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2003/07/18

BON-BON BLANCO『BEAT GOES ON』(2003)

  3月末にリリースされた、BON-BON BLANCO待望のファーストアルバム、「BEAT GOES ON」。正にタイトル通りの、一本筋の通った高純度ポップアルバムに仕上がってます。シングル曲 "愛 WANT YOU!!"、"だって、女の子なんだもん!"、"愛のナースカーニバル"、"涙のハリケーン" のクオリティがあまりに高かったことから何となく凄いアルバムになりそうだなぁというのは想像できたんですが、まさかここまで完成度が高いとは思ってもみませんでした。

  全11曲中既発曲は上記の4曲に加え "涙のハリケーン" のc/w曲、"White♡" の計5曲。他の6曲がこのアルバム用の未発表新曲ってことになると思うんですが、ボンブラの場合既にライヴのみで披露されていた未発表曲というのが沢山あるそうなので、恐らくそういった「既にファンなら知ってる、ライヴで披露済みの楽曲」が数多く収録されているんだろうと想像します。

  んで、そういった新曲のクオリティもシングル曲に負けず劣らずの完成度。大体アルバムの頭3曲をそういった新曲で固める辺り、非常に挑発的ですよね? ハロプロに慣れてしまってる身としては、これはちょっと意外、というか驚き(ハロプロ系はアルバムトップに、その時点での最新シングルやヒット曲を持ってくるっていうパターンが殆どですからね)。アイドルとかそういった枠を超えた、評価されるべきJ-POPアルバムと呼んでも差し支えないと思います。

  頭3曲("この手につかんだ未来地図(ストーリー)"、"だいじょうぶ!! my firend"、"LIVE")に比較的落ち着いたミドルテンポのポップチューンを持ってきてるんですが、そのリズムパターンは様々で、"この手につかんだ未来地図(ストーリー)" がサンバ調のリズムだったり、"だいじょうぶ!! my firend" はレゲエだったりして、ミドルテンポながらも単調にならず、ちゃんと考えられているのはさすが。ちょっとまったりしてきたところに、ヒットチューン "涙のハリケーン" が出てきて高揚し、その後にこのアルバム最大のハイライトであろう名バラード "The sea of the time" を持ってくる構成、ホント良いよね。とにかくこの曲は特筆すべき出来で、何故これが現時点での最新シングル "バカンスの恋" のc/w曲としてリカットされたのかが何となく理解できますよね。

  後半になると知ってる曲が増え、ちょっと安心感が。ヒット曲 "だって、女の子なんだもん!"、"White♡" でいい感じに高揚したところにミディアムスロウの聴かせどころ "世界の始まりのように" で一息つき、ダンサブルな "Mysterious Heaven" で再び盛り上がり、デビュー曲 "愛 WANT YOU!!"、そして現時点での最大のヒット曲 "愛のナースカーニバル" で最高潮を迎え、アルバムは幕を閉じるわけです。ホント、隙のない完璧な作り。

  実は俺、ボンブラがBEING系所属のグループだなんて知らなかったんですよ、今回のアルバムクレジットを見るまで。「PRODUCED BY ZAIN PRODUCTS」、そして参加ミュージシャンにDEMENSIONや宇徳敬子の名前を見つけ、何となく彼女達の立ち位置が判ったような気がしたのでした。

  この完璧過ぎるアルバムに、ひとつだけ難癖をつけるとするなら‥‥「完璧過ぎて、面白味に欠ける。意外性が少ない」ってとこですかね。無理して嫌味のひとつでも言いたくもなるような、とにかく良く出来たアルバムですよ。同時期にリリースされたモーニング娘。の「No.5」と‥‥比べるまでもないか。同じ「ダンスミュージック」を骨格に持つポップスとして聴き比べるのも面白いし、ああいったダンサブルなアイドルポップが好きな人なら絶対に何か感じるものがある作品だと思いますよ。偏見持たずに是非聴いてみてください。



▼BON-BON BLANCO『BEAT GOES ON』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 07 18 12:17 午前 [2003年の作品, BON-BON BLANCO] | 固定リンク