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2003/05/25

KENZI & THE TRIPS『青春BABY』(2001)

  '80年代中盤に青春時代を過ごしたロック/パンクキッズ(だった、現在30才前後の元少年少女達w)ならご存じでしょう、KENZI & THE TRIPS。一端解散し、後('90年代半ば)に再結成(というか、ボーカルのKENZI以外は新しいメンバーでの復活)し、地道に活動してきた彼等が、2001年夏に発表したカバーアルバムがこれ。「僕の♡した日本のロックンロール」のコンセプトの下、'80年代に活躍した日本のロックバンド14組、全16曲を収録。メンツ的にもう完全にツボなのよ、これ。以下にザッとカバーした曲名&原曲アーティスト名を記しておきますね。


・LET'S ROCK / THE ROOSTERS
・人にやさしく / ブルーハーツ
・トランジスタ・ラジオ / RCサクセション
・GERONIMO / GASTUNK
・Blow The Night! / THE STREET SLIDERS
・INSTANT LOVE / ボウイ
・ゴキゲンRADIO / THE MODS
・ピンナップ・ベイビー・ブルース / SHEENA & THE ROKKETS
・あの娘にひとめぼれ / THE STAR CLUB
・のら猫 / 子供ばんど
・ダディーズ・シューズ / ARB
・ロマンチスト / THE STALIN
・THE UNKNOWN SOLDIER / THE STAR CLUB
・Tokyo Cityは風だらけ / ARB
・団地のオバサン / アナーキー
・GET THE GLORY / LAUGHIN' NOSE


どうよ、これ? 中学~高校の頃に聴いたバンド/曲ばかりなのね。つうかさ、KENZIとほぼ同時期に活動し始めたようなバンドやもっと後に登場したバンドまで含まれてるんだけど、単純にKENZIのルーツを辿るというよりは、バンドとして(メンバー全員)のルーツをそのまま詰め込んだらこうなった、といった感じなのでしょうか。それとも「単純にカッコイイ日本のロックンロールをカバーしよう」っていう簡単な理由なのでしょうか。インタビュー等での発言を目にしていないので真相は判りませんが、個人的には全然アリだと思いますよ、こういう選曲。

  明らかにルーツ的存在といえるだろうRCやMODS、ARBやシナロケといった大御所ロックンロールバンド。ビートパンクなんてものが世に出る前の、真の意味でのリアルパンクだったSTALINやSTAR CLUB、アナーキー。同時代にシーンを盛り上げたラフィン。そんな彼等やKENZI達に影響を受けたであろうブルーハーツ。そしてちょっと異色なGASTUNKやボウイ、子供ばんど等々‥‥基本的にはこんな感じで分別できると思うんですが、正直そんな分別も必要ない程どの曲も「ケントリの音」になってるんですよね。つうかKENZIがあのクセのある巻き舌で歌えば、どの曲もケントリっぽくなっちゃうんだから驚きというか。

  所謂バンドブーム以前のバンドばかりで、今の若い人達には正直縁がないバンド名も数あることかと思います。RCやブルーハーツはいろんな意味でリスペクトされているので聴いたことある人も多いでしょうけど、果たしてARBやシナロケ、MODSやスライダーズを好んで聴いてますっていう10代の若い子がどれだけいるのか‥‥いや、逆にこのアルバムを聴いてちょっとでもそれらのバンドに興味を持ってくれたら、きっとKENZIも嬉しいと思いますよ。っていうか、俺が嬉しいんだけど。

  そんな俺も、この中では通過してないバンドもあるんだよね‥‥STAR CLUB。何か今まで敬遠しえたところがあって。変な取っつきにくさみたいなのがあるんだよね、イメージ的に。けど、こうやって聴くとやっぱりポップなんだよね、楽曲が。勿論、ここに入ってる2曲でしか判断してないので実際にはどうだか判りませんが、少なくともこれ聴いて興味を持ったのは確か。こんな三十路に突入した俺をも10代の頃に引き戻してくれる、そんな素晴らしい作品だと思います。

  あと、改めて初期のボウイはカッコよかったってのと、GASTUNKはこの中では異色だけど俺は本当にこの曲が好きでそらで歌えるなぁとか、ラフィンも好きだったんだよなぁ‥‥とか、いろいろ思うことはありましたね。

  ちなみにKENZI & TRIPSは先日、「青春BABY II」というカバーアルバム第二弾をリリースしたばかり。今度はどんなアーティストを‥‥と思ったら、何とビックリ、セルフカバー集ですよ! '80年代のオリジナルアルバムが全て廃盤の今(オールタイム・ベスト盤でのみ古い曲は聴けます)、これは非常に有り難い企画盤ですね。しかも「今のメンバーで、今の音で」再構築されてるわけですから、悪いわけがない。だって曲が元々いいんだからさ。

  さて、そんなKENZIに明日、10数年振りに会いに行ってきます‥‥非常に楽しみだなぁ。正しく「FOREVER YOUNG!」ですよ。



▼KENZI & THE TRIPS『青春BABY』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 05 25 12:00 午前 [2001年の作品, KENZI & THE TRIPS] | 固定リンク