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2003年12月30日 (火)

BUCK-TICK : THE DAY IN QUESTION 2003@日本武道館(2003年12月29日)

 昨年から今年にかけて、自分が十代の頃に愛したバンド達を観る機会が非常に多くなってます。いや、意識的に観るようにしてるんだろうけど‥‥再結成にしろ延々続けてきたにしろ、同じメンバーだろうが全然違うメンバーだろうが、とにかく変わらずに「そこ」にいてくれるという現実。これが素直に嬉しく思うわけですよ。SOFT BALLETにしろ(ま、彼等はまた凍結してしまいましたが)ZIGGYにしろ、Theピーズにしろ、LA-PPISCHにしろ、KENJI & THE TRIPSにしろ、そしてこのBUCK-TICKにしろ。20年近く前と同じ舞台で戦っていてくれる現実。これが良いわけですよ、自分にとっては。

  特にこのBUCK-TICKの場合、メンバーチェンジもないまま20年近く走り続けてきたわけですから。デビュー前から知ってる存在、一時期は離れていたものの、この1~2年の間に再び彼等に興味を持ちだし、気づけば「ライヴ観てみたいなぁ」と思っていた。そこに今回、うちのサイトのビジターさんから「ライヴ行ってみませんか?」とのお誘いが。行かないわけがないじゃないですか! このチャンスをずっと待ってたんですよ!!

  ご存じの通り、ここ数年彼等の年末ラストの武道館公演は、通常のツアーとは異なるセットリストで、意外な曲(過去殆ど演奏したことのないような曲、初期の曲、ちょっと前のアルバムの曲等)をバンバン演奏する、いわば「ファン・サービス」的内容なわけ。しかも例年は1日だけなのに、今年に限っては2日間、更にその2日共に別内容というんだから‥‥そりゃ行くしかないでしょう!

  自分が最後に彼等のステージを観たのは、多分「狂った太陽」のツアーだった記憶が‥‥つまり'91年頃‥‥12年以上経ってるわけ。その間、テレビに出演する彼等の姿は可能な限り目にしてきたつもりだけど‥‥やはり不安と期待が入り交じり、どういう風に反応していいものか‥‥

  会場は日本武道館。ここに来るのも随分と久し振りのような気が。多分3年振り!? 席は2階席だったけど、非常に観やすい位置だったので問題なし。ステージセットは非常にシンプルそのもので、舞台には前方にマイクやら機材と、両脇に花道があるのみで、後方の高台にドラムとベース、そのバックには黒幕と大型の照明のみ。本当に何のギミックもなさそう(見る限りでは)なシンプルさ。逆にこの手の込んで無さが「今日は曲で勝負する」という意気込みを感じさせられて、ますます期待してしまうじゃないですか。

  この日はCSで生中継があるということで、ほぼ定刻通りのスタート。会場が暗転し、不気味なSEが流れる中、メンバーが登場。それぞれ、てんでバラバラな衣装(リズム隊は如何にもな格好、ギターの星野はちょとだけラフな服装で、今井は上下赤のスーツ、櫻井は白のスーツに白い帽子、更に血染めの白いロングコート)‥‥この日、途中のMCで櫻井が言っていた通り、本当に「衣装もバラバラ、選曲もバラバラ」という言葉通りのステージがこの後繰り広げられるわけです‥‥

  だってさ、いきなり "FLY HIGH" よ!? 前日、本当に久し振りに「HURRY UP MODE」を聴いてたんで、マジでビックリ。うわー、なんじゃこりゃ!?って感じ。で、その後に最近の "LIMBO" ときて、中期の "Deep Slow"、また新作から "Mona Lisa"。ビートロック、デジロック、ダークでエレクトロ臭のするゴス、ポップなメロディ、ヘヴィな音像‥‥一体どれだけのバンドがこれを一本筋を通して説得力持って披露できる? この凄み/魅力こそがBUCK-TICKの16年の重みなんだな、と再認識。いやー、素直にカッコイイと思ったよ。

  その後も飛び出す楽曲はここ数作からの曲に旧曲を交えつつ、とにかく彼等にしか出来ない世界観を我々に提示し続けました。終始「手扇子」で応えるファン、ただひたすら踊り狂うファン、ただ呆然とステージを見つめるだけのファン(男性に多し)‥‥反応の仕方はそれぞれだけど、ただひとつ言えるのは‥‥それだけ人を惹き付ける魅力を持ったバンドであり、そういった楽曲を20年近くに渡って作り続けてきたんだな、と。本当に圧巻の一言。

  シンプルなステージングと書いたものの、実は途中でちょっとした仕掛けがあったり。何の曲の時だったかは忘れたけど、ステージ真ん中(ボーカル立ち位置の真後ろ、ドラム台の前)の床から突然炎が上がり、それをバックに櫻井がダークでムーディーな曲を歌うという演出があったんですよ。会場の照明は櫻井への赤いピンスポットのみで。とにかくその絵を観れただけでも今日は来れてよかった、と思えるようなシーンで。当日、CS放送で観た人はどういう感想を持ったんでしょうね?(つうか画面を通して見るとどういう風に見えてたのかが気になるところ)

  その後も今井ボーカルの曲があったり、懐かしの "ANGELIC CONVERSATION" で失禁しそうになったり、これまた愛着のある "さくら" のイントロで今井がサラッとYMOの "Firecracker" のフレーズを弾いてみせたり(両曲のイントロ、何となく似てるよね?)、これまた失禁ものの "EMPTY GIRL" では途中で今井が "お正月" を弾き始めて、それに合わせて櫻井が「早く来い来い‥‥エンプティーガールッ!」て歌ったり、とにかくレアなものを観れた/聴けた気がします。確かに "JUST ONE MORE KISS" や "悪の華" や "SEXUAL XXXXX!" みたいな大ネタはなかったものの、それでも終始多う存分楽しめました。だってさ、本編ラストが‥‥俺内BUCK-TICKベストソング上位5曲に入ってる "鼓動" ですからね。こういう曲で終わるってのは賛否両論あるとは思うんですが、俺は面白いと思った。歌い終えると、まだ演奏途中にも関わらず深々とお辞儀をしてステージを去る櫻井。他のメンバーも演奏が終わると素っ気なくステージを降り本編終了。当然アンコールを求める拍手。久し振りにアンコール時に「アンコ~ルッ!」っていう掛け声、聞いたよ。

  意外と早めに戻ってきた5人。今度は櫻井、白い衣装の上に黒いコートを羽織って登場(聞くところによると、前日は全身黒尽くめだったそうで)。最新シングル "幻想の花"、そのカップリング曲 "ノクターン -RAIN SONG-" というダークでムーディーな2曲を歌い、いよいよアンコールラストとなる名曲‥‥これも俺内BUCK-TICKベストソング上位5曲に入ってるんですが‥‥ "JUPITER" の登場。すると、天上から雪が降り始めたんです。多分、泡を発生する装置だと思うんですが、青白いライトと共に、見事にこの曲を盛り上げる演出。幻想的なこの名曲にピッタリでしたね。本編/アンコール共々、こういったスロウでムーディーな曲で終わったことに異論を唱えるファンが多いとは思うんですが、てんでバラバラな選曲なわりには非常に完成し尽くされたステージだな、と思いましたね。万人を満足させることは不可能に近いとは思いますが、少なくとも12年振りに観た俺は感動したし、みた観てみたいと思った。そして改めてこのバンドの凄みを体感できて嬉しかった。それだけで十分なんですけどね‥‥(って何回も、何十回も観てる人からすると、そうもいかないんでしょうね。気持ちは理解できますけど)

  ほぼ2時間というボリュームで、確かに知らない曲(ここ数作の、新作以外のアルバムの曲)とかあったものの、それでも存分に楽しめたのはやはり彼等の魅力によるものなんでしょうね。勿論そこには「BUCK-TICKが好き」という大前提があるわけですが。いやー参った。ホントいいバンドだわ。良い意味で、デビュー時から全く変わってないしね。音楽的にはその時代その時代でいろんな要素を吸収しているものの、その根底にあるモノは結局ずっと変わってない。だからこそ、インディーズ盤の曲から最新作の曲までを一直線上に並べて披露することができる。「てんでバラバラ」とはいうものの、そこには密接な繋がりがちゃんと存在していることが素人目にも理解できたし、それを古くさくなく、今のバンドとして提示することができる。最初に名前を挙げたバンド達が今現在も活躍できるのは、この現役感覚がちゃんと備わっているから、今も変わらず魅力的でいられるんだなぁ‥‥そう感じずにはいられない夜でした。


[SETLIST]
---SE---
01. FLY HIGH
02. LIMBO
03. Deep Slow
04. Mona Lisa
05. 女神
06. MISTY BLUE
07. パラダイス
08. SANE
09. 密室
10. ミウ
11. Sid Vicious ON THE BEACH
12. 疾風のブレードランナー
13. Baby, I want you
14. ANGELIC CONVERSATION
15. さくら
16. EMPTY GIRL (inc.「お正月」)
17. 鼓動
---encore---
18. 幻想の花
19. ノクターン -RAIN SONG-
20. JUPITER

2003年12月15日 (月)

メロン記念日 ~'03クリスマススペシャル 超渋メロン~@渋谷公会堂(2003年12月14日 昼公演)

  今年最後のハロプロ系ライヴとなったのは、メロン記念日。しかも「クリスマススペシャル」と銘打った、東京で2日間・計3回しか行われない本当に貴重なライヴに参加することができました。今回は前日に行われた初日の模様をネット上で調べることなく参加したので(というより、家にいなかったんですが)、セットリストが全く予想できない状態でした。ホント、久し振りにドキドキしながら席に着きましたよ。

  会場となったのは、渋谷公会堂。ロック系のライヴでここでやることが一時期、ある種のステイタスですらありました。何故今回、メロンのライヴがオールスタンディングの会場ではなくて席付きの、こういった名だたる会場で行われることになったのかは判りませんが、個人的には感慨深いものがあります。「あー、メロンも渋公3公演を瞬時にソールドアウトにすることができるようになったんだ‥‥」ってね。

  自分の席は2階席のかなり後方。上からステージを見渡すことが出来るって意味ではいいポジションかもしれませんね。メロンに関してはスタンディングと椅子席会場を交互に行ってる感じで、両方の楽しみ方も判ってきたし、そしていろんな見方ができるのでこういうのは実は有り難いんですよね、俺からすると。

  開演前の客入れS.E.は洋楽クリスマスソング集。俺が入った時はブライアン・アダムスの曲が流れていて、スタート直前にはWHAM!の定番曲。ほぼ定刻で暗転して、派手なオープニング・ミュージックが‥‥ってこれ、聴き覚えあるメロディだな‥‥ってあれか! その派手なブラス風ミュージックはそのままあの曲へと続いていきます‥‥そう、1曲目は意外や意外、"ガールズパワー・恋するパワー" でした!! シングルのカップリング曲から始めるのか‥‥正直驚いたよ。けど全然違和感なし。むしろこういうのを待ってたんだよね、メロンのファンはさ‥‥多分こういう始め方って、他のハロプロ系では無理なんじゃないかな‥‥オープニングからいきなりヒートアップして、俺も終始踊りっぱなし。それにしても今日の会場、暑い! 客の熱気なのか、空調のせいなのか‥‥ライヴハウス並みの不快指数だわ、こりゃ。2曲目はアルバム曲 "ANNIVERSARY"。残念ながらショートバージョン。この曲の時に気づいたんだけど、斎藤の動きがちょっと悪いような気がしたのね。いつも派手なアクションで俺を虜にする斎藤が‥‥ダンスのキレ悪いし。そしたらさ、この曲が終わった時のMCで言うわけよ、斎藤が。「持病の腰痛が悪化して、いつもみたいに派手に踊ることができません」って。軽いショックを受けたね。うわぁ‥‥って。先日の運動会でも前日の仕事で足を挫いたってことで競技に参加してなかった斎藤‥‥何だか凄く悪い予感がしちゃったよ。まぁその分今日は歌とセクシーでカバーするから!ってことなので、大丈夫だと思うんだけど‥‥

  3曲目は最新シングル "かわいい彼"。この曲のサビ部分で、斎藤が胸を揺らさんばかりの勢いで踊るんだけど、この日はそれも観れず終い。あー俺あのパートのダンスがすっげー好きだったんだけどなぁ‥‥とにかくその「腰痛」と聞いた後から、ずっと意識して斎藤を見ていたんだけど‥‥やっぱり辛そうなのね。ダンスのキレの悪さは言うまでもなく、動きも小さいし、凄く腰をカバーして動いてるのが見て取れるし。最悪の場合だと、ダンスが他の3人より遅れてる時すらあったからね。けどね‥‥そんな斎藤をカバーせんとばかりに村田がいつも以上に‥‥そう、この人のダンスもいつも観てて気持ちいいんだけど、この日は特に振りが大きくて、気づくと目を奪われる瞬間がかなり多かったです。あと柴田な。柴田の歌、すっげー成長してやがんの。ホントにフロントマンらしく成長しやがって‥‥斎藤は言うまでもなく、本当に歌でカバーしてる感じだったんだけど、この日4人がユニゾンで歌うパートで何度か「おおっ、誰の声だこれ!?すっげーいい声してるな??」って思う瞬間があって、実はその大半が柴田だったというね(残りは斎藤と村田でした。大谷はこの日、PAのせいでしょうか、音量が小さめだった気がするんですよね、残念ながら)。ま、柴田についてはまた後程書くとして‥‥4曲目はアルバムから "眠らない夜"。前回のツアーではやってなかったので、いい選曲かも。

  再びMCを挟んで5曲目は "Wa!かっちょEなッ!"。如何にもメロンらしいファンキーなロック・チューンなんだけど‥‥ふとここで気づくと、ここまでの選曲、最新シングル以外は全部シングルのカップリング曲とアルバム曲なんだよね。ある意味すっげーチャレンジだと思うんですが‥‥ライヴのサブタイトルに「超渋メロン」ってのがあったけど、これが意味するものがこのセットリストなんでしょうか? 既にシングル11枚リリースしてるユニットですよ、にも関わらず1曲目はカップリング曲、頭5曲中4曲をノン・シングル曲で固める。何だかメロンを象徴するセットリストだよなこれ。アルバム出てから1年近く経っちゃったから、別にアルバムをプロモーションする意味もないのにこの選曲。それが許されるのがメロンなのかもね。

  たださ、今回残念なこともあって。それはフルコーラスで歌われる曲がかなり減ったこと。曲数を増やす為の措置だと思いたいんだけど、このパートで歌われた4曲中3曲("Wa!かっちょEなッ!"、"告白記念日"、"夏の夜はデインジャー!")がショートバージョンだったんだよね。特に後者2曲は2コーラス目の歌詞が好きなもんで‥‥残念。なのにまたまたカップリング曲 "夏" はフルコーラスで歌われてしまうという。メロンらしいや。斎藤を除く3人は後方にある高台に昇って歌い踊るんだけど、腰痛で動きの小さい斎藤はステージ中央で簡単なダンスをしながらひとり歌うという状態。まるで斎藤がフロントマンで他の3人がバックメンバーみたいな関係‥‥なんだけど、そのバックの動きがとにかく派手で、必ずそっちに目が行っちゃうのね。そういう意味では斎藤へのフォローは見事に成功してたんだろうね。俺も「斎藤大丈夫か!?」って気になってたの、前半のうちだけだもんなぁ。気づくと柴田や村田に目を奪われてたし。で、その後斎藤に目が戻る時は決まって歌の上手さに驚いてなんだけど。なんかバランス良かったのかもね、今回は。

  一旦メンバーが袖に引っ込んで、ステージ上方から幕が下りてきて、お馴染みVTRタイム。クリスマスケーキをみんなで作りましょうという写真劇みたいな感じ。で、ケーキが完成したところで幕が上がり、幕の向こうには作り物のデコレーションケーキが。その影や袖から4人がカラフルなドレスを着て現れ、「クリスマススペシャル」らしく "きよしこの夜" をしっとりと歌います。確かに、彼女達がこういうスタンダード曲を歌う機会、そしてそれを聴く機会なんてそうはないから、これはライヴに来た人だけへのクリスマスプレゼントだわな(ま、時季はずれの来年2月にはこの日の模様がDVDになって発売されるそうですが)。しっとりメロンを堪能した後は、色っぽい "MI DA RA 摩天楼"。斎藤はさっきよりも頑張ってダンスをしてくれたりで、胸が熱くなってきたよ。そうそう、この日の村田は常にメガネっ子だったんですが、ここのパートでは大きめのメガネ(サングラス?)をカチューシャのように頭にのせて踊ってたのね。けど "MI DA RA 摩天楼" の時、ダンスが激しくてメガネがずれてきちゃうわけよ。で、村田。頭からメガネをとって、さりげなくそのメガネをステージ袖にさっと投げたわけ。もうね、その姿が最高に格好良くてさ。惚れた!マジで!

  4人が再び袖に引っ込むと‥‥聴き覚えがあるんだけど、絶対にメロンの曲じゃない曲のイントロが‥‥ビックリした。第3期タンポポ唯一の曲、"BE HAPPY 恋のやじろべえ" ですよ! 歌うは柴田と大谷。二人であのダンスをするわけですよ。そして交互に歌うのね‥‥バックトラックからは新垣や紺野の声がするものの、歌ってるのは間違いなく柴田と大谷。こりゃホントにスペシャルだわ! 意外な曲の登場に驚き興奮し、そして感動する俺。いいもの見せてもらったよ。とすると‥‥斎藤と村田は‥‥やっぱり柴田がいるからタンポポなわけで‥‥斎藤ならやっぱROMANSかな‥‥村っちがラップ!?‥‥と勝手に思い込んでたら、ラガマフィン風のイントロが‥‥おお、今年のシャッフルユニット、11 WATERの "BE ALL RIGHT!" か! これも確かに意外だけど‥‥考えてみりゃメロンの4人中3人(柴田・村田・斎藤)が11 WATERだしな。これも嬉しい誤算で、終始歌い踊りっぱなし。今年の夏ハロコンは行けてないから、この曲を生で聴くのは勿論初めて。しかも村田と斎藤の歌を存分に堪能できるんだから、これは嬉しいよ。斎藤も無理して一生懸命踊ってるわけさ。時々村田とアイコンタクトを取りながら、互いにニコニコしてさ。観てるこっちも笑顔を沢山貰ったよ。ありがとう!

  ここで一旦クールダウン。セクシーなミドルチューン "チャンス of LOVE" を挟んで、ライヴ初登場の "二人のパラダイス"。ホンキートンク調ピアノがメインとなるブギーナンバーなんだけど‥‥CDだとアレンジの緩さが目立ってたのに、ライヴで聴くとそんなに悪く聞こえないのね。多分大音量で音が割れてる分、ローファイなイメージが増長されて、より格好良く聞こえたのかな、と。まぁ勝手な思い込みですけどね。元々メロディは悪くない1曲だし、メロンのパフォーマンスが加わることで更に見応え・聴き応えがアップしてて、個人的にイメージがガラリと変わりましたね。うん、良いと思った。後で聴き返してみようっと。

  再びVTRタイム。4人がパーティーに行く準備をしながらコントを挟むといったもの。で、最後に香水を振りまく‥‥そう、そのまま感動的な "香水" へと続くわけです。もうね、ここからが怒濤の流れ。柴田の歌がね、本当に最後まで安心して聴いてられたのって、多分今日が初めてじゃないかな。いや、夏ツアーの時も結構頑張ってたけど、この日はそれ以上。俺 "香水" 聴いて泣きそうになったもん。いや、今までもこの曲ではウルってくる瞬間が何度もあったんだけど、特にこの日は格別でした。そしてアッパーなスカチューン "遠慮はなしよ!" では斎藤も頑張って右へ左へと動き回り、客も一緒になってジャンプしたり‥‥あーもうこの辺りになると記憶が曖昧。本当に熱くて、そして暑くてさ。更に煽るように "さぁ!恋人になろう" と "This is 運命" のコンボ攻撃でエンディングですよ!? 去年のファーストライヴを彷彿させる流れですが、あれ以上ですね今日は。もうね、ステージ上の4人、腰痛とかそんなの全然関係なし。斎藤も頭振って何時も通り踊ってるし(けどちょっと控え目に)。柴田の煽りも上手くなったなぁ、とか、村っちの動きがホントにカッコイイなぁ、とか、大谷‥‥痩せろよ、とか。椅子席だったお陰でボディサーフは今回観れなかったけど、それがなくても十分過ぎる程に盛り上がりましたよ。もうメロンが引っ込んだ頃にはクタクタだったもん。俺、最近のハロプロ系ライヴではただひたすら踊るだけなのね。サイリウムも持たないし、PPPHやお約束の合いの手も入れない。ただただひたすらダンスするのみ。多分周りから見たら嫌なタイプの客なんだろうけどさ、やっぱりライヴって個々の楽しみ方があるはずだし。それを再認識してからは俺、最初の頃みたいな踊り方は止めたのね。だから会場で俺を見かけても、そっとしておいてください‥‥

  アンコール1曲目は、今や代表曲のひとつと呼べる "赤いフリージア"。全員白い衣装に赤い花やクリスマスの飾りをあしらった衣装を纏って登場。とにかくこの曲でも柴田の歌に驚かされるばかり。全然パワーダウンしてないのね。危うい箇所がひとつもなかった、と言い切ったら嘘になるだろうけど‥‥それでも殆ど気にならないレベルでしたよ。ラストの柴田ソロパートも安心して聴いてられたし。いやー、この1年で本当に成長したのは実は柴田なのかもしれないね。勿論全員が全員、いろんなことを経験して、あるメンバーは課外活動で、あるメンバーはソロとして他の仕事をこなしたりしながら、それをメロンに持ち寄って更にパワーアップさせていく。今年は4人で前進しながらも、実は課外活動がこれまで以上にあった1年だったんだよね。ホントに頑張ったと思います。シングル4枚にアルバム、2本のツアーと今回のスペシャルライヴ‥‥ファンにとっては非常に感慨深いですよ、これら全てが。

  最後のMCでも以上のようなことについて語ったりしてたわけですが、柴田がね、妙に渋公でやることに拘ってるんですよ。ここでやるのが夢だった、みたいに言うわけよ。確かにモーニング娘。も昔ここでやってるけどさ、他に誰かいたっけ‥‥ま、まさかBOφWYか!? そういえば彼等も毎年クリスマスイブ(12/24)にはここ渋公でライヴやってたっけ。昔、「メロンをバンドに例えると、誰がどのパートよ?」みたいな話をした時に俺、メロンをBOφWYに例えたことがあったっけ。何となく、そんなことあったなぁって思い出しちゃったよ、その柴田の話を聞いた時に。

  来年の3月にまたツアーが決まり、更に来年もこのまま突っ走るメロン。この日最後に歌われたのは、今や彼女達のテーマ曲ともいえるであろう "ENDLESS YOUTH"。この曲を聴くとね、どうしても涙腺が緩んでくるのよ‥‥毎回この曲の時に泣くメンバーが現れるんだけど、さすがにこの日はもう1公演控えてることもあってか、誰も泣いてないようでした(つうか俺の位置からは遠すぎてよく判らなかっただけかも)。そうそう、今回この曲ってエンディングのアレンジが変わってたのね。クリスマス風にシンフォニックなアレンジになってまして‥‥それが非常に温かみを感じさせるアレンジで、好印象。4人のソロパートがそれぞれあって、そこでもそれぞれの個性を感じることができたし、最後の大合唱も涙が出そうになる程良かったし。今日は涙もなく、笑顔で袖に引っ込んでいった4人。俺だけ泣き損か?

  ふと時計に目をやると、既に2時間。ああ、そんなにやったんだ!?というのが正直なところ。曲数的には右のセットリストの通り、結構やってるんですよね。そのせいでショートバージョンになった曲が増えたのかな。あと、新たに削られた曲もかなり増えたね。デビュー曲 "甘いあなたの味" や異色曲 "電話待っています" が今回新たにカットされ、カップリング曲でも "恋愛レストラン" がカット。"スキップ!" は今回も復活しませんでした。そう考えると、メロンもそれだけ曲が増えたってことだもんね。選べるだけあるのに、スペシャルライヴだから「これまでライヴで披露したことないような曲」まで登場する。更に前半はハードコアなメロンヲタが喜びそうな選曲で、後半は誰もが太鼓判を押す文句なしで怒濤の展開。中盤には上記のようなスペシャルプレゼントが用意されている‥‥ライヴとしては多分、一番内容が濃かったかもしれませんね。

  あとさ、MCも良かった。「ハロプロ系のライヴは、全部台本が用意されている」ってよく言われてるわけだけど、例えば最後のMCなんて完全に彼女達の言葉だと思うのね。凄く自然体だったし、だからこそ時々まどろっこしく感じる瞬間もあったし。けど、それはそれで悪いと思わない。経験を重ねることで、もっと良くなると思うし。松浦や後藤がやってるんだもん、メロンだって‥‥ねぇ?

  いやー、今年のハローを締め括るには最高のライヴだったと思います。こういうクオリティのライヴを、来年も期待したいですね。メロンといい後藤といい、本当にいいライヴをやってくれる。今後もこの2組からは目が離せませんな!


[SETLIST]
01. ガールズパワー・恋するパワー
02. ANNIVERSARY ※
---MC---
03. かわいい彼
04. 眠らない夜
---MC---
05. Wa!かっちょEなッ! ※
06. 告白記念日 ※
07. 夏の夜はデインジャー! ※
08. 夏
---VTR---
09. きよしこの夜
10. MI DA RA 摩天楼
11. BE HAPPY 恋のやじろべえ [柴田・大谷] ※
12. BE ALL RIGHT![村田・斎藤] ※
---MC---
13. チャンス of LOVE ※
14. 二人のパラダイス
---VTR---
15. 香水
16. 遠慮はなしよ!
17. さぁ!恋人になろう
18. This is 運命
---encore---
19. 赤いフリージア
---MC---
20. ENDLESS YOUTH

※印付きはショートバージョン



▼メロン記念日『かわいい彼』
(amazon:国内盤CD

2003年11月30日 (日)

ELECTRAGLIDE 2003@幕張メッセ国際展示場(2003年11月28日)

  毎年恒例のELECTRAGLIDEに行ってきました。今年で4年目、毎年参加している数少ないイベントなわけですが、今年はやはりUNDERWORLDがメインとなるんでしょうけど‥‥個人的には全然盛り上がってなかったのね。というのも、この1年間で彼等を既に2度も観てるわけですよ‥‥昨年10月の単独来日@幕張メッセ、そして今年7月のフジロック初日。約1年の間に3回って正直来日し過ぎだと思うんですが‥‥新譜が出たわけでもないし(まぁ先日アンソロジー盤は出たけど既出音源がメインだしね)それにセットリスト的にも目新しさは殆どないし。そういうこともあって、俺的には今回のメインアクトはFUTURESHOCKとLFOということに。勿論他のDJ陣にも期待。

  今年はTOMATOが会場を仕切る形での初めての形体だったこともあり、かなり勝手が違ってたように感じます。まず会場がこれまでとは違う場所だったんですね(今年は去年UWがやった9~11番ホールを使用。規模としては去年以上らしい)。最初駐車場に着いてから去年と同じ会場に行ったら、静かでさ。焦ったよ。結局会場入りしたのは21時半頃。既にトップバッターのLuke VibertのDJは始まっておりました。

  では、今回も例年同様簡単に感想を書いていきたいと思います。


●Luke Vibert (DJ STAGE)

  名前は聞いたことあったけど、当然初めてDJプレイを目の当たりにしたわけでして。ノリのいいブレイクビーツが中心といった感じで、最初はビール呑みながら様子見。終盤にかけてかなり上げ上げの選曲で、結局こちらまでノセられてしまいましたよ。どことなくエレクトロニカの香りもするバキバキのサウンドで、個人的には好み。今度音源聴いてみようって素直に思いました。こりゃいいわ。


●COLDER (LIVE STAGE)

  今年は同じフロアにステージがふたつ用意されていて、交互に演奏される形態。これならひとつも見逃すことはないわな。Luke VibertがDJステージでプレイし終わった後、中央にあるライヴ・ステージでCOLDERの演奏がスタート。バンドなのね、この人達。非常にダウナーで緩い曲調で、ちょっと踊るには違うかなという印象。後方で座って眺めてました。途中、スピーカーから全く音が出なくなるというトラブルがあったけど、それとは関係なしに‥‥盛り下がってたような。アッパーな曲もあるにはあったけど、所謂ロックバンドが「ちょっと同期モノ取り入れてみました」感は最後まで拭えませんでした。うん、完全にロックですよ、こやつらは。正直、今年の出演者の中では一番ピンとこなかったかも。音源聴いてみたいとも思えなかったし。


●FUTURESHOCK (DJ STAGE)

  今年リリースされた「PHANTOM THEORY」もなかなかだったので、かなり期待してたFUTURESHOCKなんですが、最初彼等がDJステージだと聞いて「‥‥ライヴじゃないんだ!?」と思ったものの、ああ、別にライヴステージでやる必要性ないもんな‥‥だってメンバーふたりがノートPCとミキサーを持ち寄ってやるだけだもん。PCに全部入ってるもんね。納得。

  肝心のステージですが、もう最後までノリノリで最高でしたよ。勿論前述のアルバム中心なんですが、いろいろアレンジを変えたり、1曲目 "Statikman" を最初と最後にプレイして(勿論アレンジ変えて)盛り上げたり等、いろいろ工夫が見れる内容でした。何よりも、最後までアッパーに攻め切った点は評価に値するんじゃないかな、と。多分UW目当てで会場に足を運んだ人にも十分アピールしたんじゃないでしょうか?


●Darren Price (LIVE STAGE)

  昨年のUW単独公演でも来日したDarren Priceは、今回もUWまでの繋ぎ的役割を存分に果たしてくれました。正直45分だけってのは勿体ないと思う。だって、UWまで待ちきれないって奴らを終始踊らせまくって、しかも完全に持ってっちゃってた気がするしさ。俺も昨年のDJプレイが気持ち良かっただけに今年も期待してたんだけど、やっぱり良かったしね。出来ればどこか狭いハコで存分に踊りたい。何か「寸止め」感漂うセットでしたね。


●UNDERWORLD (LIVE STAGE)

  さぁ、問題のUWですが‥‥正直、過去3回観てますが(これで4回目)‥‥今までで一番良くなかったかも。いや、2000年のエレグラよりは良かったかな‥‥セットリスト的には可もなく不可もなくといった感じ。セットリストにある「new song」ってのは所謂繋ぎ的インタールード。ま、個人的にはゾクゾクっと来る瞬間は何度かあったんですが。例えば "Rez" のフルバージョンとか、"Juanita / Kiteless" 冒頭でのカール・ハイド のブルースハープとか。「ロックンロール・テクノ・バンド」という表現が正にピッタリだった瞬間。その後に訪れる "Kiteless" でのキラキラしたシンセサウンドには正直持ってかれたしさ。その後アッパーな曲が延々続いたのも今回の特徴かも。"Two Months Off" は去年の単独公演よりも遙かに良かったと思うんだけど‥‥今回、カールの声って全然出てなかったと思いません? 途中、ホントに酷いと感じる瞬間が何度もあったけど、ま、歌を聴かせる形体ではないのでそこまで気にする必要があるのかどうかは別ですけど‥‥

  でもね、やっぱ "King Of Snake" とか "Moaner" とかやられると、やっぱね‥‥燃えるわけですよ。あと "Dinosaur Adventure 3D" とかさ。そう考えると‥‥本当に上げ上げの選曲だな、これ。本編最後の "Born Slippy" は「NUXX」と「2003」バージョンの混合といった感じ。前半はオリジナルに近いアレンジで、後半「2003」バージョンに転調する形。これはこれで格好良かったなぁ。違和感はあったけど、それはただ単に慣れてないってだけでさ。やっぱり "Born Slippy" は‥‥イントロが会場に響いた瞬間が全てなんだろうなぁ。今回何万人入ったのか知らないけど、今まで観た/聴いた "Born Slippy" の中では、確かに一番だったかも、いろんな意味で。勿論、良くも悪くもだけど‥‥

  う~ん、やっぱり見慣れてしまったせいか、有り難みも殆どなかったし、逆に周りのお客(周りがみんな踊ってる中、棒立ちでステージに見入ってる奴ら)が非常に気になって。こっちは端から踊りに来てるわけじゃない? けどそういう人達って「確認」に来てるんだよね。今売れてるUWというグループがどういう「ライヴ」をやるのかって。ほら、よくいるじゃん、ブレイクし出したバンドを「とりあえず一回観とくか?」的な奴ら。腕組みして傍観してるさ‥‥そういうのがホント多くて。で、そういう奴らに限って曲によって反応が全然違うのな。正直 "Born Slippy" と "Two Months Off" 以外には反応しないみたいな。こっちは最初っから "Rez" のイントロでウォーッ!ってなってるのにさ、冷めてやがんのな、隣りは、みたいな。何かね‥‥暫くいいや、って思ったもん。いろんな意味で。

  あ、最後に。久々聴いた "Jumbo" が良かったです。CDでも最近聴いてなかったから。染みたね、心に。


01. (new song)
02. Rez
03. Surfboy
04. Juanita (feat.Karl's harp)/Kiteless
05. Two Months Off
06. (new song)
07. Pearls Girl
08. King Of Snake
09. (new song)
10. Dinosaur Adventure 3D
11. Born Slippy NUXX/NUXX 2003
---encore--
12. Jumbo
13. Moaner


●Felix da Housecat (DJ STAGE)

  ゴメン。この時はUW終わりで客の流れがホントに凄くて‥‥一時退散してた。けど後で聞いたら‥‥凄かったらしいね。話を聞いて正直ショックでした。あー失敗した。


●LFO (DJ STAGE)

  始まった頃‥‥4時過ぎですか。既にグロッキーだったんですね、眠くて。けどこれ目当てってのもあったんで、頑張ってステージ脇の人が少ない場所を選んで踊ったり座って休んだりマジ寝したりして、存分楽しみました。

  途中、本気で寝てしまったんですが‥‥ホントに音がぶっとい! バキバキいってて、UWとは全然違うわけですよ(そう、今回のUWは音の悪さ/ショボさも非常に気になりました)。映像も結構笑えたし、これをマーク・ベルひとりでやってるってのがホント凄い。PCに向かってひたすら何かやってるオッサンというビジュアルイメージからは想像出来ないバキバキ・サウンド‥‥ああ、これが「エレクトロニック・ミュージック」っていうもんなんだ‥‥って素直に思う瞬間が何度かありましたが、ホントそんな感じ。純粋に気持ち良くてカッコイイ。過去のアルバム2枚はそれこそ何度聴いたか判らない程でしたが、改めてこうやってライヴで体感して更にその凄さに気づかされたという。いやーいいもの観させていただきました。ホント職人芸。是非単独で再び味わいたいものです。


●2manydjs (DJ STAGE)

  LFOが終わったのが5時半過ぎ‥‥そのまま反対側のDJステージから日本語のMCが‥‥2manydjsも勿論初めて体験。SOULWAXのメンバーだというのは知ってたんですが‥‥なんじゃこりゃ!?ってな感じの攻めまくりDJスタイル。ゴッタ煮スタイルで、ロックあり、R&Bあり、テクノあり‥‥ホント、何でもあり。途中友人と別れてロッカーに荷物を取りに行った後、ステージ脇まで行って結局6時頃まで踊ってたんですが‥‥笑ったね。聞くところによると、俺が帰った後にはNIRVANAはあるはビヨンセはあるは、最後には西城秀樹の "ヤングマン" まで飛び出す始末だったそうで‥‥畜生!でも7時過ぎまでは正直無理、無理だってば!


  という感じで、今年も最後まで楽しんで来たわけですが‥‥正直なところ、過去4回の中で一番微妙だったかも。原因はUWとそれに伴うお客ですか。ホント、UWが始まる前と終わった後の客層の違いが激しすぎる。特にLFO~2manydjsまで残ってた奴らはまだいいとしても、UW終わりで会場を出てった奴ら‥‥ホント多すぎ。テクノのパーティーに来てるというよりも、普通にオールナイトのライヴイベントに来てる感覚なのかしら。何か興醒めする瞬間がホントに多かったよ今年は。

  まぁそうはいっても、LFOであったりFUTURESHOCKであったり、Luke Vibertや2manydjsといった人達は本当に良かったので、結局は行って正解だったわけですが。でもなぁ‥‥ホントUWは暫くいいやって思ったもん。観てない人には申し訳ないけどさ。

2003年11月23日 (日)

HELLO! PROJECT SPORTS FESTIVAL 2003 IN TOKYO DOME ~日本の女の子は、音楽と体育です。~@東京ドーム(2003年11月22日)

 うーんと、運動会です。正直レポートの必要があるのか、そしてその需要があるのかどうか書いてる本人にも判りませんが、まぁ形として残しておきますか。来年もあるだろうし、その時の参考にでもなればなぁ、と。

  凄いですよね、今年は。大阪ドームと東京ドームで各1回、しかも両方ともそこそこ入っていたようだし。俺が行ったのは東京ドームだったんですが、所謂スタンド席が8割前後埋まってた感じでしたしね。野球の時と同じような感じで、アリーナ部分(ま、野球のグラウンドですけどね)を運動会用のグラウンドとして使用するので、アリーナ席一切なし。それでもフルで入れば5万5千人とかでしょ、東京ドームって。仮に7~8割入りだとしても‥‥ほぼ4万人前後(一応公式発表は約4万5千人。本当だとしたら上出来すぎ)。チケット代が通常のコンサートよりも安く抑えられ(通常のハロー!プロジェクトだと7千円強。今回は3,800円)、ハロー!のメンバー勢揃いでしかも最後にはライヴまでやるという豪華振り。そりゃいつも行かない(行きたくても行けない)ような親子連れやカップルなんかも行くでしょう(実際、結構目についたしね)。

  で‥‥競技の感想とかも聞きたい? じゃあちょっとだけ書きますわ。各種目毎に箇条書きしてきますね。

<<開会式>>
・横一列に総勢44名(キッズが1人風邪で欠席)が並ぶ。思ったよりも圧倒感なし。
 ドームがデカイから?
・ミキティ、相変わらず足をブラブラしてるし(それを双眼鏡で確認する俺)
・小川、辻、藤本辺りに目が常に行ってました。つうか観てて面白いし
・個人的な趣味から言わせて貰うと、完全にブルーなんですよね今回。
 あ、矢口はオレンジ‥‥
・ごっつぁん、髪切った?
・何で斎藤さんだけジャージ着てるの?(怪我して競技は欠場)
・久し振りに圭ちゃんを生で観て、一安心。元気そうだウン。
・双眼鏡で端からズラーッと眺めてると、みんな細くて華奢なのね。
 薄着になって改めて思った。
・そんな中、小川と加護とよっすぃーは(ry
・嫌でも目立ちます、遠目に見るとこの3人は。

<<60M走(予選)>>
・4人くらいずつで一組。最初の方にキッズなんだけど、何故か第1組に道重の姿が‥‥
・更に第2組になっちが。スタートの仕方が「めちゃイケ」同様で、みんなバカ受け
・中盤で、矢口の出番。走り出した途端に足引きずり始め、そうとう苦しそうに。
・歩いてゴール後、スタッフにおぶられて運ばれる矢口。場の空気が凍り付く。
・その後、柴田も走ってる途中から足を引きずり始め、同様に引っ込む
・柴田は次の競技の頃には戻って来るも、矢口はいつまでも戻らず。かなり凹む俺。
・競技の方は、辻ちゃん圧倒的な勢い。つうかこの組はみんな早かった。
 実際ここの組は全員決勝に残る程のハイレベル。

<<80Mハードル(予選)>>
・競技出場者の数が一気に減る。半分くらいか?
・元々少なかったのかもしれないけど、60M走で足挫いたりして負傷者が多数発生
・そういえばここでアヤカやよっすぃー、ゆきどんも出てないか怪我したわ
・みうなの頑張りが観てて気持ちいい。高感度アップ。
・そのみうな、転びっぷりもスター級。ホント印象が良くなったよ、この日1日で
・そういえば結構な人数が足にサポーターなりテーピングをしてるんだわ。大丈夫か??
・結局、矢口&柴ちゃんショックを引きずったまま、気が気じゃなくて殆ど記憶なし
・出場者が減ったせいで、最後の組が圭ちゃん&あさみってのは覚えてます
・圭ちゃんオンステージでしたね

<<とび箱・選手権>>
・ルール改正。大阪で8段飛べた人のみ参加
・また大阪では12段までしか用意されてなかったのが、15段までに増えていた
・8段スタートで脱落者が一気に増え、余計な時間が省かれ観ててだれなかった
・11段辺りで青は石川・松浦・藤本・辻、オレンジはみうなのみ
・松浦・藤本・辻のスリーショットで「ハワイヤ~ン娘」やってた。正直萌えた
・12段クリアしたのは石川と松浦のみ。展開的に面白くてたまらない
・松浦、自分の番の時は「あ~ややっ、オイッ!」って自ら客を煽るのな。さすがだわ
・13段はふたり共クリアならず。悔しい松浦、ちゃんと1位を決めさせろと抗議
・結局もう1回チャンスを与えられるもクリアできず、同時優勝という形で終了
・梨華っち、太股にサポーター(湿布?)してるのに大健闘。マジ嬉しそう(俺が)

<<800M混合リレー>>
・当初は「1500M持久走」だったものの、大阪でのトラブル(辻が過呼吸で倒れる)が
 原因で、急遽ひとり50m(キッズは25m)のリレーに変更。
 こういう臨機応変さが欲しかった
・確かこの頃だったと思うけど、ようやく矢口がベンチに戻ってきたんだけど‥‥
・怪我した足、包帯か石膏みたいな白いので完全に固定されてるのな‥‥痛々しい
・ここで亀井も怪我したみたいで、その後はジャージ着てベンチ組に加わる
・‥‥で、どっちが勝ったんだっけ?(矢口にばかり目が行ってレースに感心なし)

<<80Mハードル(決勝)>>
・誰が出たんだっけ? あ、ミニモニ。から加護抜きともうひとり、か‥‥
・高橋、辻、ミカが上位3人に。ってミニモニ。だし
・勝利者インタビュー時の高橋、興奮してて何言ってるか聞き取れず
・唯一聞き取れたのが「金だぞー!」ってのが、高橋らしい、か‥‥
・いや、基本的にこの日のインタビュー関係、音量低めで全然聞き取れないし

<<騎馬戦>>
・矢口が一番楽しみにしてたのに‥‥残念
・ハロー!のメンバーは馬の一番前と上のみ、馬の両サイドは女子学生のバイト
・2勝した方が勝ち。1回目はオレンジの圧勝。青よ、大将を守らんでどうする!?
・2回目、最初はみんな動かずに睨み合い。その後、動きが‥‥
・石川組がオレンジ大将に掴みかかるも、何か揉めてる感じ。その間に青大将やられる
・石川、猛抗議。久々の黒チャーミーに、観てるこっちが大興奮。マジ切れなんだもん♪
・結局先に石川の旗が取られてたってことで、抗議認められず
・青大将の中澤も「大阪でチャンスを貰ってるんで、潔く負けを認める」と。かっけー
・キレ気味の石川を、気持ち面白がってる黒ミキティ。あんたサイコーだ!

<<フットサル>>
・大阪では1点も取れずに惨敗。念願の得点なるか!?
・この日のキーパーは辻。前回過呼吸&捻挫で出場できなかったので、気合い十分
・が、開始後1分少々で失点。つうか動き悪すぎ<ハロプロチーム
・熟練者と素人の差、歴然。ハロプロ側はドリブル時、誰も前を見て走ってないのな。
 みんな足下のボールしか見てない。だからパスも無理、シュートも不自然。あちゃー
・そんな中、初得点は我らが梨華っち!この日一番の大歓声。俺、泣きそう
・前半終了時で6対1くらい。とにかく相手、手抜きすぎ。シュートわざと外すし。
・後半、何とかあさみがもう1点取り返すも、9対2で終了。
・辻のキーパー振りが素晴らしかった。ボールや相手に物怖じしないし
・逆に相手チームが顔とか蹴らないように気使ってたような感じ。そりゃそうだわな
・結局よっすぃー、いいとこなし
・あと北澤、ガムクチャクチャはやめなさいって。監督がそれ、みっともないから

<<60M走(決勝)>>
・大阪では準決勝があって決勝だったのが、やはり選手の負担を減らす為削除
・キッズ込みで好タイム順に上位6人で一発勝負
・後藤と辻の一騎打ちといった感じで、ホント最後まで接戦。ゴールもほぼ同時
・ゴールした瞬間、後藤が倒れ込み、座ったままうなだれてる。周りをスタッフが囲む
・結局そのまま動けない後藤を数人で抱えて引っ込む。ご、ごっちん‥‥
・レースは0.02秒差で辻の勝利。おお、ののたんっ!
・ホントに嬉しそうなんだけど、表彰台には後藤の姿はなく‥‥(肉離れだそうで)
・大阪での雪辱を晴らし、満面の笑みの辻。あんたサイコーだよっ!

<<混合大リレー>>
・最後の競技。生き残った(涙)メンバー全員で大リレー
・気づいたら矢口、足の包帯?を取って立って応援
・そのプロ意識というか頑張りにマジでもらい泣きしそうになった俺
・4チーム(青・オレンジ各2チーム)に別れて競争。結局オレンジ1,4位、青2,3位

<<表彰式>>
・最終的に青の圧勝。大阪ではオレンジの圧勝だった。負傷者の数がモノを言った?
・最も印象に残った選手(MIP)に石川、あさみとキッズが選ばれる
・石川マジ泣き。本気で頑張って最後に気が緩んだか
・で、俺も泣くわけだが
・その他、審査員特別賞で高橋、松浦、なっちが選ばれる
・まさか自分が呼ばれるなんて思ってもみなかったなっち。矢口に言われるまで気づかず
・MVPには満場一致で辻ちゃんに。副賞として「産経新聞1年分」という最高のオチが
・辻ちゃん、これで来年はバカ女克服できるか!?

<<その他詳しい結果は>>
こことかこことかここら辺に競技結果等が全部載ってます。

<<スペシャル・ライヴ>>
・運動会開始が13時半、表彰式終了が17時半を大幅に回った頃。明らかに押し気味
・結局ライヴは18時10分スタート。ミニモニ。以外は全部ショートバージョンです
・しかもリップシンク(口パク)でな!
・コンサートではなく、あくまで運動会用の音響設備な為、音量メッチャ小さい
・PPPHが入ると全然聞こえない。だからBメロが判らない新曲多数
・けどキッズ絡みのユニット(ZYXやあぁ!)の時は比較的静か。安心して聴けた
・ドーム特有の「時差」のせいで、オイオイいったりPPPHがずれてて気持ち悪い
・さくら組はハンドマイクで歌ってた。ヘッドセットなくても違和感なし
・おとめ組は道重が面白かった。いや、いろんな意味で
・この日一番の飛び道具、「保田圭+6KIDS」。ひとり休みで正確には5KIDSでしたが
・この日の為に保田ソロバージョンの "ちょこっとLOVE" を録音したのか!?
・何か‥‥痛々しかった、いろんな意味で
・一塁側ベンチから裕ちゃん登場。思いっきりドレスアップしてるし
・あーやっと "GET ALONG WITH YOU"、ライヴで聴けると思ったら口パクか
・ZYXは矢口がダンスに参加せず、立ったまま歌い覆ってました。泣けた
・新曲 "白いTOKYO" は前作とは打って変わってポップな印象。かなり好み
・ミニモニ。の口パクは今に始まったことじゃないので割愛
・後藤は三塁側ベンチからスタンドマイクで登場
・新曲 "原色GAL 派手に行くべ!"。これって‥‥プッチモニ!?
・バカっぽい振りが最高。エアギターとかしてるし
・曲はやっぱり‥‥プッチだよなぁ、これ。ま、全然アリですけどね
・"手を握って歩きたい" では再びキッズが加わるも、やはり3人(通常は4人)
・肉離れの後にも関わらず、手抜きなしのステージング。やっぱ後藤と矢口は凄いわ
・休憩タイムとなってしまった、あぁ!。やっぱり今年一番の名曲
・カン紺藤新曲、生歌で聴きたかったなぁ(特にセリフ部分)
・ゆきどんはジャージで一塁側ベンチ前で熱唱。でも(多分)口パク
・飛び道具その2は稲葉貴子とココナッツ娘。による "宇宙でLa Ta Ta"
・これも運動会用に録音し直したんだろうなぁ。久々の稲葉ソロなのに‥‥
・アヤカが足負傷の為、椅子に座って歌ってました
・メロン記念日新曲、"かわいい彼" をこの日初めて聴く
・が、PPPHうるさくて、Bメロ殆ど聞き取れず
・言われてる程ユーロビートっぽく感じなかった。悪音曲のせい?
・世のメガネっ娘好き、安心しなっ!村っちは今回もメガネで歌うよっ!!
・いや、俺はどっちでもいいんだけど
・松浦、一塁側ベンチから登場、"THE LAST NIGHT" を(口パクで)熱唱
・「冬がはじまる~」前のブレイク、見事にタイミング合ってましたね(口パクなのに)
・その後 "Yeah!めっちゃホリディ" なんだけど、またキッズがバックで踊る
・やっぱり煽りの「イエ~イ!」はキーが低いです。脱力
・モーニング娘。は四方からメンバーがバラけて登場。全員金ピカ衣装
・最初は "ここにいるぜぇ!"。正月ハロコンと同じ前奏が長いバージョン
・矢口・吉澤の負傷組は前方で大きな動きなしで歌う(真似)
・人数多い分、円を描くように大きく散れるのがいいよね、こういう会場だと
・2曲目は "シャボン玉"。音が悪いせいで全然盛り上がれず
・つうか低音利いてないし音量小さいしショボイしで、全然ノレないし
・最後はお葬式の歌。やっぱりハンドマイクで歌っても違和感ないじゃん
・終わると出演者全員が再登場。裕ちゃんが挨拶し、グラウンド1周して終了
・スタート時13時半(真っ昼間)、終了が19時半(真っ暗)‥‥
・この密閉された空間にヲタ4万5千人。あ、一般客もいるから、さっ引いて3万程度か
・‥‥冷静に考えたら、キモチワルイよな、このシチュエーション


[SETLIST (live only)]
01. 晴れ 雨 のち スキ♡ [モーニング娘。さくら組]
02. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [モーニング娘。おとめ組]
03. ちょこっとLOVE [保田圭+6KIDS]
04. GET ALONG WITH YOU [中澤裕子]
05. 白いTOKYO [ZYX]
06. CRAZY ABOUT YOU [ミニモニ。]
07. 原色GAL 派手に行くべ! [後藤真希]
08. 手を握って歩きたい [後藤真希]
09. FIRST KISS [あぁ!]
10. 先輩 ~LOVE AGAIN~ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
11. 東京きりぎりす。 [前田有紀]
12. 宇宙でLa Ta Ta [稲葉貴子&ココナッツ娘。]
13. かわいい彼 [メロン記念日]
14. THE LAST NIGHT [松浦亜弥]
15. Yeah!めっちゃホリディ [松浦亜弥]
16. ここにいるぜぇ! [モーニング娘。]
17. シャボン玉 [モーニング娘。]
18. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ [モーニング娘。]


  というわけで、以上レポート終わり。他にも書くべきことはあるんだろうけど、大体こんな感じです。本当ならジャニーズの運動会にも行って、それと比較したレポートとか書きたかったんだけどね!(いやマジで。実際何人かに「是非やって欲しい!」ってリクエストされたし)ま、それはいつか機会がありましたら‥‥

  とりあえず、運動会は見てて辛くなるシーンが沢山あったものの、全員が本気で競技に挑んでいたのがちゃんと感じられたし、実際フットサルでの得点シーンとか辻ちゃんのMVPとか感動する場面は幾つもあって、余程斜に構えて冷めた見方をしない限りはそこそこ楽しめる内容だったのでは、と思います。ま、UFAらしいダラダラ/グダグダな場面も同時に沢山あったわけですが‥‥それは今更言ったところで始まらない気もするし(UFAだしな)。けど、例えば大阪での1500M持久走での失敗とか選手への負担(60M走の予選・準決勝・決勝)等見直せる所は見直せてたし(かといって混合リレーが2回もあるのはどうかと思ったけど)、やっぱ他の企業やスポンサーが絡んだ分、いつもよりも手際は良くなってたのかもしれませんね(ほんのチョットだけな)。

  つうわけで、来年ですが‥‥微妙。競技は面白かったけど、歌はいらない。18曲というボリュームはハロコン並みだけど、全曲口パクって‥‥そりゃね、競技で疲れた後にちゃんと歌えないだろうっていう配慮は判るんだけど、だったらボーカルの音量をほんのちょっと下げて、歌入りバックトラックと両方使うとかの工夫の方がよかったと思うのね。完全に口パクは客をバカにしすぎだと思うわ(いや、もしかしたら実際には俺が書いたようにマイクのボリューム、ちょっとだけ入ってたのかもしれないけどね。残念ながら俺がいた2階席後方ではその判断もつかない位に極悪サウンドだったもんで)。ま、ライヴはあくまで「オマケ」です、と言われてしまえばそれまでですが‥‥

  はい、来年の参考になりましたか? ま、一回行ってみるのもいいかもしれませんねっ!



▼モーニング娘。『Go Girl ~恋のヴィクトリー~』
(amazon:国内盤CD

2003年11月11日 (火)

Buffalo Daughter JAPAN TOUR '03@新宿リキッドルーム(2003年11月8日)

  Buffalo Daughterの単独ライヴに行ってきました。新作「Pshychic」に伴うジャパンツアーで、名古屋~東京~大阪を週末に3夜連続で回る、ある意味過酷なツアーとなっております。俺が観たのはその2日目、東京公演。この日のみ、シュガーがDMBQのドラム・吉村由加とふたりでやってるユニット、METALCHICKSがオープニングアクトとして出演することになってて、そっちは全然どんな音を出すのか知らないので当日まですっげー楽しみにしてたのね。ま、BDは当然ですけどね、新作が素晴らしかったし。

  ライヴは19時、定刻通りにスタート。ほぼ開始直前に入場したんだけど、客の入りは7割程度といったところでしょうか。当日券も結構な数余ってたという噂だしね‥‥まだオープニングアクトということで、客も前に集中することなく、結構まばらに散ってる感じ。俺はステージに向かって右側の階段周辺で眺めることに。

  まずこの日のオープニングアクト、METALCHICKSが登場。中央にシュガー、左側にセッティングされたドラムに吉村が構える。シュガーはDBで使うストラトとは違った、如何にもファクトリーメイドなギター(ESPとかあの辺のイメージ)を構え、吉村は曲によってヘッドフォンを付けてシーケンサー等の同期に合わせて叩く。大まかな印象としては‥‥ヘヴィロックなインストとでもいいましょうか。細々したシーケンスリズムに大味なドラムが絡む辺りは多少ドラムンベースっぽいし、シュガーのリフ刻みもBDでは聴けないようなヘヴィメタリックなもの。けど、どこか物足りない。全編インストで3曲程度、約30分くらい演奏したような。特に印象に残るような曲もなく、まぁシュガーのギターが新鮮で面白かったくらいでしょうか。確かに踊れるし、もっとリズムがガチッと決まったら気持ちいいんだろうけど、ちょっとリハ不足かなぁ‥‥という噛み合ってなさを多少感じました。悪くはないけど最高でもない。現時点ではそういう感想ですね。

  この後シンセ等のサウンドチェックを30分程挟んで、20時前後からBDのステージがスタート。メンバー構成はこれまで同様、中央にシュガー、向かって右にムーグ、向かって左が大野最後方にドラムのアツシという4人編成。この日は新作中心ということもあってか、大野はベースギターを抱えるよりもTB-303の前に立っていることの方が多かったですね(多分、ベースギターを弾いたのは古い曲の時だけだったはず)。1曲目は "Pshychic A-Go-Go"。アルバム以上にヘヴィで、アルバム以上に混沌としてる。とにかくドラムの生々しさが気持ちいいし、そこに乗っかる大野のシンセ類、ムーグのターンテーブル、シュガーのザクザクしたギター、そして大野&シュガーのツインボーカル。全てがアルバム以上に生々しくて、そして気持ちいい。過去2回、フェスやイベントで彼等のライヴを体験してきたけど、今日の気持ちよさは半端じゃなかった。それはリキッドルームという狭い空間で観ていることも影響してるだろうけど、まず何より新曲がカッコイイこと。これに尽きると思う。

  その後も新旧交互にいろいろやってくれたんだけど、どういうわけか今回はセカンドアルバム「New Rock」からの曲が一切なし。それ以前のロックな曲はやってくれたのに。何故? 期待してただけに残念。

  この日はステージ後方に白い幕が張られていて、VJとは違ったビジュアルイメージがリアルタイムで作られていました‥‥多分、水面に色水を垂らしていって、それをかき回す‥‥それを光の加減によってスクリーンに映す‥‥そういう効果だったと思うんだけど、これがまた曲に合ったサイケさを醸し出していて、確かに安っぽさの点では過去最高なんだろうけど、これはこれで良かったように思いましたね。

  中盤、唯一のMCコーナーとして、ムーグが喋り倒す。これがまた面白いのなんの。これまではイベントだったから喋る機会が殆どなかったんだろうけど、さすが単独ライヴは違うわ。クセになりそう。

  後半、個人的な山場は大好きなサードアルバム「"I"」の中でも最も気に入っている "Discotheque Du Paradis" 以降の流れでしょう。この曲、大野がソロで歌うラテンテイストが強いファンキーなダンスチューンなんだけど、まず何より俺、大野の声が非常に好みなんですね。で、シュガーと大野のハモリも勿論気持ちいいんだけど、こういったソロで歌う曲となるともうメロメロになっちゃうわけですよ。なんつーか‥‥「心が濡れる」ってやつ?(いや違うからそれ)そんな風に気持ちよくなっちゃうんだよね‥‥で、気づくと最高に気持ちよく踊ってる。そのままの流れで本編最後に新作トップの "Cyclic" が満を持して登場。大歓声。これもアルバム以上に重量感があって、それでいて軽やかみたいな、そんな相反する要素を併せ持った素晴らしい演奏でした。アルバムでは10分強あるこの曲、多分ライヴじゃもっと長かったんじゃないかな‥‥ここまで、多分7曲前後しかやってないはずなんだけど、既に1時間経過してるからね。

  本編が終了すると、すぐにアンコールに登場した4人。一旦ギターを抱えたシュガーなんだけど‥‥アンコールに用意されたのは、初期の代表曲のひとつであり新作にもライヴテイクが収録された "303"‥‥後半にならないとギターパートが登場しないので、シンセ類を弄るまえにギターを降ろし、大野とシュガーはシンセを、ムーグはターンテーブルをひたすら弄りまくる。新作でのテイク以上に混沌としてて、けど気持ちいいんだよね‥‥途中からギターが加わってアップテンポになっていって、最後はまた混沌とした空気を作り出し終了。やっぱり20分以上はやってましたね。

  約90分。ここで本当に終了したと思ってフロアを後にする客多数だったんですね。フロアも明るくなってたし。けど、ローディーがギターのチューニングをしてるわけですよ‥‥直感で「まだやる!」と思い、ちょっと後ろの方に下がって待っていると、やはり4人が戻ってきました。しかもムーグのポジションにシュガーが、そしてステージ中央のスタンドマイクの前にはムーグが‥‥すっげーキメた感じで立ってるのよ、ロケンローラー的佇まいで。で、最後の最後に「完全未発表の、このライヴの為に作った新曲」をやってくれたんですよ‥‥! これがね‥‥全員「当て振り」! ムーグは口パク、シュガーと大野、そして何故かアツシまでエアギターをかましまくる!(楽器持ってないのに弾いてる振りをするやつね)途中大野とシュガーによる変なコーラスが入ったりする、80'sニューウェーブ・テクノポップ調の、非常に可愛らしいアッパーチューンで、絶対にこれシングルにすべきだよ!といった感じの遊び心満載の1曲。途中、各メンバーのソロパートがあったりしてね(当然エアギターで)。時間にして2分ちょっとの短い曲だったんだけど、これ絶対に笑えるし、それまでのクールなイメージを最後の最後にぶち壊してくれる素晴らしい曲なので、絶対にリリースしてくださいね。

  というわけで、最後の最後に素晴らしいボーナストラックまで味わえて、ライヴは無事終了。いやー気持ちよく踊れたし、最後はマッタリとした感じで終われて、本当に気持ちよかったよ。20分以上もある曲を緊張感持続させつつ演奏する彼等も、そしてMCや最後のアンコールで見せたユルユルでコミカルな彼等も、全部含めてBuffalo Daughterなんだな、と再認識。改めて、このバンドの良さが判ったような気がしました。

  きっと来年の夏もいろんなフェスに出演するだろうし、タイミングさえ合えばまた単独ライヴやってくれるだろうから、その時は必ず足を運びたいと思います。いやー良かった良かった。


[SETLIST]
01. Pshychic A-Go-Go
02. STANDING IN LINE
03. CHIHUAHUA PUNK
04. Dr.MOOOOOOG
05. BRUSH YOUR TEETH
06. I
07. A.C.I.D.
08. S.O.I.D.
09. Discoteque du Paradis
10. Cyclic
---encore--
11. 303LIVE
---encore---
12. VIVA LA NOW WAVE

2003年11月10日 (月)

松浦亜弥コンサートツアー 2003秋 あややヒットパレード!@東京厚生年金会館(2003年11月8日 昼公演)

  松浦亜弥の今回の秋ツアーはそのタイトルの通り、正に「ヒットパレード」的内容になるはずでした。いや実際ツアーがスタートした当初はその名に相応しい、正しく「All of あやや」な内容だったはずなんです。

  ところが、10月上旬。事件は起こったのです。大幅な曲数カット。しかもカットされたのが大ヒット曲 "LOVE涙色" や新曲 "THE LAST NIGHT" だったという事実。それ以降も最初と比べて5曲もカットされた状態でライヴは行われていたそうです。13曲、90分にも満たないライヴ‥‥いくら殆どの曲がフルコーラスで歌われるからといっても、これは正直短いですよね。チケット代も決して安いわけではないし(ファンクラブで買うと5,250円、一般だったら6,300円ですよ)。これまでの松浦だったら、他のユニットのファンがジェラシーを感じるくらいに完成度の高いライヴをやってくれていたはずなんです。ところが、彼女に、あるいはその周辺に何かトラブルが起こった。その結果が大幅な曲数カット。それに伴い進行プログラムにも若干変化があったようですし(MCが異様に長くなった、等)。

  そんなことがあった後なので、今回のライヴには行かないつもりだったんですよ。チケットは持っていたものの、当日いろんな用事があったり夜には他のライヴもあったので、無理して観ることもないかな、と。けど、当日になっていろいろスケジュールが変わって時間的余裕が出来、気づけば厚生年金会館に足を運んでいたんです。

  ライヴの客入り状態は8~9割程度の入り。既に完売状態で、当日券が発売されていたかは気づきませんでしたが、この程度なら前回と同じでしょう。特に曲数カットによる影響は出ていないようでした(もっとも、そんな事実を知っているのは我々のようなコアなファンくらいでしょうしね)。

  定刻ピッタリにライヴはスタート。1曲目はデビュー曲 "ドッキドキ!LOVEメール"。まず最初にビックリさせられたのが、松浦のトーンの低さ。例えば曲間にある「Yeah!」等の掛け声。CDやこれまでのライヴだったら女の子らしい、如何にも「松浦亜弥」的なキー高めの声だったはずなんですが、歌に入る前の掛け声がオッサン声なんですよ! ビックリした。マジで退いたもん。貫禄とかそういった次元じゃなくて、単純に力が抜けてるか気合い入ってないか。そんな感じの「Yeah!」なわけですよ。けど歌に入るといつも通り、安定した歌声なわけ。で、ダンスにも以前のようなキレが感じられない。怠そうにやってる風には見えないんだけど‥‥過去、ハロコンや単独ライヴで何度も彼女の「神がかった姿」やオーラを実体験してきただけに、この日の松浦には「アイドルサイボーグ・松浦亜弥」的な完成度は全く感じられませんでした。

  続く "トロピカ~ル恋して~る" も同様。確かにセリフ箇所とかラストの目の動きなんかにはこれまで同様の「松浦亜弥」を見出すことができたんですが‥‥どうしても曲間の「Yeah!」のトーンの低さが気になって‥‥って俺だけなのか、これ?

  簡単なMCをした後、この曲が聴きたいがためだけに今日足を運んだといっていい新曲、"THE LAST NIGHT"。若干フラット気味だったものの、歌そのものは以前テレビで聴いた時よりも完成度が高まっていました。しかし歌ってる時の佇まい‥‥衣装のせいもあるんでしょうけど(前後に歌った曲を考えてみてくださいね?)、すっごいぶっきらぼうに歌ってるように感じられたのね。全然「気」が感じられないのよ‥‥存在感が弱まってるような。サビ最後の「ま~ま~」って伸ばす箇所、あるでしょ? あそこも早くに切り上げちゃうくらいに、荒っぽいし。何かね、藤本美貴を観てるかと思ったよ一瞬。それくらい荒々しいというか。なのにオーラが殆ど感じられない。凄くいい曲で、そして凄くいい歌うたってるのに、所々で嫌な面が目についてしまう‥‥勿体ないよ。

  結局この日は終始、こういった松浦のままライヴが進んでいきました。確かに上記のようなしっとり歌い上げる曲やデビュー時のアイドルアイドルした楽曲にはこの日の松浦が合っていたとは言い難いですが、逆に "The 美学" や "GOOD BYE 夏男" みたいな曲には妙に合ってるんですよね。勿論、以前のような松浦の姿はそこにはないわけですが。

  VTRを流して長めの休憩を取った後、稲葉貴子が登場。松浦と一緒にユニットの曲("GET UP!ラッパー"、"SHALL WE LOVE?")を歌うんですが、ここでも松浦以上に稲葉が目立っちゃって、さぁ大変。歌は声量/テクニック共に稲葉の方が勝っているんだけど、これまでだったら存在感で勝っていたはずの松浦が完全に稲葉の引き立て役に回ってる。辛うじて自分の曲 "I KNOW" で持ち返すものの、この曲の時は稲葉、完全にコーラス(ハモり)だけだしね。そうそう、この曲では生で稲葉がハーモニーパートを歌ってたんだけど、これがかなり良かった。歌える人間がコーラスをやったってのも大きいとは思うんだけど、これを観ちゃう(聴いちゃう)とやはり、モーニング娘。やメロン記念日にも頑張って欲しいよなぁと思うわけで。出来ないわけじゃないんですよ、やらせないわけですよ周りが。下手でもいいから絶対にやらせた方がいいと思うんだけどなぁ、今後の「音楽」との接し方とか考えてもさ。

  松浦が引っ込み、稲葉がヲタ相手のクイズ紛いのMCを始めて場を繋ぎ、次の "GOOD BYE 夏男" に繋げていきます。そういえばユニット曲以外の持ち歌で唯一これだけがショートサイズだったなぁ。やっぱり激しいからかしら? そのまま正反対な "ね~え?" を座ったまま歌ったり、途中で立ち上がってあのコミカルな振りをしてみせたり。そうそう、この曲でやっと従来の「松浦亜弥」が感じられたなぁ。こういう松浦が観たくでライヴのチケット取ったのにさ‥‥けどそんな従来の彼女を体感できたのも残念ながらここだけで、その後いくら代表曲が連発しても、残念ながら精細さを欠いたアイドルがそこにいるだけでした。だってさ、あの "桃色片想い" や "LOVE涙色" を歌ったの、全然記憶に残ってないんだぜ? この俺がよ!? それってどういうことさ?? 辛うじて "Yeah!めっちゃホリディ" は記憶に残ってるけどね。けどその記憶の残り方も「‥‥ダンスが‥‥弱い‥‥弱すぎる‥‥」っていうマイナス印象。あちゃー。

  ここで本編終了。12曲で約70分。決して長いとは言えないけど、短いとも感じなかったなぁ。曲数的にも少ないとは思わなかったし。ただ、以前まで感じてたような「最高に楽しいライヴ」ではなかったですね。正直退屈に感じる瞬間も多々あったし、それ以上に松浦を観てるのが辛い‥‥というか、痛々しかったなぁ。

  アンコールには意外と早く戻ってきて。最初に稲葉が出てきて、一緒に「あややコール」をするんだけど、松浦が戻って来るまでのインターバルもそんなに長くなかったし。で、最初に歌われたのが、てっきりカットされたとばかり思ってた "草原の人"。高音もしっかり伸びてるしちゃんと歌えてるんだけど‥‥セリフ、投げやり過ぎじゃないかい? 特に1回目のセリフ、あまりに乱暴過ぎてこっちがビビッた。2回目の方はちゃんと感情を込めてるように感じられたんだけど‥‥う~ん。

  この後、ちょっと長めのMCがあったんですが‥‥ここで明らかに松浦が何かに対して「苛ついている」なぁ、と実感しましたね。MCの内容はまぁ要約すると「前日まで沖縄に仕事で行っていて、デビュー前にやってた某ドラマのロケ地となった水族館に3年振りに訪れた。その水族館には透明な袋の中に缶やゴミが入ってる水槽があり、これは何ですか?と館員に聞くと、これは海に捨てられたゴミを食べて亡くなったイルカの胃袋です、と言われた。非常にショックを受けた。みんな、ゴミを海に捨てるなよ!」と、まぁこんな感じ。とにかくね、言い方が我々の知ってる松浦というよりも、もっとこう‥‥怒ってるというかイライラしてるというか、そんな感じの話し方なのね。最近の松浦はずっとこうですよ!と言われてしまうと「ああ、そうなんだ‥‥」と納得してしまいそうですが、それにしても‥‥ハロコンやテレビで観る松浦とのギャップが大き過ぎて、本気で退いちゃったんだよね俺。

  マジファンやヲタは平気なのかもしれないけど、少なくともテレビでの「あやや」を求めてライヴに来た一般客や子供達は、この日の松浦を観てどう感じたんだろうね? そんなMCやった後に唯一のアルバムトラックにして名曲のひとつでもある "笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~" を歌われてもさ‥‥全然耳に入ってこないのよ。ホント、気づいたら終わってたって感じで。時計に目をやると丁度90分。当初のセットリストと比べると4曲("100回のKISS"、"チュッ!夏パ~ティ"、"絶対解ける問題X=♡"、"ナビが壊れた王子様(LOVE CHANCE)")カットされてはいるんですが、シングル曲も11曲中10曲は歌われたわけだし、ごまっとうやら今年のシャッフルユニット曲も歌われたし、それなりに満足のいくライヴではあったんですよ、贔屓目にみても。でもね‥‥ってもういいか。ホント凄い違和感が終始伴ったライヴでしたね。

  10月以降、松浦の体調不良が囁かれてますが、明らかにオーバーワークでしょうね。ツアーを行いながらドラマの撮影をしたり、来年元旦リリース予定のアルバム用レコーディングを行ったり、それ以外にも単発でいろいろ入ったりテレビやラジオのレギュラーがあったり。これがモーニング娘。やメロン記念日だったらひとり抜けてもフォローするメンバーがいるわけですが、松浦はソロ、ひとりですからね。藤本の場合、つんく♂が「藤本は松浦にはなれない」と思ったからこそ、モーニング娘。に入れて一呼吸おく場を与えたわけですし。これまでは順風満帆だった松浦ですが、これから更に厳しくなるんじゃないですかねぇ‥‥まぁ全ては本人次第ですが(勿論周りのスタッフもですけど)。

  それと‥‥METALLICAのライヴを観てしまった後だからこそ感じるんですが‥‥今の松浦も、ひょっとして「燃え尽き症候群」か何かじゃないのかなぁ‥‥と。仕事のひとつひとつはちゃんとこなすんだけど、それに対する精気が以前程感じられない。あるいは「ルーチンワーク」と化して少しずつ手を抜き始めている。以前ネット上で「後藤真希は10戦中10勝を目指していくタイプ、松浦はトータルで見て勝ち越しを狙ってくタイプ」とかそういうような例えを目にしたことがありましたが、この日俺が観た松浦がそういった「たまたま手を抜いた日」であることを祈るだけです(ま、そもそもそういう風に手を抜くのが見え見えなライヴをやること自体あるまじき行為なんですけどね)。

  はぁ‥‥後味悪いライヴだったなぁ‥‥。


[SETLIST]
01. ドッキドキ!LOVEメール
02. トロピカ~ル恋して~る
-----MC-----
03. THE LAST NIGHT
04. The 美学
-----VTR(衣装替え)-----
05. GET UP!ラッパー [w/稲葉貴子]
06. SHALL WE LOVE? [w/稲葉貴子]
07. I KNOW [w/稲葉貴子]
-----クイズ・オタック5 [稲葉]-----
08. GOOD BYE 夏男
09. ね~え?
10. 桃色片想い
11. LOVE涙色
12. Yeah!めっちゃホリディ
-----encore-----
13. 草原の人
-----MC-----
14. 笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~



▼松浦亜弥『T・W・O』
(amazon:国内盤CD

2003年11月 9日 (日)

ST.ANGER WORLD TOUR 2003@国立代々木競技場第一体育館(2003年11月7日)

METALLICAのライヴを観るのが一体いつ以来なのか、ふと考えてみたんだけど‥‥多分'91年12月31日、東京ドームで行われた「Final Countdown」イベント以来‥‥つまり、約12年振りに彼等のライヴを観るわけですよ。とはいってもその12年の間にも市販されているライヴビデオやブート、CSで放送されたライヴ等は何度も目にしていたので、そんなに時が流れたって気はしてないんだよね‥‥むしろあのカウントダウンの時からずっと時間が止まったままというか。

自分が初めて観に行った「外タレ」のロックコンサートが、正にMETALLICAの初来日公演で、多分あの瞬間に今の自分が進んでいる道が決まったんだろうな、そう思える程に衝撃的なライヴだったんですよ。その後、'89年にも今回と同じ代々木体育館で、あの「ジャスティス像」が倒れる瞬間を目撃し、約1時間近くあるアンコールに失禁寸前になり、文字通り「衝撃再び」なライヴを体験したんです。そして'91年大晦日‥‥全米ナンバーワンバンドになり、ヘヴィメタル界の大物に留まらず「ロック界の大物」にまで上り詰めようとしていたMETALLICA。しかしそんな右肩上がりの彼等と相反して、俺の彼等に対する想いは冷める一方で、結局その後行われた2度の来日('93年と'98年)には足を運ぶことはありませんでした。当時はギリギリまで悩んだりしたものの、今となっては「行かなくてよかった」と素直に思えます。何故なら、この空白の12年があったからこそ、今回の来日公演が何の偏見もなく、それこそ「15歳だった自分」や「17歳だった自分」と同じ視点で楽しむことができたのですから‥‥

来日直前に「精神的/肉体的疲労が原因による、ツアー中止」が発表されたり、またそれが覆されたりといろいろひと波乱もふた波乱もありました(実のところ、ラーズの首/肩の具合以上にメンバー全員の「燃え尽き症候群」が大きな原因だったようで、最初は日本公演を12月に延期して欲しいとプロモーターに訴えたんだけど、会場の確保が出来ない、じゃあ春先はどうだ?と再打診したらやはり無理っぽい‥‥ということ、じゃあ一回キャンセル~払い戻しをして再スケージューリングしましょう、というのが真相らしい)。実際、かなりこちらのテンションが落ちたりもしましたが、それでも新作や過去の作品を聴いて気持ちを切り替えて何とか当日を迎えました。会場は代々木体育館。14年半前、「JUSTICE TOUR」を観たのと同じ会場。しかも席のポジションまで殆ど一緒(北スタンド1階後方、前から数列目)‥‥いろいろと感慨深い思い出がフラッシュバックしてきましたよ、ええ。

入場したのは開演予定時間の10分前。あの頃との大きな違いは、酒呑んで入場しても誰も注意したりはしないってこと。ほろ酔い加減で席に着くと、客入れSEとしてDEF LEPPARDのファーストアルバムが延々と流されてる。何か嬉しくなったよ(ちなみに前日はBLACK SABBATHだったみたいね。5月のフィルモアでのVENOMやMOTORHEADといい、結局この人達何も変わってないのな!?ってのが何となく伺えるエピソードではないでしょうか?)。

開演時間を15分位過ぎた頃でしょうか。それまで鳴っていたDEF LEPPARDから急にAC/DCの "It's A Long Way To The Top (If You Wanna Rock'n'Roll)" に切り替わり(この曲がライヴ前に流れるのはもはや「お約束」な訳ですよ、オールドファンからすればね)、アリーナ前方の客は立ち上がって曲に合わせて手拍子するんですが‥‥フルコーラス流すもんだから、客の集中力も最後まで続かず、尻つぼみ気味に。しかし続く "The Ecstasy Of Gold" が大音量で流れ始めると、全員が立ち上がって大興奮。そして曲終わり間近にメンバーがひとり、またひとりとステージ上に登場。すると聴き覚えのあるあのギターハーモニーがフェイドインしてくる‥‥今日のライヴ1曲目は「...AND JUSTICE FOR ALL」トップの "Blackened"! 正に14年半前、同じ代々木で観た彼等と同じスタートなわけですよ! もうそれだけで俺、大興奮。ジェームズがお馴染みのあの変拍子リフを弾き始め、それに合わせてラーズもスネアを叩き始める‥‥音が気持ち小さいように感じられたんですが、これは途中で改善されたように感じました(が、前半はちょっと‥‥でしたね?)。特にバンドの調子が悪そうとかそんな印象は受けませんでした。懸念されたラーズの状態ですが、シビアに見ても特に問題なさそうですし、むしろ「年の割りには」凄いよな!と感心しっぱなし。まぁライヴでのラーズの緩さは今に始まったことじゃないですし(特に'90年代以降はずっとこんな感じだしね)。

"Blackened" に大興奮していると、今度は更に鼻血吹きそうな "The Four Horsemen" ですよ! ファースト「KILL'EM ALL」収録のこの曲は14年前に観た時も確かやってたとは思いますが、それでも今日この日、このポジションで演奏するってことに意味があるんです。「2曲目は何だ~?」とか考えてた俺の予想を完全に裏切ってくれましたね(俺は "Blackened" が1曲目だったら次は "Harvester Of Sorrow" かな?とか思ってたんですけどね)。古くて懐かしいんだけど今聴いても全然新鮮なこの曲のサビパートを客に歌わそうとするんですが、かなり歌えてなかったですね、お客さん。「St.Anger」以降の新規ファンが大半だと思うんですが、絶対に予習してないだろうな、こいつら‥‥とか思ってたら案の定そうだったし。さぞこの日のセットリストにはビックリしたことでしょうね! 続いて更に強烈な "Ride The Lightning"! セカンド「RIDE THE LIGHTNING」のタイトルトラック。多分日本で演奏されるのは初来日以来かな? 最初の曲入りのテンポがあまりにマッタリし過ぎで「う~ん‥‥」と唸りそうになってしまったけど、曲が進むにつれてドンドンテンポが走っていく辺りはさすがMETALLICAというか‥‥昔と全然変わってないのな。それにしても、この曲まで歌わそうとするのにはかなり無理があるように思うんだけど‥‥毎回やってるような代表曲ならまだしもねぇ。いや、俺はフルコーラス、完璧に歌ってましたが!

とにかくここまでの流れ、全く「読めない」展開なのよ。前日(11/6@代々木)のセットリストが「SUMMER SANITARIUM TOUR」まんまな内容だったこともあって、その延長線上かなと予想してたんだけど‥‥これ、完全に5月のフィルモアでのクラブギグを意識したような内容だよなぁ、と。そして続く4曲目 "Fade To Black" を聴いて、その思いは更に強まったよ。イントロでのジェームズのアルペジオ、そしてカークが奏でるメロディに大歓声。もう痺れまくり。聴かせる前半と、激しいさ愛しさと切なさと心強さと‥‥じゃなくて、力強さを誇示する後半とのコントラストも相変わらず素晴らしい。勿論久し振りに "Welcom Home (Sanitarium)" も聴きたいとは思ったけど‥‥仕方ない、来週のさいたまスーパーアリーナにも行くか!? 感動的な余韻を残した後、不穏なサウンドが会場内に響き渡り‥‥今度はサード「MASTER OF PUPPETS」から "The Thing That Should Not Be" ですよ! 何なんだ、今日のセットリストは!! マジで「次はこれだな!」って読みが全く利かない。 この曲、歌い出しのところで変なエフェクトをかけてるんだけど‥‥それが微妙に合ってないのね。本人達は狙ってるんだろうけど、タイミングはずれるは曲に微妙に合ってないわで‥‥ま、そんなドン臭さも如何にもというか。あ、ここまで全く触れてなかったけど、新加入のベーシスト、『鶴二郎』ことロバート・トゥルージロですが、ビジュアル的には完全にバンドに溶け込んでいて、全くノー問題。ジェイソン・ニューステッド時代の「クールな狂気感」も大好きだったけど、バンドが若返ったかのような(それでいて十分現代的な)動きには目を見張るものがありましたね。腰を低くしてがに股・カニ歩きをする様はかなり異様で笑いのネタにさえなりそうでしたが‥‥この人ってオジー・オズボーンのバンドにいた頃もこうだったっけ?(少なくとも昔SUICIDAL TENDENCIESのライヴで観た時はあんなじゃなかったよなぁ‥‥)

ここまでの5曲、バランスよく初期のアルバムから演奏し新作からファンになった初心者を完全に突き放したバンドも、6曲目にしてようやく新作から1曲披露。さすがに旧曲以上にリアクションが大きかったのには驚きましたが、それだけ「St.Anger」が人を惹き付けるだけのパワーを持っていたってことなんでしょうね。そんなわけでアルバムトップの "Frantic" を演奏。この曲の時、初めて「あー椅子が邪魔!」と窮屈さを感じました。それまでの5曲は暴れるというよりも、昔のままヘッドバンギングをしまくっていただけなので、特に暴れるといった感じでもなかったんですよね。でもね‥‥新作の曲ってやっぱり身体全身を使って動き回る、そういったタイプの曲だわ。それが嫌という程実感できましたね。アリーナにも椅子が設置されてるんでさすがにダイブする強者はいませんでしたが‥‥あーあ、さいたま公演楽しそうだなぁ‥‥

ここで続けて「St.Anger」からの曲に行くのかな‥‥と思わせて、実際に演奏されたのが名曲中の名曲、"Creeping Death" ですよ! "Frantic" にも劣らない程の大歓声。サビを歌わせるのは相変わらずですが、それでもこれまでの曲と比べたら相当歌えてたんじゃないですかね? 更にギターソロ後のミドルパートでの「Die!」コールはさすがに全員拳を振り上げての大合唱。いやー気持ちよかった。そしてその気持ちよさを引きずったまま、再び新作から "St.Anger" へ。この曲は複雑な展開をするのと、やはり「スタジオ特有の音響効果マジック」が特徴ということもあって、ライヴだとスタジオテイクよりもちょっと劣るかな‥‥という気も。特にサビパート(テンポが速くなるところね)でのラーズのバスドラがツーバスじゃなかった時点でねぇ‥‥あと、この曲の時ラーズのスネアの音が異様に小さく感じたんだけど、あれって単に弱いヒットだったからってこと? まぁそれでもライヴ特有の気持ちよさは体感できたし、やはり何よりも「暴れたい」って気持ちが強くてねぇ‥‥何度も言うけど、さいたま公演に行く人、絶対に暴れ楽しんで来てください!(怪我しない程度にね)

再び新作の曲で盛り上がった後は、再びファーストからの名曲 "Seek & Destroy"。曲前のMCでジェームズが「このアルバムは20年も前に出たんだけど、みんな持ってるかい?」って客に聞くんだけど、ここで大きな拍手が起こるのね。で、それに対してジェームズ「‥‥っておまえら何歳だよ!w」って突っ込んだりして。当然この場にいる人間、誰一人としてリアルタイムで買った奴なんていないだろうけどね。で、そんな "Seek & Destroy" ですが、やはりこの曲ってこれまではジェイソンあってこその曲って感じてたんだけど‥‥確かにジェイソンがリードボーカルを取ってた時期もある程、ジェイソンっていうイメージが強い曲だけど、今回はもっと初心に‥‥ぶっちゃけ初来日を果たすもっと前の、ほんのごく初期の頃に立ち返ったかのような演奏だったんじゃないでしょうか?(って俺もブートとかでしか観たことないんだけど) この曲が終わるとメンバーが袖にはけてステージが暗転するんだけど‥‥ここで本編終わりかな?って一瞬思ったら、聴き覚えのあるSE‥‥戦場の生々しい音が会場に響くわけですよ。当然、これだけで次が何の曲かみんな理解できたわけで、この日何度目かの大歓声が起こるんですね。SEはアルバムよりも相当長く流され、そして遂にあの印象深いアルペジオが響き出すわけです‥‥そう、"One" ですよ! 誰がこの流れでここにこの曲を持ってくると思う? 本当にオオーッと唸っちゃったね、俺。そして "One" での興奮冷めやらぬまま、間髪入れずに‥‥遂に、遂にキターッ!って感じの "Whiplash" ですよ!!! ここで俺、この日初めての鳥肌立ちまくり状態に。ヤバイ、マジでヤバかった。全身の毛穴という毛穴が開きまくり、失禁寸前。いや、ちょっと漏らしてたかも‥‥ってくらいに茫然自失。気づいたら一緒に大声で歌いながらヘドバンしまくり。ステージなんか全然観てないし。もう気づいたらアッという間に終わってた、そんな感じ。あーマジでヤバかった。まさか曲、METALLICAのライヴでこんな状態に陥るとは‥‥絶対に他人には見せられない姿だよこれは。

時計に目をやると、約90分。ここで本編が終了。正に理想的なステージ。これだけでも十分に満足なのに、まだアンコールがあるんだから。聞くところによると、今回のMETALLICAのライヴは数回に渡ってアンコールを行うらしく、前日も3回、計7曲もやったそうで‥‥一体何時間やるつもりなんだ? 本当に14年前の代々木のライヴを彷彿させますな。

アンコールに戻ってきたメンバーはそのままミドルヘヴィな "Harvester Of Sorrow" を演奏。それまでジェイソンが受け持っていたコーラスパートはそのままカークに引き継がれてました。最後の最後、曲終わりはジェームズの歌で終わるんですが、どうやらラーズが間違ってしまったらしく、そのままドラムを叩き続けてしまって、ちょっとだけグダグダな終わり方に。メンバー笑ってるのな。で、ラーズはそれを誤魔化そうとしてステージ前方にやってくるんだけど、ちょっと開き直り気味。カークに突っ込まれたりしつつ、いろいろふたりでかけ合い漫才を繰り広げ、ラーズのスティックを借りてそれを使ってカークが次の曲、"Nothing Else Matters" のイントロを弾いてみせて勝ち誇ったり、そんなの俺にも出来るぜ!みたいな感じでラーズがカークからギターを奪ってみたり、で代わりにカークがドラムセットに座って "Nothing Else Matters" をセッションしてみたり。いやーなかなか面白いものが観れました。聞くところによると前日の代々木公演が10週間振りのライヴでメンバー全員相当ナーバスになっていたらしいのですが(だからセットリストも10週間前と何ら変わりない構成だった)、この日は相当リラックスできたようですね。それはセットリストにも端的に表れてるし、何よりもこんな些細なやり取りからも十分に伺えますよね。

そんなかけ合い漫才終了後、ジェームズがひとりステージに登場し、今度は本当に "Nothing Else Matters" を弾こうとするのですが、ここでギターのスイッチングが上手く機能しておらず(クリーントーン~歪みの切り替えやボリュームコントロールですね)かなりノイズが入ったりして、一旦中断後、カークも加わって再開。今度は上手くいきました。で、ふと思ったのですが、新作の曲を除くとこの時点まで、一切'90年代以降の曲が演奏されてなかったんですよね。この辺りにも「フィルモアよ再び」みたいな流れを感じますよね? そして静かに曲が終わったかと思うと、「ガッ、ガッガッガーッ!」というあの聴き覚えのあるイントロが‥‥遂に来た、"Master Of Puppets" ですよ! しかも最近のライヴではスロウになるパート以降を全部端折ったショートバージョンではなく、アルバム同様完全版で披露されてるとのことで、この日もドキドキしてたらやってくれました、フルバージョン! 「Let's sing with me!」というジェームズの声に合わせて、スロウパートでのあの印象的なツインリードを一緒に大合唱したりして、それはもう大興奮。この瞬間がこの日二度目の鳥肌&失禁タイムでしたね!(だから本当に失禁したのかどうかはこの際聞かない方向で)

これだけでも十分に満足だっていうのに、袖に再び引っ込んだ彼等はまだまだアンコールに応える気満々ですよ。すぐに戻ってきた彼等はブラックアルバムから "Sad But True"、そして超名曲 "Enter Sandman" を2連発で披露。さすがに "Enter Sandman" に対するリアクションは新作に対するそれと同じくらい大きなもので、この曲はみんな歌えてたのがさすがというか。結局この日、ブラックアルバムから披露されたのは上記の3曲のみ、それ以降の「LOAD」「RELOAD」となると完全に無視。勿論他の公演では演奏されるでしょうけど、俺が観たこの日に関しては完全に80'sモードでしたね。俺からしたらもう大歓迎だし、完全に文句なしなんですが‥‥やっぱり新作からの曲がもっと聴きたかったなぁ‥‥と。日本公演をキャンセル(延期)するつもりだったから新曲のリハーサルが追いつかなかったというのもあるんでしょうけど‥‥それはまぁ来年以降に期待ってことで。個人的にはこれだけの内容を見せつけられたんですから、文句なしですよ。

曲を終えた彼等はピック等を客席に振り巻き、完全に袖に戻るモードだったんですが、客席から手製のバックドロップ(旗)を受け取ってご満悦(日の丸の真ん中にバンドのドクロのロゴが入ったもの)。それをバスドラに被せてそのまま3度目のアンコールへ突入。ジャムセッション風に弾き始めたのは、何とIRON MAIDENの "Run To The Hills"! といっても「GARAGE DAYS RE-REVISITED」でのシークレットトラック同様のグダグダバージョンなわけですが。でもこれ、ファンにすれば大収穫ですよ? まさかあのバージョン(イントロのみですが)を生で聴けるなんて思ってもみなかったわけですから。イントロのみ披露した後、ちゃんと演奏されたのがMISFITSのカバー、"Die, Die My Darling"。この曲、数あるMISFITSナンバーの中でも好きな曲トップ3に入るナンバーなので、これをMETALLICAがカバーしたのも嬉しかったんだけど、こうやって今日生で聴けたのも相当嬉しかったですね。

更にもう1曲くらいカバーをやってくれるのかな?とか思ってたら、何と最後の最後にやってくれました! ファーストアルバムの1曲目、"Hit The Lights" ですよ!!!!! うわーーっ、完全に我を忘れたわ。"Whiplash"、"Master Of Puppets" 完全版ときて、最後の最後に "Hit The Lights" ですよ!? 昔からのMETALLICAファンからすれば、こんなのフルコースのデザートにまたフルコース一式付いてくるようなものですよ!? あー楽しすぎる。あーバカバカしすぎる。何でこんなに凄いんだよ、アンタら! ホントのホントに最後まで全く先の読めないライヴをやりやがって‥‥畜生! また10代の頃と同じように恋しちゃったじゃないか、アンタらによぉ!!

約2時間20分、本当に素晴らしいライヴだったと思います。そりゃ'86年や'89年と比べれば思い入れとか初体験とかそういった感情が働くので同等と見ることはできないかもしれないけど、それでも12年前に観た時以上に興奮したし感動したし心ときめいたし。メタル離れした久しい俺だけど、ホントに心の底から「ヘヴィメタル、サイコーっ!!!」って叫びたい気分になったし。メタルのライヴに久々行ってみたけど、ああ、悪くないよな?って素直に思えた。今年はフジロックでANTHRAXを観ることが出来、更にMETALLICA‥‥残念ながらMEGADETHは解散してしまったけど、後はSLAYERもいるし。自分が10代の頃に衝撃を与え続けたメタルバンド達がそれぞれのやり方で未だ現役として活躍していることがどんなに嬉しいことか。そういう喜びを存分に噛みしめた、素晴らしい一夜でした。ライヴ後に呑んだビールがまた旨かったこと旨かったこと‥‥

多分、多分ですがMETALLICAはまた来年の夏に日本に戻ってくると思います。勝手に思ってるだけでしょうけど、とにかく来年の夏に来る時にはまた今回とは違ったセットリストになってるでしょうし、バンドの状態も更に良くなっていることでしょう。あー今から待ちきれないね! 今回見逃したって人、思いっきり後悔した方がいいよ。メタルだからとか何だとかって理由を後付けして敬遠してたそこのあなた、それでも「ロック好き」とか言い切れるの? バカだよバカ! こんなに振り切れた大バカなオッサン達を見過ごすなんて、それこそバカだよ! 今からでも遅くないです、さいたまか大阪か名古屋にまで足を運ぶべし!


[SETLIST]
00. The Ecstasy Of Gold (opening s.e.)
01. Blackened
02. The Four Horsemen
03. Ride The Lightning
04. Fade To Black
05. The Thing That Should Not Be
06. Frantic
07. Creeping Death
08. St.Anger
09. Seek & Destroy
10. One
11. Whiplash
-----encore-----
12. Harvester Of Sorrow
13. Nothing Else Matters
14. Master Of Puppets
-----encore-----
15. Sad But True
16. Enter Sandman
-----encore-----
17. Run To The Hill
 (cover of IRON MAIDEN / intro only)
 ~ Die, Die My Darling (cover of MISFITS)
18. Hit The LIghts



▼Metallica「St. Anger」
(amazon:国内盤(ユニバーサル) / 輸入盤(ユニバーサル) / 国内盤(ソニー)

2003年10月15日 (水)

岡村靖幸 “フレッシュボーイTOUR”@Zepp Tokyo(2003年10月14日)

  岡村靖幸が単独ライヴをする‥‥それだけで自分にとって衝撃的なのに、しかもその内容が右のセットリストみたいなものだったら‥‥ファンじゃなくても小便チビるくらいの衝撃じゃないの?

  というわけで、Zepp Tokyo行ってきました。もうね‥‥頭真っ白ですよ。終始踊りまくり。絶叫しまくり。大合唱しまくり。んで、俺もみんなも岡村ちゃんも笑顔。これで十分でしょう。

  ‥‥ってこれで終わったらさすがに怒られそうなので、もうちょっと書きますか。

  まず開演が19時になってるんだけど、噂通り30分遅れでスタート。ステージはカーテンで隠れてるんだけど、1曲目のイントロで岡村ちゃんのシルエットが映るわけ。んで、"いじわる" がスタートしてサビ前くらいまで歌うのかな? で、サビでカーテンが開く、みたいな。岡村ちゃん、髪型もビシッと決まってたし、今回は無精ヒゲもサングラスもない、一目見て「ああ、岡村ちゃんだ!」って判る容姿‥‥ま、当社比1.7倍くらいは軽くいってるわけですが。そのままメドレー形式で "聖書(バイブル)" や "生徒会長" を歌い踊るわけ。殆どの曲が今回のライヴ用にリアレンジされてて、しかも若干キーを変えてる曲もあるんで、歌詞が聞き取れるまでその曲が何か気づかないことが何度かあったんだけど(俺だけみたいだけど)、とにかく終始感じたのは絶え間なく曲が続けて演奏されること。さすがにバラード曲の時は別だけど、アッパーな曲の時は基本的に間髪入れずに次の曲を演奏してるんだよね。クラブ感覚っていうか、ダンスを止めさせないというか。岡村ちゃん自身も「止まったら死ぬんじゃ~!」くらいの心構えなのかもしれないし。

  そんな感じで前の曲からの延長で "あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう" へ突入。ここで岡村ちゃん、アコギを持って弾きまくり。その姿がまた滑稽‥‥いや、カッコイイのなんのって! ここまで完全に絶え間なし。ぶっ続けで演奏。そして "Dog Days" の途中で岡村ちゃんが袖に引っ込んで各楽器のソロ&メンバー紹介。今回はギター・ベース・ドラム・キーボード・ターンテーブル・サックス・トランペット・ダンサー2人の計9人+岡村ちゃんという編成(最後に紹介されましたが、ステージ袖にはマニピュレーターもいた模様)。基本的には7年前の武道館の時のメンバー。今回ターンテーブルやダンサーが新たに加わったのかな。とにかくいい感じですよね、演奏もしっかりしてるし、ダンサーも見せる要素が強いし。そして何より岡村ちゃんのエンターテイメント性が150%くらい前面に出てるし。

  メンバー紹介が終わる頃に、パーカーにスウェットっぽい格好に着替えた岡村ちゃんが登場(!)。続きを歌って終了。そして次が‥‥俺内最初のピークである "カルアミルク"。ここで最初の鳥肌&目がウルウル状態に。ホントに痺れた。その後は途中キーボードの女性に岡村作の詩を朗読させたりしつつ、過去の名曲の数々を披露。"(E)na" が終了したと同時に、ステージのカーテンが再び閉じ始めるのでした‥‥ここまで約70分。ホントひたすらノンストップといった印象。アッという間だったわ。

  そして10分のインターバルを挟んだ後、ライヴ再開。このパートは基本的にRIFJ@ひたちなかでのメドレーと同じかな。"come baby" 冒頭の「お母さ~ん!」っていうシークエンスはなかったけど。あと "SEX" がフルコーラスだったように記憶してます。途中、トランペットの人が見てた歌詞カードを一緒に見て歌う岡村ちゃんの姿に苦笑いしつつ、約20分程度で第2部終了。

  また10分程度のインターバルの後、カーテンの前に1台のエレピとマイクが置かれ、そこに岡村ちゃん登場。ピアノ弾き語りってとこですか。即興でいろいろ歌いつつ(「酸欠気味だけど、今日は最高に楽しいぜ」とかそんな感じ)、"友人のふり" や "だいすき" といった名曲の数々を次々と弾き語っていきます。個人的には特に "友人のふり" が第二のピークで鳥肌&涙腺ウルウル状態に。更に追い打ちをかけるかのように名曲 "イケナイコトカイ" を歌い出すんですから‥‥頭のフレーズを歌ったところでカーテンが開いて、バンドが加わるんですが‥‥これが本当に素晴らしかった。ただ‥‥残念ながら、この日の岡村ちゃんの声の調子が最悪に近い状態で、高音は全然出てないし、全体的に掠れ気味。無理矢理振り絞ってるように感じたのね。でもそんな状態でも岡村ちゃん、何度も笑顔を見せて楽しそうに歌い踊ってるのよ。そこに痺れたね、今日は。そして‥‥歌い切れてない "イケナイコトカイ" だったけど、逆にそれが俺にとっては生々しくてゾクッときたのね。続けざまに第三のピークですよ。本当に泣きそうになったもん。特にソロ明けのフェイク‥‥痺れまくり。完全に復調しました!とまではいかないものの、ライヴを数本やったことで、かなりコンディションは良くなってるはず(喉のトラブルは除く)。このまま表舞台で活動し続けてくれれば、1年後には‥‥どうなっちゃうんだろう!?

  名バラードで観客の心を鷲掴みにした後は、ただひたすら踊らせるだけ。"マシュマロ ハネムーン" のフルバージョン等をやった後、ギターの人がMCとメンバー紹介をするんだけど‥‥ここでトランペットの人が少し長く喋らせてくれと岡村ちゃんに懇願。裏方スタッフの紹介や、岡村靖幸という男の素晴らしさを説き始めたのよ。そして「岡村さんは『今日のライヴ、早くない?』(=アッという間じゃない?)と言ってたんで、もう1曲何かやりたいんですが、どうでしょう?」とアピール。突然のハプニングに観客大喜び。そして岡村ちゃんがミーティング後、セッションをすることになったのです。これがまた、カッコイイのなんのって‥‥即興で歌詞付けたりしながら、Aコード~転調してC~再びAといった形のファンキーなセッションが行われたわけです‥‥しかも最後にはボーナスで "愛の才能" (川本真琴の曲)のサビを歌い出す始末。大興奮!

  最後の最後はやはりこの曲ってことで‥‥デビュー曲である "Out of Blue"。もう声は出てないんだけど、余力を全て使い切って歌い踊ってた印象。最後の最後、本気で倒れ込んだもんね。本当に壮絶‥‥というか、観てて飽きさせない、素晴らしいエンターテイメント・ショーですよ。そしてライヴ終了‥‥時計に目をやれば、22時10分近く‥‥約2時間40分もやってたのか‥‥全然時間の長さを感じさせないライヴだったなぁ。さすがに踊り疲れたけどさ‥‥

  以上、ザッと流れを追ってみましたが、こんな感じです。あ、岡村ちゃんの喉の調子が悪いことは既に書きましたが、だからなのか判りませんが、とにかく客に歌わせるシーンが多く目につきました。つうか、この日の客、終始歌いまくりなんだもん。そりゃ岡村ちゃんも「君達、やるねぇ!」って連呼するわな。生バンドバックに、オーディエンスがZeppでカラオケ大会といった感じなので、岡村ちゃんも安心して歌わせることが出来たのでしょうね。それとダンス。確かに踊りのキレは以前より悪くなってるわけですが(しかも体格が良くなり過ぎたので、更にキレが悪く見えるし)、それでも無駄に動き踊りまくり、猥雑なダンスや仕草・パフォーマンスを繰り返して観客の目を、気を引き、それに成功してるわけですから。改めてこの人の才能には驚かされますよ。

  つうわけで、誉めまくりで終わるわけですが‥‥そりゃね、全然歌えてないとか声が出てないとかいろいろ言いたいこともあるにはあるんですが、だからといってガッカリしたかというと、全然そんなこともないわけで、むしろ全面的に「ありがとう!」と言いたいのはこっちなわけで。あー早く純粋な新曲で構成されたフルライヴ観たいわ‥‥ホントに、本っとーに、いいライヴでした。


[SETLIST]
01. いじわる
02. 聖書(バイブル)
03. 生徒会長
04. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
05. Dog Days ~ メンバー紹介 ~ Dog Days
06. カルアミルク
07. Vegetable
 -朗読(赤坂見附の売春婦)-
08. Super Girl
09. Water Bed
10. (E)na
 -interval : 10min.-
11. come baby
12. Punch↑
13. ステップ UP↑
14. マシュマロ ハネムーン
15. SEX
 -interval : 10min.-
16. 友人のふり
17. はじめて
18. だいすき
19. イケナイコトカイ
20. マシュマロ ハネムーン(inc "Co['] mon")
21. 家庭教師
22. session(inc "愛の才能")
23. Out of Blue



▼岡村靖幸『禁じられた生きがい』
(amazon:国内盤CD / MP3

2003年10月12日 (日)

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT Last Heaven tour 2003@幕張メッセ(2003年10月11日)

  THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのラストライヴってことで、多くのファンにとっては非常に感慨深い、歴史に残る涙モノのライヴだったんでしょうね。確かにロックバンドとしては理想的な、本当に素晴らしいステージだったと思います。けど、正直なところ俺はそこまでの思い入れもないし、やっぱり悲しくないのに「悲しかった」とか「泣いた」とか嘘は書けないので、フラットな気持ちで書きたいと思います。

  そう、そのライヴ自体も非常にフラットな気持ちで接することが出来たんですね。幕張メッセまでの道中、ずっとミッシェルのアルバムや今日リリースになった "エレクトリック・サーカス" のシングルを聴いていたんですが、これまで同様、普通にライヴに行く感覚だったんですよね。そりゃ当たり前か。実際ライヴに行くわけだし。けど、そこには前夜まで感じていたセンチなものは一切なかったわけで。単純に「あーミッシェルのライヴ楽しみだな~」って感覚。それが逆に良かったのかもしれないね。

  当初の予定と大幅に会場内のレイアウトが変わり、追加券も発売され、結局1万人近い人数(実際何人入ったのか判りませんが、多分これくらいは確実に入ってますね)が幕張メッセに集結。今回は事前にチケットとリストバンドを交換してからの入場ってことで、非常にスムーズに入場することができたんじゃないでしょうか。少なくともあれだけの人数がいる中で、ものの十数分程度で入場出来たのは奇跡的(ま、中に入ってからまた並ぶわけですが)。そういう意味ではイライラ指数は低いままでしたね。

  入場して、俺は結構後ろの方で観ることにしました。今回、会場内が広いってこともあってステージ左右にスクリーンが用意されてまして。ま、メンバーを目視で認識することは不可能でしょうから、もうスクリーンで観れればいいか、どうせ曲に合わせて歌って踊って、そっちに夢中になるだろうから‥‥って最初から緩い感じ。

  開演時間(18:30)間近に、急にS.E.がROLLING STONESの "Sympathy For The Devil(悪魔を哀れむ歌)" に変わった途端、会場から大きな歓声が‥‥ま、この曲が終わってもライヴは始まらなかったわけですが。その後もイギー・ポップが流れたり、THE DOORSの "The End" が流れたりで‥‥って、めっちゃベタじゃんか。しかも "The End" が流れ始めたの、19時ちょい前ですよ。そこからあの10分前後ある曲が始まっちゃって‥‥30分待ってる間、一緒にいた友人と話していたから退屈することはなかったんですが、それにしても‥‥

  と思ってたら、急に会場が暗転して、お約束の "ゴッド・ファーザー愛のテーマ" が。会場に響く歓声と奇声。そして現れたメンバー4人。特に気構えた様子は感じられる、いつもと同じ感じだったように見えました。そしてテンションがドンドン高まるオーディエンスをなだめるかのようにスタートしたのが、意外や意外 "ドロップ" だったという。開演前に「ミディアムヘヴィの緩めの曲からスタートするんじゃないの?」とか言ってたら、本当にそういう展開になってちょっと驚き。そう、ミッシェルにとっては「最後の~」というよりも、ツアーの最終日といった感覚が強いのかな‥‥いや、そんなことないか。今日でお終いってみんな自覚してるはずだし。そんな深読みを勝手にしてると、"ゲット・アップ・ルーシー" や "バードメン"、"デッド・スター・エンド" という怒濤のアッパー攻撃。既にこの時点で汗ダクダク状態。歌えや踊れやでひとり大はしゃぎ。

  途中 "ストロベリー・ガーデン" なんて懐かしい曲も挟みつつ、"アッシュ" や "フリー・デビル・ジャム" といった「GEAR BLUES」の曲、そして最新作「SABRINA NO HEAVEN」から "デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ" で更に攻め続ける。一瞬でもこちらに休む隙を与えないつもりか、こいつら‥‥かと思ったら今度はファーストから "I was walkin' & Sleepin'" と "ブラック・タンバリン" を持ってくるし。うわー共に懐かしい曲だなぁ。最後だからというよりも、今回のツアーはこういった懐かしい曲も日によっていろいろやってるのがファンじゃない俺にも嬉しいし、有り難い。更にこの後 "深く潜れ" だもんなぁ。ここで思いっきり鳥肌立ったよ。凄く好きなんだよね、この曲。前にもライヴで聴いたことあったけど、最後にもう一回聴けて嬉しいです。そしてフジロックでもやってくれた "カルチャー" で飛ばして、同じく「chicken zombies」から名曲 "ブギー" が。ここでやっとゆっくり出来るというか、じっくり観れる状態になったんだよね。歌に聴き入って、アベのギターに聴き入って。もうずっと鳥肌立ちっぱなし。

  そんな強烈なインパクトをもった曲の後だからなのか、続く "赤毛のケリー"、"ゴッド・ジャズ・タイム" は何故かピンとこなかったんだよね‥‥個人的に一番思い入れがないアルバム「Rodeo Tandem Beat Specter」の曲だったからなのか、単に疲れてきたのか‥‥判らないけど、何故か急に醒めて冷静に観ちゃったんだよね。それは "エレクトリック・サーカス" が終わるまでずっと続いたのね‥‥この曲の時だけ両脇のスクリーンが消えて、ステージ後方のカーテンが開いて、後方一面がデカいスクリーンになっているという仕掛けがあったんだけど、それすら醒めた目で観ちゃってた。「ああ、劇的に盛り上げようとしちゃって‥‥」とか皮肉混じりに。何故なんだろう‥‥

  けど、そんなのも続く "ミッドナイト・クラクション・ベイビー" で吹っ飛び、名曲 "ベイビー・スターダスト" ではっちゃけ、"スモーキン・ビリー" で大合唱し、"リリィ" で踊り狂い。一瞬「このまま "G.W.D" に突入か!?」とか思ったら、何故が唐突に本編終了。会場中のみんなが「‥‥へっ!?」ってなったみたいで、あまりに唐突すぎて最初は理解出来なかったみたい。アンコールを求める拍手や歓声もイマイチまとまりがなかったしね。

  けど、4人は戻ってきた。やっぱり嬉しいよね、素直に。チバの「どっか行こうぜ」の呼びかけと共にスタートしたのが、"GT400"。ライヴではテンポが早くなってて、非常に心地よいビートなんだよね。歌も合唱しやすいし。とにかく気持ちいい1曲。そしてレゲエのリズムに合わせてチバが「Bye bye baby!」とかいろいろ叫んでから "リボルバー・ジャンキーズ" のレゲエアレンジがスタート。サビの部分だけ歌った後、テンポが速くなってアルバムバージョンに。この曲も合唱向きというか、コール&レスポンスに打って付けなんだよね。いい具合に再びエンジンがかかり始めたところで、終わりが近づいていることを我々に示す "ジェニー" が。周りのみんなが、ここぞとばかりに踊りまくる。余力を残さずにここで力尽きるかの如く。そして笑顔のメンバー。再びステージを去っていき、再びアンコールを求める拍手。今度は素晴らしい一体感。もう1曲、みんな「あの曲」を最後に待ってるんだろうね‥‥

  アンコールに応え、三度ステージに現れたミッシェル。恐らくこれが本当に最後の曲だろう‥‥そう確信していたら、あの強烈なコードストロークが。やはり彼等が最後の最後に選んだのは "世界の終わり" でした。「デビュー曲でバンドの歴史に幕を閉じる」とか「解散=正しく世界の終わり」とか、みんないろいろ推測したがるだろうけど、ここは純粋に「最後にこの曲をやりたかったから」でいいんじゃないかな。みんなも聴きたかったし、そしてバンドもやりたかった。だからこそ、あの曲のイントロが会場に響いた瞬間の歓声はそれまでで一番大きかったものになったんだろうし。本当にいい曲だもんね。途中、アベのギター弦が切れるというアクシデントがあったものの、そのまま鬼気迫るプレイで最後まで乗り切りました。そしてエンディング。チバが最初にステージを去り、残された3人がアドリブでいろいろ弾いて、ギターのフィードバック音を残したまま、約2時間に及ぶライヴは終了。珍しくアベが「ありがとう。」と一言喋り、客も大感激。もの凄いリアクションだったよ。そしてウエノが去り、クハラが去って行き‥‥両脇のスクリーンに

   Thank You Rockers I Love You

の文字が。ライヴが終わっても会場内に響くミッシェルの曲(客出しS.E.にミッシェルのインストナンバーを使うという憎い演出が)。名残惜しんでなかなか退場しない者、CDを流してるだけなのにダイブを始める者、「ミッシェルありがとー!」と泣きながら叫ぶ者、ただ笑顔で「いいライヴだったね」と会場を後にする者‥‥1万人もいれば1万通りの「人それぞれ」があるでしょう。俺はというと‥‥もう「果てた」といった感じでしょうか。笑顔というよりも‥‥いいライヴだったなぁと反芻する感じ? ライヴ終了から数時間経った今でもその気持ちに変わりはなく、とにかくただ「いいライヴを観たなぁ」という気持ち。

  この手のバンドが数百人程度のライヴハウスには掃いて捨てる程いるわけですが、そんな中で幸運にも大成功を手にした彼等。それはただラッキーだったからではなくて、それに伴う実力といい曲が沢山あったから。そのスタイルや佇まいがカッコイイからといった理由もあるでしょうけど、その殆どの人が彼等の曲やライヴに惹き付けられた。勿論俺も。気づけばロックフェスでトリを務めたり、今回みたいにオールスタンディングで1万人以上もの人を集めてしまったり(ま、今回に関しては「解散」という要因が大きく関係してるんですが)。ひとつのロックバンドとして非常に理想的な形で成長・成功していき、そして惜しまれて解散していく。多分今日のライヴはファンにもファンじゃない人にもずっと心に残るライヴになったんじゃないでしょうか。

  そう、解散云々は関係なく、今日のライヴは「いちロックバンドとして理想的なライヴ」だったと思いますよ。万単位の人間を相手にあそこまで満足のいくライヴを繰り広げたんですから。そりゃね、あれも聴きたい、これも聴きたいっていう願望はいくらでもありますよ。けど最大公約数の人間を満足させるに十分なセットリスト・内容だったのでは?と思うわけで。各アルバムから満遍なくプレイされていたし(結局今回は「SABRINA HEAVEN」から1曲もやりませんでしたが)、曲数や演奏時間も満足のいくものだったし。「最後だから、やれるだけやれ!」ってわけでもなく、ただ単にツアーファイナルとしてやったかのような構成。何も知らずにこれ観たら、「ああ、今回のツアーもよかったから、また次のツアーにも行こう!」とか絶対に思ったはずだもん。現に俺、そういう気持ちになったし。そしてそう考えた時に初めて「‥‥そうか、もう『次』はないんだっけ‥‥」と気づいたわけで。

  今はまだ残念ですとか惜しいバンドをなくしたとかそういった気持ちはないんだけど‥‥時間が経てばそういった「喪失感」を痛いほど感じるようになるのかなぁ‥‥。


[SETLIST]
01. ドロップ
02. ゲット・アップ・ルーシー
03. バードメン
04. デッド・スター・エンド
05. ストロベリー・ガーデン
06. アッシュ
07. フリー・デビル・ジャム
08. デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
09. I was walkin' & Sleepin'
10. ブラック・タンバリン
11. 深く潜れ
12. カルチャー
13. ブギー
14. 赤毛のケリー
15. ゴッド・ジャズ・タイム
16. エレクトリック・サーカス
17. ミッドナイト・クラクション・ベイビー
18. ベイビー・スターダスト
19. スモーキン・ビリー
20. リリィ
-Encore-
21. GT400
22. リボルバー・ジャンキーズ
23. ジェニー
-Encore2-
24. 世界の終わり



▼THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『エレクトリック・サーカス』
(amazon:国内盤CD

2003年10月 6日 (月)

モーニング娘。コンサートツアー2003“15人で NON STOP!”@横浜アリーナ(2003年10月5日 夜公演)

  正直な話、今回程行く前から気分が沈んでいたのって初めてかもしれない。俺がモーニング娘。のライヴに対してこんなにもブルーな気持ちで臨んだのって、多分初めてじゃないかなぁ‥‥いや、昨秋の後藤卒業ツアー以降、何時だってモーニングのライヴに臨む時はブルーだった。もうあの頃みたいな高揚感を得ることは出来ないのかなぁ‥‥って。

  でもね。結論から先に書けば、本当に心底楽しめるいいライヴだったと思うよ。毎回そうなんだよね。ライヴ前は「ああ、多分モーニングのライヴに足を運ぶのも今日で最後かも‥‥」って思ってるくせに、ライヴを終えた後は「やっぱ楽しいし!」って次に持ち越しみたいにグダグダになるんだけど、今回ばかりは本当に楽しかったんだから仕方ないよ。ホント、去年4月のさいたま以来じゃないかな、偏見なしに楽しめたのは。

  つうわけで、簡単ではありますがライヴレポ、順を追って書いていきたいと思います。

  まずオープニング。今回はテレビ番組「ティンティンTOWN」内で放送されているCGアニメ、「リリパット王国」のキャラクターがモーニング娘。のライヴを観る、みたいな設定でそのままオープニングに繋ぐ流れ。観てるこっちが恥ずかしくなるような内容なわけだけど、まぁショボイCG流されるよりか幾分マシか。

  いつもの通り出演者紹介が終わるとそのまま"シャボン玉"のオープニングに突入。残念ながらテレビサイズ。今回初めて生で聴いたわけだけど、思ったよりも高揚感は味わえなかったかな。何だろう、サウンドが薄いというか‥‥低音が思ったよりも効いてないんだよね、こういうアリーナで聴いて初めて気づいたんだけどさ。自分の家やカーステだと低音効かせてるから余計か。楽しみにしてただけにちょっと肩透かし。しかも曲終わり、ここで簡単なMC(挨拶程度だけど)が入るわけよ。いつも思うけど‥‥1曲終わった後じゃなくてさ、2曲くらい飛ばしてやった後の方がいいんじゃないの? こういう激しい曲の後だから尚更感じたわけさ、流れを途切れさせるような真似をするなと。ましてやツアータイトル、「15人でNON STOP!」なんだからさぁ‥‥

  2曲目は"Do it! Now"。さすが6期の3人(藤本を除く)もオーディションからやり慣れた曲だからか、ダンスも5月に観た時以上に安定してたように見えました。後藤のパートを以前は加護が歌ってたんだけど、今回は田中れいなが歌う比重が高くなってました。しかもこっちが思ってる以上に安定してるんだから驚き。成る程、事務所やつんく♂が彼女を推す理由、よく判ったよ。

  曲が終わり、ここでまたMC。今回は全員ひとりずつ自己紹介なんだけど‥‥やっぱり最初のMCはいらないよ。ここで全部済ませられるじゃんか。6期の3人は‥‥初々しいね。5期の4人も昔はこうだったなぁ‥‥って妙にノスタルジックな気持ちにさせられたり、安倍に対する声援はちょっと異常だなとか、思ってた以上に藤本は好意的に受け入れられてるんだなとか、いろいろ思うことがあったりして。

  さすがに15人もいると長い長い‥‥というわけでMCもやっと終わり、ここからいい感じで盛り上がってくわけです。まずは"そうだ!We're ALIVE"。フォーメーションが多少変わっただけで、それまでの12~3人から2~3人増えただけなのにもの凄い違和感を感じたりもしたんですが、あれですね、人が増えたことによる圧倒感みたいなものは全然感じなかったですね。この曲のダンス自体が外側に向かっていくというよりも中心に向かっていくようなタイプのものだから余計なのかな。けど悪くなかったですよ。5期も6期も頑張ってたし。そして待望の"好きで×5"。たったワンコーラスだけなんですが、やらないより全然マシ。コーラスパート(矢口のハーモニー等)は恐らく全部テープでしょうね。けど原曲に参加してない4期以降のメンバー、特に石川・吉澤・辻にもちゃんと見せ場があって個人的には好印象。元々大好きな曲だけに、こういう風に再び取り上げてくれたことに感謝。そしてその流れのまま、これまた懐かしい"サマーナイトタウン"へ。多分2年振りに歌うんじゃないかな?(少なくとも自分がファンなってからは2001年11月の横アリを最後に歌ってないはず)この曲では原曲に全く携わってない5期・6期の8人が歌うんだけど、ここでは高橋・新垣・小川の頑張りが強く感じられて、時代の流れを強く感じたのでした。それとさ、藤本が全然目立ってないのな。彼女が何故モーニングに入ったのか、その理由はつんく♂と高橋がなりの対談本の中に出てくるので興味がある人は読んで欲しいんだけど、それにしても見せ場なさ過ぎ。さすがの俺もガックシ。そしてその藤本を除く6期3人で"好きな先輩"を。元々5期メンバーの為に作られたこの曲だけど、もう5期の4人には必要のない曲だと個人的には思ってるし(いつまでも「先輩♪」もないよな、次々と下が入ってくるわけだし)、こういう形で後輩達が受け継いでいくのは全然アリだと思います。実は8月の富士急公演の隠し録り音源を聴く機会があったんですが、この曲での3人の歌の酷さといったら‥‥けど今日は全然そんなことなく、田中は別格として、道重も亀井もしっかり歌っていたのでひと安心。それにしてもこの短い曲(3分ちょいでしょ?)でさえもショートサイズ‥‥実質1分半程度ですよ。コントとかMCを減らせばフルサイズで歌える曲が増えるんじゃないですかねぇ‥‥

  で、曲が終わるとここでコントなわけですよ。飯田・矢口組と吉澤・小川組に分かれて田中と亀井を教育するといったコントなんですが‥‥長いよ。こういうのはハロモニでやればいいから。ライヴでやる必要ないから。ホント毎回思うけど、ハロプロ・ライヴの台本を書いてる奴ら、才能なさすぎ。子供騙しもいいとこだよなぁ。

  コントで流れが一旦途切れてしまうわけだけど、この後からユニットコーナーに突入。まずは安倍ソロ"22歳の私"。評判の悪いこの曲だけど、生で聴いて‥‥やっぱりこの曲は安倍の歌ありきだな、と再認識。曲自体は確かに弱いとは思うけど、パフォーマンスに助けられてるよな、と。これも今回初めて生で観たわけだけど、これ観て改めて安倍ソロへの期待が高まりましたね。早くソロコンサートが観たいなぁ。続いてカントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)。これも今回初めて生で聴く"浮気なハニーパイ"。あの奇妙なダンス(足パカパカ)に心奪われる俺。特に紺野のパカパカ具合が異常で、終始紺野に目が行きっぱなし。折角藤本の見せ場だというのに‥‥あ、あと里田の似非セクシー具合は相変わらずサイコーでした。みうなは‥‥ゴメン、全然目が行かなかった。あさみはその頑張ってる姿にちょっと心打たれた。カントリー娘。はりんねが居なくなった今でも俺にとってはちょっと特別な存在なので(特に大ファンというわけではないけど、常に気になる存在)今後も期待してます。そしてその後に‥‥全然聴き覚えのない曲が‥‥ココナッツ娘。の出番。初期のシングル曲"常夏娘"を披露するんですが‥‥やはりというか、完全に休憩タイムに入っちゃってますね、周りが。一斉に座りだしたのには正直苦笑しました。初めて聴く曲だけど、うん確かに悪い曲じゃないよな。けど‥‥明らかに何かが足りないのも確か。それが何なのかは俺にも判らないけど‥‥やっぱり自分で買ってまで聴こうとは思わないな、残念だけど。

  この後またコント。安倍が司会、審査員が新垣と紺野で、石川と道重が「どっちがより男前か?」を競うという内容。ま、例の如く最後に全部紺野が持ってっちゃうわけですが。ホントグダグダだよなぁ、ライヴでやるコントは。ハロモニとかで観ると全然笑えるのにさ。

  再びユニットコーナーへ。久し振りの藤本ソロ"ブギートレイン'03"。ソロ時代よりも派手な衣装を着て(羽根生えてるよ、羽根!)、たったひとりで横アリのステージを右へ左へと動くんだけど、ひとりになるとオーラが凄いのな。15人だったり複数人になると埋もれちゃうんだけど、ひとりになったら全然輝きが違うっていうか。安倍がソロでもユニットでも本体でも、どこへ行っても「モーニング娘。の安倍なつみ」なのに対して、藤本はちょっと違うのね。ソロで歌う時の輝きは安倍と比べても甲乙付けがたいくらいなんだけどね。あーまたソロライヴ観たいなぁ。そして藤本が引っ込むと、ミニモニ。の出番。既に一部では不評の嵐らしい新曲"Crazy About You"を披露。多分この曲だけフルコーラスだと思います。ラジオ等で何度か耳にしてたんだけど、俺はこの曲好きよ。だっていい曲だと思うし。ま、ミニモニ。がやる必要があったかどうかは別としてね。曲調のわりにダンスが激しいのもミニモニ。らしいというか。やっぱりこの曲で「高橋ありきのユニット」になりつつあるのかなぁ、と。辻も頑張ってるけどね。

  三度コントコーナー。藤本司会でミニモニ。がバスケのシュートに挑戦するというもの。40秒間に6本が世界記録で、7本以上決めればいいってことなんだけど‥‥グダグダ。ホントグダグダ。まぁ前のふたつよりは全然面白かったけど(特に藤本の不敵さが)。

  コントが終わると、あの懐かしいイントロが。安倍・飯田によるデビュー曲"モーニングコーヒー"が。オケは2002バージョンの方だったけど、うん、このふたりがこの曲をこの時期に歌うことに意味があるわけで、本当に聴いてるこっちが泣きそうになったよ。何て言うか、この時期(安倍卒業前)にきて、改めてモーニング娘。の歴史を振り返るような、総決算といえるようなセットリストが非常に嬉しくもあり、同時に切なくもあり。複雑な心境なんだけどね。そして曲が終わると矢口・石川・吉澤が加わり、初期の代表曲"抱いて HOLD ON ME!"が。これも生では初めて聴くんで嬉しいなぁ。福田明日香~保田圭と歌い継がれてきたパートを今回石川がほぼ歌いきったのは、新たなるチャレンジでしたよね。しかもこれが想像してたよりも悪くなかった。確かに実力では前述2人の足下にも及ばないと思うんだけど、気持ちでは全然負けてないと思うし、むしろ石川らしさが存分に味わえ、尚かつ安心して最後まで聴けたのは嬉しい誤算。ただね、この曲の繋ぎ方‥‥ラップパートからいきなり「Wo~Hold on me!」ってブツ切りするのは如何なものかと。カラオケが音飛びしたのかと思ってビックリしたよ。そのまま流れを止めずに"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"へ。多分昨年の秋ツアー以来だと思うけど(俺は行ってない)、やっとここで本格的な吉澤の見せ場。衣装がラフな格好(みんな"シャボン玉"の時みたいな衣装)だったのが幸いしてか、本来の「宝塚的世界観」とは違ったゴージャスさ‥‥まるでブロードウェイのミュージカルでも観てるかのような錯覚に陥ったのですよ。後藤が抜けたことによる吉澤・安倍の絡みのマイナス面も殆ど感じられず、逆に弾けまくる吉澤に心奪われっぱなし。中盤のシャウトには本当に鳥肌立った。あー、モーニングのライヴで鳥肌立てたのなんて、何時以来だろう。本当に、本当にカッコよかった。そして興奮冷めやらぬまま、代表曲"LOVEマシーン"へ。後藤のパートは高橋が引き継いだようで、これも安心して聴けました。6期も楽しそうなので何より。

  折角ここまでいい流れできたのに、ここでスクリーンに"Say Yeah!-もっとミラクルナイト-"のカラオケが流れるわけですよ。スライドショーっぽい感じで、歌詞が流れて。それに合わせてみんな大声で歌うのな。まぁ観てる方の気持ちは盛り上がるんだろうけどさ普通‥‥俺はちょっと気持ちが醒めたかな。まぁここで休憩しないとメンバーもキツイんだろうけど、折角ならこの曲も生で歌って欲しかったなぁ‥‥カラオケが終了すると衣装替えを終えた15人がステージ中央に既に並んでいて、あのインダストリアル調イントロが。再び上げ上げなノリで"ザ☆ピ~ス!"が。この曲は数日前にテレビで歌っていたので、後藤パートを田中が引き継いだことを既に知ってたんですが、うん悪くないですね。保田のドスが効いたパートも藤本が的確に再現してくれてるし、みんな楽しそうだし。ひとしきり盛り上がったところで、"でっかい宇宙に愛がある"へ。この曲を15人が横一列に並んで歌う様は、ちょっと感動的かも。俺にとってこの曲は「モーニング娘。版ゴスペルナンバー」なんですよ。"I WISH" があって、この曲があって、そして"そうだ!We're ALIVE"へと繋がっていくという、非常に重要な曲なわけ。テンション的には確かにちょっと落ちるのかもしれないけど、それを気持ちでカバーしてる感じ? 勿論それは十分伝わってきました。そして本編最後はバカバカしいくらいに盛り上がろうってことで、"ここにいるぜぇ!"。15人がポゴダンスする様は圧巻。それまで横ノリ系がずっと続いてたので、急に縦ノリに変わったことでちょっと違和感はあったものの、踊っちゃえばこっちのもの。こっちも汗だくになって最後まで気持ちよく踊らせていただきました。

  本編が終わり、アンコールを求める声がどれくらい続いたでしょうか。ちょっといつもよりも長めのインターバルで15人が戻ってくると、アーミールック的な衣装を着てるんですよ。矢口なんかは首にめっちゃ長いマフラー巻いてたり、飯田は頭に海賊みたいにタオル巻いてたりして。本来ならここで "AS FOR ONE DAY" を歌うはずなんですが、この横浜公演から11月にリリースされる新曲"Go Girl ~恋のヴィクトリー"を初披露してるんですね。で、この曲なんですが‥‥う~ん、ライヴ観る前にちらっと聞いてた通り、確かに微妙な曲なのね。なんつーかこれまでだったらシングルのカップリングに回されるような曲というか。全然メロディーにフックがないのね。これまでのシングル曲って良くも悪くもどこかしら引っ掛かるフックとなるメロディーがあったのに、この曲にはそれが感じられない。いや、もしかしたらフルコーラスで聴いたら違うのかもね。"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"以降のシングル曲ってテレビサイズで聴くとメチャメチャ継ぎ接ぎ感が強くて違和感が残るものばかりだったでしょ。無理矢理繋いでるような。今回の曲にもそんな感じは確かにあるんだけど、それにしてもねぇ。あ、でもね。バックトラックに関しては良いんじゃないかと思いましたよ。カン紺藤と同じ流れにあるダンスチューンで、ユーロビートというよりはレイヴというか。音の作りがカン紺藤の方がよりミニマルっぽい印象があるけど、こっちは明らかにアリーナで鳴らされることを前提として作られてるサウンド/音作りだなぁと感じたし。カン紺藤がジュリアナ向けなら、モーニングは「WIRE」等の万単位アリーナ向けというか。そういう意味で「レイヴ」っぽいかなと。まぁあれですよ。クリア音源でフル試聴してちゃんとした判断を下したいと思います。

  正直なところ、これなら "AS FOR ONE DAY" を聴きたかったなぁと思ったよ。モーニングにはもはや「一般受け」とかそんなのを気にしない歌を歌って欲しいかったのに。そういう路線はさくら組やおとめ組でやってるんだから、もう一度当たって砕けろ精神でバカバカしい曲に挑戦して欲しかったんだけど。ここにきてつんく♂の悪い癖が出たかな?

  最後の曲の前に全員が一言ずつMC。安倍の番になって、自ら来春の卒業に触れるんだけど‥‥そうか、「15人のモーニング娘。」としてはこのツアーがラストになるのか。そして横浜アリーナはデビューイベントをやった場所でもあるわけだ。そういう思い出深い場所で「モーニング娘。」のツアーとして回れたことが彼女にとってとても感慨深く、そして感動であるらしく、MCの途中で感極まってきちゃってね‥‥アホみたいだけど、こっちまでもらい泣きしちまったよ。もう泣かないと決めたはずなのに‥‥俺にとってある意味、今日の横アリライヴは「なっち卒業ライヴ」なのかもしれないなぁ。ハローのライヴで最後だったとしても、やっぱりこういう風に感動できないかもしれないし(いや、逆に中澤や後藤といった卒業生を含むメンバーに囲まれて卒業していくというのも、ある意味泣ける状況下なんだけどさ)。ここまでのライヴもいろいろ思うことはあっても総合的には本当に楽しめる内容だったし、そこにこの涙が加わってしまったら‥‥ある意味自分にとっては‥‥ねぇ? あ、加護が目をこすってる。泣いてるのか? このまましんみりモードに入っちゃうのかと思ったら、続く高橋が台本通りのネタをかまして場を台無しにしてくれたお陰で、また笑顔に戻ることができました。ありがとう、高橋! その後も誰も安倍卒業に触れることなく、「ツアーの中の、数あるライヴの1本」へと戻っていったのでした‥‥

  さぁ、本当の最後。俺が味わう「15人娘。」単独ライヴ、最後の最後は‥‥やっぱりこの曲だよな、という"恋愛レボリューション21"。もう我を忘れて踊りまくり。左右の客にぶつかりまくってたんだけど、全然お構いなし。誰のためでもなく、ただ自分が楽しいから、気持ちいいから踊るだけ。あー何か踊ってて汗だか涙だか判んないけど、目から何かが出てるよ。あーそんなの気にしてらんないって! 一緒にジャンプして、一緒に踊って、一緒に歌って。そうやって約2時間に及ぶモーニング娘。のライヴは終了したのでした。

  途中で述べた通り、今回のツアーは内容的に「モーニング娘。の総決算」と呼ぶに相応しい内容だったのではないでしょうか。勿論、他にも歌うべき曲、歌って欲しい曲は沢山ありますよ。ここに "真夏の光線" や "I WISH" が加われば本当に最強のセットリストだったでしょうし、セカンドアルバムから曲を持ってくるならサードからも持ってこい!とか、カップリングでも隠れた名曲は沢山あるぞ!とか、言い出したらきりがないわけで。そういう意味ではこのくらいがバランス的にも丁度よかったのかな、と。今後行われるさくら・おとめ各公演では恐らく今回のツアーで試したこと(初期の曲への反応)を活かした選曲になるでしょうし、そういった面からも、ただ過去を顧みるだけでなく、その先を見据えているんだろうな、とも取れるわけで。去年の夏コン辺りからちょっとマンネリ化しつつあったセットリストにこういったテコ入れがされたことは、ファンにとってはむしろ喜ばしいことなんじゃないですかね?

  終始感じてたことですが、やっぱりモーニング娘。は安倍なつみあってこそのグループだな、と。いくら石川が頑張っても田中が新興勢力としてメキメキと実力を付けてきても、最後に目が行くのは安倍なんですよね。今後、モーニング娘。がどうなっていくのか、全く想像がつきませんが‥‥少なくとも、彼女が卒業するまでは俺、まだまだモーニング娘。のことが好きでいられそうです。そう実感させるだけの、本当に良いライヴだったと思いますよ。


[SETLIST]
 -OPENING : リリパット王国-
01. シャボン玉
02. Do it! Now
 -MC-
03. そうだ!We're ALIVE
04. 好きで×5
05. サマーナイトタウン [5期+6期]
06. 好きな先輩 [亀井・田中・道重]
 -コント : 飯田・矢口・吉澤・小川・田中・亀井-
07. 22歳の私 [安倍なつみ]
08. 浮気なハニーパイ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
09. 常夏娘 [ココナッツ娘。]
 -コント : 安倍・石川・紺野・新垣・道重-
10. ブギートレイン'03 [藤本美貴]
11. Crazy About You [ミニモニ。]
 -バスケ挑戦コント : ミニモニ。・藤本-
12. モーニングコーヒー [安倍・飯田]
13. 抱いて HOLD ON ME! [安倍・飯田・矢口・石川・吉澤]
14. Mr.Moonlight ~愛のビックバンド~
15. LOVEマシーン
 -カラオケ: Say Yeah!-もっとミラクルナイト--
16. ザ☆ピ~ス!
17. でっかい宇宙に愛がある
18. ここにいるぜぇ!
 -Encore-
19. Go Girl ~恋のヴィクトリー
 -MC-
20. 恋愛レボリューション21



▼モーニング娘。『モーニング娘。コンサート2003“15人で NON STOP!”』
(amazon:国内盤Blu-ray

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