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2003/10/07

THE LIBERTINES『UP THE BRACKET』(2002)

何故俺がTHE STROKESよりもこのTHE LIBERTINESに惹かれるのか。理由は明確なのね。自分にとって「何がリアルなのか、どこにリアルさを感じられるか」といった命題にハッキリとした答えを提示してくれるのがLIBERTINESだったわけ。俺からすればSTROKESは優等生過ぎるっつうか。いいバンドではあるんだけど、正直「リアル」じゃないのね、俺にとって。

と、ここまで読んで「そもそも出身国も育ちも音楽性も違うふたつのバンドを比べること自体、間違ってんじゃねぇの?」と突っ込む人が多数現れそうだけど。あとSTROKESがちょっと不利なのは、俺がまだ彼らのライヴを生で観ていないという点。こればっかりはねぇ‥‥いずれフェス等で観る機会があると思うんだけど。その時に改めてふたつのバンドを評価してみてもいいかな。ま、今回のはちょっと乱暴だけど、自分の立ち位置を明確にするためにこういう書き方をしてみました。

LIBERTINES、イギリスでも話題らしいですね。勿論「何を今更‥‥」なのは判ってるんですが、俺ここ最近の洋楽ニュースに疎かったからさ。だってつい最近までLIBERTINESのメンバーの顔なんて知らなかったし(だからフジロックにピーター・ドハーティが来てなくても全然気づかなかった程だし)、音には興味はあってもメンバー構成とかその生い立ちにまで興味が持てなかったのね。でもさ、ここ数ヶ月‥‥トップの方で洋楽ニュースを追ってるでしょ。そこで改めて最近のLIBERTINESの動向を把握できたわけ。んで、知れば知るほど面白いなぁと。

勿論、この手のバンドはそれこそOASIS、MANIC STREET PREACHERS、もっと遡ればSEX PISTOLSだってLED ZEPPELINだってROLLING STONESだってBEATLESだっていたわけで決して新鮮とか目新しさそういったものに惹かれたわけじゃないんですけど‥‥やっぱりね、そういうサイドストーリーが魅力的なバンドって、当然ながらサウンドの方も魅力的なわけじゃない? そういうの(楽曲の良さ)が前提としてあるから、更に素行不良で捕まったりとかするとみんな喜ぶわけじゃない、「ロックだ‥‥かっけーっ!」って(んなこたぁないか)。

というわけで、やっと本題。このアルバム「UP THE BRACKET」はここ日本でも昨年末にリリースされたファーストアルバム。来日自体は昨夏のサマーソニックで先行していて、そこでのステージを観た人が衝撃を受けたってことで、更に口コミ(あるいは雑誌経由)で話題になったようだけど。そういった初期衝動性も勿論魅力的なんだけど、やっぱり俺が惹かれた最大の魅力は楽曲の良さなわけで。プロデューサーがミック・ジョーンズってことでTHE CLASHと比較される運命にあるんだろうけど、そういった直系にあるパンクロックだけでなく、パブロックだったりモッズだったりアシッドフォークだったりインディーギターロックだったり‥‥「1977」以降のブリティッシュ・ロックを現代の視点で描いたかのような楽曲ばかりなのね。例えば上に挙げたようなバンド‥‥MANICSやZEPやSTONES、BEATLESは同じようにひとつのスタイルに固執することなく、いろんな要素を取り入れ、自身の引き出しを増やしていったわけ。そりゃね、まだアルバム1枚しか発表してない、しかも今やメンバー分裂は必至な状態なバンドをそういった偉大な先人達と比較すること自体間違ってるのかもしれないけど、俺にそう言わせてしまうだけのパワーと魅力を持ったアルバムだったわけよ、このファーストアルバムは。

そう、だからこそSTROKESとは対極にいるバンドなのかもしれないよね。STROKESは優等生っぽいんだけど、もっと不器用なイメージがあるし。何となくだけどSTROKESはこのまま大きな路線変更はせずに突き進んでいく感じだけど、LIBERTINESは‥‥もし「この先」があるなら、このファーストとはちょっと作風の違ったアルバムをリリースするんじゃないかな、という気がするのね。いや「気がする」だけなんだけどさ。

まぁ何はともあれ、良いアルバムには違いないんだからさ。もしまだ聴いてないようだったら、これを機に聴いてみては如何でしょうか? もし今後、このバンドが最悪の決断を下した後で「あーライヴ1回も観れなかったよー」とか「バンド存続時に出逢えてたらなぁ‥‥」って思っても後の祭りですからね。そういう俺も、ピーターを含む編成でのライヴは1度も観れてないわけですが‥‥



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投稿: 2003 10 07 03:33 午前 [2002年の作品, Libertines, The] | 固定リンク