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2003/08/06

GUNS N' ROSES『APPETITE FOR DESTRUCTION』(1987)

自分の誕生日にどのアルバムを取り上げようか‥‥毎年悩むんですよね。ま、誕生日くらい休めよ、とか自分でも思うんですけど、なんつーか最近は毎日1枚、何かしら取り上げないと気が済まないというか、スッキリしないんですよね。完全にビョーキ。仕方ないさ、ここまできたら行くとこまで行ってやろうって思ってますよ。

んで、去年って何を取り上げたんだっけ‥‥って思って去年の更新状況を眺めてみると‥‥あ、更新休止宣言してる‥‥そうか、もうこの頃からボロボロだったのか、俺。病院に行ったのは、ここから更に1ヶ月近く経ってからだったんだっけ。丁度フジロックから戻って、精神的に調子悪くなったんだよな。そうかそうか。そう考えると‥‥なんも考えてない今年の俺って、如何に健康体かが伺えるよね。ま、喜ばしいことなんですけどね。

つうわけで、誕生日に何取り上げるかってことで‥‥自分が最も影響を受けたアルバムを取り上げようと思いまして。いや、今月いっぱい、そういった「自分の原点ともいえるような作品で、まだ取り上げてないもの」を片っ端から紹介しよう!と今さっき勝手に決めました。洋楽・邦楽関係なく、10代~20代の頃に出会い、未だに頻繁に聴く、多分この先何十年も聴き続けるであろうアルバム‥‥そういったものを紹介してみたいな、と思います。

まず1発目ということで‥‥ベタですが、GUNS N'ROSESが'87年夏に発表したデビューアルバム、「APPETITE FOR DESTRUCTION」。実はこのアルバムについては何度かレビューを書こうとトライしたことがあったんですよ。で、実は書きかけのレビューってのが手元に残ってて、それを見てみたら‥‥書いたの、去年の8/6だったのね(汗)。何だよ、去年の鬱な俺も、今の俺と同じこと考えてたのかよ!って、さすがに自分の単細胞振りに凹みましたよ。ハハハ。

ま、冗談はこの辺にして‥‥自分にとって『完璧なロックンロールアルバム』というのが、これなわけ。ハードロックの硬質さ、パンクの衝動性と荒々しさ、クラブみたいな狭い空間でも、そして数万人を前にしたアリーナ/スタジアムでも同じように「響く」音。小学生の頃AEROSMITHに出会い、中学に入ってHANOI ROCKSやMOTLEY CRUEに出会った俺が、その「現在進行形」なバンドとして高校に上がった頃に出会ったのが、このGUNS N'ROSES。初めて "Welcome To The Jungle" をPVを観た時の衝撃は今でも忘れられないし、正直なところ拒否反応すら示した程。

だってさ俺、最初このアルバムを聴いた時、本当は苦手だったんですよ。何か上手い表現ができないけど‥‥「えげつない」って感じたのね、このアルバムの音やグルーヴ感を。だから1~2曲目は好きだったけど、残りは正直殆ど聴けなかったのよ、16歳の頃の俺は。

ところが、初めて聴いてから半年くらい経った頃、"Sweet Child O'Mine" のPVがよくテレビ番組で流れるようになって‥‥アブなさ満載だった "Welcome To The Jungle" よりも硬派で、それでいて優しい印象を受けたのよ、曲からもPVの中のメンバーからも。単にファッションの違いってのもあるだろうけど("Welcome To The Jungle" では髪をおっ立てたパンキッシュなファッション、"Sweet Child O'Mine" ではカウボーイスタイルにバンダナ頭に巻いた上にキャップ被るというその後お馴染みのスタイル)、16歳の俺には後者の方がすんなり受け入れられたわけ。

そこからは馴染むの、速かったよ。テープにダビングしたアルバムは擦り切れる程聴き、結局自分でCDを買った程(最初は友人からダビングしてもらったのね)。その後、傷だらけになって2度も買い換えてるし、オリジナルのレイプジャケット復刻盤アナログまで持ってる程、このアルバムには思い入れあるんだわ。多分、同じアルバムを複数枚買ったのって、このアルバムが最初だと思う。どうしても手元に置いておきたい、そんなアルバム。

当然、内容は馴染んでからの俺にとっても、そして今の俺にとっても完璧な内容なわけ。特にアナログA面(1曲目 "Welcome To The Jungle" から6曲目 "Paradise City" まで)の流れは本当に呼吸するのを忘れてしまう程、自分にとって理想的な流れ。もし自分がこういうロックアルバムを作れるのなら、間違いなくこういう流れでアルバム作ると思う。アルバムの真ん中を山場に盛り上がり、後半はミディアムのメロウナンバーやパンキッシュな疾走ナンバー等緩急をつけた流れにして、アルバムの一番最後をミディアムヘヴィなグルーヴィーチューンで閉める。バラードじゃないのね、あくまでロックチューンなわけ。

そうだよな、このアルバムって結局1曲もバラードがないのも特徴なんだよな。せいぜいそれに近い存在といえば "Sweet Child O'Mine" くらいか。バラード大好きだけど、こういう硬派な作品に未だに憧れるんだわ。これ聴けば、何時でも16歳の俺に戻れる、そんな1枚。

ボーカルの声質とか歌い方とか、曲調とかで好き嫌い分かれるタイプの音だとは思うんだけど、ロックンロール好きを自称する人なら、一度は通過して欲しいアルバム。15~6年前、このアルバムがアメリカやヨーロッパや日本を一世風靡したんですよ、今の10代の皆さん。去年の「SUMMERSONIC」に出演した彼等とこのアルバムの彼らは正直、全くの別物だと思ってます。同じ名前だけどね。けど、それでいいと個人的には思ってます。積極的には今のガンズは応援できないけど、だからといってそれを否定するつもりもない。だって、スラッシュもダフもイジーもいないじゃん。それと比べちゃうのは正直可哀想だもん‥‥

やっぱりね、'88年12月に観た初来日公演が自分の中では一生忘れられないベストアクトなのよ。40分で終わったNHKホール公演、その翌日2時間半もの熱演を繰り広げた初の武道館公演。この2本は自分にとって最低であり最高である。そんなライヴ、後にも先にも彼等だけだよ。



▼GUNS N' ROSES『APPETITE FOR DESTRUCTION』
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投稿: 2003 08 06 10:21 午後 [1987年の作品, Guns N' Roses] | 固定リンク