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2003年10月 4日 (土)

岡村靖幸『家庭教師』(1990)

  岡村靖幸が'90年秋にリリースした通算4作目のオリジナルアルバム(編集盤「早熟」を除く)。これが今から13年も前のアルバムなのか!?と思える程、今聴いても全然古さを感じさせないし、むしろ2003年に聴くからこそ新鮮に聞こえる岡村サウンドは、リアルタイムを知らない10代の子達にも十分にアピールする1枚なんじゃないでしょうか。

  J-POPと呼ばれるようになった昨今の日本のポップス。特にここ最近のファンク/R&B要素を取り入れたJ-POPの殆どが健康的且つ健全なものばかり。それが決して悪いとは言わないけど、何か物足りないのも事実。逆にモーニング娘。くらい真逆の路線を進んでしまえば何も言うことはないんだけど(いや何も言えないんだけど)‥‥例えばパンクロックにおけるブルーハーツみたいな、そんな感じ? けどブルーハーツが一発当てると、その後その亜流がワンサカ現れシーンを飽和させる。みんな「リアルなパンクロック」が聴きたいのに、登場するバンドはみんな青春とか汗とか愛とか歌ったものばかり。そんなの、ブルーハーツにまかせておけばいいのに‥‥

  俺が最近のソウル系ポップスに感じてるのは正にこういうことで、だからこそ岡村ちゃんみたいな存在が今のシーンには必要だと信じてるんですよ。先日の復活ライヴ@RIJFや9月末のZepp公演が「待望の」と素直に呼べるライヴであり、そしてその例えば決して間違っていなかったことは、当日会場に足を運んだ人なら誰もがお判りでしょう。リアルタイムで彼を愛した者、後追いで彼を知った者、そして単純に物珍しさ、あるいは「いっぺん観てやるか」的見物人‥‥フェス会場にはそういったいろんな人種がいて、それら全ての人達を魅了するだけのステージを繰り広げてくれたのです。そう、物足りなさを存分に残してね。

  個人的には「禁じられた生きがい」と甲乙付けがたい位に好きなのが、このアルバム・「家庭教師」。10代の頃、本当によく聴き込んだアルバム。勿論自分の周りには岡村ちゃんの良さを判ってくれる人なんて皆無。女の子に至っては「‥‥キモチワルイ」と切り捨てられたりもしたもんだ。けどそれでも大好きで、本当にこればっかり聴いてた時期があった程だった、浪人生だった当時の俺。

  シングル曲としても有名な"どぉなっちゃってんだよ"や"カルアミルク"(この曲の影響で、一時期カルアミルクばかり飲んでたっけ。今となっては微笑ましい想い出ですが)、"あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するんだろう"といった代表曲の他、先日のRIJFでも披露された"ステップ UP↑"、セクシーなソウルナンバー"祈りの季節"や切ないバラード"ペンション"、10代の頃聴いたときはちょっと大音量では聴けなかった"家庭教師"等々、ホント捨て曲なしの名盤。いや、岡村作品には捨て作なんて1枚もないんだけどさ。

  いよいよ10日後に、本当に久し振りの単独公演を観に行く予定になってますが、既に9月のZepp公演に行った人の話によると‥‥期待し過ぎても絶対に裏切られないくらいの、本当に感動・感涙モノのライヴらしいので‥‥いやー、どんな曲を歌ってくれるんだろう。まだセットリストとか全然目にしてないんだけど‥‥ホント、今回は一切情報を得ないで、真っ新な状態のままで挑むつもりです。復活Theピーズの単独公演の時と全く同じ心境ですよ、今は。



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