこまでデカくなるんだろうか‥‥正直、観てて恐怖感さえ感じたよ。10月には久し振りにソロツアーを観ることになってるけど‥‥もっとデカくなってるんだろうな、この人‥‥サイボーグとかそういう次元じゃないよ、もうモンスターだね。ヨハンも真っ青だよ(それはモンスター違い)。

●モーニング娘。

  先週の27時間テレビで観たあの衣装を着ていたので、予想はついたけど、1曲目は24日に出る賛否両論の新曲"Do it! Now"。この曲の素晴らしいところは、BメロにPPPHを入れるスキを与えなかったことではないか、とライヴを観て思いました。そしてテレビで観た時と違った印象も受けた‥‥引きで全体を見渡すと全然印象が違うのね、この曲。確かにミスムンやウィアライと全然違うし、まぁそれ以前に曲のタイプも違うんだけど‥‥なっちとごっちんの曲と思われがちなこの曲、実はウィアライ以上に5期メンの為の曲だわ。

  その後、紺野の「愛をください~」からスタートする"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"(ショートバージョン)が続き、メンバー紹介へ。簡単にひとりひとりがお約束のネタを披露した後に、正月以来の"I WISH"へ。やっぱりいい曲だなぁ‥‥。

  ここで衣装替えし、"ザ☆ピ~ス!"へ。梨華っちの歌が、どんどん上手くなってるのが手に取るように判る。外しまくってた正月が嘘のように(苦笑)。そして最後の曲というアナウンスと共に"恋愛レボリューション21"へ。この辺になると、ど頭での凹みもすっかり忘れ、PPPHも入れずにひたすらダンシング。日中の蒸し暑さを思い出すような大汗をかいて踊りまくりました。

●ハロプロ勢揃い、そして‥‥

  娘。メンバーが引っ込み、残りのハロプロメンバーがステージに。ライヴ開始時、裕ちゃんがMCで「今日は何かひとつ、忘れてるような気がするんだけど、何だったか思い出せない」って言って、ずっとここまで引っ張ってたんだけど、その答えが判った、それは私達の、そしてみんなの心の中にあります、それは「ふるさと」です、という見当違いの答えが‥‥故郷を大切にしましょうってことか!? それと今回のハロプロと何がどう関係あるのだろうか‥‥。

  そして着替えが終わった娘。が戻ってきて、あの懐かしいイントロが‥‥そう、初めて生で聴く"ふるさと"が。そう考えると、あのMCは単なる曲への前振りとしか思えないわけだが‥‥なっちが途中まで唄い、その後かおりん、圭ちゃん、矢口、ごっちんが唄い、サビ前半をなっち+4期メンバー、後半をなっち+5期メンバーという風に唄う新しいパート分け。「なっちの歌」だと思い込んでいたこの曲をこういう大胆なパート割りで再表現するとは‥‥初期ヲタが怒りそうな事やってるなぁ、モーコー2002といい。面白かったのは、5期メンよりも4期メンの方が歌に安定感があった点。なっちの声と混ざり合った時、安心して聴いてられたのは意外にも4期の方だった。何でだろう!?

  ワンコーラス終わった瞬間に、全員であの童謡"ふるさと"を唄い出す‥‥何だろう、これは!?(苦笑)こっちもワンコーラス終えると、再び娘。のふるさとへと戻っていく。何がしたいんだ、つんく♂は!?(謎)

  そして最後の最後に唄うは、"そうだ!We're ALIVE"。まぁショートバージョンなわけだけど、やっぱりこの曲は強烈だなぁ。しかもアリーナクラスで唄われるべき曲。青山劇場で聴くこの曲も良かったけど、狭いステージ上で唄われるよりも、こういう大舞台で広々と唄う方が、唄う方も観る方も気持ちいいはず。途中からハロプロメンバーが後ろでダンスに加わる。けどさぁ‥‥単に邪魔なだけなような気も。正月のミスムンは曲調がああなだけに、人数が多ければ多いほどカッコイイんだけど、ウィアライの場合はステージ上では他者を受け入れない空気感‥‥ストイックさを持った曲。つまり曲調ではなく、曲そのものがロックなわけですよ。13人以外は全てオーディエンスだ、お前ら指くわえて観てやがれ!てなパワーを感じるのだけど‥‥この曲で終わらせたいっていう気持ちも判るんだけど、やっぱり向いてないよ、こういうメンバーでのエンディングには。

●総括

  つうわけで、今年の夏ハロプロ。18時半スタートで約100分のステージ。5分押しで始まり、終わったのが20時15分。滅茶苦茶早い。つうか短い。メドレーとかない分、曲数的には正月と変わらないものの、こんなにも短くなるとは。しかも口パクありだし。なんかこうなると単なるやっつけ仕事にしか思えないんだけど‥‥そこまで切羽詰まってるなら、何もシャッフルを夏に合わせてやる必要もないんじゃないの? ま、きょうりゅう音頭のタイアップとか話題性とかあってのことなんだけど、曲のクオリティーやライヴのクオリティーを下げてまでも場数を増やす必然性が全く感じられない。これだったら春コン+αの方がまだマシだったのでは!?

  プッチやタンポポのマンネリは春の時点で感じてたので、このふたつを今回カットしたのは評価に値するし、童謡を随所に取り入れるのも理解できる。けど、この構成は難ありなのでは? 間違いなく大阪や東京でもこれと全く同じ構成でやると思うんだけど、これを先に読んでしまった大阪組&東京組は正直、覚悟してから観た方がいいと思います。じゃないと、ちょっと怒りを覚えるかも。俺は見終わった後、ガッカリしたもの。ハロプロ関係のライヴで終わってから「う~ん」と思ったのは初めてのこと(市井ちゃんのは途中までしか観てないので、対象外)。何かこれ観ちゃうと、娘。の夏コンもどうしようかなぁと悩んじゃうよ(って実際、今回は横浜アリーナのチケット、ファンクラブで予約しなかったし。いや、行くとは思うんだけど‥‥)

  本当ならここで


ハロプロ最高!!!(爆)


とかなるんだろうけど、全然そんな気にならないです。もう1回観たい、と思えないし。裕ちゃんの新曲とメロン~あやや~娘。のみ、の流れは相変わらず素晴らしかったし、何度でも観たいと思えるんだけど‥‥シャッフルの印象も今回観てかなり変わってしまったし(かなり評価してたのに)。う~ん、ハロープロジェクトはどこへ向かっているのでしょうか‥‥。


[SETLIST]
  [OPENING MOVIE]
01. 幸せビーム!好き好きビーム! [ハッピー♥7]
02. 幸せですか? [セクシー8]
03. 幸せきょうりゅう音頭 [おどる♥11]
  [MC:全員]
04. 夏の思い出(童謡) [全員]
05. 東京、宵町草。 [前田有紀]
06. 東京美人 [中澤裕子/バックダンス:松浦亜弥&藤本美貴]
  [小芝居その1:稲葉、安倍、辻]
  [小芝居その2:稲葉、飯田、保田、吉澤]
07. 色っぽい女~SEXY BABY~ [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
08. ムラサキシキブ [平家みちよ]
  [MC:中澤、平家、石井、松浦、ココナッツ、メロン、カントリー]
09. 真夏の光線(ハワイアン・バージョン)
   [ココナッツ娘。/コーラス:石井リカ、メロン記念日、松浦亜弥]
10. そっと口づけて ギュッと抱きしめて [藤本美貴]
11. 手を握って歩きたい [後藤真希]
12. アイ~ン!ダンスの唄 [ミニモニ。]
  [MC:中澤、モーニング娘。]
13. カモメの水兵さん(童謡) [稲葉、石井、前田、藤本、平家、カントリー]
14. 夏の夜はデインジャー [メロン記念日]
15. Yeah!めっちゃホリディ [松浦亜弥]
16. ♡桃色片想い♡ [松浦亜弥]
17. Do it! Now [モーニング娘。]
18. Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~ [モーニング娘。]
  [MC:モーニング娘。]
19. I WISH [モーニング娘。]
20. ザ☆ピ~ス! [モーニング娘。]
21. 恋愛レボリューション21 [モーニング娘。]
  [MC:モーニング娘。以外のハロプロメンバー]
22. ふるさと(1コーラスのみ) [モーニング娘。]
  ~ふるさと(童謡、1コーラスのみ) [全員]
  ~ふるさと(娘。の方、サビのみ) [全員]
23. そうだ!We're ALIVE [モーニング娘。]
  (途中からハロプロメンバーが加わり、一緒に踊る)



▼ハッピー♥7『幸せビーム!好き好きビーム!』
(amazon:国内盤CD


▼セクシー8『幸せですか?』
(amazon:国内盤CD


▼おどる♥11『幸せきょうりゅう音頭』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 07 15 02:00 午前 [2002年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, 中澤裕子, 後藤真希, 松浦亜弥, 藤本美貴] | 固定リンク

2002/07/07

ナンバーガール LIVE TOUR "NUM-HEAVYMETALLIC"@水戸ライトハウス(2002年7月5日)

  ナンバーガールのライヴレポートをするってのは、とても難しい。何故なら、その瞬間に鳴っている「音」が全てだから‥‥でもそれじゃあ、たった数行で終わってしまう。とにかく今回は、出来る限りいろいろ思い出して書いてみたいと思う。

  まず会場の水戸ライトハウス。家や会社から車で90~120分程度の距離。ま、千葉LOOKに行くのと同じくらいの距離感かな。初めて行ったんだけど、思ってた以上に狭かった。キャパ的には300人程度という話。2階ってのも実は存在するんだけど、当然ながらこの日は使用不可。真夏のクソ暑い夜、しかもこの日は湿度が滅茶苦茶高くて不快指数90%を遙かに超えていた‥‥そんな日に、これでもかって位にギュウギュウ詰め。約30分近くこの状態で待たされる。とりあえず俺は整理番号も後ろの方だったので、後方を陣取る。ま、それでもブリッツとかその辺のハコと比べれば全然近いんだけどね。

  スタートは19時半の予定なんだけど、ちょっと遅れ気味。すると、急に場内アナウンスが‥‥「Yo~Yo~Yo~Yo~、チェケラッチョ~」てな感じで、ZEEBRAの物真似をした向井がもうちょっとお待ちくださいのアナウンスを(爆)。会場、大爆笑。この状態で待たされ続け、いつ爆発してもおかしくないお客を和ませることに成功。その後、ローディーが楽器のセッティングを開始。ベース・テクの人、いきなりRAMONESの「電撃バップ」を弾き始めて、客に「Hey, Ho, Let's Go!」と歌わせ大満足。つうか何でもありかよ(笑)。

  そんな感じで、終始和んだ雰囲気でライヴは行われ‥‥るわけもなく。ステージに登場した4人は適当に音を鳴らし、向井がお約束の「福岡県博多区出身、ナンバーガール」というアナウンスをした後に、演奏開始‥‥って、実はここからの記憶がすっぽり抜けてる。いや、部分部分は覚えてるんだけど、本当に頭真っ白になった。もの凄い轟音、もみくちゃになる観客、そしてとにかく暑い‥‥って最悪じゃん(苦笑)。

Numbergirl_setlist  右の写真、とある人から貰った画像なんだけど、当日のセットリスト。これを見るといろいろ判る部分があるんだけど、アンコールってのは全然決められてなくて、決まったセットリストを完遂した後、まだ余力が残っていれば数曲やるという形みたい。この前後のライヴでも、アンコールやらない日は全然やってないし、たまたま水戸では1曲だけやってくれたんだよね。しかもアンコール時、メンバーがお客に振舞酒ならぬ振舞ビールをお裾分け。乾杯をした後に"タッチ"をやって終了。実質約100分という、思ってた以上に長丁場のライヴだったわけ。

  そりゃ、1曲1曲、曲目を見ればそれなりに思い出すことも多少あるんだけど‥‥とにかく音圧に圧倒され、各メンバーの演奏に圧倒され、向井の叫びに圧倒され、そしてMCにも圧倒され(笑)‥‥圧倒されっぱなしのライヴだった。ちょっと前に観た「FACTORY」でのライヴも相当な凄さだったけど、あれを遙かに超えた、本当に「BRUTAL NUMBER GIRL」だったわ。最強にして最狂のアルバム「NUM-HEAVYMETALLIC」を伴ったツアーをこういう限りなく小さい会場で観れたこと。とにかくラッキーだったとしか言いようがないね。次はいつ観ようか‥‥フジロック辺りにいきなり飛び入り参加してもらいたいんだけど‥‥無理か。秋にもツアーがあるみたいだから、そっちに期待しよう。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 


※2002年10月7日 追記

  ‥‥って思ってたら、ナンバガ解散が決まってしまい、結局現時点ではこの水戸ライトハウスでのライヴが、俺が観た最後のナンバガになってしまった。あちゃー。結局、ライヴで見せてくれた「異形」の正体を見極めることもなく、そしてその「異形」が「完全変態」するまでを拝むことも出来なくなってしまった。「NUM-HEAVYMETALLIC」を聴けば判るように、あれはひとつの臨界点であり、もしその先があるのなら、バンドは何処に、どのように進んでいくのか、そしてどんな音を鳴らすのか‥‥それが現時点では全く想像つかなかった。実際に今回のアルバムに伴うライヴを2度観たが、アルバムは7月の時点では既に過去のものとなって、更に進化しようとしている最中に見えた。そう、手探りながらもバンドは更に前進していたように思う。だからこそ、勿体ないな、と。

  とはいっても、バンドなんてのは、個々それぞれに感情を持った生身の人間の集まり。永遠に同じメンバーで同じことを続けていることが奇跡的なのであって、これまた当たり前の流れなのかもしれない。インディーズから1枚、メジャーから3枚のアルバムを発表したナンバーガールはこれで終わってしまうけど、結局俺は最後の最後まで7月に観たライヴを上手く言葉にすることが出来ずにいる。それくらい、強烈なライヴだったことだけは間違いない。

  一度も彼等のライヴを観たことがなかった人。こんなライヴレポ読むくらいなら、過去のライヴビデオやライヴCDを聴きまくってください。その方が、よっぽど彼等のライヴの凄さを理解できると思います。そして‥‥観れなかったことを後悔しまくってください。


[SETLIST]
01. BRUTAL NUMBER GIRL
02. ABSTRACT TRUTH
03. SAMURAI
04. Tombo the electric bloodred
05. INUZINI ~ 祭囃子
06. 鉄風 鋭くなって
07. OMOIDE IN MY HEAD
08. NUM-AMI-DABUTZ
09. 性的少女
10. delayde brain
11. MANGA SICK
12. FIGHT FIGHT
13. BRUTAL MAN
14. 日常に生きる少女
15. 黒目がちな少女
16. I don't know
17. EIGHT BEATER
-ENCORE-
18. タッチ



▼ナンバーガール『NUM-HEAVYMETALLIC』
(amazon:国内盤CD / 国内盤2CD


投稿: 2002 07 07 12:00 午前 [2002年のライブ, ナンバーガール] | 固定リンク

2002/07/05

モーニング娘。のミュージカル「モーニング・タウン」@青山劇場(2002年6月10日)

  「モーヲタ界のワールドカップ」こと、モーニング娘。のミュージカル(略してモージカル/笑)「モーニングタウン」に行ってまいりました。当然、娘。のミュージカル観覧は今回が初めて。て優香、ミュージカル自体が初めての体験なんです。なので他の本格的なミュージカルとの比較は出来ません。今回は簡単な感想に留めたい思います(ハロモニを観た感想と同じようなノリで)。

  会場となった青山劇場の座席間隔はやはりコンサート会場のそれとは違って、かなり狭く、7列目とはいっても実際にはステージまでの距離が自分の身長2つ分程の距離だった‥‥近すぎだってば。で、見事に今回も左寄りだった為、恋レボ「ホイッ!」ポジションとは反対に。一体何時になったら右寄りに行けるのか(本当に俺、今年1月の福井からずっと左側なんですよね)

  当日の大まかな流れはこんな感じ。


18:00~19:00 1部(約1時間)
    (10分休憩)
 19:10~20:10 2部(約1時間)
    (5分休憩)
20:15~ ヒットメドレー(約30分)
21:00 全行程終了


労働基準法だか児童福祉法だかで、18歳未満は21時以降の労働を禁じられていることから、どんなに押しても10分程度がギリギリ。実際この日も5分押しでスタートしました。

  それでは、以下に各部毎の感想を書いていきます。


●1部「行け!夢ヶ丘商店街」(出演;なっち、かおりん、よっすぃー、加護ちゃん、高橋、新垣)

※あらすじ(会場で売られていたパンフレットより転載)

  ここは、夢ヶ丘駅北口にある夢ヶ丘商店街。南口にドカンと百貨店ができてしまって、活気なんてどこへやら、寂しいわびしい商店街になってしまった。幼馴染みの仲良し4人の父親たちも店じまいを決意、娘たちの将来の予定もなんだか狂ってしまったようだ。

  八百屋の娘の吉澤はバスケでインターハイを狙っていた。食器屋のン娘の加護は、かわいい制服の私立高校に行きたいと思ってた。工務店の娘の高橋は、もっとトランペットを吹きたかったし、呉服屋の娘の新垣は、デザインの専門学校に行きたかった。でも、店じまいで引っ越さなくちゃいけなかったり、親にお金の苦労をさせたくなかったり。あ~、夢がどこかに消えていったような気分なのだ。4人は、ぞろぞろ連れ立って、ドーナツ屋に入って行った。そこには、なんとな~くバイトをしている飯田がいる。

  みんなで、くだくだしゃべっていると、カラオケ屋からバイト帰りの安倍がやってきた。安倍の父は商店街の団子屋。頑固一徹だけど、堅実な商売をしていて、店を手放さずに済んでいる。けれど安倍の夢は、団子屋ではなく、パティシエ(ケーキ職人)になること。なんとか父を説得して、団子屋をケーキ屋にできないものなのか!?!?!? 和菓子職人としての父のプライドを傷つけずに、安倍の夢を叶えるには‥‥。

  仲間みんなで知恵を絞りあい、夢に一歩踏み出した。

※気になったポイント

・やっぱりなっち、オーラありすぎ。出てきただけで場が華やかに。
・加護ちゃんのやっさん(メガネ、メガネ)と三枝師匠「いらっしゃ~い!」
・高橋の標準語(時々違和感あり)
・新垣のおでこ(笑)
・かおりんの、さりげないやさしさ(これに気付いたとき、ちょっと感動)
(補足)ドーナッツ屋でのシーン。娘。のメンバーが何やら話し合ってる時、高橋のシャツが腰につけたワイヤレスマイクの箱に引っかかって捲れていた。それに気づいたかおりん、劇中にも関わらず台詞のないところで、さりげなく元に戻してあげた。なんかお姉さんっぽくて萌えた(笑)
・よっすぃー、セリフ忘れて冷や汗!?(父親役の役者さんが台詞をフォロー)
・なっち、セリフ噛んでアドリブ。全員笑うし(つうか、なっちが笑うとどうしてもハロモニコントのようだ/苦笑)
・ラストでの、加護ちゃんのセクシーショット(チラリズム。確信犯だね/爆)
・ミカ、髪型変えたのね? 短く切ってパーマあててました
・そしてアヤカ。ほ‥‥惚れた(爆)

※全体的感想

  話の内容が人情モノなので、逆は極力抑え(2部と比べて)、結構まともに演技していました。やはりなっちが光ってた。加護ちゃんは、前回の「LOVEセンチュリー」でも大仕事をこなしただけあるし、今回も個性的な役回りを楽々こなしていたように感じられた。よっすぃーは‥‥演技はあまり向いていないように思った(苦笑)。どうしても彼女の台詞を聞いていると「吉澤ひとみの、世界のジョークショー」が頭に浮かんできてしまう(爆)。あ、よっすぃー。マジで痩せた方がいいって。ヤバイよ、あれはマジで。かおりんは無難な役だったので、特に可もなく不可もなくといったところか。

  新メンバー‥‥高橋は標準語での台詞だったためか、時々ぎこちなさを感じることがあった。それでもかなりよく出来てた方だと思う。去年の4期メンバーの某棒読み嬢と比べれば‥‥(涙)新垣も本当によく頑張ってた。

  やはり先輩メンバーの頑張りや脇を固めた役者さん達(長江健次がなっちのお父さん役だもんなぁ‥‥時代を感じるよ/汗)の演技力によって、終わる頃には完全に笑いを忘れてジーンとしてたし。ま、ストーリーを1時間で無理矢理まとめた感がなきにしもあらず、だけど。


●2部「時給720円!青春見習い中」(出演;梨華っち、その他大勢/笑)

※あらすじ

  夢ヶ丘駅南口にドカンと建っているミライ百貨店。その一階に、いつもにぎわっているお店がある。キッチンズバーガー夢ヶ丘店。しっかり者の店長・保田に、ぶりっ子の学生アルバイト・石川と、カワイ子ちゃん揃い。お客から人気のふたりだけれど、実は、本社から来ているエリート社員・後藤に憧れている。クールで、格好よくって、とにかくイカす男。保田も石川も、ハートの気持ちをいっぱい飛ばすけれど、どうもうまく命中しない。その上、社長の娘の真里までが、お色気ムンムンで後藤にまとわりついている。

  キッチンズバーガーに、新人のバイト・紺野がやってきた。初日から遅刻はするし、ドジでピントがずれていて、失敗ばかり。後藤はイライラ、保田はピリピリ、石川はあっけにとられてポカン。けれど、紺野には北海道で獣医になるという夢があった。そのために今はお金を貯めて、まっすぐ進むのみ。彼女の素直な一生懸命さは、見知らぬ人に対しても同じ。百貨店の中でたまたま出逢った辻は一緒に本を探してもらったり、後藤の妹のまことは、同じ品物を買おうとして譲ってもらった。そんな紺野に、後藤のクールな気持ちも少しずつ揺らいでいくが‥‥。

  ある日、後藤はニューヨーク転勤の命令を受け取った。

※気になったポイント

・「完璧ですっ!」(紺野の口癖)
・圭ちゃんのヒステリックな形相(地ですか、あれは?/苦笑)
・ごっちんの声の通りが異常に良かった(男性役だしね。なっちを越えるのも近い!?)
・辻ちゃんの足‥‥(苦笑)
・矢口の足。あんなに細かったんだ‥‥思わずドキッとしたし
・同様に、梨華ちゃんの足。つうか細過ぎだってば(笑)
・紺野は頑張った。ある意味主役だっただけに、セリフも異常に多かったんだけど、声は何とか最後まで保った。後半ヤバ目だったけど
・小川‥‥君の役には何の意味が(略
・カントリー娘。がカントリー本人の役で出演。「初めてのハッピーバースディ!」を唄う。要所要所で押さえ気味に踊る梨華っち、が圭ちゃんに注意され反省。しかし、サビ前に自らスタンドマイクを持ってきて歌に加わる(笑)。初「生ハピバス」しかも4人ver.だし♪
・梨華っちの生足(つうかこの人、O脚だったのね、初めて気付いた)
・梨華っちのダンス。ミュージカルに関しては圭ちゃん越えてた‥‥かも
・梨華っちのセリフ‥‥とりあえず、棒読みはクリアしてた(苦笑)

※全体的感想

  1部とは相反する、全体的にコメディー色の強いストーリー。ま、最終的にはラブコメディーってことでいいのかな。そういうこともあってか、ストーリーが中途半端だし、何だかなぁ‥‥と思う瞬間も多々あり。つうか、娘。の配役に関しては最悪だったと思う。

  主役をごっちん(男役)と、大抜擢の紺野に振ったのはよしとしよう。実際、紺野は本当によく頑張ったと思う。何せ全台詞を一番最初に全部覚えたらしいからね(驚)。それと、紺野の歌ソロが結構フューチャーされていて、それが娘。ライヴ等で聴くものより、遙かに声が通っていて良かったと感じられたこと。これが一番大きいかな。つうか紺野って、いい声してるんだなぁと。ただ、やはりまだ喉に負担をかける事が多いようで、1時間の劇中、終盤の台詞や歌はかなり微妙だったけど‥‥。

  圭ちゃんは、演技というより‥‥普段と一緒っぽかった(笑)。いや、ヒステリックだからというわけではなく、台詞まわしが普段の娘。番組やラジオとかとあまり変わらなかったから。演技してるというよりは、ナチュラルなんだろうね。ま、そこが彼女の魅力でもあるんだけど。

  矢口はもう、ブリブリのお嬢様役。普段のコントでやってそうな役回りなので、これも違和感なし。彼女も演技というよりは、コントしてるような錯覚に陥る‥‥単にミニモニ。やぴょ~ん星人の衣装を着てないだけで(笑)。

  可哀想なのが‥‥ののと小川。正直、辻褄合わせで追加されたような役だった。だって、いてもいなくても物語上、それ程問題なさそうだったし。同じ5期メンバーの高橋、新垣、そして紺野がこれだけ頑張っていい役やってるのに‥‥というジレンマ、かなりあったんじゃなかろうか? そしてのの‥‥もうこれは仕方ないのかなぁ、と。いろんな意味で。けどまぁ、彼女がステージにいるだけで、場の空気が変わるのは確か。やはりなくてはならない存在。だからこそ、もっと大切に扱って欲しかったなぁと。

  さぁ、そして‥‥ある意味主役の(笑)我らが石川梨華サマ。棒読み解消、演技力向上、歌もある程度安心して聴けるようになった‥‥これ以上何を褒めればいい!?(笑)ギャルっぽい口調の女子大生役なんだけど、この人が言うと‥‥つうかどんな役やっても「石川梨華」なんだよね(苦笑)。これは褒めるべき点なのか、欠点というべきなのか悩むところですが。ま、かなりフューチャーされていたので個人的には良しとします。目の前で「初めてのハッピーバースディ!」唄ってくれたし(笑)


●3部「モーニング・タウン・フェスタ!」

  ミニライヴ・ヒットメドレー。基本的には全曲ショートバージョン。まずは新垣の「愛をください~♪」からミスムンでスタート。考えてみればライヴでミスムン・ショートバージョンって初めてじゃないか?フルバージョンとして大切に扱われてきた曲だけに、ちょっとガッカリ。

  ちなみに俺からステージまでの距離、およそ3~4メートルといったところ。俺の前には常に圭ちゃんとにいにいがいました。梨華っちもよく来てくれたし、ごっちんも。かなり客を観察してるね、ごっちんって。あと圭ちゃんはMCの時とか、ちゃんと二階席にも手を振ったりしてたし。こちらが手を振ると、ちゃんと目線が合うような感じで手を振ってくれるし。ああ、ファンを大切にしてるなぁってのが何となく伺える瞬間だった。

  とにかく、こんな至近距離で娘。13人のステージを観れるというのはある意味贅沢。なもんで、どこに目線を送っていいのか、どこを基準にステージを観ればいいのか‥‥って感じで、結局梨華っちよりも圭ちゃんや高橋、ごっちんを眺める機会の方が多かったし。

  ハピサマを唄った後、1回目のMCはかおりんが簡単に済まし、そのままピ~スへ。続いてまたMC。2チームに分かれ、最初は1部の6人。その間に残りのメンバーは着替えに。そして2部メンバーが戻ってMCをすると、今度は1部メンバーが袖に引っ込み着替え。そうして全員揃ったところで恋レボ~ウィアライという流れ。とにかくステージが狭く感じるので(演劇場なので奥行きはあるんだけど、幅は通常のホールより狭い感じ。中野サンプラザより狭いかも)、動きも通常のライヴよりこぢんまりしてる印象。特にウィアライは嫌という程それを感じた。

  18歳未満のメンバーが殆どなので、21時には終了させなきゃいけない。ウィアライが終わった時点で21時5分前(笑)。急いでアンコールに。初めて生で聴くでっかい宇宙。ミュージカルの終演を思わせるような構成で、歌の途中でハロプロメンバー(ココナッツ、カントリー、石井ちゃん、稲葉貴子)や他の全出演者が出てきて星のついたステッキを振って、正しくカーテンコールといった感じ。全演目が終了し、娘。の皆さんがステージを去った瞬間に21時。3時間という長丁場のステージはこれにて終了。いや、それでも長く感じなかったのは、やはりミュージカル中は座って観てられたのと、最後の30分のライヴで弾けられたからでしょう。


[SETLIST]
1. Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~
2. ハッピーサマーウエディング
 [MC]
3. ザ☆ピ~ス!
 [MC/1部チーム、2部チームに分かれてのMC]
4. 恋愛レボリューション21
5. そうだ!We're ALIVE
 [ENCORE]
6. でっかい宇宙に愛がある


●総評

  ミュージカルの内容はともかく‥‥まぁ‥‥もうこんな至近距離で娘。の皆さんを観ることもないだろうな。ミュージカルに関しては、よくヲタの皆さんが「1回観たらまた観たくなる」っていう意味がよく判った。1200人キャパで、しかもヒト桁列ならかなり間近で観れるわけだし‥‥ただね、やっぱり俺はステージはおまけで、あくまでミュージカルを観に行ったわけですよ。そういう意味では、1回で十分だと思います。どうせDVD出るんだろうし(実際、早くも9月には発売決定してるし)。

  もし来年もこの手のミュージカルがあると仮定して‥‥1万以上払って無理して行こうかどうか悩んでる人。これまでアリーナ後方でしか娘。を観たことがないって人なら、1度は無理して行ってみてもいいかなぁ。けど、ヤフオクとかダフから定価以上で買う必要はないと思う。そこまでの価値があるかどうかは俺には判らないし。まぁこの辺はその人の価値観なので何とも言えないけど。それ意外の人は、無理して行くことはないと思う。DVDやビデオで十分だよ。歌は全部テレビサイズだし、だったら夏コンで地方遠征した方がまだいいと思うし。

  とにかく、いい意味でも悪い意味でも、「アイドルが演じるミュージカル」。それ以上でもそれ以下でもなかったと思います。内容だったら前回の「LOVEセンチュリー」の方が上だと思うし、全体的な出来なら今回の方が上だったと思います(あくまで前回分はDVDで、今回のは1回しか観てない俺の感想ですのであしからず)。



▼モーニング娘。『4th「いきまっしょい!」』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 07 05 01:48 午前 [2002年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ミニモニ。, モーニング娘。] | 固定リンク

2002/06/29

エレファントカシマシ@渋谷公会堂(2002年5月30日)

  ここ1年程のエレカシは、特にクラブツアーが中心だったこともあって、こういう中規模ホールでのツアーは随分久し振りのような気がする。けど、実際には1年半振りくらいなんだよね(「SWEET MEMORY」でのツアー以来)。ま、新作「LIFE」がああいう穏やかな構成だったこともあるから、合ってるといえば合ってるけど。

  このツアーの前哨戦ともいえる5/3の「FACTORY」出演時の構成から、今回のツアーの大まかな流れを感じることが出来たが、やっぱり"ガストロンジャー"や"コールアンドレスポンス"はやらないんだろうなぁ‥‥ライヴを観る前からそう確信していた。だって合わないもの、こういう攻め一方の曲は今回のアルバムの曲には(その割には"奴隷天国"とかやってたよな)。何か、このサイト初めてから観始めたエレカシは、ずっとこの2曲をやり続けてるだけに、どうも「ガストロやコレスポをやらないエレカシ」ってのが想像出来ないんだよね‥‥で、いざ新作を聴いてみれば「ああ‥‥」っていう内容だったし。

  そういう意味で今回のツアー、あんまり期待してなかったんだけど‥‥これがいざ終わってみると、かなり楽しめたんだわ。いや、エピック時代の曲が多かったからではなく、単純に新作の曲がアルバムで聴く以上に良く思えたんだわ。決してライヴ向きってわけではないけど、こういう風にじっくり聴かせる曲を、ちゃんとじっくり聴かせようとする姿勢だったり、会場の雰囲気だったり(ま、客の雰囲気は決してベストとは言えなかったけど)。

  ライヴの流れを簡単に、感想書いてみます。

  ステージ上には向かって右側に一段高い位置にマイクや椅子が設置、向かって左側にもキーボードやらマイクが設置。恐らく今回のツアー、ブラス隊が付くんだろうな‥‥とは思ってたけど、実際に付いたのはこの日だけだとか。そういう意味では非常にラッキーだったかも。

  ライヴはまず楽器隊の3人がステージに現れ、ドラムのトミが聞き覚えのある8ビートを叩き始める。「FACTORY」と同じく、"奴隷天国"からスタート。そのまま"おはよう こんにちは"、"デーデ"という流れは、「FACTORY」の時と全く同じ。ツアーラスト前ということもあってか、多少声が荒々しい気がしなくもないが、それでもかなりの気合いを感じる。この後にお馴染み"武蔵野"を演奏。ああ、ちゃんと「GOOD MORNING」の曲もやってくれたよ。

  それ以降は、新譜タイム。"女神になって"の時には予想通り、ブラス隊3名が加わる。あ、今回のツアーには、新曲に関してのみキーボードが加わっております。アルバムにも参加しているメンバーらしく(かの有名な山本拓夫氏も参加)、「FACTORY」で聴いた時よりも更に格好良くなってました。音に厚みが加わったのは勿論、無骨なリズム隊に分厚いホーンの音が融合したこの曲は新作の中でもかなりカッコイイ。「GOOD MORNING」では打ち込み+宮本という印象があったけど、新作はバンド+生音というイメージがあるので、こういう完全再現は大歓迎。「ステージ上に4人以外の人間が参加する事に嫌悪感がある」って人はまずいないと思うので、今日を選んで大正解だった(って単に今日しか観れなかったんだけど、休みの関係で)。

  その後、静かめの曲が続く。"秋 -さらば遠い夢よ-"ではハプニングが。ワンコーラス唄い終わるか終わらないかで、宮本が歌をストップ。どうやらお客の仕草(動き?)が気になったらしい(笑)。気を取り直して、再び最初から唄い始め、今度は完奏。やれやれ。

  そして"マボロシ"の時には四重奏のストリングス隊が右側に登場。ブラスだけでなく、弦楽器まで用意するか‥‥すんげぇ豪華だな、今日は!? アルバムラストを飾るこの曲はやはり一種異様な凄みを感じた。激しい曲でもなく、穏やか過ぎるわけでもなく‥‥なのに宮本の歌だけはドライアイスのような刺激を我々に与える。メチャメチャ熱いんだけど、その熱さが聴き手の心に突き刺さる時には、熱さを通り越して冷たささえも感じさせる。そういう刺激。とにかく、新作の曲は宮本の歌がグ グッと心に突き刺さる。「GOOD MORNING」での突き刺さり方とはまた違うんだよね。勿論、こっちの札も宮本はずっと持っていたんだけど、ここまで徹底的にやったのは‥‥恐らく小林武史の影響なんだろうね。で、その小林のやり方と宮本との間に葛藤みたいなもんがあったはず。ここで形にされているものが必ずしも宮本が望んだ形100%とは言い難いけど‥‥けど伝わってきたよ。

  キーボードが加わったことで、ちょっとテンションダウンを感じずにはいられない"暑中見舞 -憂鬱な午後-"、アルバム後半のハイライトといえる"真夏の革命"(再びブラス隊が加わる)と勢いで押し切り、本編最後はしんみりと"普通の日々"で終わる。当然弦楽器隊が加わった形で。何か違和感あるなぁ‥‥こういう終わり方。だって小林武史っぽいんだもん、この終わり方(苦笑)。まさかセットリストにまで小林絡んでないよな!? そんな疑念さえあったけど、とにかく歌と演奏は素晴らしかった。

  アンコールを「第二部」と宮本が言った通り、本編とは流れが違うような感じだったアンコールは、ちょっと古いファンにはたまらなかったんじゃないかな? いきなり"金でもないかと"だもんなぁ‥‥一瞬、「あれ、これ何だっけ!?」って思ったもん、俺(苦笑)。その後、これまた懐かしい"浮雲男"(みんなもっと煙草を吸おう!とか言ってたっけ、宮本)、そして生ストリングスを加えた"昔の侍"を挟んで"優しい川"って‥‥一体何のツアーですか!?って感じ。ま、個人的には初めて生で聴くエピック時代の曲が多かったので嬉しいけど。

  その後、アコギを持って椅子に座った宮本。急に"今宵の月のように"を弾き語り。ワンコーラス唄ったところでエンディング。そのまま久し振りの"珍奇男"へとなだれ込む。歌の合間のコードストロークがカッティングがアルバムとは違ってて、一瞬ドキッとさせられる。この曲はバンドが加わってからの破天荒振りがとにかく凄い。初めてアルバムで聴いた時にも思ったけど、初めてライヴで聴いた時には更にそう感じて震えた‥‥こういう曲を演奏するエレカシって、本当にLED ZEPPELINみたいだなぁと。いや、本物のZEPをリアルタイムで観たわけじゃないので完全なる比較は出来ないけど‥‥こういうスタイルで、こういう演奏で、こういう歌を唄うバンドって他に思い付かないよなぁ。圧巻の一言。

  二度目のアンコールでは、そういえば今日やってなかったね?という印象さえ持った(逆に、それだけここまでの流れが圧巻だったと考えることもできる)"悲しみの果て"、そしてアルバム未収録の"ハロー New York!"でグルーヴィーなロケンローを聴かせ、最後の最後に名曲"あなたのやさしさをオレは何に例えよう"が登場。当然ブラスもストリングスも全部加わった超豪華バージョンで。総勢12人って‥‥昔のミスチルじゃないんだから(汗)。ま、この曲をこういった完全バージョンで聴くことも今後そうなないだろうから、かなり貴重だし、実際その凄さはハンパじゃなかった。楽曲の良さ、ノリの良さもあって、更に楽器隊の表現力や歌の凄みもある。何かさ‥‥ガストロだ、コレスポだって、そういうのに拘るのが馬鹿馬鹿しいと思える程に格好良かった。つうか、この日のライヴで新作「LIFE」全曲を生演奏で(しかも完全再現版で)聴いて、改めてこのアルバムの良さが見えてきた。うぁ俺、何で今までそれに気づかなかったんだろうね。きっと俺もガストロやコレスポに惑わされてたひとりなんだろうね。それと、小林武史っていう外部の人間が関わる事への危機感も。特に俺はミスチルファンでもあるから、小林ってプロデューサーがどういう仕事の関わり方をする人か、ある程度判ってるだけに余計心配だったのよ‥‥けど、そういう心配は‥‥少なくとも今日のライヴを観る限りでは無用のようだわ。つい最近までの「不良中年」的な初期衝動エレカシも勿論好きだけど、こういう「大人の男」をとことん感じさせるエレカシも好きだわ。きっと、以前の「愛と夢」の頃もこういう事がやりたかったんじゃないかなぁ‥‥ただあの頃は打ち込みに奔り出したり何やらで、結局それが空回りした感があるし。きっとこの路線をずっと続けることはないだろうけど、これはこれで俺、認められるよ。

  真性のファンの方々はどう思ってるか知らないし、知りたいとも思わないけど、俺はこれもエレカシの進むべき道のひとつだと思う。だってこういう面はずっと持っていたわけだし。ただ、それが歳を取ることによってなのか、それともプロデューサーによってなのかは判らないけど、そういう面が更に強調され、クドいくらいに前面に押し出された。それに嫌悪感を感じるのかもしれないね。まぁ楽曲そのものが嫌いっていうなら仕方ないけど、単に「こういうエレカシは嫌い」だからといってエレカシ自体を全否定することはないと思う。たった1枚のアルバムで(聴き手その人にとっては)失敗したからといってそれまでを全否定することはないんじゃないかな、と。これはエレカシだけに留まらずどのアーティストにも言えることなんだけど‥‥ ま、そういう人は次の曲やアルバムが異常に素晴らしいもの(というか、その人の感性にフィットするもの)だったりしたら、前回をなかったことにしてでも「○×サイコー!」とか言ってるんだろうけど。

  何も全てを肯定しろとは言ってない。けど、ひとつの躓きから全否定することもないんじゃないかな、と。今回のアルバム~ツアーで特にそう感じたな。さてさて、多くの「否定的なファン」の皆さんは今後どうなさるんでしょうか? エレカシの今後よりもそっちの方が気になる俺だったりして(笑)。


[SETLIST]
01. 奴隷天国
02. おはよう こんにちは
03. デーデ
04. 武蔵野
05. 女神になって
06. 部屋
07. 面影(おもかげ)
08. 秋 -さらば遠い夢よ-
 (途中で中断。アドリブの後、仕切直しで歌い直す)
09. かくれんぼ
10. マボロシ
11. 暑中見舞 -憂鬱な午後-
12. 真夏の革命
13. 普通の日々
--アンコール--
14. 金でもないかと
15. 浮雲男
16. 昔の侍
17. 優しい川
18. 今宵の月のように(宮本弾き語り)
19. 珍奇男
--アンコール--
20. 悲しみの果て
21. ハロー New York!
22. あなたのやさしさをオレは何に例えよう



▼エレファントカシマシ『ライフ』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 06 29 12:00 午前 [2002年のライブ, エレファントカシマシ] | 固定リンク

2002/06/23

メロン記念日「夏の夜はデインジャー!」発売記念ミニライヴ&握手会@神奈川・関内ホール(2002年6月22日)

  というわけで、メロン記念日の6枚目のシングル"夏の夜はデインジャー!"発売記念のイベントに行って来た。ハロプロ関係にハマってからはもちろんのこと、他のアイドルでもこのような(握手会やサイン会)イベントには参加したことが一度もない自分にとって、正に未知の体験。一体どうなるやら‥‥という感じで当日臨んだ。

  今回はとある方がイベントの整理券が1枚余っている、とのことで俺に譲ってくれたことから全てがスタートし、実際行くことが決まったのはイベントの2~3日前。当然知ってる人が一緒というわけでもなく、いつものハロプロ系ライヴと一緒でひとり参加することにした。

  まぁイベント参加への経緯はこの辺にして‥‥イベント全体の感想は日記の方に書いてるのでそっちを参考にしてもらい、ここではミニライヴそのものの感想を書いてみたいと思う(日記って何!?っていう人は、どこかに隠れているので探してみて下さい/笑)。

  イベント自体は19時30分スタート予定だったが、実際に俺が入場したのがほぼ19時30分(苦笑)。19時開場だったのだが、一瞬列が少し動いた程度で、それから30分近くそのままの状態。結果、20分遅れでイベントはスタートした。
  前説でソニーのスタッフらしき人が注意事項を説明。その後、会場が暗転してステージ袖から4人の人影が‥‥それぞれ個々の立ち位置でポーズを決めて、音楽が流れると同時にステージにスポットライトが当たる。当然1曲目は新曲"夏の夜はデインジャー!"だ。とにかくオーディエンス(というかヲタ/笑)の歓声がもの凄い。こんな狭い会場(キャパは約1000人程度とのこと)でハロプロ関係のライヴを観るのも初めてだったし、メロンヲタがこんなに集まるのを眺めたのも初めてのこと(つうか自分もそのひとりだんだが)。野郎の熱い(or暑い)歓声に驚くメロンの4人。終始笑顔で唄い踊る。途中で斉藤さんと大谷さんが向かい合って笑っていたが、ダンスでも間違えたのだろうか。それとは対照的に常にキリッとした真剣な眼差しで激しいダンスを見せるのが村田さん。新曲のTV出演時にも思ったけど、この曲での村田さん、えらいかっけー。俺の中でかなり株アップ。柴田は文句なしにカワイイ。しかし、PA不調なのか、前半はマイクを通した歌声が殆ど聞こえず、一瞬「口パク?」と思える程、カラオケとヲタの歓声にかき消されていた(途中でマイクの音量が上がり、何とか聴ける程度まで持ち直す)。あ、ここで唄われたのはTVと一緒で、2番を省いたショートサイズだった。

  歌い終わると、4人一列に並んでMC。とにかくヲタの歓声がデカ過ぎたり、いちいちメンバーの話に茶々入れたりで、何度も話が中断。それだけ観客側はヒートアップしてたってことだけど‥‥いくらファンイベントとはいえ、これはもう単独ライヴ並みのノリ。実際メロンの4人も「何だかメロン記念日の単独ライヴみたい」と嬉しそうにしていた。このMCでは主に自己紹介がメイン。

  MCを終えると、メロン怒濤のヒットメドレー。"This is 運命"と"さぁ!恋人になろう"の2曲を披露。共にCDと同じフルサイズだ(!)。これは正直嬉しかった。これまで同様のイベントにも参加したことなければ、春の平家さんとカントリーとの共同ライヴにも行けなかった俺は、ハロプロライヴやあややコンでのショートサイズでしかこの2曲を唄う姿を見たことがなかったからだ。とにかく、"This is 運命"でのテンションがハンパじゃない! この日俺は抽選で7列目の席をゲットできたのだけど、まぁあややコンの時よりも距離はあるにせよ、こんな間近で彼女達の唄い踊る姿を見れるというのは何とも嬉しいもんである。いや、嬉しいとかそういう次元じゃないな‥‥もう俺、何も考えられずに飛んだり踊ったり唄ったりしてたもん。そして"さぁ!恋人になろう"でのコールアンドレスポンスも鳥肌モノ。もうこの2曲は無敵だね!? 早くこのテンションを保ったアルバム&単独ライヴを体験したいもんだよ‥‥実はその日も案外近かったりしてね?

  2曲をフルで唄った後は、再びMCへ。ここでは先日放送された「うたばん」と、イベント前日に出演した「ミュージックステーション」等の裏話を披露。さすがに「うたばん」での『おまじない』については種明かしされなかったが(次の出演時までのお楽しみとの事)、まぁ聞いてこっちが幸せな気分になれたのだからよしとしよう(何じゃそりゃ)。
  そして話題は新曲のPVについて移り、撮影時のエピソードを個々に話していった。まぁこれから大阪や名古屋等でも同様のイベントがあるので、その内容について触れるのはここでは止めておこう(つうかひとつひとつ書くのが面倒なだけだが)。

  MCが終わると、何と早くもイベント最後の曲だという。当然ブーイングが起こるわけだが、まぁ19時半スタートでこの後に来場者全員との握手会が控えているのだから、仕方ない。最後に唄われたのは、この日最初にも唄った新曲"夏の夜はデインジャー!"のフルサイズだった。人前で唄うのはこれが初めてらしいが、やはり斉藤さん、途中で笑ってたけど‥‥間違えたの?(笑)まぁそれはいいとして、柴田の歌がかなりキツそうだった印象を受けた。踊りながら唄うと声量のなさが影響して、更に歌声が小さくなる傾向にあるんだな、彼女。まぁ梨華ちゃんと比べれば、踊りながら唄える分だけマシだと思うけど(どっちもどっちとか言うなそこ)、この大役をそれなりにキチンとこなそうとするその姿にはやはり見とれてしまう‥‥つうか可愛すぎだってば柴田。とかいいながら、俺の中ではこの日は斉藤さんを中心に回っていたんだけどな。

  ライヴ自体は約40分程度。イベントとしては長い方なのか短い方なのか、ちょっと判断がつかないが、かなり内容の濃いイベントだったことには違いない。たった4曲で40分なのだから、少なくともその半分以上は喋っていた計算になるわけだし。メロンの4人が話してる姿をこんなにも長時間見て聞いてられるというのは、ファンにとっては至福の時なわけで。

  それにしても‥‥握手会ついでのミニライヴでこんなホールを借りてしまうとは‥‥もしこの"夏の夜はデインジャー!"がトップ10に入ってそこそこ売れてしまったら、次の曲でもメロン記念日は新曲発表イベントをやるのだろうか? あややは「LOVE涙色」までそういうイベントやってたんだっけか?(ゴメン、「100回のKISS」の時やったのか俺知らないのよ)もしかしたら、これがこの手のイベントとして最後になってしまうのか‥‥そういう意味では非常に貴重な、本当にいいライヴを見せてもらったと思う。あれは間違いなく、イベントの延長としてのミニライヴではなく、ライヴのオマケに握手会が付いてきたようなもんだろう。それくらい、メロン側も観客側も素晴らしかった。

  次にメロンを生で観れるのは、3週間後に名古屋レインボーホールにて、かぁ‥‥(爆)


[SETLIST]
01. 夏の夜はデインジャー!(ショートサイズ)
--MC:自己紹介--
02. This is 運命(フルサイズ)
03. さぁ!恋人になろう(フルサイズ)
--MC:うたばんやMステ等出演時の裏話、PV撮影秘話等--
04. 夏の夜はデインジャー!(フルサイズ)



▼メロン記念日『夏の夜はデインジャー!』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 06 23 09:37 午後 [2002年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2002/05/29

BLITZ BEAT HOLIC vol.3@赤坂BLITZ(2002年5月28日)

  ZIGGY復活!‥‥っていや、解散してたわけじゃないんだけど、とりあえずお約束ってことで。この4/1からいよいよ正式に「ZIGGY」名義での活動が再開され、スポーツ紙やオフィシャルサイトでは「ZIGGY開幕」っていう風に野球に例えてこんな表現されてます(じゃあ秋~冬はストーブリーグ繰り広げるのかい、とかいうツッコミはなしの方向で/笑)。いい感じじゃないですか、非常にやる気を感じさせる表現で。

  で、そのZIGGYさん達。既に新作のレコーディング中でして(ってSNAKE時代のラストアルバムが昨年の12月、森重氏のソロアルバムが4月に出たばかり‥‥何なんだ、このハイペース振りは!)、6月にはSNAKE時代にも演奏されていた"HEAVEN AND HELL"を先行シングル、7月には同名のアルバムをリリース予定‥‥ってことで、アルバム出るまでライヴはお預けかな!?とか3月にSNAKEのラストツアー観た時に思ったのだけど‥‥ツアー終了から約2ヶ月でもう戻ってきやがった(笑)。しかも、若手バンドとの対バン形式で。

  実は俺が観たこの日のステージがZIGGY名義での復活ステージ1発目ではなく、その1週間前にTVKの音楽番組「LIVE Y」の為にライヴ収録してまして(クラブチッタでだったかな?)。まぁ演奏時間自体は短いものらしかったのですが、お客からお金を取った形でのライヴは今回が最初ってことで、ZIGGYさN側としてもお客側としてもとても思う事が多かったんじゃないでしょうかね?(感慨深くなってたのは何も俺だけではないと思われ)

  が‥‥そんな感慨深さも、当日開場時間直前にライヴ会場前に到着した時にブチ壊されました‥‥客、少なすぎ!(苦笑)あのね、俺は当日の整理番号、B-32番だったのね。普通ブリッツって、AとBの整理番号分けがある時って、Aって1000人以上は確実にいたりするじゃない? なのにね‥‥Aの300番くらいまで呼びかけた時点で、もうBの人を会場に入れちゃうし(汗)。本当は最後の方に入場だと思ってたから、飯食ってゆっくりしようとか思ってたんだけど、着いてすぐに入場出来たし。しかも荷物も会場内のロッカー、余裕に使えたし‥‥けどそれ以前に客がフロアの1/3程度しか埋まってないので、荷物をロッカーに入れる必要もなかったけど。これっていろいろ原因があると思うんだけど、まず(1)ZIGGYの単独じゃない(知らないビジュアル系対バンが多すぎ)、(2)平日だし、開演時間早過ぎ(18時半開演って‥‥)、(3)告知少な過ぎ(知らない人の方が多いんじゃ?)‥‥等々。俺は結局、PAブース前を陣取ってゆっくり観戦させてもらうことに。客層は明らかに中高生がメイン。ファッションからして、如何にもビジュアル系ファンって子も多いし。そんな中、長髪金髪にぃちゃん達が少なからず見受けられ、ちょっと安心。


◎LAID

  全然知らないバンド。まぁバンド名から何となく、ビジュアル系かなぁ‥‥とは想像出来たけど、その通り、かな? けど、思ってた以上にハードロック色の強い編成(5人組、ツインギターバンド)と楽曲で、好感が持てそうかな‥‥と最初は思ったものの、いかんせん曲が‥‥いや、アレンジはいいと思うのね。俺は'80年代のジャパメタとか通過してきた人なので、その色を感じさせるバンドは今でも好きだし(例えば、先頃解散したSIAM SHADEとかは結構嫌いじゃなかったし)。だけど、歌メロが悪い。いや、悪いってのはちょっといただけない表現かな‥‥印象に残らないって方がいいかな。この日は余裕を持って観てたので、途中何度か目を瞑って耳を澄ませて歌メロ中心に聴いてたのだけど、ボーカルの歌唱力も並以下だし、そこにきて印象に残らないメロディーだったもんだから、かなり厳しかった。今日は大トリがポップな美メロを持ったバンドだけに、やはりどうしてもそこに耳が行ってしまうんだな‥‥

  あとね、最近の‥‥というか、XやLUNA SEA以降のバンドに多いことなんだけど‥‥MCでお客に対して「お前らよぉ」とか「おめ~ら」って言うの、どうなの? 少なくとも単独ライヴなら馴れ合いの中で何となく許せるんだろうけど、こういうイベント形式‥‥しかもあくまで今日の主役はZIGGYなわけじゃない? そういう客が大半を占める中、客に対して「おめーら」とかいうのは、俺は正直萎えた。最近のラウド系やパンク系バンドのMCが思った以上に客に対して丁寧ってのが多かったからかもしれないけど、いくら客が中高生の女の子が多いからといってこれは‥‥これはどのバンドにも言えたことなんだけどね。ちょっと嫌だった。

  あともうひとつ。これもどのバンドにも言えるんだけど、ノリが悪い客を乗らせようとしてMCで煽ったりするのはわかるんだけど、演奏を延々引っ張って客に無理矢理コールアンドレスポンスさせるのはやめた方がいいと思う。特にLAIDの場合はこの日1番目ってことで「ここでノリをよくしておかないと‥‥」って閉め感があったのかもしれないけど、あれはこういうイベントでは絶対にやらない方が得策。そんな事しなくても、曲と演奏とMCがしっかりしてれば、客の心は動くのだから。In the Soup観てみなよ? ジャンル的にはかなり違うかもしれないけど、彼等はその3つをちゃんと持ってるから。俺が過去観た2回のイベント(昨年6月の頭脳警察イベントと同年8月のRIJフェス)で、彼等はそれをやってのけてるんだから。

  ZIGGYとミスマッチだった、という一言でかたづけるのは可哀想だけど‥‥彼等の地元やインディーズ・ビジュアル界では有名なのかもしれないけど、本気で音楽で食っていきたいのなら、ここにいるような層をも巻き込まなきゃやっていけないという現実を、彼等はもう少し把握すべきじゃないかな?なんて思った。ファンが読んだらキレそうな感想だろうけど、特に思い入れもない人からすれば、あの日のライヴはこういう風に映ったんだよ、これが現実なんだよと。


◎J + Jenius

  当然このバンドも知らないわけで。前のバンドよりもヴィジュアル系っぽい印象。何か前にメジャーで活躍してたビジュアルバンドのメンバーが結成したバンドらしいけど、人気もLAIDよりありそうだった。ここは4人組で、何曲かボーカルもギター弾いてた。

  音的には、LUNA SEAの初期を思わせるとても怪しい雰囲気のものがメイン。1曲目からミディアムナンバーから始める辺りで、一瞬「おおっ!?」と気になったものの、途中でやっぱり上に書いたようなことをやらかいしたりで、一気に興醒め。ボーカルは野太い声で、まぁありがちかな、と。けど前のバンドよりは聴けた。ギターがよかったね、ここは。ちょっとPRESENCE ~ GRAND SLAM('80~'90年代に活躍したジャパメタバンドね)に在籍した白田くんをちょっとだけ思い出した(プレイ的には全然タイプが違うんだけど、何となく)。ディレイ、コーラスのかかったクリーントーンと、ディストーションやワウの使い分けがかなり上手かったし。まぁ気になったのはそのくらいかな。やっぱり実績がある人達が結成したバンドだけに、曲はいいものが多いと思ったんだけど‥‥まぁ2度と観ることはないと思う。


◎CHILD

  3バンドの中では最も人気が少なかったような。そして最もビジュアル色が薄いバンド。だってメンバーにスピッツのギターの人みたいな風貌の奴がいたりで(笑)。ボーカルも景山ヒロノブっぽいし('80年代ロックバンドのボーカルっぽかった)。曲もね、ビジュアル系ではなくて、もっと大きな意味での「ポップロック」だった。イントロダクションにテクノっぽいSEを使ってたので、ちょっとだけ期待したんだけど‥‥

  演奏は前座3バンドの中ではピカイチ。ドラムがかなりパワフルだったし、ギター2本の絡みも絶妙。ベースも時にスラップを取り入れたりで、かなり聴かせるバンドだった。ボーカルも最初ずっとロートーンで聴かせ、最後にハイトーンを使ったりして、とても考えてメロ作ってるなぁ、聴かせるなぁとか。MCも笑いの要素があったりで、きっと若い女の子(ビジュアル好きの)に敬遠されるんだろうなぁ‥‥とか思ったら、最後の方にはみんな一緒になって踊ってたわ。こういうのが普通なんじゃないの、前の2バンドさんとかよぉ(と悪態ついてみたりして)。

  ただね、このバンドも最後の曲でやっちゃったんだわ‥‥延々と、コールアンドレスポンスの要求を。あれは正直クドかった。そこまでの流れが非常によかったものの、あれだけ残念。だってあそこで俺の周り(恐らくZIGGYファン)、一気に温度が下がってたもん。それまではいい感じだったのに‥‥あそこをもう少し空気読んでサラリと流せれば、もっと良かったんだけどなぁ‥‥


◎ZIGGY

  それまで1/3入り程度で、フロアの前半分にしかいなかった客が、気付けばそこそこ埋まった状態になっていた。見渡せばスーツ来た人も多いし。やっぱり18時半スタートは早過ぎだよ、社会人にとっては。ZIGGYってことでやっぱり俺と同世代の人も多いだろうしさ。

  けど、思ってた以上に(SNAKEの時よりも)10代の女の子ファンが多かったんだわ(SHSのTシャツ着てるしさ)。それが嬉しかったなぁ‥‥だって10代のちっちゃい女の子が「森重さぁ~ん!」って黄色い歓声送ってるんだもん。そう、ZIGGYってのは常にそういう存在であり続けるべきなんだからさ。

  前回観た時にオープニングSEに使ってたANDREW W.K.がセットチェンジの間ずっと流れてて、その代わり今日のオープニングSEはTHE HIVESでした。AMERICAN HI-FIといいANDREW W.K.といいHIVESといい‥‥凄く判りやすい選曲(笑)。本当にロック野郎なんだな、この4人って思わされた瞬間だった。

  それにしてもJOEのドラムセットが‥‥かなりデカくなってる(笑)前回観た会場が異常に狭かったことも関係するんだけど、それにしてもこのバスドラ×2のデカさはハンパじゃない。そうそう、こうじゃなきゃ! メンバーがひとり、またひとりと現れ客に向かってガッツポーズ。そして最後に森重が‥‥スカジャンに革パン、サングラスという一昔前のZIGGYっぽい衣装。そして1曲目はSHS時代の"MELANCHOLIA"からという理想的なスタート。実は俺、始まる前はZIGGYの初期の曲からいきなりスタートするんじゃないかな?なんて深読みしてたんだけど、そんな読みはバカげたものだった。そう、ZIGGYもSHSも地続き。ZIGGYに戻ったからってSHSを否定するわけでもなく、逆に今までと何も変わってない。そこが信用できるとこなんだけどさ。このオープニングでちょっとウルッときそうになった(笑)。

  そして6月に出るZIGGY復活1発目のシングル"HEAVEN AND HELL"を披露。いや、特にアナウンスされたわけじゃないんだけど、サビの「天国と地獄の~」って歌詞でそうだと確信したんだけどね。いい曲。以前森重がこの曲を「ZIGGYとSHSとの橋渡し的曲」と表現したことがあったけど(実はこの曲、SHS初期のライヴから結構演奏されてた1曲で、これまで「納得いくアレンジができなかった」のでレコーディングされてこなかったそうだ)、今や「SHSから再びZIGGYへと繋ぐ橋渡し」となってるんだね、これが。アレンジは今の彼等らしいキメの多い、モダンな感じで好印象。歌メロはもう森重以外の何ものでもないポップなメロ。売れて欲しいなぁ、これ‥‥

  その後、久し振りの"BORN TO BE FREE"(12年振りにライヴで聴いた!)やSNAKE時代のお約束"POISON CHERRY"を挟み、ニューアルバム収録予定の新曲"AGAIN"を披露。かなりアップテンポの、SNAKE以降の彼等らしい1曲。いい曲だと素直に思った。今の彼等は本当にライヴバンドなんだなぁと思わせる1曲。

  この後、MCで現在アルバムのレコーディングが1/3終わった事や、今度のアルバムはいい意味で「ZIGGYらしくない」作風になるとか、かなり今の状態が充実してることを感じさせる発言を繰り返してた。そして9/8には野音でのライヴが決まったこと、特別な内容にすること、そして今日みたいな他の若手バンドとの対バン形式のイベントをこれからも沢山やっていくこと等を話していた。来月にはCRAZEなんかともやるらしいし。これはこれで面白いと面白いと思うんだけど‥‥本ツアーは何時になるんでしょうか? 単独で、納得いくまで観たいなぁ、今は。

  そして後半戦はベースとして正式加入した津谷くんが初めて提供した楽曲"誰も明日は知らないから"(でタイトルは合ってると思うけど、ちょっとうろ覚え)を披露。メチャクチャハードコアで早い曲。演奏難しそう。特に楽器隊のキメパートが多く、ドラムソロなんかもある見せ所/聴かせ所が多い曲で、森重も唄うのが大変そう(でもないかな?)。津谷くんは音楽的にも引き出しが多そうだし(元々グラムバンドの人だしね)、森重や松尾とは色の違うZIGGYがこれからは観れるかも。アルバムがかなり楽しみになったなぁ。

  その後はSNAKE時代のお馴染みに曲で最後まで大盛り上がり大会。嬉しかったことに、ビジュアルバンドを見に来たであろう制服を着た高校生が、ZIGGY聴いて踊ったり手扇したり(苦笑)してたんだわ。やっぱりさ、こうじゃなきゃ‥‥

  アンコールは1曲のみ。前回も最後の最後にやってた"WHISKY, R&R AND WOMEN"。今日は森重がかなり客にサビを唄わせる(それを要求する)機会が多かったけど、この曲のサビメロを変えたりして唄ってたことから察するに、ちょっと喉の調子が悪かったのかな‥‥なんて思ったりして。それでも、それを補うかのように広いステージを右に左に行ったり来たりして動き回ってたなぁ、みんな(JOE以外ね/笑)。松尾も津谷くんもJOEも、みんな笑顔で歌を口ずさみながら暴れまくってるし。如何にバンドの状態がいいかが嫌という程(笑)判ったわ。

  アンコールが終わった時点で、客電が点いて21時半にライヴは終了。前座は各30分、ZIGGYは45分程度だったのかな‥‥前座バンドがそれぞれ4~5曲だったのに対し、ZIGGYが10曲もやったのは単に曲が速くて短かったからと思われ(笑)。

  とにかく思ったのは、ZIGGYってバンドのポテンシャルが如何に高いかってこと。いくら20代の若いバンドが束になったって、経験と実力と今の勢い、全てがこんなにも違うのかって程に勝ってた。これは別に俺がZIGGY贔屓だからってことじゃなくて、冷静に観ても誰の目にも明らかだったと思う。ツアー中じゃなくてレコーディング中だったってことを差し引いても、レベルが違いすぎ。常にこんなにレベルの高いライヴが見せられるってのは、やっぱりスゲエよなぁ。

  今後、また何本もこういったイベント形式のライヴをやるみたいだけど、とりあえず現時点では単独ライヴは9/8の野音のみ。当然行くでしょ!


[SET LIST]
01. MELANCHOLIA
02. HEAVEN AND HELL [新曲]
03. BORN TO BE FREE
04. POISON CHERRY
05. AGAIN [新曲]
06. 誰も明日は知らない [新曲]
07. Stunt Flyers
08. BLACKOUT(失くした週末に)
09. STRONG WILL
—ENCORE—
10. WHISKY, R&R AND WOMEN



▼ZIGGY『HEAVEN AND HELL』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 05 29 12:03 午前 [2002年のライブ, ZIGGY] | 固定リンク

2002/05/21

FLASHCUBES@下北沢SHELTER(2002年5月18日)

  FLASHCUBESというバンド名を知ったのは、実は2ヶ月ちょっと前のことだった。たまたまトルちゃんと共にSNAKE HIP SHAKES(現ZIGGY)を観に行った時に、日本のFIRESTARTERについて話していた。丁度4月上旬に彼等のライヴがあるので、俺が行こうかどうか悩んでいたところ、「5月にアメリカのパワーポップの元祖的存在、FLASHCUBESが初来日してFIRESTARTERが前座に付く日が丁度土曜だから、それ行かない?」という流れになって、俺もご一緒させてもらうことにしたのだった。一昨年末辺りから、トルちゃんには本当にパワーポップ関係でお世話になっていて、昨年1月のTEENAGE FANCLUB来日時には、彼に5枚組のパワーポップMDを作って貰った程だ。

  ライヴが近づくにつれて、当日はFLASHCUBESの他に日本のパワーポップ/ガレージバンドが4バンドも演奏することを知る。知ってるのはFIRESTARTERのみ。この時点ではまだFLASHCUBESの音すら未聴だった。で、ライヴ観る前にどうしても音を聴きたくなって探すわけだが‥‥驚いたことに、FLASHCUBESとしての活動期間中、アルバムは1枚もリリースされておらず、シングルが2枚のみ。解散後にパワーポップのコンピレーション盤に未発表曲が幾つか収録されたりしていたそうだが、数年前にその活動期間中の音源をまとめたコンピレーション盤が出るまでは、FLASHCUBES名義のCDアルバムというのはこの世に存在しなかったのだ。そんな、いわば「パワーポップ界での伝説の存在」と呼べるようなバンドを、2002年に日本で観れるというのは、ある意味もの凄くラッキーなことなのかもしれない。

  丁度、この頃全く音に接したことのないバンドを観る機会が何度かあったので、今回もFLASHCUBESとFIRESTARTER以外については特に情報を得ることなく、真っ白な気持ちでライヴに挑むことにした。


◎FIRESTARTER

  当日、会場前に着いて出演順を知って驚いたのだが、何とFIRESTARTERがトップなのだ。いきなりお目当てのバンドを、しかもド真ん前で観れてしまうのだから‥‥どうしよう(汗)

  ライヴは淡々と、アルバム「FIRESTARTER」1曲目の"Keith Richards Man"からスタート‥‥した途端に、熱い、熱いぜ。ボーカル&ギターのFifiさんはとてもクールなイメージがあったんだけど、実際その通りの人で、けど唄い始めたらやはりそこはフロントマン。風格というか、独特な格好良さがあるんだわ。方やギターのFinkさんは正反対で、コードひとつ弾くにもビシバシアクション決めまくり。これがロックだぜ!と言葉ではなくて身体で表現してる感じ。そしてリズム隊‥‥ここのリズム隊がまたしっかりしてて気持ちいい。ベースは動きの激しいラインを的確に奏で、ドラムは淡々と叩いているようで、実はかなりデカイ音で叩きまくってる。このバンドはやはり、この「静と動」のコントラストがカッコイイ。クールだけど熱い、低温火傷しそうな内なる熱さ/鋭さ‥‥こんなにスゲェバンドがメディアから無視され続けてるってのがおかしいし、間違ってる!

  音はガレージパンク寄りのパワーポップ。アルバムを聴いた時は正直、単調な印象があったんだけど、ライヴだと全くそういった印象、全くなかった。とにかくあっという間の30分。もっと観たいというのが正直な感想。


◎ROCKBOTTOM

  続いてはROCKBOTTOMというバンド。その名前を聞いた瞬間に「ニヤリ」としたのは言うまでもなく、音を聴く前から既に俺の中ではストライクゾーンなバンドだった。実際、その直感に間違いはなかった。バンド名(間違いなくKISS初期の名曲"Rock Bottom"から拝借したのだろう。そう、俺が昔BLACK DIAMONDというKISSタイプのバンドをやってたのと同様に)から想像出来る音‥‥'70年代の王道パワーポップ&ハードロック路線なのだ。CHEAP TRICKやKISSといったバンドの名曲に匹敵するポップなメロディにパワフルな演奏。フロントのふたりが曲によってリードボーカルを唄い分ける辺りも然り。時々挿入されるツインリードなんて、まるでTHIN LIZZYだ‥‥そしてボーカル&ギターのINAGAKI氏の動き‥‥いちいちスゴイの何のって! ハイジャンプ等の決めが多くて、視覚的にも全く飽きさせず。常に目が彼に行きっぱなし状態。本当に好きなんだなぁってのが、痛いほどよく判った。

  そして何より凄かったのが、ドラム。キース・ムーン並みの手数の多さ/ハードヒットで、聴く者の目を/耳を惹き付けるわけで‥‥このバンドは本当に曲はいいし、見せるの上手いし。嗚呼、会場で売ってたデモCD-R買っておけばよかった(涙)

  そうそう、この日はもうひとりのボーカル&ギターのTOMMY氏(笑)の誕生日だったそうで「自分の誕生日に、憧れのFLASHCUBESと同じステージに立てた事を一生忘れない」って言ってたっけ‥‥羨ましい、心の底から。INAGAKI氏もそんなような事、言ってたっけ‥‥

  とにかく、ROCKBOTTOM。このバンド名、覚えておいて損はないと思うよ?


◎SNEEZE

  この日出演した全バンド、4ピースバンドだったんだけど、このバンド以外はボーカルもギターやベース弾きながらって形だったのに、このSNEEZEだけシングルギターでボーカルは楽器持ってなかったわけ。まぁそういうのが如何にもフロントマンっぽくていいんだろうけど‥‥残念ながら、俺はこのバンドからは何も感じなかったなぁ。トルちゃんも言ってたけど、全出演者中、このバンドだけちょっとレベルが落ちるかな、と。曲調も似たようなものが連発で(マイナーキーでパンキッシュ)、個人的にはちょっとここでダレる。FIRESTARTER、ROCKBOTTOMと思いっきりストライクゾーンなバンドが続いただけに、ここはちょっとキツかったかも‥‥で実際、特に印象にも残ってないし。

  ドラムがとにかく弱かったな、俺的に。他のどのバンドもスネアの音がビシバシ響いてたんだけど、一番前で観ててもこのバンドの時だけスネアの音がよく聞こえなかった。シングルギターバンドなのに。逆にラウドなFIRESTARTERやROCKBOTTOMではドラムがデカいくらいだと感じたのに‥‥音楽性を考えても、ここだけちょっと浮いてたしね?(パワポの要素は薄かったし)


◎SAMANTHA'S FAVOURITE

  このバンド、日本のパワーポップの草分け的バンドだそうで、実はここ数年活動休止状態だったにも関わらず、このFLASHCUBES奇跡の初来日に合わせて、この日から活動再開だったそうだ。

  で、実際にこの日初めて彼等の音に触れて‥‥まず、いきなりこの辺から客が一気に増えた。それだけ復活が待たれてたってことなんだろうな。始まった瞬間、後ろから押されまくり、客大合唱みたいな感じで‥‥で、その音も納得いく煌びやかなパワーポップサウンド。コーラス、メチャ上手なのよ! 多分、リバーブが強めにかかってるから余計に感じたんだろうけど、もうね、JELLYFISHかと思える程にゴージャスなのよ。適度にパンキッシュで、適度に優しくて、適度に爽やか。TFCをもっと骨太にした感じかな?

  ステージ袖に目をやると、FIRESTARTERのFifiさんが気持ち良さそうに頭振って聴いてるし‥‥そういえば、サマンサのOZAKIさんとウガンダさんって、以前FifiさんとTWEEZERSってパワーポップバンドをやってたそうな‥‥そういう横の繋がりも深いんだね、日本のパワポシーンって。

  とにかく、個々の演奏力もハンパじゃないし、曲も素晴らしいし‥‥って俺、ずっと誉めてばっかじゃんか。だって本当にスゴイんだもん。こんなバンド達が全く雑誌やメディアに取り上げられずにひっそり活動してるっての、何か間違ってない?(もっとも、FIRESTARTERは前身バンドTEENGENERATE時代には海外での評価も高くて、海外だけで40万枚ものレコード売り上げを記録してたり、サマンサも海外でライヴやったりして向こうでの評価がかなり高かったりするし。数年後になって「日本の伝説のバンド~」とかいって取り上げるようになってからじゃ遅いんだよ!?)


◎FLASHCUBES

  いよいよトリの登場だ‥‥まず楽器のセッティングをローディーらしきガタイのデカイ外人さんが行うわけだけど‥‥どうやら何かが違うらしい‥‥トルちゃんと「レスラーみたい(笑)」なんて話してたけど、やっぱりこのローディーらしき身体のデカイ人達が、かのFLASHCUBESのメンバーらしい(驚)。CDのライナーにあった写真をイメージしていた我々は、その変貌振りに軽い衝撃を受けた。いきなりカウンターかよっ!

  まぁそんな冗談はどうでもいいんだけど、メンバー全員が揃った時に、今回の招集を実現させた中上マサオ氏と、日本にFLASHCUBESの凄さを知らしめたオッサン(笑)が、今回の来日実現の裏話なんぞを話してくれた。そして、いよいよ‥‥"No Promise"からスタートしちゃうわけ。あの甘いメロディーがギュウギュウ詰めになったシェルターを包むわけよ‥‥みんな大合唱、勿論笑顔で。どの曲をどの順番にやったかは覚えてないんだけど、とにかくどれも名曲ってのだけは間違いなし。前半のハイライトといえるデビューシングル"Christi Girl"、そして俺が一番好きな"It's You Tonight"(超名曲!)の流れで俺、鳥肌立ったもん‥‥気付けば、ステージ一番前にはROCKBOTTOMのメンバーがクシャクシャの笑顔で唄ってるし、袖にはFifiさんが相変わらず頭を激しく振り、サマンサのOZAKIさんが泣きそうな顔で演奏を観てるし。FIRESTARTERのドラムとROCKBOTTOMのドラムもふたりでFLASHCUBESの曲に合わせてドラム叩く振りしたり唄ったり‥‥本当にFLASHCUBESは愛されていて、そしてこの来日というのがどれだけの意味を持つのかというのが判る瞬間だった。

  途中、何度かギターの弦を切ったりして、OZAKIさんのレスポール・ゴールドトップ、Finkさんのギブソン・エクスプローラーを借りて弾いてたりして。何か羨ましかったなぁ‥‥そしてTOMMYさんがステージに上げられて一緒に唄ったり、Fifiさんは酔った勢いで激しいポゴダンスして、天上に頭がぶつかりそうになるし(しかも加減知らず‥‥恐るべし)

  ラストのアンコールでは、曲の途中でRAMONES取り混ぜたりして、大興奮。メチャクチャ楽しかった。2度目のアンコールを求めようとしたら、先述の中上氏が登場し「時間の都合でこれ以上演奏できません」とのこと。この時初めて時計を見たのだけど‥‥既に23時10分前だったという(汗)。てっきり俺、まだ22時くらいだと思ってた‥‥要するに、それくらい時間を感じさせない、飽きさせないバンド達ばかりだったということだろう。恐らく時間にして、前座の日本のバンド群が各30分、FLASHCUBESが約90分程度といったところだろうか?
  この日演奏された曲の殆どが数年前にリリースされたコンピレーション盤「BRIGHT LIGHTS」と、来日記念盤「ROCKIN' OVER JAPAN」からの曲だったが、そんな中2曲程、9月にリリースされるという初の(驚)オリジナル・ファーストアルバムからも演奏されたが、過去の楽曲群に引けを取らない、逆に更に力強くてポップな面が強調された、純粋にいい曲だった。これはかなり期待していいんじゃないだろうか?

  というわけで、パワーポップ好きにとっては至福の4時間となったこの日のライヴ。共演したバンドのメンバーのみならず、あの場にいた数百人のお客にとっても一生忘れられないライヴになったはずだ。だって、この俺にとってもいろいろ考えさせられる、本当に内容の濃いライヴだったのだから。

  ‥‥さっ、早いとこバンドのメンバー探そ。

投稿: 2002 05 21 12:00 午前 [2002年のライブ, Firestarter, Flashcubes, ROCKBOTTOM, Samantha's Favourite, Sneeze] | 固定リンク

2002/05/04

FACTORY(エレファントカシマシ、インビシブルマンズデスベッド、downy、ナンバーガール)@フジテレビ(2002年5月3日)

  フジテレビで以前は月イチ程度で土曜深夜に放送されていた「FACTORY」という音楽番組をご存じだろうか? 勿論この番組は今現在も続いていて(関東地方ではこの4月から火曜深夜に30分番組として毎週放送)、今回俺が参加したのも、その番組の収録だった。

  収録とはいうものの‥‥噂には聞いていたが、普通のライヴイベントそのものだった。会場自体はお台場にあるフジテレビ局内の大きいスタジオにそのままあのセットを組み込んで、ステージ上には手際の良いスタッフが沢山いて(セットチェンジにどのバンドも15分程度だったことに驚く。フェス慣れしてるので、30分とか1時間とか当たり前だと思ってるし。まぁあれは野外とか大会場だからってのもあるんだろうけど)、非常に飽きさせない構成だった‥‥唯一、受付の午後3時から、ライヴ終了の午後10時まで、ずっと立ちっぱなしだった事を除いては‥‥あれはキツいって。フェスでもそりゃ疲れるけど、まだ途中で休んだり(座ったり寝転がったり)出来るし、何よりも同じ立ちっぱなしでもフェスは移動する為に歩いたり動いたりするから、同じ位置に立ちっぱなしの今回とは全く違うんですよ、疲れ具合が。正直、後半倒れそうだったもんなぁ‥‥

  まぁ冗談はこの辺にして(いや本気なんだけど)‥‥今回観た各アーティストの感想を簡単に書いて行きたいと思う。


◎スペシャル・オープニング・アクト

  前回の収録(4/19。ROSSOやLOSALIOSが出演。これも平日じゃなきゃ行きたかった‥‥)の際、当日会場でいきなりオープニング・アクトが付くことが発表され、しかもそれがモーニング娘。の安倍なつみだったという二重のハプニングがあったのだが、少なからず「また今回も娘。から誰かが‥‥」と期待していた人は多いようで、実は俺もそのひとりだったりした。

  会場に入った時、ステージ上にアコースティックセット(グランドピアノや譜面台に椅子、パーカッション等)を見つけ、今回も誰かやるんだ‥‥と期待に胸躍らせていた。圭ちゃんか、かおりんか‥‥なんて具合に。
  が、実際に登場したのは、FOLDER5のアキナだった。最初、ステージ後方のスクリーンにその名前が表示されても「AKINAって誰!?」って人が多かったようだ。名前が出る前に、その顔観て「アキナたん萌え~」とか言ってた俺って‥‥

  バックを務めたのは、ピアノが武部さん、パーカッション及びスタンディングドラムにスティーヴ衛藤、エレキベースに吉田健、アコギに蘭丸こと土屋公平、コーラスに愛しの加藤いづみさん。演奏された曲は、やはり今回も「古き良き時代の日本のロック」というコンセプトから、RCサクセションの"ドカドカうるさいR&Rバンド"と"いい事ばかりはありゃしない"の2曲。アキナの、子供の割にハスキーな歌声にこの選曲は合ってたように思う。かなり堂々としてたし、非常に好感が持てた。1曲目が終わった後にトラブルがあって、一生懸命MCで繋ごうと努力する姿が健気だったなぁ(可哀想だよな、スタッフのトラブルなのに)。

  しかし、個人的に一番嬉しかったのは、7年振りに間近で生加藤いづみさんを拝めたことでしょうか。相変わらず麗しゅうございましたが。


◎エレファントカシマシ

  15分程のセットチェンジを挟んで、今回のMCであるナンバガの向井が登場。相変わらず笑わせるMCで会場大賑わい。向井ってエレカシの「生活」が大好きなんだね。その話を聞いた時、妙に納得した。「男・宮本浩次35才~」ってMC、やたら多過ぎ。面白かったからいいけど。

  ちなみに、当日の向井の前説は以下の通り(「FACTORY」サイトより転載)。


  最初に登場するバンドは、男=宮本浩次=35歳が、この浮き世に向けてブッチかまします。宮本浩次の生活からにじみ出た、生まれ出た数々の名曲たち。思えば12年前、己の生活の心情の吐露を作品化した、すばらしい傑作アルバム『生活』というものがありましたが、この度、男=宮本浩次=35歳の現在の生活をありのままに、そしてやさしく、激しく唄った傑作アルバム『ライフ』を発表しました。

  宮本浩次が唄います! 吼えます! がなります! エレファントカシマシの登場だ、馬鹿野郎!


  とまぁ、とにかくエレカシである。てっきりトリだと思ってたら、いきなりトップバッターかよ‥‥こころの準備が出来てねぇってぇの‥‥と思ったら、聴き覚えのあるリズムをトミが叩き出す‥‥うげっ、いきなり"奴隷天国"かよっ!? なにげに初・生「奴隷天国」だわ‥‥超感激なんですけど‥‥けど、心の準備が出来てなかった分、ノるにノれなくて、ただ立ち尽くすのみな俺。いや、衝撃的だったんだけど。

  そのまま、これまたセカンドから"おはよう こんにちは"という反則技。やっぱりエピック時代の曲は否が応でも盛り上がる。そういうハードコアな作りだし。そして最近のライヴではお馴染みのデビュー曲"デーデ"へ‥‥そうか、これって3月に出た「SINGLES」からの選曲ってことなのか‥‥な? とにかく、来てよかったと思わされた瞬間だった。

  その後は、前日にリリースされたばかりの新作「ライフ」からの選曲。まだ1回しか聴いてなかったにも関わらず、耳に残った印象的な曲ばかりが演奏されたので、ちょっと安心。宮本曰く、今日は5/6からスタートするツアーの前哨戦らしいので、もしかしたら今回の選曲はツアー本編のショートバージョンといった感じなのかもしれない。

  興味深いのは、今回はステージ上にサポートメンバーがいること(キーボード)。最近ではA-DATを駆使していたが、新作の曲にはシンセやらブラスのパートが多いので、機械を多用するのではなくて、あくまで生身の人間を向かい入れた‥‥という点に非常に好意を持った。機械を多用すると、ライヴでのアドリブが効かなくなるので、これはこれでいいのでは?

  ラストは小林武史プロデュースシングル3部作。思ってた以上に"あなたのやさしさをオレは何に例えよう"がいい感じだったな。これが本ツアーでも本編ラストになるのかな。

  まぁイベントで45分のステージってこともあるし、新譜出た後なので古い曲が少なくなるのは判ってたけど、やっぱりガストロやコレスポのどっちかは聴きたかったなぁ‥‥


[SETLIST]
01. 奴隷天国
02. おはよう こんにちは
03. デーデ
04. 女神になって
05. 部屋
06. 秋 -さらば遠い夢よ-
07. 普通の日々
08. 暑中見舞 -憂鬱な午後-
09. あなたのやさしさをオレは何に例えよう


◎インビシブルマンズデスベッド

  このバンドに関しては全く知識もなく、名前を聞くのも初めてという状態。一応知らない人の為にオフィシャルサイトを紹介しておきましょう(→こちら)。

  ‥‥はい、ヴィジュアルを目に焼き付けましたでしょうか‥‥そういうバンドです。ただ、音は見た目以上に激しく、グラムというよりもエモがかったSONIC YOUTH的な轟音・爆音で、演奏もしっかりしてる、ただヴォーカルの彼が見た目以上に面白いキャラでして‥‥更に悪趣味の岡村ちゃんというか(いや、これは最高の誉め言葉なんだけど)。マイク股間に当ててしごいたり、ギタースタンドにマイクくっつけたり、スピーカーの上によじ登ったり、最後には布団持ってきて客席に投げ込んだり(爆)‥‥正しく布団がふっとんだといったところだろうか‥‥んなわきゃないし。

  個人的には進んで聴くタイプのバンドじゃないが、こういう機会でしか出会えない音だと思うので、それなりに堪能しておいた。好きな人は思いっきりハマるタイプじゃないだろうか?


[SETLIST]
01. 玉砕
02. 接触
03. 踊るオンナ
04. 限りないギター
05. 摩擦
06. 交わる吐息
07. デリー


◎downy

  名前だけは聞いたことあったが、このバンドもこの日初めて音に触れた。始まる前にステージ後方の壁に白い布を被せ、楽器のセッティングもステージ四隅にそれぞれドラムセットやアンプを置くといった感じで、始まる前からかなり風変わりな印象を受けた。

  で、実際に始まってみて、その印象は間違いではなかった。この日のライヴは常に明るい状態で進行していたのだが(あくまでテレビ収録がメインなので、通常のライヴより明るいのだろう)、downyの時だけ真っ暗に。ステージ上には4人(ボーカル&ギター、ギター、ベース、ドラム)しか目に入らないが、実際には5人組だそうで、残りのひとりはVJだそうだ。成る程、ステージ後方の白い布に音とシンクロするように映像が映される。まるでテクノ系のイベントにでも来たかのように。

  サウンド的には‥‥判りやすく言えば、RADIOHEAD以降のバンドということになるのだろう。ギター2本が複雑に絡み合い、ディレイだとかコーラスを多用し、それでいて轟音爆音だという。何となく「THE BENDS」辺りのレディヘみたなサウンドプロダクションだった。リズムもドラムとベースが複雑に絡み合ったり変拍子だったりと、どことなく「OK COMPUTER」以降のレディヘを思い浮かべる。ボーカルの線の細い歌声もまた、トム・ヨークのそれを彷彿させたし。

  ただ、まるっきりレディヘというわけでは勿論ない。曲調は独特な印象を受けるし、轟音に飲み込まれそうなボーカルも一聴して英語詞のようだが、実は日本語だったりするし(今日CDを買ってきて、初めてその事実に気付いたのだが)、かなり独特なバンドだと思う。

  面白かったのは、1曲1曲が終わった後、どこで拍手をしていいのか判らない観客。それだけヒンヤリとした緊張感が常に漂っていたということだろう。エレカシやナンバガで暴れようと思ってた若い子達にはこういうバンド、どう写ったんだろうか?(当然ながら、俺的にはストライクゾーンだったが)

  UKロック好き、レディヘファン、KING CRIMSON辺りのプログレ好き、そしてアブストラクト系テクノが好きでギターロックも行ける口の人に是非オススメ。


[SETLIST]
01. 酩酊フリーク
02. 葵
03. 野ばなし
04. 象牙の塔
05. 黒い雨
06. 無空
07. 左の種


◎ナンバーガール

  バンド史上最高傑作といえる「NUM-HEAVYMETALLIC」リリース後、最初のステージがこの「FACTORY」だった。勿論、レコーディング終了後にも幾つかのイベントをこなしているが、我々がその全貌に触れてからという意味では、まさに初お披露目と言えるだろう。個人的には、今年聴いた中でブッちぎりのトップ、いや、早くも今世紀を代表するロックアルバムだと思っている。それくらい凄い内容なのだ、このアルバムは。

  司会アシスタントのキタキマユが登場し、向井の代わりにMCを務める。そして登場したナンバガ‥‥ドラムセットがやけにステージ手前にあるのだが‥‥実は、そのくらいしかまともに覚えてなかったりする。というのも、演奏が始まった途端に俺、頭が真っ白になるくらいの轟音にやられ、そして気持ちよく踊っていたからだ。曲、なにやったっけなぁ‥‥"TATTOOあり"とかはやってたなぁ‥‥新作からは"CIBICCOさん"、"MANGASICK"、"delayed brain"とかかなぁ‥‥あ、当然名曲"NUM-AMI-DABUTZ"も。後はそのシングルのカップリングとかかな?(買ってないので判らない)

  最後は"OMOIDE IN MY HEAD"(実際にはラスト前だったみたい。熱くなっててもう1曲やったの忘れてた/汗)、そしてアンコールに"鉄風 鋭くなって"。これはよく覚えてる(だって一緒に唄って踊ってたから)。全然ライヴレポートらしいこと書けてないが、そのくらい久し振りに熱くなったライヴだったってこと。普段ライヴ観てても、一瞬素に戻る瞬間ってのが一度はあるんだけど、それがなかったもんなぁ‥‥45分、本当にやったの? 実は20分くらいしかやってないんじゃないの?なんて思った程で。そのくらい内容の濃いライヴだった。
  とにかくね、各メンバーの演奏もいいし(特にひさ子さんは更に凄いことになってたような)、向井のMCも相変わらず素敵だし、音は馬鹿デカいし、曲は抜群にカッコイイし‥‥まさかこのバンドがこんな風に化けるなんて、去年の夏、誰が想像した!?

  ナンバガについては‥‥言葉で表現する以上にアルバム聴け、と。昨年夏のフジロックでのステージより、更に凄いことになっていた。こりゃ単独公演、観なきゃマズイだろう‥‥そう思わせるに十分なライヴだった。

  MCに向井が決まった時点でトリが決まったのか、それともアルバムを聴いたスタッフが決めたのか判らないが‥‥正直に言う。大好きなエレカシが‥‥いくら"奴隷天国"を演奏しようが‥‥完全に霞んでしまった程、今のナンバガの勢いは凄い。悪いことは言わない。絶対に今回のツアー、観ておいた方がいい。仮にもロックファンを自称するあなたなら‥‥


[SETLIST]
01. TATTOOあり
02. CIBICCOさん
03. NUM-AMI-DABUTZ
04. FIGHT FIGHT
05. delayed brain
06. MANGASICK
07. OMOIDE IN MY HEAD
08. I don't know
--アンコール--
09. 鉄風 鋭くなって

投稿: 2002 05 04 05:27 午後 [2002年のライブ, downy, インビシブルマンズデスベッド, エレファントカシマシ, ナンバーガール] | 固定リンク

2002/04/30

モーニング娘。コンサートツアー2002春 “LOVE IS ALIVE!”@さいたまスーパーアリーナ(2002年4月27日、28日 両日昼夜公演)

  ハロプロライヴには行ったものの、実はモーニング娘。単独のライヴは今回が初めてだったりします。秋ツアーの頃にハマり出し、当時横浜アリーナ(11/3)のチケットをヤフオクで落とそうとしたものの、直前になっても全然値下がりせず、結局断念したんだっけ‥‥それが今回は、関東公演全公演制覇ですから。狂ってると言われても仕方ない状態。

  とにかく、今回は過去数回のツアーと違って、約2年振りのニューアルバム『4th「いきまっしょい!」』を引っ提げての、新曲メインの内容なのだ。アルバムは確かに当初想像していた内容とは違ったものだったし、今でも最高傑作なんかじゃないと思っている。けど、これらの曲をどうパフォーマンスするのか、やはりファンとしては期待してしまうし、それ以上に最強チューン"そうだ!We're ALIVE"のフルバージョンをどうデカいステージで見せるか‥‥そういった点に期待してしまうわけなんです。

  全4公演、自分の各公演の席位置を説明すると、27日(土)昼公演はベストポジションで、アリーナB5ブロックの一桁台、ブロック最前列でAブロックから数えても20列目ちょっとといった距離。恐らく福井で観た時よりも近かったんじゃないかな?って思える程に表情まで確認できるポジション。しかもステージ真正面だし。それ以降はそんなに良い席じゃなくて、27日夜はスタンド13列目、真正面なのでステージからは一番遠い位置。ま、4回中1回は全体を見渡せる席で観たいと思ってたので好都合だったけど。28日昼はアリーナE1ブロックの一桁台。アリーナはA~Eまであって、最後方。しかも一番左寄り。まぁブロック最前なので前に障害物(人の頭とか)がなくて観やすかったし踊りやすかった。同日夜は1ブロック前のD1ブロックの200番台。ほんのちょっと前に移動しただけといった感じで、見難さでは4回中一番だったけど、大ラスってことで俺も熱くなって(周りも熱い奴らばかりだったので)終始踊り倒しといった感じで、盛り上がりは一番だったかも。

  とりあえず4回分全部のレポートは事実上不可能なので(だって曲目・曲順・MCまで全て一緒だしさ)、今回は27日の昼(再接近した位置での鑑賞)と同日夜(全体を見渡せる位置での鑑賞)を中心にレポートしていきたいと思います。また、各メンバーの感想等は4回通してのもの、ハプニング等はその都度(何日のどの公演か)書いてみたいと思います。

●客層

  2万5千人入ったそうですよ、1回で‥‥単純計算で、2万5千×4回=10万人。今回のツアーの総動員数が27万人と今朝のワイドショーで言ってたので、約3分の1以上が関東公演で入ったわけか‥‥ま、GWだし、過去最大キャパでのライヴだしね。客層はいつも通り、いやいつも以上に親子連れが多かったね。チケットはソールドアウトだったけど、当日券(ステージ裏を解放)もかなり出た模様。客の入りでいったら、多分初日の方が入ってた感じ。特に夜の方。逆に最終公演(28日夜)はステージ裏も若干少なかったような気が‥‥

●会場暗転、そしてオープニング

  お約束のサイリウムの海。やっぱり横浜以上だったよ‥‥今回は俺も買って参加しました(笑)。やっぱりライヴを観に来たというよりも、一緒にショーを作り上げるっていう感覚の方が強いんだよね、娘。のライヴは。

  オープニングムービーが流れた後、ステージ真上の照明当たりでパイロ(花火)が爆発、ステージ後方で赤い火花が立ち上がり、ステージ中央にあった地球の地球の形をした円形の鉄骨に照明が当たり、その中に娘。達がスタンバっていて、いきなり"そうだ!We're ALIVE"からスタート! 単純にカッコイイし、鳥肌立ったよ。正しく、KISS辺りのエンタメ・ロックと同等、完全にアリーナレベルのショーだよな、これ。

  当然フルコーラス唄ったわけだけど、テレビではまだ慣れてなかったのか、唄い終えると息を切らしてるメンバーが多く見受けられたけど、初日の1回目に関してはそんなに息切れしてるように見えなかった。小慣れてきたのか、それとも体力が付いたのか‥‥ただ、もし小慣れたとしたなら、それが悪影響してるようにも感じられる瞬間が何度かあって、一部の旧メンバーといつも動きが激しい圭ちゃん・梨華っち・高橋との温度差が激しかったような気が‥‥これは最終日大ラスには改善されてたようにも感じられたけど。

  とにかくこの曲は頭にもってこいの名曲。必然的に盛り上がるのだけど‥‥やはりというか、音悪過ぎでした。ミスチルを同会場で観た時にも感じたのだけど、この会場はドラムのビートを殺す特性を持ってるよね。カラオケとはいえ、折角のダンス☆マン・ナンバーが台無しに。ただ、この曲もそうだしミスムンでも感じたけど、ベースがブリブリの曲はかえってそっちの方が際立って、より格好良くなってる気もした。でもやっぱりビート(ドラム)、もっと強く欲しかったなぁ。

  "いいことある記念の瞬間"では普通にノレば気持ちいいシャッフルナンバーなんだけど、無理にPPPH(パン、パパン、ヒューっていう合いの手)入れようとするから、かえってノリ難くしてるように思えた。なので俺は無視してひたすら踊り倒す。頭2曲の掴みはバッチリだと個人的には思った。

  この後、13人全員のMCに入るのだけど‥‥正直、台本通りのネタにはもう飽き飽きしました。5期メンを印象づけようとする努力は買うけど、「高橋→福井訛り、小川→猪木、新垣→眉毛濃い、紺野→歌もダンスも完璧という自虐ギャグ」という公式、いい加減やめようよ(苦笑)。ハロモニやうたばん観てる人じゃなきゃ判らないネタやキャラ作りはもういいよ。もっと彼女らの素の部分を見せてくれよ。「ホッピーでホップ」とかやらなくていいからさ(笑)。

  ただ、逆に先輩メンバー‥‥梨華っちの「ハッピ~♪」「チャオ♪」とか、圭ちゃんの「チュッ♪」ってやった後の他メンバーの「オエ~ッ」っていうお約束は、もはや大きな武器と言えるんだけど(「加護ちゃんです」「辻ちゃんです」レベルまではいかないけど)。矛盾してる事言ってるけど、要するに5期メンバーには早く個々の立ち位置を確立して欲しいな、自信を付けて欲しいなと思ってるわけです。周りのスタッフが彼女らを大切にしてるのはよく判ったけど、一歩間違うと一般層には判りにくいところへ行ってしまいそうな気がするんで(いや、既に片足突っ込んでるけどさ)。

  その後は"恋愛レボリューション21"や"いきまっしょい!"という煽り系ナンバーの連発。"いきまっしょい!"は思ってたよりも良かったなぁ。この日特に感じたことなんだけど、梨華っちの声がよく出てたこと。当然なっちや圭ちゃんと比べれば全然なんだけど、音を極端に外すことも少なくなったし、安心して聴いていられるようになったと思いました(単に俺があの歌に慣れてしまっただけという話もあるが)。新曲の多くで、歌い出しが石川さんからって曲が多いんだよね?(「いいことある~」「いきまっしょい!」「電車の二人」) やっぱり自信なのかなぁ‥‥

  この後、小休止的ななっちソロ"男友達"だったんだけど、なっち+5期メン4人が横並びに並んで、なっちの歌にコーラスを被せてました。実際にはカラオケだったと思うんだけど、それでもちゃんと5期メンは自分の仕事をしていたし、なっちに花を添えてました。丁度ライヴの数日前に放送された「FACTORY」でのなっちソロ"チェインギャング"(ブルーハーツのカバー)を聴いた後だったので、非常に感慨深いものがありました。なっちだけじゃなくて圭ちゃん、かおりんのソロなんかも聴いてみたいなぁ‥‥。

  続いて5期メンのみで"好きな先輩"を披露。やはりというか、客席のテンションがここでちょっと下がるんだよねぇ‥‥曲も良い、4人の歌・パフォーマンスも良いのに‥‥ここまでで高橋、新垣はやはり「ウィアライ」での経験が功を奏してか、かなりいい歌・パフォーマンスを見せてくれました。そして予想外に良かったのが小川。彼女に対しては一番低い評価をしてた俺だけど、この4回のライヴでかなり評価が高まりました。逆に、紺野は‥‥いや、思ってた以上に唄えてたけど、最終日夜公演の途中で喉がぶっこわれてしまって、完全に音が取れない状態になっちゃって。MCでも噛んだり声が出なかったりで観てて痛々しかったなぁ。ああ、梨華ちゃんも昔はこうだったのかなぁ~とか勝手に想像したりして。つうわけで、これまでの評価は

     高橋>新垣>>>紺野>>小川

だったんだけど、春コンを終えた今は

     高橋≧新垣>小川>>>>紺野

という評価に変わりました。これは歌のみじゃなくて、存在感だとかパフォーマンスとかそういうの全てを考慮してのものですので、すぐに変わると思います(笑)。

  この後から各ユニットコーナーへ。正直、新曲出してるユニットが少ないんだし、正月ハロプロで散々やったんだから、もういいのに‥‥って気もなきにしもあらず。

●タンポポ

  初めて生で聴く"乙女パスタに感動"と季節はずれの"王子様と雪の夜"という「永井ルイ・アレンジ曲メドレー」を披露。どうせなら「恋しちゃ」聴きたかった‥‥というのが正直なところ。ま、やっぱり「乙パス」はいい曲だなぁってのが再確認出来たので良しとしよう。やっぱり梨華ちゃんは可愛いなぁ。

  気付けば「王子様」の振りを完璧に踊れる自分にちょっと驚きつつ、かおりん&梨華ちゃん萌えしておきました、ええ。

●プッチモニ

  嬉しいことに、大好きな"BABY!恋にKNOCK OUT!"と"ちょこっとLOVE"のメドレー。ごっちんはやっぱり可愛いし、圭ちゃんは怖いくらいに激しいし(笑)、よっすぃーはかっけーし(爆)。今が一番いい状態だと思うから(プッチというよりも各メンバーが)このままの状態で新曲~アルバムとか作ってあげて欲しいなぁ。但し、つんく♂は忙しくて曲のクオリティーが落ちてるので、キワモノ系アーティストに発注してさ。ポリシックスやナンバーガールと絡むプッチモニ、観てみたくない?(全然ライヴの感想じゃないし/笑)

●バカ殿様とミニモニ姫。

  迷曲"アイ~ン!ダンスの唄"を披露。バカ殿のパートはカラオケとPVで対処。但し28日昼公演には志村けん本人がバカ殿の格好で登場しましたが(笑)。きっとBSで放送されるから、その為のゲスト出演でしょう。最終日だし多分出るんじゃ‥‥って思ってた人、多かったんじゃないかな?

  それにしても、歌もダンスも過去最高に激しい曲だよなぁ。歌なんて殆ど口パクだし。唄い終わった後、「ボ~ッ、ボ~ッ」っていう怪しい音がモニターから聞こえてくるんだけど、何だろうって考えてみたら、成る程、ミニモニ。4人の鼻息でした(爆)。いや、そりゃ息切れするって、あれだけ真面目に踊ってたら(特に矢口ね)。

●カン梨華

  言うことなし(曲に関しては/苦笑)。ただ、梨華ちゃんは可愛いなぁ、と。

●ごっつぁん

  噂の新曲"手を握って歩きたい"のお披露目(先週の札幌公演から唄い出したみたい)。これはね、既に某所でも書いたけど、超名曲なわけですよ。「ウィアライ」とは対極にあるサウンドだけど、なんていうか‥‥これを今の後藤真希が唄うから名曲なわけですよ。初めてラジオで聴いた時、マジ泣きしそうになったもの。

  で、今回のライヴ4回中、3回はウルッときて、内2回は涙流しました(マジで)。特に特にブレイク後の「愛してる~」以降の歌詞。ここにジ~ンとしてしまうわけです。更にごっちんのはにかんだ笑顔がいいわけですよ。これ観てしまったら、ユウキを小1時間(略

●ミキティー

  あ、いたんだっけ‥‥ごっちんの後となっては‥‥ねぇ? 相変わらず可もなく不可もなくといったところでしょうか? ただ、パフォーマンス自体はハロプロライヴの時よりも良くなってましたが。

●ハワイの方々

  痛々しかった。ステージ上の2人も客席も。ミカってこうやって見ると、意外と体格いいのね‥‥なにも君まで辻加護に合わせなくても

●再び娘。へ‥‥

  "ザ☆ピ~ス!"から再開。ステージを見渡すと何故かこぢんまりとしてるような気が‥‥それもそのはず、9人しかいないんです。5期メンいないんです、今回は。一瞬、妙に安心してしまった自分がちょっとだけ嫌になったりして。やっぱりアルバム通りの構成でやるってことでしょうか?(アルバムではこの曲、13人バージョンってわけじゃなかったしな)エンディングでは5期メンも加わり、左右と中央の3方向に分かれてそのまま"LOVEマシーン"へ。正直な話、もうラヴマや恋ダン、ハピサマはやらなくてもいいんじゃないかって気がするんだけど‥‥もっとやるべき曲が沢山あるじゃない? シングルのカップリングでさ‥‥"ポップコーンラブ"とかさ。まぁ今やラヴマはストーンズでいうところの"Satisfaction"みたいなもんなんだろうね。いい曲とか理屈抜きで、単純にライヴで盛り上がる「お約束」と化してるんだろうね。でもさ‥‥どうせならみんな、思いっきり踊ろうぜ!?

  そのままなっち、梨華っち、よっすぃー、加護ちゃん、高橋、紺野、新垣が残って、アルバムから"電車の二人"を披露。全員が同じマイクの音量ってわけじゃないんだろうけど、なっちと高橋はよく声が出てたね、常に。新垣もいい感じなんだけど、まだちょっと不安定だと思わせるところがあったりして。梨華っち、よっすぃーは可もなく不可もなくって感じ。わりと出てる方だったと思うけど(昔と比べればね)。加護ちゃんは‥‥正直判らない。ちょっと弱いかなぁと感じさせる瞬間は何度かあったけど。紺野さんは‥‥最終公演、本当に辛そうだったね? この曲の後にこの7人でMCやるんだけど、声が裏返ったりセリフ噛んだりで‥‥なっちに「がんばれ!」って言われる始末(こういう事をステージ上で言わなければいい子なんだけどねぇ)。けれど‥‥5期メン、頑張ってたよ。

  MCの後に残りの6人(かおりん、圭ちゃん、矢口、ごっちん、のの、小川)に引継ぎ、彼女らがMCを‥‥って程のものではなく、単なる「あいうえお作文」なんですが(早い話が大喜利ね)。オチは毎回同じなんだけど、例えば各公演毎にアドリブ効かせるメンバーもいるわけよ。「いきまっしょい」であいうえお作文なんだけど、例えば毎回矢口が「いつも元気に」で始めるとすると、続いてかおりんが毎回わけの判らない事言いだして、それに続くごっちんも‥‥ってわけでもなく(苦笑)、初日の昼以外はずっと一緒だったかな。続く小川は4公演全部同じ、圭ちゃんも初日昼以外はずっと一緒、で最後の「い」でののが落とすんだけど‥‥どうせなら、お約束ってことで「いっただっきまぁ~す!」ってやって欲しかった‥‥(笑)

  で、寒くなった会場を温めようとするのが"初めてのロックコンサート"なんだけど‥‥テンポがテンポなんでノリにくい。この曲に関しては歌に聴き入ることにしたんだけど‥‥安心して聴いてられるメンバーが多いからなか?(かおりん、圭ちゃん、矢口、ごっちん)先輩メンバーは安心して聴いていられるけど、下のメンバーは‥‥って不安に思ってたら、ここでも小川は頑張ってた。つうかセリフといい、歌といい、表情といい、本当にいい仕事してた。最後の「‥‥うん」も、アルバムより良かったなぁ。ののもアルバムではその歌声に違和感を感じてたんだけど、ライヴではそんなこと全然なかったし。ただ、気になったのは‥‥発声が少し弱かったような。唄いだしが弱いんで、フェードインしてくるような感じになっちゃうんだよね(後で知ったんだけど、どうやら埼玉公演中、ののは風邪で熱があったそうだ。それでもあれだけ動いて唄うんだから‥‥やはりプロと言わざるを得ないだろうね)。

  しばしの静寂の後、あの印象的なギターの音が‥‥そして新垣を中心になっち、よっすぃーが‥‥そう、"Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~"。新垣にタコの口でキス(というよりチュー/笑)しようとするよっすぃーの表情がイイ! それにしても、本当にこの曲はカッコイイなぁ。最初聴いた時は「へっ、マジで!?ギャグでしょ、ギャグ?」って思ったもんだけど、今ではシングル曲の中でも5本指に入る名曲だと思う程に大好きな曲。耳にも、そして目にも刺激的なナンバー。そういえば、この曲はライヴでは絶対にフルコーラスだよね。やっぱりそれを前提に作られた曲なんだということが伺える一面かもしれないね(この日、フルコーラスで唄われた曲はウィアライ、ミスムン、5期メンソロ、そしてモーこー。ある意味、何故これらだけがフルコーラスなのか理解できるような気が‥‥)。思いっきりツイスト踊りたいんだけど、会場狭いのでガマン。つうか何故にみんなこの曲でPPPHとか入れようとする? 入れ難くない? 後半のコール&レスポンスだけで十分だと思うんだけどなぁ。

  エンディングに向かってヒット曲のオンパレード‥‥しかしよりによって"ハッピーサマーウェディング"と"恋のダンスサイト"って‥‥ラヴマはまだ判るとしても、もうこの辺の曲はいいんじゃないの? 前回のハロプロツアーでもメドレーで披露してるわけだしさ。まぁ何だかんだいって、いざライヴとなると一緒に唄って踊ってしまう俺なんですけどね(苦笑)。

  本編最後は、かおりんの「13人で心を込めて唄います」のMCと共に"なんにも言わずにI LOVE YOU"を。13人が順々に唄っていく様はまさに圧巻で、ほんのちょっとのフレーズにもそれそれの歌い手の個性だったり拘りが感じられたりして、非常に興味深かったです。やはり一番ググッときたのは圭ちゃんの歌かなぁ。もっとソロ、聴きたいなぁ‥‥アルバムでは「音ショボいしなぁ‥‥」って思ってたけど、ライヴでもやっぱりショボかった。けど、歌は良かったなぁ。特に最終日夜公演のは、聴いてて目頭熱くなった。こういうバラードでしっとりと終えるのもまたいいね。

●本編終了。アンコールへ‥‥

  メンバーがステージを去ると、当然のようにアンコールを求める声援が。近くにいた女の子(多分小学生以下)も椅子の上に立ってサイリウム振ってアンコールって叫んでたっけ。

  数分して、白を基調とした各自バラバラの衣装で登場する娘。達。最後のMCをするんだけど‥‥圭ちゃんが「チュッ♪」ってやると、ステージ上の梨華っちや矢口だけでなく、客席からも「オエ~」の声が‥‥俺もだけど(苦笑)。あれを観て圭ちゃん、どう思ったかなぁ‥‥落ち込まないでね? 会場外にはあなたをリスペクトする意味でか、それともギャグでか、「保田大明神」ののぼりが沢山ありましたよ、お気づきでしたか?(笑)そう、あなたは既に人気者なんですよ。だから悪く取らないでね?

  その他、梨華っちの「ハッピ~」「チャオ」もオイシイし、小川の猪木も食い付きがまだ弱いし、新垣の「眉毛ビ~ム」は可哀想になってきたし、高橋の「ホッピーでホップ」は放送されてない地区では何が何やらだし、ここはやはり紺野先生の「今日も完璧でした!」に特別賞をあげたいね?(いや何もあげないけど)

  そしてアンコール1曲目は、旧ヲタからは評判の悪い"モーニングコーヒー(2002 Version)"。パート割は音源聴いて想像出来ていたのと同じだったけど、2コーラス目の「I Love You, I Love You Forever」が紺野だったのはちょっと誤算だったなぁ。何だ、ウィアライでソロパートない分、こっちでしっかりオイシイパート貰ってたのか。良かった良かった。

  で、俺はこの曲、実はかなり好きなんだよね。元のバージョンの頃から好きだったけど、今度のバージョンのも、違った意味で味わい深いし、最近の娘。にない色合いを見せてくれたので、とても有り難い曲だと思ってます。つうか、姐さんが卒業した時点で二度と唄われることがないのでは‥‥と思ってたので、こういう形で復活してくれたことを素直に喜びたいね。歌って時代時代で流行廃りがあるし、今「いいなぁ」と思えても、来年聴いたらショボく感じるものだってある。けど、本当にいい曲ってのは、時代を経て、どんどん成長してくものなんだよね。そのいい例が昨年ヒットした「明日があるさ」じゃないかなぁ。まぁあの曲の場合、ずっと歌い継がれてきたとは言い難いけど。モーコーの場合は最初に唄っていた人間がいなくなったとしても、形を変えてどんどん進化していくんじゃないかなぁと感じてる。ラヴマとかは恐らくあんまり変わらないと思うけど(逆にパワーだけはどんどんついてくかもしれないけど)。言っちゃえば、ラヴマが「深化する曲」だとすれば、モーコーは「進化する曲」なのかもしれない‥‥なんていうのは大袈裟でしょうか? とにかく、聴いてて気持ちいい曲だよね、うん。

  そして、最後の最後は、新作の中でもベストトラックといえるだろう"本気で熱いテーマソング"。どうせならフルコーラスで聴きたかったなぁ。この曲も、歌詞をちゃんと考えて書かれていて、そして計算された振り分けがなされているなぁって、改めて実感。「だんだん東京に慣れて」(高橋)「だんだん度胸もついて」(石川)とかさ。聴いててジーンとしちゃうんだよね、石川派としては‥‥そしてこの曲はある意味、モーヲタに向けて唄われているんだよね‥‥「いざ進め うちらに熱い奴ら/孤独なんかじゃない」って。"なんにも言わずにI LOVE YOU"からもそれっぽい印象を受けたけど、ここまでストレートじゃなかったし。とにかく、こう言い切ってくれたモーニング娘。に対して「ありがとう」と言いたいね。

  とにかく、13人のパフォーマンスは最後の最後まで力一杯、全力投球だった。最後の方ではステージから銀の紙テープが発射されたりもしたし(初日はなかった。最終日の2公演のみ。ま、テレビ用だろうね?)、否が応でも盛り上がるってぇの。こんなに目一杯、約2時間唄い踊り動き回って、数時間後にはまた同じステージをこなし、それを2日間行うんだから‥‥頭が下がる思いだ。何か、一番最後にこっちが泣きそうになってしまったよ。4公演のり切った自分に酔ってたのかもしれないけど、単純に感動したんだと思いたいよ、今は。本当にありがとう‥‥そう思っていたら、逆に娘。側から「ありがとう。」の言葉を受けてしまった‥‥娘。達がステージを去った後、スクリーンにこの一言が。本当にありがとう。何度でも言うよ。かおりん、なっち、圭ちゃん、矢口、ごっちん、梨華ちゃん、よっすぃー、あいぼん、のの、高橋、小川、紺野、新垣‥‥本当にありがとう。

●戦い終えて‥‥

  正直、4公演も観る事に意味があるのだろうか、と何度か考えることがあった。特にライヴ数週間前辺りから、ずっとこの自問自答が続いていたんだけど、やはり行って正解だった。確かに音響の悪さ、アルバム楽曲のクオリティーの低さ等問題点も沢山あったのだけど、あれから2日経った今思い返してみても、やっぱり感動の度合いは変わらない。自分があの時感じた素直な気持ちを信じてみたいと思う。

  このサイトをロックサイトだと信じてずっと支持してきてくれた人の中には、最近の俺の言動に対して不信感を抱いている人がいることと思う。不快感を露わにしている人もいることも知ってる。「ロックの文脈でモー娘。語ってるんじゃねぇよ」って怒り心頭の人もいるだろう。確かに最初は俺もそういう方法論で娘。を語ろうとした。だけど、もうやめた。やってるこっちが馬鹿馬鹿しく思えてきたから。言いたい人は影でこそこそやってればいい。俺はこれからもデカいツラして、堂々と


  梨華ちゃんサイコー♪


とかやってくと思うので。楽しく生きていきたいじゃん?


‥‥そして次は、6月のミュージカルですか‥‥(笑)


[SETLIST]
01. そうだ!We're ALIVE
02. いいことある記念の瞬間
  [MC:全員]
03. 恋愛レボリューション21
04. いきまっしょい!
05. 男友達 [安倍+5期メンバー]
06. 好きな先輩 [高橋、小川、紺野、新垣]
  [MC:高橋、小川、紺野、新垣]
07. メドレー/乙女パスタに感動 ~ 王子様と雪の夜 [タンポポ]
08. メドレー/BABY!恋にKNOCK OUT!
  ~ ちょこっとLOVE [プッチモニ]
09. アイ~ン!ダンスの唄 [バカ殿様とミニモニ姫。]
  (28日昼公演のみ志村けんがゲスト出演)
10. 色っぽい女~SEXY BABY~ [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
11. 手を握って歩きたい [後藤真希]
12. 会えない長い日曜日 [藤本美貴]
13. サマーナイトタウン(English Version) [ココナッツ娘。]
14. ザ☆ピ~ス!
15. LOVEマシーン
16. 電車の二人 [安倍、石川、吉澤、加護、高橋、紺野、新垣]
  [MC:安倍、石川、吉澤、加護、高橋、紺野、新垣]
  [MC:飯田、保田、矢口、後藤、辻、小川]
17. 初めてのロックコンサート [飯田、保田、矢口、後藤、辻、小川]
18. Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~
19. ハッピーサマーウェディング
20. 恋のダンスサイト
21. なんにも言わずにI LOVE YOU
  [Encore]
  [MC:全員]
22. モーニングコーヒー(2002 Version)
22. 本気で熱いテーマソング



▼モーニング娘。『4th「いきまっしょい!」』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 04 30 01:39 午前 [2002年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), タンポポ, ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, モーニング娘。, 後藤真希, 藤本美貴] | 固定リンク

2002/04/14

松浦亜弥 ファーストコンサートツアー2002春“ファーストデート”@赤坂BLITZ(2002年3月31日)

  松浦亜弥っていうのは、もはやアイドルという存在を超越しつつあるような気がするんだけど、みんなはどう思う? 例えばモーニング娘。と比べてみると、やっぱり全然違う地点にいるような気がするよね。今の娘。が完全なるエンターテイメント集団としてのKISSのような存在だとすると、あややは孤高のカリスマ、完璧なまでに演じきっているという意味で全盛期のデヴィッド・ボウイを彷彿させると思う。いや、違うな。もっとこう、「俺イズム」全開っていう感じ?‥‥長渕剛や矢沢永吉みたいな感じかなぁ。とにかく、あそこまで「自分が大好き」「私が、私が」と前面に出ていっても、全然嫌味じゃなくて、むしろ爽快感すら感じさせる存在。しかもそれをやってるのが、やっと芸歴1年に達しようという15歳の少女だという現実。実はこの辺が、俺があややに本気で入り込めなかった理由のひとつでもあったりしたわけです。曲は好きになっても、アイドルとしての「萌え要素」にまでたどり着かない。それは、俺が入り込む隙を感じさせない「ひとつの完成したサイボーグ」を観ているような感覚を受けたのです。

  さて、そうは言いながらも俺はあやや初のツアーをこの目で確認すべく赤坂ブリッツへ行ってきたわけです。整理番号A-300番台ってことで、かなり前まで行けたわけですが‥‥1~2メートル前にあややがいるわけですよ、あのへそ出した下着みたいな格好で。ここで普通だったら萌えるわけですが‥‥上記のように、俺はあややには萌えたためしがないんですよね、マジで。カワイイとは思いますよ。けど、何度か言ってるけど‥‥完璧過ぎるんですよね、彼女は。その表情・仕草、全てが。そういう見方しか出来なくなってる自分自身もどうかと思うんだけど、やっぱり唄ってる時の表情とかも自然さを感じない。"♡桃色片想い♡"みたいな曲なら判るんですよ、ああいうアイドルアイドルした動きや表情。けど、アルバムのバラード調の曲とかでシリアスで作った表情されると‥‥う~ん‥‥ってなってしまうんすよ。

  ライヴは上記の"♡桃色片想い♡"からスタートという、まさに理想型でした。客の熱気も凄いものがあって、最初の数曲ではかなり厳しかったです(ちなみに俺はステージ向かって左寄り、ほぼ2~3列目辺りをキープ)。スタンディングやライヴハウス慣れしてない客が多かったためか、ちょっと空いてる位置に移動しようものなら、鬼の形相で睨まれたり、ライヴが始まるともの凄い勢いで後ろから突進してきて前の人間潰そうとするし‥‥まぁそんなのは最初だけで、途中から息切れしたのか、かなり楽に観られましたが。こちとらWiLDHEARTSで最前陣取ってあばらにヒビ入れた経験の持ち主だってぇの!(笑)

  シングル曲以外は比較的ミディアム~スロウな曲が多いアルバム「FIRST KISS」。やはりというか、1曲目をピークにどんどんスロウに移行していき、聴かせる曲がメインに。歌の合間にフェイクとか入れるわけですが、それにどうも不自然さを感じてしまうのは、やっぱり先の先入観のせいかな?

  そうそう、この日のライヴでは平家のみっちゃんが司会進行をしていて、MCでもあややに質問を投げかけたりして、場の空気を和ませてました。途中、「クイズミチヨネア」なる某人気クイズ番組のパクリがあったりもしたっけ。そして当然、平家さんの歌コーナーも。やはり貫禄ですかね、聴いてて気持ちいいし、安心する歌唱力。当然あややの歌も上手いんだけど、平家さんとの違いは「歌の温かみ」かなぁ? これも先入観からくるものなのかも。最後の方でみっちゃん、歌詞間違えて苦笑いしてました。それくらいハッスルしたんでしょう。いやぁ、みっちゃん改めて見直した。もっとちゃんと応援しようよ、俺。

  そして、待望のメロン登場! 今回のライヴも、メロンがゲストで出るからチケット取ったようなもの。あやや単独のみだったら行ってなかったかもって位、今の俺の中ではメロンの評価は高いのです。下手したら娘。本体を追い抜く勢いさえある程に。で、メロンの4人+みっちゃん+あややで、三人祭の"チュッ!夏パ~ティ"を「6人祭」として披露。ピンクのヅラを被らないあややが唄うこの曲もまたいいなぁとか、柴田こそ三人祭に入れるべきだったなぁとか、目の前にいる斉藤さん、セクシーやなぁとか、そんなことばかり考えてました。あ、斉藤さんと目があった(笑)。何度か「ひとみちゃ~ん!」と呼びかけると、驚いたようにこっち向いて微笑んでくれました(間違いなく俺に/爆)。

  この後は、期待のメロンの歌。てっきり"さぁ!恋人になろう"のみだと思ってたら、嬉しいことに"This is 運命"とのメドレー形式でした。やっぱりクラブクラスで聴く"This is 運命"は最強ですね。4人は横浜で観た時よりもデカくなってました。やはり売れてきたり知名度が高くなってきたことに伴う自信でしょうか、すごく楽しそうに、しかも堂々と唄って踊ってました。そこが松浦亜弥のステージだろうが娘。のステージだろうがお構いなしに「私達メロン記念日、何か文句ある?」と言わんばかりのオーラで。お客もあややに対するのと同じだけの声援を送ってました(少なくともフロア前方では。が、やはりというか‥‥あやや相手ともなるとヲタ以外の一般客も多いわけで、後方や2階席は「?」って感じで冷え切ってたみたいです)。頑張れ、メロン記念日!

  後半戦はデビュー曲"ドッキドキ!LOVEメール"~"絶対解ける問題X=♡"という盛り上げナンバーでフロアを沸かせ、名曲"100回のKISS"を完璧に唄い上げ客のハートを鷲掴み。もはやロックアーティスト並の力技。
  などと感心してる中、この日唯一、ほんの一瞬「15歳の素の松浦亜弥という少女」を垣間見れた瞬間がありまして。"トロピカ~ル恋して~る"の2番のサビで歌詞を間違ってしまうわけですよ、あの完璧アイドルサイボーグあややが。すると、瞬時に表情が素の「わっ、やっちゃった♪ど、どうしよ~キャー(は~と)」みたいな慌てた表情になって、もうメロメロになって唄えなくなっちゃって。たった数行の歌詞だったけど、その飛んだ箇所での彼女を観た瞬間‥‥萌えたね、マジで。あ、変態とか言うなそこ。ライヴ中盤にメロン記念日が登場するまで、俺の中ではどこか冷静な部分が常にあって‥‥そういう理由から100%完全にライヴにのめり込めなかったんだけど、メロンではっちゃけて、そして数曲してからそのアクシデントがあって‥‥これがなかったら俺、「今後はあややは歌だけでいいや」って完全に決めつけてたかも。優等生過ぎる彼女が唯一見せた隙。そこに萌え要素を感じてしまう俺はやっぱりおかしいですか?(そりゃさ、チャーミーもドジしてる時の方が萌えるしね‥‥)

  たった一瞬の出来事だったけど、俺にはそれだけで十分だったね。ああ、まだ15歳だもんなぁ、って。矢沢でも長渕でもボウイでもないんだ、たった15歳の女の子なんだなぁって。それが判っただけでも満足だったなぁ。勿論、全体の出来も大満足だったよ。100%入り込めないって書いてるけど、実際には歌に聴き入ったりしてたわけだし。最後の"LOVE涙色"も、アンコールでの完全唄い上げ系バラード"初めて唇を重ねた夜"も、そして最後の最後に盛り上げた"笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~"も。1時間50分、殆どの曲がフルコーラスで唄われた、娘。とは違った説得力を感じさせるいいステージだと思いました。行って正解だったね。

  そんなわけで、6月の国際フォーラム追加公演には行かないけど、次のツアーがあるようだったら‥‥また行ってみたいなと思うわけです。もうこんなに至近距離で観れる機会はないだろうけどね。そしてそういう距離感で彼女の素の部分をマジマジと観れたってのは、貴重だよね。

  今後、どんどんあややの「俺イズム」は巨大化していくと思うけど(既にその兆候は見えてますが)、そしてこの日目撃した「松浦亜弥という15歳の少女」はどんどん影を消していくだろうけど‥‥これからどんな風に大きくなっていくのか、ちょっと興味深いなぁ。娘。とは違った形で応援していきたいと思います。


[SETLIST]
01. ♡桃色片想い♡
02. オシャレ!
03. 待ち合わせ
--MC--
04. 私のすごい方法
05. そう言えば
06. S君
--MC:クイズミチヨネア--
07. ワンルーム夏の恋物語 [平家みちよ]
--MC:メロン記念日登場--
08. チュッ!夏パ~ティ [6人祭:松浦+平家+メロン]
09. メドレー/This is 運命 ~ さぁ!恋人になろう [メロン記念日]
10. ドッキドキ!LOVEメール
11. 絶対解ける問題X=♡
12. 100回のKISS
13. トロピカ~ル恋して~る
14. LOVE涙色
--アンコール--
15. 初めて口唇を重ねた夜
16. 笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~



▼松浦亜弥『ファーストKISS』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 04 14 07:11 午後 [2002年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日, 松浦亜弥] | 固定リンク

2002/03/25

SLIPKNOT JAPAN TOUR 2002@東京ベイN.K.ホール(2002年3月23日)

このライヴって本当なら11月中旬に行われる予定だったんだよね、今更ながら。セカンド「IOWA」が発表されたのが8月下旬(海外は9月上旬だったかな?)、そしてその狂ったアルバムがビルボードのアルバムチャート第3位に初登場し、現在までに50万枚以上ものセールスを記録し、先日のグラミー賞ではメタル部門にもノミネートされる程(って去年もノミネートされて受賞してたっけ。「この賞をIRON MAIDENに捧げる」みたいなコメント残してたよね?)、一般的には認知されたといっていいSLIPKNOTだったのだけど、丁度アルバムリリースと時同じくして、例のアメリカ同時多発テロが起こり、それによる報復攻撃が始まり、情勢がかなり悪くなってしまい、多くのアーティスト達が海外ツアーをキャンセルする結果に。このSLIPKNOTも同じようにツアーを延期するわけです。ある意味、そんな時期だからこそ一番ライヴやりそうなイメージがあったんだけどなぁ(そういう意味では、その時期に海外ツアーを結構したSLAYERってホンモノだなぁ、と。勿論、そういう要素だけでどのバンドがホンモノでどれがニセモノって線を引くつもりはないですよ)。で、そういう諸事情があって‥‥個人的にはアルバムリリース当時の熱が冷めつつある時期だったのと、今月に入って素晴らしいライヴを既に2つ(SNAKE HIP SHAKESとBUGY CRAXONE)も観ていてお腹いっぱいなのと、来週には松浦亜弥(そしてメロン記念日も)単独ライヴが控えているという要素が重なって、非常に気が乗らない状態だったのです。それにアルバム自体、1ヶ月近く聴いてないし(会社の先輩に貸したっきり)、ラウド系自体興味が薄れつつあるし。そういう精神状態で挑んだという事実を前提に、以下のライヴレポートを読んでってください。

結局、日本ツアーは4ヶ月後の3月に再セッティングされたわけですが‥‥ゼップとかチッタといったクラブクラスでの追加が決まってるし(苦笑)。まぁいいや、デカイ会場で観る彼らを体験してみたかったし。昨夏のサマーソニックでの熱演を耳にしてるだけに、やっぱり大会場であのバカっぷりを味わってみたいし。

会場はN.K.ホール。ディズニーランドの隣だ。方やファンタジーの国、方や悪魔の覆面キャラクター。なんという素晴らしいセッティング(笑)。これをセッティングした奴は非常に判ってるなぁ、と当初関心したもんだったなぁ。当日は修学旅行生やら小学生やら親子連れやらの中に、明らかに異質の集団が‥‥ツナギ着てガスマスクした奴ら(爆)とかいるんだもん。いやはや、既にKISSやヴィジュアル系のライヴ、あるいは辻加護のコスプレしたモーニング娘。のライヴと同質の空気を感じるわ。

実は上記のような精神状態にも関わらず、いざ会場のある舞浜駅に近づくにつれ、妙に殺伐とした気分になってったんだよね、俺。もう瞳孔開きっぱなし、みたいな?(笑) いや、ディズニーは大好きなんですが、今日だけはそういう気分になれなくて。観るもの全てが「敵」に見えてくるような空気感が既に出来つつありまして。もうね、ナイフみたいに尖っては触るもの皆傷つけた、みたいな?(爆) 勝手にそんな風に出来上がってて。で、駅から外に出ると、いきなりコスプレ集団だもん。肩すかし(笑)いや、楽しいんだけどね?

最前ブロックの120番台という恐ろしい整理番号だったんだけど、まぁ気乗りしなかったので会場に着いたのも開場時間を回ってからだったし、会場入りしてからもビール飲んだりして‥‥で、飲み始めてから車で来たことを思い出したりして(苦笑)。まぁ終わる頃には酔い冷めるだろうって感じで。1時間くらいロビーでタバコ吸ったり酒呑んだりして時間潰して。スタート15分前にフロアに入って、ブロックの最後方を陣取って前座のAMERICAN HEAD CHARGEの登場を待ったわけです。


●AMERICAN HEAD CHARGE (18:00~18:50)

このバンドに対しては何の予備知識もなく、唯一判ってることは「アメリカのラウド系バンド」「アルバムジャケットが戦車」というふたつのみ。ライヴ前に予習しようかどうかで悩んだけど、先にアルバム聴いてガッカリするのも何だったので(笑)、いきなりライヴに臨むことに。

開演時間5分前に暗転し、スモークがステージ上に充満、怪しいインダストリアルノイズが延々流れる‥‥そのまま5分近く(苦笑)。結局バンドメンバーがステージ上に現れたのは定刻通り。1曲も知らなければメンバー構成も知らない俺。思いっきりいかつい小汚い野郎が5人くらいでラップメタルみたいなのをやるのかなぁ?くらいにしか思ってなかったんだけど、なんとビックリ。7人もいました。しかも左右にキーボードが各1名(計2名)って‥‥最近の流行ですか、大所帯って。

ボーカルはPANTERAのフィル・アンセルモ的風貌、ベースの人はそのまんまいかつい感じのスキンヘッド。ドラムはよく見えない。ギター二人は‥‥ゴスメイクしてました。しかも内ひとりはモヒカン‥‥キーボードふたりに至っては両方モヒカンでした(汗)。マ、MARILYN MANSONのフォロワーだったのですか??

音は上に挙げたように、MARILYN MANSONに影響を受けつつも、昨今のラウド系サウンドがメイン。ただ、キーボードふたり(ひとりがピアノ系でもうひとりがサンプリング系らしい)がいい仕事してて、普通のラウド系に終わってないんだわ。ボーカルもただがなるだけじゃなく、いきなりメロウなパートが入ってきたりで、非常に楽しめました。ゴス要素があるバンドってだいたいはマンソン系に流れてくと思うんだけど、こういうのも新鮮ですね。しかもこの人達、(アルバムを後で買って知ったんですが)リック・ルービンのとこなんですね。ああ、納得。そういう「いい意味でのメジャー臭」がしたもんなぁ、SYSTEM OF A DOWNと同質の(タイプは全然違うけど)。

左側のキーボードの人が椅子を投げたり、キーボードをスタンドごと振り回したり(笑)して、かなり笑わせてもらいました。が‥‥50分はちと長かったんじゃないでしょうか? アルバム1枚の新人には長すぎると思うんだけど(しかも前座で)。確かに曲調の幅はけっこうあるんだけど‥‥これはアルバムにも言えることなんだけど‥‥その割には、50分も惹き付けるだけの魅力がまだ弱いような気がするな(アルバムなんてボートラ含めて17曲79分だもん。とても新人バンドのファーストアルバムとは思えない。しかもフルで聴くにはかなりキツかったなぁ‥‥)。悪いバンドじゃないんだけど、これからの存在かな? まぁアルバムよりもライヴの方が断然良かったので、俺としてはかなりの収穫でしたが。トリビュート盤にも結構参加してるみたいで、MARILYN MANSONやMINISTRYの各トリビュート盤で"Irresponsible Hate Anthem"と"Filth Pig"をカバーしてるみたいなので、新人らしくそういう曲やってもよかったんじゃ?なんて思ったりして。ま、最初っからそういうカバー曲に頼る最近の傾向に反してアルバムもオール・オリジナル曲、ライヴもカバー一切なしだったのには好感持てたといえば持てたけどね。


●SLIPKNOT (19:30~20:50)

そんな感じで意外と冷静に観てたAHCのライヴ終了と同時に、大音量でAC/DCの"For Those About To Rock"が流れ出す‥‥そしてステージ前にSLIPKNOTのロゴマーク(ペンタグラムに「S」の変形ロゴ)が入った幕が下りる。オオッとどよめく会場。否が応でもテンションが上がる。気付けばスカスカだったブロック後方にドンドン人が入ってくる。ああ、SLIPKNOTのみ目当ての人も多いんだな?‥‥ここからセットチェンジに約40分を要したのだけど、かなり人が入ってきて「これ、落ち着いて観てる場合じゃねぇかも‥‥」って感じに。

19時半を回った頃に再び暗転。例の新作S.E.が流れ出す‥‥幕に内側から光が当たり、うっすらと人影が映る。楽器を抱えた、明らかに頭部が常人と違う人影が‥‥(笑)

そしてS.E.終了と同時に幕が一気に落ち、同時にあの名曲"People=Shit"がスタートする。さすがにメンバーが9人もいると、常に同じ場所にいる奴はドラムくらいで、始まった途端に左右にいるパーカッション担当やターンテーブル担当は持ち場を離れ、暴れまくり。パーカッション上で後尾する奴ら(爆)もいれば、客を煽る奴もいる。最初は俺、後ろで傍観するくらいの気持ちだったんだけど、気付けば人をかき分け前の方へ移動してるし。寂の「People=Shit!」も一緒になって連呼連呼! うぎゃ~、滅茶苦茶楽しいじゃねぇか、これ!(笑)

そのままの勢いで"Liberate"やら、ファースト以上にハードコアなセカンドの中でもかなりポップなメロを持った"Left Behind"、"Get This"等のファストナンバーを交えて、ショーは非常にいい流れで進行していく。途中、左右のパーカッションがせり上がったり(KISSのドラムセットみたいにね/笑)、くるくる回ったりするエンターテイメント要素も満載。そうそう、ステージ後方のバックドロップ(ボンドのロゴマークとかが描かれた大きい幕)もライヴ中、何度も変わったよなぁ‥‥

そしてお約束のコリーの日本語MCも健在。「サワゲー」「トベー」「ナカユビタテロー」「シャガンデ~、トベー」といったサマソニでもお馴染み(笑)のものから、「マタトウキョウニヨンデクレテ、アリガトウ」という挨拶とか「コノキョクハ~」といった曲紹介まで覚えてやがるし。もはやKISSのジーン・シモンズ「アナタハウツクシイ」を越えたね、ある意味(笑)。

中盤の異色作"Iowa"(途中まで)や"Purity"でどんよりした空気感を作った後で、ドラムソロがスタート。正直、俺の中でドラムソロをやっていいのは、コージー・パウエルとトミー・リーだけ、みたいな法則が勝手に出来上がっていたんだけど‥‥いやぁ、やられました。ドラムセットが天にせり上がるのは判るんだけど(しかもくるくる回りながら)、その後の展開は想像もつかなかった‥‥いや、ドラマーが背もたれ付きの椅子に座ってる時点で「あれっ、どっかで観たことあるぞ、これ?」くらいには思ってたんだけど‥‥ドラムセットがそのまま観客側に向かって90度前方に倒れるという、正しくMOTLEY CRUE時代のトミー・リーが'85年のツアーでやったことを再現しているのです! しかもトミーと違う点は、90度傾いたドラムセットが再びそのままの状態で360度くるくる回るという(ご理解いただけました?)オマケ付き(笑)。既にこの会場にいる10~20代前半のファンは、MOTLEY CRUEが昔、そんなことばっかりやってたなんて知らないんだろうなぁ‥‥なんて思ったら、ちょっぴりブルーに。いや、いいんですけどね、本家がもうやらない以上は。LUNA SEA時代の真矢くんもアルバム「STYLE」のツアーで、トミーが'87年のツアーでやった360度全方向回転ドラムセットでソロやってたし。トミー・リーは既にドラマーではなくて、ラッパーですから(苦笑)。こういう要素ひとつを取っても、如何にSLIPKNOTというバンドが客を楽しませる事に徹しているか、それが度を超しているかが伺えると思うんだけど‥‥これ観て楽しめない奴は、人生の半分を損してるよ、俺から言わせてもらえば(あ、これ、また問題発言ですかね?/苦笑)

ドラムソロはほんの数分だけだったけど、あの見せる要素が強かった分、あっという間に終わったって印象が強い。そのまま再びバンドメンバーが戻ってきて、あの印象的なドラムンベース・サウンドが‥‥ファーストで俺が最も好きな曲、"Eyeless"だ。モッシュしまくり、ヘドバンしまくりの俺。いやぁ~、まさかライヴ前はこんなことになるなんて思ってもみなかった(苦笑)。本気で楽しいです。バンド側もノせるの、上手いし。やってる音楽こそエクストリームでブルータルでハードコアだけど、その精神性は俺が大好きでガキの頃から聴いてきたKISSやMOTLEY CRUEといったバンド達と基本的には一緒なんだよね。そう、現存のアーティストでいったら‥‥同意してもらえるか判らないけど、ギターウルフやモーニング娘。と同等の、過剰なエンターテイメント精神を感じるんだよね。掲示板の方であいださんも書いておらましたが、全くその意見に同意しますよ!

後半はキャッチー(だけどヘヴィネス)な曲を連発。サビがメロウな"My Plague"、「555って言ったら、お前ら何て言うか判るよな?」という事前確認すら既に必要ない"The Heretic Anthem"(さすがに日本語で「ゴーゴーゴー」「ロクロクロク」ってやられたのには笑いましたが)、そして本編ラストはファーストからのヒットナンバー"Spit It Out"と"Wait & Bleed"を連発。"Spit It Out"中盤ではお約束のオーディエンス全員を座らせて、「シャガンデ~、トベー」のアクションで盛り上がり(ブロックって柵の中だから、全員が座ると後ろの方の人までしゃがめないんだよね/苦笑)、"Wait & Bleed"では唄い出しをオーディエンスに唄わせ、しかもみんな唄えてるという感動的な場面も。前座での50分すら長く感じた俺が、ここでは時間すら忘れて大暴れしてるんだから、如何にこのバンドが人をノせるのに、楽しませるのに長けているかがお判りいただけると思う。

アンコールを求める声や拍手は異常に盛り上がってた。そしたらすぐにファーストアルバム冒頭に収録されてるS.E.が流れ出した‥‥このバンド、アンコールやるっていうイメージなかったんだけど、ここまでサービス精神旺盛だと、もう恐れ入りました、ゴメンナサイと謝るしかない。"(sic)"では再び暴れまくり、本当に最後の曲"Surfacing"ではお約束の「ナカユビタテロー」で、両手の中指を立て、それを天にかざす俺‥‥そんな俺も今年で31歳。素敵な1年が送れそうです(爆)。

完全燃焼したバンドは何度もオーディエンスに対して感謝の言葉を述べ、挨拶をする。満足し切ったオーディエンスはそんなバンドに対して大きな拍手を送る。そして会場が明るくなる‥‥時間にして約80分。長すぎず短すぎずで、丁度いい長さじゃないだろうか? 考えてみれば、最近のラウド系バンドの単独ライヴって、実はこれが初めてなんじゃないかな、俺? フェスではレイジやらLIMPやらTOOLやらいろいろ観てるし、ここまで盛り上がる前にはMARILYN MANSONの初来日とかも観てるんだけど‥‥だから比べようがないんだけど、個人的には1時間半くらいで丁度いいと思うなぁ。逆に1時間くらいだと物足りなさを感じるんだろうし、2時間やられると体力的にキツくなるだろうし。そういう意味では、非常に考えられてるなぁと思った。演奏された曲も、2枚のアルバムから半々程度で、ポップな曲が多いファーストと、異常にブルータルな曲が多いセカンドとでバランスが取れてたんじゃないかな? まぁこの辺は人それぞれの好みがあるだろうから、一概には言えないんだろうけど。

ただ、やはり何度でも言いたいのは、彼等はあのマスクにツナギを着た時点で、既に勝者だったんだよね。後はどれだけ興味を持った人間を満足させるか。初期の彼等ってステージ上で喧嘩みたいに大暴れして血流して、みたいな暴力的なイメージがあったんだけど、ここまでデカくなるとやはり違うよね。その変化を良しとしない人も多いのは承知の上で言うけど、俺はこういうSLIPKNOTを完全支持したいと思う。子供騙しかもしれないけど、そういう子供騙しを真剣にやれるかどうか、そこの違いなんだと思う。だからこそKISSやMOTLEY CRUEはあの時代に支持されたんだし、ギターウルフにしろモーニング娘。にしろそれぞれのオーディエンスに支持されるんだと思う。そういう意味では、コリーの「ナカユビタテロー」も、セイジの「ディズニーランド、ベイビー」も、モーニング娘。の「WOW WOW, YEAH YEAH!」も、方法論が違うだけで、みんな同じ方向に向かってるんじゃないだろうか?と思えてくるんだけど‥‥どうでしょう?

俺はライヴ後の、周りにいた子達の笑顔を信じたいと思うな。それが全てじゃない?


SLIPKNOT @ Tokyo Bay N.K. Hall. 3/23/2002
01. (515) ~ People=Shit
02. Liberate
03. Left Behind
04. Eyeore
05. Disasterpiece
06. Purity
07. Gently
08. Turntables Solo
09. Eyeless
10. Iowa (Intro) 〜 Drum Solo
11. My Plague
12. The Heretic Anthem
13. Spit It Out
14. Wait & Bleed
 [Encore]
15. 74261000027 ~ (sic)
16. Surfacing



▼SLIPKNOT『IOWA』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2002 03 25 01:31 午後 [2002年のライブ, American Head Charge, Slipknot] | 固定リンク

2002/03/24

BUGY CRAXONE LIVE TOUR 2002 "This is NEW SUNRISE"@下北沢SHELTER(2002年3月15日)

  2002年に突入して早くも1/4が経過しようとしているが、既に今年の名盤の1枚と呼んで差し支えないだろうBUGY CRAXONEのサードアルバム「This is NEW SUNRISE」。このアルバムを引っ提げたツアーを幸運にも観ることが出来た。東京方面への数日に渡る出張がなければ、今回の参加は考えられなかっただろう。激務で文句ばっかり言っていたが、たまにはそういう環境に対しても多少は感謝すべきなのかもしれない。

  会場は東京・下北沢シェルター。下北自体が4~5年振りなのに、シェルターとなると‥‥どれくらい振りだろうか? 地理感が曖昧になりつつも、何とか会場にたどり着いた。整理番号が200ヒト桁台だったが、まぁどうせ後ろでゆっくり観るつもりだったので、18時40分頃に会場前へ。かなり長蛇の列で、当日券目当ての人間までいる。実際、19時ちょっと前に入場したものの、かなりギュウギュウ詰めの状態で。何もしないのに汗が出る程。ビールで喉を潤しながらスタートを待つ。

  開演時間を10分程回った頃だろうか、急にS.E.の音がデカくなり、PRIMAL SCREAMの"Shoot Speed / Kill Light"が流れ始める。曲に合わせてバンドメンバー男性陣3人が現れ、客を煽る。向かって左側がギターの笈川、右がサポートベーシストの野崎。彼ひとりパンキッシュなイメージで、ちょっと浮いてる感じ。ドラムの三木は前方の人だかりで殆ど見えない状態。そして最後に紅一点、鈴木が現れる。イメージ通り、華奢で小さい。ブロンドに染めたストレートのロングヘアが様になってる。ギターを受け取り、軽く挨拶。「今夜は私達と君ら、互いの気持ちを確かめ合おう」というような事を言ってから新作トップの"New Sunrise"でライヴはスタート。いきなり会場はヒートアップ気味。俺の後ろにいた人達が前へ押し寄せてきたので、流れに巻き込まれないようにステージ真向かい後方へ移動。この日の時点で新作しかちゃんと聴き込んでおらず、ファーストとセカンドを数日前に買ったものの、出張疲れで殆ど聴いていなかった。ファーストをちゃんと聴いたのって、リリース当時だから‥‥2年以上も前の話。殆ど記憶に残ってなかった。そんな感じなので、完全に様子見状態。鈴木は何度もモニタースピーカーの上に乗って、後ろの方ともコミュニケーションを取ろうとする。何度もノリの悪い俺らの周り(苦笑)に煽りを入れるのだけど‥‥ゴメンなさいノリ悪くて。

  そのまま間髪入れずに新作からの"No idea"へと突入。新作の曲を演奏する鈴木の表情は非常に自信に満ち溢れていて、時には満面の笑みさえ見せる程。女性ボーカルものに弱い俺としては、途中何度も胸キュン状態に陥る(笑)。
  それにしても、このバンドはボーカルもいいけど、バックも素晴らしい。特にドラム。リズム感もジャストでパワーもありフレーズも豊富。タイプは違うが、俺の中ではMO'SOME TONEBENDERのドラムに匹敵する上手さだった。リズムが走るわけじゃないのに、ドラムがグイグイ引っ張ってく感じ。そうそう、こういうバンドが好きなんだよな、俺。とにかく安心して聴いてられた。
  その反面、ベースはちょっと弱かったしリズム感が悪かった気がする。サポートだと普通テク的なものを求めて引っ張ってくると思うのだが、きっとこの人を選んだ理由ってキャラだったんだろうな?と思わせる程、そのステージングは他の3人よりも派手だ。客の煽りといいアクションといい‥‥と思ったら、活きが良かったのは最初の数曲のみで、(まぁ中盤の曲調がミディアム系が続いたのもあるが)途中で息切れした印象を受けた。汗ダラダラで疲れましたって感じ。ドラムがジャストなタイプなのに対し、このベースは前のめりで突っ走るタイプなので、何度も噛み合ってない箇所が見受けられた。次のツアーやアルバムもこの人でいくのだろうか? 更にワンステップ上を目指すのなら、他の人間を捜した方がいいような気がするのだが‥‥
  そしてギターの笈川。新作を聴いて鈴木の歌以外で最も耳を惹き付けられたのが、この人のギタープレイだった。エフェクトを多用するタイプで、ちょっとRADIOHEADのジョニーを思い出してしまう程に多彩な「色」を持ったプレイヤーだ。この日のライヴでも、いろんなエフェクターを多用して、とてもシングルギターバンドとは思えない程の演奏を楽しませてもらった(基本的に鈴木は歌に専念し、ギターは数曲で弾くのみだった)。

  アルバム未収録の曲を何曲かプレイした後に(しかも"青空"なんて、スタジオ録音と全く違ったアレンジで演奏されたので、つい最近他のファンサイトでこの曲について触れられるまで気づきもしなかった程だ)、新作からの"O.M.D."を演奏。アルバムではaudio activeのリミックスワークが活きた作りとなっているが、ライヴでは装飾を出来るだけ排除した、シンプルなダブソングと化していた。

  この後、出来たばかりの新曲(タイトル不明)も登場。新作の延長線上にあるアッパーなロックチューンで、何となくTHERAPY?がパワポ路線に走った頃の曲に似てなくもないな?なんて思った。シングル収録のVELVET UNDERGROUNDのカヴァー"Sunday Morning"等も登場。カヴァー曲なんてやらなくても十分じゃない?って程にこのバンド、曲のバラエティーが豊富だ。特にファースト~セカンドの曲は、どんどん手を加えられて原曲が判らなくなるような新しいアレンジになっているものもあった。更に曲間にインプロっぽいソロプレイも入ってくるし(或いはあれすら計算?)‥‥「常に進化するバンド」なんてキャッチコピーがあったけど、正しくその通りだなと実感。アルバムだけでは見えてこなかった部分を目の当たりにすることができた。

  後半はシングルにもなったセカンド収録の"虹"や、ファースト1曲目の"ことり"等お馴染みの曲もバンバン登場し、個人的に新作の中で最も好きな"悲しみの果て"(勿論エレカシのあの曲とは同名異曲)、サビのアレンジが全く違うパンキッシュな"月光"等を熱演。本編最後は確かシングル収録の"枯れた花"だったと記憶している(ここまでの曲順、かなり曖昧)。最後にはただ傍観していた俺も調子に乗って、拳を振り上げる始末。すると、ボーカルの鈴木と目が合ってしまい(そんな気がしただけだろ?とか言うなそこ/笑)、ノリの悪かった後方も最後には大ノリとなっていたのを目にし、満面の笑みを見せる。会場が一体になったところで、ライヴは一旦終了。当然、観客はアンコールを求める手拍子を始める。

  すぐにメンバー全員が「AUDIENCE! This is OUR SUNRISE.」とプリントされたツアーTシャツを着て登場。すると、前方からハッピーバースディの歌が始まる。どうやらこの日はギターの笈川の誕生日だったらしく、ステージにはプレゼントが投げ込まれる。更に驚く事にこの人、31歳って‥‥俺とひとつしか変わらないのか‥‥鈴木が20代前半だったので、もっと若いバンドだと思っていたのだが(苦笑)、そうか‥‥何か余計に愛着が湧いてきた(笑)。
  アンコール1曲目は、デビュー曲にして俺が彼等を知る切っ掛けとなった"ピストルと天使"。グランジを通過したUKロック‥‥所謂「強弱法」を活用した楽曲なのだけど、悪い曲じゃないんだけど、やはり最近の曲と比べるとちょっと弱いかなぁ‥‥なんて気も。けど、あのギターソロパートでの、正しくレディヘのジョニーみたいな轟音プレイは鳥肌モノで、その後の鈴木の囁くような歌もセクシーでカッコよかった。けど、演奏や歌はスタジオテイク以上の爆発力なので、プラマイゼロかなぁ、と。

  続いて、最初は何の曲だか全く判らなかった、セカンドからの"夢想家"。あの印象的なガガッガッガッガッガッガッ‥‥っていうパートで初めて気付いたという。ホント、セカンドの曲は特にアレンジし直されてて、上手い具合にバンドと共に成長している。もうアンコールでは俺、気持ちよく踊ってた。

  最後の最後に、バンドは完全新曲の"Your Sunrise"を披露。これは今後の彼等の新しいアンセムソングになるかもしれない、そんな名曲だった。ライヴは「BUGY CRAXONEの新しい『夜明け』」を告げる"New Sunrise"で幕を開け、最後に「じゃあ、君達の『夜明け』はどうなのよ?」と問いかけるように"Your Sunrise"で閉める‥‥って歌詞は聴き取れなかったので勝手な憶測でしかないのだけど。とにかく初めて聴く曲にも関わらず、会場はこの日最高のボルテージでライヴを盛り上げた。あんなにギュウギュウのシェルターも初めてだったし、あんなに盛り上がったシェルターも初めてだったかもしれない。やる側も観る側も満足のいく、素晴らしいライヴだったのではないだろうか?

  曲数自体は15~6曲だったが、1曲1曲が長い曲があったりするので、終わって地上に出た時には既に21時近かった。結果、2時間近く演奏していた事になる。1時間ちょっとかなぁ?とか思ってたのに‥‥それだけ飽きさせない、内容の濃いライヴだったと言えるだろう。

  ボーカルの鈴木は終始、「今夜は私達と君ら、互いの気持ちを確かめ合おう」というような事を何度も口にした。互いの気持ちを確かめ合い、通じ合う。完全に解り合う事は出来ないのかもしれない。しかし、解り合おうという気持ちさえあれば、近づくことが出来る。そしてより一体感を感じることが出来る。この日、俺はそういう瞬間を何度も感じた。そしてそれは鈴木の笑顔が全てを物語っていたのではないだろうか。


[SETLIST]
01. New Sunrise
02. No idea
03. キラキラ
04. 青空
05. 罪のしずく
06. O.M.D.
07. タイトル不明(新曲)
08. Sunday Morning
09. 虹
10. ことり
11. 悲しみの果て
12. 月光
13. 枯れた花
 [Encore]
14. ピストルと天使
15. 夢想家
16. Your Sunrise(新曲)

投稿: 2002 03 24 12:00 午前 [2002年のライブ, BUGY CRAXONE] | 固定リンク

2002/03/11

SNAKE HIP SHAKES -NEVER SAY DIE TOUR 2002-@市川CLUB GIO(2002年3月9日)

  10代の頃に憧れたアーティストが今、過去に自分が立ったのと同じステージに立って唄っている現実に直面した時、人はどういう心境なんだろうな‥‥ここ数週間、ずっとこのことばかり考えていた。そう、ZIGGYの変名バンドであるSNAKE HIP SHAKESが、自分が過去に何度かライヴを行ったライヴハウスでライヴをやるというのだ。千葉県にある市川CLUB GIO、そして横浜 CLUB24‥‥どちらもバンド/ソロを通じて何度もステージで唄ったし、また他のアマチュアバンド‥‥それこそアマチュア時代のGLAY等現在第一線で活躍しているバンドが、集客に苦戦していた時代をこの目で目撃した場所でもあるのだ。そんなハコで、ずっと憧れていたZIGGYを観ることになろうとは‥‥正直な話、複雑な心境だった。目と鼻の先程の距離で観れる喜びと、「ZIGGY」という冠がないと、或いは時代の流れでこういう小さなハコでしか演奏できないのかという悲しみとで‥‥

  最初行くつもりはなかったのだが、この4月からSHSは再びZIGGYにバンド名を戻すという話を知り、だったらSHS時代を体験しておこう、それにZIGGYに戻ったらもっと大きなハコに戻ってしまうだろうし‥‥という邪心が働き、最近ZIGGYに興味を持ちだしたトルちゃんをも巻き込んで、約8年振りにGIOに足を運んだ。

  ライヴ1週間前にチケットを取って、愕然とする。整理番号38番って‥‥そんなに客が入ってないのか? それともキャンセル分なのか!?‥‥いや、そう思いたいよ‥‥マジで悲しくなってきた。確か200人は楽に入るハコだったと記憶していたのだが(自分達のライヴでもそれくらい入っていたはずだし)‥‥

  当日、トルちゃんが交通事情で開場時間に30分程遅れることとなり、チケットを持った俺は入場せずに彼を待つこととなる。会場前には軽く50人は列を作って並んでいた。ちょっと一安心(けどバス停の隣だったので、もしかしたらそっちだったりして‥‥なんて考えてまた悲しくなったりも)。無事18時10分頃に会場入り。地下へ降りる階段やそこに貼られたバンドのポスターやメンバー募集のビラ‥‥全てが懐かしい香り。感慨に浸る暇もなく、扉を開けると‥‥人、人、人。正直嬉しかった。整理番号通りなら一番前でも観れたのにとか、そういった気持ちは全くなかった。想像を遙かに超える人が集まっていたのだ。どうやらSHSとしてのライヴはこの市川を含めても残り3回ということもあって、特に当日券で入場した人が多かったようだ。それに今回のツアーは非常に評判が良いという話も耳にしている。缶ビールを一気に飲み干して、会場に流れるAMERICAN HI-FIのリズムに合わせて身体を動かす。スタートするまでトルちゃんと雑談。

  考えてみれば、ZIGGYは11年振りなのだ。4人時代の活動休止前の代々木以来‥‥あれが'90年秋だもの。あんな1万人クラスでやってたバンドなのに‥‥なんて考えないようにしてたのだが、どうしてもその「事実」だけが頭の中を駆け巡る。酔ったせいもあって、更に高速で駆け巡る‥‥

  場内のS.E.が急にデカイ音になり、かかってた曲もそれまでのAMERICAN HI-FIから、話題のANDREW W.K.の小楽曲"It's Time To Party"に変わる。ステージ上にベースの津谷、ドラムのジョー、ギターの松尾が現れる。俺のポジションはステージ向かって右側、松尾側だ。手を伸ばせばステージに届く距離。表情はおろか皺や毛穴まで見れるポジションだ‥‥みんな髪の毛ツンツンで化粧してバッチリきめてる。こんな小さなハコだろうが、やはりロッカーとしての拘り、ステージに立つ者としての気合いを感じ取った。
  1分半のその曲が終わった途端に、バンドの演奏がスタートした。驚いたことに、1曲目は新作からのバラード"RAIN"だった。イントロと共にボーカルの森重が登場‥‥モロにマイケル・モンロー(HANOI ROCKS)、11年前観た時と何ら変わってない、いや、あの頃よりも更に格好良くなってる気が。もう40間近だというのに、デビュー当時から体型もイメージも全く変わってない。一時期単発にしたりとか迷いの時期もあったようだが、そういうのは全て吹っ切れてるんだろうな、この人。サングラスをかけているので、その視点がどこに向けられているのかは判らなかったが、気持ちよさそうに唄う。ドラムとベースは殆どPAを通さない、生音に近い状態で、かなりデカイ音だった。松尾はBURNNYの松尾モデル(青や黒のレスポールタイプ)を、歪み系はマーシャルから、クリーン系はフェンダーのアンプから出しているようだった。とにかく、狭いステージ上を松尾と津谷は行ったり来たりするし、ジョーは的確ながらも派手なプレイで聴かせるだけでなく魅せる方にも力が入ってるし、森重は‥‥本当にこの人の歌は凄い。「凄い」の一言に尽きる。昔のようにスティーヴン・タイラー的シャウトはしなくなったものの、フェイクに頼らない「歌」を思う存分聴かせてくれる。

  バンドの象徴ともいえるナンバー"SNAKE HIP SHAKES"から怒濤の攻めが始まり、シングル曲"RIVER OF TEARS"やアルバム未収録曲の"Fallen Angels"といったアップテンポなポップナンバーで客を温めた後に、新作からの高速ナンバー"Inside, Outside"ではとうとうダイブする客まで現れる。まさかZIGGYのライヴでダイブ客を見ることになろうとは‥‥スゲエいいよ、この感じ!

  ここで一旦MCが。「ボチボチ行こうか」とか「ダラダラ行きます」といった肩の力が抜けた発言。特にSHSとしてのラストツアーだからといって気負ってるといった印象は受けなかった。一歩間違えば「手抜き」と勘違いされてしまいそうな発言だが、ここまでの演奏と歌を体験すれば、それが何を意味するのかはお判りだろう‥‥そんなアットホームな空気感が気持ちよい。
  そしてここでの森重の言葉で、この日のGIOには350人以上もの客が入っているという事実まで知ることになる‥‥俺も興奮したが、森重も興奮してるようだった。しかも客のノリも抜群だし。まだうろ覚えの曲ばかりだったが、唄えるところは一緒になって唄った。周りを見回すと、ZIGGY時代からのファン(恐らく俺と同世代だろう)や、明らかに最近ファンになったと思われる10代の子達まで、本当に幅広い。いい曲を持ったバンド、いいライヴをやるバンドはこういうファンに支えられているんだなぁと実感した瞬間だった。

  "DEADEND KIDS"から何曲か、落ち着いた曲調が続く。新作からのミディアムナンバー"翳りゆく夏に"での、一言一句に魂を込めるかのように丁寧に唄う森重。思わず聴き入ってしまう。この辺りから松尾はレスポールからテレキャスターに持ち変えるのだが‥‥リズム隊の音がデカすぎるので、線の細いテレキャスターのクリーントーンが殆ど聞こえない。歪みもハーフトーンぽくて、やはり音圧が薄い。仕方ないといえば仕方ないのだが(自分もテレキャスをよく使うのでその問題によくブチ当たる。よく判るよ)。予想外だった"BRAND-NEW KICKS"のような後期ZIGGY的ポップナンバーも聴けたのは、嬉しい誤算だった(もっとも演奏はイマイチだったが)。

  再びMCに入り、メンバー紹介。とにかく森重、笑顔が多いし、昔よりも言葉数が多いのが意外だった。それに以前はあまり喋らなかった(イメージが俺の中にある)松尾も、合いの手を入れるかの如く喋る。髪を切りすぎてスガシカオに似てしまったと森重に言われる始末(しかもスガさんの顔を知らない松尾)。森重は何度も何度も「いいですねぇ~」を連発。この日の客のノリを大いに気に入ったらしい。他にも「今年はライヴを100本くらい出来るようなバンドになりたい」とか「テレビに出てる奴らを否定するわけじゃないけど、自分らも昔テレビに出て、人気が出て、けど3ヶ月もしない内に離れていったりというのを通過してる。今の俺らはお金を払ってライヴに足を運んでくれるお前らの事を一番信じてるよ」なんてセリフが。会場からは大きな拍手が。もしかしたら彼等にとって、こういう状況になったことはある意味良かったのかもしれない。改めて自分達の信念を再確認できたという意味で。時代や流行に流されずに、頑固一徹に「ZIGGY印」を守り通してきたわけだし。それがこうやってライヴの動員に表れているわけだから。後はそれをどうセールスに繋げるか‥‥テレビに出ずしてね。

  MCの後から後半戦。新作の頭3曲をアルバム通りの曲順でプレイ。特にZIGGY印の名曲"MELANCHOLIA"では再び大盛り上がり大会に。その後初期の"Stunt Flyers"(スカ的リズムが心地よい)や"ACCEL"といったハードコアに近い高速チューンを挟みながら、新作からの曲を惜しみなく披露。途中、森重が曲順を間違えたりとか、常に笑いが絶えないステージ上。何の曲だったか忘れたが、松尾がテルミン?のようなものをソロの時に使うのだけど、それに触れようとした瞬間、固定されていたそれが床に落ち‥‥拾い上げるものの、ソロは終わりに近づき、後ろを向いてジョーと笑う松尾。なんかいい雰囲気だなぁ~と、こっちまで笑顔になってくる。本編最後は"STRONG WILL"で一旦終了。息つく間もない程の怒濤の攻めだった。

  当然ここでアンコールを求める声が挙がるのだが‥‥途中で袖にいたスタッフがマイクを握って、「ステージダイブはしないでください。SHSはそういう方向を目指しておりません(ここでフロアから拍手が)。SHSはみんなが笑って楽しめるライヴ作りを目指しています」云々の事が伝えられる。彼等のライヴでダイヴは是か非かというのと別の次元で、ここでこういうアナウンスをすべきだったのか、するなら最初にすべきだったのでは?という声を、後にネット上で幾つか見かけた。確かにあそこでああいうアナウンスをしてしまったが為に、1回目のアンコールのテンションは少し低かったように思う。俺はSHSのライヴは初めてだったので、毎回ダイヴがあるものだと思ってたら違うのかな? 毎回そういう事実があるのなら、開演前に注意すべきだろう。けど、もし今回初めてで、それをライヴ中に注意したなら‥‥バンド側のテンションも、客側のテンションも下がってしまったのではないだろうか? 森重が何度も「いい感じ」と言ったように、この日はステージ上もフロアも、非常にいい感じだったに違いない。だからこそ、その空気を壊したくなかったのではないだろうか? ステージに戻った森重の「まぁ、そういうわけです。個人的には(ダイブがあるような)そういうライヴも嫌いじゃないんですが‥‥辛い顔してる子達を見てるのは辛いからね。みんな楽しくやりたいし」という言葉が全てだったのではないだろうか? 俺は森重の言葉を支持したいと思う。

  さて、そんな感じで始まったアンコールは「久し振りにやる曲」という"PRIDE ~It's only a love song~"からスタート。シャッフルのリズムが気持ちいいポップナンバー。そうそう、森重は本編とは衣装を変えていた。ピンクのファーを髪に巻き付け、まさにマイケル・モンローそのもの。これが様になるんだから文句のつけようがない。
  客側のテンションが少し下がったこともあってか、続くバラードナンバー"CLOUDY SKY BLUES"は気持ちよく「歌」を堪能することができた。最後はアルバム未収録"HAPPY GO LUCKY"のシンプルなR&Rで終了。

  再びアンコールを求める声。今回はさっきよりも更に大きい声だった。ステージに戻った森重は「SHSとしてはあと数回のライヴを残すのみだけど、ZIGGYに戻ってもこれまで通り‥‥ってこれまでもずっとZIGGYだったんだけど」というような発言を。そして「ここでちょっとZIGGYの曲を何曲か‥‥」沸き上がるオーディエンス。松尾が聴き覚えのあるアルペジオを‥‥ZIGGYのライヴを体験したことのある人ならすぐにお判りだろう、ファーストアルバムからの"HOW"だ。戸城の曲だろうが、ZIGGYの曲に変わりはない。フロアからはそれまでで一番の大合唱が。イントロの静かなパートを森重と交互に唄いきり、バンド全体が加わるアップテンポなパートへ。ジョーのドラムでは初めて聴くわけだが、ビートに重みがあるという違い以外は特に違和感を感じなかった。
  そのままアルバム通りに"CRISIS"に‥‥! スゲェなぁ、おい! もうフロアは大興奮。もう俺ももみくちゃ‥‥更に森重「次は‥‥デビュー曲」と一言。あの印象的なリフが‥‥嗚呼、とうとう演奏された"I'M GETTIN' BLUE"‥‥!! 恐らくこの日一番の大歓声&大合唱だったはずだ。ここまであまり触れずにきたが、ベースの津谷は本当にいいベーシストだとこの日実感。終始笑顔でベースを弾き、動き回り、コーラスに加わる。ルックス的にも役割的にも、YELLOW MONKEYのヒーセにそっくりなんだよなぁ‥‥マジで。戸城はまた違った良さ(カリスマ的な佇まいとか)があったけど、今のZIGGYには津谷の方が合ってるんだろうな。彼は元々PSYCHO CANDIEというバンドのメンバーなのだが、今年はZIGGYに本気で取り組む為にPSYCHO CANDIEの活動を休止させたそうだ。ジョーとの愛称もバッチリだと思うし、松尾もいいソングライター&パフォーマーに成長したし、本当にいいバンドになったなぁ‥‥と再確認。もうここの3曲で感無量に。

  更にバンドにアンコールを求める我々。その完成は更に大きなものへとなっていった。四度現れたバンドは"FLY HIGH FLY"と、「SHSのテーマ曲」"POISON CHERRY"を演奏して、ライヴは終了するのだった。終演を告げるアナウンスが流れ、帰路に就く者もいる中、俺を含めた多くのファンはその場を離れようとせず、まだまだ行けるだろ!?と言わんばかりの拍手と歓声を挙げる。会場内は既に明るい。けど、まだ何かありそうな予感‥‥

  すると、またまた現れたバンドの4人。松尾は「戻ろうとしたら、お前らの声が聞こえたからさ」と、全ては客に左右されたようだった。森重も「俺ら、客のリアクションで態度が全然違うな? 盛り上げてもらうとその気になるし」と、とても嬉しそう。予想外のアンコール(そしてこれこそが、本当のアンコールというものではないだろうか?)は、ジョーのドラムからスタートし、懐かしのインディー盤から"FEELIN' SATISFIED"が! 俺、大興奮! 森重のハーモニカもこの日初めて登場。あんまり聞こえなかったけど‥‥とにかく、ZIGGY時代の曲が少しでも多く聴けただけでも嬉しいのだった。
  この曲が終わると、何やら相談している森重と松尾。そして次に演奏する曲を決めたようで、本当に最後の曲となったのは"WHISKY, R&R AND WOMEN"‥‥俺が11年前に観た頃の代表曲だった。嬉しい誤算。誰もがそう思ったはずだ。後ろで暴れれた客も、俺を跳ね飛ばしてまで前へ前へと突進する。後半のブレイクで、再びバンドが入るパートがイマイチバラバラだったが、まぁそこも含めて今のSHSを象徴する空気感‥‥決して嫌いじゃない。完全燃焼‥‥本当にこの言葉がピッタリな瞬間だった。

  松尾はギターの弦を切ったようだし、ピックも残りを全部ばらまいていたようなので、これが本当の最後の曲となった。これで満足しなかったと言ったら嘘になるだろう。ホントに最高のロックンロールショーを見せつけられた。「スゲェ‥‥」これ以上の言葉が頭に浮かばなかった。地上に出た時には、時計は既に21時を10分程回っていた。結局2時間半、27曲にも及ぶSNAKE HIP SHAKESとしての集大成を我々に提示した彼等は、現時点で残すところあと1本のライヴを終えると、4月からは再びZIGGYへと戻っていく。勿論、今後もSHS時代の曲は演奏されるだろうし、ZIGGY時代の曲ももっと演奏するだろう。森重はライヴ中何度も「みんなを納得させるアルバムを作って戻ってくる」と言っていた。恐らくその言葉に偽りはないだろう。SHS時代にこんなにも素晴らしい楽曲達を量産してきたのだ。バンド名が変わろうが精神性はずっと変わっていないわけだから、次はもっと凄いことになるはず‥‥そう信じて疑わない。この時期に、こういうキャパの会場で彼等を観ておいて、本当に良かったと今は素直に思える。観終えた今、観る前にあった複雑な気持ちは既にどこにもない。こんなに充実したのは‥‥エアロ以上に充実したんだから‥‥何時以来だろう? ホント、何度でも言うよ。観てよかった!


SNAKE HIP SHAKES @ ICHIKAWA CLUB GIO. 3/9/2002
01. RAIN
02. SNAKE HIP SHAKES
03. RIVER OF TEARS
04. Fallen Angels
05. Inside, Outside
06. DEADEND KIDS
07. お気に召すまま
08. 翳りゆく夏に
09. BRAND-NEW KICKS
 [MC]
10. NEVER SAY DIE
11. R&Rミュージックに首ったけ
12. MELANCHOLIA
13. Stunt Flyers
14. 地図にない道
15. ACCEL
16. BLACKOUT(失くした週末に)
17. STRONG WILL
 [Encore-1]
18. PRIDE ~It's only a love song~
19. CLOUDY SKY BLUES
20. HAPPY GO LUCKY
 [Encore-2]
21. HOW
22. CRISIS
23. I'M GETTING' BLUE
 [Encore-3]
24. FLY HIGH FLY
25. POISON CHERRY
 [Encore-4]
26. FEELIN' SATISFIED
27. WHISKY, R&R AND WOMEN



▼SNAKE HIP SHAKES『NEVER SAY DIE』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 03 11 12:56 午前 [2002年のライブ, SNAKE HIP SHAKES, ZIGGY] | 固定リンク

2002/02/25

「Hello! Project 2002 ~今年もすごいぞ!~」@横浜アリーナ(2002年2月16日 夜公演)

  2002年に入って、こんなにもスタートダッシュするとは思ってもみなかった‥‥2月の時点で既に2度目のハロプロライヴですよ、奥さん! もうね、行けるとこまで行ってやろうと。本気で思っておりますです。別にこの2/16は愛する石川さんの誕生日でも卒業記念日でもないわけで、いうなれば「デカイ会場でも観てみたい」否、「前回の物足りなさを解消したい」って思いでいっぱいなわけでして。福井では小さい会場で、かなり近くで観れたっていう満足感があったので、今回はやはり「デカイ会場ならそれなりに、全体を見渡したい」というのがありまして。スタンド席でステージ真正面となる席をヤフオクで探したところ、簡単に見つかり、しかも定価でゲットできてしまったわけです‥‥

  そんなわけで、小規模会場で行われてきた正月ハロプロ興行の、追加公演として発表されたのが横浜アリーナ2Days、しかも1日目は昼夜興行。計3回、約4万人ものおこちゃまや大きなお友達が足を運ぶことになったわけです。この「大がかりな追加公演」に対しては発表当初から「誰かの卒業式となる」なんて囁かれていて、俺も以前書いた加護ちゃんコラムの中で「加護卒業、ラストはハロプロ横アリ、なんて噂がある」と書きました。しかし、実際に卒業したのは加護ちゃんでもなっちでもなく、なんと大穴中の大穴、ココナッツ娘。のレフアでした‥‥(汗)しかも、卒業自体に触れたのは、最終日の一番最後。オイオイ、そんな扱いかよ‥‥正しく「悔し涙ぽろり」だよ(苦笑)

  それにしても、やっぱり横浜アリーナはデカイねぇ‥‥最後に来たのは何時だっけ‥‥去年のAC/DCかな? じゃあほぼ1年振りなわけだ‥‥あの時とは全く違う会場に思えたのは、客層のせいだけだろうか? とにかく、始まる前から異様な空気が漂ってたなぁ‥‥それにしても、やっぱりこの日もPRODIGY「THE FAT OF THE LAND」が会場に響いておりました。10日程前に来てたんだよな、奴ら‥‥なんて思いながら、やはりこの日も始まる前からノリノリなわけでございます。

  ハロプロ関係のライヴの素晴らしい所は、常に予定時刻ピッタリに始まるところ。この日も18時半を過ぎた途端に会場暗転。オープニングやその後の新メンバー紹介などのMCは前回と全く一緒。というわけで、今回は前回観た福井とは違った点やその他印象に残った所をレポートしてみたいと思います。

●客層

  福井よりもおこちゃま&父兄の比率が高かった。親子連れや小学生or中学生が多かったなぁ。友達同士で来てたりとか。思った以上に年齢層が低かった。さすがに1回に万単位の人数が入るだけあって、ヲタだけに限定されていない。よかったよかった。

●会場暗転

  驚いた。まずはこの一言。会場が真っ暗になった瞬間、目に飛び込んできたのは‥‥サイリウムの綺麗な海。この日のお客(1万4千人と姐さんが言ってた)全員が持っていたわけじゃないけど、半数以上の客が持ってたわけで、しかも持ってる人は両手に持ってるので‥‥凄い綺麗な光景なわけですよ。で、他の観客もその光景を目にして「ウォ~!」と驚きと感動のうなり声をあげるわけです。これはマジで感動。よくハードロック系のライヴでバラードになるとライターの火を点けて店にかざすってのがあるけど(アメリカのライヴなんかを観ると、よくやってるよね?)、あれと同じような感動がそこにはあったわけです。俺の中ではMOTLEY CRUEの"Home Sweet Home"のPVで初めて観たあの光景と同じ感動を感じてしまったわけです。あ~、俺も買っておけばよかった(笑)

●10人祭

  前回よりもステージがデカくなったせいか、広いステージを有効に使って動き回る10人。シャッフルユニットの中では今回一番観てて気持ちよかったのがここでした。今日はよっすぃーが元気そうでよかったです。そして、なっちは今日も可愛かったです♪

●7人祭

  遠目で観てるせいか、ごっちんの可愛さを肉眼で確認することは出来ず、仕方なしにスクリーンでアップになった彼女に萌えておきました(笑)

●三人祭

  加護ちゃんに対してはやはり遠目だったせいか、そんなに違和感を感じることなく、普通に楽しめました。既にこの日二回目の公演ってこともあり、石川さんの歌はかなりヤバめでした(爆)。そしてそれは「完璧アイドル」あややに対しても言えることであり、皆さんさすがにお疲れのようでした。これ終わっても、1ヶ月もしたら娘。もあややも単独ツアーが待ってるんだもんなぁ‥‥(涙)

●平家みちよ

  平家さん、ここ横浜でも声援が小さかった‥‥何か気の毒になって「がんばれ!」って心の中で叫んでおきました、椅子に座りながら(だから声に出して応援しろって俺)。そろそろ彼女がハロプロ自体を卒業してしまうのではないか‥‥なんて思ってしまう今日この頃です。

●前田有紀

  前回は師匠である五木ひろしの名曲カバーでいきなり場を凍り付かせましたが、今回は自身の新曲。しかもこれが威勢のいいムード歌謡だったので、他のハロプロメンバーも観客も(ある意味)ノリノリ。合いの手入れる入れる。確かに娘。やあやや観に来て演歌聴かされた日にゃキツいものがありますが、それでも今日は楽しめましたよ。さすがに周りのおこちゃま達はつまらなさそうでしたが。

●カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)

  福井で最後だ‥‥とか思ってたら、もう1曲出るそうで‥‥だから俺の涙はなんだったんだよ!(爆)改めて冷静にカン梨華のステージを観ました。里田さん、思ったよりも歌が不安定でしたね。やはりまだ慣れてないせい? 働かされ過ぎ? 何にせよ、歌だけは石川さんを見習わないようにしないと。

  で、肝心の石川さん。もうね、福井での感動が嘘かと思える程に唄えてなかった(号泣)。これが本来の「石川梨華」ってのはよぉ~く判ってるつもりだったのですが、いざ目の前で目撃すると、ショックですね?(苦笑)まぁカワイイから許すけど(許すのかよっ!)

●後藤真希

  ごっちんのクールさが売りであろうソロ曲。だけど何故かこの日のごっちんは歌の途中で何度も笑顔でした。何かあった? 側にいた新メンに笑わされた? それとも圭ちゃんとなっち?‥‥なんて余計な心配をしてる場合じゃねぇってば俺(笑)

●ミニモニ。

  ごっちん辺りから小さなおこちゃまも立ち上がって唄って踊っていたのですが、ここで大爆発って感じでしょうか。福井の時とは違って既に発売になった後なので、ちゃんと浸透しておりました。イントロでの振り付けも、側にいたお母さんまで一緒になってやってた程で(笑)。いやぁ~、微笑ましい。それにしても、何故かミニモニ。だけフルコーラスだったね? やはり人気の差!?

  数週間前に風邪でダウンしたと聞いていた辻ちゃんですが、気持ち細くなったような気がしたのは、やはり遠目だったからでしょうか?

●藤本美貴

  いきなりデビュー曲変更ですか。ちょっと前にデビュー曲が正式発表されたのですが、それはツアー前半に唄われていた曲とは別のものでした。この日が初お披露目だったそうですが、個人的には深夜番組でもお馴染み"Let's do 大発見"よりも好印象。広末涼子~松浦亜弥の流れを組む、ある意味最近の正統派アイドルの楽曲といえる曲。確かにこっちの方が純粋に「売れる」曲だと思った、直感的に。うん、つんく♂らしい曲だわ。藤本さんのステージングも段々場慣れしてきたようで、お客に手拍子を求めたりとかいろいろ頑張ってました。娘。の春ツアーにも動向するので、そこでまた更に成長が伺えるかもしれませんね。

●中澤裕子

  特筆すべき点はないんだけど‥‥なんか最近、媚びすぎかなぁ!?って思える瞬間がたまにあるんだよね、姐さんに関しては。市井との時は感じなかったんだけど、福井以降‥‥あの投げキッスにはどういった意味が含まれているんですか? 何か急にああいう事されると(しかも娘。達では絶対にああいう艶っぽさは感じないので)本気でドキッとするんですけど。度を超えると、本当に「媚びてる」って受け取られる可能性大なのでは? 新曲のリリースが夏までないそうなので、次に姐さんの生歌が聴けるのは夏のハロプロライヴってことになりそうだけど‥‥やっぱりもう1度、真剣に歌をやって欲しいなぁ‥‥

●ココナッツ娘。

  レフア卒業の噂はここ数日ネット上を飛び交っていたので、意識して観てたのだけど‥‥特にそれを感じさせる発言も雰囲気もなかったなぁ。せいぜいミカの歌がヤバかったなぁ、程度で(笑)。けど、ライヴ自体一番最後に「ココナッツ娘。は日本の事が大好きでぇ~す♪」というミカとアヤカの言葉‥‥これにちょっと反応してしまった俺。こんな事言う必要、ないのに‥‥って。この瞬間、俺の中で「レフア卒業=決定」となったわけで(結局、翌日の姐さんのラジオで事実を知ったわけで)。ココナッツも春の娘。ツアーに動向するので、それまでに新メンバーが発表されるのかもしれませんね。何にせよ、どういった娘が入るのか気になるところです。

●プッチモニ

  やっぱり圭ちゃん、カッコよすぎ(笑)。ごっちんが今日、結構よく唄えてたなぁ、と。いつもラストの「自慢したい素敵な~」と囁くように唄うところで外しがちなんだけど、今日はバッチリでした。ええ、萌えましたとも!(笑)よっすぃーも相変わらず気持ちよさげに「L・O・V・E・ラブリー~」の所を無表情で踊ってたし。言うことなしです。

●タンポポ

  飯田さんが本気で綺麗だと。そして石川さんが本気で外してたと。このアンバランスさこそが「タンポポ」だと、俺は声を大にして言いたい!(ドンッ!と机を叩く)‥‥まぁ実際にはそんことないわけでして。石川さん、ある意味本調子!って感じで、冷や冷やしながら観てました。まぁファンからすれば、それすらも萌え要素だったりするわけですが‥‥(苦笑)

●全員登場、MCへ

  ここでは「最近の出来事」というようなテーマでMC。まずはカントリーのあさみ。前の週に北海道で行われた犬ぞりレースで優勝したこと。これは既にネット上でも話題となっていたので、ご存じの方も多いでしょう。成績が良いと、今度はアラスカまで行けるそうです‥‥さすが「半農半芸アイドル」‥‥あれっ、ちょっと違うような?

  続いて新垣さんが選ばれ、「地元・横浜に戻ってきてライヴができた事」と。そういえば前回の横浜は11月、13人ライヴ初お披露目の時でした。声援が小さかったり、「コネガキーッ!」等の罵声まで飛び交ったあの日です。ビデオで観ましたが、正直可哀想でしたよ‥‥あれから俺は改心して(改心って)彼女を応援しようと思ったのですが。本当に今年に入ってからの新メンバーはいい感じですね?

  最後はなっち。ご存じ、「TBSテレビでソルトレークオリンピックのキャスターをやってる」という話題を。全く興味がなかったその世界を毎日勉強して覚えて、そして知れば知るほど奥が深く、見入ってしまうと。何か矢口さんもラジオで「初めてなっちが出演する時、メールで励ましたらそれ観て泣いたらしい」です、なっちさん。素敵です。萌え~です(笑)。

●メロン記念日

  たった1ヶ月でここまで雰囲気が変わるもんかなぁ? もうね、佇まいだけで前と違う。自信に満ちあふれてるっていうか。やっぱりメジャー展開させてもらえると、心理的にこうも変わるのかなぁ? すごい堂々としてたし、楽しそうに唄って踊ってた。ただ、観る側がまだ完全にそれに着いてこれてない様子で、「愛のボタンを連打!連打!」のコール&レスポンスも思った以上に小さくて‥‥最近、CDショップに行っても「メロン記念日ってどうなの?」って話をしてるカップルを何度か見かけたりで、それなりに認知はされてきているので、本当の「波」は次のシングルなんだろうなぁ‥‥と真剣に思いました。やっぱりさ、「うたばん」で優遇されるメロン、観てみたくない、みんな?(笑)

●松浦亜弥

  そして更に凄いことになってたのが、あやや。オーラが1ヶ月前とは比にならない程大きくなってた。既に10年選手級の貫禄。メロンの昇り調子も凄いものがあったけど、これはハンパじゃない。娘。を喰う勢い‥‥いや、既に多くのヲタは餌食になってしまったようで(苦笑)、特に新曲に対する声援はもの凄いものがありました。同じハロプロメンバーで、娘。レベルで新曲が浸透してるんだから。さすがタイアップ効果強し。こりゃマジでツアーが楽しみになってきた。

●モーニング娘。

  けど、そうは言っても、やはり娘。は今日も完璧だったわけで。"ザ☆ピ~ス!"ってのは既に自分達にとってアンセムソングとなってるわけで。この日のコール&レスポンスもハンパじゃない大きさだったのです。福井では躊躇してた俺も、既に2度目ってこともあり、完全に溶け込んでおりました(笑)。既に随分引き返せないところまで来てしまったようです(号泣)。そうそう、テレビでは石川さんのセリフ後になっちとごっちんが彼女の前に立ちはだかってピースサインをするパート。福井では示し合わせたかのように「コマネチ」をやっていたふたりでしたが(なっちが照れていたのにかなり萌えた/笑)、この日は石川さんの足下で相談するふたりに気づき、結局やったのは「アイ~ン」でした。しかもノリノリでやってました♪

  メドレーは前回と同じ感じだけど、福井での"恋のダンスサイト"エンディングで、本来ごっちんが唄うべきパートをなっちが唄っていたのですが、ここ横浜では矢口さんでした。やはり新曲センターへの伏線でしょうか?(とかいって、ミスムンでも歌い出しが小川さんだったりと、いろいろ毎回変えてるようですが)前回、次の"I WISH"に備えてふたり(ごっちん、加護ちゃん)がいなくなると書きましたが、横浜を観た限りでは4人でした(ごっちん、加護ちゃん、よっすぃー、圭ちゃん)‥‥つまり、"I WISH"の唄い出しに必要な、最低限のメンバーだったのです。やはり前回は冷静に観れてなかったようです(当たり前だって)。

  さて、この日はネット上でも既に噂になっていた通り、娘。新曲"そうだ!We're ALIVE"のステージ初お披露目となったのですが‥‥肝心の衣装が次のミスムンのもの、そして歌もショートバージョン(テレビサイズ)だったこともあり、思った以上の感動・感激はありませんでした。が、やはり実感したのは、「この曲は大音量で、大人数で消費すべき曲だ」ということ。それだけは間違いありません。きっとこんな例えをしたら多くの「ロックファン」が怒ると思うのですが‥‥そういう点からいえば、OASISと同じだと思うのです。勿論、その背景やスタイルは全くの別物ですが、向かっている先は実はかなり近いんじゃないだろうか?と思えたのです。それは何も2年前に同会場でOASISを観たから、とかそういう理由で比較したのではなく、そうなるべき曲だと信じて疑わないからです。これを読んで「OASISとモー娘。を一緒にすんじゃねぇよ!」と怒り心頭のロックファンも多いでしょう。俺が言いたいのは、ただOASISと娘。が同じとかそういう事が言いたいのではなくて、「時代を作る音というのはそういうものじゃないだろうか?」って事なのです。この"そうだ!We're ALIVE"って曲は、そういう「みんなのうた」になるべき1曲だと思うのです。逆に、これだけ前向き且つポジティヴで、人の気持ちを高揚させるポップなロックナンバーが、今のシーンの中にどれだけあるのか‥‥こういう時代だからこそ、馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、こんな曲が必要なんじゃないかなぁと純粋に思うのです。

  この曲を無視したり良さが判らないロックファンがダメだと言ってるとか、娘。を「ロック」と唱えることで冒涜してるわけではないのです。だって、ロックは本来、いろんな要素を貪り尽くしてきた雑食の音楽であり、常に何か既成の概念をぶち壊してきたものだと思うんです。ただ、それを今のロックミュージシャンが余りやっていないだけで、それをたまたまつんく♂というアーティストがモーニング娘。というアイドルを使ってやっただけ。だから俺は彼女らに面白みを感じるわけで。逆に、娘。ごとき(と敢えて言わせてもらいます。ヲタの皆さんごめんなさい)に幅を利かせられただけで「冒涜された」「バカにされた」と感じるようなロックなら、そんなの最初からロックじゃなかったんだよ!と俺は声を大にして言いたいね。ロックってそんなチンケなもんじゃないでしょ? もっと揺るぎないものなはずでしょ? だったらロックファンはもっとデンと構えてればいいんじゃないかな? 俺が何を叫ぼうが、個人個人にとっての「ロック感」ってそんなにダメになってしまうようなもんじゃないでしょ。少なくとも、俺にとっての「ロック」ってそんなにケツの穴の小さいもんじゃないよ?

  ‥‥と話がかなり脱線しましたが(苦笑)、この日の娘。達は以前にも増して「ロック然としたエンターテイナー」でした。それ以上でもそれ以下でもなく。完璧ですよね。固定のファン層を相手にしてるとはいえ、これだけ幅広い年齢層(俺の隣には、明らかに「おじいさんと孫」という関係の2人組がいましたし、実際おじいさんの方も楽しそうに手拍子してましたよ、笑顔で)を巻き込むモーニング娘。って‥‥


  小さい会場での良さ、そして大会場での良さ、両方を体験した今。やはり思う事はただひとつ‥‥


ハロプロ最高!!!(爆)


ごめんなさいこんな大人になってしまって本当にごめんなさい‥‥

P.S.そんな俺は、4月に「さいたまスーパーアリーナ」での娘。ライヴ2日間(各日、昼・夜公演)合計4公演を観ることが決定しています‥‥もう絶対に引き返せない‥ ‥


[SETLIST]
  [MC:稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴]
01. ダンシング!夏祭り [10人祭]
02. サマーれげぇ!レインボー [7人祭]
03. チュッ!夏パ~ティ [三人祭]
  [MC:全員]
04. 花 [全員/アカペラ]
05. プロポーズ [平家みちよ]
06. 東京、宵町草。 [前田有紀]
07. 恋人は心の応援団 [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
08. 溢れちゃう... BE IN LOVE [後藤真希]
09. ミニモニ。ひなまつり! [ミニモニ。]
  [MC:稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴]
10. みかんの花咲く丘 [稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴]
  [MC:稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴、中澤裕子]
11. 会えない長い日曜日 [藤本美貴]
12. 二人暮し [中澤裕子]
13. 情熱行き未来船 [ココナッツ娘。]
14. ぴったりしたいX'mas! [プッチモニ]
15. 王子様と雪の夜 [タンポポ]
  [MC:全員]
  [MC:稲葉貴子、松浦亜弥、メロン記念日]
16. さぁ!恋人になろう [メロン記念日]
17. メドレー/トロピカ~ル恋して~る
  ~ LOVE涙色
  ~ 桃色片想い [松浦亜弥]
18. ザ☆ピ~ス! [モーニング娘。]
  [MC:モーニング娘。]
19. メドレー/LOVEマシーン
  ~ 恋のダンスサイト
  ~ I WISH
  ~ ハッピーサマーウェディング [モーニング娘。]
20. 恋愛レボリューション21 [モーニング娘。]
  [Encore]
21. そうだ!We're ALIVE [モーニング娘。]
22. Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~ [モーニング娘。]



▼ハロー!プロジェクト『プッチベスト2 〜三・7・10〜』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2002 02 25 01:30 午前 [2002年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), タンポポ, ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, 中澤裕子, 後藤真希, 松浦亜弥, 藤本美貴] | 固定リンク

2002/02/24

AEROSMITH『JUST PUSH PLAY TOUR 2002』@東京ドーム(2002年2月3日)

ライヴから既に3週間以上経ったんだけど、それでも明確に覚えてる。それだけ強烈な2日間だったし、素晴らしい内容だったからだ。

日曜日。前日と違ってこの日は雨。同じく17時スタートだったのだけど、丁度競馬帰りのオッサン共とぶつかって、水道橋駅周辺は予想以上に大混雑。この日は前日よりも遅い16時半頃に駅に着いたのだけど、なかなか進めなかったりで、結局会場内で着席できたのは開演時間の10分前だった。流れる音楽は前日と全く同じだが、今日は素面だったので、大音量のリズムに身を委ね、しばし聴き入ってしまう。BEATLES「Revolution」やROLLING STONES「All Down The Line」等‥‥。

17時を10分程過ぎた頃、会場が暗転。前日と同じように「Beyond Beautiful」からスタート。今日のスティーヴンは着物をアレンジした上着を羽織ってシャウトする。少しだけ冷静に聴けたせいか、心なしかスティーヴンの声が前日よりも辛そうな印象を受けた。もっともそうは言っても、その辺の若手バンドの何十倍も声が出てるんだが。

この日の基本的なセットリストは前日から特に劇的な変化はなく、最終日(しかも今回のアルバムに伴うツアーのラストでもあったらしい)だからといって特別な曲が演奏されるということもなかった。前日やらなくてこの日やった曲といえば「Big Ten Inch Record」くらいなもんで、それすら日本ツアー前半で演奏されていた曲だ。前日の熱演を長すぎると感じたのか、それとも周りから注意されたのかどうか判らないが、曲数も2曲削られ、更に即興的なものも余りなかった。そういう意味では、この日曜のステージこそがこのツアーの基本形なのかもしれない。土曜の2時間半に渡るあのステージを観れた約5万人というのは、ある意味ラッキーだったのかもしれない。

そんな気まぐれが30年以上経っても未だにまかり通ってしまうエアロというのは、本当に凄いの一言に尽きる。そしてこの日スティーヴンが言った「Express yourself!」という言葉。これにエアロの凄みの原点が集約されているような気がした。抑える事を知らない50越えたオヤジ共‥‥この先どこまで行ってしまうんだろうか?

最後の最後で、スティーヴンがステージ上から今回のツアーに関わった人間やプロモーターに対して感謝の言葉が述べられた。この辺はさすがに最終日っぽくて、ちょっとだけ和やかな雰囲気になる。そして一番最後の最後で、この日一番の問題発言が‥‥

スティーヴン「See you in...Joe?(と言ってジョーにマイクを向ける)」

ジョー「June(真顔で)」

だそうです、ファンの皆さん。最初、外タレ特有のリップサービスだろうと思ったのだけど‥‥やっぱり何かフェスかイベントでもあるんすかね? 何にせよ、また大枚はたいて追っかけなきゃならないことになりそうな予感‥‥(苦笑)。


<セットリスト>
01. Beyond Beautiful
02. Love In An Elevator
03. Just Push Play
04. Jaded
05. Big Ten Inch Record
06. Pink
07. Sick As A Dog
08. Mama Kin
09. No Surprize
10. Light Inside
11. Sunshine
12. Dream On
13. Drop Dead Gorgeous
14. Stop Messin' Around
15. Draw The Line ~ Joe Perry Guitar Solo
  ~ Draw The Line
16. I Don't Want To Miss A Thing
17. Cryin'
18. Mother Popcorn
19. Walk This Way
20. Uncle Salty ~ Sweet Emotion
  ~ Peter Gun
-Encore—
21. What It Takes
22. Train Kept A Rollin'

投稿: 2002 02 24 12:00 午前 [2002年のライブ, Aerosmith] | 固定リンク

2002/02/20

AEROSMITH『JUST PUSH PLAY TOUR 2002』@東京ドーム(2002年2月2日)

自分が最後にエアロを観たのって、思い返してみれば何と94年4~5月の「GET A GRIP TOUR」で‥‥既に8年近くもの月日が流れていたわけで。その間に彼等は2度、「NINE LIVES」ってアルバムを引っ提げて98年3月と99年12月~00年1月にドームツアーを行っていて、特に98年の方はドーム2日分のチケットも取ってあったにも関わらず、東京から実家へ戻り、しかもその途端に祖母が重病で入院してしまい、とてもライヴに行く為に東京へと出ていける空気ではなかった(しかも無職だったし)。結局チケットは東京にいる友人に譲り、次の来日を待つことになるのだが‥‥今度の「ミレニアム・カウントダウン」ライヴは自分の転職~長期出張予定等と重なり(結果的には重ならなかったが)、これも断念せざるを得なかった。今なら「平日!?大阪ドーム!?全然平気♪」と言える立場なのだが‥‥。

そんな苦渋の日々を経て早8年。『JUST PUSH PLAY』という素晴らしいアルバムと共にオヤジ共5人衆は戻ってきた。しかも今回は東京ドーム2日間、それも土日公演だ。迷わず両公演のチケットを確保。ええ、何してでも行きますよ、今回だけは。ライヴ1週間前に仕事が急に忙しくなったり会社の体制が変わったり、またその為の激務がたたって体調を壊したりと、とことんついてなかった自分だが、何とかライヴにだけは行けるようだ。この半月、この為だけに頑張ってきたと言っていいだろう。

直前に1月のUSツアーのセットリストを見つける。成る程、かなり好みの選曲だ。新作から4~5曲演奏され、80~90年代のヒット曲が極力減らされている。個人的な意見だが、正直もう「Dude」や「Rag Doll」はやらなくてもいい時期にきてると思っていたし、飽きてもいた。だったら新作からもっと曲増やすとか、これまで余り演奏してこなかった曲とかを入れて欲しいな、とか勝手に思っていた。

さて、当日。17時スタートという通常では考えられない時間からのスタートとなるため、16時過ぎに東京ドームがある水道橋駅に到着。ドームに入るまでに幅広い年齢層のライヴ入場者と思しき人達に遭遇。それこそ中学生くらいの男子女子から、40歳は遙かに超えているであろう「70年代リアルタイム通過派」まで。これがストーンズだったら10歳ずつずれるんだろうな(10代が少なくて、20代~50代といった感じに)‥‥なんて考えながら、ドーム内に入る。入った途端に、場内に流れるMOTLEY CRUEの「Dr.Feelgood」(!)。そうそう、こういう派手なアメリカンロックを聴くために俺はここに来たんだよ! ホント、派手な出迎えだぜ。この日は総じて、新旧の派手目なロックがずっとかかってたな。BUCKCHERRYやINCUBUSといった最近のバンドからTHE WHO、JIMI HENDRIX、BEATLES、ROLLING STONES等々‥‥ビール片手に既に出来上がっていた俺は、こういったロケンローに耳を傾け、気持ちよく酔っていった。

自分の位置はアリーナBブロックの最右方。斜がつきすぎて意外と観にくい。遠近感が取りにくくて‥‥何かステージ左右に延びた花道の後ろに観客が沢山いるなぁ‥‥そうか、これがファンクラブを通じて集った観客か。噂では昨年4月のプロモーション来日時に、横浜アリーナでのBON JOVIのステージを観たそうで、そこからヒントを得たなんて話も(BON JOVIはステージ上にバーカウンターがあって、ラジオや雑誌、ファンクラブから抽選で選ばれた人間がバーカウンターからライヴを観ることができる)。しかし‥‥これはステージ左右に小さめのクラブのフロアがあるような感じか、とにかく人・人・人なのだ。これってBON JOVIっていうよりも、METALLICAが「BLACK ALBUM」ツアー前半に用いた「スネーク・ピット」みたいな感じじゃない? 本当ならちょっと羨ましいんだけど、既に酔ってたので気にならず。

17時を20分以上過ぎた頃になって会場が暗転。そこら中から大歓声が‥‥おお、さすが5万人近く入るドームだけあって、もの凄い歓声だ。すると会場内に電話をかける音‥‥そしてシタール風音色のアルペジオが‥‥そう、新作『JUST PUSH PLAY』1曲目、「Beyond Beautiful」からライヴはスタートだ。スティーヴンは白のGジャン、ジョーは星条旗をモチーフにしたレスポールを構える。ブラッドはストラト‥‥かな? トムは5弦ベースでこのヘヴィな曲の低音を支える。ジョーイのドラムも8年前に聴いた時よりもいい感じ‥‥とはいかず、そこは極悪音響の東京ドーム。時々ギターの轟音にドラムがかき消されることが何度かあった。自分の位置のせいなのか、それともドーム特有のものなのか。何にせよ、ジョーのギターがとにかくカッコイイの何のって! ソロ弾きまくりで、ここまでやられると気持ちいいっつうの。続く同じミディアムヘヴィの大ヒット曲「Love In An Elevator」でもこれでもか!?って程にソロを弾きまくるジョー。カッコよすぎ! それにしてもスティーヴンの声量も8年前と何ら変わらないことがとにかく驚きだ。記憶が多少薄らいでいるってのもあるだろうけど、それにしても‥‥本当にこいつら、俺の親世代かよ!?(汗)

2曲終えたところで、スティーヴンが「俺が『Just push play~』って唄ったら、みんなは『Fuckin' A』って続けて唄うんだぜ?」という前確認をしてから、新作タイトルチューン(そして俺が新作の中で最も好きな曲でもある)「Just Push Play」を披露。多少スタジオテイクよりキレの悪さを感じるところがあったが、サポートメンバーのキーボーディストがメガフォンを使って例のラジオボイスを再現したりして(中盤、スティーヴンも使用)、それなりに見せ場はあったかな。この曲でジョーはレフトハンドのストラトを使ってたな‥‥'80年代はよく使ってる写真をみかけたけど、この人はやっぱどんなギターを持ってもさまになるな?

そして新作からもう1曲、大ヒットチューン「Jaded」をおみまいする。ここで大いに沸くオーディエンス。この日最初のピークが訪れる。それにしても‥‥デビューして30年近く経つバンドなのに、新曲が初期のヒット曲と同じような支持を得ているなんて、殆ど奇跡じゃないだろうか? スクリーンにはPVをそのまま流していたが、曲といい映像といい、ホントに感覚がエアロを聴くであろう年代(10~20代)に近いというか、いい意味で「成長してるんだけど成熟してない」感が強いっていうか。ホント、スゲェとしか言いようがないって。続いてこの日最初の70年代ナンバー「Same Old Song And Dance」。数年前に出たライヴ盤『LITTLE SOUTH OF SANITY』のアレンジまんまで、エンディングでのトムのベースソロ(フィンガーピッキングでの12連符!)がやはり見せ場となる。

何故か前作『NINE LIVES』から1曲だけ「Pink」が続けて演奏される。この曲、そんなにいい曲だろうか‥‥確かにシングルヒットを記録してるから、それなりに支持されてるんだろうけど‥‥正直、ここで一度テンションダウン。歌詞に合わせて照明が消えたりとかいろいろあったものの、完全に休憩って感じ。「Nine Lives」とか「Taste Of India」とか「Falling In Love」とか、もっと他に演奏すべき曲があったろうに。

ここで一度軌道修正。ジョーがマイクの前に立ってMCを。隣で通訳の女性がジョーの英語を日本語に訳す。「これから演奏する曲は録音した当時のままの編成でプレイする」等と言って、ジョーはベースを持ち、トムが黒のテレキャスターでリズムギターを、ブラッドはソロを担当する‥‥ってことで、『ROCKS』収録の「Sick As A Dog」を披露。テンポ的にちょっともったりした感じだったような‥‥ブラッドのプレイってジョーと比べると全然派手じゃないんだけど、実は個人的にはかなりツボだったりするんだよね。そういう意味では、この日の彼の見せ場のひとつとなったこの曲。エンディングではジョーがベースからギターに持ち替えて、派手目なソロを。そしてベースはスティーヴンが担当。普段派手に動きまくるスティーヴンが下を向いたまま黙々とベースをダウンピッキングする様は、何となく微笑ましかった。

その後、既にライヴのお約束といえる「Mama Kin」を挟んだ後に、既に名古屋で登場していた『NIGHT IN THE RUTS』から「No Surprize」が登場。さすがにちょっと驚いた。ジョーがレコーディングに参加していない曲をもライヴで演奏する懐の深さ。単に「俺らいい曲沢山持ってるんだから、やらない手ないでしょ?」ってことなんだろうな。けど、シングルヒットでもなくライヴ盤にも入っていないこの曲に対し、ドームの客は冷たかった。残念。

少しクールダウンした会場を温めるために、新作からのファストナンバー「Light Inside」がプレイされるものの、思った程テンションは上がらず、そのまま「Sunshine」に突入するものの、更にテンションが下がっていった。最新シングルにもかかわらず、ここ日本ではシングルカットされていないし、PVさえも地上波で観る機会がない。単純に「アルバムの中の1曲」としか感じなかったんだろうな。ライヴ向きというよりは、作家性の強いアルバムの中の1曲って印象が強かったかな?

この日のライヴで一番冷たい空気が流れる中、静寂を切り裂くように攻撃的なリフが鳴り響く。なんと、再び『ROCKS』からのファストナンバー「Rats In The Celler」だ。キーが原曲よりも少し高いような気がして、それが功を奏してハイテンションな空気感を作り出していた。エンディングからそのままジャムセッションに突入し、ジョーやブラッドが即興でソロを弾きまくり、それに呼応するようにスティーヴンはマラカスを振ったりハーモニカを吹いたり。時々ドラムのジョーイとアイコンタクトをとるメンバー。5人がステージ中央に向かい合うように集まって、まるで場末のクラブかガレージで演奏してるかのような錯覚に陥る。鬼気迫る演奏とかこういうものを言うのだろう。これまで観たエアロの中でも最も攻撃的かつ狂気を感じさせる演奏だったと断言しよう。10分近くに及ぶこの好演に最後は大きな拍手と声援が送られた。カッコよすぎです、あんたら。

そのままバンドは名曲「Dream On」を、これまたソウルフルで心臓を鷲掴みしそうな勢いで演奏する。大サビでのスティーヴンの金切り声に鳥肌を立て、本気で泣きそうになる俺。既に20年近く聴いてきたこの曲だが、全く飽きることなく、常に新鮮な感動を与えてくれるこの曲が俺は大好きだ。

またまた新作から、ジョーとスティーヴンのデュエットナンバーと呼べる「Drop Dead Gorgeous」がアルバムに比較的近いアレンジで演奏される。ジョーのボーカルは昔聴いた時よりも格段上手くなっていたような気がする。それは続くFLEETWOOD MACのカヴァー「Stop Messin' Round」でも感じた。それにしても、スティーヴン‥‥ジョーのコーナーでもマラカス振ったりハープ吹いたりコーラス入れたり暴れたりで‥‥いつ休むんだよ、お前は?(汗)

ジョーのコーナーが終了すると、聴き覚えのあるパワーコードが‥‥名曲「Draw The Line」だ。70年代は突っ走るようなテンポだったこの曲も、いつの間にかアルバムに比較的近いテンポに落ち着いている。ま、それでも攻撃性は一向に落ちることなく、逆に違った重みと説得力を持つことになるのだが。この曲はやはりジョーのスライドプレイでしょう。中盤のソロパートではいろいろ弾きまくるわけだが‥‥途中で聴き覚えのあるフレーズをいろいろ取り混ぜる。『PUMP』収録の「F.I.N.E.」とか‥‥「Let The Music Do The Talking」とか‥‥とか思ってたら、急にジョーイがそれに合わせてドラムを叩き始めて、それに反応してトムもブラッドも加わる‥‥ゲッ、マジで!? 生涯初の生「Let The Music Do The Talking」だ! ライヴ前に掲示板でこの曲を聴きたいとか書いていたら、それがホントに実現してしまうとは‥‥あまりに急な出来事だったので、最初何が起きたのか把握できず、スティーヴンが唄い出した瞬間にハッと我に返り、本気で小便ちびりそうになったのだった。しかもこの曲ときたら、アルバムよりもハイパーテンポアップされた、かなりやけクソ気味なパンクバージョンだった。そこがまた曲のイメージに合ってるんだけど、ホントにカッコイイ! 2コーラス唄い終えたところで、再びジョーのスライドソロに戻り、最後は花道最前方で上半身裸になって、脱いだシャツをギターに叩きつけて音を出したり、最後は大の字になって倒れ込んだり‥‥ってあんた、すげーセクシーじゃねぇか! 本気で抱かれたいと思ったよ、同性にも関わらず。惚れ直すじゃねぇかよ、このヤロー!

再びテンション上がりっぱなしの会場に、この日最高のピークが訪れる。そう、映画「アルマゲドン」主題歌、最近では車のTVCMでお馴染み、セリーヌ・ディオンのカヴァー曲(嘘です、信じないでね?)「I Don't Want To Miss A Thing」だ。個人的にはこの曲はエアロの曲だと思ってないし、俺のエアロ史上の中では最も嫌いな曲として記録されてるので、無視する方向だった。が‥‥気付けば口ずさんでやがんの、俺。最悪。まぁプレイや歌は前回の大阪ドーム・カウントダウンライヴ@WOWOWよりも良かった気がするけど‥‥こんなもんをエアロに求めてないからさ、俺は。会場のヒートアップとは裏腹に、一気にクールダウンしてしまった俺を更に追い打ちかけるように、エアロは「Cryin'」を俺らに叩きつける。嫌いじゃないんだけど、好きでもない曲。いい曲なんだけどさ‥‥ハッキリ言って俺的には『GET A GRIP』の中では下から数えた方が早い程の曲なわけで。

前回の来日と同様、JBの「Mother PopCorn」を完奏してから、間髪入れずに「Walk This Way」へ。カッコイイとしか言いようがないです。ジョーもスティーヴンもカッコよすぎ。怒りたくなる程にカッコよすぎだってば。そして本編ラストは珍しい「Uncle Salty」を途中まで演奏してから「Sweet Emotion」に。エンディングに入る前に、ジョーが弾き始めた「Peter Gunn」にみんな合わせて、再び「Sweet Emotion」のエンディングパートに戻って、終了。もうね、何も言う事なし。カッコイイ。これで十分。だってそれ以上でもそれ以下でもないんだから。

アンコールを待つ間、スクリーンには何故か空港にツアー用の自家用機が到着、タラップからエアロのメンバーが降りてくるっていう、マジなのか冗談なのか判らないシュールな映像が流れるものの、ものの数分しか保たず。ようやくステージにメンバーが戻って来たのは5分程してからだろうか。ドラムのダッダッダッダッ‥‥っていうスネアの音に合わせてギターやベースを刻むバンド。何とまぁ、アンコールはまたまた『ROCKS』から「Back In The Saddle」だ。アルバムよりも、『LIVE BOOTLEG』のテイクよりもヘヴィで重い演奏。スティーヴンの狂気じみたシャウトが耳に突き刺さる。ジョーはギター並みのボディの大きさ・ネックの太さの6弦ベースを弾き、ヘヴィさを強調したリフを弾きまくり、ソロはブラッドにまかせる。この曲を生で聴いたのは、恐らく'80年代以来かなぁ‥‥普段CDで聴いてる曲なので、そんなにも時間が経っていたなんで考えもしなかった、この時まで。やっぱりカッコイイとしか言葉が出てこない。

続けてスティーヴンが「There goes my old girlfriend~」とアカペラで唄い出す。『PUMP』収録の名バラード「What It Takes」の、ライヴ盤『LITTLE SOUTH OF SANITY』と同じバージョンだ。サビ前までスティーヴンは魂の叫びを続けるのだが‥‥不覚にもここで涙してしまう俺。恥ずかしながら、この曲がヒットしていた頃、自分は高校を卒業し、失恋をした。そしてこの歌の歌詞と同じような事を経験することとなった‥‥なんて昔話が急にフラッシュバックしてしまったのだ。まさかエアロのライヴで本気で泣いてしまうとは‥‥それだけ今日の「What It Takes」には説得力があったし、伝わるものがあった。ラストのシャウトには本当に鳥肌が立ったし。やはりエアロには「アルマゲドン」よりもこういったタイプのバラードの方が似合ってると、俺は思う(新作でいえば「Avant Garden」とか「Luv Lies」のような曲。決して「Fly Away From Here」ではなくて)。

これまでなら「やりたい気持ち」か「お説教」のどちらかを本編ラストとアンコールラストに用いていた彼等だが、今回は既に本編ラストで2連発してるので、最後の最後はノリのいい「Train Kept A Rollin'」で元気良くエンディングを迎えた。エアロ以外にもHANOI ROCKSやSKID ROWがライヴでやってきたので(ってそれらのバンド皆がエアロのバージョンが元なのだが)、今更って気もしないでもないが、いざ始まってしまうと我を忘れて暴れまくってしまう。気付けば前の人の椅子を蹴りまくって、係員に注意される始末。単なる酔っぱらいか、俺は?

終わった時に時計に目をやる。へっ、20時10分前!? ってことは、約2時間半に渡って、疲れ知らずの絶倫プレイを我々に叩きつけていたのか、この50越えたオヤジ共は‥‥狂ってるよ、マジで!

考えてみれば、バラードだからといってスティーヴンは休むわけでもなく、逆にロックナンバーよりも激しいシャウトを用いていたりするし、自分の唄う曲以外でも合いの手を入れたり暴れたりしてる。実質この人が休んだのは、アンコール待ちの5分程度じゃなかろうか‥‥一体いつになったら、この人は落ち着くんだろうか? いや、どうせならこのままあと20年くらい落ち着きのないクソガキのままでいて欲しいな。その方が、これからどんどん出てくるであろう若手達も潰し甲斐があるってもんだろう。まぁもっとも、そんな若手達が束になったって、当分の間はエアロには敵わないだろうけどな?

2時間半か‥‥選曲にしろ内容にしろ、恐らく今まで観てきたエアロのライヴの中でもトップクラスだったのには間違いない。ホントいいライヴだった。個人的には「Rats In The Celler」でのジャムセッションと、「Draw The Line」~「Let The Music Do The Talking」への流れ。このふたつだけでも十分だった気がする。あ、"What It Takes"もか。好きではない曲もあるにはあったが、全体的なバランスを考えると非常によい内容だったと思うし、古いファンも新しいファンも満足できる内容としては、これがギリギリのラインだったんじゃないだろうか? 80年代の産業ロック的ヒットソングも極力抑え、「あくまで現役」という姿勢を打ち出す為に新作から6曲。「アルマゲドン」を含めれば7曲だ。どこにそんなに新曲を演奏する20年選手、30年選手がいる?

こんなすげぇバンドのすげぇライヴが、あともう1回観れるのかと思うと‥‥本当にホテルに戻ってからも眠れなかった。2時3時までポータブルCDプレイヤーでエアロを聴きまくっていたもん。さて、明日は「Eat The Rich」や「Toys In The Attic」をやってくれないかな‥‥。


<セットリスト>
01. Beyond Beautiful
02. Love In An Elevator
03. Just Push Play
04. Jaded
05. Same Old Song And Dance
06. Pink
07. Sick As A Dog
08. Mama Kin
09. No Surprize
10. Light Inside
11. Sunshine
12. Rats In The Celler
  ~ Jam Session ~ Rats In The Celler
13. Dream On
14. Drop Dead Gorgeous
15. Stop Messin' Around
16. Draw The Line ~ Let The MusicDo The Talking
  ~ Joe Perry Guitar Solo ~ Draw The Line
17. I Don't Want To Miss A Thing
18. Cryin'
19. Mother Popcorn
20. Walk This Way
21. Uncle Salty ~ Sweet Emotion
  ~ Peter Gunn
—Encore—
22. Back In The Saddle
23. What It Takes
24. Train Kept A Rollin'

投稿: 2002 02 20 12:00 午前 [2002年のライブ, Aerosmith] | 固定リンク

2001/01/21

「Hello! Project 2002 ~今年もすごいぞ!~」@福井フェニックスプラザ(2002年1月19日 昼公演)

  2001年最後のライヴは市井紗耶香の復活ライヴでした。が、まさか2002年最初のライヴがモーニング娘。をはじめとする「ハロー!プロジェクト」(以下、ハロプロと略)の正月公演になるとは(いや、行きたかったんだけどね、三が日の中野サンプラザ公演とか)。しかも選んだ日が愛する石川梨華さんの17回目の誕生日、選んだ場所が福井県だという‥‥バカも休み休み言えってとこでしょうか?(苦笑)

  そんな事言いながらも、しっかり交通手段を考えたり、宿を予約したり、更にもう1公演観れないか動き回ったりで(本来昼公演のみだったが、夜公演も観れないかヤフオクをしきりにチェック。まぁ高かったので止めたのだけど)‥‥今の俺にはチャーミーしか見えません(爆)

  まぁ冗談はさておき(半分冗談じゃないんだけど)、行ってきました、福井県! 北陸地方には19歳の時に富山~金沢へ2泊3日の旅行(しかも男4人で)の経験があるのみで、基本的には自分にとって「未開の地」でした。当然今回も「娘。コンサート」が目的なだけで、観光なんて全く考えてません(そもそも地元を朝5時に出発し、昼12時過ぎに福井着、そのまま14時半に開場~15時半開演~17時半終演で、18時にホテルにチェックイン。翌日も11時に福井発、12時過ぎに米原から新幹線で東京へ‥‥ってスケジュールじゃどこも観れないんですが/苦笑)。今の俺の目的はただひとつ、石川梨華にただ一言、「お誕生日おめでとう」と言うだけ。後はおまけです(狂ってるとか言うなそこ)

  というわけで、ライヴの感想なんぞを綴っていこうと思うのですが(どうも文体が某ページでのパターンと変わらなくなってるような気が‥‥まぁ判る人だけ笑ってください)、一体誰が読むのでしょうか?(笑)

  会場となる福井フェニックスプラザは、市の文化会館や体育館といったイメージではなく、大きな会議場というイメージの作り。大きめの舞台があり、フロア前方にパイプ椅子が並べられ、後方には取って付けたような段差の上に椅子。最大キャパは2000人と書いてありましたが、実際には1500人程度じゃないでしょうか?(簡単に数えてみたけど、そんな感じでした)

  客層は、男性客(ハッピや特攻服を着たマジヲタ含む)が4割強、お子ちゃまと連れのお父さんお母さんが4割、そして驚いた事に女性が2割程度いました。都心での娘。ライヴでもこうなのでしょうか? 特に女性は中高生が殆どなのですが、中には20代半ばと思わしき女性があややを振り付きで唄っていたりなど、とても微笑ましかったです。

  自分の席は真ん中よりちょっと後ろの、段差が付いた席、ステージ向かって左側。席からステージまでの距離は10数メートル程度でしょうか?(いや、もっとあったか??)この位置でもオペラグラスを使うことなく、十分顔を確認できます。こりゃ凄い。初の娘。ライヴをこんな小さい会場で、しかもこんな間近で観れるとは‥‥これがサンプラザや横アリだったら‥‥(って行くんですけどね、2月のアリーナ公演も/苦笑)

  そういえば、客入れのS.E.が何故かPRODIGY「THE FAT OF THE LAND」だったのには、何か深い意味があるのでしょうか?(苦笑)個人的に、すっげー気持ちが高揚して、いい前振りになってくれました。

●オープニング

  定刻通りに会場暗転。ヲタの大歓声。さすがこの日はチャーミーの誕生日という事もあって、「梨華ちゃんコール」が一際目立ちました。続いてお子ちゃまからの「加護ちゃんコール」、更に地元福井出身の「(高橋)愛ちゃんコール」も凄いです。とても加入後数ヶ月のメンバーに対するコールとは思えません。それくらい大人気でした。

  ステージ左右には小さいスクリーンがあって、そこに出演者ひとりひとりの顔と名前が紹介され、思い思いのメンバーが登場すると、大歓声。当然俺も石川萌え。

  ひと通りの紹介が終わると、ステージ左側からアフロの女性が‥‥何のことはない、元T&Cボンバーの稲葉貴子だった(笑)。あぁ、ミュージカル「LOVEセンチュリー」での役そのままやん‥‥彼女が今回の総合司会ということになるようだ。そして彼女に引き連れられ、3人の初々しい女の子が登場。今回のツアーからハロプロに参加することになった3人(藤本美貴、里田まい、石井リカ)だった。それぞれ自己紹介し、観客からも暖かい拍手が。そして稲葉が「外は寒いけど、ステージはこれから夏祭りだぜ~!」みたいなMCをしていると、薄暗いステージ後方にハッピを着た10人祭の姿が‥‥いよいよスタートだ。

●10人祭

  テレビの歌番組やPVと違って、なっちや飯田さんは髪型もストレートのまま(この後、娘。もあればタンポポもあるしな)なので、ちょっと違和感が。ボコーダーを使ったパートがあるので、結構口パクっぽい。マイクもハンドマイクじゃなくて、ヘッドセットだから余計生歌っぽく聞こえない。というより、あれだけ派手に動き回っても、なっちにしろ圭ちゃんにしろ、そして辻ちゃんにしろ、みんなちゃんと外さずに唄いこなしてるんだもん(当たり前って言われればそれまでだが)、ちょっと感動。

  個人的にはなっちと飯田さんの「いるだけで華」なオーラに、やっぱりスターなんだなと実感。辻ちゃんもいるだけで微笑ましいし、圭ちゃんは振りの大きい、ビシッと決まったダンスに目を惹き付けられる。逆に、よっすぃーはここでは殆ど目立ってなかった(というより、どれがよっすぃーなのかを認識するまでに時間を要した)。まだメロン記念日の3人(村田、斉藤、大谷)の方が目立ってたなぁ。

  あ、歌ですが。基本的にはテレビと一緒で、2コーラス目をカットしたショートバージョン。なので、あっという間に終わります。しかも10人祭は10人の持ち味を生かす(というか10人全員を認識する)前に終了してしまいます。だからどうしても娘。メンバーを目で追って終わってしまうという。まぁ仕方ないか‥‥

●7人祭

  続いて7人祭。ここも見所満載。とにかく「華」が多い。唄い出しのメロン柴田にいきなり目を奪われ、続いてごっちん‥‥基本的に彼女にはあまり興味がなかったのだけど、やっぱり可愛いわ、うん。オーラとかそういうのはあんまり感じなかったけど、やっぱり他と比べるとダントツに可愛い。そして矢口‥‥あれ‥‥矢口がふたりいる‥‥(汗)途中で一方がカントリー娘。のあさみであることが判明。ちゃっかり金髪にしてるし(苦笑)小柄なので、動き回られると一瞬間違えます。う~ん、ここではやっぱりごっちんかなぁ。柴田はさすがに控えめっていうか。メロンはもっと自信を付けて欲しいなぁ。そしてもっと売れて欲しいッス。

●三人祭

  そしてお待たせ、期待の三人祭の出番。薄暗いステージ上にマイクスタンドが3つ運び込まれ、3人の小柄な女の子が登場し、照明がパッと点くと‥‥そこには衝撃的な現実が待ちかまえていました。


   か、加護ちゃん‥‥

   大き過ぎだって、横に(汗)


マジで焦りました。あややとチャーミーが他と比べても細いってのもあるんだけど、とにかく加護ちゃんが横にこんなにも大きくなっていたとは‥‥だって肩幅が全然違うもん。衣装のせいかな?とか考えて自分を納得させようとしたけど‥‥うぅ~ん‥‥何か段々観てて痛々しく思えてきたよ(加護ヲタ、ゴメン!悪気はないんだよ?)。テレビで観たときもこんなんだったっけ‥‥といろいろ思いを巡らせている間に、サビ前の「勝負!勝負!勝負、勝負、パ~ティ、パ~ティ、イェ~!」のパンツ見せ(笑)に‥‥ここでまずこの日1回目の脳挫傷(爆)。ダメだって、お子ちゃまが沢山いるのに。お兄さん、腰が抜けましたよ、マジで。

●全員でアカペラ(マイクなし)

  ここでステージ上にハロプロ全メンバー30人が勢揃い。凄まじいですよ、マジで。クドいを通り越して、「俺が悪かった」って言わざるを得ない光景。しかも会場・ステージ共に小さいもんだから、余計に威圧感あり過ぎ。で、祭シャッフルの20人(これだけでも十分な威圧感)がステージ上に残り、童謡を唄おうという事になり(童謡アルバムのプロモーションも兼ねてるのね/笑)、ハンドマイクなし(但し左右上方から音声を拾う釣りマイクあり)で童謡"花"を唄う。会場が小さいから釣りマイクさえもいらないと思ったけど‥‥これが意外とイケてまして。ちゃんと中学校の合唱部並みにハモってました(いや、嫌味でなくて、マジで)。思えば初期の娘。にはこういう要素(楽曲的にではなく音楽的に)が沢山あったのに‥‥歌唱力が弱点なメンバーを補充すると、大変なわけですね、ねっ、石(以下自主規制)

●平家みちよ

  石川萌えしつつも、やはり三人祭のあの「ピンクのヅラ」があると、どうも‥‥どうやら俺はそこまでマニアではないようで(笑)。ここから各メンバー/ユニットの歌へ。まずは平家さん。歌唱力は全メンバーの中でも抜群。最も安心して聴いてられるんだけど、可もなく不可もなくって印象が強いんだよなぁ。本来は彼女が勝者で、娘。(中澤、安倍、飯田)が敗者なわけなのだけど‥‥最終的には逆転してるという。何か切っ掛けがないと、この人はずっとこのままなのかなぁ、なんて考えたりして。歌も上手い、喋りもそこそこ面白い(関西方面の人ですし)‥‥勿体ないなぁ‥‥それに、つんく♂の書くメロも合ってないんだよなぁ、何か。"プロポーズ"って曲は彼女のこれまでの楽曲(はたけプロデュース曲も含む)の中でも一番好きなんだけどなぁ‥‥

●前田有紀

  未だにこの人がハロプロに参加してるって事実が俺には驚きで。事務所的には「アリ」なんでしょうか? 五木ひろしのとこの人でしょ、彼女? 演歌の人でしょ? 何か「ハロモニ」スタート当初、飯田さんが1日マネージャーとかやってなかったっけ?(あれ、「アイさが」だったっけ?)それが切っ掛けでハロプロ入りしたような‥‥で、それはいいとして‥‥何故に師匠・ひろし五木の歌を唄ってるのでしょうか? 上手いだけに、更に頭の中が混乱‥‥ヲタの皆様、ご丁寧にサイリウム振って応援してるし。けど、お子ちゃまは正直だね。平家さん辺りからずっと座ってるわ(苦笑)。お父さんお母さん(といっても俺と同年代か‥‥/汗)も少々疲れ気味&困惑の顔。そりゃそうだ、ミニモニ。目当てで来たのに、五木ひろし聴かされた日にゃ‥‥

●カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)

  さぁ、気を取り直して‥‥待ってました! 俺は、俺は‥‥これが観たくてここまで来たんだよぉ!(マジで)カントリーに新メンバーが加入したという事で、チャーミーの出番はそろそろ終わりだろうってことになりそうなので、観れる時に観ておこうってなって、しかも彼女の誕生日にライヴやるなら‥‥ねぇ、普通は行くでしょ、福井でも?(いや、行かないって)

  4人編成となった「カン梨華」は左からあさみ、チャーミー、りんね、まいの並び。衣装もまいちゃんはオレンジ色のを着ています(それ以外のメンバーはテレビやこれまでのライヴと一緒)。歌パートは石川さんのパートを少しまいちゃんに分けて、頑張って唄ってました。石川さん、驚くくらいによく唄えてました、思った以上に‥‥正直、すっげー不安だったんですが。誕生日にまで外してまたネガティブになられても困るし。けど、それは要らぬ心配でした。いつも以上に気合いが入っていたように感じました(逆にその方が心配なんですが、彼女の場合)。まぁ昼夜公演の1回目だしね、夜公演がどうだったかは知らないけど(想像はつくけど/苦笑)。とにかく、チャーミーに甘い俺でも80点はあげましょう。

  とにかくね‥‥やっぱり実物は考えられない位に可愛かった、と。あり得ないもの、俺の実生活の中では(笑)。そのくらい、非現実的な可愛らしさ。「君がいれば張り切っちゃう♪」のところで、この日2度目の脳挫傷(爆)。

●後藤真希

  ごっちんのソロです。今回は娘。ライヴ時と違って、バックダンサーがいないせいか、妙に心細そうなごちん。その分、ステージ後方の階段に座っている出番のないメンバー(なっちや圭ちゃん、その他のグループのメンバー及び5期メンバーの4人)が一緒に手拍子とったり、唄ったり、振り真似をしております。特に目に付いたのが、圭ちゃん。彼女は全部の曲を振り付きで唄ってました。5期メンバーも‥‥特に高橋、紺野、新垣の3人が‥‥一緒に並んで、楽しそうに唄い踊っていたのが印象的でした。基本的に「祭シャッフル」がメインなので、5期メンバーの出番は娘。ステージまでなし。そりゃ手持ち無沙汰で全部覚えちゃうか。

  で、肝心のごっちんですが‥‥俺、彼女のソロ曲ってどうも好きになれないんだよね。何か、彼女に対するパブリックイメージってこういう曲調なのかなぁ、と。それじゃ安易過ぎないか、と。俺的にはソロでの「後藤真希」よりも、プッチモニでの「ごっちん」の方に、等身大の彼女らしさを感じるのですが‥‥どうも、つんく♂自身も迷っているような‥‥。

●ミニモニ。

  お待たせしました、お子ちゃまにとってのスーパースター、ミニモニ。の出番です。本来ならここで「ジャンケンぴょん!」や「ミニモニ。テレフォン」を唄って、一緒に唄って踊ってとなるのでしょうが、いきなり1/30リリースの新曲"ミニモニ。ひなまつり!"のお披露目となってしまい、固まってしまう子供達。それでも楽しそうだったけどね。そうか‥‥「ミニモニ。ひなフェスティバ~ル!」なのか‥‥(笑)娘。での"ミスムン"路線を引き継いだかのような、オールディーズ風の曲調が好印象。やっぱり外さないな、ミニモニ。は。加護ちゃんは、まぁ十二単みたいな衣装のせいもあるだろうけど、辻ちゃんと並ぶとそんなに大きく感じないんだよなぁ。辻ちゃん自身、そんなに大きいと感じなかったんだけど。なっちと並んでも‥‥あっ、なっちと並んだからか?

●再び童謡

  稲葉、石井、里田、藤本の4人が再登場し、私達も唄いたいということになり、4人で唄うことに。石井リカさんってハロプロ内の「童謡のお姉さん」なんだ‥‥元Peachy(奥井香プロデュース)なのに。

  そして、藤本美貴の初舞台ということで、中澤姐さんを呼んで、如何に緊張しないでステージをこなすか?と質問。それに対して姐さん「私は未だにステージ前は緊張してる」‥‥有名ですよね、姐さんの緊張振り&人見知りって。聞く相手が間違ってると思うんですが(これが飯田さんだったら「手のひらに『人』と書いて飲み込む」って言うと思います。石川さんが未だにそうしてるように)。

●藤本美貴

  あややと比べるとまだ未完成ですが、恐らく今後伸びていくんだろうな‥‥そう感じさせる何かを見た気がしました。歌唱力は確かにあるわ、娘。以上に。つうか、4期メンバーオーディションの10人に残ったにも関わらず、辻加護よっすぃーチャーミーが選ばれるという事態に‥‥つんく♂的には「歌唱力」よりも「キャラ」を取ったということなのでしょうか? 確かに最近のチャーミーの壊れっぷり、よっすぃーの当初と現在でのキャラの変わり様、そして辻加護の(以下自主規制)

  とにかく、デビューは3月。その頃にはいろんな歌番組に出ると思うので、まだ彼女を知らない人はその時に判断してください。俺的には、まぁあややのようにはならないまでも、楽曲次第で評価が分かれると思うのですが(そう、デビュー曲自体はそんなに魅力的じゃないんですよ)。

●中澤裕子

  1ヶ月振りの姐さん生歌。曲はAXでも聴いた"二人暮し"。あの時はピアノ+ガットギターというアコースティック編成だったけど、今回はカラオケ(姐さん流に言えば「みんなが唄ってるのとは違う、豪華で特別なカラオケ」)‥‥やっぱり、こうも印象が変わるんだなぁと再確認。唄い方自体はそんなに変わってないはずなのに、受ける印象は全く違う。どっちのアレンジが優れてるとかそういう問題ではなく、そもそも姐さんの唄い方/声自体がアコースティック向きなのだ。う~ん、そろそろ次の曲の準備してると思うんだけど‥‥つんく♂、気付かないかなぁ、自分のミスに。

●ココナッツ娘。

  いつの間にかダニエルが抜けて、3人になってたココナッツ。好きだったんだけどな、ダニエル、何か‥‥さすがに日本語が話せる2人(アヤカとミカ)は抜けるはずもなく、残ったレフアの運命は‥‥けど、最近は「アイさが」や「ハロモニ」でもひょうきんな一面を見せたりしてるので、このまま頑張ってくれるかも。

  この"情熱行き未来船"って曲を聴くと、「太陽とシスコムーン」(T&Cボンバーではなく)の良き時代を思い出すんだよなぁ‥‥いい曲沢山あったもんなぁ、あそこも。あの路線を引き継ぐユニットが今、ないんだよね。あと「三色シャッフル」での黄色5タイプの楽曲とか。このままココナッツがこの路線を引き継いでくれると、個人的には応援のし甲斐があるんですが‥‥。

  アヤカ推しだと思ってたココナッツですが、気付くとミカがセンターにいる時間が長いような‥‥ミニモニ。人気にアヤカって、否、あやかってなのでしょうか? まぁ歌のパートは満遍なく振り分けられてるので、そこまで作為を感じないのですが。純粋な外人メンバーが1人だけとなってしまった今、ココナッツに何を求めるのか‥‥英語のセリフがネイティブでカッコイイとか、そういう次元でしか語れなくなるのは悲しいです。もっと曲&歌で唸らせて欲しいな。

●プッチモニ

  急に大歓声。これまでと桁違いの声援。そりゃそうだ、天下のプッチモニだもの。唄い出しが「メリークリスマス」から「プッチモニ、行きま~す!」になってた他は、いつも通り。よっすぃーがやたらとニコニコ笑顔だったのが印象的。圭ちゃんのダンス&歌は相変わらずで、安心して見てられる。つうか今日の圭ちゃんは俺的にポイント高し。俺も既にマニアの域に突入したってことなのか?

  そして、ごっちん‥‥やっぱりプッチでのごっちんの方が全然可愛い‥‥というか、7人祭やソロでは感じられなかった「オーラ」みたいなもんをひしひしと感じたよ。やっぱり彼女もまだ16歳だもん。「あり得る/あり得ない」って観点で見れば、絶対にプッチでのごっちんの方が「あり得る」もんなぁ‥‥。

  結論。やっぱり"ぴったりしたいX'mas!"はいい曲だなぁ、と(笑)。

●タンポポ

  続いてタンポポの出番。俺が陣取る左側は、タンポポで言えばチャーミーサイドということになるわけで‥‥じっくり堪能しました。石川さん、やはりここでもちゃんと唄えてました。何、やっぱり俺を意識して慎重に唄ってくれてるわけ?(←少なくともこの日、こう思った石川ヲタは数百人レベルでいると思われ)あ、今こっちの方を見て微笑んだ‥‥間違いない、俺にだ(爆死)この日3度目の脳挫傷(苦笑)。もうね、曲もさることながら、パフォーマンスも文句なし。あぁ~タンポポのソロライヴ、観てぇよ~(泣)

●全員登場、MCへ

  ここでステージ階段に全員が2列になって座り、稲葉が何人か選んで「今年始めようと思ってること」というようなテーマでMCを行うわけで、まずは平家さんが選ばれる。平家さんは免許が取りたいそうですが、周りからトロいと思われてる為、反対されてるようです。そんなにトロそうなイメージはないんですが、身近にいるとそうなんですかね? 稲葉さんや姐さんは、ウンウン頷いてましたが(笑)。

  続いてよっすぃーが選ばれる。「ボクシングを始めた」と。去年、雑誌の企画でちょっと真似事でやったのが切っ掛けと言ってましたが、24時間テレビでもガッツさんの頑張りを見ていろいろ思う事があったのかもしれません。最後にガッツ語「オーケー牧場」も忘れません(笑)。

  ここで終わるはずが、稲葉も何かを察知したのか「特別にもうひとり行きましょう。誰がいいかなぁ~?」と客席に伺う。当然、みんな「梨華ちゃ~ん!」と叫ぶわけだが‥‥俺は何故か「柴田、ぜってー柴田以外あり得ないってば!」と絶叫。オイオイ、さっきまでの萌えっぷりはどこへ‥‥。

  当然、石川さんの横に稲葉さんが座るわけです。で、石川さんは答えるわけです、「世の中の情報化社会の流れについていけるように、パソコンを始めたい」と。圭ちゃんの影響なのでしょうか?「2ちゃんねる」を覗くチャーミーが登場する日も近いのかもしれません。しかし彼女、まだパソコンは持っていないそうです‥‥俺に買えって言ってるのか?そういう意味なのか??(圭ちゃんはファンからVAIOを貰ったって聞いた事があるので、石川さんも優秀な先輩の発言に習って言ったのでしょうか?/笑)

  ここまでで、まだ石川さんの誕生日について、誰も触れていません。

●メロン、そしてあやや

  メロンとあややが残って、稲葉さんがいろいろ質問してます。が‥‥その直前のMCの時点で4度目の昇天状態だった俺は、ここで記憶がプッツリ途切れます。意識が戻るのは、あの印象的なイントロを耳にした瞬間でした。そうです、念願の生メロン記念日です‥‥。

●メロン記念日

  この曲から、急にオケ音がデカくなった気が。とにかくこの曲、クラブでかけた時にも思ったけど、音の抜けがいい。CDで聴くとそんなに感じないんだけど、やっぱり低音の鳴りが他のハロプロ関係と全然違う。まぁ娘。やあややの曲は金のかけ方が違うので別として、他のシャッフルやソロアーティストの曲と全然鳴りが違うのよ。もうね、カラオケにも関わらず、モッシュするき満々だったもん。

  やっぱね、メロンはいいよ。それ以上でもそれ以下でもない。当初は柴田以外は興味なかったけど、今では「この4人じゃなきゃ意味ないっしょ?」とまで言い切れる程のヲタ振りを発揮。ちなみに気付けば、全シングル4枚揃えてました。しかもこの日も会場で、メロンのサイン欲しさにもう1枚"This is 運命"買っちゃいましたから(同じ理由で、カントリーのアルバムももう1枚購入。て優香アホですか俺は)。メロン、マンセー!

●松浦亜弥

  やっぱり別格ですね、彼女のみ。いきなり3曲ものメドレーですよ。持ち時間違いすぎ。娘。級の扱いですわ。やっぱ曲、いいもんなぁ、こうやって聴いても。"LOVE涙色"のサビでは、客も一緒にあの振りをやってました(そして気付けば俺も)。あり得ない、あり得ないと言いながら、自分が一番あり得ない方へ進んでる気がしますが、もう否定とか肯定とかそういう次元の問題じゃないです。だって楽しいんだもん♪(壊)

  あややは本当に完成し尽くされてるよ。テレビ程の衝撃は受けなかったものの(ライヴ用に振りがアレンジされたものと思われる)、やっぱり存在感が違う。娘。13人=あややひとり、といった公式が成り立つ位のオーラ。だから「アイドルサイボーグ」って呼ばれちゃうのよ。ここまで完璧なアイドル、近年いないって。浮いてるもんなぁ、ハロプロ内でも。

●モーニング娘。

ここまでの時点で1時間15分経過。ここから約30分が娘。の持ち時間ってことか‥‥まずはあの印象的なインダストリアルノイズ風サウンドが‥‥"ザ☆ピ~ス!"13人バージョンからスタート。衣装は"ダンスサイト"風で銀のラメ入り。石川さんは帽子被っておらず(カン梨華時の、ポニーテールの変形型のまま)。テレビサイズで、2コーラス目がカット。石川さんのセリフ、必要以上に感情入り過ぎ。そこに萌える俺。5度目の昇天(笑)。

  あのね‥‥何でモーヲタのみんなが1つのツアーで何度も足を運ぶのか、凄く理解できたよ。市井のライヴの時は「1公演でもよかったかな?」って気持ちに少しなったけど、ああ成る程、これなら判るよ。全然別物。完璧なエンターテイメント。俺的に全然アリだもん。KISSの小細工やエアロの熱いステージ、チートリのコミカルなやり取り、そしてBON JOVIのヒットメドレーと同じ次元で楽しめるよ、これは。もっと冷静に、引いて観るつもりが、しっかり合いの手入れてるし。1回観たら自分的に納得すると思ったけど、こりゃ戻ってこれそうにないわ(苦笑)。納得しつつ、更に深みにハマる感じ? それくらいの「FUN」や「PLEASURE」がここにはあるわ。それを他人に強要はしないけど、ちょっとでも興味がある人、そして観るチャンスがある人は、悪いこと言わないから行っときなさいって!

  1曲終わって、13人横一列に並び、MC。ここでようやく石川さんが自らハイテンションで「石川梨華、本日17歳になりました~!」と言い放つ。この日一番の大歓声。みんなこれを待っていたんだってば。当然、6回目の昇天しときました。か、可愛い過ぎるってば‥‥破格の可愛らしさ。あり得ないって、マジで(笑)。

  続いて声援が大きかったのが、やはり地元福井ということもあって、高橋愛ちゃんに対してですか。凄かったよ、マジで。彼女もちょっとだけ感極まったような感じで、自分の名前を言うのも忘れて熱い声援に応えてました(笑)。いやぁ~微笑ましい。

  それに続くのは、やはり加護ちゃんでしょうか‥‥しかし加護ちゃん、11月の横アリのビデオでも思ったけど、妙に淡々としてるような気が(観る方の意識が、例の噂に惑わされてるのもあるんだろうけど)。自己紹介が終わった後の、妙な違和感。あれは何なんだろう‥‥凄い気になる。

  MCの内容的に一番ヒットだったのが、紺野さんでしょう。「モーニング娘。の美人担当、紺野あさ美で~す!(あの掠れた声で)私の完璧な歌とダンスでモーニング娘。を引っ張っていくので、よろしくね♪」ときたもんだ(爆)すげぇよ、アンタ。台本があるとはいえ、言われるがままにこなすとは‥‥「13人がかりのクリスマス」以降、彼女への関心が更に高まった事と思う。その証拠に、彼女への歓声もかなりのもんだったし。小川さんがここでふたりに2~3歩リードを許してる気が‥‥新垣さんもか。頑張れ!

  続いてヒットメドレーがスタート。いきなり豪華に"LOVEマシーン"からスタート。1コーラスでエンディングへ。そのまま"恋のダンスサイト"も同じような構成。エンディングのごっちんが唄うパートをなっちが唄う。あれっ?って思ってたら、ごっちんと加護ちゃんの姿が見当たらず。13人もいるから、意識しなきゃ2~3人減っても気付かないわ、マジで。

  曲が終わると、バラード調のイントロが。ステージ上手にドレスを着た加護ちゃんが。曲は"I WISH"。成る程、それで2人が消えたのか(唄い出しを彼女達が唄う為)。アップテンポになるところで、着替えを終えた残り11人も合流。やっぱりいい曲だわ。一番好きなだけあるよ‥‥ただ、願わくばフルコーラスで聴きたかったなぁ‥‥。

  しっとりと終わると、そのまま「コングラッチュレーショーン♪」の掛け声。"ハッピーサマーウェディング"だ。1コーラス終わると、例のセリフへ。姐さんが抜けた後は飯田さんが担当。また、姐さんがソロを取るパートはよっすぃーが代わりに唄う。特に違和感なし。まぁセリフは姐さんあってのものって気がしないでもないけど、飯田さんは飯田さんでまた違う味を出してるので、俺的には問題なし。つうか飯田さん、スラッとしてるし美人だし、本当見てて飽きないね‥‥(とかいいながら、常にチャーミー中心なのですが/笑)

  「最後の曲です」となっちがMCを取って、曲は"恋愛レボリューション21"がスタート。この曲はフルコーラス唄われました。やっぱり一番ダンスの難易度が高いというだけあって、観てて爽快だね。チャーミーも「ホイッ!」もすっげー勢いで前へ飛び出るし(勢い余って転びそうになってたのには、さすがに苦笑いしたが)。カッコイイよ、素直にそう思ったもん。ああ、俺が10代の女の子だったら、絶対にあそこに加わって唄って踊りたい。モーニング娘。になりたいと思うもの。バンドとは違う楽しさが絶対にあるはずだから。それが何となく理解できるもの。うわぁ、いいなぁ~(アホですか俺は)

  ここで一旦終了。当然アンコールを求める声が。しかし、なかなか出てこない。さすがにずっと踊り倒して、ひと休みか?なんて思ったけど、「あの曲」の為にハロプロメンバー全員(稲葉さんと姐さんを覗く)がああいう準備をしてたとは‥‥

  アンコールは当然、最新シングル"Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~"。唄い出し「愛をください」は地元ってこともあってか、高橋さんが担当(本来は新垣さん)。やっぱり新メンバーの中では一番安定感ある歌唱力ですね(って思ったら、さっき正月のサンプラザ公演のビデオでも高橋さんが唄ってました。日替わりなのか、それとも今回は高橋さんでずっと行ってるのか?)。

  衣装はPVとは違う、年末や紅白で見せたドレスバージョン。フロントの3人(よっすぃー、なっち、ごっちん)は赤のドレス、他の10人はピンクでした。男装しない3人もいいね? この曲も大音量で聴くと栄えるんだよなぁ。クラブでかけると判ると思うけど、すっげー考えて録音されてるよ、最近の娘。の曲は。やっぱり石川さんはここでも別格に可愛かったです。当然、昇天しておきました(7回目)。他には、エンディング辺りでなっちと並んだ時に、何か話しかけてる辻ちゃんが可愛かったです(テレビだと、よくなっちにキスしようとしてるんだよね、この辺りで。て優香ふたりは本当に仲良しだなぁ)。

  一旦ブレイクする所で、ステージ上手からブルーのドレスを着た他のハロプロメンバーが登場して、更に華を添えます。娘。は手前でいつも通り踊り、その後方で更に動き回る15人‥‥宝塚か、お前らは!?って思う程に、豪華。つうかやり過ぎって思える程。ホント、ゴージャス。あり得ねぇよ、こんなの。

  エンディングを迎え、ステージ両脇に稲葉さん、姐さんが登場。さすがに年齢的に厳しいのか(苦笑)、衣装を着ることもなければ、ダンスに加わることもないふたり。ちょっと残念(いろんな意味で)。稲葉さんの第一声が俺の思い全てを言い表していました。


  ハロプロ最高!


  本当、バカバカしいと思うかもしれないけど、凄い楽しかった。KISS以来だわ、こんなに「ショー」を楽しんだのは。ただ、それと同時に「物足りなさ」も残りました‥‥ええ、モーニング娘。単体がもっと観たかったです。3月末にモーニング娘。としてのオリジナルアルバムが、約2年振りに発表される事が明らかとなりました。正直、春のツアーは新曲数曲しかないのに、どうするんだろう? ミニモニ。のアルバムが出るから、それを中心にしてライヴやるのか(その後、発売延期されました)‥‥あ、やっぱりミニモニ。がこれで最後ってことなのか!?とか勝手に邪推してたのですが、どうやら今度のツアーは新曲満載の、楽しそうなものになりそうです。こりゃ、行くしかないでしょう!?


  あ、その前に来月、横浜アリーナでもう1回、ハロプロライヴを観るんだけどね?(笑)


[SETLIST]
  [MC:稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴]
01. ダンシング!夏祭り [10人祭]
02. サマーれげぇ!レインボー [7人祭]]
03. チュッ!夏パ~ティ [三人祭]
  [MC:全員]
04. 花 [全員/アカペラ]
05. プロポーズ [平家みちよ]
06. 契り [前田有紀]
07. 恋人は心の応援団 [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
08. 溢れちゃう... BE IN LOVE [後藤真希]
09. ミニモニ。ひなまつり! [ミニモニ。]
  [MC:稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴]
10. みかんの花咲く丘 [稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴]
  [MC:稲葉貴子、石井リカ、里田まい、藤本美貴、中澤裕子]
11. Let's do 大発見 [藤本美貴]
12. 二人暮し [中澤裕子]
13. 情熱行き未来船 [ココナッツ娘。]
14. ぴったりしたいX'mas! [プッチモニ]
15. 王子様と雪の夜 [タンポポ]
  [MC:全員]
  [MC:稲葉貴子、松浦亜弥、メロン記念日]
16. This is 運命 [メロン記念日]
17. メドレー/トロピカ~ル恋して~る
  ~ 100回のKISS
  ~ LOVE涙色 [松浦亜弥]
18. ザ☆ピ~ス! [モーニング娘。]
  [MC:モーニング娘。]
19. メドレー/LOVEマシーン
  ~ 恋のダンスサイト
  ~ I WISH
  ~ ハッピーサマーウェディング [モーニング娘。]
20. 恋愛レボリューション21 [モーニング娘。]
  [Encore]
21. Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~ [モーニング娘。]



▼ハロー!プロジェクト『プッチベスト2 〜三・7・10〜』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2001 01 21 01:22 午前 [2002年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), タンポポ, ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, 中澤裕子, 後藤真希, 松浦亜弥, 藤本美貴] | 固定リンク