岡村靖幸『OH!ベスト』(2001)
いやー参った参った。本当に出てくるんだもん、岡村ちゃんったら(ってそれが当たり前の話だろ!?ってツッコミを戴きそうですが、この数年間、何度も人前に出るチャンスを作りながらも全てそれらがポシャッってたんですよ!?「本当に」の意味はあなた方が思ってる以上に重いものなんですよ、我々'80年代から彼を知る者としては)。20分とも30分とも言われるそのライヴですが、スポーツ新聞には「25分」と書かれてましたね。決して長い時間ではないし、7年以上も待った(あるいは10年以上待ってる人もいるんですよ、「禁じられた生きがい」での武道館公演を観てない人にとっては)、あの場に居た俺らと同じ時間・空間を共有した人達の多くにとっては、たったの25分で9,500円だとしても、決して高い値段ではないんですよ。
そんな岡村靖幸を、今回の騒動で初めて知ったという10代の人達、決して少なくないと思うんですね。だってさ、最後のオリジナルアルバムが数日前にも取り上げた「禁じられた生きがい」で、これだって'95年12月のアルバムだよ‥‥その後もコンスタントにシングルだけはリリースしてたんですよね、人前に出ることはなくても。'96年にはシングル"ハレンチ"を、間が空いて'99年には"セックス"、'00年には"真夜中のサイクリング"、そして'01年には"マシュマロ ハネムーン"をリリースしてるんですね。その間ににも川本真琴のプロデュースとかやってたりするんですが、まぁこの程度しか世に楽曲を発表してないわけですよ。当然アルバムなんて‥‥
そして、その岡村ちゃんの凄さを理解するには‥‥一番いいのは、ライヴDVDを観てもらうか、オリジナルアルバムを全て聴くことをオススメするんですが、それはさすがに‥‥ってことになると、やはりお手軽なベスト盤ってことになるのでしょう。ということで、今回紹介する2枚組のベストアルバム「OH!ベスト」の登場となるわけです。エピック在籍時にリリースされた全てのシングル、しかも「禁じられた生きがい」以降にリリースされた、上に挙げた4枚のシングルも収められた、正しく『コンプリート・シングル・コレクション』になっています。このベストと同時発売だった"マシュマロ ハネムーン"を1曲目に持ってきて、以降はリリース順に収録されているので、これから聴いてみようって人にはうってつけの1枚(セット)になってます。
勿論、これが全てだと思わないでくださいね? ここに収められてない曲の中にも、シングル曲を軽く超えるような名曲は沢山あるわけですから。これで自分の肌に合う/合わないを確認後、オリジナルアルバムを聴けばいいと思います。うん、そういう意味では本当にお手軽なアルバムだよね、これ。
個人的にはファーストアルバム「yellow」の楽曲も素晴らしいと思うけど、やはり"イケナイコトカイ"以降‥‥アルバムでいうとセカンド「DATE」以降の充実振り・爆裂振りが強烈に印象深いんだよね。というのも、その"イケナイコトカイ"を当時の音楽番組(「eZ」か「JUST POP UP」のどちらかだと思う)で初めて聴いて、岡村ちゃんに衝撃を受け、彼にハマッたクチですしね、俺。そして名曲"聖書(バイブル)"で更なる衝撃を受け、超名曲"だいすき"が自分の中での大きな決定打となったわけで。この曲で岡村ちゃんを聴くようになったって人、自分の周りにも多かったしね。
昨今のファンク歌謡、モーニング娘。やメロン記念日辺りに見られるファンク路線、そういった今のJ-POPシーンにおける「ファンク・ポップ」は全て岡村ちゃんを発端にしてるんじゃなかろうか、なんて思える程、彼は'80年代~'90年代初頭において先駆者だったわけ。今では当たり前過ぎて何も感じないかもしれないけど‥‥やっぱ一度はライヴ観て欲しいなぁ、「デブ」云々は抜きにして(ま、ファン以外が彼のこと「デブ」呼ばわりしたら、笑顔で殴りますけどね、そいつを)。

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