2003/12/30

BUCK-TICK : THE DAY IN QUESTION 2003@日本武道館(2003年12月29日)

 昨年から今年にかけて、自分が十代の頃に愛したバンド達を観る機会が非常に多くなってます。いや、意識的に観るようにしてるんだろうけど‥‥再結成にしろ延々続けてきたにしろ、同じメンバーだろうが全然違うメンバーだろうが、とにかく変わらずに「そこ」にいてくれるという現実。これが素直に嬉しく思うわけですよ。SOFT BALLETにしろ(ま、彼等はまた凍結してしまいましたが)ZIGGYにしろ、Theピーズにしろ、LA-PPISCHにしろ、KENJI & THE TRIPSにしろ、そしてこのBUCK-TICKにしろ。20年近く前と同じ舞台で戦っていてくれる現実。これが良いわけですよ、自分にとっては。

  特にこのBUCK-TICKの場合、メンバーチェンジもないまま20年近く走り続けてきたわけですから。デビュー前から知ってる存在、一時期は離れていたものの、この1~2年の間に再び彼等に興味を持ちだし、気づけば「ライヴ観てみたいなぁ」と思っていた。そこに今回、うちのサイトのビジターさんから「ライヴ行ってみませんか?」とのお誘いが。行かないわけがないじゃないですか! このチャンスをずっと待ってたんですよ!!

  ご存じの通り、ここ数年彼等の年末ラストの武道館公演は、通常のツアーとは異なるセットリストで、意外な曲(過去殆ど演奏したことのないような曲、初期の曲、ちょっと前のアルバムの曲等)をバンバン演奏する、いわば「ファン・サービス」的内容なわけ。しかも例年は1日だけなのに、今年に限っては2日間、更にその2日共に別内容というんだから‥‥そりゃ行くしかないでしょう!

  自分が最後に彼等のステージを観たのは、多分「狂った太陽」のツアーだった記憶が‥‥つまり'91年頃‥‥12年以上経ってるわけ。その間、テレビに出演する彼等の姿は可能な限り目にしてきたつもりだけど‥‥やはり不安と期待が入り交じり、どういう風に反応していいものか‥‥

  会場は日本武道館。ここに来るのも随分と久し振りのような気が。多分3年振り!? 席は2階席だったけど、非常に観やすい位置だったので問題なし。ステージセットは非常にシンプルそのもので、舞台には前方にマイクやら機材と、両脇に花道があるのみで、後方の高台にドラムとベース、そのバックには黒幕と大型の照明のみ。本当に何のギミックもなさそう(見る限りでは)なシンプルさ。逆にこの手の込んで無さが「今日は曲で勝負する」という意気込みを感じさせられて、ますます期待してしまうじゃないですか。

  この日はCSで生中継があるということで、ほぼ定刻通りのスタート。会場が暗転し、不気味なSEが流れる中、メンバーが登場。それぞれ、てんでバラバラな衣装(リズム隊は如何にもな格好、ギターの星野はちょとだけラフな服装で、今井は上下赤のスーツ、櫻井は白のスーツに白い帽子、更に血染めの白いロングコート)‥‥この日、途中のMCで櫻井が言っていた通り、本当に「衣装もバラバラ、選曲もバラバラ」という言葉通りのステージがこの後繰り広げられるわけです‥‥

  だってさ、いきなり "FLY HIGH" よ!? 前日、本当に久し振りに「HURRY UP MODE」を聴いてたんで、マジでビックリ。うわー、なんじゃこりゃ!?って感じ。で、その後に最近の "LIMBO" ときて、中期の "Deep Slow"、また新作から "Mona Lisa"。ビートロック、デジロック、ダークでエレクトロ臭のするゴス、ポップなメロディ、ヘヴィな音像‥‥一体どれだけのバンドがこれを一本筋を通して説得力持って披露できる? この凄み/魅力こそがBUCK-TICKの16年の重みなんだな、と再認識。いやー、素直にカッコイイと思ったよ。

  その後も飛び出す楽曲はここ数作からの曲に旧曲を交えつつ、とにかく彼等にしか出来ない世界観を我々に提示し続けました。終始「手扇子」で応えるファン、ただひたすら踊り狂うファン、ただ呆然とステージを見つめるだけのファン(男性に多し)‥‥反応の仕方はそれぞれだけど、ただひとつ言えるのは‥‥それだけ人を惹き付ける魅力を持ったバンドであり、そういった楽曲を20年近くに渡って作り続けてきたんだな、と。本当に圧巻の一言。

  シンプルなステージングと書いたものの、実は途中でちょっとした仕掛けがあったり。何の曲の時だったかは忘れたけど、ステージ真ん中(ボーカル立ち位置の真後ろ、ドラム台の前)の床から突然炎が上がり、それをバックに櫻井がダークでムーディーな曲を歌うという演出があったんですよ。会場の照明は櫻井への赤いピンスポットのみで。とにかくその絵を観れただけでも今日は来れてよかった、と思えるようなシーンで。当日、CS放送で観た人はどういう感想を持ったんでしょうね?(つうか画面を通して見るとどういう風に見えてたのかが気になるところ)

  その後も今井ボーカルの曲があったり、懐かしの "ANGELIC CONVERSATION" で失禁しそうになったり、これまた愛着のある "さくら" のイントロで今井がサラッとYMOの "Firecracker" のフレーズを弾いてみせたり(両曲のイントロ、何となく似てるよね?)、これまた失禁ものの "EMPTY GIRL" では途中で今井が "お正月" を弾き始めて、それに合わせて櫻井が「早く来い来い‥‥エンプティーガールッ!」て歌ったり、とにかくレアなものを観れた/聴けた気がします。確かに "JUST ONE MORE KISS" や "悪の華" や "SEXUAL XXXXX!" みたいな大ネタはなかったものの、それでも終始多う存分楽しめました。だってさ、本編ラストが‥‥俺内BUCK-TICKベストソング上位5曲に入ってる "鼓動" ですからね。こういう曲で終わるってのは賛否両論あるとは思うんですが、俺は面白いと思った。歌い終えると、まだ演奏途中にも関わらず深々とお辞儀をしてステージを去る櫻井。他のメンバーも演奏が終わると素っ気なくステージを降り本編終了。当然アンコールを求める拍手。久し振りにアンコール時に「アンコ~ルッ!」っていう掛け声、聞いたよ。

  意外と早めに戻ってきた5人。今度は櫻井、白い衣装の上に黒いコートを羽織って登場(聞くところによると、前日は全身黒尽くめだったそうで)。最新シングル "幻想の花"、そのカップリング曲 "ノクターン -RAIN SONG-" というダークでムーディーな2曲を歌い、いよいよアンコールラストとなる名曲‥‥これも俺内BUCK-TICKベストソング上位5曲に入ってるんですが‥‥ "JUPITER" の登場。すると、天上から雪が降り始めたんです。多分、泡を発生する装置だと思うんですが、青白いライトと共に、見事にこの曲を盛り上げる演出。幻想的なこの名曲にピッタリでしたね。本編/アンコール共々、こういったスロウでムーディーな曲で終わったことに異論を唱えるファンが多いとは思うんですが、てんでバラバラな選曲なわりには非常に完成し尽くされたステージだな、と思いましたね。万人を満足させることは不可能に近いとは思いますが、少なくとも12年振りに観た俺は感動したし、みた観てみたいと思った。そして改めてこのバンドの凄みを体感できて嬉しかった。それだけで十分なんですけどね‥‥(って何回も、何十回も観てる人からすると、そうもいかないんでしょうね。気持ちは理解できますけど)

  ほぼ2時間というボリュームで、確かに知らない曲(ここ数作の、新作以外のアルバムの曲)とかあったものの、それでも存分に楽しめたのはやはり彼等の魅力によるものなんでしょうね。勿論そこには「BUCK-TICKが好き」という大前提があるわけですが。いやー参った。ホントいいバンドだわ。良い意味で、デビュー時から全く変わってないしね。音楽的にはその時代その時代でいろんな要素を吸収しているものの、その根底にあるモノは結局ずっと変わってない。だからこそ、インディーズ盤の曲から最新作の曲までを一直線上に並べて披露することができる。「てんでバラバラ」とはいうものの、そこには密接な繋がりがちゃんと存在していることが素人目にも理解できたし、それを古くさくなく、今のバンドとして提示することができる。最初に名前を挙げたバンド達が今現在も活躍できるのは、この現役感覚がちゃんと備わっているから、今も変わらず魅力的でいられるんだなぁ‥‥そう感じずにはいられない夜でした。


[SETLIST]
---SE---
01. FLY HIGH
02. LIMBO
03. Deep Slow
04. Mona Lisa
05. 女神
06. MISTY BLUE
07. パラダイス
08. SANE
09. 密室
10. ミウ
11. Sid Vicious ON THE BEACH
12. 疾風のブレードランナー
13. Baby, I want you
14. ANGELIC CONVERSATION
15. さくら
16. EMPTY GIRL (inc.「お正月」)
17. 鼓動
---encore---
18. 幻想の花
19. ノクターン -RAIN SONG-
20. JUPITER

投稿: 2003 12 30 12:00 午前 [2003年のライブ, BUCK-TICK] | 固定リンク

2003/12/15

メロン記念日 ~'03クリスマススペシャル 超渋メロン~@渋谷公会堂(2003年12月14日 昼公演)

  今年最後のハロプロ系ライヴとなったのは、メロン記念日。しかも「クリスマススペシャル」と銘打った、東京で2日間・計3回しか行われない本当に貴重なライヴに参加することができました。今回は前日に行われた初日の模様をネット上で調べることなく参加したので(というより、家にいなかったんですが)、セットリストが全く予想できない状態でした。ホント、久し振りにドキドキしながら席に着きましたよ。

  会場となったのは、渋谷公会堂。ロック系のライヴでここでやることが一時期、ある種のステイタスですらありました。何故今回、メロンのライヴがオールスタンディングの会場ではなくて席付きの、こういった名だたる会場で行われることになったのかは判りませんが、個人的には感慨深いものがあります。「あー、メロンも渋公3公演を瞬時にソールドアウトにすることができるようになったんだ‥‥」ってね。

  自分の席は2階席のかなり後方。上からステージを見渡すことが出来るって意味ではいいポジションかもしれませんね。メロンに関してはスタンディングと椅子席会場を交互に行ってる感じで、両方の楽しみ方も判ってきたし、そしていろんな見方ができるのでこういうのは実は有り難いんですよね、俺からすると。

  開演前の客入れS.E.は洋楽クリスマスソング集。俺が入った時はブライアン・アダムスの曲が流れていて、スタート直前にはWHAM!の定番曲。ほぼ定刻で暗転して、派手なオープニング・ミュージックが‥‥ってこれ、聴き覚えあるメロディだな‥‥ってあれか! その派手なブラス風ミュージックはそのままあの曲へと続いていきます‥‥そう、1曲目は意外や意外、"ガールズパワー・恋するパワー" でした!! シングルのカップリング曲から始めるのか‥‥正直驚いたよ。けど全然違和感なし。むしろこういうのを待ってたんだよね、メロンのファンはさ‥‥多分こういう始め方って、他のハロプロ系では無理なんじゃないかな‥‥オープニングからいきなりヒートアップして、俺も終始踊りっぱなし。それにしても今日の会場、暑い! 客の熱気なのか、空調のせいなのか‥‥ライヴハウス並みの不快指数だわ、こりゃ。2曲目はアルバム曲 "ANNIVERSARY"。残念ながらショートバージョン。この曲の時に気づいたんだけど、斎藤の動きがちょっと悪いような気がしたのね。いつも派手なアクションで俺を虜にする斎藤が‥‥ダンスのキレ悪いし。そしたらさ、この曲が終わった時のMCで言うわけよ、斎藤が。「持病の腰痛が悪化して、いつもみたいに派手に踊ることができません」って。軽いショックを受けたね。うわぁ‥‥って。先日の運動会でも前日の仕事で足を挫いたってことで競技に参加してなかった斎藤‥‥何だか凄く悪い予感がしちゃったよ。まぁその分今日は歌とセクシーでカバーするから!ってことなので、大丈夫だと思うんだけど‥‥

  3曲目は最新シングル "かわいい彼"。この曲のサビ部分で、斎藤が胸を揺らさんばかりの勢いで踊るんだけど、この日はそれも観れず終い。あー俺あのパートのダンスがすっげー好きだったんだけどなぁ‥‥とにかくその「腰痛」と聞いた後から、ずっと意識して斎藤を見ていたんだけど‥‥やっぱり辛そうなのね。ダンスのキレの悪さは言うまでもなく、動きも小さいし、凄く腰をカバーして動いてるのが見て取れるし。最悪の場合だと、ダンスが他の3人より遅れてる時すらあったからね。けどね‥‥そんな斎藤をカバーせんとばかりに村田がいつも以上に‥‥そう、この人のダンスもいつも観てて気持ちいいんだけど、この日は特に振りが大きくて、気づくと目を奪われる瞬間がかなり多かったです。あと柴田な。柴田の歌、すっげー成長してやがんの。ホントにフロントマンらしく成長しやがって‥‥斎藤は言うまでもなく、本当に歌でカバーしてる感じだったんだけど、この日4人がユニゾンで歌うパートで何度か「おおっ、誰の声だこれ!?すっげーいい声してるな??」って思う瞬間があって、実はその大半が柴田だったというね(残りは斎藤と村田でした。大谷はこの日、PAのせいでしょうか、音量が小さめだった気がするんですよね、残念ながら)。ま、柴田についてはまた後程書くとして‥‥4曲目はアルバムから "眠らない夜"。前回のツアーではやってなかったので、いい選曲かも。

  再びMCを挟んで5曲目は "Wa!かっちょEなッ!"。如何にもメロンらしいファンキーなロック・チューンなんだけど‥‥ふとここで気づくと、ここまでの選曲、最新シングル以外は全部シングルのカップリング曲とアルバム曲なんだよね。ある意味すっげーチャレンジだと思うんですが‥‥ライヴのサブタイトルに「超渋メロン」ってのがあったけど、これが意味するものがこのセットリストなんでしょうか? 既にシングル11枚リリースしてるユニットですよ、にも関わらず1曲目はカップリング曲、頭5曲中4曲をノン・シングル曲で固める。何だかメロンを象徴するセットリストだよなこれ。アルバム出てから1年近く経っちゃったから、別にアルバムをプロモーションする意味もないのにこの選曲。それが許されるのがメロンなのかもね。

  たださ、今回残念なこともあって。それはフルコーラスで歌われる曲がかなり減ったこと。曲数を増やす為の措置だと思いたいんだけど、このパートで歌われた4曲中3曲("Wa!かっちょEなッ!"、"告白記念日"、"夏の夜はデインジャー!")がショートバージョンだったんだよね。特に後者2曲は2コーラス目の歌詞が好きなもんで‥‥残念。なのにまたまたカップリング曲 "夏" はフルコーラスで歌われてしまうという。メロンらしいや。斎藤を除く3人は後方にある高台に昇って歌い踊るんだけど、腰痛で動きの小さい斎藤はステージ中央で簡単なダンスをしながらひとり歌うという状態。まるで斎藤がフロントマンで他の3人がバックメンバーみたいな関係‥‥なんだけど、そのバックの動きがとにかく派手で、必ずそっちに目が行っちゃうのね。そういう意味では斎藤へのフォローは見事に成功してたんだろうね。俺も「斎藤大丈夫か!?」って気になってたの、前半のうちだけだもんなぁ。気づくと柴田や村田に目を奪われてたし。で、その後斎藤に目が戻る時は決まって歌の上手さに驚いてなんだけど。なんかバランス良かったのかもね、今回は。

  一旦メンバーが袖に引っ込んで、ステージ上方から幕が下りてきて、お馴染みVTRタイム。クリスマスケーキをみんなで作りましょうという写真劇みたいな感じ。で、ケーキが完成したところで幕が上がり、幕の向こうには作り物のデコレーションケーキが。その影や袖から4人がカラフルなドレスを着て現れ、「クリスマススペシャル」らしく "きよしこの夜" をしっとりと歌います。確かに、彼女達がこういうスタンダード曲を歌う機会、そしてそれを聴く機会なんてそうはないから、これはライヴに来た人だけへのクリスマスプレゼントだわな(ま、時季はずれの来年2月にはこの日の模様がDVDになって発売されるそうですが)。しっとりメロンを堪能した後は、色っぽい "MI DA RA 摩天楼"。斎藤はさっきよりも頑張ってダンスをしてくれたりで、胸が熱くなってきたよ。そうそう、この日の村田は常にメガネっ子だったんですが、ここのパートでは大きめのメガネ(サングラス?)をカチューシャのように頭にのせて踊ってたのね。けど "MI DA RA 摩天楼" の時、ダンスが激しくてメガネがずれてきちゃうわけよ。で、村田。頭からメガネをとって、さりげなくそのメガネをステージ袖にさっと投げたわけ。もうね、その姿が最高に格好良くてさ。惚れた!マジで!

  4人が再び袖に引っ込むと‥‥聴き覚えがあるんだけど、絶対にメロンの曲じゃない曲のイントロが‥‥ビックリした。第3期タンポポ唯一の曲、"BE HAPPY 恋のやじろべえ" ですよ! 歌うは柴田と大谷。二人であのダンスをするわけですよ。そして交互に歌うのね‥‥バックトラックからは新垣や紺野の声がするものの、歌ってるのは間違いなく柴田と大谷。こりゃホントにスペシャルだわ! 意外な曲の登場に驚き興奮し、そして感動する俺。いいもの見せてもらったよ。とすると‥‥斎藤と村田は‥‥やっぱり柴田がいるからタンポポなわけで‥‥斎藤ならやっぱROMANSかな‥‥村っちがラップ!?‥‥と勝手に思い込んでたら、ラガマフィン風のイントロが‥‥おお、今年のシャッフルユニット、11 WATERの "BE ALL RIGHT!" か! これも確かに意外だけど‥‥考えてみりゃメロンの4人中3人(柴田・村田・斎藤)が11 WATERだしな。これも嬉しい誤算で、終始歌い踊りっぱなし。今年の夏ハロコンは行けてないから、この曲を生で聴くのは勿論初めて。しかも村田と斎藤の歌を存分に堪能できるんだから、これは嬉しいよ。斎藤も無理して一生懸命踊ってるわけさ。時々村田とアイコンタクトを取りながら、互いにニコニコしてさ。観てるこっちも笑顔を沢山貰ったよ。ありがとう!

  ここで一旦クールダウン。セクシーなミドルチューン "チャンス of LOVE" を挟んで、ライヴ初登場の "二人のパラダイス"。ホンキートンク調ピアノがメインとなるブギーナンバーなんだけど‥‥CDだとアレンジの緩さが目立ってたのに、ライヴで聴くとそんなに悪く聞こえないのね。多分大音量で音が割れてる分、ローファイなイメージが増長されて、より格好良く聞こえたのかな、と。まぁ勝手な思い込みですけどね。元々メロディは悪くない1曲だし、メロンのパフォーマンスが加わることで更に見応え・聴き応えがアップしてて、個人的にイメージがガラリと変わりましたね。うん、良いと思った。後で聴き返してみようっと。

  再びVTRタイム。4人がパーティーに行く準備をしながらコントを挟むといったもの。で、最後に香水を振りまく‥‥そう、そのまま感動的な "香水" へと続くわけです。もうね、ここからが怒濤の流れ。柴田の歌がね、本当に最後まで安心して聴いてられたのって、多分今日が初めてじゃないかな。いや、夏ツアーの時も結構頑張ってたけど、この日はそれ以上。俺 "香水" 聴いて泣きそうになったもん。いや、今までもこの曲ではウルってくる瞬間が何度もあったんだけど、特にこの日は格別でした。そしてアッパーなスカチューン "遠慮はなしよ!" では斎藤も頑張って右へ左へと動き回り、客も一緒になってジャンプしたり‥‥あーもうこの辺りになると記憶が曖昧。本当に熱くて、そして暑くてさ。更に煽るように "さぁ!恋人になろう" と "This is 運命" のコンボ攻撃でエンディングですよ!? 去年のファーストライヴを彷彿させる流れですが、あれ以上ですね今日は。もうね、ステージ上の4人、腰痛とかそんなの全然関係なし。斎藤も頭振って何時も通り踊ってるし(けどちょっと控え目に)。柴田の煽りも上手くなったなぁ、とか、村っちの動きがホントにカッコイイなぁ、とか、大谷‥‥痩せろよ、とか。椅子席だったお陰でボディサーフは今回観れなかったけど、それがなくても十分過ぎる程に盛り上がりましたよ。もうメロンが引っ込んだ頃にはクタクタだったもん。俺、最近のハロプロ系ライヴではただひたすら踊るだけなのね。サイリウムも持たないし、PPPHやお約束の合いの手も入れない。ただただひたすらダンスするのみ。多分周りから見たら嫌なタイプの客なんだろうけどさ、やっぱりライヴって個々の楽しみ方があるはずだし。それを再認識してからは俺、最初の頃みたいな踊り方は止めたのね。だから会場で俺を見かけても、そっとしておいてください‥‥

  アンコール1曲目は、今や代表曲のひとつと呼べる "赤いフリージア"。全員白い衣装に赤い花やクリスマスの飾りをあしらった衣装を纏って登場。とにかくこの曲でも柴田の歌に驚かされるばかり。全然パワーダウンしてないのね。危うい箇所がひとつもなかった、と言い切ったら嘘になるだろうけど‥‥それでも殆ど気にならないレベルでしたよ。ラストの柴田ソロパートも安心して聴いてられたし。いやー、この1年で本当に成長したのは実は柴田なのかもしれないね。勿論全員が全員、いろんなことを経験して、あるメンバーは課外活動で、あるメンバーはソロとして他の仕事をこなしたりしながら、それをメロンに持ち寄って更にパワーアップさせていく。今年は4人で前進しながらも、実は課外活動がこれまで以上にあった1年だったんだよね。ホントに頑張ったと思います。シングル4枚にアルバム、2本のツアーと今回のスペシャルライヴ‥‥ファンにとっては非常に感慨深いですよ、これら全てが。

  最後のMCでも以上のようなことについて語ったりしてたわけですが、柴田がね、妙に渋公でやることに拘ってるんですよ。ここでやるのが夢だった、みたいに言うわけよ。確かにモーニング娘。も昔ここでやってるけどさ、他に誰かいたっけ‥‥ま、まさかBOφWYか!? そういえば彼等も毎年クリスマスイブ(12/24)にはここ渋公でライヴやってたっけ。昔、「メロンをバンドに例えると、誰がどのパートよ?」みたいな話をした時に俺、メロンをBOφWYに例えたことがあったっけ。何となく、そんなことあったなぁって思い出しちゃったよ、その柴田の話を聞いた時に。

  来年の3月にまたツアーが決まり、更に来年もこのまま突っ走るメロン。この日最後に歌われたのは、今や彼女達のテーマ曲ともいえるであろう "ENDLESS YOUTH"。この曲を聴くとね、どうしても涙腺が緩んでくるのよ‥‥毎回この曲の時に泣くメンバーが現れるんだけど、さすがにこの日はもう1公演控えてることもあってか、誰も泣いてないようでした(つうか俺の位置からは遠すぎてよく判らなかっただけかも)。そうそう、今回この曲ってエンディングのアレンジが変わってたのね。クリスマス風にシンフォニックなアレンジになってまして‥‥それが非常に温かみを感じさせるアレンジで、好印象。4人のソロパートがそれぞれあって、そこでもそれぞれの個性を感じることができたし、最後の大合唱も涙が出そうになる程良かったし。今日は涙もなく、笑顔で袖に引っ込んでいった4人。俺だけ泣き損か?

  ふと時計に目をやると、既に2時間。ああ、そんなにやったんだ!?というのが正直なところ。曲数的には右のセットリストの通り、結構やってるんですよね。そのせいでショートバージョンになった曲が増えたのかな。あと、新たに削られた曲もかなり増えたね。デビュー曲 "甘いあなたの味" や異色曲 "電話待っています" が今回新たにカットされ、カップリング曲でも "恋愛レストラン" がカット。"スキップ!" は今回も復活しませんでした。そう考えると、メロンもそれだけ曲が増えたってことだもんね。選べるだけあるのに、スペシャルライヴだから「これまでライヴで披露したことないような曲」まで登場する。更に前半はハードコアなメロンヲタが喜びそうな選曲で、後半は誰もが太鼓判を押す文句なしで怒濤の展開。中盤には上記のようなスペシャルプレゼントが用意されている‥‥ライヴとしては多分、一番内容が濃かったかもしれませんね。

  あとさ、MCも良かった。「ハロプロ系のライヴは、全部台本が用意されている」ってよく言われてるわけだけど、例えば最後のMCなんて完全に彼女達の言葉だと思うのね。凄く自然体だったし、だからこそ時々まどろっこしく感じる瞬間もあったし。けど、それはそれで悪いと思わない。経験を重ねることで、もっと良くなると思うし。松浦や後藤がやってるんだもん、メロンだって‥‥ねぇ?

  いやー、今年のハローを締め括るには最高のライヴだったと思います。こういうクオリティのライヴを、来年も期待したいですね。メロンといい後藤といい、本当にいいライヴをやってくれる。今後もこの2組からは目が離せませんな!


[SETLIST]
01. ガールズパワー・恋するパワー
02. ANNIVERSARY ※
---MC---
03. かわいい彼
04. 眠らない夜
---MC---
05. Wa!かっちょEなッ! ※
06. 告白記念日 ※
07. 夏の夜はデインジャー! ※
08. 夏
---VTR---
09. きよしこの夜
10. MI DA RA 摩天楼
11. BE HAPPY 恋のやじろべえ [柴田・大谷] ※
12. BE ALL RIGHT![村田・斎藤] ※
---MC---
13. チャンス of LOVE ※
14. 二人のパラダイス
---VTR---
15. 香水
16. 遠慮はなしよ!
17. さぁ!恋人になろう
18. This is 運命
---encore---
19. 赤いフリージア
---MC---
20. ENDLESS YOUTH

※印付きはショートバージョン



▼メロン記念日『かわいい彼』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 12 15 09:52 午後 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/11/30

ELECTRAGLIDE 2003@幕張メッセ国際展示場(2003年11月28日)

  毎年恒例のELECTRAGLIDEに行ってきました。今年で4年目、毎年参加している数少ないイベントなわけですが、今年はやはりUNDERWORLDがメインとなるんでしょうけど‥‥個人的には全然盛り上がってなかったのね。というのも、この1年間で彼等を既に2度も観てるわけですよ‥‥昨年10月の単独来日@幕張メッセ、そして今年7月のフジロック初日。約1年の間に3回って正直来日し過ぎだと思うんですが‥‥新譜が出たわけでもないし(まぁ先日アンソロジー盤は出たけど既出音源がメインだしね)それにセットリスト的にも目新しさは殆どないし。そういうこともあって、俺的には今回のメインアクトはFUTURESHOCKとLFOということに。勿論他のDJ陣にも期待。

  今年はTOMATOが会場を仕切る形での初めての形体だったこともあり、かなり勝手が違ってたように感じます。まず会場がこれまでとは違う場所だったんですね(今年は去年UWがやった9~11番ホールを使用。規模としては去年以上らしい)。最初駐車場に着いてから去年と同じ会場に行ったら、静かでさ。焦ったよ。結局会場入りしたのは21時半頃。既にトップバッターのLuke VibertのDJは始まっておりました。

  では、今回も例年同様簡単に感想を書いていきたいと思います。


●Luke Vibert (DJ STAGE)

  名前は聞いたことあったけど、当然初めてDJプレイを目の当たりにしたわけでして。ノリのいいブレイクビーツが中心といった感じで、最初はビール呑みながら様子見。終盤にかけてかなり上げ上げの選曲で、結局こちらまでノセられてしまいましたよ。どことなくエレクトロニカの香りもするバキバキのサウンドで、個人的には好み。今度音源聴いてみようって素直に思いました。こりゃいいわ。


●COLDER (LIVE STAGE)

  今年は同じフロアにステージがふたつ用意されていて、交互に演奏される形態。これならひとつも見逃すことはないわな。Luke VibertがDJステージでプレイし終わった後、中央にあるライヴ・ステージでCOLDERの演奏がスタート。バンドなのね、この人達。非常にダウナーで緩い曲調で、ちょっと踊るには違うかなという印象。後方で座って眺めてました。途中、スピーカーから全く音が出なくなるというトラブルがあったけど、それとは関係なしに‥‥盛り下がってたような。アッパーな曲もあるにはあったけど、所謂ロックバンドが「ちょっと同期モノ取り入れてみました」感は最後まで拭えませんでした。うん、完全にロックですよ、こやつらは。正直、今年の出演者の中では一番ピンとこなかったかも。音源聴いてみたいとも思えなかったし。


●FUTURESHOCK (DJ STAGE)

  今年リリースされた「PHANTOM THEORY」もなかなかだったので、かなり期待してたFUTURESHOCKなんですが、最初彼等がDJステージだと聞いて「‥‥ライヴじゃないんだ!?」と思ったものの、ああ、別にライヴステージでやる必要性ないもんな‥‥だってメンバーふたりがノートPCとミキサーを持ち寄ってやるだけだもん。PCに全部入ってるもんね。納得。

  肝心のステージですが、もう最後までノリノリで最高でしたよ。勿論前述のアルバム中心なんですが、いろいろアレンジを変えたり、1曲目 "Statikman" を最初と最後にプレイして(勿論アレンジ変えて)盛り上げたり等、いろいろ工夫が見れる内容でした。何よりも、最後までアッパーに攻め切った点は評価に値するんじゃないかな、と。多分UW目当てで会場に足を運んだ人にも十分アピールしたんじゃないでしょうか?


●Darren Price (LIVE STAGE)

  昨年のUW単独公演でも来日したDarren Priceは、今回もUWまでの繋ぎ的役割を存分に果たしてくれました。正直45分だけってのは勿体ないと思う。だって、UWまで待ちきれないって奴らを終始踊らせまくって、しかも完全に持ってっちゃってた気がするしさ。俺も昨年のDJプレイが気持ち良かっただけに今年も期待してたんだけど、やっぱり良かったしね。出来ればどこか狭いハコで存分に踊りたい。何か「寸止め」感漂うセットでしたね。


●UNDERWORLD (LIVE STAGE)

  さぁ、問題のUWですが‥‥正直、過去3回観てますが(これで4回目)‥‥今までで一番良くなかったかも。いや、2000年のエレグラよりは良かったかな‥‥セットリスト的には可もなく不可もなくといった感じ。セットリストにある「new song」ってのは所謂繋ぎ的インタールード。ま、個人的にはゾクゾクっと来る瞬間は何度かあったんですが。例えば "Rez" のフルバージョンとか、"Juanita / Kiteless" 冒頭でのカール・ハイド のブルースハープとか。「ロックンロール・テクノ・バンド」という表現が正にピッタリだった瞬間。その後に訪れる "Kiteless" でのキラキラしたシンセサウンドには正直持ってかれたしさ。その後アッパーな曲が延々続いたのも今回の特徴かも。"Two Months Off" は去年の単独公演よりも遙かに良かったと思うんだけど‥‥今回、カールの声って全然出てなかったと思いません? 途中、ホントに酷いと感じる瞬間が何度もあったけど、ま、歌を聴かせる形体ではないのでそこまで気にする必要があるのかどうかは別ですけど‥‥

  でもね、やっぱ "King Of Snake" とか "Moaner" とかやられると、やっぱね‥‥燃えるわけですよ。あと "Dinosaur Adventure 3D" とかさ。そう考えると‥‥本当に上げ上げの選曲だな、これ。本編最後の "Born Slippy" は「NUXX」と「2003」バージョンの混合といった感じ。前半はオリジナルに近いアレンジで、後半「2003」バージョンに転調する形。これはこれで格好良かったなぁ。違和感はあったけど、それはただ単に慣れてないってだけでさ。やっぱり "Born Slippy" は‥‥イントロが会場に響いた瞬間が全てなんだろうなぁ。今回何万人入ったのか知らないけど、今まで観た/聴いた "Born Slippy" の中では、確かに一番だったかも、いろんな意味で。勿論、良くも悪くもだけど‥‥

  う~ん、やっぱり見慣れてしまったせいか、有り難みも殆どなかったし、逆に周りのお客(周りがみんな踊ってる中、棒立ちでステージに見入ってる奴ら)が非常に気になって。こっちは端から踊りに来てるわけじゃない? けどそういう人達って「確認」に来てるんだよね。今売れてるUWというグループがどういう「ライヴ」をやるのかって。ほら、よくいるじゃん、ブレイクし出したバンドを「とりあえず一回観とくか?」的な奴ら。腕組みして傍観してるさ‥‥そういうのがホント多くて。で、そういう奴らに限って曲によって反応が全然違うのな。正直 "Born Slippy" と "Two Months Off" 以外には反応しないみたいな。こっちは最初っから "Rez" のイントロでウォーッ!ってなってるのにさ、冷めてやがんのな、隣りは、みたいな。何かね‥‥暫くいいや、って思ったもん。いろんな意味で。

  あ、最後に。久々聴いた "Jumbo" が良かったです。CDでも最近聴いてなかったから。染みたね、心に。


01. (new song)
02. Rez
03. Surfboy
04. Juanita (feat.Karl's harp)/Kiteless
05. Two Months Off
06. (new song)
07. Pearls Girl
08. King Of Snake
09. (new song)
10. Dinosaur Adventure 3D
11. Born Slippy NUXX/NUXX 2003
---encore--
12. Jumbo
13. Moaner


●Felix da Housecat (DJ STAGE)

  ゴメン。この時はUW終わりで客の流れがホントに凄くて‥‥一時退散してた。けど後で聞いたら‥‥凄かったらしいね。話を聞いて正直ショックでした。あー失敗した。


●LFO (DJ STAGE)

  始まった頃‥‥4時過ぎですか。既にグロッキーだったんですね、眠くて。けどこれ目当てってのもあったんで、頑張ってステージ脇の人が少ない場所を選んで踊ったり座って休んだりマジ寝したりして、存分楽しみました。

  途中、本気で寝てしまったんですが‥‥ホントに音がぶっとい! バキバキいってて、UWとは全然違うわけですよ(そう、今回のUWは音の悪さ/ショボさも非常に気になりました)。映像も結構笑えたし、これをマーク・ベルひとりでやってるってのがホント凄い。PCに向かってひたすら何かやってるオッサンというビジュアルイメージからは想像出来ないバキバキ・サウンド‥‥ああ、これが「エレクトロニック・ミュージック」っていうもんなんだ‥‥って素直に思う瞬間が何度かありましたが、ホントそんな感じ。純粋に気持ち良くてカッコイイ。過去のアルバム2枚はそれこそ何度聴いたか判らない程でしたが、改めてこうやってライヴで体感して更にその凄さに気づかされたという。いやーいいもの観させていただきました。ホント職人芸。是非単独で再び味わいたいものです。


●2manydjs (DJ STAGE)

  LFOが終わったのが5時半過ぎ‥‥そのまま反対側のDJステージから日本語のMCが‥‥2manydjsも勿論初めて体験。SOULWAXのメンバーだというのは知ってたんですが‥‥なんじゃこりゃ!?ってな感じの攻めまくりDJスタイル。ゴッタ煮スタイルで、ロックあり、R&Bあり、テクノあり‥‥ホント、何でもあり。途中友人と別れてロッカーに荷物を取りに行った後、ステージ脇まで行って結局6時頃まで踊ってたんですが‥‥笑ったね。聞くところによると、俺が帰った後にはNIRVANAはあるはビヨンセはあるは、最後には西城秀樹の "ヤングマン" まで飛び出す始末だったそうで‥‥畜生!でも7時過ぎまでは正直無理、無理だってば!


  という感じで、今年も最後まで楽しんで来たわけですが‥‥正直なところ、過去4回の中で一番微妙だったかも。原因はUWとそれに伴うお客ですか。ホント、UWが始まる前と終わった後の客層の違いが激しすぎる。特にLFO~2manydjsまで残ってた奴らはまだいいとしても、UW終わりで会場を出てった奴ら‥‥ホント多すぎ。テクノのパーティーに来てるというよりも、普通にオールナイトのライヴイベントに来てる感覚なのかしら。何か興醒めする瞬間がホントに多かったよ今年は。

  まぁそうはいっても、LFOであったりFUTURESHOCKであったり、Luke Vibertや2manydjsといった人達は本当に良かったので、結局は行って正解だったわけですが。でもなぁ‥‥ホントUWは暫くいいやって思ったもん。観てない人には申し訳ないけどさ。

投稿: 2003 11 30 05:33 午前 [2003年のライブ, ELECTRAGLIDE, Futureshock, Underworld, 2 Many DJ's] | 固定リンク

2003/11/23

HELLO! PROJECT SPORTS FESTIVAL 2003 IN TOKYO DOME ~日本の女の子は、音楽と体育です。~@東京ドーム(2003年11月22日)

 うーんと、運動会です。正直レポートの必要があるのか、そしてその需要があるのかどうか書いてる本人にも判りませんが、まぁ形として残しておきますか。来年もあるだろうし、その時の参考にでもなればなぁ、と。

  凄いですよね、今年は。大阪ドームと東京ドームで各1回、しかも両方ともそこそこ入っていたようだし。俺が行ったのは東京ドームだったんですが、所謂スタンド席が8割前後埋まってた感じでしたしね。野球の時と同じような感じで、アリーナ部分(ま、野球のグラウンドですけどね)を運動会用のグラウンドとして使用するので、アリーナ席一切なし。それでもフルで入れば5万5千人とかでしょ、東京ドームって。仮に7~8割入りだとしても‥‥ほぼ4万人前後(一応公式発表は約4万5千人。本当だとしたら上出来すぎ)。チケット代が通常のコンサートよりも安く抑えられ(通常のハロー!プロジェクトだと7千円強。今回は3,800円)、ハロー!のメンバー勢揃いでしかも最後にはライヴまでやるという豪華振り。そりゃいつも行かない(行きたくても行けない)ような親子連れやカップルなんかも行くでしょう(実際、結構目についたしね)。

  で‥‥競技の感想とかも聞きたい? じゃあちょっとだけ書きますわ。各種目毎に箇条書きしてきますね。

<<開会式>>
・横一列に総勢44名(キッズが1人風邪で欠席)が並ぶ。思ったよりも圧倒感なし。
 ドームがデカイから?
・ミキティ、相変わらず足をブラブラしてるし(それを双眼鏡で確認する俺)
・小川、辻、藤本辺りに目が常に行ってました。つうか観てて面白いし
・個人的な趣味から言わせて貰うと、完全にブルーなんですよね今回。
 あ、矢口はオレンジ‥‥
・ごっつぁん、髪切った?
・何で斎藤さんだけジャージ着てるの?(怪我して競技は欠場)
・久し振りに圭ちゃんを生で観て、一安心。元気そうだウン。
・双眼鏡で端からズラーッと眺めてると、みんな細くて華奢なのね。
 薄着になって改めて思った。
・そんな中、小川と加護とよっすぃーは(ry
・嫌でも目立ちます、遠目に見るとこの3人は。

<<60M走(予選)>>
・4人くらいずつで一組。最初の方にキッズなんだけど、何故か第1組に道重の姿が‥‥
・更に第2組になっちが。スタートの仕方が「めちゃイケ」同様で、みんなバカ受け
・中盤で、矢口の出番。走り出した途端に足引きずり始め、そうとう苦しそうに。
・歩いてゴール後、スタッフにおぶられて運ばれる矢口。場の空気が凍り付く。
・その後、柴田も走ってる途中から足を引きずり始め、同様に引っ込む
・柴田は次の競技の頃には戻って来るも、矢口はいつまでも戻らず。かなり凹む俺。
・競技の方は、辻ちゃん圧倒的な勢い。つうかこの組はみんな早かった。
 実際ここの組は全員決勝に残る程のハイレベル。

<<80Mハードル(予選)>>
・競技出場者の数が一気に減る。半分くらいか?
・元々少なかったのかもしれないけど、60M走で足挫いたりして負傷者が多数発生
・そういえばここでアヤカやよっすぃー、ゆきどんも出てないか怪我したわ
・みうなの頑張りが観てて気持ちいい。高感度アップ。
・そのみうな、転びっぷりもスター級。ホント印象が良くなったよ、この日1日で
・そういえば結構な人数が足にサポーターなりテーピングをしてるんだわ。大丈夫か??
・結局、矢口&柴ちゃんショックを引きずったまま、気が気じゃなくて殆ど記憶なし
・出場者が減ったせいで、最後の組が圭ちゃん&あさみってのは覚えてます
・圭ちゃんオンステージでしたね

<<とび箱・選手権>>
・ルール改正。大阪で8段飛べた人のみ参加
・また大阪では12段までしか用意されてなかったのが、15段までに増えていた
・8段スタートで脱落者が一気に増え、余計な時間が省かれ観ててだれなかった
・11段辺りで青は石川・松浦・藤本・辻、オレンジはみうなのみ
・松浦・藤本・辻のスリーショットで「ハワイヤ~ン娘」やってた。正直萌えた
・12段クリアしたのは石川と松浦のみ。展開的に面白くてたまらない
・松浦、自分の番の時は「あ~ややっ、オイッ!」って自ら客を煽るのな。さすがだわ
・13段はふたり共クリアならず。悔しい松浦、ちゃんと1位を決めさせろと抗議
・結局もう1回チャンスを与えられるもクリアできず、同時優勝という形で終了
・梨華っち、太股にサポーター(湿布?)してるのに大健闘。マジ嬉しそう(俺が)

<<800M混合リレー>>
・当初は「1500M持久走」だったものの、大阪でのトラブル(辻が過呼吸で倒れる)が
 原因で、急遽ひとり50m(キッズは25m)のリレーに変更。
 こういう臨機応変さが欲しかった
・確かこの頃だったと思うけど、ようやく矢口がベンチに戻ってきたんだけど‥‥
・怪我した足、包帯か石膏みたいな白いので完全に固定されてるのな‥‥痛々しい
・ここで亀井も怪我したみたいで、その後はジャージ着てベンチ組に加わる
・‥‥で、どっちが勝ったんだっけ?(矢口にばかり目が行ってレースに感心なし)

<<80Mハードル(決勝)>>
・誰が出たんだっけ? あ、ミニモニ。から加護抜きともうひとり、か‥‥
・高橋、辻、ミカが上位3人に。ってミニモニ。だし
・勝利者インタビュー時の高橋、興奮してて何言ってるか聞き取れず
・唯一聞き取れたのが「金だぞー!」ってのが、高橋らしい、か‥‥
・いや、基本的にこの日のインタビュー関係、音量低めで全然聞き取れないし

<<騎馬戦>>
・矢口が一番楽しみにしてたのに‥‥残念
・ハロー!のメンバーは馬の一番前と上のみ、馬の両サイドは女子学生のバイト
・2勝した方が勝ち。1回目はオレンジの圧勝。青よ、大将を守らんでどうする!?
・2回目、最初はみんな動かずに睨み合い。その後、動きが‥‥
・石川組がオレンジ大将に掴みかかるも、何か揉めてる感じ。その間に青大将やられる
・石川、猛抗議。久々の黒チャーミーに、観てるこっちが大興奮。マジ切れなんだもん♪
・結局先に石川の旗が取られてたってことで、抗議認められず
・青大将の中澤も「大阪でチャンスを貰ってるんで、潔く負けを認める」と。かっけー
・キレ気味の石川を、気持ち面白がってる黒ミキティ。あんたサイコーだ!

<<フットサル>>
・大阪では1点も取れずに惨敗。念願の得点なるか!?
・この日のキーパーは辻。前回過呼吸&捻挫で出場できなかったので、気合い十分
・が、開始後1分少々で失点。つうか動き悪すぎ<ハロプロチーム
・熟練者と素人の差、歴然。ハロプロ側はドリブル時、誰も前を見て走ってないのな。
 みんな足下のボールしか見てない。だからパスも無理、シュートも不自然。あちゃー
・そんな中、初得点は我らが梨華っち!この日一番の大歓声。俺、泣きそう
・前半終了時で6対1くらい。とにかく相手、手抜きすぎ。シュートわざと外すし。
・後半、何とかあさみがもう1点取り返すも、9対2で終了。
・辻のキーパー振りが素晴らしかった。ボールや相手に物怖じしないし
・逆に相手チームが顔とか蹴らないように気使ってたような感じ。そりゃそうだわな
・結局よっすぃー、いいとこなし
・あと北澤、ガムクチャクチャはやめなさいって。監督がそれ、みっともないから

<<60M走(決勝)>>
・大阪では準決勝があって決勝だったのが、やはり選手の負担を減らす為削除
・キッズ込みで好タイム順に上位6人で一発勝負
・後藤と辻の一騎打ちといった感じで、ホント最後まで接戦。ゴールもほぼ同時
・ゴールした瞬間、後藤が倒れ込み、座ったままうなだれてる。周りをスタッフが囲む
・結局そのまま動けない後藤を数人で抱えて引っ込む。ご、ごっちん‥‥
・レースは0.02秒差で辻の勝利。おお、ののたんっ!
・ホントに嬉しそうなんだけど、表彰台には後藤の姿はなく‥‥(肉離れだそうで)
・大阪での雪辱を晴らし、満面の笑みの辻。あんたサイコーだよっ!

<<混合大リレー>>
・最後の競技。生き残った(涙)メンバー全員で大リレー
・気づいたら矢口、足の包帯?を取って立って応援
・そのプロ意識というか頑張りにマジでもらい泣きしそうになった俺
・4チーム(青・オレンジ各2チーム)に別れて競争。結局オレンジ1,4位、青2,3位

<<表彰式>>
・最終的に青の圧勝。大阪ではオレンジの圧勝だった。負傷者の数がモノを言った?
・最も印象に残った選手(MIP)に石川、あさみとキッズが選ばれる
・石川マジ泣き。本気で頑張って最後に気が緩んだか
・で、俺も泣くわけだが
・その他、審査員特別賞で高橋、松浦、なっちが選ばれる
・まさか自分が呼ばれるなんて思ってもみなかったなっち。矢口に言われるまで気づかず
・MVPには満場一致で辻ちゃんに。副賞として「産経新聞1年分」という最高のオチが
・辻ちゃん、これで来年はバカ女克服できるか!?

<<その他詳しい結果は>>
こことかこことかここら辺に競技結果等が全部載ってます。

<<スペシャル・ライヴ>>
・運動会開始が13時半、表彰式終了が17時半を大幅に回った頃。明らかに押し気味
・結局ライヴは18時10分スタート。ミニモニ。以外は全部ショートバージョンです
・しかもリップシンク(口パク)でな!
・コンサートではなく、あくまで運動会用の音響設備な為、音量メッチャ小さい
・PPPHが入ると全然聞こえない。だからBメロが判らない新曲多数
・けどキッズ絡みのユニット(ZYXやあぁ!)の時は比較的静か。安心して聴けた
・ドーム特有の「時差」のせいで、オイオイいったりPPPHがずれてて気持ち悪い
・さくら組はハンドマイクで歌ってた。ヘッドセットなくても違和感なし
・おとめ組は道重が面白かった。いや、いろんな意味で
・この日一番の飛び道具、「保田圭+6KIDS」。ひとり休みで正確には5KIDSでしたが
・この日の為に保田ソロバージョンの "ちょこっとLOVE" を録音したのか!?
・何か‥‥痛々しかった、いろんな意味で
・一塁側ベンチから裕ちゃん登場。思いっきりドレスアップしてるし
・あーやっと "GET ALONG WITH YOU"、ライヴで聴けると思ったら口パクか
・ZYXは矢口がダンスに参加せず、立ったまま歌い覆ってました。泣けた
・新曲 "白いTOKYO" は前作とは打って変わってポップな印象。かなり好み
・ミニモニ。の口パクは今に始まったことじゃないので割愛
・後藤は三塁側ベンチからスタンドマイクで登場
・新曲 "原色GAL 派手に行くべ!"。これって‥‥プッチモニ!?
・バカっぽい振りが最高。エアギターとかしてるし
・曲はやっぱり‥‥プッチだよなぁ、これ。ま、全然アリですけどね
・"手を握って歩きたい" では再びキッズが加わるも、やはり3人(通常は4人)
・肉離れの後にも関わらず、手抜きなしのステージング。やっぱ後藤と矢口は凄いわ
・休憩タイムとなってしまった、あぁ!。やっぱり今年一番の名曲
・カン紺藤新曲、生歌で聴きたかったなぁ(特にセリフ部分)
・ゆきどんはジャージで一塁側ベンチ前で熱唱。でも(多分)口パク
・飛び道具その2は稲葉貴子とココナッツ娘。による "宇宙でLa Ta Ta"
・これも運動会用に録音し直したんだろうなぁ。久々の稲葉ソロなのに‥‥
・アヤカが足負傷の為、椅子に座って歌ってました
・メロン記念日新曲、"かわいい彼" をこの日初めて聴く
・が、PPPHうるさくて、Bメロ殆ど聞き取れず
・言われてる程ユーロビートっぽく感じなかった。悪音曲のせい?
・世のメガネっ娘好き、安心しなっ!村っちは今回もメガネで歌うよっ!!
・いや、俺はどっちでもいいんだけど
・松浦、一塁側ベンチから登場、"THE LAST NIGHT" を(口パクで)熱唱
・「冬がはじまる~」前のブレイク、見事にタイミング合ってましたね(口パクなのに)
・その後 "Yeah!めっちゃホリディ" なんだけど、またキッズがバックで踊る
・やっぱり煽りの「イエ~イ!」はキーが低いです。脱力
・モーニング娘。は四方からメンバーがバラけて登場。全員金ピカ衣装
・最初は "ここにいるぜぇ!"。正月ハロコンと同じ前奏が長いバージョン
・矢口・吉澤の負傷組は前方で大きな動きなしで歌う(真似)
・人数多い分、円を描くように大きく散れるのがいいよね、こういう会場だと
・2曲目は "シャボン玉"。音が悪いせいで全然盛り上がれず
・つうか低音利いてないし音量小さいしショボイしで、全然ノレないし
・最後はお葬式の歌。やっぱりハンドマイクで歌っても違和感ないじゃん
・終わると出演者全員が再登場。裕ちゃんが挨拶し、グラウンド1周して終了
・スタート時13時半(真っ昼間)、終了が19時半(真っ暗)‥‥
・この密閉された空間にヲタ4万5千人。あ、一般客もいるから、さっ引いて3万程度か
・‥‥冷静に考えたら、キモチワルイよな、このシチュエーション


[SETLIST (live only)]
01. 晴れ 雨 のち スキ♡ [モーニング娘。さくら組]
02. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [モーニング娘。おとめ組]
03. ちょこっとLOVE [保田圭+6KIDS]
04. GET ALONG WITH YOU [中澤裕子]
05. 白いTOKYO [ZYX]
06. CRAZY ABOUT YOU [ミニモニ。]
07. 原色GAL 派手に行くべ! [後藤真希]
08. 手を握って歩きたい [後藤真希]
09. FIRST KISS [あぁ!]
10. 先輩 ~LOVE AGAIN~ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
11. 東京きりぎりす。 [前田有紀]
12. 宇宙でLa Ta Ta [稲葉貴子&ココナッツ娘。]
13. かわいい彼 [メロン記念日]
14. THE LAST NIGHT [松浦亜弥]
15. Yeah!めっちゃホリディ [松浦亜弥]
16. ここにいるぜぇ! [モーニング娘。]
17. シャボン玉 [モーニング娘。]
18. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ [モーニング娘。]


  というわけで、以上レポート終わり。他にも書くべきことはあるんだろうけど、大体こんな感じです。本当ならジャニーズの運動会にも行って、それと比較したレポートとか書きたかったんだけどね!(いやマジで。実際何人かに「是非やって欲しい!」ってリクエストされたし)ま、それはいつか機会がありましたら‥‥

  とりあえず、運動会は見てて辛くなるシーンが沢山あったものの、全員が本気で競技に挑んでいたのがちゃんと感じられたし、実際フットサルでの得点シーンとか辻ちゃんのMVPとか感動する場面は幾つもあって、余程斜に構えて冷めた見方をしない限りはそこそこ楽しめる内容だったのでは、と思います。ま、UFAらしいダラダラ/グダグダな場面も同時に沢山あったわけですが‥‥それは今更言ったところで始まらない気もするし(UFAだしな)。けど、例えば大阪での1500M持久走での失敗とか選手への負担(60M走の予選・準決勝・決勝)等見直せる所は見直せてたし(かといって混合リレーが2回もあるのはどうかと思ったけど)、やっぱ他の企業やスポンサーが絡んだ分、いつもよりも手際は良くなってたのかもしれませんね(ほんのチョットだけな)。

  つうわけで、来年ですが‥‥微妙。競技は面白かったけど、歌はいらない。18曲というボリュームはハロコン並みだけど、全曲口パクって‥‥そりゃね、競技で疲れた後にちゃんと歌えないだろうっていう配慮は判るんだけど、だったらボーカルの音量をほんのちょっと下げて、歌入りバックトラックと両方使うとかの工夫の方がよかったと思うのね。完全に口パクは客をバカにしすぎだと思うわ(いや、もしかしたら実際には俺が書いたようにマイクのボリューム、ちょっとだけ入ってたのかもしれないけどね。残念ながら俺がいた2階席後方ではその判断もつかない位に極悪サウンドだったもんで)。ま、ライヴはあくまで「オマケ」です、と言われてしまえばそれまでですが‥‥

  はい、来年の参考になりましたか? ま、一回行ってみるのもいいかもしれませんねっ!



▼モーニング娘。『Go Girl ~恋のヴィクトリー~』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 11 23 01:56 午前 [2003年のライブ, ZYX, あぁ!, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 中澤裕子, 後藤真希, 松浦亜弥] | 固定リンク

2003/11/11

Buffalo Daughter JAPAN TOUR '03@新宿リキッドルーム(2003年11月8日)

  Buffalo Daughterの単独ライヴに行ってきました。新作「Pshychic」に伴うジャパンツアーで、名古屋~東京~大阪を週末に3夜連続で回る、ある意味過酷なツアーとなっております。俺が観たのはその2日目、東京公演。この日のみ、シュガーがDMBQのドラム・吉村由加とふたりでやってるユニット、METALCHICKSがオープニングアクトとして出演することになってて、そっちは全然どんな音を出すのか知らないので当日まですっげー楽しみにしてたのね。ま、BDは当然ですけどね、新作が素晴らしかったし。

  ライヴは19時、定刻通りにスタート。ほぼ開始直前に入場したんだけど、客の入りは7割程度といったところでしょうか。当日券も結構な数余ってたという噂だしね‥‥まだオープニングアクトということで、客も前に集中することなく、結構まばらに散ってる感じ。俺はステージに向かって右側の階段周辺で眺めることに。

  まずこの日のオープニングアクト、METALCHICKSが登場。中央にシュガー、左側にセッティングされたドラムに吉村が構える。シュガーはDBで使うストラトとは違った、如何にもファクトリーメイドなギター(ESPとかあの辺のイメージ)を構え、吉村は曲によってヘッドフォンを付けてシーケンサー等の同期に合わせて叩く。大まかな印象としては‥‥ヘヴィロックなインストとでもいいましょうか。細々したシーケンスリズムに大味なドラムが絡む辺りは多少ドラムンベースっぽいし、シュガーのリフ刻みもBDでは聴けないようなヘヴィメタリックなもの。けど、どこか物足りない。全編インストで3曲程度、約30分くらい演奏したような。特に印象に残るような曲もなく、まぁシュガーのギターが新鮮で面白かったくらいでしょうか。確かに踊れるし、もっとリズムがガチッと決まったら気持ちいいんだろうけど、ちょっとリハ不足かなぁ‥‥という噛み合ってなさを多少感じました。悪くはないけど最高でもない。現時点ではそういう感想ですね。

  この後シンセ等のサウンドチェックを30分程挟んで、20時前後からBDのステージがスタート。メンバー構成はこれまで同様、中央にシュガー、向かって右にムーグ、向かって左が大野最後方にドラムのアツシという4人編成。この日は新作中心ということもあってか、大野はベースギターを抱えるよりもTB-303の前に立っていることの方が多かったですね(多分、ベースギターを弾いたのは古い曲の時だけだったはず)。1曲目は "Pshychic A-Go-Go"。アルバム以上にヘヴィで、アルバム以上に混沌としてる。とにかくドラムの生々しさが気持ちいいし、そこに乗っかる大野のシンセ類、ムーグのターンテーブル、シュガーのザクザクしたギター、そして大野&シュガーのツインボーカル。全てがアルバム以上に生々しくて、そして気持ちいい。過去2回、フェスやイベントで彼等のライヴを体験してきたけど、今日の気持ちよさは半端じゃなかった。それはリキッドルームという狭い空間で観ていることも影響してるだろうけど、まず何より新曲がカッコイイこと。これに尽きると思う。

  その後も新旧交互にいろいろやってくれたんだけど、どういうわけか今回はセカンドアルバム「New Rock」からの曲が一切なし。それ以前のロックな曲はやってくれたのに。何故? 期待してただけに残念。

  この日はステージ後方に白い幕が張られていて、VJとは違ったビジュアルイメージがリアルタイムで作られていました‥‥多分、水面に色水を垂らしていって、それをかき回す‥‥それを光の加減によってスクリーンに映す‥‥そういう効果だったと思うんだけど、これがまた曲に合ったサイケさを醸し出していて、確かに安っぽさの点では過去最高なんだろうけど、これはこれで良かったように思いましたね。

  中盤、唯一のMCコーナーとして、ムーグが喋り倒す。これがまた面白いのなんの。これまではイベントだったから喋る機会が殆どなかったんだろうけど、さすが単独ライヴは違うわ。クセになりそう。

  後半、個人的な山場は大好きなサードアルバム「"I"」の中でも最も気に入っている "Discotheque Du Paradis" 以降の流れでしょう。この曲、大野がソロで歌うラテンテイストが強いファンキーなダンスチューンなんだけど、まず何より俺、大野の声が非常に好みなんですね。で、シュガーと大野のハモリも勿論気持ちいいんだけど、こういったソロで歌う曲となるともうメロメロになっちゃうわけですよ。なんつーか‥‥「心が濡れる」ってやつ?(いや違うからそれ)そんな風に気持ちよくなっちゃうんだよね‥‥で、気づくと最高に気持ちよく踊ってる。そのままの流れで本編最後に新作トップの "Cyclic" が満を持して登場。大歓声。これもアルバム以上に重量感があって、それでいて軽やかみたいな、そんな相反する要素を併せ持った素晴らしい演奏でした。アルバムでは10分強あるこの曲、多分ライヴじゃもっと長かったんじゃないかな‥‥ここまで、多分7曲前後しかやってないはずなんだけど、既に1時間経過してるからね。

  本編が終了すると、すぐにアンコールに登場した4人。一旦ギターを抱えたシュガーなんだけど‥‥アンコールに用意されたのは、初期の代表曲のひとつであり新作にもライヴテイクが収録された "303"‥‥後半にならないとギターパートが登場しないので、シンセ類を弄るまえにギターを降ろし、大野とシュガーはシンセを、ムーグはターンテーブルをひたすら弄りまくる。新作でのテイク以上に混沌としてて、けど気持ちいいんだよね‥‥途中からギターが加わってアップテンポになっていって、最後はまた混沌とした空気を作り出し終了。やっぱり20分以上はやってましたね。

  約90分。ここで本当に終了したと思ってフロアを後にする客多数だったんですね。フロアも明るくなってたし。けど、ローディーがギターのチューニングをしてるわけですよ‥‥直感で「まだやる!」と思い、ちょっと後ろの方に下がって待っていると、やはり4人が戻ってきました。しかもムーグのポジションにシュガーが、そしてステージ中央のスタンドマイクの前にはムーグが‥‥すっげーキメた感じで立ってるのよ、ロケンローラー的佇まいで。で、最後の最後に「完全未発表の、このライヴの為に作った新曲」をやってくれたんですよ‥‥! これがね‥‥全員「当て振り」! ムーグは口パク、シュガーと大野、そして何故かアツシまでエアギターをかましまくる!(楽器持ってないのに弾いてる振りをするやつね)途中大野とシュガーによる変なコーラスが入ったりする、80'sニューウェーブ・テクノポップ調の、非常に可愛らしいアッパーチューンで、絶対にこれシングルにすべきだよ!といった感じの遊び心満載の1曲。途中、各メンバーのソロパートがあったりしてね(当然エアギターで)。時間にして2分ちょっとの短い曲だったんだけど、これ絶対に笑えるし、それまでのクールなイメージを最後の最後にぶち壊してくれる素晴らしい曲なので、絶対にリリースしてくださいね。

  というわけで、最後の最後に素晴らしいボーナストラックまで味わえて、ライヴは無事終了。いやー気持ちよく踊れたし、最後はマッタリとした感じで終われて、本当に気持ちよかったよ。20分以上もある曲を緊張感持続させつつ演奏する彼等も、そしてMCや最後のアンコールで見せたユルユルでコミカルな彼等も、全部含めてBuffalo Daughterなんだな、と再認識。改めて、このバンドの良さが判ったような気がしました。

  きっと来年の夏もいろんなフェスに出演するだろうし、タイミングさえ合えばまた単独ライヴやってくれるだろうから、その時は必ず足を運びたいと思います。いやー良かった良かった。


[SETLIST]
01. Pshychic A-Go-Go
02. STANDING IN LINE
03. CHIHUAHUA PUNK
04. Dr.MOOOOOOG
05. BRUSH YOUR TEETH
06. I
07. A.C.I.D.
08. S.O.I.D.
09. Discoteque du Paradis
10. Cyclic
---encore--
11. 303LIVE
---encore---
12. VIVA LA NOW WAVE

投稿: 2003 11 11 12:00 午前 [2003年のライブ, Buffalo Daughter] | 固定リンク

2003/11/10

松浦亜弥コンサートツアー 2003秋 あややヒットパレード!@東京厚生年金会館(2003年11月8日 昼公演)

  松浦亜弥の今回の秋ツアーはそのタイトルの通り、正に「ヒットパレード」的内容になるはずでした。いや実際ツアーがスタートした当初はその名に相応しい、正しく「All of あやや」な内容だったはずなんです。

  ところが、10月上旬。事件は起こったのです。大幅な曲数カット。しかもカットされたのが大ヒット曲 "LOVE涙色" や新曲 "THE LAST NIGHT" だったという事実。それ以降も最初と比べて5曲もカットされた状態でライヴは行われていたそうです。13曲、90分にも満たないライヴ‥‥いくら殆どの曲がフルコーラスで歌われるからといっても、これは正直短いですよね。チケット代も決して安いわけではないし(ファンクラブで買うと5,250円、一般だったら6,300円ですよ)。これまでの松浦だったら、他のユニットのファンがジェラシーを感じるくらいに完成度の高いライヴをやってくれていたはずなんです。ところが、彼女に、あるいはその周辺に何かトラブルが起こった。その結果が大幅な曲数カット。それに伴い進行プログラムにも若干変化があったようですし(MCが異様に長くなった、等)。

  そんなことがあった後なので、今回のライヴには行かないつもりだったんですよ。チケットは持っていたものの、当日いろんな用事があったり夜には他のライヴもあったので、無理して観ることもないかな、と。けど、当日になっていろいろスケジュールが変わって時間的余裕が出来、気づけば厚生年金会館に足を運んでいたんです。

  ライヴの客入り状態は8~9割程度の入り。既に完売状態で、当日券が発売されていたかは気づきませんでしたが、この程度なら前回と同じでしょう。特に曲数カットによる影響は出ていないようでした(もっとも、そんな事実を知っているのは我々のようなコアなファンくらいでしょうしね)。

  定刻ピッタリにライヴはスタート。1曲目はデビュー曲 "ドッキドキ!LOVEメール"。まず最初にビックリさせられたのが、松浦のトーンの低さ。例えば曲間にある「Yeah!」等の掛け声。CDやこれまでのライヴだったら女の子らしい、如何にも「松浦亜弥」的なキー高めの声だったはずなんですが、歌に入る前の掛け声がオッサン声なんですよ! ビックリした。マジで退いたもん。貫禄とかそういった次元じゃなくて、単純に力が抜けてるか気合い入ってないか。そんな感じの「Yeah!」なわけですよ。けど歌に入るといつも通り、安定した歌声なわけ。で、ダンスにも以前のようなキレが感じられない。怠そうにやってる風には見えないんだけど‥‥過去、ハロコンや単独ライヴで何度も彼女の「神がかった姿」やオーラを実体験してきただけに、この日の松浦には「アイドルサイボーグ・松浦亜弥」的な完成度は全く感じられませんでした。

  続く "トロピカ~ル恋して~る" も同様。確かにセリフ箇所とかラストの目の動きなんかにはこれまで同様の「松浦亜弥」を見出すことができたんですが‥‥どうしても曲間の「Yeah!」のトーンの低さが気になって‥‥って俺だけなのか、これ?

  簡単なMCをした後、この曲が聴きたいがためだけに今日足を運んだといっていい新曲、"THE LAST NIGHT"。若干フラット気味だったものの、歌そのものは以前テレビで聴いた時よりも完成度が高まっていました。しかし歌ってる時の佇まい‥‥衣装のせいもあるんでしょうけど(前後に歌った曲を考えてみてくださいね?)、すっごいぶっきらぼうに歌ってるように感じられたのね。全然「気」が感じられないのよ‥‥存在感が弱まってるような。サビ最後の「ま~ま~」って伸ばす箇所、あるでしょ? あそこも早くに切り上げちゃうくらいに、荒っぽいし。何かね、藤本美貴を観てるかと思ったよ一瞬。それくらい荒々しいというか。なのにオーラが殆ど感じられない。凄くいい曲で、そして凄くいい歌うたってるのに、所々で嫌な面が目についてしまう‥‥勿体ないよ。

  結局この日は終始、こういった松浦のままライヴが進んでいきました。確かに上記のようなしっとり歌い上げる曲やデビュー時のアイドルアイドルした楽曲にはこの日の松浦が合っていたとは言い難いですが、逆に "The 美学" や "GOOD BYE 夏男" みたいな曲には妙に合ってるんですよね。勿論、以前のような松浦の姿はそこにはないわけですが。

  VTRを流して長めの休憩を取った後、稲葉貴子が登場。松浦と一緒にユニットの曲("GET UP!ラッパー"、"SHALL WE LOVE?")を歌うんですが、ここでも松浦以上に稲葉が目立っちゃって、さぁ大変。歌は声量/テクニック共に稲葉の方が勝っているんだけど、これまでだったら存在感で勝っていたはずの松浦が完全に稲葉の引き立て役に回ってる。辛うじて自分の曲 "I KNOW" で持ち返すものの、この曲の時は稲葉、完全にコーラス(ハモり)だけだしね。そうそう、この曲では生で稲葉がハーモニーパートを歌ってたんだけど、これがかなり良かった。歌える人間がコーラスをやったってのも大きいとは思うんだけど、これを観ちゃう(聴いちゃう)とやはり、モーニング娘。やメロン記念日にも頑張って欲しいよなぁと思うわけで。出来ないわけじゃないんですよ、やらせないわけですよ周りが。下手でもいいから絶対にやらせた方がいいと思うんだけどなぁ、今後の「音楽」との接し方とか考えてもさ。

  松浦が引っ込み、稲葉がヲタ相手のクイズ紛いのMCを始めて場を繋ぎ、次の "GOOD BYE 夏男" に繋げていきます。そういえばユニット曲以外の持ち歌で唯一これだけがショートサイズだったなぁ。やっぱり激しいからかしら? そのまま正反対な "ね~え?" を座ったまま歌ったり、途中で立ち上がってあのコミカルな振りをしてみせたり。そうそう、この曲でやっと従来の「松浦亜弥」が感じられたなぁ。こういう松浦が観たくでライヴのチケット取ったのにさ‥‥けどそんな従来の彼女を体感できたのも残念ながらここだけで、その後いくら代表曲が連発しても、残念ながら精細さを欠いたアイドルがそこにいるだけでした。だってさ、あの "桃色片想い" や "LOVE涙色" を歌ったの、全然記憶に残ってないんだぜ? この俺がよ!? それってどういうことさ?? 辛うじて "Yeah!めっちゃホリディ" は記憶に残ってるけどね。けどその記憶の残り方も「‥‥ダンスが‥‥弱い‥‥弱すぎる‥‥」っていうマイナス印象。あちゃー。

  ここで本編終了。12曲で約70分。決して長いとは言えないけど、短いとも感じなかったなぁ。曲数的にも少ないとは思わなかったし。ただ、以前まで感じてたような「最高に楽しいライヴ」ではなかったですね。正直退屈に感じる瞬間も多々あったし、それ以上に松浦を観てるのが辛い‥‥というか、痛々しかったなぁ。

  アンコールには意外と早く戻ってきて。最初に稲葉が出てきて、一緒に「あややコール」をするんだけど、松浦が戻って来るまでのインターバルもそんなに長くなかったし。で、最初に歌われたのが、てっきりカットされたとばかり思ってた "草原の人"。高音もしっかり伸びてるしちゃんと歌えてるんだけど‥‥セリフ、投げやり過ぎじゃないかい? 特に1回目のセリフ、あまりに乱暴過ぎてこっちがビビッた。2回目の方はちゃんと感情を込めてるように感じられたんだけど‥‥う~ん。

  この後、ちょっと長めのMCがあったんですが‥‥ここで明らかに松浦が何かに対して「苛ついている」なぁ、と実感しましたね。MCの内容はまぁ要約すると「前日まで沖縄に仕事で行っていて、デビュー前にやってた某ドラマのロケ地となった水族館に3年振りに訪れた。その水族館には透明な袋の中に缶やゴミが入ってる水槽があり、これは何ですか?と館員に聞くと、これは海に捨てられたゴミを食べて亡くなったイルカの胃袋です、と言われた。非常にショックを受けた。みんな、ゴミを海に捨てるなよ!」と、まぁこんな感じ。とにかくね、言い方が我々の知ってる松浦というよりも、もっとこう‥‥怒ってるというかイライラしてるというか、そんな感じの話し方なのね。最近の松浦はずっとこうですよ!と言われてしまうと「ああ、そうなんだ‥‥」と納得してしまいそうですが、それにしても‥‥ハロコンやテレビで観る松浦とのギャップが大き過ぎて、本気で退いちゃったんだよね俺。

  マジファンやヲタは平気なのかもしれないけど、少なくともテレビでの「あやや」を求めてライヴに来た一般客や子供達は、この日の松浦を観てどう感じたんだろうね? そんなMCやった後に唯一のアルバムトラックにして名曲のひとつでもある "笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~" を歌われてもさ‥‥全然耳に入ってこないのよ。ホント、気づいたら終わってたって感じで。時計に目をやると丁度90分。当初のセットリストと比べると4曲("100回のKISS"、"チュッ!夏パ~ティ"、"絶対解ける問題X=♡"、"ナビが壊れた王子様(LOVE CHANCE)")カットされてはいるんですが、シングル曲も11曲中10曲は歌われたわけだし、ごまっとうやら今年のシャッフルユニット曲も歌われたし、それなりに満足のいくライヴではあったんですよ、贔屓目にみても。でもね‥‥ってもういいか。ホント凄い違和感が終始伴ったライヴでしたね。

  10月以降、松浦の体調不良が囁かれてますが、明らかにオーバーワークでしょうね。ツアーを行いながらドラマの撮影をしたり、来年元旦リリース予定のアルバム用レコーディングを行ったり、それ以外にも単発でいろいろ入ったりテレビやラジオのレギュラーがあったり。これがモーニング娘。やメロン記念日だったらひとり抜けてもフォローするメンバーがいるわけですが、松浦はソロ、ひとりですからね。藤本の場合、つんく♂が「藤本は松浦にはなれない」と思ったからこそ、モーニング娘。に入れて一呼吸おく場を与えたわけですし。これまでは順風満帆だった松浦ですが、これから更に厳しくなるんじゃないですかねぇ‥‥まぁ全ては本人次第ですが(勿論周りのスタッフもですけど)。

  それと‥‥METALLICAのライヴを観てしまった後だからこそ感じるんですが‥‥今の松浦も、ひょっとして「燃え尽き症候群」か何かじゃないのかなぁ‥‥と。仕事のひとつひとつはちゃんとこなすんだけど、それに対する精気が以前程感じられない。あるいは「ルーチンワーク」と化して少しずつ手を抜き始めている。以前ネット上で「後藤真希は10戦中10勝を目指していくタイプ、松浦はトータルで見て勝ち越しを狙ってくタイプ」とかそういうような例えを目にしたことがありましたが、この日俺が観た松浦がそういった「たまたま手を抜いた日」であることを祈るだけです(ま、そもそもそういう風に手を抜くのが見え見えなライヴをやること自体あるまじき行為なんですけどね)。

  はぁ‥‥後味悪いライヴだったなぁ‥‥。


[SETLIST]
01. ドッキドキ!LOVEメール
02. トロピカ~ル恋して~る
-----MC-----
03. THE LAST NIGHT
04. The 美学
-----VTR(衣装替え)-----
05. GET UP!ラッパー [w/稲葉貴子]
06. SHALL WE LOVE? [w/稲葉貴子]
07. I KNOW [w/稲葉貴子]
-----クイズ・オタック5 [稲葉]-----
08. GOOD BYE 夏男
09. ね~え?
10. 桃色片想い
11. LOVE涙色
12. Yeah!めっちゃホリディ
-----encore-----
13. 草原の人
-----MC-----
14. 笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~



▼松浦亜弥『T・W・O』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 11 10 07:18 午後 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク

2003/11/09

ST.ANGER WORLD TOUR 2003@国立代々木競技場第一体育館(2003年11月7日)

METALLICAのライヴを観るのが一体いつ以来なのか、ふと考えてみたんだけど‥‥多分'91年12月31日、東京ドームで行われた「Final Countdown」イベント以来‥‥つまり、約12年振りに彼等のライヴを観るわけですよ。とはいってもその12年の間にも市販されているライヴビデオやブート、CSで放送されたライヴ等は何度も目にしていたので、そんなに時が流れたって気はしてないんだよね‥‥むしろあのカウントダウンの時からずっと時間が止まったままというか。

自分が初めて観に行った「外タレ」のロックコンサートが、正にMETALLICAの初来日公演で、多分あの瞬間に今の自分が進んでいる道が決まったんだろうな、そう思える程に衝撃的なライヴだったんですよ。その後、'89年にも今回と同じ代々木体育館で、あの「ジャスティス像」が倒れる瞬間を目撃し、約1時間近くあるアンコールに失禁寸前になり、文字通り「衝撃再び」なライヴを体験したんです。そして'91年大晦日‥‥全米ナンバーワンバンドになり、ヘヴィメタル界の大物に留まらず「ロック界の大物」にまで上り詰めようとしていたMETALLICA。しかしそんな右肩上がりの彼等と相反して、俺の彼等に対する想いは冷める一方で、結局その後行われた2度の来日('93年と'98年)には足を運ぶことはありませんでした。当時はギリギリまで悩んだりしたものの、今となっては「行かなくてよかった」と素直に思えます。何故なら、この空白の12年があったからこそ、今回の来日公演が何の偏見もなく、それこそ「15歳だった自分」や「17歳だった自分」と同じ視点で楽しむことができたのですから‥‥

来日直前に「精神的/肉体的疲労が原因による、ツアー中止」が発表されたり、またそれが覆されたりといろいろひと波乱もふた波乱もありました(実のところ、ラーズの首/肩の具合以上にメンバー全員の「燃え尽き症候群」が大きな原因だったようで、最初は日本公演を12月に延期して欲しいとプロモーターに訴えたんだけど、会場の確保が出来ない、じゃあ春先はどうだ?と再打診したらやはり無理っぽい‥‥ということ、じゃあ一回キャンセル~払い戻しをして再スケージューリングしましょう、というのが真相らしい)。実際、かなりこちらのテンションが落ちたりもしましたが、それでも新作や過去の作品を聴いて気持ちを切り替えて何とか当日を迎えました。会場は代々木体育館。14年半前、「JUSTICE TOUR」を観たのと同じ会場。しかも席のポジションまで殆ど一緒(北スタンド1階後方、前から数列目)‥‥いろいろと感慨深い思い出がフラッシュバックしてきましたよ、ええ。

入場したのは開演予定時間の10分前。あの頃との大きな違いは、酒呑んで入場しても誰も注意したりはしないってこと。ほろ酔い加減で席に着くと、客入れSEとしてDEF LEPPARDのファーストアルバムが延々と流されてる。何か嬉しくなったよ(ちなみに前日はBLACK SABBATHだったみたいね。5月のフィルモアでのVENOMやMOTORHEADといい、結局この人達何も変わってないのな!?ってのが何となく伺えるエピソードではないでしょうか?)。

開演時間を15分位過ぎた頃でしょうか。それまで鳴っていたDEF LEPPARDから急にAC/DCの "It's A Long Way To The Top (If You Wanna Rock'n'Roll)" に切り替わり(この曲がライヴ前に流れるのはもはや「お約束」な訳ですよ、オールドファンからすればね)、アリーナ前方の客は立ち上がって曲に合わせて手拍子するんですが‥‥フルコーラス流すもんだから、客の集中力も最後まで続かず、尻つぼみ気味に。しかし続く "The Ecstasy Of Gold" が大音量で流れ始めると、全員が立ち上がって大興奮。そして曲終わり間近にメンバーがひとり、またひとりとステージ上に登場。すると聴き覚えのあるあのギターハーモニーがフェイドインしてくる‥‥今日のライヴ1曲目は「...AND JUSTICE FOR ALL」トップの "Blackened"! 正に14年半前、同じ代々木で観た彼等と同じスタートなわけですよ! もうそれだけで俺、大興奮。ジェームズがお馴染みのあの変拍子リフを弾き始め、それに合わせてラーズもスネアを叩き始める‥‥音が気持ち小さいように感じられたんですが、これは途中で改善されたように感じました(が、前半はちょっと‥‥でしたね?)。特にバンドの調子が悪そうとかそんな印象は受けませんでした。懸念されたラーズの状態ですが、シビアに見ても特に問題なさそうですし、むしろ「年の割りには」凄いよな!と感心しっぱなし。まぁライヴでのラーズの緩さは今に始まったことじゃないですし(特に'90年代以降はずっとこんな感じだしね)。

"Blackened" に大興奮していると、今度は更に鼻血吹きそうな "The Four Horsemen" ですよ! ファースト「KILL'EM ALL」収録のこの曲は14年前に観た時も確かやってたとは思いますが、それでも今日この日、このポジションで演奏するってことに意味があるんです。「2曲目は何だ~?」とか考えてた俺の予想を完全に裏切ってくれましたね(俺は "Blackened" が1曲目だったら次は "Harvester Of Sorrow" かな?とか思ってたんですけどね)。古くて懐かしいんだけど今聴いても全然新鮮なこの曲のサビパートを客に歌わそうとするんですが、かなり歌えてなかったですね、お客さん。「St.Anger」以降の新規ファンが大半だと思うんですが、絶対に予習してないだろうな、こいつら‥‥とか思ってたら案の定そうだったし。さぞこの日のセットリストにはビックリしたことでしょうね! 続いて更に強烈な "Ride The Lightning"! セカンド「RIDE THE LIGHTNING」のタイトルトラック。多分日本で演奏されるのは初来日以来かな? 最初の曲入りのテンポがあまりにマッタリし過ぎで「う~ん‥‥」と唸りそうになってしまったけど、曲が進むにつれてドンドンテンポが走っていく辺りはさすがMETALLICAというか‥‥昔と全然変わってないのな。それにしても、この曲まで歌わそうとするのにはかなり無理があるように思うんだけど‥‥毎回やってるような代表曲ならまだしもねぇ。いや、俺はフルコーラス、完璧に歌ってましたが!

とにかくここまでの流れ、全く「読めない」展開なのよ。前日(11/6@代々木)のセットリストが「SUMMER SANITARIUM TOUR」まんまな内容だったこともあって、その延長線上かなと予想してたんだけど‥‥これ、完全に5月のフィルモアでのクラブギグを意識したような内容だよなぁ、と。そして続く4曲目 "Fade To Black" を聴いて、その思いは更に強まったよ。イントロでのジェームズのアルペジオ、そしてカークが奏でるメロディに大歓声。もう痺れまくり。聴かせる前半と、激しいさ愛しさと切なさと心強さと‥‥じゃなくて、力強さを誇示する後半とのコントラストも相変わらず素晴らしい。勿論久し振りに "Welcom Home (Sanitarium)" も聴きたいとは思ったけど‥‥仕方ない、来週のさいたまスーパーアリーナにも行くか!? 感動的な余韻を残した後、不穏なサウンドが会場内に響き渡り‥‥今度はサード「MASTER OF PUPPETS」から "The Thing That Should Not Be" ですよ! 何なんだ、今日のセットリストは!! マジで「次はこれだな!」って読みが全く利かない。 この曲、歌い出しのところで変なエフェクトをかけてるんだけど‥‥それが微妙に合ってないのね。本人達は狙ってるんだろうけど、タイミングはずれるは曲に微妙に合ってないわで‥‥ま、そんなドン臭さも如何にもというか。あ、ここまで全く触れてなかったけど、新加入のベーシスト、『鶴二郎』ことロバート・トゥルージロですが、ビジュアル的には完全にバンドに溶け込んでいて、全くノー問題。ジェイソン・ニューステッド時代の「クールな狂気感」も大好きだったけど、バンドが若返ったかのような(それでいて十分現代的な)動きには目を見張るものがありましたね。腰を低くしてがに股・カニ歩きをする様はかなり異様で笑いのネタにさえなりそうでしたが‥‥この人ってオジー・オズボーンのバンドにいた頃もこうだったっけ?(少なくとも昔SUICIDAL TENDENCIESのライヴで観た時はあんなじゃなかったよなぁ‥‥)

ここまでの5曲、バランスよく初期のアルバムから演奏し新作からファンになった初心者を完全に突き放したバンドも、6曲目にしてようやく新作から1曲披露。さすがに旧曲以上にリアクションが大きかったのには驚きましたが、それだけ「St.Anger」が人を惹き付けるだけのパワーを持っていたってことなんでしょうね。そんなわけでアルバムトップの "Frantic" を演奏。この曲の時、初めて「あー椅子が邪魔!」と窮屈さを感じました。それまでの5曲は暴れるというよりも、昔のままヘッドバンギングをしまくっていただけなので、特に暴れるといった感じでもなかったんですよね。でもね‥‥新作の曲ってやっぱり身体全身を使って動き回る、そういったタイプの曲だわ。それが嫌という程実感できましたね。アリーナにも椅子が設置されてるんでさすがにダイブする強者はいませんでしたが‥‥あーあ、さいたま公演楽しそうだなぁ‥‥

ここで続けて「St.Anger」からの曲に行くのかな‥‥と思わせて、実際に演奏されたのが名曲中の名曲、"Creeping Death" ですよ! "Frantic" にも劣らない程の大歓声。サビを歌わせるのは相変わらずですが、それでもこれまでの曲と比べたら相当歌えてたんじゃないですかね? 更にギターソロ後のミドルパートでの「Die!」コールはさすがに全員拳を振り上げての大合唱。いやー気持ちよかった。そしてその気持ちよさを引きずったまま、再び新作から "St.Anger" へ。この曲は複雑な展開をするのと、やはり「スタジオ特有の音響効果マジック」が特徴ということもあって、ライヴだとスタジオテイクよりもちょっと劣るかな‥‥という気も。特にサビパート(テンポが速くなるところね)でのラーズのバスドラがツーバスじゃなかった時点でねぇ‥‥あと、この曲の時ラーズのスネアの音が異様に小さく感じたんだけど、あれって単に弱いヒットだったからってこと? まぁそれでもライヴ特有の気持ちよさは体感できたし、やはり何よりも「暴れたい」って気持ちが強くてねぇ‥‥何度も言うけど、さいたま公演に行く人、絶対に暴れ楽しんで来てください!(怪我しない程度にね)

再び新作の曲で盛り上がった後は、再びファーストからの名曲 "Seek & Destroy"。曲前のMCでジェームズが「このアルバムは20年も前に出たんだけど、みんな持ってるかい?」って客に聞くんだけど、ここで大きな拍手が起こるのね。で、それに対してジェームズ「‥‥っておまえら何歳だよ!w」って突っ込んだりして。当然この場にいる人間、誰一人としてリアルタイムで買った奴なんていないだろうけどね。で、そんな "Seek & Destroy" ですが、やはりこの曲ってこれまではジェイソンあってこその曲って感じてたんだけど‥‥確かにジェイソンがリードボーカルを取ってた時期もある程、ジェイソンっていうイメージが強い曲だけど、今回はもっと初心に‥‥ぶっちゃけ初来日を果たすもっと前の、ほんのごく初期の頃に立ち返ったかのような演奏だったんじゃないでしょうか?(って俺もブートとかでしか観たことないんだけど) この曲が終わるとメンバーが袖にはけてステージが暗転するんだけど‥‥ここで本編終わりかな?って一瞬思ったら、聴き覚えのあるSE‥‥戦場の生々しい音が会場に響くわけですよ。当然、これだけで次が何の曲かみんな理解できたわけで、この日何度目かの大歓声が起こるんですね。SEはアルバムよりも相当長く流され、そして遂にあの印象深いアルペジオが響き出すわけです‥‥そう、"One" ですよ! 誰がこの流れでここにこの曲を持ってくると思う? 本当にオオーッと唸っちゃったね、俺。そして "One" での興奮冷めやらぬまま、間髪入れずに‥‥遂に、遂にキターッ!って感じの "Whiplash" ですよ!!! ここで俺、この日初めての鳥肌立ちまくり状態に。ヤバイ、マジでヤバかった。全身の毛穴という毛穴が開きまくり、失禁寸前。いや、ちょっと漏らしてたかも‥‥ってくらいに茫然自失。気づいたら一緒に大声で歌いながらヘドバンしまくり。ステージなんか全然観てないし。もう気づいたらアッという間に終わってた、そんな感じ。あーマジでヤバかった。まさか曲、METALLICAのライヴでこんな状態に陥るとは‥‥絶対に他人には見せられない姿だよこれは。

時計に目をやると、約90分。ここで本編が終了。正に理想的なステージ。これだけでも十分に満足なのに、まだアンコールがあるんだから。聞くところによると、今回のMETALLICAのライヴは数回に渡ってアンコールを行うらしく、前日も3回、計7曲もやったそうで‥‥一体何時間やるつもりなんだ? 本当に14年前の代々木のライヴを彷彿させますな。

アンコールに戻ってきたメンバーはそのままミドルヘヴィな "Harvester Of Sorrow" を演奏。それまでジェイソンが受け持っていたコーラスパートはそのままカークに引き継がれてました。最後の最後、曲終わりはジェームズの歌で終わるんですが、どうやらラーズが間違ってしまったらしく、そのままドラムを叩き続けてしまって、ちょっとだけグダグダな終わり方に。メンバー笑ってるのな。で、ラーズはそれを誤魔化そうとしてステージ前方にやってくるんだけど、ちょっと開き直り気味。カークに突っ込まれたりしつつ、いろいろふたりでかけ合い漫才を繰り広げ、ラーズのスティックを借りてそれを使ってカークが次の曲、"Nothing Else Matters" のイントロを弾いてみせて勝ち誇ったり、そんなの俺にも出来るぜ!みたいな感じでラーズがカークからギターを奪ってみたり、で代わりにカークがドラムセットに座って "Nothing Else Matters" をセッションしてみたり。いやーなかなか面白いものが観れました。聞くところによると前日の代々木公演が10週間振りのライヴでメンバー全員相当ナーバスになっていたらしいのですが(だからセットリストも10週間前と何ら変わりない構成だった)、この日は相当リラックスできたようですね。それはセットリストにも端的に表れてるし、何よりもこんな些細なやり取りからも十分に伺えますよね。

そんなかけ合い漫才終了後、ジェームズがひとりステージに登場し、今度は本当に "Nothing Else Matters" を弾こうとするのですが、ここでギターのスイッチングが上手く機能しておらず(クリーントーン~歪みの切り替えやボリュームコントロールですね)かなりノイズが入ったりして、一旦中断後、カークも加わって再開。今度は上手くいきました。で、ふと思ったのですが、新作の曲を除くとこの時点まで、一切'90年代以降の曲が演奏されてなかったんですよね。この辺りにも「フィルモアよ再び」みたいな流れを感じますよね? そして静かに曲が終わったかと思うと、「ガッ、ガッガッガーッ!」というあの聴き覚えのあるイントロが‥‥遂に来た、"Master Of Puppets" ですよ! しかも最近のライヴではスロウになるパート以降を全部端折ったショートバージョンではなく、アルバム同様完全版で披露されてるとのことで、この日もドキドキしてたらやってくれました、フルバージョン! 「Let's sing with me!」というジェームズの声に合わせて、スロウパートでのあの印象的なツインリードを一緒に大合唱したりして、それはもう大興奮。この瞬間がこの日二度目の鳥肌&失禁タイムでしたね!(だから本当に失禁したのかどうかはこの際聞かない方向で)

これだけでも十分に満足だっていうのに、袖に再び引っ込んだ彼等はまだまだアンコールに応える気満々ですよ。すぐに戻ってきた彼等はブラックアルバムから "Sad But True"、そして超名曲 "Enter Sandman" を2連発で披露。さすがに "Enter Sandman" に対するリアクションは新作に対するそれと同じくらい大きなもので、この曲はみんな歌えてたのがさすがというか。結局この日、ブラックアルバムから披露されたのは上記の3曲のみ、それ以降の「LOAD」「RELOAD」となると完全に無視。勿論他の公演では演奏されるでしょうけど、俺が観たこの日に関しては完全に80'sモードでしたね。俺からしたらもう大歓迎だし、完全に文句なしなんですが‥‥やっぱり新作からの曲がもっと聴きたかったなぁ‥‥と。日本公演をキャンセル(延期)するつもりだったから新曲のリハーサルが追いつかなかったというのもあるんでしょうけど‥‥それはまぁ来年以降に期待ってことで。個人的にはこれだけの内容を見せつけられたんですから、文句なしですよ。

曲を終えた彼等はピック等を客席に振り巻き、完全に袖に戻るモードだったんですが、客席から手製のバックドロップ(旗)を受け取ってご満悦(日の丸の真ん中にバンドのドクロのロゴが入ったもの)。それをバスドラに被せてそのまま3度目のアンコールへ突入。ジャムセッション風に弾き始めたのは、何とIRON MAIDENの "Run To The Hills"! といっても「GARAGE DAYS RE-REVISITED」でのシークレットトラック同様のグダグダバージョンなわけですが。でもこれ、ファンにすれば大収穫ですよ? まさかあのバージョン(イントロのみですが)を生で聴けるなんて思ってもみなかったわけですから。イントロのみ披露した後、ちゃんと演奏されたのがMISFITSのカバー、"Die, Die My Darling"。この曲、数あるMISFITSナンバーの中でも好きな曲トップ3に入るナンバーなので、これをMETALLICAがカバーしたのも嬉しかったんだけど、こうやって今日生で聴けたのも相当嬉しかったですね。

更にもう1曲くらいカバーをやってくれるのかな?とか思ってたら、何と最後の最後にやってくれました! ファーストアルバムの1曲目、"Hit The Lights" ですよ!!!!! うわーーっ、完全に我を忘れたわ。"Whiplash"、"Master Of Puppets" 完全版ときて、最後の最後に "Hit The Lights" ですよ!? 昔からのMETALLICAファンからすれば、こんなのフルコースのデザートにまたフルコース一式付いてくるようなものですよ!? あー楽しすぎる。あーバカバカしすぎる。何でこんなに凄いんだよ、アンタら! ホントのホントに最後まで全く先の読めないライヴをやりやがって‥‥畜生! また10代の頃と同じように恋しちゃったじゃないか、アンタらによぉ!!

約2時間20分、本当に素晴らしいライヴだったと思います。そりゃ'86年や'89年と比べれば思い入れとか初体験とかそういった感情が働くので同等と見ることはできないかもしれないけど、それでも12年前に観た時以上に興奮したし感動したし心ときめいたし。メタル離れした久しい俺だけど、ホントに心の底から「ヘヴィメタル、サイコーっ!!!」って叫びたい気分になったし。メタルのライヴに久々行ってみたけど、ああ、悪くないよな?って素直に思えた。今年はフジロックでANTHRAXを観ることが出来、更にMETALLICA‥‥残念ながらMEGADETHは解散してしまったけど、後はSLAYERもいるし。自分が10代の頃に衝撃を与え続けたメタルバンド達がそれぞれのやり方で未だ現役として活躍していることがどんなに嬉しいことか。そういう喜びを存分に噛みしめた、素晴らしい一夜でした。ライヴ後に呑んだビールがまた旨かったこと旨かったこと‥‥

多分、多分ですがMETALLICAはまた来年の夏に日本に戻ってくると思います。勝手に思ってるだけでしょうけど、とにかく来年の夏に来る時にはまた今回とは違ったセットリストになってるでしょうし、バンドの状態も更に良くなっていることでしょう。あー今から待ちきれないね! 今回見逃したって人、思いっきり後悔した方がいいよ。メタルだからとか何だとかって理由を後付けして敬遠してたそこのあなた、それでも「ロック好き」とか言い切れるの? バカだよバカ! こんなに振り切れた大バカなオッサン達を見過ごすなんて、それこそバカだよ! 今からでも遅くないです、さいたまか大阪か名古屋にまで足を運ぶべし!


[SETLIST]
00. The Ecstasy Of Gold (opening s.e.)
01. Blackened
02. The Four Horsemen
03. Ride The Lightning
04. Fade To Black
05. The Thing That Should Not Be
06. Frantic
07. Creeping Death
08. St.Anger
09. Seek & Destroy
10. One
11. Whiplash
-----encore-----
12. Harvester Of Sorrow
13. Nothing Else Matters
14. Master Of Puppets
-----encore-----
15. Sad But True
16. Enter Sandman
-----encore-----
17. Run To The Hill
 (cover of IRON MAIDEN / intro only)
 ~ Die, Die My Darling (cover of MISFITS)
18. Hit The LIghts



▼Metallica「St. Anger」
(amazon:国内盤(ユニバーサル) / 輸入盤(ユニバーサル) / 国内盤(ソニー)

投稿: 2003 11 09 01:48 午前 [2003年のライブ, Metallica] | 固定リンク

2003/10/15

岡村靖幸 “フレッシュボーイTOUR”@Zepp Tokyo(2003年10月14日)

  岡村靖幸が単独ライヴをする‥‥それだけで自分にとって衝撃的なのに、しかもその内容が右のセットリストみたいなものだったら‥‥ファンじゃなくても小便チビるくらいの衝撃じゃないの?

  というわけで、Zepp Tokyo行ってきました。もうね‥‥頭真っ白ですよ。終始踊りまくり。絶叫しまくり。大合唱しまくり。んで、俺もみんなも岡村ちゃんも笑顔。これで十分でしょう。

  ‥‥ってこれで終わったらさすがに怒られそうなので、もうちょっと書きますか。

  まず開演が19時になってるんだけど、噂通り30分遅れでスタート。ステージはカーテンで隠れてるんだけど、1曲目のイントロで岡村ちゃんのシルエットが映るわけ。んで、"いじわる" がスタートしてサビ前くらいまで歌うのかな? で、サビでカーテンが開く、みたいな。岡村ちゃん、髪型もビシッと決まってたし、今回は無精ヒゲもサングラスもない、一目見て「ああ、岡村ちゃんだ!」って判る容姿‥‥ま、当社比1.7倍くらいは軽くいってるわけですが。そのままメドレー形式で "聖書(バイブル)" や "生徒会長" を歌い踊るわけ。殆どの曲が今回のライヴ用にリアレンジされてて、しかも若干キーを変えてる曲もあるんで、歌詞が聞き取れるまでその曲が何か気づかないことが何度かあったんだけど(俺だけみたいだけど)、とにかく終始感じたのは絶え間なく曲が続けて演奏されること。さすがにバラード曲の時は別だけど、アッパーな曲の時は基本的に間髪入れずに次の曲を演奏してるんだよね。クラブ感覚っていうか、ダンスを止めさせないというか。岡村ちゃん自身も「止まったら死ぬんじゃ~!」くらいの心構えなのかもしれないし。

  そんな感じで前の曲からの延長で "あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう" へ突入。ここで岡村ちゃん、アコギを持って弾きまくり。その姿がまた滑稽‥‥いや、カッコイイのなんのって! ここまで完全に絶え間なし。ぶっ続けで演奏。そして "Dog Days" の途中で岡村ちゃんが袖に引っ込んで各楽器のソロ&メンバー紹介。今回はギター・ベース・ドラム・キーボード・ターンテーブル・サックス・トランペット・ダンサー2人の計9人+岡村ちゃんという編成(最後に紹介されましたが、ステージ袖にはマニピュレーターもいた模様)。基本的には7年前の武道館の時のメンバー。今回ターンテーブルやダンサーが新たに加わったのかな。とにかくいい感じですよね、演奏もしっかりしてるし、ダンサーも見せる要素が強いし。そして何より岡村ちゃんのエンターテイメント性が150%くらい前面に出てるし。

  メンバー紹介が終わる頃に、パーカーにスウェットっぽい格好に着替えた岡村ちゃんが登場(!)。続きを歌って終了。そして次が‥‥俺内最初のピークである "カルアミルク"。ここで最初の鳥肌&目がウルウル状態に。ホントに痺れた。その後は途中キーボードの女性に岡村作の詩を朗読させたりしつつ、過去の名曲の数々を披露。"(E)na" が終了したと同時に、ステージのカーテンが再び閉じ始めるのでした‥‥ここまで約70分。ホントひたすらノンストップといった印象。アッという間だったわ。

  そして10分のインターバルを挟んだ後、ライヴ再開。このパートは基本的にRIFJ@ひたちなかでのメドレーと同じかな。"come baby" 冒頭の「お母さ~ん!」っていうシークエンスはなかったけど。あと "SEX" がフルコーラスだったように記憶してます。途中、トランペットの人が見てた歌詞カードを一緒に見て歌う岡村ちゃんの姿に苦笑いしつつ、約20分程度で第2部終了。

  また10分程度のインターバルの後、カーテンの前に1台のエレピとマイクが置かれ、そこに岡村ちゃん登場。ピアノ弾き語りってとこですか。即興でいろいろ歌いつつ(「酸欠気味だけど、今日は最高に楽しいぜ」とかそんな感じ)、"友人のふり" や "だいすき" といった名曲の数々を次々と弾き語っていきます。個人的には特に "友人のふり" が第二のピークで鳥肌&涙腺ウルウル状態に。更に追い打ちをかけるかのように名曲 "イケナイコトカイ" を歌い出すんですから‥‥頭のフレーズを歌ったところでカーテンが開いて、バンドが加わるんですが‥‥これが本当に素晴らしかった。ただ‥‥残念ながら、この日の岡村ちゃんの声の調子が最悪に近い状態で、高音は全然出てないし、全体的に掠れ気味。無理矢理振り絞ってるように感じたのね。でもそんな状態でも岡村ちゃん、何度も笑顔を見せて楽しそうに歌い踊ってるのよ。そこに痺れたね、今日は。そして‥‥歌い切れてない "イケナイコトカイ" だったけど、逆にそれが俺にとっては生々しくてゾクッときたのね。続けざまに第三のピークですよ。本当に泣きそうになったもん。特にソロ明けのフェイク‥‥痺れまくり。完全に復調しました!とまではいかないものの、ライヴを数本やったことで、かなりコンディションは良くなってるはず(喉のトラブルは除く)。このまま表舞台で活動し続けてくれれば、1年後には‥‥どうなっちゃうんだろう!?

  名バラードで観客の心を鷲掴みにした後は、ただひたすら踊らせるだけ。"マシュマロ ハネムーン" のフルバージョン等をやった後、ギターの人がMCとメンバー紹介をするんだけど‥‥ここでトランペットの人が少し長く喋らせてくれと岡村ちゃんに懇願。裏方スタッフの紹介や、岡村靖幸という男の素晴らしさを説き始めたのよ。そして「岡村さんは『今日のライヴ、早くない?』(=アッという間じゃない?)と言ってたんで、もう1曲何かやりたいんですが、どうでしょう?」とアピール。突然のハプニングに観客大喜び。そして岡村ちゃんがミーティング後、セッションをすることになったのです。これがまた、カッコイイのなんのって‥‥即興で歌詞付けたりしながら、Aコード~転調してC~再びAといった形のファンキーなセッションが行われたわけです‥‥しかも最後にはボーナスで "愛の才能" (川本真琴の曲)のサビを歌い出す始末。大興奮!

  最後の最後はやはりこの曲ってことで‥‥デビュー曲である "Out of Blue"。もう声は出てないんだけど、余力を全て使い切って歌い踊ってた印象。最後の最後、本気で倒れ込んだもんね。本当に壮絶‥‥というか、観てて飽きさせない、素晴らしいエンターテイメント・ショーですよ。そしてライヴ終了‥‥時計に目をやれば、22時10分近く‥‥約2時間40分もやってたのか‥‥全然時間の長さを感じさせないライヴだったなぁ。さすがに踊り疲れたけどさ‥‥

  以上、ザッと流れを追ってみましたが、こんな感じです。あ、岡村ちゃんの喉の調子が悪いことは既に書きましたが、だからなのか判りませんが、とにかく客に歌わせるシーンが多く目につきました。つうか、この日の客、終始歌いまくりなんだもん。そりゃ岡村ちゃんも「君達、やるねぇ!」って連呼するわな。生バンドバックに、オーディエンスがZeppでカラオケ大会といった感じなので、岡村ちゃんも安心して歌わせることが出来たのでしょうね。それとダンス。確かに踊りのキレは以前より悪くなってるわけですが(しかも体格が良くなり過ぎたので、更にキレが悪く見えるし)、それでも無駄に動き踊りまくり、猥雑なダンスや仕草・パフォーマンスを繰り返して観客の目を、気を引き、それに成功してるわけですから。改めてこの人の才能には驚かされますよ。

  つうわけで、誉めまくりで終わるわけですが‥‥そりゃね、全然歌えてないとか声が出てないとかいろいろ言いたいこともあるにはあるんですが、だからといってガッカリしたかというと、全然そんなこともないわけで、むしろ全面的に「ありがとう!」と言いたいのはこっちなわけで。あー早く純粋な新曲で構成されたフルライヴ観たいわ‥‥ホントに、本っとーに、いいライヴでした。


[SETLIST]
01. いじわる
02. 聖書(バイブル)
03. 生徒会長
04. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
05. Dog Days ~ メンバー紹介 ~ Dog Days
06. カルアミルク
07. Vegetable
 -朗読(赤坂見附の売春婦)-
08. Super Girl
09. Water Bed
10. (E)na
 -interval : 10min.-
11. come baby
12. Punch↑
13. ステップ UP↑
14. マシュマロ ハネムーン
15. SEX
 -interval : 10min.-
16. 友人のふり
17. はじめて
18. だいすき
19. イケナイコトカイ
20. マシュマロ ハネムーン(inc "Co['] mon")
21. 家庭教師
22. session(inc "愛の才能")
23. Out of Blue



▼岡村靖幸『禁じられた生きがい』
(amazon:国内盤CD / MP3

投稿: 2003 10 15 10:49 午後 [2003年のライブ, 岡村靖幸] | 固定リンク

2003/10/12

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT Last Heaven tour 2003@幕張メッセ(2003年10月11日)

  THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのラストライヴってことで、多くのファンにとっては非常に感慨深い、歴史に残る涙モノのライヴだったんでしょうね。確かにロックバンドとしては理想的な、本当に素晴らしいステージだったと思います。けど、正直なところ俺はそこまでの思い入れもないし、やっぱり悲しくないのに「悲しかった」とか「泣いた」とか嘘は書けないので、フラットな気持ちで書きたいと思います。

  そう、そのライヴ自体も非常にフラットな気持ちで接することが出来たんですね。幕張メッセまでの道中、ずっとミッシェルのアルバムや今日リリースになった "エレクトリック・サーカス" のシングルを聴いていたんですが、これまで同様、普通にライヴに行く感覚だったんですよね。そりゃ当たり前か。実際ライヴに行くわけだし。けど、そこには前夜まで感じていたセンチなものは一切なかったわけで。単純に「あーミッシェルのライヴ楽しみだな~」って感覚。それが逆に良かったのかもしれないね。

  当初の予定と大幅に会場内のレイアウトが変わり、追加券も発売され、結局1万人近い人数(実際何人入ったのか判りませんが、多分これくらいは確実に入ってますね)が幕張メッセに集結。今回は事前にチケットとリストバンドを交換してからの入場ってことで、非常にスムーズに入場することができたんじゃないでしょうか。少なくともあれだけの人数がいる中で、ものの十数分程度で入場出来たのは奇跡的(ま、中に入ってからまた並ぶわけですが)。そういう意味ではイライラ指数は低いままでしたね。

  入場して、俺は結構後ろの方で観ることにしました。今回、会場内が広いってこともあってステージ左右にスクリーンが用意されてまして。ま、メンバーを目視で認識することは不可能でしょうから、もうスクリーンで観れればいいか、どうせ曲に合わせて歌って踊って、そっちに夢中になるだろうから‥‥って最初から緩い感じ。

  開演時間(18:30)間近に、急にS.E.がROLLING STONESの "Sympathy For The Devil(悪魔を哀れむ歌)" に変わった途端、会場から大きな歓声が‥‥ま、この曲が終わってもライヴは始まらなかったわけですが。その後もイギー・ポップが流れたり、THE DOORSの "The End" が流れたりで‥‥って、めっちゃベタじゃんか。しかも "The End" が流れ始めたの、19時ちょい前ですよ。そこからあの10分前後ある曲が始まっちゃって‥‥30分待ってる間、一緒にいた友人と話していたから退屈することはなかったんですが、それにしても‥‥

  と思ってたら、急に会場が暗転して、お約束の "ゴッド・ファーザー愛のテーマ" が。会場に響く歓声と奇声。そして現れたメンバー4人。特に気構えた様子は感じられる、いつもと同じ感じだったように見えました。そしてテンションがドンドン高まるオーディエンスをなだめるかのようにスタートしたのが、意外や意外 "ドロップ" だったという。開演前に「ミディアムヘヴィの緩めの曲からスタートするんじゃないの?」とか言ってたら、本当にそういう展開になってちょっと驚き。そう、ミッシェルにとっては「最後の~」というよりも、ツアーの最終日といった感覚が強いのかな‥‥いや、そんなことないか。今日でお終いってみんな自覚してるはずだし。そんな深読みを勝手にしてると、"ゲット・アップ・ルーシー" や "バードメン"、"デッド・スター・エンド" という怒濤のアッパー攻撃。既にこの時点で汗ダクダク状態。歌えや踊れやでひとり大はしゃぎ。

  途中 "ストロベリー・ガーデン" なんて懐かしい曲も挟みつつ、"アッシュ" や "フリー・デビル・ジャム" といった「GEAR BLUES」の曲、そして最新作「SABRINA NO HEAVEN」から "デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ" で更に攻め続ける。一瞬でもこちらに休む隙を与えないつもりか、こいつら‥‥かと思ったら今度はファーストから "I was walkin' & Sleepin'" と "ブラック・タンバリン" を持ってくるし。うわー共に懐かしい曲だなぁ。最後だからというよりも、今回のツアーはこういった懐かしい曲も日によっていろいろやってるのがファンじゃない俺にも嬉しいし、有り難い。更にこの後 "深く潜れ" だもんなぁ。ここで思いっきり鳥肌立ったよ。凄く好きなんだよね、この曲。前にもライヴで聴いたことあったけど、最後にもう一回聴けて嬉しいです。そしてフジロックでもやってくれた "カルチャー" で飛ばして、同じく「chicken zombies」から名曲 "ブギー" が。ここでやっとゆっくり出来るというか、じっくり観れる状態になったんだよね。歌に聴き入って、アベのギターに聴き入って。もうずっと鳥肌立ちっぱなし。

  そんな強烈なインパクトをもった曲の後だからなのか、続く "赤毛のケリー"、"ゴッド・ジャズ・タイム" は何故かピンとこなかったんだよね‥‥個人的に一番思い入れがないアルバム「Rodeo Tandem Beat Specter」の曲だったからなのか、単に疲れてきたのか‥‥判らないけど、何故か急に醒めて冷静に観ちゃったんだよね。それは "エレクトリック・サーカス" が終わるまでずっと続いたのね‥‥この曲の時だけ両脇のスクリーンが消えて、ステージ後方のカーテンが開いて、後方一面がデカいスクリーンになっているという仕掛けがあったんだけど、それすら醒めた目で観ちゃってた。「ああ、劇的に盛り上げようとしちゃって‥‥」とか皮肉混じりに。何故なんだろう‥‥

  けど、そんなのも続く "ミッドナイト・クラクション・ベイビー" で吹っ飛び、名曲 "ベイビー・スターダスト" ではっちゃけ、"スモーキン・ビリー" で大合唱し、"リリィ" で踊り狂い。一瞬「このまま "G.W.D" に突入か!?」とか思ったら、何故が唐突に本編終了。会場中のみんなが「‥‥へっ!?」ってなったみたいで、あまりに唐突すぎて最初は理解出来なかったみたい。アンコールを求める拍手や歓声もイマイチまとまりがなかったしね。

  けど、4人は戻ってきた。やっぱり嬉しいよね、素直に。チバの「どっか行こうぜ」の呼びかけと共にスタートしたのが、"GT400"。ライヴではテンポが早くなってて、非常に心地よいビートなんだよね。歌も合唱しやすいし。とにかく気持ちいい1曲。そしてレゲエのリズムに合わせてチバが「Bye bye baby!」とかいろいろ叫んでから "リボルバー・ジャンキーズ" のレゲエアレンジがスタート。サビの部分だけ歌った後、テンポが速くなってアルバムバージョンに。この曲も合唱向きというか、コール&レスポンスに打って付けなんだよね。いい具合に再びエンジンがかかり始めたところで、終わりが近づいていることを我々に示す "ジェニー" が。周りのみんなが、ここぞとばかりに踊りまくる。余力を残さずにここで力尽きるかの如く。そして笑顔のメンバー。再びステージを去っていき、再びアンコールを求める拍手。今度は素晴らしい一体感。もう1曲、みんな「あの曲」を最後に待ってるんだろうね‥‥

  アンコールに応え、三度ステージに現れたミッシェル。恐らくこれが本当に最後の曲だろう‥‥そう確信していたら、あの強烈なコードストロークが。やはり彼等が最後の最後に選んだのは "世界の終わり" でした。「デビュー曲でバンドの歴史に幕を閉じる」とか「解散=正しく世界の終わり」とか、みんないろいろ推測したがるだろうけど、ここは純粋に「最後にこの曲をやりたかったから」でいいんじゃないかな。みんなも聴きたかったし、そしてバンドもやりたかった。だからこそ、あの曲のイントロが会場に響いた瞬間の歓声はそれまでで一番大きかったものになったんだろうし。本当にいい曲だもんね。途中、アベのギター弦が切れるというアクシデントがあったものの、そのまま鬼気迫るプレイで最後まで乗り切りました。そしてエンディング。チバが最初にステージを去り、残された3人がアドリブでいろいろ弾いて、ギターのフィードバック音を残したまま、約2時間に及ぶライヴは終了。珍しくアベが「ありがとう。」と一言喋り、客も大感激。もの凄いリアクションだったよ。そしてウエノが去り、クハラが去って行き‥‥両脇のスクリーンに

   Thank You Rockers I Love You

の文字が。ライヴが終わっても会場内に響くミッシェルの曲(客出しS.E.にミッシェルのインストナンバーを使うという憎い演出が)。名残惜しんでなかなか退場しない者、CDを流してるだけなのにダイブを始める者、「ミッシェルありがとー!」と泣きながら叫ぶ者、ただ笑顔で「いいライヴだったね」と会場を後にする者‥‥1万人もいれば1万通りの「人それぞれ」があるでしょう。俺はというと‥‥もう「果てた」といった感じでしょうか。笑顔というよりも‥‥いいライヴだったなぁと反芻する感じ? ライヴ終了から数時間経った今でもその気持ちに変わりはなく、とにかくただ「いいライヴを観たなぁ」という気持ち。

  この手のバンドが数百人程度のライヴハウスには掃いて捨てる程いるわけですが、そんな中で幸運にも大成功を手にした彼等。それはただラッキーだったからではなくて、それに伴う実力といい曲が沢山あったから。そのスタイルや佇まいがカッコイイからといった理由もあるでしょうけど、その殆どの人が彼等の曲やライヴに惹き付けられた。勿論俺も。気づけばロックフェスでトリを務めたり、今回みたいにオールスタンディングで1万人以上もの人を集めてしまったり(ま、今回に関しては「解散」という要因が大きく関係してるんですが)。ひとつのロックバンドとして非常に理想的な形で成長・成功していき、そして惜しまれて解散していく。多分今日のライヴはファンにもファンじゃない人にもずっと心に残るライヴになったんじゃないでしょうか。

  そう、解散云々は関係なく、今日のライヴは「いちロックバンドとして理想的なライヴ」だったと思いますよ。万単位の人間を相手にあそこまで満足のいくライヴを繰り広げたんですから。そりゃね、あれも聴きたい、これも聴きたいっていう願望はいくらでもありますよ。けど最大公約数の人間を満足させるに十分なセットリスト・内容だったのでは?と思うわけで。各アルバムから満遍なくプレイされていたし(結局今回は「SABRINA HEAVEN」から1曲もやりませんでしたが)、曲数や演奏時間も満足のいくものだったし。「最後だから、やれるだけやれ!」ってわけでもなく、ただ単にツアーファイナルとしてやったかのような構成。何も知らずにこれ観たら、「ああ、今回のツアーもよかったから、また次のツアーにも行こう!」とか絶対に思ったはずだもん。現に俺、そういう気持ちになったし。そしてそう考えた時に初めて「‥‥そうか、もう『次』はないんだっけ‥‥」と気づいたわけで。

  今はまだ残念ですとか惜しいバンドをなくしたとかそういった気持ちはないんだけど‥‥時間が経てばそういった「喪失感」を痛いほど感じるようになるのかなぁ‥‥。


[SETLIST]
01. ドロップ
02. ゲット・アップ・ルーシー
03. バードメン
04. デッド・スター・エンド
05. ストロベリー・ガーデン
06. アッシュ
07. フリー・デビル・ジャム
08. デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
09. I was walkin' & Sleepin'
10. ブラック・タンバリン
11. 深く潜れ
12. カルチャー
13. ブギー
14. 赤毛のケリー
15. ゴッド・ジャズ・タイム
16. エレクトリック・サーカス
17. ミッドナイト・クラクション・ベイビー
18. ベイビー・スターダスト
19. スモーキン・ビリー
20. リリィ
-Encore-
21. GT400
22. リボルバー・ジャンキーズ
23. ジェニー
-Encore2-
24. 世界の終わり



▼THEE MICHELLE GUN ELEPHANT『エレクトリック・サーカス』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 10 12 12:00 午後 [2003年のライブ, THEE MICHELLE GUN ELEPHANT] | 固定リンク

2003/10/06

モーニング娘。コンサートツアー2003“15人で NON STOP!”@横浜アリーナ(2003年10月5日 夜公演)

  正直な話、今回程行く前から気分が沈んでいたのって初めてかもしれない。俺がモーニング娘。のライヴに対してこんなにもブルーな気持ちで臨んだのって、多分初めてじゃないかなぁ‥‥いや、昨秋の後藤卒業ツアー以降、何時だってモーニングのライヴに臨む時はブルーだった。もうあの頃みたいな高揚感を得ることは出来ないのかなぁ‥‥って。

  でもね。結論から先に書けば、本当に心底楽しめるいいライヴだったと思うよ。毎回そうなんだよね。ライヴ前は「ああ、多分モーニングのライヴに足を運ぶのも今日で最後かも‥‥」って思ってるくせに、ライヴを終えた後は「やっぱ楽しいし!」って次に持ち越しみたいにグダグダになるんだけど、今回ばかりは本当に楽しかったんだから仕方ないよ。ホント、去年4月のさいたま以来じゃないかな、偏見なしに楽しめたのは。

  つうわけで、簡単ではありますがライヴレポ、順を追って書いていきたいと思います。

  まずオープニング。今回はテレビ番組「ティンティンTOWN」内で放送されているCGアニメ、「リリパット王国」のキャラクターがモーニング娘。のライヴを観る、みたいな設定でそのままオープニングに繋ぐ流れ。観てるこっちが恥ずかしくなるような内容なわけだけど、まぁショボイCG流されるよりか幾分マシか。

  いつもの通り出演者紹介が終わるとそのまま"シャボン玉"のオープニングに突入。残念ながらテレビサイズ。今回初めて生で聴いたわけだけど、思ったよりも高揚感は味わえなかったかな。何だろう、サウンドが薄いというか‥‥低音が思ったよりも効いてないんだよね、こういうアリーナで聴いて初めて気づいたんだけどさ。自分の家やカーステだと低音効かせてるから余計か。楽しみにしてただけにちょっと肩透かし。しかも曲終わり、ここで簡単なMC(挨拶程度だけど)が入るわけよ。いつも思うけど‥‥1曲終わった後じゃなくてさ、2曲くらい飛ばしてやった後の方がいいんじゃないの? こういう激しい曲の後だから尚更感じたわけさ、流れを途切れさせるような真似をするなと。ましてやツアータイトル、「15人でNON STOP!」なんだからさぁ‥‥

  2曲目は"Do it! Now"。さすが6期の3人(藤本を除く)もオーディションからやり慣れた曲だからか、ダンスも5月に観た時以上に安定してたように見えました。後藤のパートを以前は加護が歌ってたんだけど、今回は田中れいなが歌う比重が高くなってました。しかもこっちが思ってる以上に安定してるんだから驚き。成る程、事務所やつんく♂が彼女を推す理由、よく判ったよ。

  曲が終わり、ここでまたMC。今回は全員ひとりずつ自己紹介なんだけど‥‥やっぱり最初のMCはいらないよ。ここで全部済ませられるじゃんか。6期の3人は‥‥初々しいね。5期の4人も昔はこうだったなぁ‥‥って妙にノスタルジックな気持ちにさせられたり、安倍に対する声援はちょっと異常だなとか、思ってた以上に藤本は好意的に受け入れられてるんだなとか、いろいろ思うことがあったりして。

  さすがに15人もいると長い長い‥‥というわけでMCもやっと終わり、ここからいい感じで盛り上がってくわけです。まずは"そうだ!We're ALIVE"。フォーメーションが多少変わっただけで、それまでの12~3人から2~3人増えただけなのにもの凄い違和感を感じたりもしたんですが、あれですね、人が増えたことによる圧倒感みたいなものは全然感じなかったですね。この曲のダンス自体が外側に向かっていくというよりも中心に向かっていくようなタイプのものだから余計なのかな。けど悪くなかったですよ。5期も6期も頑張ってたし。そして待望の"好きで×5"。たったワンコーラスだけなんですが、やらないより全然マシ。コーラスパート(矢口のハーモニー等)は恐らく全部テープでしょうね。けど原曲に参加してない4期以降のメンバー、特に石川・吉澤・辻にもちゃんと見せ場があって個人的には好印象。元々大好きな曲だけに、こういう風に再び取り上げてくれたことに感謝。そしてその流れのまま、これまた懐かしい"サマーナイトタウン"へ。多分2年振りに歌うんじゃないかな?(少なくとも自分がファンなってからは2001年11月の横アリを最後に歌ってないはず)この曲では原曲に全く携わってない5期・6期の8人が歌うんだけど、ここでは高橋・新垣・小川の頑張りが強く感じられて、時代の流れを強く感じたのでした。それとさ、藤本が全然目立ってないのな。彼女が何故モーニングに入ったのか、その理由はつんく♂と高橋がなりの対談本の中に出てくるので興味がある人は読んで欲しいんだけど、それにしても見せ場なさ過ぎ。さすがの俺もガックシ。そしてその藤本を除く6期3人で"好きな先輩"を。元々5期メンバーの為に作られたこの曲だけど、もう5期の4人には必要のない曲だと個人的には思ってるし(いつまでも「先輩♪」もないよな、次々と下が入ってくるわけだし)、こういう形で後輩達が受け継いでいくのは全然アリだと思います。実は8月の富士急公演の隠し録り音源を聴く機会があったんですが、この曲での3人の歌の酷さといったら‥‥けど今日は全然そんなことなく、田中は別格として、道重も亀井もしっかり歌っていたのでひと安心。それにしてもこの短い曲(3分ちょいでしょ?)でさえもショートサイズ‥‥実質1分半程度ですよ。コントとかMCを減らせばフルサイズで歌える曲が増えるんじゃないですかねぇ‥‥

  で、曲が終わるとここでコントなわけですよ。飯田・矢口組と吉澤・小川組に分かれて田中と亀井を教育するといったコントなんですが‥‥長いよ。こういうのはハロモニでやればいいから。ライヴでやる必要ないから。ホント毎回思うけど、ハロプロ・ライヴの台本を書いてる奴ら、才能なさすぎ。子供騙しもいいとこだよなぁ。

  コントで流れが一旦途切れてしまうわけだけど、この後からユニットコーナーに突入。まずは安倍ソロ"22歳の私"。評判の悪いこの曲だけど、生で聴いて‥‥やっぱりこの曲は安倍の歌ありきだな、と再認識。曲自体は確かに弱いとは思うけど、パフォーマンスに助けられてるよな、と。これも今回初めて生で観たわけだけど、これ観て改めて安倍ソロへの期待が高まりましたね。早くソロコンサートが観たいなぁ。続いてカントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)。これも今回初めて生で聴く"浮気なハニーパイ"。あの奇妙なダンス(足パカパカ)に心奪われる俺。特に紺野のパカパカ具合が異常で、終始紺野に目が行きっぱなし。折角藤本の見せ場だというのに‥‥あ、あと里田の似非セクシー具合は相変わらずサイコーでした。みうなは‥‥ゴメン、全然目が行かなかった。あさみはその頑張ってる姿にちょっと心打たれた。カントリー娘。はりんねが居なくなった今でも俺にとってはちょっと特別な存在なので(特に大ファンというわけではないけど、常に気になる存在)今後も期待してます。そしてその後に‥‥全然聴き覚えのない曲が‥‥ココナッツ娘。の出番。初期のシングル曲"常夏娘"を披露するんですが‥‥やはりというか、完全に休憩タイムに入っちゃってますね、周りが。一斉に座りだしたのには正直苦笑しました。初めて聴く曲だけど、うん確かに悪い曲じゃないよな。けど‥‥明らかに何かが足りないのも確か。それが何なのかは俺にも判らないけど‥‥やっぱり自分で買ってまで聴こうとは思わないな、残念だけど。

  この後またコント。安倍が司会、審査員が新垣と紺野で、石川と道重が「どっちがより男前か?」を競うという内容。ま、例の如く最後に全部紺野が持ってっちゃうわけですが。ホントグダグダだよなぁ、ライヴでやるコントは。ハロモニとかで観ると全然笑えるのにさ。

  再びユニットコーナーへ。久し振りの藤本ソロ"ブギートレイン'03"。ソロ時代よりも派手な衣装を着て(羽根生えてるよ、羽根!)、たったひとりで横アリのステージを右へ左へと動くんだけど、ひとりになるとオーラが凄いのな。15人だったり複数人になると埋もれちゃうんだけど、ひとりになったら全然輝きが違うっていうか。安倍がソロでもユニットでも本体でも、どこへ行っても「モーニング娘。の安倍なつみ」なのに対して、藤本はちょっと違うのね。ソロで歌う時の輝きは安倍と比べても甲乙付けがたいくらいなんだけどね。あーまたソロライヴ観たいなぁ。そして藤本が引っ込むと、ミニモニ。の出番。既に一部では不評の嵐らしい新曲"Crazy About You"を披露。多分この曲だけフルコーラスだと思います。ラジオ等で何度か耳にしてたんだけど、俺はこの曲好きよ。だっていい曲だと思うし。ま、ミニモニ。がやる必要があったかどうかは別としてね。曲調のわりにダンスが激しいのもミニモニ。らしいというか。やっぱりこの曲で「高橋ありきのユニット」になりつつあるのかなぁ、と。辻も頑張ってるけどね。

  三度コントコーナー。藤本司会でミニモニ。がバスケのシュートに挑戦するというもの。40秒間に6本が世界記録で、7本以上決めればいいってことなんだけど‥‥グダグダ。ホントグダグダ。まぁ前のふたつよりは全然面白かったけど(特に藤本の不敵さが)。

  コントが終わると、あの懐かしいイントロが。安倍・飯田によるデビュー曲"モーニングコーヒー"が。オケは2002バージョンの方だったけど、うん、このふたりがこの曲をこの時期に歌うことに意味があるわけで、本当に聴いてるこっちが泣きそうになったよ。何て言うか、この時期(安倍卒業前)にきて、改めてモーニング娘。の歴史を振り返るような、総決算といえるようなセットリストが非常に嬉しくもあり、同時に切なくもあり。複雑な心境なんだけどね。そして曲が終わると矢口・石川・吉澤が加わり、初期の代表曲"抱いて HOLD ON ME!"が。これも生では初めて聴くんで嬉しいなぁ。福田明日香~保田圭と歌い継がれてきたパートを今回石川がほぼ歌いきったのは、新たなるチャレンジでしたよね。しかもこれが想像してたよりも悪くなかった。確かに実力では前述2人の足下にも及ばないと思うんだけど、気持ちでは全然負けてないと思うし、むしろ石川らしさが存分に味わえ、尚かつ安心して最後まで聴けたのは嬉しい誤算。ただね、この曲の繋ぎ方‥‥ラップパートからいきなり「Wo~Hold on me!」ってブツ切りするのは如何なものかと。カラオケが音飛びしたのかと思ってビックリしたよ。そのまま流れを止めずに"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"へ。多分昨年の秋ツアー以来だと思うけど(俺は行ってない)、やっとここで本格的な吉澤の見せ場。衣装がラフな格好(みんな"シャボン玉"の時みたいな衣装)だったのが幸いしてか、本来の「宝塚的世界観」とは違ったゴージャスさ‥‥まるでブロードウェイのミュージカルでも観てるかのような錯覚に陥ったのですよ。後藤が抜けたことによる吉澤・安倍の絡みのマイナス面も殆ど感じられず、逆に弾けまくる吉澤に心奪われっぱなし。中盤のシャウトには本当に鳥肌立った。あー、モーニングのライヴで鳥肌立てたのなんて、何時以来だろう。本当に、本当にカッコよかった。そして興奮冷めやらぬまま、代表曲"LOVEマシーン"へ。後藤のパートは高橋が引き継いだようで、これも安心して聴けました。6期も楽しそうなので何より。

  折角ここまでいい流れできたのに、ここでスクリーンに"Say Yeah!-もっとミラクルナイト-"のカラオケが流れるわけですよ。スライドショーっぽい感じで、歌詞が流れて。それに合わせてみんな大声で歌うのな。まぁ観てる方の気持ちは盛り上がるんだろうけどさ普通‥‥俺はちょっと気持ちが醒めたかな。まぁここで休憩しないとメンバーもキツイんだろうけど、折角ならこの曲も生で歌って欲しかったなぁ‥‥カラオケが終了すると衣装替えを終えた15人がステージ中央に既に並んでいて、あのインダストリアル調イントロが。再び上げ上げなノリで"ザ☆ピ~ス!"が。この曲は数日前にテレビで歌っていたので、後藤パートを田中が引き継いだことを既に知ってたんですが、うん悪くないですね。保田のドスが効いたパートも藤本が的確に再現してくれてるし、みんな楽しそうだし。ひとしきり盛り上がったところで、"でっかい宇宙に愛がある"へ。この曲を15人が横一列に並んで歌う様は、ちょっと感動的かも。俺にとってこの曲は「モーニング娘。版ゴスペルナンバー」なんですよ。"I WISH" があって、この曲があって、そして"そうだ!We're ALIVE"へと繋がっていくという、非常に重要な曲なわけ。テンション的には確かにちょっと落ちるのかもしれないけど、それを気持ちでカバーしてる感じ? 勿論それは十分伝わってきました。そして本編最後はバカバカしいくらいに盛り上がろうってことで、"ここにいるぜぇ!"。15人がポゴダンスする様は圧巻。それまで横ノリ系がずっと続いてたので、急に縦ノリに変わったことでちょっと違和感はあったものの、踊っちゃえばこっちのもの。こっちも汗だくになって最後まで気持ちよく踊らせていただきました。

  本編が終わり、アンコールを求める声がどれくらい続いたでしょうか。ちょっといつもよりも長めのインターバルで15人が戻ってくると、アーミールック的な衣装を着てるんですよ。矢口なんかは首にめっちゃ長いマフラー巻いてたり、飯田は頭に海賊みたいにタオル巻いてたりして。本来ならここで "AS FOR ONE DAY" を歌うはずなんですが、この横浜公演から11月にリリースされる新曲"Go Girl ~恋のヴィクトリー"を初披露してるんですね。で、この曲なんですが‥‥う~ん、ライヴ観る前にちらっと聞いてた通り、確かに微妙な曲なのね。なんつーかこれまでだったらシングルのカップリングに回されるような曲というか。全然メロディーにフックがないのね。これまでのシングル曲って良くも悪くもどこかしら引っ掛かるフックとなるメロディーがあったのに、この曲にはそれが感じられない。いや、もしかしたらフルコーラスで聴いたら違うのかもね。"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"以降のシングル曲ってテレビサイズで聴くとメチャメチャ継ぎ接ぎ感が強くて違和感が残るものばかりだったでしょ。無理矢理繋いでるような。今回の曲にもそんな感じは確かにあるんだけど、それにしてもねぇ。あ、でもね。バックトラックに関しては良いんじゃないかと思いましたよ。カン紺藤と同じ流れにあるダンスチューンで、ユーロビートというよりはレイヴというか。音の作りがカン紺藤の方がよりミニマルっぽい印象があるけど、こっちは明らかにアリーナで鳴らされることを前提として作られてるサウンド/音作りだなぁと感じたし。カン紺藤がジュリアナ向けなら、モーニングは「WIRE」等の万単位アリーナ向けというか。そういう意味で「レイヴ」っぽいかなと。まぁあれですよ。クリア音源でフル試聴してちゃんとした判断を下したいと思います。

  正直なところ、これなら "AS FOR ONE DAY" を聴きたかったなぁと思ったよ。モーニングにはもはや「一般受け」とかそんなのを気にしない歌を歌って欲しいかったのに。そういう路線はさくら組やおとめ組でやってるんだから、もう一度当たって砕けろ精神でバカバカしい曲に挑戦して欲しかったんだけど。ここにきてつんく♂の悪い癖が出たかな?

  最後の曲の前に全員が一言ずつMC。安倍の番になって、自ら来春の卒業に触れるんだけど‥‥そうか、「15人のモーニング娘。」としてはこのツアーがラストになるのか。そして横浜アリーナはデビューイベントをやった場所でもあるわけだ。そういう思い出深い場所で「モーニング娘。」のツアーとして回れたことが彼女にとってとても感慨深く、そして感動であるらしく、MCの途中で感極まってきちゃってね‥‥アホみたいだけど、こっちまでもらい泣きしちまったよ。もう泣かないと決めたはずなのに‥‥俺にとってある意味、今日の横アリライヴは「なっち卒業ライヴ」なのかもしれないなぁ。ハローのライヴで最後だったとしても、やっぱりこういう風に感動できないかもしれないし(いや、逆に中澤や後藤といった卒業生を含むメンバーに囲まれて卒業していくというのも、ある意味泣ける状況下なんだけどさ)。ここまでのライヴもいろいろ思うことはあっても総合的には本当に楽しめる内容だったし、そこにこの涙が加わってしまったら‥‥ある意味自分にとっては‥‥ねぇ? あ、加護が目をこすってる。泣いてるのか? このまましんみりモードに入っちゃうのかと思ったら、続く高橋が台本通りのネタをかまして場を台無しにしてくれたお陰で、また笑顔に戻ることができました。ありがとう、高橋! その後も誰も安倍卒業に触れることなく、「ツアーの中の、数あるライヴの1本」へと戻っていったのでした‥‥

  さぁ、本当の最後。俺が味わう「15人娘。」単独ライヴ、最後の最後は‥‥やっぱりこの曲だよな、という"恋愛レボリューション21"。もう我を忘れて踊りまくり。左右の客にぶつかりまくってたんだけど、全然お構いなし。誰のためでもなく、ただ自分が楽しいから、気持ちいいから踊るだけ。あー何か踊ってて汗だか涙だか判んないけど、目から何かが出てるよ。あーそんなの気にしてらんないって! 一緒にジャンプして、一緒に踊って、一緒に歌って。そうやって約2時間に及ぶモーニング娘。のライヴは終了したのでした。

  途中で述べた通り、今回のツアーは内容的に「モーニング娘。の総決算」と呼ぶに相応しい内容だったのではないでしょうか。勿論、他にも歌うべき曲、歌って欲しい曲は沢山ありますよ。ここに "真夏の光線" や "I WISH" が加われば本当に最強のセットリストだったでしょうし、セカンドアルバムから曲を持ってくるならサードからも持ってこい!とか、カップリングでも隠れた名曲は沢山あるぞ!とか、言い出したらきりがないわけで。そういう意味ではこのくらいがバランス的にも丁度よかったのかな、と。今後行われるさくら・おとめ各公演では恐らく今回のツアーで試したこと(初期の曲への反応)を活かした選曲になるでしょうし、そういった面からも、ただ過去を顧みるだけでなく、その先を見据えているんだろうな、とも取れるわけで。去年の夏コン辺りからちょっとマンネリ化しつつあったセットリストにこういったテコ入れがされたことは、ファンにとってはむしろ喜ばしいことなんじゃないですかね?

  終始感じてたことですが、やっぱりモーニング娘。は安倍なつみあってこそのグループだな、と。いくら石川が頑張っても田中が新興勢力としてメキメキと実力を付けてきても、最後に目が行くのは安倍なんですよね。今後、モーニング娘。がどうなっていくのか、全く想像がつきませんが‥‥少なくとも、彼女が卒業するまでは俺、まだまだモーニング娘。のことが好きでいられそうです。そう実感させるだけの、本当に良いライヴだったと思いますよ。


[SETLIST]
 -OPENING : リリパット王国-
01. シャボン玉
02. Do it! Now
 -MC-
03. そうだ!We're ALIVE
04. 好きで×5
05. サマーナイトタウン [5期+6期]
06. 好きな先輩 [亀井・田中・道重]
 -コント : 飯田・矢口・吉澤・小川・田中・亀井-
07. 22歳の私 [安倍なつみ]
08. 浮気なハニーパイ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
09. 常夏娘 [ココナッツ娘。]
 -コント : 安倍・石川・紺野・新垣・道重-
10. ブギートレイン'03 [藤本美貴]
11. Crazy About You [ミニモニ。]
 -バスケ挑戦コント : ミニモニ。・藤本-
12. モーニングコーヒー [安倍・飯田]
13. 抱いて HOLD ON ME! [安倍・飯田・矢口・石川・吉澤]
14. Mr.Moonlight ~愛のビックバンド~
15. LOVEマシーン
 -カラオケ: Say Yeah!-もっとミラクルナイト--
16. ザ☆ピ~ス!
17. でっかい宇宙に愛がある
18. ここにいるぜぇ!
 -Encore-
19. Go Girl ~恋のヴィクトリー
 -MC-
20. 恋愛レボリューション21



▼モーニング娘。『モーニング娘。コンサート2003“15人で NON STOP!”』
(amazon:国内盤Blu-ray

投稿: 2003 10 06 02:28 午前 [2003年のライブ, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ミニモニ。, モーニング娘。, 安倍なつみ, 藤本美貴] | 固定リンク

2003/09/30

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 2@静岡・朝霧アリーナ(2003年9月28日)

  朝8時過ぎ起床。前日の腹痛が嘘のように絶好調。既にみんなは起きているよう。挨拶して、暫く夕べの話をしてからみんなで食事に出かけることに。

  この日は朝から晴天以外の何ものでもない天気。天気がいいせいか、食も進む。カレー食って、尚かつ朝霧名物「塩焼きそば」を食らう。テントに戻ってこの日最初の宴を始める俺ら‥‥何か間違ってるような気も。
 
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  9時半を回ったころでしょうか、急にラジオ体操がスタート。そういえば去年もやってたような気が(ま去年はこの時間、爆睡してたんだけどね。オールナイト公演だったしさ)。ラジオ体操してる奴らを肴に飲む俺達。「これで第2とかやったら笑っちゃうね」って言ってたら、本当にラジオ体操第2まで始まるもんだから、全員大爆笑。これでモッシュとか始まったら‥‥とか思ったけど、さすがにそれはありませんでした。残念。

  この後10時から地元の青年団による陣馬の滝太鼓が15分程。結構人が集まってて盛り上がってた模様。当然それでもひたすら呑み続けてたわけですが。途中で人も増えていき、酒の消費量も増えていく中、11時になりDonavon Frankenreiter Bandの演奏がスタートしたのでした。


◎Donavon Frankenreiter Band

  「~Band」って付く位だから、もっと大人数なのかと思ってたら‥‥ステージに現れたのはたった2人。ギター/ボーカルとパーカッションのふたりのみ。これがアコースティック形体の、本当にこの場に一番合った緩い感じの音楽でして。朝イチのまったりした空気にもってこいのバンドだったわけです。これ、いいバンドだよ。それはステージ前に集まった人の数を見れば一目瞭然でしょう。リアクションが全てを物語ってます。
 
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  最後の方で日本人女性が飛び入りで加わったんですが、あれは誰だったんですか? 名前をアナウンスしたんですが、聞きそびれてしまいました。その彼女がギター&ボーカルで加わり、かなり盛り上がった模様。結局、こういうバンドがこの地・このフェスにはピッタリなのがよく判りました。多分来年のフジロックにも出演してそうな予感(ORANGE COURT辺りにね)。
 
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Donavonの終わり辺りからテントを離れ、マツイくんと共に写真撮影に出かけました。とにかく天気が良いくて富士山が昨年以上によく見えたのが印象的でした。
 
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そうそう、Donavonのライヴ中に「ライヴ終了後に物販でメンバー本人がCDを手売りしてサインします」とかアナウンスしたら、凄い行列が出来てビックリ。サイン欲しさに大行列とは思わないけど、結局CDは途中で売り切れになる程だったとか。これって素直に音に反応した結果ですよね?
 
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  再び宴に戻る前に昼食を取ることにした我々。昨日うどんやそばを売っていた店では、急に「冷やしうどん&そば」の販売を始めててビックリ。ま、この熱さだもんなぁ。ちなみに食ってみたら美味かったです。

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  そのままテントに戻り、また酒を呑みながらライヴを観るわけですが‥‥ここで俺はひとまず断酒。帰りまでに酒を抜いておかないと。何せ運転手なもんですからね。


◎DOUBLE FAMOUS

  ユルユルのダブ/レゲエといった印象で、とにかく脱力しまくり。これ、酒呑みながら聴いたら気持ちいいんだろうなぁ‥‥と酒を基準にしか音楽を語れない俺なのでした。ラストにEGO-WRAPPIN'の中野がボーカルで加わり華を添えてました。

  DOUBLE FAMOUSが終わった辺りからテントに人がぞろぞろ集まり出し、少し話した後曽我部恵一を観る為にステージ前へ移動しました。この日初めての、そして唯一のステージ前移動。


◎曽我部恵一

  メチャメチャ良かった。約3ヶ月振りに観たわけですが、バンドとの一体感や演奏もかなりいい感じ。さすがツアーやフェスで鍛え上げられただけあるわな。曽我部も終始笑顔で、客や朝霧に向かってありがとうを連発。終始ピースフルな空気に包まれライヴを進行していくんですが、そんな中時々訪れるギターの爆音が本当にニール・ヤングみたいで痺れた。いや、見た目の話じゃなくてさ。

  個人的には"White Tipi"のバンド・バージョンにかなりやられ、"FIRE ENGINE"でのギターバトルにやられ、最後の"おとなになんかならないで"に涙腺を緩ませるという、ホントに心打たれるライヴだったなぁと。約1時間、納得の内容でした。


01. ふたり
02. ギター
03. NEW LOVE
04. She's a Rider
05. 浜辺
06. スワン
07. もしも
08. White Tipi
09. FIRE ENGINE
10. おとなになんかならないで


  一緒にいたマツイくん、中村くんも満足げ。特に中村くんはフジロックへの車中で俺が聴かせた「瞬間と永遠」で曽我部が気に入ったようで、これが初ライヴ。同じくカオリさんも。みんな絶賛していたのが印象的でした。

  ここでテントに戻り、俺はテントを畳み、後はゆっくり後方で観ることに。天気もちょっと悪くなってきたしね。
 
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◎JACK JOHNSON

  サーファーがやる音楽ってことで、もっとハワイアンぽいのを想定してたんですが、意外にもアコースティック色の強いまったりしたフォーキーなロック。ああ、これはいいわ。テンポ的に全部同じ感じで似たり寄ったりなところもあるんですが、これはこれでありだと思うな。進んで聴くタイプの音楽ではないけど、たまにCD棚から引っ張り出して聴きたくなるような、そんな音楽。ジャックの歌も枯れ過ぎもせず濃過ぎずといった味わい深さが印象に残ってます。これ、後でCD買って聴いてみよう。

  ライヴ後みんな戻って来て、本格的に帰り支度。最後のトニー・アレンは、シートの上で酒呑みながら鑑賞ということに(ま、俺だけ呑めないわけですが)


◎TONY ALLEN

  「フェラ・クティのバックを支えてきた名ドラマー」ということだけは予備知識として知ってたのですが‥‥正直甘く見てました。こんなにすっげーぶっとくてドス黒いファンクだと思ってもみなかった。もっと緩いレゲエ/ダブなのかと読んでたら、いきなりのファンクビートにやられまくり。ああ、これはトリにピッタリのバンドだわ。最初、てっきりトニー・アレンがボーカルも務めてるのかと思ったら、シンガーは別の人みたいですね(後で知った)。やっぱりあのドラムがトニーだったのか。どおりですっげーリズムなはずだわ。クラビネットの音も気持ちいいし、とにかくリズムがえげつなくて気持ちいい。オシャレでしなやかっていうのとは正反対の、とにかく原始的で人間の根元にあるものをそのまま表現したかのようなビート。ちょっとだけ前に行きたかったかも。

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  アンコールがあるのかと思ったら、予想以上に盛り上がった為か時間超過したっぽく、きっちり18時半に音出し終了。また来年逢いましょう!というスタッフのアナウンスと共に会場中の照明が着き、我々も帰路に着くことにしたのでした。

  帰りのシャトルバスはさすがに増発されてるようで、並んでから30分程度で乗れました。駐車場に着いたのが19時40分頃かな? そのまま荷物を積み込んで、今度は中央道で帰ることに。河口湖ICに着くまではスムーズに進み、このままいったら21時半には東京駅に着ける‥‥と思った矢先に、どうやら途中の小仏トンネルで19kmの渋滞が発生していることを知り、唖然。ああ、今年も大渋滞に巻き込まれる運命なのか、と(まぁ去年は首都高での話ですが)。

  高速に乗り、暫く進むと本当に大渋滞(途中で知りましたが、東名道を選んだとしても向こうも20km以上の大渋滞だったそうで、結局こうなる運命だったようです)。結局この渋滞に約1時間以上も巻き込まれ、予定より遅い22時40分頃に東京駅前に到着。マツイくんとカオリさんを降ろし、挨拶してお別れ。残った千葉組3人は何とか日付が変わる前に津田沼に着きたいね‥‥と思ってたら今度は箱崎で大渋滞とのこと。結局一般道と京葉道路を駆使して、何とか1時間で津田沼駅前に到着。無事木内くん中村くんを送り届けたのでした。

  そして俺‥‥高速を使って帰ろうかとも考えたんですが、途中で飯食って帰ろうと考えてたので、行きと同じ一般道でひたすら爆走。途中ウトウトしながらもノンストップ。結局飯食わずに約2時間後に自宅到着。そのまま死んだように眠りにつくのでした‥‥

  とまぁ、こんな感じで今年の朝霧JAMが終わっていったわけですが‥‥行き/帰りにいろいろイライラする出来事があったりしましたが(バス待ち/渋滞)、終わってみればいい想い出。いやマジで。それは愉快な仲間達とワイワイガヤガヤやりながら過ごせたからでしょうね。だから酒も美味かったし。

  今年のフジロックの時にも感じたんですが、何で俺が苗場や朝霧が大好きかというと、やっぱりライヴ以上にその環境なんですよね。ひたちなかやサマソニにはないもの、それがあの環境なんですよ。そして朝霧は特に別格だと。今年は8,000人と昨年の倍近くの人が入ったわけで、確かにテントの数とかハンパじゃなかったわけですが(去年の写真と比べると一目瞭然ですしね)、それでもそんなに過ごしにくかったわけでもなく、去年以上に楽しかったなぁと感じましたね。もうフジと朝霧はメンツとか関係なしに毎年行きたいですね。そう、出来れば今回のメンツでね。

  というわけで、これで俺の2003年・夏は完結。ホントいい夏だった‥‥

投稿: 2003 09 30 04:59 午前 [2003年のライブ, Donavon Frankenreiter, Jack Johnson, 曽我部恵一, 朝霧 Jam] | 固定リンク

「Camp in 朝霧 Jam It's a beautiful day」DAY 1@静岡・朝霧アリーナ(2003年9月27日)

  朝4時起床。前日午後から休みを取ることが出来たので3時間程昼寝出来たし、夜も0時前には布団に入っていたから、いくらか楽。支度をして、クーラーボックスに前日冷蔵庫に入れたお酒(スミノフアイス)を詰め込んで、4時50分頃車に乗る。途中コンビニに寄って朝食と現地でのおつまみ(含銚子名物「ぬれ煎餅」)を調達。一般道を使って最初の目的地、津田沼駅前へ。朝早かったこともあり、ユーカリが丘付近までは比較的スムーズに進め、これなら約束の時間(7時10分頃)前に楽々到着出来るな、と思ってたら案の定津田沼に近づくにつれて渋滞気味に。結局待ち合わせ時間丁度に到着。前回フジロックへ一緒に行った木内くん、中村くんと合流後、次の目的地・東京駅前へ。高速に乗る前に給油後、高速道路へ。こちらも首都高までは渋滞もなく進んでいたんだけど、箱崎で渋滞してるとのことで錦糸町で降り、そこから一般道を使う。途中、道を間違えたりしながらも、なんとか8時10分頃に八重洲口周辺にたどり着く。ここで合流したのは今回初めてお会いするカオリさんと、既に親しくしていたマツイくんのふたり。今回はこの5人で朝霧JAMに臨むことになりました。

  今回はそのまま首都高に乗って東名自動車道を使う、前回とは違った方法で行ってみることにしました。天気が滅茶苦茶良くて行楽日和ってこともあり、多分河口湖側(中央自動車道)から行くと混むかなぁ、と思ったもので。それに運転する方としてもいつもと違った方が楽しいし。そのお陰か、高速を降りるまではかなりスムーズに進み、10時半には到着するんじゃないかってくらい早く着きそうだったんですが、東名を富士ICで降り、そこから西富士道路を使い料金所を出た辺りから‥‥大渋滞。こちらもやはり行楽客ばかりのようで、ここで20分くらいのロス。途中から「明らかにお前らみんな、朝霧行きだろ?」的なキャンパーばかりになり、何とか10時45分頃に駐車場に到着。ホッと一安心したのも束の間、今度は会場へ向かうシャトルバス待ちの列に唖然‥‥バスは15分間隔で発着してるようなんですが、明らかに台数が足りないと思われ‥‥歩いて行くと1時間程かかるという情報も耳にしつつ、結局は炎天下の中我々5人はその長蛇の列に並ぶことにしたのでした。

  途中、本当にイライラしながら「あーPolarisまでに間に合うんですかねぇ?」なんて冗談交じりに話してたんですが、それが現実のものになろうとは‥‥そう、結局我々がバスに乗れたのは並び始めてから2時間ちょっと経った13時頃。時間にしてほんの5分程度の距離なんですが、途中上り下りが激しい山道があるため、さすがにここをキャンプ道具一式持って歩くのは厳しいなと‥‥会場に着いてみると、既に結構な数のテントが。明らかに昨年よりも出足が早いし、その数もハンパじゃない。こりゃ早いとこテント張らないと。

  山の天気は変わりやすいとはよく言ったもんで、あれだけ晴れていた天候も我々がテントを設営し始めた頃には雲でどんよりし始め、幾分涼しくなりだしました。ステージではPolarisのメンバーがサウンドチェックを行っている最中。何とかライヴスタートまでには設営を終えたいんだけど、5人用の大きいテントはなかなか完成せず、結局ライヴはスタートしてしまったのでした。

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◎Polaris

  ステージ上にはメンバー3人の他にキーボーディスト(後でメンバー紹介があって気づいたんだけど、クラムボンの原田郁子でした)と、あとパーカッションもいたのかな? 比較的アルバムに近い音を再現しようとしてる感じで、思ったよりも音数が多くてちょっとビックリしました。曲は殆ど知ってる曲ばかりだったので、終始安心して聴いてられたかな。上記の通りサポートメンバーがいたお陰でアルバムのアレンジに近かったし。原田郁子のコーラスが華を添えてましたよね。この環境といい、この空気感といい、そしてこの演奏といい、全てがベストマッチ。ホント良いライヴでした。


01. 光と影
02. slow motion
03. 流星
04. 深呼吸
05. 星と願うなら


  Polarisの中盤辺りから中村くんとカオリさんの3人で早くも宴を始めた俺。正直な話、朝霧にはライヴを観に来たんじゃなくて、自然の中で酒呑みながら音楽聴きに来ただけなので、俺にとっての「ベストアクト」はこれなんですよ‥‥ハハハ。Polarisが終わった辺りでマツイくん、木内くんが戻り、場所をテント内に移して宴再会。途中、木内くんの友人達数名も加わり、かなり長い間(結局19時頃まで)呑み続けていたのでした。なのでTELEVISIONまではテントの中からステージの様子をちょっと観つつ音を聴いていたので、ちゃんとしたレポにはなってません。その辺はご了承ください。


◎EGO-WRAPPIN'

  前回ちゃんと観たのが一昨年のフジロック。その時はまだ今みたいなブレイクを果たしてなかったわけだけど、やはりヒット曲や知名度を得たアーティストってのは強いですね。以前観た時以上のオーラをステージから感じました。新曲を何曲かやってましたが、ちょっとここ数作にはなかったようなストレートなタイプだったんでビックリ。もしかしたら新作、期待以上のものになるかもね。最後の"くちばしにチェリー"の時、丁度トイレに行ってたので帰り際にステージ近くで観たのですが、完全に「ロックのそれ」でしたね、全てにおいて。素直にカッコイイ。客のリアクションも、そしてその数もこの日一番だったんでは?なんて気も。


◎東京スカパラダイスオーケストラ

  スカパラは毎年何かしらフェスやイベントで観てる気がするんで、最初から観るつもりはなかったんですが、やはりここもヒット曲を持つバンドだけあって、そういったキラーチューンが飛び出すと凄い磁場が発生するんですよね、ステージ前に。ここ数作はCCCDってことで全然聴いてないんですが、やっぱり知らない曲でもノレるのがこの手(スカだったりインスト系だったり)のバンドの強みかも。勿論、歌モノも素晴らしいんですけどね。最後は"ルパン三世のテーマ"で締めくくり。客のノリもハンパじゃなかったみたい。


◎THE SKATALITES

  去年のフジロックだったか、とにかく評判が良かったんですよね。それで今回は‥‥って思ってたんですが‥‥正直に書きます。この頃になると完全に音楽そっちのけでした。遠くで鳴ってる気持ち良さそうな緩い音に合わせて酒呑んで昔話に花を咲かせていた我らなのでした‥‥

  さすがに「このままではいかん!」ってことで、一旦宴を解散し、食事を取りに出かけました。飯食ってる最中にTELEVISIONの演奏がスタート。最初は全部観るつもりはなかったんですが、結局ステージ前フルで観ることになったのでした。


◎TELEVISION

  去年のフジロックで観た時はファーストからの"See No Evil"と"Marquee Moon"しか観てなかったのですが、今回ちゃんと観た感じではファースト&セカンド、それと俺が聴いてない(多分)サードからの曲を、満遍なく演奏してました。その演奏も前回感じたような「ちょっと‥‥ヘロヘロまで行かないけど‥‥う~ん」みたいな不安定さはそこまで感じられず、かといって当時のアルバムから聴けるような緊張感も感じられず、まぁあの場に合った開放感みたいなものが強く感じられる本当に緩いステージでした。ただ、やはり"Marquee Moon"になると場の空気が一変してしまうんですね、ステージ上も客側も。あのイントロのギターフレーズが鳴り響いた瞬間、それまでまばらだった人も一気に増え、買い物の列に並んでいた奴らまでステージに向かって走った程。この曲では特に後半のギターソロが良かったですね。アルバム以上とはお世辞にも言えないけど、噂に聞いてた程のヘロヘロ感はなく、懐メロバンドというよりも現役といった印象を強く受けました。もしかしたら俺、初めてマトモにTELEVISIONの音に接したのかも。アルバム聴くけど、そんなに影響を受けたわけでもないし。でもこの日のステージを観る限りではいいバンドだってのはよく判ったし、また観たいと素直に感じたし。単独ライヴまではいかないけど、フェスに出演すればまた観てみたいバンドのひとつです。

  TELEVISION終わりにそのままもうひとつのステージ「Moon Shine」の方にも足を運んでみました。CO-FUSIONのライヴセットってことだったんで行ってみたら、普通にDJだったのでちょっとガッカリしてすぐに戻ってきてしまいました。たまたま覗いた時にDJだったのかもしれないけど‥‥ちょっと辛抱足りなかったかな?

  というのもTELEVISIONが終わった辺りから急激な睡魔に襲われた俺。いくら前日仮眠を取っていたからといっても、さすがにひとりで自宅から朝霧まで10分程度の休憩で来たわけだし、そこに加えて相当量のアルコールを摂取、ビールに発泡酒、ウォッカに焼酎等々‥‥そりゃ足にもくるし眠気も来るわな。この頃からさすがに寒さに耐えられなくなり、とにかく一旦テントに戻ることに。防寒具を羽織りCHEMICAL BROTHERSまで待とうと思ったもののやはり睡魔には勝てず、そのまま仮眠することに。既にテントではマツイくんが眠っていて、俺も寝袋を広げ横になったのでした。

  次に目が覚めたのは、かなり強い雨音を耳にしてでした。時計は既に22時を回っており、ケミカルのDJも順調に進んでいたんですが‥‥テントに叩きつける雨音を聞いて今年のフジロック初日を思い出し、ここは素直にテント内でDJプレイを堪能するか、と‥‥既に相当弱気な俺。


◎THE CHEMICAL BROTHERS (DJ SET)

  というわけで、ステージ上にいた2人の姿を目にすることなく、テントの中で彼等のDJプレイを堪能。自分達の曲を要所要所に交えつつ、意外とロックっぽい曲からテクノ系までいろんなタイプの曲をかけるんだなぁ、と。って全部を聴いたわけでもないんですが。あの‥‥正直な話、10分聴いて気を失い、また暫くして目が覚めると10分くらい聴いて気を失う‥‥といった感じでして。ぶっちゃけ、ケミカルに関しては毎年観てるような気がするので(気のせいかもしれないけど)特に有り難みを感じてなかったんでいいんですけどね(と強気に書いてみたものの、やっぱり勿体ないことしたなぁと今更後悔)。

  ケミカルが何時終わったのかも判らぬままひたすら眠り続けた俺。気づいたら午前1時半。ちょっと小腹が減り、小雨の中開いてる売店を探して身体を温める為に豚汁とホットラムを。その後焚き火で完全に暖まり、2時過ぎに再びテントに戻るも、10分もしない内に腹痛に悩まされる。再びトイレまで走り、テントに戻ったのは3時を大幅に回った頃。胃腸薬を飲み(今思えばアルコール摂取した直後に飲んでも大丈夫だったのかしら?とちょっと不安に。酔ってると普通に凄いことしちゃうよな俺)寝袋を被って爆睡。こうやって俺の長い1日目は「運転→酒→酒→酒→ライヴ→寝る→酒→腹痛→寝る」という形で幕を閉じたのでした。

投稿: 2003 09 30 04:39 午前 [2003年のライブ, Chemical Brothers, The, EGO-WRAPPIN', Polaris, Television, 朝霧 Jam, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク

2003/09/07

後藤真希 コンサートツアー2003秋 セクシー! マッキングGOLD@市原市市民会館(2003年9月6日 夜公演)

  今回何故後藤真希の市原公演に足を運んだかというと、理由は幾つかあって、

①前回の春ツアーが絶賛に値する素晴らしいものだった
②ネット上にセットリスト等の情報が出回る前の、初日を観たかった
③単にメロン記念日が観たかった

‥‥え~っと、③ですスミマセン。冗談はさておき、6月の厚生年金会館が非常に素晴らしかったため、また秋も観たいと思ってたんですよ。で、東京公演にしようかなと考えてたんですが‥‥どうせなら初日を観よう、と。いつもセットリストを先に知ってしまうんで、ライヴ観てても「ああ、次はアレだな」とか先が読めちゃうからねぇ‥‥真っ新な初日を観れば「次は何を歌うんだ!?」っていうワクワク感が味わえるじゃないですか。だからね、ちょっと無理して市原まで行ったわけですよ。昼公演ではなくて夜公演を選んだのは特に理由があるわけではなくて、単により良い席が取れたのがたまたま夜公演だったという、ただそれだけ。6列目、殆ど完全に右側。隣は花道というそんな位置。ああ、ここまでごっちんやメロン記念日のメンバーがやって来るのか‥‥とか始まる前からワクワクしてね。正直冷静を保っていられるかどうか‥‥

  そんな感じで開演を迎えた俺。開演時間5分前に、それまで客入れS.E.として鳴っていたR&B調のダンスミュージックから、急に厳かなシンセサウンドが‥‥あっ、QUEENの "One Vision" だっ!! 偶然にもこの日、会場に向かう車中でこの曲から始まるQUEENのライヴアルバム「LIVE MAGIC」を聴いていたんですよ‥‥恐るべき偶然。イントロの段階で既に客、総立ちでオイオイ合いの手入れまくり。何もフレディ・マーキュリーの声に合わせてオイオイやらなくても‥‥

  曲がクライマックスを迎え、同時に音量もドンドン大きくなっていき、最後の「One Vision!」のコーラスが終わった瞬間に暗転、オープニングS.E.と共にスクリーンには後藤の幼い頃の写真が‥‥か、可愛い‥‥って別に俺、幼女好きとかそんなんじゃないですよ!(ここは力説)で、ある程度の年齢の写真が来て、最後に今の写真。ここで大歓声。そしてメロンの写真。最後にツアータイトルが‥‥それに合わせるかのように、聴き覚えのあるシンセの音が。おお、何といきなり"愛のバカやろう"、しかも「trance trip version」(シングルにc/w曲として収録されたトランス調リミックス)のイントロだよこれ! スゲェ、マジでビビッた。スクリーンには相変わらず後藤のシルエットだけ映ってて、曲に合わせて踊ってるんですよ。で、歌に入るところで舞台後方の高台から後藤がせり上がってくるという仕掛け。曲もここで普通のシングルバージョンのアレンジに。トランスリミックスはイントロだけでした。けどこれはちょっと意外性が感じられて個人的には嬉しかったな。後藤の歌はまずまずといった感じで、曲が弾けたタイプじゃなくて歌い上げるタイプなのだけど、まだ本調子かどうかの判断はつかず。そして2曲目にこれを持ってくるか!?という反則技、"やる気!IT'S EASY"。残念ながらメロンのバックダンスはありませんでした。後藤は完全にひとりで歌い切る。とにかくいい笑顔。

  2曲立て続けに歌った後、ようやくMCに。今日からツアーが始まったよ、パワー全開で行くからねーといった感じでしょうか。相変わらず「言わされてる」というよりも「自らの言葉で語ってる」といった印象は強いですね。うんうん、今日もいいライヴになりそうだ。

  3曲目は"溢れちゃう...BE IN LOVE"アルバムバージョンの方。ステージの真ん中にある中段舞台の床が回転するようになっていて、後藤が歩きながらダンスするんですが、床が動いてるもんだからまるでムーンウォークでもしてるかのような錯覚を受けたりして。いろいろセットも工夫されているようです。そして‥‥またまたこの位置にこの曲!?という"晴れた日のマリーン"が登場。ホント、セットリストの組み立て方が前回と完全に変わってて、初めて観るこちらとしても全然先が読めなくて。マジでドキドキしながら楽しんでましたよ。ここで舞台の左右にある花道に‥‥あ、目の前にごっちんが‥‥死にそうになった。マジで死ぬかと思った。とにかく、思った以上に小さいのな、後藤。更に細いし。けど足の筋肉しっかりしてるなぁ、とか。ってどこ観てるんですか俺。とにかく死にかかった。それだけはマジ。次来たらマジで命がないね俺。

  最初のクライマックスを迎えた後、前回同様スクリーンに絵日記調のアニメが。天気がいいんでピクニックに行こう、で自転車に乗りたくなったから借りよう、とかいうような感じで最後にオチがあるという‥‥ってこれだけじゃ意味判らないよね? 後はご自分の目で確かめてください。

  自転車が出てきたってことは、もしかして‥‥と思ってたけど、その予感は本当に的中。ずっとライヴで聴きたかった"特等席"のイントロがっ! すると舞台袖左側から、自転車に乗った後藤が‥‥っ! 普通に走ってきて右側で自転車停めて、籠に乗せてたマイクを持って歌い出すという‥‥前回のゴンドラ式ブランコに続くギミックというか見せ場‥‥なのかな? ファンならきっと「慢性的に萌え萌え((C)ムガさま)」なんでしょうね。気持ちは痛い程判る‥‥俺もまた死にかかったからさ(!)。舞台の段差に座ったりしながら歌うんですが、とにかくそれまでのアクティブな後藤とは正反対の、可愛らしい後藤を上手くアピールした1曲だなぁと。そして追い打ちをかけるように"手を握って歩きたい"ですよ。で、ふとここで気づくんですが‥‥ここまで、ずっとひとりで歌ってるんですよね。前回ならメロンがバックダンサーをしたりして華を添えてたんですが、今回は完全にひとりで歌い切ってる。ま、これはまた後で述べるので一旦この話は終わり。

  歌い終わると再びMC。シチュエーションコント風のMCなんですが、途中でメロンの4人がやっと登場。後藤の家にやって来るという設定らしく‥‥って説明は省きます。ホント、MCとかネタはこうやって書いてみると、面白味が上手く伝わらないと思うんで(単に俺の文章力不足なわけですが)。11月頃までツアーは続くと思うんで、どこかの公演で実際に目にするか、いずれリリースされるであろうDVDで確認してください。

  で、ここでオチと次の曲名をひっかけるわけですが‥‥そのタイトルが後藤の口から発せられた瞬間、頭が真っ白になりましたよ‥‥"未来の扉"って‥‥モーニング娘。のファーストアルバム「ファーストタイム」に収録されている、特別有名というわけでもない地味な1曲。後藤が加入する1年以上も前に発表されたこの曲を、メロンと一緒に嬉々として歌うわけですよ。2コーラス目をカットしたショートバージョンでしたが、それでも十分。歌い終わると「後藤が好きな曲を歌いました」と。本当に自分で選んだのか、それとも「言わされている」のかは判らないけど‥‥多分加入後のツアーで歌っていたはずだから、本当に好きだとしても何ら違和感がないわけで。けどなぁ、意外な曲を意外な人が歌うもんだから、ホントに驚いた。これだからセットリストを全く知らないでライヴに行くのは面白いんだよなぁ! これから行くって人でここ読んじゃった人、ご愁傷様でした。

  ここでメロンタイム。最初は来週リリースされる新曲"MI DA RA 摩天楼"のフルコーラス。まだ「Mステ」で歌ったのしか聴いたことなかったんだけど、これ楽曲として単純に好き。メロンぽくないという声も聞こえてきそうだけど、そもそも「メロンらしさ」って何さ? 第一このグループ、過去10枚のシングルどれもがてんでバラバラなタイプの楽曲じゃないの?‥‥ってこれ以上は近々やるレビューで書くとして。うん、歌パートも柴田あゆみメインなんだけど、それに匹敵するくらい斎藤瞳のパートが多いような。これもROMANS効果か? 村田めぐみのメガネも気になるし、大谷雅恵の腹(略)

  続いて"チャンス of LOVE"のショートバージョン。この曲はフルじゃなくて正解。6月の厚生年金会館の時はいきなりこの曲のフルバージョンから始まったもんだから、ちょっと‥‥って感じたし。で、今回のメロンはもう1曲あるんですよ! ここで各メンバー水を飲んだり衣装を脱いで軽装になったりして、最後は名曲"This is 運命"フルバージョン! しかもメロン、しっかりステージセットまで使っちゃってるのね。舞台中段(回転する舞台)が上方にせり上がってくのよ、KISSのドラムセットみたいに! 実はね、最初メロンが新曲を歌ってる時、客のリアクションが薄くて焦ったのよ。「あれっ、後藤ファンだけなのか!?」って。そしたら単に新曲が浸透してなかっただけで。次の2曲の盛り上がりはハンパじゃなかったし、特に"This is 運命"の盛り上がりは完全にメロン単独コンのそれでした。俺もこの日一番の盛り上がりを見せるわけです。ごっちんコンにも関わらず。

  メロンは完全に自分達の役割を、今出せる限り精一杯の力でそれを演じきりました。本当にいいグループになったもんだ。

  この熱いノリをそのまま受け継ぎ、後藤再登場。前回のツアー1曲目だった"うわさのSEXY GUY"。オープニングのサビを歌い終えると、舞台後方からジャンプして飛び出してくるという仕掛けが。とにかく今回、いろいろ工夫されてますね。今回は羽根は付いてませんでした。けど間違いなく女神。ありゃハンパじゃないね。そのまま"SHALL WE LOVE?"アルバムバージョンを歌った後に、また信じられない曲のイントロが鳴るわけです。聴き覚えのあるアコギのストローク。そう、俺が「3rd -LOVEパラダイス-」で一番好きだと言っても過言ではない1曲、"くちづけのその後"ですよ! うわーっ、モーニングの曲、今回は2曲も歌うのかよ!! じっくりこの曲を聴いてたんですが‥‥何かね、後藤の歌い方とか動きとか表情が、完全にモーニング時代のそれに戻ってるのね。ソロの曲の時は完全に「ソロシンガー・後藤真希」なんだけど、モーニングの2曲を歌う時は間違いなく「モーニング娘。の後藤真希」に戻っちゃってるのよ。勿論これは批判ではないですよ。むしろ嬉しいのよ、俺としては。ああ、どれだけ時間が経っても後藤は「モーニング娘。のメンバーだった後藤真希」なんだなぁ、本当にモーニングが好きだったんだなぁ、って。そんな事を考えながらこの曲に耳を傾け、そして後藤を暖かい眼差しで見つめていたのでした。こういうのを聴いちゃうと‥‥来年の今頃はきっと、安倍なつみも自身のソロコンサートで初期の曲をバンバン歌うのかなぁ、なんて考えてしまうわけですよ。中澤裕子も自分のライヴで初期の歌を歌ってるわけだし。そうやって巣立っていったメンバーが歴史の一片を引き継いでいってるんだなぁ‥‥

  多少感傷的な気持ちだったところに、後藤の煽りが入り、"盛り上がるしかないでしょ!"がスタート。ライヴのクライマックスに相応しい煽り系ロックナンバー。イントロや中盤のシンガロング・パートがCDの倍くらいに引き延ばされてて、一緒に盛り上がるに相応しいアレンジになってます。後藤も右に左にと走りまくり、歌もちょっと突っ込み気味になったり。そして最高潮のところにドロップされたのが、本編最後の曲となる最新シングル"抱いてよ!PLEASE GO ON"。1曲目がこの曲じゃなかった時点で、多分ラストなんだろうなぁ‥‥って思ってたら、本当に本編ラストでした。とにかく今回のライヴ、セットリストの組み立て方が上手い。曲も何だかんだいって沢山あるんだもんなぁ、後藤。アルバム曲もカットされ、前回歌われたシングルC/W曲もカットされてもまだ歌える曲がある。モーニングの歌もあるんだもん。この辺が松浦亜弥にもメロンにもない強みでしょうね。ごっちんコンが最強なわけ、よく判ったわ。残念ながらこの曲でのバックダンサー出演はなし。そう、ここまででメロンがバックダンサーやコーラスを務めたのはたった1曲のみ。前回のツアーは「初の単独ツアーだし、メロンと一緒にライヴを作り上げて盛り上げる」といった印象だったのに対し、今回は「あくまで『後藤真希』というひとりのシンガー」がメインとなるライヴ。確かに不安要素の強かった前回に対し、今回は「春ツアーの充実・大成功」という結果がまずあるわけ。そしてそれが後藤にとっても大きな自信になっていると。そういう意味では今回のツアーこそが後藤の真価を問うべきものになるんじゃないでしょうか? 最後まで観て、とにかくそういう印象を強く受けました。

  本編を終え、アンコールを求める声。すぐにステージに戻ってくる後藤。白い衣装を着た彼女は、あの名曲のタイトルを口にします。そう、シングルのC/W曲なのに既にライヴでは定番となりつつある"LIKE A GAME"。となると‥‥ああ、よかった。メロンも登場してくれた。この曲は春コンでもメロンがバックダンスを務め、後半にダンス合戦があるんですよ。今回もそんな感じなんですが、春とはちょっとフォーメーションが変わってたかな。それに後半のダンスバトルが短かったようにも感じられました。更に曲のテンポもちょっとゆっくり‥‥かな? なんか春コンの時はもっとアッパーな印象を受けたんですが。いや、悪くなかったですよ。アンコールだし終盤だし、そろそろ体力的にも‥‥って思ってたんだけど、全然そんな風には感じられませんでしたね、後藤のダンス。うん、良かった。

  で、ここでメロンが引っ込んでMC。市原は3年半振りくらいだという話を始めました。モーニングに入り立ての頃のツアーでこの会場でコンサートをやって、その時に保田圭の母親がモーニングのメンバーに、とおにぎりを作ってきてくれて、それが本当においしかったなぁってのを会場に着いて思い出しました、という話。モーニングに入った頃は13才だった後藤がもうすぐ18才になり、まさかここでこうやってソロでライヴを出来るようになるとは夢にも思わなかった、本当にみんなの応援のお陰ですありがとう‥‥といったようなことを話してたと思います。とにかく後藤、最後まで「自分の考えたことを、自分の言葉で語ってる」ように感じられました。やっぱり自分で考えてるんだよな、うん。だってあと1曲で終わりだっていうのに、随分と長々喋ってたもん。

  そして最後の最後は、既に名曲の仲間入りしたといってもいいであろう"スクランブル"。そうか、こういう終わり方もいいなぁ。本編はアッパーで攻撃的な曲で終わって、アンコールラストは明るくて大きなノリを持ったこの曲で終わる。後藤の二面性を見事に打ち出した選曲ではないでしょうか。最後のフェイク部分は何度聴いても鳥肌立つね。うん、最後までよく声が出てたと思います。

  というような感じで約100分に及ぶツアー初日の夜公演は無事終了。歌詞を間違えることもなく、また大きなハプニングもなく初日を終えることができました。

  何度も書くように、とにかく意外性の多いライヴだったなぁ、と。セットリスト知らなかったら本当に驚く内容だし、また選曲も本当にいいし、更にセットリストの組み立て方も上手い。考えてみると、"赤い日記帳" も今回は歌ってないんだよね。ホント、それだけ「歌うべき曲」「歌いたい曲」がまだまだ沢山あるってことでしょう。個人的にはもう1回、内容を完全に知っていても楽しめるライヴだと思いますね。

  ただね、後藤の調子はまだまだ本調子といったところまでは行ってないようにも感じられました。7~8分咲き、といった感じ。やっとエンジンがかかりだしたところでしょうから、1ヶ月後辺りのライヴ‥‥多分後藤の誕生日(9/23)辺りにはホントに凄いことになってると思いますよ。でも初日にしては上出来だと思ったし、他のハロー!プロジェクトのシンガー/ユニットと比べても、ここまで初日にやれる奴らは他にどれだけいるのかなぁ‥‥って思うわけですよ。まぁその辺は最初から「初日だし、完全に本調子ではないだろう」って判ってて観に行ったので、個人的には気にしてませんが。そういう意味からも、1~2ヶ月後にもう1回観てみたいなぁ、と素直に思います。

  というわけで、後藤は今回もホントに良かったです。絶対に行った人全てが満足するライヴだと思いますね。絶対に観るべきだと思いますよ!


[SETLIST]
01. 愛のバカやろう
02. やる気!IT'S EASY
—MC—
03. 溢れちゃう...BE IN LOVE
04. 晴れた日のマリーン
—VTR:絵日記コーナー—
05. 特等席
06. 手を握って歩きたい
—MC:途中でメロン記念日登場—
07. 未来の扉 [with メロン記念日]
08. MI DA RA 摩天楼 [メロン記念日]
09. チャンス of LOVE [メロン記念日]
10. This is 運命 [メロン記念日]
11. うわさのSEXY GUY
12. SHALL WE LOVE?
13. くちづけのその後
—MC—
14. 盛り上がるしかないでしょ!
15. 抱いてよ!PLEASE GO ON
—ENCORE—
16. LIKE A GAME [with メロン記念日]
—MC—
17. スクランブル



▼後藤真希『抱いてよ!PLEASE GO ON』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 09 07 01:16 午前 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日, 後藤真希] | 固定リンク

2003/08/23

メロン記念日ライブツアー2003 SUMMER ~夏メロン~@Zepp Sendai(2003年8月22日)

  メロン記念日がこうやって定期的にツアーを行えるようになったのは正直嬉しいんだけど、前回のツアーからシングル1枚、新曲が2曲しか増えていない状況下、ハッキリ言ってしまえば「曲数の少なさによるマンネリ化」がライヴ前から危惧されていたわけだけど‥‥いきなり結論から書いてしまえば、それは半分当たりであって、半分がハズレだった、と。特にハズレ部分に関しては、俺が観たツアーラスト、しかも村田めぐみの出身地である宮城での公演というのが大きく関係してたように感じます。

  今回のツアー、ラスト2本が新潟・仙台という初の地方進出だったんですが、これ、2カ所共にメンバー(斎藤瞳、村田)の出身地なんですよね。昨年12月の初単独ライヴ、そして3月のツアーが基本的に東名阪中心だったことを考えると、今回のツアーがこういう形で地方初進出できたってことは素直に喜ばしいことであると同時に、地方出身メンバーにとっても故郷に錦を飾ることになるから、いろんな意味で「ああ、どんどん知名度や人気が高まってるんだなぁ‥‥」と感慨深いですよね。

  実は今回、仙台と東京(8/17)に行く予定だったんですよ。実際東京のチケット取ってたし。けど、その後でちょっと別の考えが頭に浮かびまして‥‥東京を断念して、新潟(8/21)~仙台と遠征できないだろうか、と。アホなこと考えますよね、相変わらず。で、ギリギリまで悩んだんですよ。最大のネックは移動手段。いくら夏休みだからといって、地元~東京~新潟~仙台~東京~地元という旅を3日かけて行うってのは、かなり厳しいなぁと。しかも21~2日って平日だしね。しかも2ヶ月連続で新潟って(7月のフジロックも新潟だしな)‥‥結局、土曜の午後からちょっとした用事が出来てしまったこともあり、仙台日帰り強行ということで、車での往復となったわけです(‥‥今冷静に考えると、やっぱアホだわ俺)。

  まぁこっちの事情はこの辺にして‥‥仙台ですよ。東京以外のZeppに初めて行ったわけですが、小さいというのが第一印象。キャパ的に1,500人入らないくらい? 調べてないんでアレですが、Zepp Tokyoが「デカイ!」ってイメージが強かっただけに、仙台はSHIBUYA-AXを更に小さくしたような印象。2階の作りはまんまあんな感じ。フロアは床が絨毯なんでビックリ。あんま絨毯床のライヴハウスってないような(中でタバコとか吸って床に捨てられたら悲惨だね。あとビールこぼしたりとかさ)。それとステージ自体もAXよりもちょっと狭いような気も。それはメロンのステージセットがデカかったから余計にそう感じたのかも。

  多分あのステージセットもBLITZとかで観たらもうちょっと間を取って配置されたんだろうけど、ステージが狭いんで、真ん中に寄せてギュウギュウ詰めといった印象。今回他の公演観てないんで何とも言えないけどさ、実際には。それにしても、スタート直前にプロモーターがステージ上に登場して、注意事項を改めて読み上げたのには笑った。まぁ最近のメロン・コンで問題視されている「ペットボトルやサイリウムを投げる行為」「ライヴ中に水を振りまく行為」「モッシュ・ダイブ行為」「前へ突進していく行為」等の禁止を再度注意したわけだけど‥‥他のハローのライヴではこんなこと(主催者が実際にステージ上から読み上げる)しないもんなぁ。それだけメロンのライヴが「異質」なものなんでしょうねぇ‥‥(けどねぇ、そんな注意の後、客入れSEのレッチリが大音量で鳴り出すのには笑った。逆だよ、逆。煽ってどうするよ!)

  ほぼ定刻通りにスタート。俺は真ん中よりもちょっと前、左寄りにいたんだけど‥‥近い! 笑っちゃうくらいに近すぎ。こんなに近くて、それでいて全然辛くない(そんなに押されないし、踊る程度のスペースがある程度確保できた)ハロプロ関係のライヴ、もしかして初めてかも‥‥いや、客が全然入ってなかったわけじゃなくて(実際1,000人以上は確実に入ってたみたいだし)、東京と比べてそんなに「前へ、前へ」といった印象を受けなかったのね、客から。勿論全員が宮城の方々だとは思わないけど(実際、会場内でお話した人、みんな関東からの遠征組だったし。何回も観てるから、余裕を持って後ろの方で観るって人が多かったし)、こういう平和な感じ、いいんじゃない?

  オープニングは新しいSEで登場。4人が仮面を片手に持って、それで顔を隠しながらダンス。そしてSEが終わると仮面と衣装を剥ぎ(SEが中近東風だったので、それっぽい衣装でした)、中からはあの金箔衣装が‥‥というわけで、1曲目は"チャンス of LOVE"‥‥こんなにオープニングに不向きな曲、ないんじゃない? 悪いけど、この時点で俺、全然ノれなくてまったりしてました。大谷雅恵の髪型&色が変わり(新曲のジャケ写と同じ)、柴田あゆみの髪が更に明るくなり、斎藤の金髪がストレートになってたり、村田が相変わらず麗しかったり‥‥と、視覚面で十分堪能させていただきました。あ、毎回書くけど、この日の柴田は終始安定してましたよ、歌。ツアーを重ねることで強くなったのか、自信がついたのか‥‥実際、各メンバーの佇まいからはそういった自信みたいなもの、十分感じられましたしね。売れるってことは、こんな風に人間を強くしていくんだなぁ‥‥と感心したりして。

  最初のMCで今日でツアーが終了だということ、そして村田がメロン結成以来4年越しの夢だった念願の地元でのライヴが実現したこと等を熱く語ってました。もうね、今日は始まるまえから「めぐみコール」が凄かった。地元民全員が村田ファンじゃないだろうけど、やっぱりねぇ、うん。俺も今日ばかりは村田を応援してたもん(とかいいながら、目だけは柴田を追っていたのはこの際なかったことに)。

  その後の流れは‥‥セットリストをご覧になれば判る通り、ちょっと地味目な流れ。このツアーにピッタリなゴーゴーサーフ・ナンバー"夏"や初ライヴ以来の復活となった"ふわふわふー"なんかもあったものの、ちょっとアッパー系が少なかったり、また構成的にも疑問が残ったりで‥‥早い話がマンネリですね。正直なところ、"ANNIVERSARY"まではあんまり踊らなかったかも。あと、いよいよメロンまでもが「全曲フルコーラス・ライヴ」じゃなくなるなんて‥‥明らかに"ふわふわふー"と"愛メラメラ 恋ユラユラ"はショートサイズでした。ま、カップリング曲だしホントに地味な曲だし、そういう配慮も必要だったのかな、と。だったらこの2曲を並べなきゃいいのにね、なんて思うんですが‥‥やっぱり次のツアーはセカンドアルバムが出るまでやめようよ、ねっ?

  お約束の、2組に分かれてのMCは‥‥まぁ柴田・斎藤組はもうお判りのように‥‥斎藤のセクシーネタでお茶を濁すわけですが、完全に学芸会的ノリですな。良くも悪くも。ところが‥‥村田・大谷組が‥‥本格的なマジックをやるわけですよ、一切のしゃべりナシで。最初は簡単なマジックなんですが、最後には大がかりなもの(密封した箱に村田を閉じこめ、その上に大谷が乗って幕で隠すと、乗ってる人が村田に変わり、箱の中には大谷が、というお約束的マジック)まで披露して大喝采。いや、これは正直凄いと思った。きっとちゃんとした人に習って練習したんだろうけど、こういうのをもっとやればいいのにね、他のハローのメンバーも。

  その後は"赤いフリージア"で場の空気を変え、後はひたすらアッパーな煽り系で踊り倒す。前回同様の写真劇的ミニドラマの後、お約束の"さぁ!恋人になろう"でヒートアップしまくり、名曲"告白記念日"、アッパーなスカチューン"遠慮はなしよ!"でどんどん熱くなっていく中、究極の"This is 運命"で昇天。ああ、やっぱこの曲ではペットやサイリウムが飛び交ったりモッシュや水まきが普通に行われてました。仕方ないか‥‥水まくのはいいんだけど、ステージに向かって水まくなよ! 柴田とか斎藤、明らかに嫌そうな顔してたぞ? 曲の最後の方ではメンバーみんなヤケクソ気味な歌い方になってたのには、正直笑った。歌じゃねぇよ、ありゃあ。いや、そういう方がメロンっぽくていいんだけど。

  ひとしきりヒートアップしまくった後、ちょっとクールダウン気味に"夏の夜はデインジャー!"で本編終了。これは良かったなぁ。この曲に関しては去年の12月、今年3月、そして今回と、毎回いいパフォーマンスを観せて・聴かせてくれるんだよね。凄くいい気分で本編を終わることができました。

  そしてアンコールを求める声が‥‥全部「めぐみコール」なのな。ちょっとした卒業ライヴみたいだよ、ありゃ。多分前日の新潟でも「(斎藤)ひとみコール」が凄かったんだろうな、と想像に難しくないわけですが‥‥本当にハンパじゃなくデカいコールが延々続くんですよ。さすがにアンコールに登場した村田、泣いちゃったもん。やっと夢が実現したって、支えてくれたファンやスタッフ、家族や友達、そしてメンバーの3人に感謝の言葉を述べて、また泣くのよ。となりにいた斎藤に抱きついて。そしたら村田のマイクが斎藤の唇に当たって、切って血が出ちゃってさ、斎藤‥‥そんなハプニングもありつつ、しっとりと"香水"を聴かせるわけですが‥‥多分、今まで聴いた中で一番良い"香水"だったように思います。以前、この曲は「アンコール1曲目とかだろ!?」って書いたと記憶してるんですが、やっぱりピッタリでしたね、うん。

  そして再びMCでお客への感謝の言葉を述べて、本当のラスト曲"ENDLESS YOUTH"へ‥‥この曲は今後もずっと歌って欲しいし、ずっとラストに歌って欲しいな。歌終盤では村田が常に泣きっぱなしで、斎藤も顔をクシャクシャにして、曲が終わると今度は大谷まで泣き出す。そしてそれを観た俺もまた泣くわけですよ、毎度の如く‥‥そして笑顔の柴田。唯一の笑顔に正直救われた(いや、俺が気づかなかっただけど、ホントは泣いてたのかもしれないけど)。

  最初に書いたように、確かに内容的にはマンネリ気味でした。特に前半の流れは正直疑問が残ったし‥‥けど後半の怒濤の流れ、そして最初から想定された「ハプニング」によってそれらが相殺されたような気が‥‥メロンが心底好きだから正直判断に困るところですが、やっぱり次のライヴツアーは新曲が4~5曲増えてからの方がいいと思う。そうすると嫌でもカットされるカップリング曲、アルバム曲、そしてシングルタイトル曲がいよいよ登場するわけですよ‥‥そうなった時に初めて「メロン記念日というユニットの真価」が問われるんじゃないか?と今は思います。

  ‥‥ま、そうはいっても、ライヴがあれば絶対に行っちゃうわけですが、時と場所を選ばずね!


[SETLIST]
00. OPENING
01. チャンス of LOVE
--MC--
02. 甘いあなたの味
03. 夏
--MC--
04. 電話待っています
05. ふわふわふー
06. 愛メラメラ 恋ユラユラ
07. ANNIVERSARY
--MC(斎藤&柴田/村田&大谷)--
08. 赤いフリージア
09. Wa!かっちょEなッ!
10. ガールズパワー・恋するパワー
11. 恋愛レストラン
--VTR(ドラマ・さぁ!恋人になろう)--
12. さぁ!恋人になろう
13. 告白記念日
14. 遠慮はなしよ!
15. This is 運命
--MC--
16. 夏の夜はデインジャー!
--アンコール--
--MC--
17. 香水
--MC--
18. ENDLESS YOUTH



▼メロン記念日『1st Anniversary』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 08 23 09:49 午後 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/08/04

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL '03」DAY 3@茨城・国営ひたち海浜公園(2003年8月3日)

  さあ、丁度2週間遅れで順調に(苦笑)アップされていく「ひたちなか」フェスレポートも、いよいよ最終  昨年は直前に行こうと思ったらチケットのソールドアウト等で泣く泣く諦めた「ROCK IN JAPAN FES.」ですが、今年は岡村靖幸の出演が決まった時点でチケットを取り、無事3日目だけ行くことができました。同じ日にエレファントカシマシ、Theピーズ、SOUL FLOWER UNIONといった、自分が大好きなバンドも出演すれば、普段ライヴを観る機会がない毛色の違う平井堅やスガシカオ、観たくてもチケット取れないBUMP OF CHICKEN、活きのいい新人レミオロメン等が出演‥‥ってことになれば、そりゃもう楽しみだわな。

  けどね‥‥直前になって、「やっぱり岡村ちゃんだけ観れればいいや‥‥本当に出てくれるならね」って気持ちになって、正直そんなに他のアーティストでは盛り上がってなかったんだよね。本当に岡村オンリーというか。ま、その辺は以下のライヴレポを読んでもらえば何となく伝わるかと思いますが‥‥


◎レミオロメン(LAKE STAGE・11:00~)

  いよいよ今月末にメジャー移籍第1弾となるシングルがリリースされるレミオロメン。まず最初に感じたのは、演奏しっかりしてるなってこと。個々のメンバーの力量が平均以上、特にベースがいいフレーズ弾いてるのね。この手のバンドにしては珍しくチョッパーとか使ったりしてるし。またボーカル&ギターも、CD同様にエフェクター使いまくってて、とにかく聴いてて飽きない。ま、曲も聴きやすいし、こりゃ人気が出るなと思いますね。

  何よりも、新人なのに既にキラーチューンと呼べる1曲("雨上がり")を持ってるってのは大きいですね。これがピークでしたし。

  トップバッターにしては十分過ぎる程の内容だったんじゃないでしょうか。とにかくいいバンドがいい曲作っていい演奏でいいライヴやるという、至極当たり前のことを平気でやってのけてる。それで十分だと思いますね。


◎エレファントカシマシ(GRASS STAGE・12:20~)

  う~ん‥‥正直に書いちゃっていいですか? 俺、もしかしたらエレカシに対して興味が薄らいでるのかなぁ‥‥先日出たアルバム「俺の道」が昨年末のミニアルバム同様、見事にCCCDだったことも影響してか、彼等のことをちょっと違った見方をしてしまってるような気がするのね、俺。勿論、そんなのはライヴの評価には関係ないんだけど‥‥やっぱり音源が聴けないで、いきなりライヴで新曲ってのはキツいよ、しかも全10曲中、9曲がCCCD音源の曲だもんなぁ。

  けど、4月にライヴを観てたこともあって、いざ演奏が始まると「あ、この曲知ってる」「これは前回聴いた」という風に、意外と記憶に残ってるのね。要するにそれだけインパクトの強い楽曲だったってことだけど。やっぱりいいのよ、曲と演奏は。本当に良かった。特に1~2曲目(4月のブリッツでもこの2曲でスタートしたんだっけ)や、唯一の旧曲"悲しみの果て"以降の流れが本当によかった。ああ、これで音源さえちゃんと聴ける環境にあれば‥‥やっぱ残念だなぁ。

  個人的にはギターの石くんが髪切って角刈りになってたこと、そして宮本に髪を掴まれなくなった(掴めなくなった)かと思ったら、今度は頬にビンタですよ(汗)‥‥頑張れ石くん!


01. 俺の道
02. ハロー人生!!
03. クレッシェンド・デミネント
04. 何度でも立ち上がれ
05. 新曲?
06. 悲しみの果て
07. 俺の中の宇宙
08. ロック屋(五月雨東京)
09. どこへ?
10. 生命讃歌


◎スガシカオ(GRASS STAGE・13:40~)

  特に好きというわけでもなく、アルバムはファーストのみ持ってて、それ意外の曲は友人や後輩が聴かせてくれたり、また有線でかかったのを耳にするといった程度。だけどね、これはいいわ。とにかくステージが上手い。歌や演奏だけでなく、客の持ってき方が。ロックのそれとはちょっと違うのかもしれないけど、総合的な意味での「エンターテイメント」性が非常に強くて、観てて楽しいし、飽きさせない。後半ちょっとしか観てないんだけど、それだけでも十分に惹き付けられたよ。演奏がカッコ良かったってのもあるんだけど、兎に角踊りやすそうだった。ま、座って観てたんであれですが。自分でお金払ってまで観に行くタイプのアーティストではないけど、また機会があったら観てみたいかな‥‥と思わせてくれたということは、彼の出演は十分意味があったってことなんでしょうね。ロックフェスにも関わらず。


◎BUMP OF CHICKEN(GRASS STAGE・15:00~)

  思ったより演奏が上手かった、というのが正直な感想。曲自体は知ってる曲ばかりで、シングル曲がメインといった感じ。頭は先日のシングル"sailing day"~"ロストマン"という流れでスタート、客の心を掴むに十分な選曲だったんじゃないですかね?

  この日最大のピークはやはり"ダイヤモンド"~"天体観測"の2連発でしょうか。少なくともあの場にいた人間の大半が知ってるであろう曲を、あのデカいステージで鳴らすわけだから、そりゃ否が応でも反応しちゃうよね。うん、良かったと思いますよ。もっとヘロヘロなのかと思ってたから、意外にカッチリ演奏してて驚かされました。

  「野外フェスでどうしても演奏したかった。俺達のワガママを聞いてください」とかいうMCに続いて歌われたのが、昨年末のシングル"スノースマイル"‥‥って真冬の歌やんか! ま、歌詞さえ気にしなければ結構感動的な歌なんで、それはそれでアリなのかな?

  終始思ったことは‥‥家でCD聴いてる分には別にいいけど、ライヴ会場に足を運んでまで‥‥ましてや野外フェスの炎天下の中でまで観たいかと問われると‥‥非常に返答に困るバンドだなぁ、と。気分的なものもあるんだろうけど(どうしてもこの日は岡村待ちだったからね)、なんつーか‥‥俺が応援しなくても、沢山の人達が支えているだろうから大丈夫か、といった感じ。悪いとは全然思わないんだけど、1回ライヴ観て満足しちゃったというか。


◎平井堅(GRASS STAGE・16:20~)

  ロックフェスなのに、何故!?ってな人、その2。なんですが、これが思いの外良かったのよ。パーカッション、アコギ、ピアノという少人数のアコースティック編成で、終始平井堅も座って歌っておられました。つうか座ってあれだけの声量なんだから、大したもんだ。

  歌われた曲は、全部誰もが一度は耳にしたことがあるような曲ばかり。ほぼ全曲シングルナンバーだったんじゃないかな? "楽園"とか"even if"とか"Strawberry Sex"とか。全部知ってる曲じゃん。平井の歌を中心に、それを邪魔せず盛り上げるアコースティック楽器のアレンジが本当に心地いい。丁度陽が沈み始めてちょっと涼しくなり出した頃だったので、雰囲気はバッチシでしたね。

  後半、アッパーな新曲"Style"と某ドラマの主題歌だった"KISS OF LIFE"で盛り上がり、いよいよ次でラスト‥‥ということは、いよいよあの「誰もが知ってる超有名童謡」の出番か!? ひたちなかの3万人で大合唱なのか!?とワクワクしていたら‥‥あれっ、こないだまでやってた某ドラマの主題歌だった"Life is……"じゃんか‥‥何だよ、結局やらないのかよ!! あれが楽しみだったのに!! ま、最後までいい歌、いい曲がじっくり聴けたんで、これで良しとしますか。平井堅も絶対に自分で金払って観に行くタイプじゃないしね。


◎岡村靖幸(GRASS STAGE・17:40~)

  この日をどれだけ待ったことか‥‥何度かライヴの予定が発表されたりしたのに、直前になって中止になったり、今年に入って出る予定だった音源が何故か無期発売延期になったり‥‥本当に音楽やる気があるのか!?と半ば疑問に感じてた俺ですが、いざフェスで人前に!!となると、どうしてもね‥‥甘くなっちゃうんですよ。「ホント、困った子だなぁ~」くらいの優しく広い心で岡村ちゃんを迎え入れたい、と前夜から考えてたんですよね。

  モッシュエリアで観てたんですが、とにかくもの凄くギューギュー詰め。続くRIP SLYME目当ての女子中高生が、その殺気立った雰囲気と興奮したファンの動きに圧死させられそうになってたのが印象的でした。

  定刻を5分程過ぎた頃、キーボード&マニピュレーターの男性がステージ上に現れ、SEで「お母さん」という声が延々流れてるのね。時に感情を込め、時に平坦に叫ばれる「お母さん」の一言。多分、岡村の声なんだろうけど‥‥一体何が言いたいのかね君は!?

  そしてSEが盛り上がり最高潮になったところで、他のバンドメンバーも参加。演奏が始まると同時に、ステージ左側から黒いスーツを着た体格のいい長髪男性が‥‥あ゛っ、岡村ちゃんだ‥‥そう、間違いなくこの太めの男性が岡村ちゃんなのです。以前観た時よりも確実に顔はシャープになり、体格もひとまわり小さくなったような気が‥‥黒着てるからそう見えるだけ!?

  でもね‥‥ステージ上のその人は、間違いなく我々が知ってる「岡村靖幸」その人でした。あの歌声、あのアクション、あの激しいダンス、あの曲間の煽り、そしてあの表情。全てが「岡村靖幸」。正しく「100%岡村ちゃん」といった感じ。この日披露された今日は比較的新しめの曲が多くて、しかもそれら全てがメドレー形式に、曲間の隙間など一切なく、そして岡村ちゃんのダンスも休む間もないまま、ひたすら濃厚な時間が進んでいくのです。1曲目が終わった時点で、既に岡村ちゃんは瀧のような汗をかいていて、観てるこっちが辛くなりそうですよ。

  5曲を歌い終えると、何故か他のバンドのメンバーが全てステージ上からいなくなり、残ったのは先のマニピュレーターと岡村ちゃんのふたり。しかも岡村ちゃん、ステージに背を向けてハァハァいってるし。代わりにマニピュレーターの人がMCする始末。途中、岡村ちゃんも何か喋ろうとしてマイクを掴んだんだけど、どうにも返りが悪かったようで、殆ど聞き取れず。結局、最後にはそのマニピュレーターの人も袖に引っ込み、ステージ右側に用意されたエレピの前に座り、適当に弾き始める。何やるんだろう、ピアノバラードかなぁ?なんて思ってたら、平井堅に対するアンサーソングなのか、何故か「か~らぁ~すぅ~、何故鳴くのぉ~、からすはや~ま~にぃ~♪」という、あの曲をソウルフルに歌い出す‥‥何がやりたいの、岡村ちゃん? 怒らないから言ってごらん?? 笑いたい気持ちもあったんだけど、とにかく素晴らし過ぎて、思わず聴き入っちゃったじゃないか。そのまま新曲‥‥というよりも、絶対にあの場で適当に作った即興ソングを。人生には勝ち組とか負け組とかあるそうだけど、いい携帯を持ってたって、喋る人・喋る内容がダメだったら意味がないんだよ、そんな俺は負け組でいい、ただ傍にあなたさえいてくれれば‥‥といった感じの歌詞で、最初の内はみんなやはり笑ってるんだけど、最後にはみんな大きな拍手。とにかく感動的なのよ。いや、俺らにとっては「あなた(岡村ちゃん」さえいてくれれば‥‥」って思いでいっぱいなわけだけど。

  そしてピアノコーナーを終えた岡村ちゃん‥‥んん、岡村ちゃん‥‥ええっ、お、岡村‥‥ちゃん‥‥ステージ袖にひっこんでっちゃったよ! 何か失礼なことでもあったのか‥‥とにかく時間にして2~30分程度。いよいよこれから本格的に盛り上がるぞ~って時に、急にストップ。元々この程度の時間だったんだろうけど、それにしても‥‥みんな物足りなさ過ぎ。これはやはり、9月の単独ライヴに来い!ってことなのか。

  とにかく、終始岡村ちゃんに左右された1日でした。この夏、俺らは歴史の変わる瞬間に立ち会えたんだよ! これはもう奇跡でしょう!! うわ~っ、もっと観たかったよぉ‥‥


1. come baby
2. パンチ
3. ステップアップ
4. マシュマロハネムーン
5. セックス(以上、ここまでメドレー形式でほぼノンストップ)
6. 七つの子
7. 即興バラード?(以上、岡村のピアノ弾き語り)

投稿: 2003 08 04 04:09 午前 [2003年のライブ, BUMP OF CHICKEN, ROCK IN JAPAN FESTIVAL, エレファントカシマシ, スガ シカオ, レミオロメン, 岡村靖幸, 平井堅] | 固定リンク

2003/07/31

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」DAY 3@苗場スキー場(2003年7月27日)

  フジロック本編、最終日・日曜のライヴレポ。あー長かった。けど、今年の場合はすんなり書けたなぁ。どうしてだか判らないけど。俺、日記の方に「今年は多分去年よりも数観てない」って書いたと思うんだけど‥‥こうやってみると、実は過去最高に数観てるんじゃないかって気がしてきたよ。まぁフルで観たのは多分これまでで一番少ないと思うんだけどね。楽しみ方が判ってきたってことなのか、何なのか‥‥

  さてさて、最終日なんですが‥‥みんなトリクラスや深夜枠のレポートに期待してることでしょう。まさか苗場まで行って身体張ってネタかますとは思ってもみなかった‥‥って話は最後まで読んでもらえば判ると思うんですが‥‥では、昨日からの続き行ってみますか。

  夕べは4時過ぎにテントに戻って、4時半とか5時前に寝たわけだけど、もう6時半頃には目が覚めちゃってさ。というのも、苗場名物「朝陽が昇ると暑くて寝てらんない」現象を初体験。暑いの何のって。これはたまらんですよ。しかも後ろのテントの男が「梅雨が明けたー!」とか大騒ぎしてやがるし。いや、明けてないんだけどね。結局耳栓し直して、テントの窓開けて再び寝るんですが‥‥やっぱりダメ。8時には起きて、冷水シャワーに行く準備を‥‥昨日まではすんなり入れたシャワーも、さすがに暑くなると長蛇の列。結局1時間もかけて並んだわけ。シャワーから戻ると10時過ぎだったかな‥‥またテントでゴロゴロしてると、グリーンステージからJUDEの演奏が聞こえてきて。結局この日も11時半から活動開始。会場へと向かって行ったのでした。


◎JET(RED MARQUE・12:50~)

  このバンドだけはどうしてもフルで観てみたいと思ってたので、時間に余裕を持ってマーキーへ。開始直前には既に後方まで人が埋まり尽くしてました。

  オーストラリア出身のリフロックバンド。同郷のAC/DCのTシャツを着たメンバーがいる程、そのAC/DCからの影響を感じさせるリフロックを連発。このバンドが他のリフロックバンドと違う点、それはメンバー全員が歌えること。特にギター2人とドラムはそれぞれリードボーカルを取る曲があった程。基本的には真ん中に構えるギターが歌ってるんだけど、基本的に全員高めの濁声なんだわ。全員ボン・スコットかよ!とか突っ込みそうになったけど、とにかく良いね。曲はホントに良く出来てる。ブギーやシャッフル、バラードまで、とにかくバラエティ豊か。まだシングル1枚しか出してないバンドだけど、こりゃマジでアルバム期待できますよ。


◎ROVO(WHITE STAGE・14:00~)

  JETの約40分に渡るステージが終わると、その足でホワイトまで移動。途中で友人と合流し、一緒にROVOを観ることに。昨年9月の朝霧JAMに続き2度目のROVO。前回は濃い霧の中、殆どステージが見えないような幻想的な環境での初体験だったけど、今回は日中、炎天下というあまり良いとは言い難い環境。しかし、そんな条件などものともせず、いつも通りの素晴らしい「人力トランス」を披露してくれました。けどね‥‥今回改めて思ったのは、このバンドってそういった「人力トランス」とかクラブ系の音と比較される事が多いけど、実はかなりロックンロールしてるんじゃないかな、ってこと。音の構造とか構成は確実にプログレとかの方が近い存在なんだろうけど、メンバーの佇まいとかアクションを観てると、例えばベースの人がピョンピョン跳ねながら弾いたり、いちいち大袈裟なアクション決めたりしてるんだよね。そういうのを観ちゃうと、前日観たDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENとは正反対なんじゃないかな、なんて思っちゃうんだよね。ま、考えすぎかもしれないけどさ。

  今回は曲もある程度把握してたこともあり、更に楽しめました。特に中盤のドラムバトル、これが圧巻でして。ライヴならではといった場面でしたね。いやー、また大自然の中で体験したいバンドだなぁ。


◎EVANESCENCE(GREEN STAGE・15:30~)

  やはりうちのサイトで取り上げた以上は、観ておかなきゃいけないでしょう。ラウドロック界の新星?と呼ばれることの多い、ここ日本でも既に大ヒットを記録し、待望の初来日となったEVANESCENCE。一体どんなライヴステージを見せてくれるのか。もしかしたらかませ犬じゃないのか‥‥いろいろ思うことはあったんですが、とにかく観てみなきゃ始まらないな、と。

  幻想的なSEに合わせて男性メンバー4人が登場。どうやらギター2人、ベース&ドラムという構成みたい。アルバムではキーボードが重要な役割を果たしてるんだけど、これは同期モノを使ってるようでした。メンバーが楽器を持ったところで、ボーカルのエイミーが登場するんですが‥‥全然違うよ、印象が! PVやジャケット以上にゴスメイクなんでビックリ。

  アルバム同様、"Going Under"からスタート。その後、「例の曲」を飛ばしてアルバム曲を数曲披露。つうかこのバンドの魅力のひとつに「コーラス」とか「歌に絡む合いの手コーラス」みたいなのがあると思うんだけど、それらは全て省かれててちょっと違和感が。ま、数カ所同期と共に残されてるパートもあるにはあったんですが‥‥バンドメンバーの前にひとつとしてマイクがないのは、そういうことか。

  ライヴには2度ピークがあって、1回目は違和感なくスタートしたSMASHING PUNPKINSのカバー"Zero"。以前からスマパンとの共通点を挙げる人が多かったと思うんですが、やはり実際に好きだったようですね。女性が歌うスマパンの曲というのも、ちょっと意外性があっていい感じ。後半、結構独自の歌メロに変えて歌ってたのが、更に好印象。昔、「苗場でスマパン観たい!」と何度か発言したことがあったのですが、ZWANがキャンセルされてしまった今、まさかこういう形で実現するとは‥‥

  そして2度目のピークは、ご存じ"Bring Me To Life"の時。この曲の時だけ、リズムギタリストの前にマイクが用意され、あのラップパートを再現してたのでした。あ、この曲のイントロにあるピアノパートは、ギターで代用されていて、ちょっと違和感が。ま、悪くはなかったです。エンディングもCDとは違ってて、結構カッコ良かったかも。

  結局、その後数曲アルバムから披露して、約1時間に及ぶステージは終了したのでした。最も、最後の数曲は俺、観てないんですけどね(余所に移動してたので、音だけしか聴いてません)。


◎STEVE WINWOOD(GREEN STAGE・17:10~)

  この後、くるりを観る都合上、前半しか観てません。が、これがかなり良くて、かなり後ろ髪引かれる形でステージを後にしたんですよね。実際、終盤には名曲"Gimme Some Lovin'"をやったそうで‥‥畜生!

  メンバー構成は左からスティーヴがオルガン、ギタリスト、黒人パーカッショニスト、ドラマー。その前中央に管楽器担当者(フルートやサックスをプレイ)が。ステージ前方の、かなり真ん中に集まっていて、非常にこじんまりした印象。しかし、演奏は滅茶苦茶スリリング。所謂ジャムバンド的なプレイスタイルで、かなりアドリブが多かったように感じました。実際、1曲が結構長めにプレイされてたように感じましたし(だからなのか、2~30分で3~4曲しか聴いてないんだよね)。

  スティーヴの歌声、久し振りに聴いたけど、全然色褪せてないのね。'80年代、中学生の頃「ベストヒットUSA」で聴いたあの声と全く同じ。それだけで感動。あーもっと観ておけばよかった。


◎くるり(WHITE STAGE・17:10~)

  スティーヴ・ウィンウッドを途中で切り上げ、ドロの中走ってホワイトへ移動。途中から"ばらの花"が聞こえてきて、ステージに着いた頃に終了。何だよ、'01年の時と一緒かよ!とか思ってたら、その後もいろいろやってくれて、まぁミディアム~スロウな曲が続いたんだけど、極めつけというか、1月以来の"東京"が聴けまして。ちょっと嬉しかったなぁ、この曲をフジロックで聴けるというのは。屋内で聴いた前回以上に素晴らしい演奏だったと思います。そして最後の最後に、あの"ワンダーフォーゲル"が!! もうこれは大合唱。思わず後方でひとり小躍り。何だかな、くるりあんまり興味ないとか言ってたくせして。

  結局今回も数曲しか聴けなかったのですが、それでも大満足でしたね。


◎そして‥‥

  ホワイトの後方にいたので、そのまま「ところ天国」で時間を潰し、更にキッズランドでボーッとしてると、友人と連絡が取れ、そこで待ち合わせ。結局22時頃までそこで喋り続けるというアホなことをしてたわけですよ。遠くから聞こえるエルヴィス・コステロやTHE ORBをBGMにしてね。途中、fujirockers.orgのスタッフから1000人斬りのアンケート(インタビュー?)を受けたりなんかして。で、寒くなってきたので、一旦テントに戻って上着を取ってこようってことになり、移動。グリーンの前を横切ると、丁度MASSIVE ATTACKが"Angel"を演奏中。何か妙に心地よくなってきた、これ1曲で。

  テントに戻る前に、キャンプサイト入り口前の売店でうどんをふたりして食らう。で、腹に入ったら急に眠くなりやがるのな。ま、当たり前か。ふたり共夕べはあんまり寝てないしな(共に4時頃までルーキーにいたわけだし)。とりあえず互いのテントに上着を取りに戻り、再びルーキーで合流することに。1時半頃から演奏するコンタクト、そして3時台に登場するASIAN KUNG-FU GENERATIONが観たかったわけだ。俺は眠かったこともあって「車で仮眠するよ。目覚ましかけて、時間になったら行く」と告げて別れたのでした。

  テントに戻って上着を取ってきて、その足でルーキー前の駐車場に停めてある自分の車に入って、軽く横になりました。当然、携帯の目覚ましを1時半にセットして‥‥


  次の瞬間。目が覚めると外が明るい。異常に暑い。手には何故か携帯を握ったまま寝てる。その携帯の時計に目をやると‥‥6時15分‥‥やけに静かなはずだわ。全部終わってるじゃんか‥‥ハハハ‥‥


冗談みたいな話ですが、本当にこういう風に今年の俺のフジロックは終わってしまったのですよ‥‥ええ、携帯には友人から着信が何度も入ってましたよ。携帯ちゃんと手に握ってましたよ。にもかかわらず、一度も目覚めなかった‥‥気を失っていたといった方が正しいのかもしれませんね。嗚呼‥‥

  その足でテントに戻る途中、何故か外人さん(相当泥酔状態)に「オー、イチロー、イチロー!」って言いながら抱きつかれたりして、何だか散々な終わり方になってしまったような。

  だからといって、ガッカリかというと‥‥まぁこういうのもアリだな、と思ってたりして。だってさ、4日間通してこんなに楽しかったフジロック、本当に久し振りだもん。イライラすることも少なかったし。いや、確かにイライラする瞬間は結構あったんだけど(これを最初から読み返せば多々見つかるはず)、終わってみるとそんな些細なことがどうでもよくなってるんだよね。

  キャンプも、今年は2日も雨に見舞われながらも、かなり楽しんでたし(ま、幸い浸水とかしなかったからだろうけどね)。ライヴアクトも外れが少なかったし。ただ、ちょっと偏りすぎかな、という気が。未知のアーティストを進んで観に行かなかったのは、ちょっとアレかな、と今になって思ったりして。でも、結局観たものに関してはどれも楽しめたんだから、それはそれで問題ないか。あとは、今回出会った人達。本当にみんなに感謝です。みんながいたから、今こうやって楽しい想い出を綴ることができるわけですから。

  さて‥‥もう前夜祭から1週間近く経ってしまうわけですねぇ‥‥次のフジロックまで、あと358日ってことか‥‥長いなぁ。当然、来年も前夜祭から、キャンプ参加の予定で行きますよ。メンツとか関係なしに。人が多い中での楽しみ方もだいぶ掴んできたしね。

  ま、その前に朝霧JAMがあるわけですが‥‥そっちも楽しみだ。

  というわけで、最後まで読んで下さった皆様、こういうくだらないオチで申し訳ありませんでした。そして長文駄文、失礼いたしました。楽しんでいただけたでしょうか? もし、少しでも感じや雰囲気を掴んでくれたなら、そして「来年、俺も私も行ってみようかなぁ‥‥」と思ってくれたなら、とても嬉しく思います。

投稿: 2003 07 31 03:16 午前 [2003年のライブ, Evanescence, FUJI ROCK FESTIVAL, Jet, Massive Attack, ROVO, Steve Winwood, くるり, 浅井健一] | 固定リンク

2003/07/30

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」DAY 2@苗場スキー場(2003年7月26日)

  フジロック本編、2日目土曜のライヴレポ‥‥なんだけど‥‥思ったよりも時間かかりそうだな、今年も‥‥何か既に息切れしてる気が‥‥しないでも‥‥ないか‥‥気のせいですか‥‥そうですか‥‥なら‥‥いいです‥‥

  フジロック史上始まって以来のソールドアウトとなったこの日、来場者数は37,000人と言われています。ちなみに今年は1日目が32,000人、3日目が31,000人とのことで、のべ10万人とのこと。実質は通し券とか2日券の人がいるんで、もう少し少なく見積もって7万人ちょっとってとこなのかな? 去年の3日目(大トリが)が35,000人だったと言われてるんだけど、確かにグリーンステージの様子を見る限りではあんな感じでしたね。ま、この日の俺はそんなに人が集まらなさそうなアクトばかり、というか殆ど同じステージにしかいなかったので何とも言い難いんですけどね。

  この日は前夜1時過ぎに寝て、8時頃に目が覚めたんだよね。んで、9時頃に隣のテントにいた友人とちょっと話してから簡易シャワー(冷水シャワーともいう)浴びに行って。雨は朝のうちにちょっと降ったりしたけど、その後何とか曇りで時々日が差したりする等、回復に向かってる様子でした。ま、山なのであてにはできませんが。

  結局11時半頃にテントを出発。この日はドロドロになってもいいんで、動きやすい(=暴れやすい)格好で臨みました。


◎PEALOUT(WHITE STAGE・12:40~)

  ボーカルが脱退してしまったTHE PARKINSONSの代役として2年連続出場のPEALOUT。全然観るつもりはなかったんだけど、ホワイト前に着いた時に丁度始まっちゃって‥‥またROOSTERSのカバー"C.M.C."からスタートですか。で続けて"心臓が動き出すとき"という、ほぼお約束に近い構成。ま、夏フェス仕様なんだろうけど‥‥正直、もうこの選曲に飽きてきてるのも確か。俺が観る時、必ずこの2曲やってるもんな。きっとそのまま見続けれてば新曲や新たな発見などあったんだろうけど‥‥どうも朝イチで観る気がしなくて、そのままオレンジコートに向かってしまいました。


◎SINSKE(ORANGE COURT・12:00~)

  次のDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENを観る為に、そして人と待ち合わせをしてた為、演奏が終わる10分程前に到着。そのまま聴いてたんですが、結構いい感じだったんじゃないですかね。オシャレなジャズ、というよりもジャズファンクとか、ああいった匂いのするアーバンサウンド(死語)。嫌いじゃないです。実際、最後の曲で気持ちよく踊ってしまったし。ただ、ライヴで気に入ったからCDも買うか?と問われれば、残念ながら「NO.」と言わざるを得ません。そこまでして聴きたいタイプの音でもないんですよね。こういうのって、ああいうシチュエーションで聴くから、そこまで好きでもなくても気持ちよく聴けてしまうんじゃないですかね?


◎DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN(ORANGE COURT・13:40~)

  いつも通り最高に良かったです。さすがに大所帯、セッティングに時間がかかり、実質20分近く遅れてのスタートだったんですが、まぁこのバンドの場合リハーサルやサウンドチェックも含めて楽しめるので(ってフェスの場合だけかな?)、全然問題ないんですけどね、その辺は。菊地さんは相変わらず面白かったし、新たに加わった助っ人陣も素晴らしいと思うし、とにかく新曲が良かった。秋に出るという新作(スタジオ盤)に対する期待が更に高まりましたね。もうこのバンドに対しては、とにかく一回ライヴ観てくださいとしか言いようがないです。ライヴ盤聴いて気に入ったら、その200倍は凄いであろう生ライヴは絶対に観るべきですよ。


◎BOB LOG III(GREEN STAGE・15:20~)

  オレンジコートから脱出するのに時間がかかり、またデトコペが押した為か、はたまたメンバーひとりなんでセッティングが楽だった為か、すぐにボブログIII世が登場したわけですよ、あの出で立ちで。ヘンテコなブルーズというよりは、爆走ロックに近いノリを感じましたね。ま、1~2曲しか聴いてないのでちゃんとした評価は避けますが、ちゃんと観ておけばよかったかなぁと今になって後悔。後日、OASISでもセッションしてたらしいですね‥‥残念。


◎外道(FIELD OF HEAVEN・15:40~)

  ホントはホワイトに行きたかったんだけど、通りがかりで外道のライヴをそのまま観ることに。ステージセットは昔のまんまでしたよ(鳥居のセットね)。とにかく「和」の匂いがプンプンする硬派なハードロック。ギター弾きまくりだし、ドラムも手数が多いし。'70年代のサウンドだよなぁ‥‥この混沌とした状況(足下が昨夜の雨でドロドロにぬかるんでる)と見事にマッチしてるんだわ、ブルージーなハードロックが。結局数曲しか聴いてないけど、十分「今」にも通用するバンドだと思いましたね。新曲とかやってたのか判りませんが、頭脳警察みたいにコンスタントに活動を続けてくれることを期待してます。どこかで単独公演があれば、是非足を運んでみたいなぁ。


◎ANTHRAX(WHITE STAGE・17:00~)

  さて、やっと今日一日がスタートするといった印象。この日は俺内で「暴れロック・デー」と決めていたので、そのトップを飾るのが8年振りくらいに観るANTHRAX。まさか苗場でANTHRAXを観ることが出来るとは‥‥正直感動以外の言葉が浮かばないね。

  全員が同じTシャツ(ペンタグラムにロゴマークが入ってて、背中に名前とバンド内での年齢‥‥つまり在籍年数が書いてある)を着て登場。新作から2曲。完全にヘヴィメタルだよ! 苗場でヘヴィメタル、いいのかよ!! んで次が凄くて‥‥"Got The Time"ですよ奥さん!!! もうね、年輩の客は発狂しまくり、若い子達はただそのサウンドにやられてるといった感じで、この曲辺りで完全にヒートアップ。その後も新曲や前作からの"Inside Out"なんかを取り混ぜつつ、「今夜はオールドスクール・ヘヴィメタルが聴きたいかい?」なんてことをジョン・ブッシュが言って始まった過去の名曲の数々‥‥"Antisocial"や"I Am The Law"、そして"Only"‥‥ただただ感動。すっげーカッコイイ。つうか全然変わってないのな、チャーリーのドラムがヘタウマなところとか、ジョンの完璧な歌とか、スコットの強面ストロークとか、フランクの暴れまくり&煽りまくりベースとか。ちょっと涙出そうになったよ。

  一番最後に「メタルにラップを取り入れたのは俺達が最初だぜ!」みたいなことを言いながら、PUBLIC ENEMYのカバー"Bring The Noise"と、'87年だか'88年にリリースしたオリジナルのラップソング"I'm The Man"のメドレーを披露して約50分という短いステージが終了したのでした。約10曲程度‥‥物足りない! 気づけばホワイトの後方まで客が入ってるのな! やっぱりカッコイイものは、それがポップスだろうがメタルだろうが、みんなジャンルなんて関係ないんだよな、うん。


◎勝井祐二(GYPSY AVALON・18:00頃~)

  丁度ANTHRAXが終わって小腹が減ったのでアヴァロンに移動すると、ROVOの勝井さんがソロで何やら実験音楽みたいなのをやってました。で、食事しながらそれをジーッと堪能してました。打ち込みに合わせてバイオリンを弾いたりとかしてたんですが、ROVOからトランス的要素を取っ払った、完全にヒーリングミュージックでしたね。ま、ホントにヒーリング効果があるかどうかは疑問ですが(それくらい実験要素が強く感じられた)。


◎GODSMACK(WHITE STAGE・18:40~)

  観るつもりはなかったんですが、その後のTHE MAD CAPSULE MARKETSをとにかく前で観たかったのと、人が本当に悲しいくらいいなかったので、まぁ気になるバンドだし嫌いじゃないから前で観てもいいかな、と思って‥‥結局全部観てしまったわけですが。

  知ってる曲もあり、また新作もちょろっとしか聴いてないんですが、意外と記憶に残ってたみたいですね。うん、ライヴとしては非常に面白かったと思いますよ。演奏メチャメチャ上手いし。ただ、曲調が全部同じような感じで(テンポといい曲調といい)、途中でダレてきたように感じたのも確か。そう感じてた時に、ボーカルがパーカッションを叩くインストナンバーに突入したのですが、これが一番面白かったですね。ドラムとのバトルっぽい流れになってて、見せる要素も強いし。こういった要素をもっと拡大してけば面白いと思うんですが‥‥ないですよね、まず。

  アメリカではナンバー1アルバムを放ち、METALLICAなんかとも一緒に回ってる彼等。確実にANTHRAXよりも格上になるわけですが、やはりここ日本ではまだまだのようですね。結局最後まで淋しいくらいの人数でしたし‥‥みんな正直だなぁ。


◎THE MAD CAPUSLE MARKETS(WHITE STAGE・20:20~)

  今日のハイライト、その2。海外ツアーからの凱旋ライヴとなる、6年振りのフジロック。ホントは'00年の時に名前が挙がったんですが、サマソニとのダブルブッキングが発覚して、フジはキャンセルになったんですよね。あれから3年‥‥いつの間にか、本当に海外でも通用するバンドになっちゃったんだから‥‥

  選曲は「OSC-DIS」と「010」から半々といった感じで、1曲だけ現在レコーディング中というニューアルバムの中から披露してくれました。エレクトロ要素が強いアッパーな煽り系で、タケシくんはベースを弾かないでエフェクター弄ったりKYONOと共に客を煽ったりと忙しそうにしてました。全部がこういう方向性ではないと思いますが、これはこれで楽しみだなぁ。KYONO曰く「ハンパなくヤバイアルバムになってる」とのことですよ。

  ラスト2曲‥‥"PULSE"と"MIDI SURF"でとうとう俺内回路がショートし、物事を冷静に考えられなくなってしまい‥‥そうそう、丁度マッドが始まった頃から雨が再び降り出して、もうビショビショのグチョグチョ状態だったのに‥‥一番最後に自ら隣の人に「上に行きたい」と伝え、久し振りのクラウドサーフをしてしまいました。ま、すぐ目の前がステージなんで、すぐにセキュリティーに抱えられてしまうわけですが、もうそうでもしないと興奮が収まらなかったわけですよ。雨は降るわ、ダイバーの足が頭に当たって泥だらけになるわで。ホントに、ホントに、ホントーにいいライヴだったよ。


◎BJORK(GREEN STAGE・21:30~)

  マッドが終わり、泥だらけ、汗と雨でビショビショ、更にダイヴの際に腕に引っ掻き傷がいくらか出来てしまい‥‥だんだん疲れが出てきて、放心状態に。しかも気温がドンドン下がってくもんだから、身体がガタガタ震えてきて。着替えに戻ろうとしてグリーン前まで到着すると、BJORKのステージが丁度スタートしたところでした。
  ストリングスまで連れてきてて、とにかく豪華。そりゃそうか、満を持してのフジ再登場だもんな(去年の2日目トリだったのですが、妊娠が発覚してキャンセルに)。最近のビョークにはあまり興味がない、というのが正直なところなんだけど‥‥こうやって聴くとやっぱいいわ。ただね、寒さに耐えられず、たった2曲で結局ホワイトに戻ってしまうわけですが(あれ、着替えは!?)。


◎IGGY POP(WHITE STAGE・22:10~)

  ホワイト後方に着いた時、丁度ライヴがスタートしたんですが‥‥いきなりSTOOGESのセカンドアルバムの1~2曲目‥‥"Down On The Street"と"Loose"からスタートするわけですよ‥‥それまで寒くて、とにかく冷静さを保っていた俺の理性が再び完全に吹っ飛び、気づけばステージ前方に向かって走ってるわけですよ。地面のドロも気にせずに。ソロの曲を挟みつつ、"Raw Power"や"Search & Destroy"、"I Wanna Be Your Dog"、"T.V。 Eye"なんていう名曲の数々を惜しげもなく連発するわけですよ、4文字言葉を連発する、あのイギー翁が。

  ソロの曲も知ってる曲・超代表曲・新曲・知らない曲等、どれを取ってもシンプルでラウドなロックンロール。どれもアルバム以上にワイルドに歌うもんだから、全部聴いたことあるような気がしてくるし。
  アンコールにもすぐに対応して、数曲披露。最後は"No Fun"だったかな? もうね、途中の記憶が‥‥多分80分くらいやったので、完全にフルセットだよね。だって曲数、かなりやってたもん。いやー、いいもん観させてもらいましたよ! 風邪ひこうが何しようが、イギー最高!


◎TIM DELUXE(RED MARQUEE・24:00~)

  イギーが終わりグリーンステージに戻ると、とにかく退場する人の山、山、山。なかなか動かない列に並んでもたかが知れてるので、結局ビールを呑んで時間を潰すことに。が、ホントに進まないのな。結局その場で1時間立ち往生。隣にいた見知らぬ人と意気投合しながら世間話をしつつ、気づけば24時半。やっとマーキーに移動できました。

  マーキーでは既にTIM DELUXEのDJセットが終盤戦に突入してました。この人、昨年末のエレグラで初体験してるんですが、今回の方が好みだったように感じました。さすがに最後の"Born Slippy"みたいな大ネタは反則だと思いましたけどね(あの時だけ、外にいた客までみんながフロアまで一目散に走ってったもんなぁ)。結局15分くらいしか楽しめなかったんですが‥‥嗚呼。


◎AUDIO BULLYS(RED MARQUEE・25:00~)

  キーボード(DJか)とシンガーのふたり組ユニット。テクノというよりも、ハウスというかブレイクビートというか‥‥それまでの流れとちょっと違った感じ。ま、嫌いじゃなかったですけどね。ちょっと気持ち的に‥‥もっとテンション高めのものを期待してたんですが、終始マッタリ気味でしたね。結局、外に待避してしまうわけですが‥‥


◎Dogggy style(ROOKIE A GO-GO・26:00頃~)

  先日メジャーデビューを果たしたばかりらしい、4人組の本格的レゲエバンド(ゲストにブラスが数名入ってました)。勿論日本人。とにかくね、リズム感が全然違うのよ。こいつら、ホントはジャマイカ人なんじゃないの!?って疑っちゃう程にビートがそれまで観てきた日本人バンドと違うのね。しかもボーカルの歌。これがまた強烈でさ。MCでかなり自信過剰さが伺えたんですが、それらの発言はこういった実力に裏打ちされたものなんだなと、妙に納得。途中、長めのMCが何度も登場したんだけど、話の内容がジョー・ストラマー絡みだったりで、全然飽きず、むしろもらい泣きしそうになってたりして。

  演奏時間が長すぎて、途中でスタッフから終了サインが出てしまったけど、多分また観る機会があると思いますよ、絶対。いいバンドでした。覚えておいて損はないと思いますね!


◎BOTH CHEESE(ROOKIE A GO-GO・27:00頃~)

  3人組トリオバンド。ほぼインストで、まぁ何というか‥‥眠い時間帯に聴くにはちょいと厳しいんじゃないの!?ってなムーディーなインストなんですよね。もっと激しいのを期待してたんですが、最後までそういったのは皆無。最後の方でボーカルナンバーもあったんですが、全然記憶に残ってないんですよ、残念ながら。もしバンドのメンバーがこれ読んでたとしたら大変申し訳ないんですが‥‥ゴメンナサイ、興味の対象外です。

  というわけで、結局最後まで観てしまい、その後に登場する予定だったrallypapa & carnegiemamaを観たかったんだけど、途中で時間が押してしまい、更に彼等のスタートが遅れてしまったので、結局4時頃にテントに戻りました。既に外は陽が昇ろうとして、山の谷間から光が射しています‥‥ああ、やっと苗場らしい天気になりそうだなぁ。そんなことを考えながら4時半に床についたのでした。3日目に続く。

投稿: 2003 07 30 03:09 午前 [2003年のライブ, Anthrax, Björk, DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN, FUJI ROCK FESTIVAL, Godsmack, Iggy Pop, Mad Capsule Markets, The, PEALOUT, ROVO, 菊地成孔] | 固定リンク

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」DAY 1@苗場スキー場(2003年7月25日)

  フジロック本編、初日金曜のライヴレポです。この日は朝8時頃から本格的な雨が降り出し、苗場に移ってから初となる「雨フェス」になってしまいました。これまでもちょっとは雨に見舞われたことはあったのですが、ここまで本格的且つ1日中降り続けたのは、'97年の1年目・天神山以来。ま、あの時は台風だったので比べるのはあれなんですが、それでも状況的にはかなり近いものがあったのでは、と。まぁそうは言っても、当の本人は終始楽しんでたんですけどね(ただ、かなり疲れたけど)。

  では、朝イチのフラカンから行ってみますか!


◎フラワーカンパニーズ(RED MARKEE・10:30~)

  丁度始まる寸前に会場入り。マーキーに着いた途端に演奏がスタート。観たのは4曲程度、15分くらいだったんだけど、選曲的には先月観た時とほぼ一緒かな。1曲まだ俺が知らない曲(モッズっぽいタイプ)があったけど、どれも好印象。MCも良かったし。ただ、サウンド的にトラブル(曲の途中でベースの音が出なくなり、そのまま曲終わりまで復活せず)があって、それが原因が客がサーッとマーキーを離れていったのが印象的でした。あ、あれか。みんなミッシェルに移動しただけか。とにかくいつも通りの安定した演奏を聴かせてくれました。

  ただね。個人的に一言いわせてください。やっぱこのバンドは、ちゃんとした野外‥‥ホワイトとかでやるべきバンドだよ! ホワイトがデカすぎるっていうなら、ヘヴンでもいいじゃんか! とにかくね、あの屋根が気になったわけ。これじゃ苗場でやってる意味がないじゃないか、と。そこだけかな、拘るとしたら。


◎THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(GREEN STAGE・11:00~)

  フルで観ました。約45分程度だったけど、とにかくミッシェル's ヒストリーを網羅するような選曲で、大まかにいえば新作から順々に過去に遡ってくかのようなセットリスト。"ブラック・ラブ・ホール"から始まって"暴かれた世界"へと続いていき、再び新作から"ジプシー・サンディー"や"デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ"なんかをやって、後は(順不同だけど)"デッド・スター・エンド"や"GT400"、"カルチャー"、"リリィ"なんかをやってたかな。けどさ、やっぱ終盤、"G.W.D"のあのベースのイントロを聴いた瞬間は鳥肌立ったわ。更に"ダニー・ゴー"だよ!? 泣くっつうのマジで。これで終わるかと思ったら、更にもう1曲"ジェニー"でお祭り騒ぎ。終盤、亡くなったジョー・ストラマーへの追悼の意味も込めてか(ライヴスタート前に、ジョーの娘さんがステージで挨拶したりとか、そういったトリビュート企画みたいなのがあったから、余計か?)"I Fought The Law"のサビも取り入れつつ、延々引っ張って終了。いやー、6年振りに観たミッシェルは、やっぱりミッシェルのままだったよ。ただ、千葉ルックで観た頃と比べれば全然スケールがでっかくなってたけどさ。

  よくミッシェルのこと、馬鹿にする奴らとか、あんなの聴いてんの!?みたいに聴いてる奴らを小馬鹿にするような頭でっかちが多いけど、そういう奴らを俺は一切信用しません。俺が自分の耳で、身体で感じた音が全てだもんな。


◎MINUTEMAN(RED MARQUEE・11:40~)

  雨宿りにレッドマーキーに行ったら演ってたので、数曲観ました。パッと観た感じではボーカルの人(ギター&キーボードも担当)のソロユニットといった印象だったけど‥‥ってこの人、元ULTRASOUNDの人なんだ‥‥バンドはこの他にギター・ベース・ドラムの計4人組。線が細い楽曲が印象的で、ポップロック的というか、もろポップスというか‥‥好き嫌いが分かれるだろうけど、俺は嫌いじゃなかったです。ただ、雨の日に聴くとちょっと鬱になりそうな気が。


◎DANKO JONES(GREEN STAGE・12:30~)

  2~3曲聴いただけ。昨日と同じく、いや、昨日以上に大物っぽい風格が。キャラが濃い分、そしてサウンドの太さからもだけど、この人はデカいステージが似合うのかも。ミッシェルで満杯に埋まっていたグリーンのフィールド、ちょっと淋しい感じだったけど、それにも負けないくらいにいい演奏聴かせてましたよ。


◎スチャダラパー(WHITE STAGE・12:30~)

  その足でホワイトまで遠出。雨足が一番強い頃に到着、まずはフィールドを見渡すと‥‥人、沢山だよ! でステージに目をやると‥‥あれっ、MCが3人いるような気が‥‥えっと、スチャダラって3人組、2MC1DJでしょ、んでベースがいて、あと‥‥やっぱりMCが3人いる! 俺が着いた時は後半だったのでメンバー紹介とかしてなかったんだけど、あれは誰!?

  んで、そんな疑問は別として、内容はホント良かった。やっぱり長年やってるだけあって、天候とかシチュエーションとか関係ないのな。最近の彼等は全然知らないんだけど、やっぱりカッコイイわ。最近のヒップホップ界の中でも、今やかなり正統派な部類に入っちゃうんじゃないでしょうか。そんな気が観ててしました。


◎ELECTRIC SIX(RED MARQUEE・12:50~)

  食事しようと思ってオアシスエリアに移動、その前にちょっとマーキーを覗いたら丁度"Radio Ga Ga"カバーをやってるところでした。つうわけで、これ1曲しか聴けなかったんだけど、やっぱりいいバンドだわ、うん。


◎SUGAR RAY(GREEN STAGE・14:00~)

  フィッシュアンドチップズを食べてから再びグリーンへ。正直観るつもりはなかったんだけど、いざ始まってしまうと楽しいの何のって。"Every Morning"とかあの辺りは知ってるんだけど、やっぱり元々はラウド系の流れにあるバンドなだけに、そういったタイプの楽曲(所謂ラップメタル的なナンバー)もやってたんだけど、思ったよりも好印象。ターンテーブル担当の黒人さんが前方に出てきてラップやったり、ドラムがいきなり職場放棄してギター持ち出した時にはどうしようかと思ったけど(そういった時は、リズムは打ち込み)。コーラスワークが見事で、ギターとドラムがしっかり歌えるメンバーみたいなので、ラウドな中にもしっかりとしたハーモニーを見出すことができて心地よい。エンターテイメントの要素も強いし、独特なRAMONESのカバー("Blitzkreig Bop")も聴けたし、何だかんだで最後まで観ちゃいました。


◎THE LIBERTINES(GREEN STAGE・15:30~)

  今日のお目当てのひとつ。これを観る為にグリーンで粘ってたようなもの。話題のバンドな割りには客が少なすぎて、あっさり最前ブロックまで行けました。

  アルバムで聴く以上に荒々しい演奏。とにかく1曲1曲が短い。アルバムよりも速いテンポで演奏されたり、リズムが速くなったり遅くなったり、とにかく聴いてるこっちが忙しい。けど、それが欠点ではなくて、むしろバンドとしての個性に感じられるようにも思えます。ドラマーが黒人なのね。だからなのか、リズムの跳ね具合が絶妙。ああ、CLASHって結局こういうリズム感が欲しかったんだよな、なんて思ってしまった。ミック・ジョーンズがプロデュースやったのも頷ける話。

  最後まで無愛想だったけど、弱々しい線の細いイメージの強いUK勢の中では、俺内で2~3歩抜きん出てるんだわ。例えば俺、(アメリカのバンドだけど)STROKESって苦手だけど、LIBERTINESは文句なしで好きなのね。その違いがよく判るステージだったと思いますよ、実際。アルバムの数倍いいんだよね、ライヴの方が。

  上手い言葉が見つからないけど‥‥多分この1年くらいの間に登場したこの手のバンドの中では確実に一番好きだな、と。それを再確認するに十分なステージでした。雨の中、最前ブロックに入ってって最後まで観ちゃったもんな。


◎eastern youth(RED MARQUEE・16:50~)

  念願の初「フジでのイースタン」。過去2回('99年と'01年)出演してるけど、その2回共見逃してた俺。やっとこの苗場の地で彼等を観れる喜び。嬉しいったらありゃしないよ。直前までホワイトでやるもんだと思ってたら、友人にレッドだと言われて焦って方向転換。マジで言われるまで気づかなかった程で。これだけの数が出てるんだもん、そういう間違いだってあるさ。

  とにかく後ろまでビッシリ客が入ってて、盛り上がるの何のって。登場したメンバーもさすがにその数に圧倒されたみたいに笑ってたし。んで、ライヴはもう完璧。新旧いろいろな代表曲をこれでもか!?と連発。だってさ、いきなり頭から"夏の日の午後"、"青すぎる空"の2連発だよ!? どうすればいいのさ! その後もいろいろ名曲を連発しつつ、素晴らしいMCの数々に笑い、そして共感しつつ、あっという間に50分に及ぶステージは終了したのでした。今年のフジロックの中でも3本指に入るベストアクトでした。


◎THE MUSIC(GREEN STAGE・17:10~)

  最後の方をちょこっとだけ観たんだけど、ちょっとこのバンドに対する見方が変わりましたね。独特なグルーヴ感はあるけど、どこか線が細いような印象を受けたアルバムとは違った、とにかく極太ビート。ボーカルもアルバムより線が太い印象を受けたし、何よりもUKロックにありがちな悲壮感みたいなのが殆ど感じられなかったのが好印象。よくLED ZEPPELINやSTONE ROSESなんかと比較されることが多いみたいだけど、そのどちらとも違う印象を受けましたね。確かに両者の匂いは感じるんだけど、全く別物ですよ、こりゃ。もしかしたら次のアルバムで本当に化けるかも‥‥そんな予感がする好ステージでした。いやはや、こりゃみんながハマる理由、判るわ。


◎DEATH IN VEGAS(RED MARQUEE・18:20~)

  丁度雨足が強まった頃だったためか、このバンドの時は入場規制がかかってたんだよね。ま、俺は入場規制がかかる前に退場してしまったんですが。とにかくアルバム通り、普通のロックバンドしてました。それがまず意外。そしてスクリーンに映すサイケな映像と共に、ホントに彼岸の世界をいとも簡単に連想させてしまうような浮遊感あるサウンド。このバンドの良さみたいなのが十二分に発揮されたステージだと思いました。が、残念ながらこの日の俺にはちょっとキツかったかな‥‥雨で完全に身体が冷え切ってたのも災いしてか、あまり楽しめなかったというのが正直な感想。今度は満天の星空の下で堪能したいです。


◎MACY GRAY(GREEN STAGE・19:10~)

  ステージを観てたというよりも、ステージ両方に設置されたスクリーンを遠巻きに観ていた、といった方が正しいですか。とにかく寒くて、会場後方に張ったタープの下で彼女の歌を堪能しておりました。いや、嘘。堪能する余裕はなかったかな。

  打ち込み中心なのかと思ったら生バンド形体で、あくまで主役は彼女の「歌」だというのがよく判る構成になってました。とにかく上手い。これが第一印象。曲自体はあまり好んで聴くタイプのものではないのですが、こういう形で演奏されると意外と聴けるもんですね。思ったよりもソウルフルで、そんなに現代R&Bっぽくないのね。もっと旧来の‥‥'70年代的な色合いを感じました。そしてそれは、最後の方に演奏された"One Nation Under A Groove"(FUNKADELICのカバー)からも十分に感じ取れました。2年連続でこの曲を苗場の地で聴くことになろうとは‥‥あ、嘘嘘。去年のP-FUNKではやったなかったわ、多分この曲。

  雨と寒ささえなければ、もっと前の方に行って踊り狂ってたんだろうなぁ‥‥そう考えると、ちょっと残念なことをしたかも。


◎UNDERWORLD(GREEN STAGE・21:30~)

  実はMACY GRAYのライヴ終了後、俺は一旦車に待避しちゃったんだよね。で、そのまま寝てしまって‥‥気づいたら開始から30分以上経ってて。多分遠くから聞こえてくる"Two Months Off"に起こされたような‥‥
  で、実質1時間にも満たない彼等のライヴでしたが、基本的には前回(昨年10月)来日時のセットリストに近かったように思いました。が、あの大雨、そしてドロドロの中に集まった3万人近いオーディエンスに圧倒されたからか、前回以上に良かったように感じました。だってさ、"Born Slippy"でダイヴする客とかいるんだもんな、あの大雨の中。あとドロの中のたうち回ってる奴も見かけたなぁ‥‥みんなそんなにヤケ起こさなくても‥‥

  長靴を履いてたせいでちゃんと踊れなかったけど、個人的には満足でした。確かに満天の星空の下で彼等のトランシーな楽曲を堪能したかったって思いはちょっとはあるけどさ。これはこれで記憶に残る、いいステージだったんじゃないでしょうか?

  ライヴ終了後、とにかく退場に時間がかかり、結局1時前にテントに戻り、心底疲れ果てた俺はそのまま倒れ込むように眠ってしまったのでした。2日目に続く。

投稿: 2003 07 30 12:00 午前 [2003年のライブ, eastern youth, Electric Six, FUJI ROCK FESTIVAL, Libertines, The, Music, The, THEE MICHELLE GUN ELEPHANT, Underworld, フラワーカンパニーズ] | 固定リンク

2003/07/29

「FUJI ROCK FESTIVAL '03」前夜祭@苗場スキー場(2003年7月24日)

  恒例のフジロック・レポです。毎年書いてる通り「ごく簡単に進めていきたいと思います。」ので、多くを期待しないように。詳細なレポートは8月中旬には出るであろう音楽雑誌や、「fujirockers.org」サイトでの写真付きレポートを読むなりしてください。そこまで親切にやってられません。だって今年はあんまライヴ観てない気がするしね。

  というわけで、前夜祭でのシークレットライヴ@RED MARQUEEから。今回、事前にネット上でいろんな噂が出回ったんですが(某TMGEが出るとか、清志郎は前夜祭のみだ、とか)、半分ネタ・半分当たりって感じでしょうか。前情報では「本編(金~日曜ね)に出演しないアーティストは今年の前夜祭には出ない」なんてのを耳にしてましたが、いざ蓋を開けると‥‥

  ちなみに俺はキャンプサイトで夕方16時半頃から宴会を始めてしまい、気づけば20時。そこから会場へ移動したので、1番目に出演したらしいDIRTY DOZEN BRASS BANDは観ておりません。更に以下に紹介するレポも、全部を観たわけでもないし、また音しか聴いてないとか後ろの方でただ踊ってただけなんてのもあるんで、その辺はご了承を。更に俺、この日は地焼酎をストレートで飲み続けた為、相当泥酔していたことも付け加えておきます‥‥


◎COUNTERFEIT BEATLES

  ただ音を遠巻きに聴いてただけ。完全なるBEATLESのコピーバンドのようで、いきなり"She Loves You"からスタートしたんで、大爆笑。その後も"I Want To Hold Your Hands"等を連発。しかも聞くところによると彼等、メンバー同士でポールだのジョンだのと呼び合ってるとのこと‥‥素晴らしい。今年の「隠し球」はこれだったのか!(ちなみにこのバンド、アヴァロンにも出演したし、3日目のMURDERDOLLSの枠、グリーンステージで大熱演したとのこと。つうか観た人はみんな大絶賛でしたね)


◎DANKO JONES

  この辺りからかなり後方で観始めました。カナダ出身のシンガーらしいんだけど‥‥ダミ声でレスポールを掻きむしりながら鳴らす爆音。そう、爆走ロケンローなのですよ。押しまくり、引くなんて全く考えられない程、とにかくバカっぽくてカッコイイ。そんなタイプのロックンロール。きっと何も考えてないんだろうなぁ‥‥というのが、彼のMCから伺えました。単なるロック馬鹿。最高にイカす馬鹿だね。明日のグリーンステージでも観ようかなぁ。


◎ELECTRIC SIX

  デトロイト出身ってだけで俺内での評価が高いのに、見た目が馬鹿っぽくて、更に爆音でディスコチューンだもん。気に入らないわけがない。アルバム通りの、無駄にテンションが高いブッとい音を聴かせてくれました。やっぱりシングルヒット曲"Gay Bar"や"Danger! High Voltage"の存在感は抜群で、どうしてもこの2曲が抜きん出てしまう印象が強かったかな。あ、最後の最後にQUEENの"Radio Ga Ga"という、バンドのコンセプトが非常に判りやすいカバー(というか完全にコピーだね)を披露。非常に好印象でした。俺、好きだわこのバンド。


◎WRENCH

  ボーカルAYASHIGEがDJとして出演が決まっていたけど、バンドとしての出演はなかったあけに、やっぱり実際に出てきた時は嬉しかったなぁ。前回観た時以上にハイテンションで、今回は知ってる曲も幾つかやってくれたので、非常に判りやすい、且つ踊りやすい選曲になってました。MAD CAPSULE MARKETSと共にライヴをやる事が多いから比較対象として見られがちだけど、やっぱり全然違うタイプのバンドだよね。スタートラインも違うと思うし。ただ、ある地点でクロスオーバーする瞬間があって、それが印象がダブる原因なんだろうけど。ホントいいバンドだと思うので、もっと頑張って欲しいです(聴き手の方が)。


◎EL GRAN SILENCIO

  from MEXICO、ってことでラテン系のバンド。MANO NEGRAとか、過去に出演したフジのクロージングバンド達程ロックやラウドミュージックとのクロスオーバー度は低いんだけど、それはそれとして、とにかく聴いてて気持ちいいし楽しくなる音。言葉は勿論英語ではないので何を言ってる/歌ってるのかが聞き取れないんだけど、もうそれ以前にサウンドの主張が強すぎて、別に言葉の壁なんてどうでもいいんだよ!一緒に踊ればいいんだよ!と言わんばかりの説得力。このバンドがスタートした時点で既に日付が変わって30分以上経ってたし、長旅の疲れと酒の回り具合で相当キツかったはずなんだけど、この時が一番無駄にテンションが高いダンスをしてました。いやー楽しかった。後でCD探してみます。こういう出会いがあるから、毎年フジに行くんだよなぁ。

  というわけで、1時半頃ライヴ終了。前夜祭から既に泥酔しヒートアップし過ぎて、テントの鍵をかけ忘れたまま‥‥つまり、テント開けっ放しのまま(多分16時過ぎから2時頃まで)外出していたという‥‥アホですか俺は。ま、貴重品(財布やデジカメ等)は持ち歩いていたんで、盗まれたのは下着だけでしたが(嘘。何も持っていかれなかったのが奇跡なくらいで。前夜祭だったからよかったんだよなきっと)

  そして‥‥ある意味「悪夢」の初日を迎えるわけです。続く。

投稿: 2003 07 29 12:00 午前 [2003年のライブ, Electric Six, FUJI ROCK FESTIVAL, Wrench] | 固定リンク

2003/06/30

ROCK YOU LIVE SPECIAL@SHIBUYA-AX(2003年6月28日)

  前日に引き続いて行ってきた、4夜連続イベントの3日目。もっとも俺の場合、この日がメインだったわけですが。今年に入って何度目!?なTheピーズ、10数年振りに観ることになるLA-PPISCH、そして前々からライヴが観てみたかったbloodthirsty butchersにスクービードゥー‥‥へっ、「GOING UNDER GROUNDは!?」だって!?‥‥ゴメン、あんま好きじゃないもんで‥‥

  というわけで、本来18時スタート予定だったこの日のライヴ。17時半にいきなり「オープニングアクトとして、フラワーカンパニーズが演奏します」とのアナウンスが‥‥ええっ、また観れるのかよ!!ってことで、焦りながら走って入場したのでした‥‥


◎フラワーカンパニーズ

  急遽決まったらしいこの日の前座。そりゃそうだ、この日だけでも5バンド出るのに、ここにきてもう1バンドって‥‥たった3曲だけだったけど、前日観てる人は勿論、この日初めて観た人をも惹き付けるに十分な、気合い入りまくりのアクトでした。ホント、惚れ惚れするわマジ。ボーカルのケイスケ、既に顔真っ赤だったしな。いい感じでしたよ。


◎スクービードゥー

  メチャメチャかっこいいバンド。ファンク色の強いロックンロール(決してファンクバンドではなく)。リズムがタイトでグルーヴィー。シンプルなんだけど線が太い。しかもクラブでのDJプレイの如く、曲と曲の間が殆どなく、間髪入れずに次の曲に移る様には、かのJON SPENCER BLUES EXPLOSIONを彷彿させられました。

  実は音源とか全く聴いたことがなく、先日出たフルアルバムも聴こうと思ったらCCCDだったってことで避けてた程で。だったら絶対にライヴで最初に体験したいな、とずっと思ってたんですよ。ライヴの評判、メチャメチャいいしね。で、本当に素晴らしかった、と。最初から最後まで気持ちよく踊れるバンドですね。曲もキャッチーで好みだし。こういう閉鎖的な空間で聴くのもいいんだけど、一度野外で体験したい音かもね。しかも夜になる前の、ちょっと涼しくなってきた夕方5時半辺りに。どうでしょうか?

  また観たいバンドのひとつです。演奏上手いし、アレンジ良いし。ロックンロール、サイコー!って素直に言えるバンドですね。


◎GOING UNDER GROUND

  ‥‥ゴメンナサイ。完全に休憩タイムでした。フロアの外に出て、コーヒー飲んでました。ファンの人、スマン。こういう日じゃなかったら観てたと思うんだけど‥‥どうしてもこの日の他のバンドと「色」が‥‥ねぇ。


◎bloodthirsty butchers

  元ナンバーガールのひさこチャンが加入し、更に先日ギター&ボーカルの吉村が骨折した為、その後のライヴ予定が全てキャンセルになってた中、この日のライヴが復帰一発目。実はブッチャーズもこれまで一度も観たことなかったんですね。機会はあったんですが、スルーしてきてたという。で、今回はひさこ嬢参加ってことで観てみようと思いまして‥‥不純な理由で正直スマンです。

  急にこのバンドから音がデカくなったように感じました。それはノイズをもサウンドのひとつとして取り込もうとしてるバンドスタイルから、そう感じたのかもしれませんが‥‥とにかく、ひさこ嬢はひさこ嬢のままでした。あのプレースタイル、フレージング、全てがナンバガ時代のまま。ブッチャーズにそのままナンバガのひさこ嬢が加わったといった印象。人によって見方は違うでしょうけど、俺にはそういう違和感みたいなのを感じました(アヒトがくるりでドラム叩くのと同じような印象を受けたわけ)。けど、そう感じたのも最初の1~2曲だけで、後は音圧に耳がやられて、嫌でも馴染んで聞こえてきた(ような錯覚に陥った)という。

  正直なところ、歌声云々、歌詞云々以前に俺、このバンドのスタイルがあまり好きじゃないみたいです。やろうとしてることは判るし、非常に好感持てるんですが、好みの問題でいえば「そんなに好きじゃない」と。だから演奏が異常に長く感じられ、途中で辛くなったことも正直に書いておきますね。また観たいか‥‥と問われると、正直答えに困る。今の俺にとってのブッチャーズは、そういうポジションみたいです。


◎Theピーズ

  今日もはる・アビさん・しんちゃんはいい感じでした。何かワンマンライヴ以降、ますますバンドとしてのまとまりが良くなってる気がします。この日のライヴは頭2曲を新作から、最近再びやってるという噂だけは聞いてたんですが、まさかホントに聴けるとは‥‥な"ブリーチ"の横ノリ・バージョン(後半ドンドン速くなってく展開が滅茶苦茶かっけー!)、そして"生きのばし"で再び大盛り上がり大会を経て、久し振りに聴く"ひとりくらいはいる"でホロリ。今回もやってくれた未発表新曲(酒止めるの止めた)でピークを迎えたかと思うと、更に上をいってた"ドロ舟"、最後はやはりこの曲"グライダー"‥‥時間にして30分程度という短さだったものの、ここまで温存してたものを一気に吐き出すかの如く、楽しませてもらいましたよ。いやー、やっぱピーズはいいね!

  そういえば、はるまで「ドタキャンしようかなぁ」とか言ってたのには、さすがに笑った(t.A.T.u.ネタね)。既に今年の流行語大賞決定か?


[SETLIST]
01. サイナラ
02. 無力
03. ブリーチ
04. 生きのばし
05. ひとりくらいはいる
06. 新曲(酒止めるの止めた)
07. ドロ舟
08. グライダー


◎LA-PPISCH

  多分10数年振りに観るレピッシュ。まず、マグミの容姿が昔と全く変わってない、いや、更に若返ってるように見えたのが驚き。登場して、いきなり客席に自らダイヴだもんなぁ。ベースのtatsuは最近CHEMISTRYのツアーメンバーをやったりしてたらしいので何度かテレビで見かける機会があったけど、恭一とマグミに関しては‥‥何時以来だ、テレビとかで観たの? それくらい、俺の中でこのバンドに対してブランクがあったわけ。

  しかし、そんなブランクを一気になかったことにしてくれたのが、1曲目の"美代ちゃんのハッパ"! ファーストアルバムの1曲目ですよ!! バンドの編成はキーボードレス、ブラスもマグミのトランペットのみなので、ブラスメインの曲はこの日はないだろうことは判ってたので、"パヤパヤ" とかはないよなぁ‥‥って昔の曲は期待してなかったんですけど、これは一気に高校時代の自分に引き戻された。テンションもハンパじゃないし。ま、昔はもっと無軌道に暴れまくってたけど、今は無駄のない暴れっぷりといった印象。けどそこに大人っぽさを感じるかというと、全然そんなことはないんですが。

  大半は俺が知らない'90年代後半以降の曲がメインで、そこにポツンと登場する昔のメジャー曲‥‥"Magic Blue Case"!‥‥とかに大興奮しつつ、最近のハードコアな曲も結構いいな、と再確認。勿論新作の曲もやはりライヴでは栄えてました。

  圧巻は、ラスト前の"LOVE SONGS"。この曲でマグミは客席にダイヴして、そのままボディーサーフしてフロア後方まで運ばれるんですよ(!)。そしてそこから再びダイヴしてボディーサーフしてステージまで戻るという‥‥こんなことやる30代後半、俺は知りません。ちょっと感動して泣きそうになった。聞くところによると、この曲ではお約束のパフォーマンスになってるみたいで、客がどれだけ少なくても絶対にダイヴするみたいね。その心意気にカンパイ!

  いやー、いいライヴ見せてもらったよ。また観たいね。いや、今度は絶対に単独で。昔の曲も沢山聴きたいんだけど、新作からの曲をもっと聴きたいんだよね‥‥やっぱピーズもそうだけど、このレピッシュも全然「現役」だね! 来年で結成20周年(!)、まだまだ行きそうですよ!!


[SETLIST]
01. 美代ちゃんのハッパ
02. Birthday Party
03. Magic Blue Case
04. DESTROY
05. miracle
06. Rider on the run
07. LOVE SONGS
08. Yeah! Yeah! Yeah! ~Beat up and down~

投稿: 2003 06 30 01:00 午前 [2003年のライブ, GOING UNDER GROUND, LA-PPISCH, ピーズ, The, フラワーカンパニーズ] | 固定リンク

ROCK YOU LIVE SPECIAL@SHIBUYA-AX(2003年6月27日)

  週刊誌「Weeklyぴあ」が通巻1000号記念ってことで4夜連続で行われる今回のイベント。元々は3日目(6/28)しかチケット取ってなかったのね。ま、抽選申し込みでは第2希望でこの日(6/27)も申し込んでたんだけど、見事落選して。そしたらライヴ数日前になって、その数日前に申し込んでいた「ぴあカード」での無料招待に当選してしまって結局この日も行くことになってしまったという。急なんでバタバタしながらも休み取って宿取って、何とかこの日を迎えられたのでした。

  今回の出演者は俺的にもいろいろ注目してるアーティストばかりで、特に初めて観る曽我部恵一とフラワーカンパニーズは共にライヴを楽しみにしてたし、新メンバー&新編成では初見となるSOUL FLOWER UNIONもどんな感じになるのか非常に気になっていたし(しかも3月の単独ライヴ、ライヴの日間違えて観損ねたし)。

  では、各アーティスト毎に簡単に感想を書いていきたいと思います。


◎くるみ

  何の予備知識もなかったんだけど、いきなり登場してピアノバックに歌う曲からスタートして、とにかく聴き手を惹き付けることに成功してたんだけど、その後の曲がね‥‥いや、勿論曲は悪くないと思うんですが‥‥必要以上に絶叫してて、途中でキツく感じる瞬間が何度もあったんですよね。歌は非常に伸びがあって上手いと思うし、存在感もメチャメチャあるんですが‥‥例えば同じ枠で括られるだろうCocco辺りと比べちゃうと(いやホントは比べるべきじゃないんだろうけど)、凄さよりも不快感の方が強く残っちゃうタイプなのね。お客もどう反応していいのか正直判断に困ってたんじゃないかな?

  バンドメンバーが兎に角豪華で、ドラムにあらきゆうこ、ベースに新曲のプロデューサーである根岸孝旨(Dr.StrangeLove)が迎えられ、他にも見覚えのあるギタリストとキーボーディストの姿が。多分錚々たるメンバーなんだろうね。こういったメンバーに支えられ、後は誰にでも届く(あるいは誰をも惹き付ける)キラーチューンが1曲できればねぇ。歌は優れてるけど、ソングライティングまでは‥‥ってとこでしょうか。とにかく今後の動向に期待といったところでしょうか。


◎フラワーカンパニーズ

  個人的には最も期待してたバンドなんだよね。今年のフジロックでも絶対に観ようと思ってた程で。ま、今年に入ってYO-KINGのサポートでグレートマエカワを観て、絶対に良さそうだと感じたからってのもあるんですが(あと、うちのサイトのビジターさん何人かにオススメされたってのも大きいかな)。

  全員30代半ばくらいなんだろうけど、とにかく活きがいい、演奏上手い、曲がイイ! 3拍子揃ってるのに、何故にインディー落ち!?と不思議に感じた程。曲のパワーはハンパじゃないし、ボーカルのケイスケの声や歌い方も以前聴いた時は生理的にちょっと‥‥と感じてた程なのに、今回は全然気にならない。むしろライヴだったらこれくらいやらないと‥‥なんて思った程。凄くいい。間違いなくライヴで栄えるバンド。先に音源じゃなくてライヴ観て正解だったかも。

  MCもツボを得ていたし、パフォーマンス(履いてる靴や靴下を客席に投げ込んで、ライヴ終了後に回収するという)も大爆笑だったし、ホントにいいバンドだと思った。絶対に音源買います。んで、単独ライヴにも足運びます。ホント、いいバンドに出会えたもんだ。

  最後に‥‥このバンドのステージングを観て、きっと若き日のTHE WHOってこうだったんだろうなぁ‥‥なんてふと思ってしまいました。それくらい強烈。とにかく一度観とけって!


◎曽我部恵一

  ダブルオーテレサという既存のバンドをそのままバックに従えた曽我部。賛否あるようだけど、個人的にはこれで正解だと思います。素晴らしいミュージシャン達を集めたバンドよりも、息のあった若手バンドの中に自ら飛び込んでいく曽我部。その姿はまるでNEIL YOUNG & THE CRAZY HORSEみたいでした(誰がニール・ヤングか‥‥なんてことはこの際聞かないで下さいおながいします)。特にライヴ中、ストリングス隊(曽我部含めてギター3本!)4人が中央に集まり向かい合ってギターやベースを弾く姿には心奪われてしまう程。

  で、やってる曲も緩い感じで、結構ジャム度が高いものばかりだったので、更にそういう雰囲気が強く漂ってて。ライヴの時点で俺、新作「瞬間と永遠」を聴いてなかったんだけど‥‥アルバムを後で聴いて二度ビックリですね。アルバムはアルバム、ライヴはライヴという感じで個々に独立してる印象が強く、これは両方を体験して初めて双方の良さを深く堪能できるんじゃないかな、なんて思いました。もしアルバムを聴いて気になった人は、絶対にライヴ行くべき。いろんな意味でショック受けると思うからさ。

  個人的な山場はやはり"大人になんかならないで"かなぁ。とにかく5曲、多分30分にも満たない内容だったように思うけど‥‥もっと観たいね。正直、サニーデイサービス時代は苦手意識が強かったんだけど、ソロ2作は非常に楽しんでおります。まさかライヴまでこんなにも楽しめるなんて思いもしなかったよ。ホント、心洗われるいい曲・いい歌・いい演奏が楽しめたステージでした。


[SETLIST]
01. もしも
02. 瞬間と永遠
03. 浜辺
04. 大人になんかならないで
05. ?(曲名失念)


◎SOUL FLOWER UNION

  問題のソウルフラワー。今年でソウルフラワーユニオン名義での活動を始めて丸10年。にも関わらず、英坊は子育ての為未だにアイルランドから帰国せず、ベースの河村がギターにスウィッチ、新たにJIGEN(桃梨や頭脳警察に参加)をベースに迎え、5人+ゲストという形での活動をこの春から開始。しかも7月には早くもニューアルバムが出るというし、やはり新メンバー・新編成がどう新曲に影響してるのかが気になってたんですよ。

  1曲目はお馴染み"サヴァイヴァーズ・バンケット"。ベースのブリブリ具合といい、ベースラインといい、それまで馴染んでいた河村ベースのソウルフラワーと比べるとやはり違和感を感じたんですが、聴いてる内に特に気にならなくなりました。基本的には河村のベースラインをなぞってるんだろうけど‥‥やっぱりベースの歪み具合が頭脳警察で観た時と一緒なのね。既発曲に関してはそういう印象が強かったんだけど、これが新曲になると全然気にならない。当たり前か、初めて聴く曲ばかりだしね。

  新曲は2曲披露されて、ストレートなタイプの"うたは自由をめざす"、アイリッシュ風バラード"そら"共に素晴らしかったです。どんどんシンプルな方向に進んでるように感じてた近数作のアルバムですが、新作では更にその傾向が強まってるように感じられました(昨秋の「朝霧JAM」で聴いた曲もそんなタイプだったし)。あと、昨年末のライヴからよくやってるらしい高田渡の"自衛隊に入ろう"カバーも板についていて好印象。ま、歌詞はアレですけどね(中川自身も「数カ所『反吐が出そう』な歌詞があるんですが」と言ってたしね)。

  最後はお約束ともいえる"エエジャナイカ"と"海行かば 山行かば 踊るかばね"の究極お祭りソング2連発。そういえば、"エエジャナイカ"は最近やってなかったんじゃなかったっけ? 俺も久し振りに聴いた気がします。そうそう、これら2曲や"うたは自由をめざす"では桃梨のボーカルの女性(名前失念)がコーラスで参加。英坊のパートを見事に再現してました。元々はこういう歌い方をする人じゃないんだろうけど‥‥もう少しの辛抱だから、頑張って助けてあげてくださいね。

  曽我部や他のバンド目当てだったお客も、これら2曲を前にして堪らなくなったのか、気づくと皆踊り狂ってました。最後の最後に出てくる「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」というお馴染みのやり取りも上手くいき、終了後アンコールを求める拍手が暫く鳴りやまなかった程、この日の彼等は歓迎されたのでした。場内が明るくなっても、終了を告げるアナウンスが何度放送されても、その拍手は止むことがなく、如何に最後の最後で一気に爆発したかが伺える瞬間でしたね。最初は乏しかった客の入りも、最後の最後には8割近く埋まってたみたいだし。早く単独で観たいなぁ、今度は日にち間違えないからさぁ(涙目)。


[SETLIST]
01. サヴァイヴァーズ・バンケット
02. うたは自由をめざす [新曲]
03. 自衛隊に入ろう [cover of 高田渡]
04. そら [新曲]
05. エエジャナイカ
06. 海行かば 山行かば 踊るかばね

投稿: 2003 06 30 12:00 午前 [2003年のライブ, Soul Flower Union, フラワーカンパニーズ, 曽我部恵一] | 固定リンク

2003/06/09

後藤真希 ファーストコンサートツアー2003春 ゴー! マッキングGOLD@東京厚生年金会館(2003年6月7日 夜公演)

  各所で大絶賛されている後藤真希初のソロコンサートツアー。2月のミュージカルも大絶賛だったんだけど、彼女の場合いつも前評判が高くなくて、実際に公演がスタートしてその内容に驚愕するってパターンが多いみたいだけど‥‥やっぱりソロになってから与えられる楽曲があれだからかなぁ‥‥いや、俺はそんなに悪くないとは思うんですが(アルバム曲ももう一歩って曲が多かったものの、曲順さえちゃんとしてればかなり高水準の作品だと思ってるし)。

  そんなわけで、本来はゲスト出演するメロン記念日目当てだったこの日のライヴも、日が経つに連れ、俺内でのごっちん再評価に繋がりそうな気がしてとても楽しみにしていました。更にちょっと前に放送されたミュージカル特番でのステージングも圧巻だったしね。メロンも春ツアー後久し振りに観るし、どれだけ成長してるか気になってたしさ。

  珍しくファンクラブで取ったら、1階15列目というまずまずの席。ま、2,000人程度の中ホールなので、これでもかなり前の方なような気が(実際には1階の真ん中辺なんだけど)。前が通路ってこともあり、非常に踊りやすい場所だし、13番ってことでかなり左寄り。ステージ脇に花道みたいなのが伸びてるんで、運が良ければここまで来てるれるかも‥‥ってな淡い期待を胸に、開演を待つ俺なのでした。

  10分近く遅れてスピーカーから大爆音が。俺、気を抜いてたのでかなりビックリ。と同時に場内暗転。既に会場はヒートアップ状態。スクリーンに過去のハロコン同様、ごっちんやメロンの映像が流れ、ステージ後方にある高台に羽根の生えたごっちんのシルエットが。当然1曲目は"うわさのSEXY GUY"。ライヴ1曲目に持ってこいなアッパーチューンで、ごっちんも既にノリノリ。とにかくごっちん、細いのなんのって。スクリーンなしの肉眼でも頬のこけ具合が確認できる程痩せちゃってるのね。ツアーや映画等のハードスケジュールが原因じゃ‥‥なんて言われてるけど、俺はこの人、非常にストイックな人だと思うのよ。んで、ツアーを重ねていく中でどんどん自分を追い込んでいい状態に持って行ってるんじゃないかな、と感じています。人にもよるけど、ツアー中はとにかく痩せていって、その状態がステージで歌うにはベスト状態になるって人もいるし(自分もバンド時代はそうだったし。月に4~5本ライヴがあった時なんて5キロは痩せたしね)。実際、この日の彼女は昼公演も全力で歌っていたと聞いていたにも関わらず、一切手を抜かず、声量が落ちることもない非常に素晴らしい歌を聴かせてくれました。

  スクリーン前で歌ってることもあって、スクリーンにごっちんのシルエット×2の映像が映されるんだけど、時々それがごっちんと重なると‥‥金色の衣装に羽根ってこともあり、キングギドラに見えちゃうんだよね。いや、いい意味で(いい意味!?)。神々しいというか、女神よマジ。

  歌い終わると、簡単なMCで自己紹介。これがカワイイのなんのって。モーニング娘。時代は他にもカワイイ系メンバーがいたこともあり、結構クールなイメージが強調されてたように思うんだけど(そして、観る側のそういう色眼鏡もあったしね)、この日のごっちん、MCの時は常にカワイイのよ。17歳の普通の女の子って感じで。いや、ああいう場所であんなに凄いステージをやってる時点で普通ではないんだけどさ。

  MCの後、金の衣装を脱ぎ"溢れちゃう...BE IN LOVE"と"デート注意報"を歌う。前者はアルバムバージョンだったこともあって、個人的には良かったなぁ、と。単純にこっちが好きなんですよ。後者はアルバム曲の中でも最もヘヴィな音像を持った1曲。アルバムではそれほど印象に残った曲ではなかったんだけど、ライヴで聴くといい感じ。最近の「ライヴを想定して書いてる」というつんく♂発言が頷ける話だわ。

  歌い終わると、後方からメロンの4人が登場。ここで俺、凍り付く‥‥忘れてた、斎藤さんの髪‥‥光の加減でオレンジが入ってるのかは判らなかったけど、明らかに金髪。そしてパーマ。無駄にゴージャス過ぎ。ごっちんに次の曲の衣装を渡して着替えてる間「メロンきねぇ~んびぃ~♪」と例の"メロン記念日のテーマ"を歌う4人。終始和やかな空気が流れてるはずなんだけど‥‥結局歌が始まるまで俺、凍ったままでした。それだけあの髪型には殺傷力があるってことですよ!

  メロンを含めた5人で昨年のシャッフルユニット曲"幸せですか?"を「セクシー8」ならぬ「セクシー5」で歌う。5人でダンスをすると、ごっちんとメロンのダンスにおける力量の差が一目瞭然。いや、メロンが劣るというよりも、メロンはあの4人での「グルーヴ」や「ノリ」があるんだけど、そこにごっちんという異物が入ることで‥‥余計にごっちんが引き立っちゃうのよ。つうかごっちんのキレの良さ、凄すぎ。モーニング時代もこうだったっけ?と不思議に思った程。それだけこのツアーで自信を付けていったってことか?

  ごっちんが着替えで引っ込み、その間をメロンが大喜利で繋ぐ。まぁ‥‥いつものメロンでした。この日は終始柴ちゃんが可愛かったなぁ‥‥常に俺の前の方にいたってのもあるんだろうけど。あ、村っちの美しさもハンパじゃなかった。ヤバかった。

  着替えが終わり、スポーティーな格好で戻ってきたごっちん。歌うは6/18リリースの新曲"スクランブル"。これが既に名曲の仲間入りしそうな、ポップでアッパーな楽曲。路線的には"やる気!IT'S EASY"の流れなんだろうけど、ホントこういう曲をもっと彼女に歌わすべきだなと再認識。これが売れなかったらまた事務所は「似非セクシー路線」に戻すんだろうか‥‥だったら絶対にヒットさせるべき!これ、1位にしてあげたいよ‥‥それくらいよく出来た楽曲でした。ただ、ライヴで聴くとバックトラックの薄っぺらい音像が気になりましたが(Daichiだろうな、これ‥‥と思ってたら、ホントにそうらしい)。

  そのまま"SHALL WE LOVE?"(アルバムバージョン)と"愛ってどんな×××?"と、アルバム「マッキングGOLD(1)」から2連発。とにかくダンスがあれだけ激しいのに、声量が全く落ちないのは圧巻。曲が終わると多少息切れしてるのは確認できるんだけど、けどまた歌い出すと全然そんなこと感じさせないし。恐るべし、ごっちん!

  ここで最近のハロプロではお馴染みの「VTRコーナー」が。続く"彼、旅行中なり"へのネタ振りなんだけど、これが結構楽しめました。ライヴ自体が非常にピースフルなものであったこともあり、こういうネタひとつひとつにも愛を感じましたね、作り手の。単なる時間稼ぎになってないし。メロンといいごっちんといい、本当にスタッフに恵まれているように思いましたね。

  んで、VTRが終わるとその"彼、旅行中なり"なんですが‥‥これがライヴ中盤の見せ場のひとつになっていて、天上からブランコが降りてくるんですよ。で、2コーラス目でそこに腰掛けて歌うんですが、そのブランコが天に昇っていくという‥‥命綱もつけないごっちんが心配で目が離せませんでしたよ!(いや、本当はミニスカートの中から覗く「見せパン」から目が離せなかったわけだが。銀でしたよ銀!)曲のまったりした雰囲気に合った、非常に素晴らしい見せ場だったと思いました。こうなると、次のツアーではワイヤーアクションが取り込まれるんじゃないか‥‥なんてね。

  そして続く"LIKE A GAME"も大きな見せ場でして。曲後半でメロンの4人が加わりダンスバトルをするんですね。ソロで踊るパートがあるんですが、斎藤&大谷、柴田&村田の組み合わせで踊った後にごっちんがソロで踊り、最後に5人でまた踊るんですが、これが圧巻。メロンのダンスはこの際置いといて、語られるべきはごっちん様のダンスですよ! この人、何時からこんなに凄いダンスをするようになったのさ!? スゲエ、とにかくスゲエ! もう感動しまクリスティだね! 曲の良さもあって(シングルのカップリングってことで地味な存在かもしれませんが、これは名曲ですよ!)、本当に盛り上がった。

  中盤の山場終え、ここでごっちんのMC。後藤母より毎回ツアー先に応援ファックスが送られてきて、それを読んでMCに絡めるという内容なんだけど、まぁファックスは「仕込み」だとしても‥‥それ以外のごっちんの喋りが全て自分の言葉で語られているんですよ。ハロプロ関係は殆どがMC込みで台本の存在を指摘されているわけですが、まぁ今回も大まかな構成はあるんだろうけど、それを話すごっちんの言葉は明らかに「後藤真希の言葉」で、自然体で語られているんですね。今回のツアーが大絶賛される理由のひとつにこのMCも含まれているわけですが、それも納得のいく内容でした。しかもこのMCが長い長い。5分近くひとりで喋ってたんじゃないでしょうか? 「ひとりでの喋りは苦手」と以前テレビか雑誌で語っていた彼女。その彼女がふつうにお客に語りかけるわけですよ。まるで目の前にいる家族か友人にでも話しかけるように。こりゃクセになるわな、ファンなら。そんなに後藤ヲタではなかった俺も、これには参ったもんね。

  そんな長いMCを終えた後に、いよいよ我らがメロン記念日の登場。まずは新曲"チャンス of LOVE"を。ライヴで聴くのは初ですが、ごっちんコン等で歌い込んだせいか、テレビ披露の時よりいい感じでした。しかもフルコーラスだったので、2コーラス目の斎藤ソロも長く聴けたし。柴っちの歌も以前よりも安定感が感じられ好印象。ただ曲調のせいもあってか、客の方は中途半端なノリ。俺の隣なんか完全に休憩タイムに入ってたしな!(怒)しかし、それもこの曲だけの話。続く"赤いフリージア"では再び会場がヒートアップ。ヒット曲はやっぱ強いね。運命や連打じゃなくてもここまで盛り上がれるようになったメロン、ホンモノですよ! とにかくこの日は柴田ば常に良かった。メロンコンでは常に彼女の歌の弱さを指摘してきた俺だけど、この日は声も出てたようだし(PAのせいだろうけど)音程もしっかりしてた。他のメンバーもね。トップ10シングル2枚の力は偉大だね。ホント、夏コンが楽しみになってきたよ。

  メロンが一端引っ込み、再び後方高台からごっちん登場。"やる気!IT'S EASY"を歌うわけですが‥‥その高台が更に高くなり‥‥高台のごっちんがいる床のところだけ更に上にせり上がっていくんですよ。KISSにおけるピーター・クリスのドラムソロみたいに。そして着替えが終わったメロンがその下で踊るんですね。今回のライヴでメロンはかなりの頻度でごっちんのダンスをサポートするわけですが、これも単なるバックダンサーに終わらず、いい意味でごっちんをサポートし、尚かつごっちんもメロンを盛り上げてるんですよ。単なるゲストというよりも、一緒に作り上げてる感が強く伝わってくる内容で、メロンヲタも終始楽しめるライヴだったんじゃないですかね?(そしてメロン目当てだったのが、ごっちんに心奪われてしまうという、ねっ?)1コーラス終わると地上まで降りてきて、ステージ前方で5人歌い踊る。そのままモーニング娘。時代の隠れた名曲"パパに似ている彼"を披露。これがね‥‥いいんですよ! だってさ、この曲って後藤加入前の曲なわけでしょ? 単純に彼女が「一番思い出深い曲」って事でよく名前が挙がる1曲を、こうやってソロコンサートで歌えるってのはホントに恵まれてるよな、と。メロンもコーラスをしっかり務めてたし、ごっちんも気持ちよく歌ってたし、そしてそれを聴く我々も意外な曲が聴けて嬉しかったし。ホント、いいライヴだよなぁ。

  メロンが再び引っ込み、「後半戦もまだまだ行くよー!」との気合い入れの後に"盛り上がるしかないでしょ!"~"晴れた日のマリーン"~"赤い日記帳"という、アルバム後半と同じ怒濤の流れ。"盛り上がるしかないでしょ!"ではロックコンサートばりの盛り上がりを見せ、中盤で長めに取られたシンガロング・パートでの煽りに興奮し、更にステージ脇の俺側の花道までやって来たりしてドキドキし、"晴れた日のマリーン"ではただただカワイイごっちんに目を奪われ、"赤い日記帳"では自分が観た9/22@横アリでの卒業ツアーを思い出し目頭が熱くなったり。声量も落ちず、動きも更に激しくなるばかり。ホント圧巻。

  最後のMCの後、「心を込めて歌います」といって本編最後の曲"手を握って歩きたい"を披露。これはシングルバージョンの方でした。ホントいい曲だなぁ、これ‥‥2コーラス目のサビ辺りでメロンが再び戻ってくるんだけど‥‥ごっちんがこの曲の時に着てた衣装(アーミールックにベレー帽、ホットパンツといった感じ)の水色バージョンを着てるのよ、4人が。特に柴っちが‥‥その幼さと衣装が見事にマッチし、観てるこっちがドキドキものでしたよ! 誰だよ、柴っちにこんな衣装を着させたのは! お前偉いよマジ。
  それにしてもね‥‥やっぱりこの曲の後半静かになる「愛してるぅ~♪」以下の行は、何度聴いてもマジ泣きできる。娘。コンでも泣いたけど、久し振りに生で聴いて鳥肌立つわ涙出るわで‥‥しかも「出会ったみんな ありがとう」のところでちょっと詰まったようになって、そこの歌詞を絶叫するもんだから、ホントに泣いちゃったじゃないか。ごっちん、あんたスゲエよマジで。惚れたね、本気で(だろ、行ったみんな?)。しかもさ、この曲の最後のリフレイン、CDよりも長めになってて、客に歌わすのよ。スクリーンに歌詞もちゃんと出て。これがね‥‥客も良い仕事するのよ。大合唱でさ。たった2,000人前後なのに、モーニングのコンサートにも負けてない、いやそれ以上に感じられる程の歌声と愛情。パフォーマーとオーディエンスの見事な相乗効果がここで結果となって表れたわけ。この日最高の盛り上がりはやっぱここでしょ!

  そんな風に最高に盛り上がった本編。アンコールを求める「ごーっちん、オイ!」の掛け声も本気度150%って感じ。こんなに熱いライヴ、メロンのファーストライヴ以来かも。

  そして戻ってきたごっちん。つっかえながらもまた自分の言葉でいろいろと語ってくれました。台本がない分、それが必要以上に長々と語られるわけだけど、彼女自身の言葉で語ってるせいか、全く長さを感じさせず、その喋るごっちんに惹き付けられちゃうのね。話術云々ではなくて、彼女の魅力なんだろうね、そういう「自然体」がさ。

  最後の最後に選んだ曲は、彼女のソロデビュー曲"愛のバカやろう"。アンコール待ちでちょっと休んだせいもあってか、歌声は更に強く響き、更に全く衰えを感じさせないのね。デビュー曲ってこともあるんだろうけど、本当に大切に、丁寧に歌っているのがしっかり伝わってきた。もう最後は踊るのを止めて、その歌をじっくりと聴いちゃいましたよ。ホント、土下座したくなったね、意味もなく。凄いよ、後藤真希ってシンガーは‥‥

  最後の最後には「最後にみんなに一言だけ伝えたいことがあります‥‥好きっ!」なんて叫んでステージを後にしたごっちん。正味100分に及ぶ、非常に充実したライヴでした。これを楽しめない人はヲタ辞めた方がいいんじゃない!?って思える程に素晴らしいライヴ。こんな時期だからこそ、これをモーニング娘。のファンに観て欲しいなぁ。今のモーニングが得たもの・失ったもの、そして後藤真希というシンガーのポテンシャルの凄さを体感して欲しいものです。

  更には‥‥もう今後、モーニング娘。にはこういった「シンガー」は誕生しないんじゃないか、と悲しい気持ちになったね。なっちやかおり、矢口辺りまではソロライヴをやれるだけの力量が備わってるだろうけど(ごっちん程までとは言わないけど、少なくともそれをこなせるだけの力量は備わってるでしょうね)、それ以降‥‥4期以降のメンバーが卒業してソロとしてやっていくとなると‥‥結局はソロでやってきた藤本美貴だけかなぁ、と。残念ながら、こういった逸材はもう現れないのかもしれませんね。

  そういうことを踏まえた上で改めて考えると、やはり後藤真希という存在はホントに「異物」だったんだなぁ、と。彼女の登場でその後のモーニングも変わったし、また彼女を失ったことで再びモーニングは変わった(変わらざるを得なかった)。その存在の凄さをモーニング娘。のライヴで感じるのではなくて、ごっちんのソロコンサートで感じることが出来たのが嬉しかった。期待されていたようで実はそこまで期待されなくなっていただけに、これは大きな収穫ですよ。

  間違いなく、彼女は大丈夫。このまま突っ走っていれば大丈夫だよ。ああ、秋コン行くつもりなかったけど、一般で取って観に行こうっと。今度は数カ所回ってみようかな?


[SETLIST]
01. うわさのSEXY GUY
—MC—
02. 溢れちゃう...BE IN LOVE
03. デート注意報
—MC:メロン記念日登場—
04. 幸せですか? [with メロン記念日]
—MC:メロン記念日—
05. スクランブル
06. SHALL WE LOVE?
07. 愛ってどんな×××?
—VTR :絵日記コーナー—
08. 彼、旅行中なり
09. LIKE A GAME [with メロン記念日]
—MC:後藤母からのFAX紹介—
10. チャンス of LOVE [メロン記念日]
11. 赤いフリージア [メロン記念日]
12. やる気!IT'S EASY [with メロン記念日]
13. パパに似ている彼 [with メロン記念日]
14. 盛り上がるしかないでしょ!
15. 晴れた日のマリーン
16. 赤い日記帳
—MC—
17. 手を握って歩きたい [with メロン記念日]
—ENCORE—
—MC—
18. 愛のバカやろう



▼後藤真希『マッキングGOLD①』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 06 09 01:08 午前 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, 後藤真希] | 固定リンク

2003/05/26

KENZI PRODUCE「クソッたれナイト」Vol.2@新宿LOFT(2003年5月25日)

  今年の頭にKENZI & THE TRIPSのボーカル、KENZIが企画したイベント「クソッたれナイト」がスタートしました。1回目はアナラーズと怒髪天を迎えた、とても素晴らしいイベントになったそうですが、今回行われた第2回では‥‥恐らく俺と同年代の人にとっては非常に懐かしい名前ばかりが揃ったラインナップになったのではないでしょうか。ケントリは勿論のこと、昨年夏に復活し絶好調のTheピーズ、そして今のところこのイベントの為だけに再結成されたらしいTHE POGO。しかもケントリも先日、「青春BABY II」というセルフカバーアルバムをリリースしたばかり。否が応でも「ノスタルジックな80'sモード」になってしまうのではないか、と少々感傷的だったのですが‥‥これがね、全然そんなことなくて。終始笑顔で歌い踊りという、お腹いっぱいなイベントとなったのでした。

  ピーズは約2ヶ月振り、ケントリなんて10数年振りだし、POGOに限ってはリアルタイムで音源とかちゃんと聴いてこなかった俺。POGOっていうと、個人的にはどうしても「ああ、中澤裕子が学生時代好きだったバンドね」というのが頭の片隅にあって‥‥あ、いや。バンドの評価とは全然関係ないですが。

  最初に書いちゃうけど、ノスタルジックな空気感は少なくともバンド側には皆無でした。客の方には若干そういうのはあったんだろうけど(特にリアルタイムで通過してきた30才以上の方々には)、新曲メインで勝負したピーズといい、全然古臭さを感じさせなかったPOGOといい、セルフカバーモードにも関わらず全く衰えを見せないケントリといい、本当にみんな「現役」なんだなぁと再認識。ま、POGOのRYOTAも現在、JIG HEADとして活動しまくってるしね。各バンドに参加してるメンツだけ見てもthe pillows、LAUGHIN' NOSE、元De-LAX等々、本当に'80年代~'90年代初期のバンドブーム周辺から戦い続けてきたメンツばかり。そういった人達が「過去の栄光にすがる」わけでもなく、看板だけは昔のままだけどアティチュードとしては2003年モードで戦ってるっていうのが見て取れて、あの当時を知ってる人間としてはホントに嬉しかったなぁ。若手に全然負けてないと思うし。

  さてさて、それでは各バンドのライヴについて簡単に感想を書いていきたいと思います。


◎Theピーズ

  先週(5/18)の千葉ルック公演を仕事で飛ばしてしまった俺ですが、もうね、本当に期待してたのよ。しかもライヴが始まるちょっと前に「トップバッターはピーズだよ」というのを耳にしてしまったから、余計にね。はる曰く「今日は出演者の中で一番若手だ!」‥‥そう、時代的にはピーズはちょっとずれてるのね。だから実際のところどうなるのか気になったんだけど‥‥全然問題なかったです。むしろこの日はピーズファンが多すぎるくらいで、他の2バンドに申し訳ない程に前の方は盛り上がってました(多分後ろの方で正視してた人達は、そっちのファンだったのかな)。

  内容的には新作「Theピーズ」を軸に、旧曲(初期の隠れた名曲"このままでいよう"が!)の他に、早くも新曲が演奏されてました! 最初の新曲は「酒はもうやめた」といった内容の、渋いロックチューン。これがかなりカッコイイ。パブロックっていうのとはまた違うんだけど、酒やめた内容なのに酒飲みロック的な空気感が。続く2曲目の新曲はこれまた今までになかったタイプのストレートな疾走チューン。はる曰く「『酒やめた』という新曲に対する、アンサーソング」とのこと。「やっぱり酒やめられないぜー!」って雄叫びが笑った。そしてラストに演奏された3曲目の新曲は、"ギア" と呼ばれているらしい楽曲で、もしかしたらこれ、「とある曲」へのアンサーソングなのかも‥‥なんて気がします。ま、まだ歌詞も全部聞き取れたわけじゃないし、この場でそう発言してしまうのもちょっと‥‥と思うのであえて曲名は明記しません。後はライヴ会場で聴いた人の判断に委ねます。とにかく全曲クオリティー高すぎ。早くも新曲モードに入ってるのが嬉しかったし、しかもそれが軽く「Theピーズ」アルバムのクオリティーを超えてる事が驚きというか。そう遠くない将来にリリースされるであろう8枚目のオリジナルアルバム、かなり期待できそうです!

  あ、"このままでいよう"についてもコメントを。千葉ルックでは納得のいく演奏ができなかったようで(アビさん曰く「千葉では最高の出来だったので、今日もやってやるよ」とのこと。その後にはるが「リベンジだね」とぶっちゃけるw)、この日の出来はまずまずだった模様。やっぱり口笛がね‥‥アビさんギター弾きながら口笛吹いてるんだけど、よく聞こえないし。そして後ろではもうひとり口笛を吹くシンちゃんの姿が‥‥とにかくこの曲、難しいと思うんですね。演奏にしろ、表現にしろ。けど、今のピーズなら出来そうな気がすると思ったから、多分またやってみたんだろうね。とにかく今後もこういったサプライズに期待してます!


[SETLIST]
01. とどめをハデにくれ(イントロのみ) ~ 生きのばし
02. サイナラ
03. 新曲(酒やめた)
04. 線香花火大会
05. 無力
06. 新曲(酒やめるのやめた)
07. このままでいよう
08. ギャンブル
09. 新曲(ギア)


◎THE POGO

  日記にも書いた通り、全然POGOを通過してこなかった俺。そりゃ、TVKの「ミュートマ・ジャパン」とか「ライヴトマト」(現在の「LIVE Y」)で目にすることはあったけど、アルバムをちゃんと聴いたりしたことはなかった、むしろ門外漢な俺なわけね。で、先日はJIG HEADのライヴも見逃してるし。

  そういう俺がフラットな状態で今回「一夜限りの再結成」を目の当たりにしたんですが‥‥これがね、素直に格好良くて、最後には一緒に踊り狂ってましたよ。この日のメンバーがギターにKASUGA、ベースにJUN GRAY、ドラムにシンちゃんという「POGO+ケントリ」というようなメンツでして。純粋な再結成ではないのは明確なんだけど、これが却って良かったのかな、と。演奏は全然問題なし。むしろこういう時でもないと体験できないであろう「ハードコアなパンクチューンを叩くシンちゃん」を観ることができたり、ストリングス隊は現役のパンクロッカーなわけだし、シンガーも未だ現役。単なるノスタルジーでやってるわけじゃなく、「真剣に楽しんでる」のが音から伝わってくるのね。客もこの時だけはモッシュしまくり、ボディサーフしまくり、そのままステージに昇ってそこからダイブ‥‥終始この状態。しかもそれらが若い子達ばかりなんだから‥‥で、その子達がね、またボディサーフしながらちゃんとPOGOの歌を口ずさんでるのよ! 若いのに! JIG HEADのファンなのか、後追いPOGOファンなのか‥‥とにかく、本当に待ち望まれた復活だったんだな、と思いました。

  実際、演奏された代表曲の大半が全然色褪せて無くて、むしろ「全然アリ!」だったのも驚き。ま、現役メンバーの手による「2003年の音」で表現されたことも大きく関係してるんだろうけど、とにかく終始カッコよかった。やられたね、完全に。これを切っ掛けに、ちゃんとPOGOを聴こうと思った俺ですから。

  JIG HEADがある以上(しかも活動が順調にいってるだけに)、今後パーマネントでPOGOを続けることは不可能でしょう。今回のメンバーにしても、シンちゃんはpillowsとピーズの掛け持ちだし、KASUGAにはメインのラフィンでの活動があるわけだし。だからといって他のメンバーを入れてまでPOGOを復活させるのは‥‥いや、観たいんですけどね、もっと。けど、もしかしたら「これ一回きり」だったからこそ、みんなあそこまで楽しめたのかな‥‥とも思ったりして。ま、難しいところではあるけどね。

  とにかくPOGO、大変素晴らしくて感動させてもらいました!


◎KENZI & THE TRIPS

  待望のケントリ。多分前に観たのは解散前だから‥‥正確には14年振りってことになるのでしょうか。最近ZIGGYにしろピーズにしろ、ホントこういうのが多いよなぁ‥‥ま、ガキの頃に喜んで聴いてたバンドが今でもまだ現役でやっててくれるってのは、正直嬉しいもんですよ(逆に、ここ数年活躍してるバンド達が、果たして15年後もまだ変わらず頑張れてるのか‥‥と考えると‥‥)。

  俺、ライヴ前に知ったんだけど、今のケントリのギターって、元De-LAXの人なのね。どうりで観たことあると思ったわけだ。で、そんなロカビリー入ったギターのヒデキが煽りを入れる中、ボーカルのKENZIが登場するんだけど‥‥これもね、全然ビジュアル的には変わってないことに驚き。いや、よく見るとやはり顔には年相応なものを感じたりするんだけど‥‥でも、未だに髪を立て、声を張り上げて(しかも昔以上に!)懐かしい"LEADERをつぶせ"を歌う姿には、正直感動すらしました。そのまま"裏切りのうた"とか"爆竹GIRL"なんていう往年の名曲を連発し、その後も俺が知ってる曲ばかり‥‥そうか、先日出たセルフカバー集「青春BABY II」からの曲をメインでやってるのか!と気づく。個人的には"LEOSTAR 8"でちょっとググッと来た。途中のMCでKENZIが言ってたんだけど、どうやらアルバムと同じ曲順で進めてるらしい。9曲目"星空の夜"でトーンダウンしてじっくり聴かせるモードに入り「都合により1曲飛ばします」との後に、超名曲"BRAVO JOHNNYは今夜もHAPPY"、"DIANA"という怒濤の攻め。いや、これで何も感じない人がいたら嘘だ!ってくらいに最高の歌と演奏で楽しませてくれたよ。そして本編最後の曲は、この日唯一の「再結成後」の楽曲、"THIS IS THE POWER SONG"。これがね、全然知らない曲なんだけど、何ら違和感なく楽しめたのね。むしろ'80年代の楽曲にも負けてないと思ったし、ある種勝ってる部分さえ見つけることが出来た。いやぁ、これは嬉しい誤算だったね。やっぱりこいつら、「今のバンド」なんだな、と。全然知らない曲なのに、気づけばサビを一緒になって歌ってたもんね。これはホントいい曲。後でCD買おう。

  一応トリだし、アンコールあるんだろうな‥‥と思ってたら、KENZIひとりで登場し、最後はみんなでセッションしますとのこと。沸き上がるオーディエンス。そして呼ばれたメンバーは‥‥ドラムにシンちゃん。pillowsのメンバーとしてお馴染みの彼も、それ以前にはケントリで叩いていたという歴史を持つ人(更にそれ以前となると、POGOの結成時メンバーみたいだしね。ってことは、本来今日は「シンちゃん祭」と呼んでも間違いないのかw)。そしてベースにピーズからはるが。登場したはる、前に並べられたマイク1本1本を使って何か叫んでる。見るからにベロンベロンといった印象。結構フラフラで、顔も真っ赤だったし。大丈夫かよ!? そしてギターにはPOGOからRYOTAが。更に楽屋に遊びに来てたロリータ18号のマサヨさん他1名(あのAC/DCのTシャツを着た男性は誰?知ってる人教えて!!)がコーラスに加わり、さっき「飛ばした」1曲"HONEY DANCE"を大宴会の如く演奏。おお、はるクンよ、ちゃんと弾けてるじゃないか! 安心安心。基本的にはKENZIとマサヨさんのツインボーカルといった感じで(ま、みんなでシンガロングするタイプの曲だしね)、とにかくお祭り騒ぎ。途中でケントリの現ベースも飛び入りし、最後は本当に祭の如く大騒ぎで終了しました。約2時間40分に及ぶ「シンちゃん祭」はこうして幕を閉じたのでした。

  8月にも第3弾が決まっていて、次回はいよいよロリータも出演するようなので、是非行こうかと思ってます‥‥って8/23(土)なの!? 俺、仙台にいるかもしれないじゃんか、その日!(涙)


[SETLIST]
01. LEADERをつぶせ
02. 裏切りのうた
03. 爆竹GIRL
04. UKモドキ
05. HOTニキメチマエ
06. LEOSTAR 8
07. CRAZY SUMMER
08. BAILEY
09. 星空の夜
10. BRAVO JOHNNYは今夜もHAPPY
11. DIANA
12. THIS IS THE POWER SONG
 —ENCORE—
13. HONEY DANCE

投稿: 2003 05 26 02:12 午前 [2003年のライブ, KENZI & THE TRIPS, ピーズ, The] | 固定リンク

2003/05/06

モーニング娘。コンサートツアー2003春 NON STOP!@さいたまスーパーアリーナ(2003年5月5日 夜公演)

  まず最初に、正直に書いておくと‥‥絶対に冷静にレポートなんて書けっこないってば。5月5日、いや、前日夜からかなり感傷的な気持ちで、モーニング娘。の音楽だけでなくテレビ番組さえも直視できない状態だったんだから。そんな俺が、どんな気持ちでこのライヴに臨んだか、皆さん想像つきますか?

  今回の圭ちゃんの卒業ツアーというのは、昨年7月31日に発表された「ハロプロ構造改革」の、いわば完結編といえるものであり、今日この日でひとまずは完結するといっていいでしょう。ま、矢口のキッズとのユニットは結局まだみたいですけど‥‥イベントとしての、あの一連の流れは圭ちゃんの卒業をもって完結なんでしょうね。

  今日のライヴ、一言でいうならズバリ、「ずっと先延ばしになっていた最終回がやって来た」といったところでしょうか。ごっちんと圭ちゃん、ふたりの卒業が発表され、同時に旅立つのではなくあえて半年ずらすという、興行としては上手いことやってるのか下手なのかイマイチ判断がつきませんが、ごっちんの卒業で「モーニング娘。という物語」のクライマックスを迎えながらも、決してエンディングまで進むことがなかった。その物語がいよいよ完結する‥‥俺にとっての「5・5」とはそういう日だったといっていいでしょう。ここで何かが終わる。そしてまた何かが始まる。いや、俺の中で本当にまた何かが始まるのか、あるいは完結してしまうのか‥‥結果はライヴを見終えた後にならないと判りませんが。

  さて、というわけでライヴの簡単なレポートに移りましょう。今回の会場となったのは1年前にも足を運んだ「さいたまスーパーアリーナ」。最終日最終公演ということもあり、超満員のようです(ステージ裏までビッシリ人が入ってたし)。自分はアリーナのE-4ブロック。最初右寄りだと思ってたんですが、結局ど真ん中でした。けど一番後ろのブロック。これだったらまだスタンドの200レベルの方が観やすいんじゃないか‥‥ま、通路側だったことがせめてもの救いですが。

  ステージセットはかなり簡素なもの。昨年の春ツアーは遊園地のようなセットを組んでいましたが、今回はそんな派手なものはなく、どの位置からも比較的観やすいように作られているように感じました。ま、実際のところはどうなのか判りませんが。

●そしてオープニング

  定刻から5分少々遅れ、会場内にもの悲しいピアノの音色が流れ出します。今日の1曲目を知ってる人なら、これがその曲に続くものだと判るでしょうけど‥‥それにしても、何というかとても厳かな空気が。そしてそれをぶち壊すような「圭ちゃん」コール。昨年のごっちんの時も凄かったですが、今日はその比じゃないと感じましたね。ま、キャパ的にも横浜アリーナより1万人以上多く入りますからね(そういえば、この日の入場者数は28,000人とのこと。昨年の春コンの時は25,000人って言ってたと記憶してますが、やはり圭ちゃん効果なんですかね)。

  ピアノが奏でるメロディに合わせるように会場が暗転、恒例のオープニング・ムービーが流れ出します。ま、所謂「本日の出演者紹介」映像ですね。ココナッツ娘。、カントリー娘。と続き、各ユニットが紹介された後にモーニング娘。が登場‥‥更に大きな歓声が。そしてVTR終了と同時に真っ暗なステージ上から加護ちゃんのセリフ‥‥というわけでライヴ1曲目は最新シングル"AS FOR ONE DAY"。とてもオープニング向きの楽曲とは思えませんし、これから盛り上がるぜ!って時に冷や水を浴びせられたような気持ちになっちゃうんですが‥‥これが視覚的には相当良かったんじゃないかな、と思いまして。何というか、可憐なダンスともの悲しげな曲調が相俟って、まるで舞踏会を観てるような錯覚に陥るわけですね。そういう点では良かったなぁと思うんですが‥‥ハロプロのライヴにありがちな「その時点での最新シングルがライヴ1曲目」っていうの、そろそろ止めた方がいいと思いますよ。だって、例えばメロン記念日だったら、これからライヴをやるとすると現時点での最新シングル "チャンス of LOVE" がライヴ1曲目になるってことですよね? う~ん、やっぱりねぇ‥‥もっとライヴの構成に気を遣った方がいいんじゃないですかね?

  1曲目が終わり、簡単な挨拶をした後に、あの印象的なインダストリアル風サウンドが‥‥そう、2曲目はアルバムから"TOP!"。コンピューターボイスで各メンバー名を呼んでいくイントロがまたカッコイイ。それぞれの名前を呼んだ時にスクリーンに顔がアップになるんだけど、とにかく全員凛々しい顔してるのさ。なっちやかおりんの余裕を感じさせる表情もいいし、矢口のキリッとした表情も素敵だし、何よりもこの人‥‥石川梨華さん、あなた投げキッスする程の余裕が出てきたんですね‥‥正直恐れ入りました。もうね、このイントロだけで背筋がゾクッとしたんだけど‥‥だけど‥‥歌に入った瞬間、ちょっと興醒め。とにかく、バックトラックが弱い! 大音量で鳴らした時、こんなにも低音が弱かったのか!?って初めて認識しましたね。前の曲の時は全然感じなかったんだけどね。特にこの曲は低音(ベース)がブイブイいってるところがカッコイイんじゃないかなぁ、と思っていただけにちょっと残念。これじゃあavex系と同じだよ。

  全体的に言えたことですが、アルバムからの新曲の殆どが低音弱いんですよね。高音域だけ妙に強調されてて、なんかライヴに来た感じがしないんだよね。唯一、ダンス☆マンがアレンジした3曲目"「すっごい仲間」"だけはさすがにいい音してましたが。なんで新作「No.5」を繰り返し聴きたくならないのか、何となく判ったような気がしましたね。

  その後、スクリーンに各メンバーのプロフィール紹介が始まり、それが終わると衣装替えの済んだ12人が並び、ひとりずつ自己紹介。ま、ここではその内容は割愛します。で、MCの延長線上で矢口がそのまま"ひょっこりひょうたん島"へと導いていきます。それにしてもさぁ‥‥"AS FOR ONE DAY"はフルコーラスで歌われたのが嬉しかったんだけど、その後はほぼ全部、ショートバージョンだったのが正直辛い。というか厳しい。この"ひょっこりひょうたん島"でさえ、テレビではフルコーラスだったのに今日はショートバージョンだもの。たかだか3分半の曲なのにさ、そこまで削ってどうすんの? ただでさえライヴがどんどん短くなってるように感じるのに‥‥その後、"恋愛レボリューション21"を経て、ヤングチーム(辻・加護・高橋・紺野・小川・新垣)がメインを取るアルバムナンバー"強気で行こうぜ!"に続くんですが、この曲やっぱり良かった。唯一アルバムからフルコーラス歌われてたんだけど、ここでの見所は高橋と辻の急成長振りじゃないですかね。高橋は以前よりも更に安定感が増して、安心して聴いてられるようになったね。そして辻ちゃん。この子の昨年後半からの成長っぷりはもっと評価されるべきなんじゃないかな?って個人的には思っていたんだけど、この日のライヴ観てその思いは更に強くなりましたね。歌の力強さやグルーヴ感もさることながら、とにかく表情がいいんですね。急に大人びたというのもあるんだろうけど、恐らくどんどん後輩が入ってきて責任感みたいなものが芽生えたんじゃないかな? 今日はとにかく辻ちゃんに釘付けでしたね俺。あ、あと紺野も本当に成長したなぁ。最後まで歌い通してたし、喉が潰れて声が出なくなるなんてこともなくなったようだし。本当、この1年間彼女達を追ってみて、その成長振りにはかなり驚かされてます。

  ここで一旦本編はお休みに入り、各ユニットコーナーへ。

●ココナッツ娘。

  シャ乱Q最大のヒット曲"ズルい女"の英詞&ハウス風アレンジバージョンを披露。当然音源として発表されていないテイク。つうか、既にココナッツとしての新曲は約2年リリースされてないんですが‥‥新メンバー募集なんて噂もあったようだけど、結局どうなるんでしょうか、このユニットは?

  出来に関しては、可もなく不可もなくといったところ。ま、原曲が素晴らしいんだもん、悪いはずがない。

●カン梨華

  新メンバーが決まったから、モーニング娘。同様このさいたま公演から4人体制で歌うのかと思ったら、これまで通りあさみ・里田・梨華っちの3人でデビュー曲"初めてのハッピーバースディ!"を歌いました。何度聴いてもいい曲はいい曲。けど‥‥里田がりんねのパートを歌ってたんだけど‥‥非常に違和感あったね。特に「ちこーく!」のところ、カラオケにそのままりんねの声も残ってるんだもん。里田の生声にうっすらとりんねの声が被さってるのね‥‥何だか急に切なくなったよ俺。

  歌に関しては特筆すべき点なし。ま、いつも通りでした。梨華ちゃんも歌えてる方だと思ったし。

●飯田圭織

  かおりんのソロコーナーもちゃんと用意されてました。先日リリースされたソロアルバム「オサヴリオ」から、そのタイトルトラックである"オサヴリオ"を披露。ワンコーラスだけだったけど、とても良かったなぁ。ドレスを着たかおりんも綺麗だったけど、まず感動したのはその歌声。アルバム同様、素晴らしい歌声を聴かせてくれました。発音もアルバム同様悪くないと思ったし(って俺は全然ギリシア語は判りませんけど)。公演によっては曲目が変わってるみたいですが、個人的にはこの曲で良かったなぁ、好きな曲だしさ。

●プッチモニ

  正月のハロコンから登場した、未だにリリース予定の立たない"WOW WOW WOW"を披露したんですが‥‥正月観た時よりも更に良くなってましたね。っていうか、これバックトラック差し替えられてない? 正月聴いた時はリズムトラックが打ち込みっぽかったんだけど、今日聴いたら共に生音のように感じられました。特にベースね。恐らくMASAKI("強気で行こうぜ"やミキティの "涙GIRL" でブリブリのランニングベースを弾きまくっている、元JACKS N'JOKER、現アニメタルやCANTAで活躍するベーシスト)が弾いてると思うんですが、どんどんカッコ良くなってるんじゃないかな? ライヴで反応見て、手を加えてるってとこなのでしょうか、それとも「もっとA面に見合った楽曲が歓声するまでの繋ぎ」なのでしょうか? 個人的にはこのままリリースしても問題ないように思うんだけどなぁ。ホント勿体ない。

●ミニモニ。

  新曲"ロックンロール県庁所在地~おぼえちゃいなシリーズ~"を披露。完全口パクなのかなぁと思わせておいて、実はちゃんと生声も混ぜてることに今日気づきました。ここでも高橋と辻のパフォーマンス&歌(生声がしっかり響いてた)には目を見張るものがありました。反面、加護は声質のせいもあってか、ちょっと損してるように思いましたね。

  矢口在籍時とは別物だというのは頭で判ってるんだけど‥‥ちょっと新生ミニモニ。は小さくまとまりすぎだと思いますね。ダンスフォーメーションのせいもあるんだろうけど、もっと動き回る、聴いてるこっちも歌って踊れる、そしてダンスを真似したくなるような楽曲を彼女達に歌わせるべきだと思いますね。高橋の能力だって未知数なわけだし、それは辻にしても同じこと。まだまだ伸びるふたりの為にも、今後はそういった楽曲を期待します。

●VTR:じゃんけんぴょん大会

  今年に入ってから、こういうVTRでの繋ぎが増えましたね、ハロプロ。ま、悪いとはいいませんが‥‥これは12人がジャンケンをしてトーナメント戦をするというもの。何バージョンかあるようですが、この日上映されたのは司会が高橋で、優勝は新垣といった内容。ま、それなりに面白かったですよ。

●再び娘。へ‥‥

  後半戦は"LOVEマシーン"から。ま、この曲での圭ちゃんも今日で見納めだし、散々飽きただの何だの言ってたけど、今日は素直に楽しめましたよ。その後、しっとりと"「すごく好きなのに・・・ね」"へ。アダルトチーム(飯田・安倍・保田・矢口・石川・吉澤)がメインで唄い、残るヤングチームはコーラス。よっすぃーがいい表情してたなぁ。なんか最近、よっすぃーがいい感じじゃないかな? 一時期と比べるとかなり痩せたみたいだし、大人っぽくなったし。一時期は気まずそうに見えた梨華ちゃんともいい感じみたいだしね。

  そしてステージが暫く真っ暗になり、急に灯りが点くとそこにはスタンドマイクと共に9人の娘。達が‥‥POCKY GIRLS名義での"YES! POCKY GIRLS"を披露。まぁ悪くはないんだけど‥‥他にもっと歌うべきアルバム曲があるんじゃないの? "HEY!未来"とかさぁ。まぁライヴを盛り上げるってことを考えると、こっちの方がいいのかなぁ‥‥そこまで好きな曲でもないので、ライヴで聴けてそんなに得した気分にならなかったんだけど。

  9人が引っ込み、残りの3人‥‥Venus Mousseの飯田・矢口・吉澤が登場して、MCを。ま、ショートコントですよ。モーニング娘。の中でも身長のある飯田&吉澤に挟まれた矢口がまたいい味出してましたね。なかなかいい組み合わせじゃないでしょうか? あ、内容に関しては割愛。大体ギャグやコントを文字で説明する事ほど情けないことはないからね。つうわけで、MCからそのまま"女神~Mousseな優しさ~"へ。ごっちんのパートはかおりんが歌ってたような(冒頭のね)。この曲はいいアクセントになったような気がしないでもないなぁ。こういったバラード風の曲が本編にないし(かおりんソロのみだしね)ちょっと初期タンポポの雰囲気を持った曲だから、個人的には大歓迎なんだけどね。

  再びさっきの9人が戻ってきて、「モーニング娘。意識調査」なるコントをやって(内容は割愛)、全員揃ったところで待ってました!の"そうだ!We're ALIVE"へ。もうね、バックトラックの音の鳴りが全然違うのね。リズムの力強さ、ベースのうねり具合、そしてシンセやインダストリアルサウンドの響き具合、全てをもって完璧。やはりこの曲を超えるにはまだまだ時間を要しそうですね。どうせならフルコーラス聴きたかったなぁ。

  そういえば‥‥今日はずっと思ってたんだけど、ステージがやけにデカく感じられるんだけど‥‥気のせい? モーニング娘。自体のオーラが小さくなってるのか、それとも実際にステージが前回よりも大きくなってるのか、それともステージ上に余計なモノがない分、そう感じるのか。本当のところはどうなんでしょうね?

  "そうだ!We're ALIVE"のエンディングからそのまま"I WISH"へ。この曲が正月以降また復活してるのが嬉しいなぁ。もうこの辺になると、俺も踊りまくり。前半は新曲がどんなもんか様子を伺う感じでしたが、この辺の楽曲になるともうねぇ、ジッとしてるのが馬鹿馬鹿しくなるのよマジで。そして更に盛り上がる"ザ☆ピ~ス!"ときて、最後に"ここにいるぜぇ!"で大団円。終始踊りまくり、歌いまくり。あー、やっぱりモーニング娘。のコンサートはこうじゃなきゃ!って再確認。小難しいことも、下手な小細工も要らない、ただ腰にくるビートと彼女達の歌があれば十分じゃないか‥‥それまでの俺をちょっと反省。今回のツアーはこれ1本しか観れないってのもあって、最初は様子を伺う感じだったんだよね。それに圭ちゃんのことで感傷的にもなってたし。ああ、もうそんなのどうでもよくなった。気持ちよけりゃあそれで十分。だって目の前の12人が実際そうじゃないか!

●本編終了。アンコールへ‥‥

  本編が終わった時点で、約90分程度。さぁ、ここからが長いような気が‥‥実はアンコール待ちの時、サイリウムも持たずにただひたすら歌い踊っていた俺に対し、隣にいた人が「これ持ってます?」と赤いサイリウムを差し出したんですね。で、俺は「持ってない」と答えると、「アンコールの時に使ってください」といって1本くれたんですよ。話を聞くと、ネット上で「アンコール時に赤いサイリウムの海を作ろう。それを圭ちゃんにプレゼントしよう」という企画があったようで。最近、娘。関係のサイトを全然見てなかったので全く知らなかったんですが、そういうことになってたんですね? 「9・23」のタンポポ畑は判るんですが、何故赤い海なのか、そしてそれを圭ちゃんになのか‥‥娘。が戻ってくるまでその理由は判りませんでした。

  メンバーが戻ってきた瞬間、辺り一面が真っ赤なサイリウムで埋め尽くされました。そしてそれに気づいたかおりん。うぁ~!って笑顔で客席を指さし、圭ちゃんに教えてる。これを見た圭ちゃん、号泣。矢口やなっちまでもらい泣き。ちょっと感動的だよこれは。タンポポ畑を体験してない俺からしたら、あの場にいれたこと、そしてそれに参加できたことが感動なわけよ。かおりんだったかなっちだったか忘れたけど、「圭ちゃんの好きな赤い色だよ」ってコメントでようやくその意味が判った俺。なっちが泣きながら一生懸命「みんなの温かさが伝わってきたよ」と挨拶。12人全員が挨拶した後、圭ちゃんを取り囲む形でアルバムラストナンバー"卒業旅行~モーニング娘。旅立つ人に贈る唄"を歌う。いや、全然歌になってないのよこれが。もう、全員泣き崩れかかってて。一生懸命歌おうとしてる年長組に対し、5期の4人は完全に泣きに入ってるし。そして真ん中にいる圭ちゃんも泣くのを必至に堪えてる感じ。いや、泣いてたんだけど。赤い海の時点でウルウルきて、メンバーのコメントで涙が堪えきれなくなった俺も、さすがにこの曲の頃には涙がポロポロこぼれ出す始末。

  曲が終わると、圭ちゃんが6期メンバーをステージに呼びだし、ひとりずつ挨拶を。田中・道重・亀井・藤本の順で挨拶するんだけど‥‥新人3人の中では既に亀井が一歩抜きん出てる感じ。他の二人が笑顔が引きつってるのに対し、比較的自然体の笑顔で応えてたのが亀井。ちょっとこの子は期待できるかもしれないね。そしてミキティは相変わらずミキティのままでした。ま、変わってもらっても困るんだけど。

  そしていよいよ、最初で最後の「16人娘。」として"Do it! Now"を歌うわけです‥‥やっぱりね、6期浮いてたよ。悪いけど、ミキティですら浮いてた。なんていうか、既に完成されている「モーニング娘。特有のグルーヴ感」っていうのがあるとすると、まだそこに馴染んでない4人はどうしても浮いてしまうわけね。ステージ慣れしてるはずのミキティでさえ、やっぱり違うのよね。もうこれは仕方ないことなんだけどさ、後は場慣れするしかないよね、完全な一体感を出すためにはさぁ。

  新人3人は一生懸命頑張ってるんだけど、まだぎこちないんだよね。無理して笑顔作って踊ったりしてさ。つうかこの曲、笑顔で歌う曲じゃねぇだろ!?と突っ込み入れたくなりましたが、まぁ優しく見守ることにします。他の12人に関しては‥‥泣いても笑ってもこれが最後、有終の美を飾ろう、集大成を見せようと真剣そのもの。昨年夏、この曲からスタートした「構造改革」は奇しくも同じこの曲で終わろうとしています。

  これまでの公演はここで終わったんだろうけど、やはり最後の最後。圭ちゃんひとりを残してみんなステージを去り、圭ちゃんからラストメッセージ。観てるこっちは泣きっぱなし。そして花束を持ったかおりん他一同が再登場。花束を渡した後、15人からひとりずつメッセージが。順番は(覚えてる限りでは)ミキティ→田中→道重→亀井→紺野(号泣)→高橋(座り込んで泣き崩れる)→小川→新垣→加護(辞めないで欲しいの一言で大号泣。特に俺が)→よっすぃー(ずっと笑顔だった。涙流してても笑顔のまま。改めてこの子の強さ・たくましさを再確認できました)→辻→石川(ずっと堅い表情で泣くのを我慢してたのに、しゃべり出した途端に泣いちゃったよ。ずっとここまで堪えてたんだね。更にここでもらい泣き。特に俺が)→矢口(既に気持ちの整理がついたのか、しっかりメッセージ伝えてましたね。勿論泣いてはいたけどさ)→なっち→かおりん、といった感じでしょうか。ま、細かいとこは6月に出るDVDで確認してください。

  全員のメッセージが終わったところで、最後の最後で圭ちゃんのソロ‥‥なっち言うところの「モーニング娘。の卒業のテーマ曲」である(この表現は個人的には「?」だったけど)"Never Forget"を披露。やるとは思ってたけど、いざこの曲が始まると‥‥驚いたことに、全員ちゃんとコーラス取ってるのね。しかもちゃんと生声で(!)、6期の4人も含めて(!!)。コーラスっていっても、その殆どが「アー」ってやつなんだけど、要所要所で年長組がハモりを入れたりしてて、かなり興味深い歌になりましたよ。

  っていうか‥‥モーニング娘。はその最終回で、原点ともいえる「コーラスグループ」に立ち返った、これが個人的には興味深かったなぁ。誰が望んでこういう形になったのか判りませんが、何かもうこういう「コーラスグループとしてのモーニング娘。」を見る事なんてないだろうな、と思っていたので‥‥驚きや嬉しさと同時に、ただただ涙するばかり。無言で涙ポロポロ。何やってんだよ俺。

  そして歌い終えた圭ちゃんは、何度も何度もありがとうと言って、ステージから去っていきました。最後にもう一度、大きな声で「ありがとー」って叫びながら。そして圭ちゃんは去り、残された15人もステージから去っていくのでした。130分に渡る卒業の儀式、そして俺にとっての「最終回」はこうやって終わっていったのでした。

●ライヴを終えて

  冷静に書けないな‥‥なんて思ってたけど、いざ書き始めると記憶を辿って集中するためか、かなり冷静になってる俺がいるのね。それはもしかしたら、「最終回」を経てサッパリしたからなのか、それとも既に新しい始まりにワクワクしてるからなのか‥‥まだどっちなのかは判りません。余韻に浸るという感じでもないし、ライヴ中は泣きまくったにも関わらず、これを書いてる今は全然悲しくないし、書いてて思い出し泣きすることもないし。何だろう、この気持ちは‥‥

  ただ、間違いなくいえるのは‥‥俺の中で確実にひとつの時代が終わった。それだけは事実であり、間違いありません。そのひとつの時代というのが「モーニング娘。を好きな俺」なのか、あるいは「モーニング娘。そのもの」なのか‥‥それは彼女達が次のアクションを起こすまで、この俺にも判断つかないと思います。かといって、6月のミュージカルは行く予定もないし、7月のハロコンにも行くつもりもない。そう、まずは圭ちゃんを欠いた15人での新曲を聴いて全てを判断してみようではないか‥‥今はそう考えてます。

  映画の世界でもそうですが、続編が1作目よりも面白かった・素晴らしかったというのは殆ど希な話です。大体は1作目を水で薄めたようなものか、あるいはセルフパロディで終わっています。ここで一区切りついたモーニング娘。、果たして続くストーリーはこれまでを超えるようなものになるのか、あるいはどんどん薄まっていくのか‥‥今はただ、冷静に見守っていこうと思います。

  とりあえず今は‥‥圭ちゃん、ありがとう。そして、これからも応援してます!


[SETLIST]
  [OPENING MOVIE]
01. AS FOR ONE DAY
02. TOP!
03. 「すっごい仲間」
  [VTR:メンバー紹介]
  [MC:全員]
04. モーニング娘。のひょっこりひょうたん島
05. 恋愛レボリューション21
06. 強気で行こうぜ!
07. ズルい女 [ココナッツ娘。]
08. 初めてのハッピーバースディ! [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
09. オサヴリオ [飯田圭織]
10. WOW WOW WOW [プッチモニ]
11. ロックンロール県庁所在地 [ミニモニ。]
  [VTR:モーニング娘。じゃんけんぴょん大会]
12. LOVEマシーン
13. 「すごく好きなのに・・・ね」
14. YES! POCKY GIRLS [POCKY GIRLS]
  [MC:飯田・矢口・吉澤]
15. 女神~Mousseな優しさ~ [Venus Mousse]
  [MC:安倍・保田・石川・辻・加護・高橋・紺野・小川・新垣]
16. そうだ!We're ALIVE
17. I WISH
18. ザ☆ピ~ス!
19. ここにいるぜぇ!
  [Encore]
  [MC:全員]
20. 卒業旅行~モーニング娘。旅立つ人に贈る唄~
  [MC:6期メンバー登場&挨拶]
21. Do it! Now
  [MC:メンバー全員から保田へメッセージ]
22. Never Forget



▼モーニング娘。『モーニング娘。CONCERT TOUR 2003春 NON STOP!』
(amazon:国内盤Blu-ray

投稿: 2003 05 06 02:23 午前 [2003年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, モーニング娘。, 飯田圭織] | 固定リンク

2003/04/27

藤本美貴 ファーストライブツアー2003春 ~MIKI①~@Zepp Tokyo(2003年4月26日 昼公演)

  2月に観たブリッツ公演のレポ最後に「今日のライヴ観て、4月のZEPP TOKYOも行きたくなっちゃったじゃないですかぁ!」と書いた俺。あれから迷わずチケットゲットに走ったわけですが‥‥藤本美貴初のソロツアー終盤戦、ラスト前となった東京追加公演。場所はZepp Tokyoという赤坂BLITZよりもキャパ的に500人近く多い会場で、昼・夜の2回公演を行ったわけですが‥‥やはりというか、昨今のハロプロ系チケット値上がりも影響してか、自分の行った昼公演は結構チケットがダブついていたようですね(自分もチケットを1枚余らせていたし、ヤフオクでも相当数流れていたし、しかも当日券まで出てたし)。これならブリッツ2公演の方がよかったんじゃないかなぁ。

  まぁそんな事言っても始まらないや。来週にはもうモーニング娘。としての初ステージを踏んでるわけですし、そういう意味では貴重なソロとして(現時点では)最後の関東公演を思いっきり堪能しようと思いまして。ま、前回から約2ヶ月。結局モーニング娘。加入前最後の音源はアルバム「MIKI①」となってしまいその後シングルがリリースされることもなかったわけで、曲目自体は前回と全く同じ、衣装も同じ、パフォーマンスも基本的には同じ。というわけで、細かいポイントについては2月のレポを読んでもらうとして、今回は前回との違い、そして気になった点について書いてみたいと思います。

  ミキサー卓周辺で観てたので音響面から。Zeppという会場の作りもあるんでしょうけど、カラオケの割りには音が良かったように思います。歌もかなりハッキリ聞こえてたし。

  ただ、この日のミキティの調子は最悪だった、とだけはちゃんと書いておきますね。オープニングの"ブギートレイン'03"では終始フラット気味で、所々声も裏返るし。声量はあるようですが、喉で歌ってるため、ハードなツアーにはまだまだ不慣れなようですね。モーニング娘。加入前ということもあるのか、相当ハードスケジュールだと思うんですが、そんな中毎週末行われるライヴをもっと大切にして欲しかったなぁ‥‥とスタッフに対して苦言を呈したいですね。このツアーの成功次第で今後のミキティの娘。加入後の人気も少しは変わってくると思うんですが‥‥続く"ロマンティック 浮かれモード"でも安定した歌は聴けず、"大切"においては歌のテンポがかなり突っ込み気味で、彼女自身が焦っているのか息切れしているのか判りませんが、相当厳しい印象を受けました。

  なのに続く"ケーキ止めました"では力強い、安定した歌を聴かせてくれたもんだから、俺は一瞬「‥‥口パクに切り替えた!?」と錯覚した程。音が良く聞こえるポジションでの観覧だったこともあり、マジで口パクだと思ってたんですが、やはり所々荒いところがあったので実際に歌っていたようです。それにその後も安定と不安定を行ったり来たりしてたので、この1曲だけ口パクとも思えないしね。

  そういえば、この日はお客に小さい子が前回よりも目立ちました。ゴールデンウィークが始まった事も影響してるのか、それともブリッツの時よりチケットが取りやすかったのか(ま、前回はブリッツ1日だけでしたしね)、親子連れとか小学生の女の子同士とか、松浦亜弥程ではないにしろ確かに前より増えてました。アルバムもセールス好調なようだし、モーニング娘。入りが影響してるのか(間違いなく「セクシー女塾」は影響してないと思われ)。喜ばしい限りです。ま、メロン記念日の時にもそういうお客が少なからず見受けられたので、ハロプロ効果なんでしょうかね。逆に、本当にモーニング娘。の状況というのは悪いらしいですね。いろんな分野の方から耳にする話題はあややの話題ばかりで、如何に現在のモーニング娘。が瀬戸際かが伝わってきます。ホント、ミキティに起爆剤になってもらいたいもんです。

  前回、MC代わりに使われたVTRも、ボーリング編はそのままでしたが、あややの応援メッセージは後半戦用に撮り直されてましたね。流れるPVも "草原の人" から "ね~え?" に変わっていたし。あややが登場した瞬間の会場の沸きっぷりはハンパじゃなかったですね。

  ライヴ後半戦も歌の調子は不安定だったんですが、ラストがブリッツでは"会えない長い日曜日"~"ボーイフレンド"という流れだったんですが、その後改善されたようで、今回は"ボーイフレンド"~"会えない長い日曜日"に入れ替わってましたね。うん、こっちの方がスッキリしてるし、実際盛り上がるし良かったと思いますよ。こういう曲順チェンジがもっとフレキシブルに出来るライヴだといいんですが、カラオケだとそうもいかないんでしょうね(少なくとも昼と夜で曲順を入れ替えるなんてのは不可能でしょうし)。けど、つんく♂の意見だったのかファンの声を参考にしたのかは判りませんが、こういう変更は大歓迎です。実際、ミキティも"会えない長い日曜日"の後半サビを客に歌わせたりして、結構フロントマンとしても頑張ってコミュニケーション取ろうと試みてたし。この2ヶ月間の成長の跡は伺えますね。

  そしてアンコール。やはりMCは苦手なのか、たどたどしいんですよね。が‥‥この人の「大物振り」を感じさせる出来事がありまして。MCで今日は楽しかったです、みたいなコメントをしてる途中で急に喋るのを止めたんですよ、彼女。そうすると客は「ミキティーっ!」って騒ぎ出しますよね。で、そのまま黙ってれば更に声援は大きくなる。感極まって黙ってしまったのか、それとも自分が黙ることで大きな声援が沸きそれを聞いてひとり楽しんでいるのか‥‥それを30秒くらい放置して聞き入ってるミキティ。どうも俺には後者のように受け取れたんですよね。わっ、こいつの「わたしミキティ、文句ある?」みたいなヒール振りを改めて実感しました‥‥つうか惚れ直した(笑)。いや、もしこれが本当に俺が感じた通りだったとしたら面白いんだけどなぁ。是非そうであって欲しい!

  というわけで、ライヴレポートというよりも最後は「ビッチなミキティ」賛歌となってしまったわけですが‥‥この人には是非モーニング娘。加入後もこういったダーティなイメージを守って欲しいですね。ま、こっちが勝手にそう思い込んでるだけかもしれませんが。6期メンをステージ裏で説教したり、新垣からカツアゲしたり、石川の靴に画鋲入れたり、そういうミキティであって欲しいなぁ(絶対ないって)。

  けど、やっぱり‥‥モーニング娘。に入れるの、勿体ないなぁ。


[SETLIST]
01. ブギートレイン'03
—MC—
02. そっと口づけて ギュッと抱きしめて
03. 大切
04. ケーキ止めました
—MC—
05. マイ・ピュア・レディ
06. 結婚しようよ
07. SHALL WE LOVE?
08. 恋よ!美しく
09. 満月
—VTR (ボウリング)—
10. Let's Do 大発見!
11. 銀色の永遠
12. 涙GIRL
—VTR (松浦亜弥からの応援メッセージ)—
13. ロマンティック 浮かれモード
14. 駅前の大ハプニング
15. ボーイフレンド
16. 会えない長い日曜日
—ENCORE—
—MC—
17. 幼なじみ



▼藤本美貴『MIKI①』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 04 27 12:35 午前 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, 藤本美貴] | 固定リンク

THE ELEPHANT KASHIMASHI PRESENTS VERSUS EVENT LIVE "BATTLE ON FRIDAY" エレファントカシマシ vs BRAHMAN@赤坂BLITZ(2003年4月25日)

  エレファントカシマシが今年に入って行っているイベント、それがこの「BATTLE ON FRIDAY」という名前のライヴハウス対バンイベントなんですが、この日観たのはその終盤戦といえるステージで、対バン相手には正しく「異種格闘技戦」に相応しいバンド、BRAHMAN。一体どんなステージになるか‥‥

  ところで、まずこれについてちゃんと書いておかないと‥‥知らないエレカシ・ファンもいるかもしれないので。俺は昨年末にリリースされたエレカシのミニアルバム「DEAD OR ALIVE」は未だに買ってもいませんし、視聴すらしてないし、恐らく今後も「今の形態」では買いません。勿論CCCDだというのが一番の理由なんですが‥‥それ以上に、何故この時期にエレカシは、そして宮本はあんなに「怒り」を表現しなくてなならなかったのか、そしてそういう音に向かわねばならなかったのか、ちょっと理解できなかったからというのも大きいのですよ。昨年春にリリースされた「LIFE」というアルバム、ファンの間でも賛否が激しいと思いますが俺、大好きなんですよね。昨年の10枚にこそ選ばなかったものの、これってもしかして「GOOD MORNING」よりも内容的に充実したアルバムなんじゃないか‥‥と今でも思ってます。『30代の宮本にとっての「生活」('90年の4作目)』、そういう風に俺は捉えてるんですよ。だからこそ‥‥その路線で突き進まないのは判っていたけども‥‥あんなあからさまに攻撃的な路線に逆戻りするバンドに対して、ほんの少しだけ居心地の悪さを感じていたんです。

  そういう気分のところに、突如決まった「BATTLE ON FRIDAY」というイベント。金曜にライヴハウス(数百程度からブリッツクラスまで)で、最近メキメキと実力をつけつつある若手バンド、既にエレカシ以上に若い子には知名度のあるバンドまで、とにかくそういった「10代に人気のある」バンドとのタイマン勝負をするという事自体は決して異論はないんですよ。ただ‥‥言い方が悪いけど‥‥最近の、固定ファンしか聴いてないんじゃないか!?というような現状を打破するために、10代に人気のあるバンド達と共演することでもっと若いファン層を広げようとしてるかのようにも映るんですよね‥‥言いたくなかったけど。確かにエレカシなら余程のことがない限り、そういった若手に(いろんな意味で)負けることはないだろうけど‥‥何か俺、ちょっと自虐的過ぎるかな? とにかくね、最初に思ったのは「‥‥大丈夫か!?」って。エレカシが(というか、エレカシファンが)会場で他のバンドやそのファンに負けることを考えちゃったんですよ。「戦う前から負けること考えてる奴がいるかよ!」と猪木さんにビンタされそうですが、ホントそんな感じで当日挑んだんですね。

  ところが‥‥ちょっと事情がありまして、19時スタートの公演、俺が会場入りしたのが20時だったんですよ。ま、BRAHMANを先に観てしまったら、余計にエレカシに対してネガな気持ちで接することになりそうだったし、更に‥‥掲示板の方で教えてもらってたんですが、4月からのエレカシ、本編全曲完全未発表の新曲披露という大胆な行動に出てるらしいんですよ。もうね、「DEAD OR ALIVE」の曲すらちゃんと知らないのに、その上全曲全然知らない曲って‥‥やっぱり冷静に判断する為にはBRAHMANを蹴るしかなかったんです。

  20時に会場入りすると‥‥既にBRAHMANのライヴは終了していて、ロビーには汗だくになった10代のブラフファン達がそこらじゅうに座り込み&倒れこんでる、正に「野戦病院」状態。しかも当日外は雨ってのもあって湿度が高いのに、会場内は更に汗かいた身体から立ち上がる湯気で不快指数が200%以上。そんな若い子達を後目に、フロア前方に移動。フロア内はエレカシファン以上に依然ブラフファンの方が多い感じでした。服装や年齢で大体判るしね、どっちのファンかって。ま、俺はBRAHMANも嫌いじゃないし、むしろ好きなバンドなんで(じゃあ最初っから観ろって話ですが)。

  入場してすぐ会場暗転。何のアナウンスもなくメンバーがステージ上に登場。この日の宮本は全身黒。ギターは一切持たず、これといった煽りもなく神妙な顔。そして始まる新曲‥‥どの曲もタイトルすら判らず、しかも10曲全部初めて聴く曲だったので「これがこうだった」という明言は避けますが‥‥個人的にはかなりいい感じだと思いましたよ。全体的にミディアムヘヴィなハードロックという印象で、かなりアレンジに凝った構成になってましたね。石くんは常にストラトを弾き、しかも結構コーラスまで取ってるし。成ちゃんのベースが一番凝ってて、ピックによるライン弾きは抑えめに、かなり複雑なフレーズ(和音やアルペジオ的なもの)を多用、ギター以上に目立ってました。そしてトミのドラム。もうね、激しいの何のって。一音一音がこれまで以上にハードヒット。ミディアムヘヴィな曲が多いせいか、本当に一音の重みが凄くて、実際固定されていたバスドラが途中で動き出す程(スタッフが慌てて固定し直してたけど)。そして宮本。一切ギターを持たず、歌うというよりは叫ぶといった歌い方で、また曲調が初期に近いイメージだったこともあって、本当に「あのエレカシが帰ってきた!」といった錯覚を何度もしてしまったよ。声の状態は良好とはいえなかったけど、なかなか良かったんじゃないでしょうか。

  ただね。新曲の話に戻りますが‥‥曲のバリエーション的には狭まったかな、という気も。ミディアムヘヴィなハードロックという全体的な印象は、2~3曲を除けば大体そんな感じで、ホント殆どの曲が似たようなテンポで、しかもメロウというよりは煽り系ボーカルだったことも大きく影響して、更にそう感じました。しかも、それに喜んでたのはエレカシファンが殆どといった感じで、若いブラフファンの子達はどう反応すればいいのか判らない様子。そのまま棒立ちで、反応に困ってる様子。そりゃそうだろう。メロディアスでテンポも速い楽曲がメインのBRAHMANで大暴れした後に、こういったオールドスタイルのハードロック、しかもボーカルが異常にテンション高過ぎて何歌ってるか判らない‥‥そんなバンドを見せられたら、普通に退くかもね。1曲終わると若い子がフロアから出ていき、もう1曲終わるとまた出ていき‥‥そんなことの繰り返しで、結局ソールドアウトした公演だったにも関わらず、最後の方はかなり余裕を持って観られる環境になってしまった程。音楽で人の心を動かすとか、そういう以前の問題。既に満足し切ってしまった10代の子達にとっては「エレカシ? テレビで観たことある、あの変なボーカルのバンドか。ま、ちょっと観てみよっかな、折角だし」程度の気分で見始めたんだろうけど、そりゃねぇ‥‥俺が10代でブラフファンだったとしてもあれはキツかったかも。

  中にはパンキッシュでアップテンポの曲もあったし、ちょっと聴かせるような歌もあったんだけど、やっぱりリフが重くてアンサンブルが凝ったハードロック。けど初期のような破天荒なイメージはなく、そこはちゃんと「大人の色気」を感じさせるのはさすが。変に凝った録音をせずに、このままの形で真空パックしてアルバムにしてしまえばいいのに‥‥そんな気さえする程、個人的にはこの日のステージで披露された10曲が気に入りました。しかも聞くところによると、数週間前に下北沢でやった時と曲が3曲入れ替わってたというんだから‥‥既に10数曲も新曲があるってことですよね? 更に細かいアレンジまで変わってたというし、正にライヴしながら楽曲が成長してくという、ある意味「ココロに花を」や「GOOD MORNING」の頃みたな感じで、ホントにあの2枚に肉迫する凄いアルバムになるんじゃないか‥‥ちょっと疑問が強まってただけに、これは本当に嬉しかった。ああ、やっぱりBRAHMAN観ないでよかったと思いましたね。

  でもね‥‥ちょっとショッキングな曲もあったんですよ。7曲目くらいだったかな、歌詞の中にいきなり「37歳で俺の青春は終わったけど~」というような一節が出てきて、すっげードキリとさせられました。俺の中では宮本=人生・青春・生活というイメージが強かっただけに、これからもこのみっつのキーワードを歌っていってくれるんだろうな、と信じ切ってたんだけど‥‥ま、その他の細かい歌詞が聞き取れないのもあったので全体的な内容は把握できませんでしたが、とにかくこの一節のインパクトが大きくて、俺の中で。その曲の中で等かそのフレーズが登場するんだけど、その度に心が痛みましたね。これはちょっと俺の中で(エレカシに対する)重要な曲になりそうな予感。とにかく「普通のCDで」リリースされることを切に願います。

  MCも殆どなく(それにしても宮本の「今日はこんなに素敵なイベントに呼んでくれてありがとう」ってのはどうなのよ? 一応「エレカシPRESENTS」名義なんですが‥‥)、淡々とした状態で10曲終了、いつも通りステージを去る4人。当然アンコールを求める拍手が沸くわけですが‥‥求めてるの、明らかにエレカシファンだけ。しかも前の方だけね。すっげー弱々しいアンコールを求める声援。そしてフロアを後にする大勢の客。ローディーがベースやアコギ(恐らくアンコールで宮本が弾くのだろう)のチューニングをしてる中、急に客電が点き、明らかに終わりモード。時計に目をやると20時50分。アンコールもなく終了したこの日のエレカシ。もともとやるつもりで準備してたら「アンコールなし」をメンバーから告げられたのか、それとも最初からその予定がなかったのか‥‥聞くところでは、このイベントに関しては数える程しかアンコールはやってないようですが‥‥ま、予定調和なアンコールを何曲をやられるよりも全然いいんですけどね‥‥けどさ、こういう環境の中で「アンコールありがとう!」って再登場されても、それはそれで更に「寒さ」を増長するだけだったから、空気を読んでアンコール取り止めたんだと受け取りたいですね。

  どっちが勝ったとか負けたとか、あんまりそういうのは言いたくないんですが‥‥更にBRAHMANを観てない俺が言うのもアレですが‥‥全体の空気的に明らかに後攻めのエレカシのが分が悪かったですよね。そして、結局その流れを変えられないまま終わったといった印象。恐らく"ガストロンジャー"や"コールアンドレスポンス"、"悲しみの果て"のような代表曲を連発するステージをやったなら、もっと盛り上がるステージになったんでしょうけど、この日はフェスではなくて「VERSUS EVENT LIVE」と銘打たれ、単発イベントではなく数本あるわけですから毎回それをやるわけにもいかないしね。「今のエレカシ」を見事に表現したという意味では評価すべきでしょうけど、ファン以外にはアピールが弱かったのもまた事実。う~ん、難しいですね評価が。

  俺自身、エレカシを生で観るのがほぼ1年振りだったんですが、観る前の不安な気持ちはものの見事に一掃され、逆に「あーこんなスゲー曲が沢山入ったアルバム、どうしても聴きたいからCD-DAで出せよな?」とアンケートに書いてしまった程ですよ(アンケートなんて書いたことない俺がね!)。ここ最近のエレカシに対して俺と同じような疑問を持ってるファン、そして前作にガッカリして「DEAD OR ALIVE」にガッツポーズを取ったファン。大丈夫、次のアルバムは間違いなく期待に応える内容になりますよ。下手にプロデューサー立てたり時代性を取り入れようとせずに、このままの形でレコーディングされればね!

投稿: 2003 04 27 12:00 午前 [2003年のライブ, BRAHMAN, エレファントカシマシ] | 固定リンク

2003/04/06

「URASUJI」@新宿WIRE(2003年4月5日)

  「URASUJI」というロック/パンク系のクラブイベントが存在することは、実はその名前程度は知ってるというだけで、実際どんな曲がかかるのかは全然知らなかったんですね。しかもゲストライヴがあるなんてのも。だってさ、WIREってメチャメチャ狭いっていう印象があるんだけど(いや、実はWIREって今まで入ったこと、なかったんだよね。場所は以前酔ってオネエチャン連れて新宿を彷徨ってる時に1回通ったっきりで。ってあの辺を酔って女連れてブラブラって、目的バレバレだな我ながら)、あんなところでライヴやるんだ‥‥って思ってたら、何と今回Theピーズがそのイベントに出演するって話を、2月頃に耳にしまして。んで、チケット取り置きしてもらったんですよ、友達にお願いして。その時点ではピーズ出演は殆ど公になっていなくて、「URASUJI」サイトの方にも1回名前が出た後、すぐ消えたという経緯もあり、騒いだのは一部のファンサイトと2ちゃんねるくらいだったような記憶が‥‥まぁそんなとこでやるもんで、チケットはすぐにソールドアウト。そりゃそうだ。

  つうわけで、今回の目的はピーズただひとつ。もう1バンド、JIGHEAD(元POGOのRYOTAのバンド)も出演するそうだけど、悪いけどこっちはオマケって感じでした。

  大雨の中、5~6年前の記憶を辿り、結局道に迷って、会場に着いたのが午後10時。既にJIGHEADの演奏は終わってました(‥‥早っ)。21時半から30分のステージだったようで、実はピーズもこの後22時半から40分の演奏になるよう。危なかった‥‥

  フロアに入ると、そりゃもう狭いの何のって‥‥ここで昔「CLUB K」がやってたんだな、未だに「LONDON NITE」やってるんだよな、とか個人的には感慨深いものがあったりして。DJがかけるラフィン・ノーズやKENZIがいちいちツボに入りまくって、ライヴ前からアドレナリン全開状態。しかもステージらしいステージもなく、DJブースの前、フロア前方にアンプやドラムセットを直に置いてるので、客と同じ目線って‥‥考えられねぇ!

  暫くして、アビさんが登場してギターを抱え、続いてシンちゃん、そしてはるの登場。ピーズのみ目当てのお客がかなりいるようで、如何にもクラブには場違いな格好をしたお客もちらほら。つうか普通の女の子多すぎ。いつものように気の抜けたような煽り(笑)で客を沸かせ、いきなり"無力"からライヴはスタート。とにかく目線が同じってのが凄い! 音はまぁ専門のライヴハウスではないので仕方ないとして(ハウリングしまくってたな、はるのマイクやベースが)、なんかピーズがその辺の小さいレンタルスペース借りてライヴやってるかのような錯覚に陥るくらい、なんつーか‥‥アマチュアのライヴを観てるような感覚なのよ。そのくらい狭い・近い・目線が一緒という。言ってる意味、判ってもらえます? セールス的にはまだまだだけど、バンドとしては既に中堅以上のクラスにいるバンドがこんな場所でライヴをやるという心意気がまた泣かせる。んで、やっぱり演奏はいつも通り素晴らしいんだから。完全に出音のみって感じだよね、アンプから直で、ドラムも生音。つうかそれで十分だもん。

  多分復活後初?な"ザーメン"は、イントロが鳴った瞬間に仰け反ったよマジで。もうね、サビは当然の如く大合唱。相変わらず、アビさんは気持ちよさそうにギター惹くのね。ソロになると顔をクシャクシャにして弾きまくって。時々ソロの時にスイッチ踏み忘れて音がバッキングの時のまんまだったり、なんて一面も。客もどんどん前に押し寄せるような感じで、DJブース後方で観てた「URASUJI」スタッフも客に向かって手を押すジェスチャー(後ろに下がれ、って意味ね)を何度もしてた程。前の方の客は完全にピーズ目当てだったんだろうけど、その後ろの方はピーズ云々じゃなくて、単に「URASUJI」にいつも通り来てる常連って感じで、楽しみ方もまた違ってて、個人的にはその辺の観察も面白かったなぁ。

  はるはMCで「クラブってところには初めて来たよ。クラブデビューだ!」とか「俺は中学生の頃、手芸クラブだった!」なんて言って客を沸かせ、そして笑わせてた。相変わらず一言一言の後にアビさんの顔色を伺うのは、既に微笑ましい域に達してるような(そしてそれを後ろでニコニコして見守るシンちゃんの姿も)。

  その後、新作の"ギャンブル"で再び暴れ、名曲"君は僕を好きかい"でクールダウン。やっぱり何度聴いても泣ける。前回以上に泣けたよ。直に届きすぎるんだもんよぉ。ここで俺、完全に壊れた‥‥もうね、ここから先の記憶がホント曖昧なの。だからセットリスト、後半は正直あやふやです。やった曲目はこれで間違いないんだけど、曲順はホント自信ないです(後で正しいセットリスト見つけて直しておきますけどね)。

  "サイナラ"はここ2回連続で、YO-KINGがゲストでハーモニカ吹いてるので、ソロになった瞬間、ステージ脇から出てくるんじゃないかと思わず構えちゃったし、"ふぬけた"はやっぱり声が出てなかったし(笑)、それより何より奥さん、"線香花火大会"ですよ!! おお、これをやってくれるか!って大興奮。「リハビリ中断」の曲はアビさんが参加してないから、全部アビさん次第なんだけど、何か日を追う毎にドンドン曲が増えてるような‥‥こうなると、数ヶ月もすれば"赤羽ドリーミン(まだ目は醒めた)"や"実験4号"を聴ける日がくるかも‥‥なんて淡い期待をしてしまいました(それより何より、演奏前にはるが言った「もう1曲、ふざけた歌にお付き合いを」が笑えた)。

  終盤に新作トップ"生きのばし"と"ゴーラン"を立て続けにやるってのも、ある意味新鮮で俺的には全然アリでした。つうかそもそも"無力"でライヴ始めるのも過去、何度もあったわけだし、正直どの曲から始まってもそれはそれで面白いし楽しめると思うんだよね。今後、何度と観てく内にどんどん様変わりしてくんだろうなぁ。こうやってライヴで新作の曲を何度も聴いてると、既に過去の曲よりも新作の曲の方が全然上にいってるんだよね、俺の中で。すっげー気持ちいいし、演奏もカッコイイし、歌も歌詞も胸にググッとくる。やっぱりスゲーバンドだよ、ピーズは。

  一番最後はやはり新作から"喰えそーもねー"。うん、こういうエンディングもカッコイイ。最近は"とどめをハデにくれ"や"グライダー"で終わるのが多かったから、やっぱり新鮮。あくまで現役ロックバンドを地でいくっていう宣言なのかな?(と勝手に解釈)もう、ピーズのファンもそうじゃない奴らも関係なく、暴れ踊り狂う狂熱の40分といったところか‥‥ってこれで40分って。短かすぎ!(ま、イベントだしな。仕方ないか)

  というわけで、たった40分のステージを無理矢理いろいろこじつけで書いて長くしてますが、とにかくね、やっぱりピーズのライヴは「サイコー!」の一言で片付いてしまうんですよ。ってそれじゃライヴレポの意味がないしねやっぱ(前回の単独ライヴのは、さすがに自分でもどうかと思ったよ。けど、ホントあの日の俺は完全に思考回路が止まってたからね。あれで勘弁してやってくださいよ)。こんな狭いハコで、しかもこんな間近で、同じ目線でピーズを楽しむなんてことは今後二度とないでしょうね‥‥やーい、やーい。観れなかったピーズファン、悔しーだろー(ってガキみたいな煽りしてどうする31歳)。

  先月から2週間に1回はピーズを観てた計算になるんだけど、今後はちょっと時間をおいて、次は5月18日の千葉LOOKか、翌週25日の新宿LOFTになる予定。千葉LOOKはチケットが無事確保出来ればの話ですが。今回みたいな距離感でのライヴではないけど‥‥ってまぁ、今回が特別なわけで、LOOKやLOFTみたいな場所のライヴが普通なんだよな。何か立て続けに間近でピーズを観てしまったせいで、今後どうやって彼等に接していこうか、正直自分でも判らなくなりそう‥‥


[SETLIST]
01. 無力
02. ザーメン
03. ギャンブル
04. 君は僕を好きかい
05. サイナラ
06. ふぬけた
07. 線香花火大会
08. 生きのばし
09. ゴーラン
10. 喰えそーもねー

投稿: 2003 04 06 10:02 午後 [2003年のライブ, ピーズ, The] | 固定リンク

2003/03/24

「fuzz maniax」@SHIBUYA-AX(2003年3月22日)

  昨年12月にも参加した同イベントに今回も行ってきました。前回はピーズ目当てだったわけですが、今回はthe pillowsが一番のお目当て。2月に観た単独ライヴが素晴らしくて、もう一度観たくなって急遽取った今回のチケット。更に前々から興味があったHermann H. & The PacemakersやBAZRA、スネオヘアーといったアーティストも出演。前回よりも興味をそそるメンツなだけに、一体どんな客層になるのか想像できませんでした。

  開演時間ギリギリに会場入りしたんですが‥‥前回はスカスカの入りだった記憶があったんですが、今回はスタート時点で既に大入り。とりあえず真ん中より前の方へ移動して、BAZRAを楽しむことにしました。


◎BAZRA

  北海道のバンド、トリオ‥‥去年の今頃はその程度の知識しかなかった自分だったけど、その後「FACTORY」に出た時の映像を観たりCD買ったりで何となく全体像は掴めた感じだったんですが‥‥どうもライヴ映像と音源との間に違和感を感じていたんですね。どっちがより優れてるとか劣ってるとか、そういった次元の話ではなくて‥‥けど、この日のライヴを観て実感しました。このバンドは絶対にライヴを先に観るべきバンドだ、と。とにかく上手い。ボーカルの声量・迫力・説得力、どれを取っても納得いくし、更にギターもかなりの腕前。必要以上に歪ませず、どっちかっていうとスカスカな部類に入るんだけど、ベースがかなり動き回るフレージングなので、逆にそういう音質の方がバンドに合ってるのね。アンサンブルはかなり考えられてると思ったし、曲もよく出来てるし、演奏力もしっかりしてる。うん、こりゃ確かにいろんな人がオススメするわけだわ。

  帰宅して改めてCDを聴き直したんだけど‥‥曲はいいはずなのに、やっぱりライヴでのあの「ノリ」を完全に再現しきれてないように思うわ。この際、ライヴアルバムとか1枚作ってみてはどうでしょうか? 単独で一度じっくり観てみたいバンドのひとつですね。あとは野外。そう、絶対に野外向き。それこそ苗場とかエゾみたいなフェスで観てみたいバンドだと思いますね。


◎ART-SCHOOL

  実はかなり苦手なバンド。そもそも、昨年のフジロックで深夜、彼等がニューカマーテントで演奏してたわけですが‥‥ギターのチューニングは狂ってるわ、歌のピッチはずれてるわで‥‥安眠妨害されたってのがずっと俺の中に残ってる訳ですよ。

  で、この日のライヴは‥‥演奏そのものは独特な、このバンド特有のノリってのが既に存在してるんだけど、歌に関しては‥‥正直、今の俺には必要ないかな、と。いや、今の若い子達にとっては彼等が救世主的存在なのか、あるいは新たなるカリスマ誕生なのかもしれないけど‥‥別に安眠妨害を根に持ってるわけじゃないけど(いや、多少はあるけど)、やっぱり自分には必要ないバンド。それ以上でもそれ以下でもなく。ファンの人には悪いけど、多分今後も進んでCD買ったりライヴに足を運んだりはしないと思う。ちょっと前までは気になる存在だったんだけど、出してる音とメッセージとメディアの取り上げ方全てが、今の自分には違和感があるんですよ‥‥申し訳ない。


◎スネオヘアー

  アーティスト名やソロユニットだというのは知ってる程度で、実は音を聴くのも今回が初めて。ジャケットのイメージがあるんでキワモノ的なのかと思いきや‥‥ちょっとそんな感じかも‥‥いや、いい意味でね。つうか完全なるエンターテイメントとして演じきってる(あるいは完全に地)って意味で、前のバンドと非常に好対照でしたね。そうそう、今の俺にとって必要なのは、こういう音なのよ。

  音楽的にはギターポップというか、かなりパワーポップ色の強いバンドサウンド。もっとクセのあるボーカルかと思ってたけど、生理的嫌悪感を感じるようなものではなく、むしろ個性的の範疇に入る程度なので全然ノー問題。むしろ積極的に聴いていきたい感じ。いや、かなり気に入った。後でCDちゃんと買います。

  曲が良い、言葉がしっかり聴き手に届く、バンド自体もしっかりしてる(ギターの人は椎名林檎の元夫という話ですがホント? → ゴメンナサイ間違いでした。ベースのイワイエイキチ氏が林檎のサポートメンバーだったそうです)、そして話芸(MC)もしっかりしてる。完全なる芸人体質なんでしょうね。いや、俺はこういう人大好きなんで。また観たいなぁと素直に思いました(ここまでの流れで、何となく最近の俺の傾向が伺えるんじゃないでしょうか?)。


◎ストレイテナー

  ゴメン‥‥前回観てるんで、今回はいいか、と思ってフロアから出て、ロビーでダベッてました。ま、その合間にモニターに映った映像はチラリと観てたわけですが‥‥もの凄い盛り上がりでしたね。前回もまずまずだったんですが、今回はあの数倍の盛り上がり。今日会場に来た客層にフィットしたってことでしょうか?


◎Hermann H. & The Pacemakers

  ヘルマンはずっとライヴを観てみたいバンドだったんだけど、なかなか切っ掛けがなくて、今回やっと初めて観ることが出来ました。が、今年に入ってまずギターの人が脱退してしまい、ちょっとどうなの?って状況に陥ってたようですが‥‥確かにアルバムで聴くよりもギターの音が薄く感じましたが(ツインギターからシングルギターバンドになっちゃったわけだしね)、それでもこのバンドは5人もいるんだから‥‥それまでが多すぎるくらいだったんだし、どうにかなるんじゃないの?って観る前は思ってたんですけど、確かにどうにかなってましたね。いや、全然問題ないと思う。そりゃギター2本あった方がアンサンブルも広がると思うけど、現メンバーに拘るんだったら絶対にこれで暫く行った方がいいって。

  曲は結構知ってるやつばかりで、終始安心して観られた感じかな。このバンドもスネオヘアー同様、エンターテイメント性重視なんだけど、音楽的にも全然疎かになってないというしっかり者。キーボード(オルガンとかアナログシンセっぽい音色がメイン)が入ることもあって、一時期のコステロとか初期XTCとか、ああいったニューウェーブ系の流れを感じされるバンドですね。かなり好みだということがこの日判明。いやぁ、マジでいいバンドじゃないですか、これ? 多分、この日一番盛り上がったのは、トリのthe pillowsでもなく、ヘルマンだったように感じました。ファンも若かったしね!


◎the pillows

  約1ヶ月振りのthe pillows。ツアー終了後のイベントってことでどんな感じの選曲になるのか正直予想出来なかったんですが、いきなり1曲目"THUNDER WHALES PICNIC"の超ハイパーバージョンに腰を抜かしそうになりました。よりグランジ的で、よりパンキッシュ。そして「God bless you, YEAH!」というさわおの掛け声(叫び声)もカッコ良すぎて、全然違う曲に聞こえた程。そしてそのまま同じアルバム「smile」から"WAITING AT THE BUSSTOP"へ流れるという、見事な攻めの構成。この時俺、相当前(多分2~3列目)にいたんだけど、この日一番の狂いっぷりで踊ってました。そして名曲"CARNIVAL"を挟み、いよいよアルバム「Thank you, my twilight」からの楽曲群の登場。まずは"バビロン 天使の詩"、そして"ROBOTMAN"と続き、ツアー中に完成した未発表新曲"Terminal Heaven's Rock"をまたもや披露。イントロがカッコイイんだよね、この曲。そして歌詞は‥‥かなりさわおの独白的内容なのではないかと。「このロックスターに救いの手を」とか、そんな感じのフレーズが耳に残りました。もしかしてこれが次のシングル? 来月からレコーディングに入るみたいで、夏にはリリースされるようだけど‥‥楽しみかも。

  そして再び新作から"Ritalin 202"を披露した後に‥‥アルバム「HAPPY BIVOUAC」から、まさかの"LAST DINOSAUR"と"Advice"の2連発ではっちゃけまくり。ヤバッ、かなりヤバイ状態。つうか、若手相手(他の対バン)にここまで攻撃的なロックモードで挑むとは、さすがthe pillows。あっという間に本編終了。多分時間にして30分もやってないはず。勢い任せの曲が殆どだったからね(笑)。

  当然アンコールを求められ、1分と経たぬ間に再登場。長丁場だったこと、時間のことを気にしつつ「最後にもう1曲だけ」といって、新作ラストの"Rookie Jet"を‥‥ってまだアップテンポの曲。兎に角この日の彼等は終始ハイパーモード。さわおもいい感じだったし(以前観た時よりは声が出てなかったけど)、ドラムのシンちゃんも前日同会場で観たピーズが嘘だったかのような、重くて激しいドラムを叩きまくり。全10曲でトータル30分前後。いやぁ~恐れ入りました!

  セットリストを観て気づいたんだけど‥‥演奏された曲って未発表の"Terminal Heaven's Rock"を除くと全て近作3枚‥‥「HAPPY BIVOUAC」、「smile」、「Thank you, my twilight」からの曲なんだよね。新作が一番なのは勿論だけど、如何にここ数作の彼等がコンスタントに、ハイレベルな作品を発表し続けてきたかが伺えるかと。それだけに、今の状況(‥‥売れてないしな、全然‥‥)を思うと‥‥毒吐いてばかりでもいられないよ、さわお‥‥

  さて、次に彼等を観るのは何時になるのやら‥‥5/4の「MUSIC DAY」イベント(コレクターズやGOING UNDER GROUNDと共演)は‥‥観れるの‥‥かな?


[SET LIST]
01. THUNDER WHALES PICNIC
02. WAITING AT THE BUSSTOP
03. CARNIVAL
04. バビロン 天使の詩
05. ROBOTMAN
06. Terminal Heaven's Rock(新曲)
07. Ritalin 202
08. LAST DINOSAUR
09. Advice
 ---encore---
10. Rookie Jet



▼the pillows『Thank you, my twilight』
(amazon:国内盤CD / MP3

投稿: 2003 03 24 12:00 午前 [2003年のライブ, BAZRA, Hermann H. & The Pacemakers, pillows, the, ストレイテナー, スネオヘアー] | 固定リンク

2003/03/23

Theピーズ ONE MAN LIVE 2003@SHIBUYA-AX(2003年3月21日)

  Theピーズのワンマンツアー、ファイナルに行ってきました。考えてみれば過去に参加したピーズのライヴは全部イベント関係で、1時間以上演奏するピーズってのをまだ観たことなかったんですよね。これまで(っつうか、昨年暮れからの、復帰以降ね)観たのって全部イベントで、しかも30~40分程度の演奏なんですよね。更に2月に出た「Theピーズ」からの曲がメインで、俺が体験することが出来なかった「マスカキザル」から「リハビリ中断」の曲はほんの数曲しかライヴで体験してないという。そりゃね、確かに新譜は完璧の名盤だし、ここから全曲やられても全然文句ないし満足なんだけど、やっぱりさぁ‥‥あれも聴きたい、これも聴きたいっていう思いがあるわけですよ、後追いファンとしては。

  今回、幸運にも先行予約でチケットを確保できただけでなく、整理番号1~2番という信じられない若い番号のチケットを手にすることができてしまい(トルちゃんに感謝!!)、これはもう最前列で観るしかないよな‥‥って思ったんですが、この日のライヴってテレビ中継が入ってたんですよね。出来れば‥‥あまり移りたくない(苦笑)んで、アビさんサイドの、もうちょっと右寄り、ギリギリカメラに入らないかな!?って位置の最前列を確保して(笑)、開演までの1時間、あれやこれやと思いを馳せながら待っていたんです‥‥が‥‥録画用のカメラに、セットリストが貼り付けてあるし。しかも嫌でも目に入るし、最前だし(涙)。大阪や名古屋のライヴレポートを読まないようにしてたのに‥‥

  というわけで、大体の流れを把握してしまったものの‥‥いざライヴがスタートしたら‥‥頭真っ白なわけですよ。ゴメン、今回マジでレポートらしいレポート書けないよ。ナンバガの時も同じようなこと書いたけど、ホントにそれくらい最高だったわけ。セットリストや大体の流れは某巨大掲示板でチラッと目にして思い出したり出来るんだけど‥‥"生きのばし"の「ジャッジャーン」っていう、あのイントロが流れた瞬間からアドレナリン噴出しまくり、多分俺の脳天から煙か、あるいは血が逆流してたんじゃないかと思えるくらいに大興奮。終始歌いまくり。ソロになるとアビさんが目の前で思いっきりギターを弾きまくるわけですよ‥‥あのクレイジーなギターを! ねぇ、どうすりゃいいってぇのマジで!? そりゃさ、誰だってあの場にいたら興奮して自我を失いますよ!

  更にさぁ‥‥2曲目に"シニタイヤツハシネ"だよ!? 信じられる!? 「生きのばし」て「シニタイヤツハシネ」だよ!? 完結しちゃってんじゃんか、頭2曲で! いやぁー興奮し過ぎてマジで鼻血か涙が出るかと思ったよ。もうね、この時点で燃え尽きてんのな俺。残りの25曲以上はオマケだよ、贅沢なオマケ!

  とにかくね‥‥MCが印象に残るの、多かった。やっぱり時節柄戦争ネタが多いんだけど‥‥「戦争はじまっちったけどよぉ、間に合ってよかったぜー! ずっと今日を楽しみにしてたんだぜー!」とか「邪魔すんなよなブッシュ。ブッシュブッシュ!」とかさ。で、アビさんに「今日は戦争ネタかよ」と突っ込まれて、はる「だってテレビでそれしかやってねぇんだもん」なんてやり取りしたり。そんな戦争に対して「結局ね、我々は‥‥無力なのよ!」と言って"無力"を演奏したりとか。はる流の「生きざま」を感じさせる言葉の数々。その一言一言に笑ったり喜んだり涙したり‥‥ヤベェ、俺マジでピーズにハマッちゃってるよ。

  更にね、この日ははる以上にアビさんがヤバかった。ステージに登場した時点から既に出来上がってたのね(多分、アルコールが相当‥‥/笑)。何か、この日は午後2時に目が覚めて大遅刻してメンバーやスタッフを焦らせたエピソードとか(「お客にはすまないと思うが、おまえら(はる&シンちゃん)には謝らん!」)ギターを置いていきなりメンバー紹介を始めるかと思ったら「日本武道館へようこそ!」‥‥(笑)しかもその言葉に合わせてはる、DEEP PURPLEの"Smoke On The Water"の、あの有名なリフを弾き始め(笑)、更にそれにシンちゃんまで合わせ始めるし。

  けどね‥‥この日最高のMCは、アンコール時のアビさんの宣言‥‥「これからも俺がこのバンドを引っ張ってってやるからよぉ!」とお客に向かって叫んだ、あの瞬間だよね。はるは「アビさんが何時辞めるって言い出すか‥‥」みたいな感じで気を遣ってたようだけど、この一言にはお客も大歓声。つうか泣けた、マジで。これが同じステージで「クリ○リス舐めたい?」とか言ってたバンドと同じ奴らかよ!?って思える程に(笑)。

  MCばかりレポートしてるんだけど‥‥セットリスト見てもらえば判る通り、文句なしの選曲でしょ? 新作からは全曲やってくれて、しかも古い曲も満遍なく、名曲の数々を惜しげもなく連発(「マスカキザル」から1曲もなかったのが残念)、アビさんが参加してない「リハビリ中断」からも2曲やってくれるサービス振り。けど、折角だから"実験4号"とか"赤羽ドリーミン(まだ目は醒めた)"も聴きたかったなぁ。でも、そう思ったのはライヴが終わってから一夜明けてだしね。ホントね、ライヴの最中も、そして終了後も笑うしかないくらいに最高なライヴだったのよ。こんな気持ちになるライヴ、年に1本あるかないか‥‥あったら儲けモノってくらいに貴重な体験をしたなぁ、と。ねっ、行けなかった人、そう思わないかい?

  そうそう、YO-KINGはまたこの日も来ててハーモニカ吹いて帰ってきました。既に2度目ってこともあり、お得感はあんまりなかったなぁ俺は。だって‥‥隔週で倉持に会ってるんだもん、最近(苦笑)。

  アンコールでは、誰もが知ってるあの"ピクニック"をパンクロック風にアレンジして、みんなで大合唱したりして、最後の最後はやはり超名曲"グライダー"で閉めたりで‥‥全27曲全てが終わっても誰も帰ろうとしないで、拍手でアンコールを、更に求めるんですよ、既に客電が点いてるにも関わらず。客出しのSEも流れてたんだけど‥‥最後にまた3人がステージに戻って来てくれたんですよ! 正直これは予想外。実際、外に出て帰ってしまったお客も多かったみたいで、はる「頼むからもう帰ってくれ!」(笑)とか言って、もう1曲だけ‥‥"ハニー"をハイテンションで演奏して、本当の意味での「アンコール」も終了。全28曲、約100分に及ぶワンマンライヴはこうして終わったのでした‥‥

  本当ならみんな、こんなライヴレポなんか読まないで実際にピーズのライヴを体験してもらうのが一番なんだよね。けど、チケット取れないとか、自分が住んでる地方に来ないとか、あるいはCSで放送されたこの日のライヴ中継を観れなかったとか、いろんな事情で生ピーズを体験出来ない人も多いのも事実。そんな人達がこんな「サイコー!」しか連発してないようなレポを読んでどんなライヴだったかを理解してくれるのかどうか疑問ですが‥‥サイコーなんだもん、仕方ねーよマジで。

  今後もちょくちょく(毎月2~3本程度)イベント出演してくようなので、機会があったら是非観てください。ってその前にアルバム聴いてください。ホント、日本最強のロックンロールバンドなので。ストーンズの4分の1以下の値段で、こんなにも最強のライヴを体験できるんだからさ(いや、ストーンズも最高なんだけどね!)。

  ‥‥うわぁ‥‥まだあれから2日しか経ってないのかよ‥‥早くも次の生ピーズが恋しくて、悶々とした日々を過ごしそうです。ま、あと2週間の辛抱ですけどね、個人的には‥‥ウフフ。


[SETLIST]
01. 生きのばし
02. シニタイヤツハシネ
03. どこへも帰らない
04. ブリロー
05. ギャンブル
06. 君は僕を好きかい
07. ドロ舟
08. 無力
09. 植物きどりか
10. ひとりくらいは
11. ニューマシーン
12. ふぬけた
13. 使いのこし
14. バースデー
15. タクシー
16. ヒッピー(with / YO-KING)
17. サイナラ(with / YO-KING)
18. 日が暮れても彼女と歩いてた
19. 喰えそーもねー
20. 脳みそ
21. 底なし
22. まったくたのしいぜGO GO
23. ゴーラン
24. とどめをハデにくれ
 --encore--
25. ピクニック
26. Yeah
27. グライダー
 --encore--
28. ハニー



▼Theピーズ『Theピーズ』
(amazon:国内盤CD / MP3

投稿: 2003 03 23 12:00 午前 [2003年のライブ, YO-KING, ピーズ, The] | 固定リンク

2003/03/20

メロン記念日ライブツアー2003春~1st Anniversary~@千葉・市原市市民会館(2003年3月19日)

  2002年はメロン記念日にとって、それまでの努力が結果として表れ始めた1年でした。シングルヒット、初の単独ライヴツアー。そして今年、「赤いフリージア」は初のトップ10入りを記録し、とうとうファーストアルバム「1st Anniversary」までリリース(祝・初登場11位!)、そして2度目のツアーまで決定するという快挙。もう誰にも「ハロコンでの休憩時間」だなんて言わせないし、ある意味モーニング娘。をも脅かす勢いすら感じさせる存在に成長してきたわけですよ。

  というわけで、そんな勢いのあるメロンのライヴに行ってきました。場所は千葉県市原市。都内からも微妙に遠いし、同じ千葉県なのにうちから行こうとすると、やはり微妙に遠いという場所。そんな街・市原市の市民会館(キャパ約1,500人)へ足を運びました。前回はオールスタンディングのライヴハウスでの体験、そして今回は小規模ながらもホールでのライヴです。ちょっとだけ落ち着いて観察できることを期待しつつ、ライヴに挑みました。

  オープニングは"メロン記念日のテーマ"。前回同様、オープニングS.E.として使用してました。そして曲が終わると、ステージ後方の高台からメロンの4人が現れ、大ヒットナンバー"赤いフリージア"を歌い出すという始まり方。今回はステージセットもアルバム同様、南国風でちゃんとお金をかけてもらってるみたいです。1コーラス目は狭い高台の上で、いつもより小さい振りで踊り、2コーラス目になってようやく下に降りてきました。PAの関係なのか、ちょっと柴田のマイク音量が小さく感じましたが‥‥前回も最初の方はそんな感じでしたよね。つうことは、単に柴田の声量がないってだけか‥‥ちゃんと大谷や斎藤が歌うとしっかり歌詞が聞き取れたからねぇ‥‥頑張れ、柴田!

  歌い終わると軽い挨拶をして、そのまま"ガールズパワー・恋するパワー"へ。メロンらしい、元気なパフォーマンスを堪能した後、アルバムからの新曲"眠らない夜"へ。3曲目にいきなりこの曲持ってくるか‥‥かなりしっとりした雰囲気で、しかも4人がほぼ均等に歌うパートがあって、それぞれの持ち味を堪能することができる、非常に興味深い曲でした。やっぱり大谷と斎藤は上手いよ。その上手さを改めて認識することができました。今日は終始、大谷のパフォーマンスの素晴らしさに目を奪われてましたね俺。ホント良かったよ、今日の大谷は。

  ここでメンバーそれぞれ自己紹介をして、そのままデビュー曲"甘いあなたの味"へ。大谷のセリフはCDよりも感情が込められていて、そして4人のボーカルパフォーマンスも3年前には考えられなかったような成長を見せて/聴かせてくれます。って前回も書きましたね。いやはや、本当にそうなんだってば。5月にはこのツアーのDVDが出るそうなんで、今回観れなかった人は是非そこで確認してくださいね。更にメロンが好きになること間違いなしですから。
  そのままロックな流れで"恋愛レストラン"へ。うん、やっぱライヴではこういう曲が映えるね。アルバムにはこういう色の曲は殆どなかったけど、今後もシングルのカップリングにはこういったロック色の強い曲をガンガン入れてって、「裏メロン」あるいは「悪メロン」サイドとして我々に提供し続けて欲しいもんです。そしてヒット曲"夏の夜はデインジャー!"でこの日最初のピークを迎えるのでした。最初シングルで聴いた時は‥‥正直、前2作(運命と連打)のインパクトが強かっただけに、弱いかなぁと感じていたんですが、こうやってライヴで聴くとそういうポイントを全然感じさせない、っつうかむしろ最初に聴いた時よりも更に良くなってますよね。これって曲云々よりも、彼女達のパフォーマンスが更に向上してるってことなんでしょうか‥‥きっとそうでしょうね、うん。

  ここで前半戦終了ってことで、2チームに別れてMC‥‥というか、ショートコントを。まっ、ネタばらしは止めときましょうね。きっとDVDにも入るだろうから、そこで改めてその寒さを体験してください(笑)。ま、カワイけりゃあ何やっても許されるけどね!

  最後のオチをそのまま次の曲のタイトルに繋げるという荒技から、そのまま"電話待っています"へ。結局さ、この曲ってライヴで聴くとメチャクチャかっけーわけですよ。迷曲とか散々書いてきたけど、要するに大好きってことです。うん、かっけー。そしてマイクスタンドが用意され、しっとり気味R&B"愛メラメラ 恋ユラユラ"でクールダウン。そこから一気に加速する"さぁ!恋人になろう"で第二のピークへ。うん、この位置にこれを持ってくるってのも、ある種正解かも。さすがに今回はホールなのでダイブする客はいなかったけど、今にも誰かがやりだしそうな雰囲気だけは十分ありましたね。そのくらい、尋常じゃないノリでしたよ。

  ミキティのソロコン同様、天上からスクリーンが降りてきて、VTR上映が始まりました。写真劇とでもいいましょうか‥‥要するに絵の動かないドラマで、そのまま次の曲への繋ぎに使ってるわけですね(何が何やらさっぱり判らないと思いますが、まだツアーも終わってないことですし、ネタばらしはしないことにします。こういうのは文で書くよりも、実際に観てもらうのが一番だと思うんで、おまえらDVD買ってください)。

  衣装替えの終わったメンバーがスクリーンの後ろに待機し、そのまま"告白記念日"へ。が、ここでハプニング。前回同様、またまた斎藤さんの衣装が‥‥ワンピースっぽい服の、肩の結んでるところがほどけて、下に着てた次の衣装が丸見えになってしまったという‥‥しかも腰のところまでワンピース、落ちてきてるのな(苦笑)。それに気を取られたのか、大谷は歌詞が飛んじゃうし‥‥ちょっとグダグダ気味。けど、昔の彼女達だったらきっと必至になってくるんだろうけど、今の彼女達からは余裕が感じられ、それすら笑い飛ばしてるのね(いや、笑ってる場合でもないんだが)。メンバー4人、目が合って笑ってるの、すっげー笑顔で。あの瞬間、ああ、やっぱりメロンはこのままもっと大きくなるな、大丈夫だな、と確信しました。まだまだ行くよ、こいつらは!
  エンディング近くで無事衣装が元に戻り、続いてアルバムから"ANNIVERSARY"へ。アルバム向きの曲かな?と思ってたけど、いやはや、これはライヴで表現して初めて完成する曲ですよ。つまり‥‥あのパフォーマンスが加わることで、更に曲の深みが増すという。4人の個性を生かした歌&バラバラの振り。うん、更に好きになったね、この曲。まったりムードで平和な空気が流れる中、いよいよ暴れモードへ‥‥強力スカナンバー"遠慮はなしよ!"はやっぱりライヴで暴れる為の1曲でした。これ、やっぱりライヴハウスだったら‥‥ちょっと怖いかも。しかもそのまま簡単なMCを挟んで、ロックモードで"Wa!かっちょEなッ!"へ。ちょっとPRINCEっぽい黒さを持ったファンキーなロックンロールなだけに、踊れるし暴れられる。更に一緒に歌えるもんだから、ホントに気持ちいい。何かだんだんライヴレポートっぽくなくなったきたけど、こんなの冷静に語れるかよ!(苦笑)
  そしていよいよエンディングに近づき、第三のピークとなる"This is 運命"へ‥‥カオスだね、カオス! もう名曲とかキラーチューンとか、そんな次元じゃないよこれは。大谷のパフォーマンスや、モニターに足をかけて歌う姿が一瞬、ヒムロックと重なったのね‥‥ああそうか、運命はメロンにおける "IMAGE DOWN" か "NO NEW YORK" なのかも‥‥そして今のメロンは、「BOφWY」から「JUST A HERO」へと移っていく間のBOφWYと何となく重なる‥‥っていうのは言い過ぎですか? とにかく、それくらい大谷がカッコよすぎ。あ、柴っちの「女の子ジャンプ」(梨華っちがよくやる、ジャンプする時に膝下を軽くハの字にするアクション)が絶妙にカワイかった。つうか今日の柴田、メチャクチャ輝いてた。っつうかカワイすぎ。

  ここで本編を終わりにしてもよかったんだろうけど、やはり最後はこの曲‥‥"香水"で一旦閉めるようです。ラップパートまで、柴田以外には殆ど照明が当たることがない、そんな曲をメロン記念日のソロライヴのエンディングに持ってくるのはどうか?と一瞬自問自答してみたけど‥‥陽が当たらないからこその直向きさ、一生懸命さが痛いほど伝わってきて、そうか、これこそがメロン記念日なんだよ、歌ってない他の3人(村田、斎藤、大谷)こそがこの曲の中で真の意味での主役なんだよ‥‥モーニング娘。の妹分としてデビューしたものの、松浦に追い越され、藤本に追い越され、姐さん分のモーニング娘。には自分達より遙かに年下の中学生が加入する始末。けど、彼女達は耐えに耐え、最終的にこの成功を手にしたわけですよ‥‥この3人のパフォーマンスこそが、メロン記念日を体現してるんですね。気づくのが遅すぎたよ、俺‥‥

  そんなメロンのパフォーマンスに心奪われているうちに、"香水"はしっとりと終了。メンバーは一旦ステージを後に。観客のメロンコールが暫く続き、当然のようにアンコールに戻ってくる4人。MCの後、やはり今回もアンコール1曲目は"スキップ!"から。4人が完全にユニゾンで歌うだけなんだけど、それ故の力強さをひしひしと感じました。つうか、やっぱりメロンはカッコイイしカワイイし無敵だった。判ってたことだけど、やっぱり無敵だったよ。つうか無敵すぎ、素敵すぎ。

  MCで、4年目のメロンは更に大暴れする、大きくなると宣言。またツアーやるよ!とも。そんな彼女達が一番最後の曲に選んだのが、アルバムでもラストを飾る名曲"ENDLESS YOUTH"。やっぱりこの曲で終わるのが正しいよ。モーニング娘。が "でっかい宇宙に愛がある" や "I WISH" を外に向けて歌うのに対し、この曲はどっちかっていうと内に向けて歌っているような感じ。彼女達が自分達の為に歌っている私的な曲を、同時に我々も共有するといった感じでしょうか? けど、全然「閉じた」感じではなくて‥‥より身近な存在なんですよね、やっぱりメロン記念日は。そこが「既にスーパーグループ」であるモーニング娘。と、「どんどんビッグになっていく、その階段を昇る途中」のメロン記念日との違いなんです。だから、今はこれでいいんだと思います。つうかさ‥‥楽しかったし、感動を分けて貰ったし、泣けたし、それで十分じゃない?

  約100分、全17曲。今回はカバー曲なし、更にオミットされた曲まであったわけですから、内容的にはかなり良かったと思います。勿論、前回も素晴らしかったですが、今回の方がより純度の高いメロン記念日といったところでしょうか? 今後、もっと新曲をリリースしていけば更に歌わなくなるようなB面曲、あるいはA面曲すらカットされるようになるんでしょうけど‥‥早くも夏ツアーが決まったようですね! スゲエな、マジで。5月にはこのツアーの模様を収めたDVDと、早くもリリースされる新曲が‥‥これらを引っ提げて、更に引き締まったメロン記念日を我々に見せつけるんでしょうね。いやぁ‥‥こうなったら、行けるとこまで行ってしまえ、メロン記念日!!

  今後はZepp Tokyo公演と大阪公演があります。しかも共にクラブギグですよ‥‥Zeppでの模様がDVDに収録されることになってるんですが‥‥行く方々、俺の分まで盛り上げてきてくれ! アホ程盛り上げてきてくれ!!

  1~2月に「メロン&ピーズ強化期間」って盛り上げてたけど、今の俺にとっては対照的ながらも、共に最強の存在ですわ。


[SETLIST]
00. メロン記念日のテーマ(OP S.E.)
01. 赤いフリージア
--MC--
02. ガールズパワー・恋するパワー
03. 眠らない夜
--MC--
04. 甘いあなたの味
05. 恋愛レストラン
06. 夏の夜はデインジャー!
--MC(斎藤&柴田/村田&大谷)--
07. 電話待っています
08. 愛メラメラ 恋ユラユラ
09. さぁ!恋人になろう
--VTR(ドラマ・告白記念日)--
10. 告白記念日
11. ANNIVERSARY
12. 遠慮はなしよ!
--MC--
13. Wa!かっちょEなッ!
14. This is 運命
15. 香水
--アンコール--
16. スキップ!
17. ENDLESS YOUTH



▼メロン記念日『1st Anniversary』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 03 20 09:46 午後 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/03/09

YO-KING presents「TODAY」@Zepp Tokyo(2003年3月8日)

  というわけで行ってきました、「お台場オヤジ祭」!(笑)YO-KING主催のイベントってことで、出演するバンドも彼に縁のある奴らばかり。アマチュア時代からの付き合いで、昨年までツアーメンバーであったTheピーズ(の、はるとシンイチロウ。もっともアビさんも含めて付き合いが古いわけだけど)、互いに友達少なそうな気がする奥田民生。そこに民生の事務所「Hit&Run」所属の新人バンド(とはいってもまだインディーズですが)detroit7がオープニングアクトとして出演。トータルとして約3時間半に渡る濃いロックンロールカーニバルでした。それでは、各バンドについて少しずつ感想を‥‥


◎detroit7

  左利きのギター兼ボーカルの女性、男性ベーシスト&ドラムによる3人組。今回初めてその名前を知ったのだけど、どうやら民生やPuffyが所属する「Hit&Run」のアーティストだそうで、現在はまだインディーズからマキシシングル1枚を出したのみ(以前アルバムを1枚出したけど、それは100枚限定だそうで現在入手困難)。いずれソニーからデビューするんでしょうね。実際、2月に行われた民生のクラブツアーや、先日のTEENAGE FANCLUB来日公演でもオープニングアクトを務めたそうですから。

  もうね、名前まんまの音楽性。デトロイト・ロック・シティ出身のガレージバンドを彷彿させる、ハイエナジーなガレージロック。歌詞が英語なもんだから、余計にカッコイイ。決して演奏は上手い方ではないけど、バンドとしてのグルーヴ・ノリは十分に伝わってきたし、かなり好印象(実際、帰りに物販売り場でCD買ってしまったし。で、ボーカルのnabanaさんと握手しました)。ボーカル&ギターのnabanaさんがかなり雰囲気モノの人で、一瞬LOVE PSYCHEDELICOのKUMIと間違えた程(いや、その物販でお会いするまで、てっきりデリコ・KUMIのサイドプロジェクトだと思ってたし)。

  爆走系ガレージバンドが国内外でもかなり人気を得ていますが、このバンドもそこに入れても全然問題なし(STROKES辺りに通ずるバンドだと思います)。ま、この日聴いたのが3曲だけで、しかもEPにも4曲しか入っていない点から、今後のバンドかなぁという気も。まだ確たる個性を確立しているとも思えないので、次の音源&ステージに期待。多分、今後も何度かお目にかかる機会がありそうな予感。


[SET LIST]
01. Inside
02. Beautiful Song
03. Ordinary Madness


◎Theピーズ

  約20分に及ぶdetroit7の演奏後、15分程度のセットチェンジを経て、いよいよ我らがピーズの登場。それまで結構余裕を持って観てたんだけど、はるやアビさんが出てきた瞬間、後ろからドッと押されて、気づけば結構前の方まで移動(いや、自分で柵くぐったりして移動したんだけど)。

  「今日は楽しむぞ~! 楽しくなれ~!」というはるのMCに続いて、アビさんと向かい合って"生きのばし"からスタート。この日は単独ツアー直前ってこともあり、新作メインの内容。バンドのグルーヴも前回観た時よりも更に良くなってるし、全ての新曲を把握した前と後とでは、こちらの感じ方も全然違って、終始安心して観られました。つうか最初っから最後まで歌いっぱなしの踊りっぱなし状態。アビさんのギター、相変わらず音デケー!

  2曲目でいきなり意外な"どこへも帰らない"が演奏され、ちょっとビックリ。続く"底なし"といい、ラストに披露された"とどめをハデにくれ"といい、新作以外の古い曲は全てアルバム「どこへも帰らない」からだったのが、ちょっと嬉しかったなぁ。一番気に入ってるアルバムなだけにね。けど、この日のライヴを観て実感したのは、別に今日は古い曲、やらなくてもよかったかなぁ、と。新曲だけで全然問題なかったし、むしろ古い曲で大盛り上がりだったのは、一部のコアなファンだけだったような気がしたし。新曲が結構浸透してたようだし、逆に知らない人にも十分にアピールしてたし。完全に「今を生きるバンド」として機能してるんだから、無謀ととられても新曲で通して欲しかったなぁ、と贅沢な感想を書いてみたりして。

  観る前から予想してた通り、YO-KINGが"ヒッピー"と"サイナラ"でアルバム同様ブルースハープで参加。もうね、倉持が出てきた瞬間の、アビさんの笑顔といったら。ホント嬉しそうな顔してギター弾くのね。何か観てるこっちまで嬉しくなっちゃったよ。ステージの隅っこで控えめにハープを吹いてた倉持の傍に行って、中央まで誘導するアビさん、何か微笑ましかった。うん、いいもの観たなって感じ。

  その後の"ゴーラン"、"グライダー"の流れは圧巻。初めて生"グライダー"を聴いたんだけど(「FACTORY」や「ライヴビート」では観たり聴いたりしてたけど)、やっぱりあのギターソロは圧巻。アビさん、弾きまくり。呆れるくらいに音デカいし。けど、やっぱりそこが凄いんだけど。いやーこれ観ちゃうとホント単独ツアーが待ち遠しくてたまらなくなるね。

  ここで終わるのかと思いきや、最後にもう1曲、"とどめをハデにくれ"をやるんだけど‥‥イントロのドラムからアビさんのギターに入るところで、アビさん気合い一発のジャンプをした時にギターからシールドが抜けちゃって、あら大変。はるのベースも入っちゃった後だったんだけど、すかさずはる「もう一丁!」とそのままドラムがイントロに戻って、アビさんが‥‥またシールド抜けてるし!(笑)結局、さすがのアビさんも苦笑い。けど、それがいい方向に影響して(?)、最後はものすげーハイテンションで終了。前回観た時もイベント出演だったけど、さすがに今回は身内ノリのイベントなだけに、終了後も皆満面の笑み。約40分程度の演奏だったけど、もう満腹ですハイ。


[SET LIST]
01. 生きのばし
02. どこへも帰らない
03. 底なし
04. ブリロー
05. 無力
06. ヒッピー(ハープ:YO-KING)
07. サイナラ(ハープ:YO-KING)
08. ゴーラン
09. グライダー
10. とどめをハデにくれ


◎奥田民生

  ピーズでいい汗かいて、個人的には燃え尽きた感がある中、ステージ上には大所帯なセットが。ああ、次は民生か‥‥思えば俺、ちゃんと民生のステージを観るのって'99年のフジロック以来かも。'01年のひたちなかでは、スクリーンで観たり遠くから聞こえてくる音を聴いてただけで、実際にステージを観てたわけじゃないしね。ここ数作のアルバムはかなり好きだし(いや、民生のアルバムで気に入らないアルバムなんてないわけで)、特に新作「E」は未だに愛聴してるしね。単独ツアーを終えた後だけに、どんな感じのライヴになるのか‥‥。

  以前との違いに驚いた点があって、パーカッションが加わってたことがちょっと驚き。彼が加わったことによって、リズムにより厚みが加わって、かなりいい感じでしたね(特に"鼻とフラワー"は良かった!)。

  やはりというか、新作メインのセットリストになってたんだけど、いきなり"月を超えろ"からスタートしたのには驚いた。いや、よく知ってる曲(何せ'99年観た時もやってたからね)からスタートして、ちょっと安心したんだけど。民生の声はいつ聴いても、ホント伸びがよくて張りがあって、絶対に外さないよね(音程のことじゃなくて)。それでいて、フッと力が抜けるような感じの超えになったり。このバランスが絶妙で。CDで聴いてるのもいいんだけど、やっぱりこの人はライヴの人なんだなぁと再認識。ギターソロも大袈裟なくらいに顔クシャクシャにして弾きまくり。こんなに顔クシャクシャにしてソロ弾きまくる人、ゲイリー・ムーアーかBBキングか民生か、ってくらいで(笑)、いやマジで。

  "ヘヘヘイ"でのほぼ全員参加のパーカッション、相変わらずヘヴィな"人間2"、渋過ぎるオヤジ節炸裂な"モナムール"、ベースの根岸さんによるデス・ベースが聴かせ所な"御免ライダー"と、全然飽きさせないし、逆にちょっと後ろに下がって余裕ブッこいて観ようと思ってた俺も、完全にノセられちまってるし。ピーズとは全然タイプの違うバンドだけど、全然アリ! 更に"まんをじして"、"哀愁の金曜日"、"ドースル?"とノリのいいロケンロー3連発で、約40分のステージは終了。1曲の中にジャムっぽいパートがあったりで、意外と長くやってるのかと思いきや、今日はピーズも民生も皆同じ持ち時間のよう。ま、俺にとって民生は、単独公演を無理してチケット取って行こう、っていうアーティストでもないので(勿論好きなんだけどね)、こういうイベントやフェスで観るのが殆どなんだろうけど、これからもこうやって素晴らしいライヴが観れたらいいな、と正直思います。とにかくピーズといい、民生といい、甲乙付け難いハイレベルのステージでした。


[SET LIST]
01. 月を超えろ
02. 鼻とフラワー
03. ヘヘヘイ
04. 人間2
05. モナムール
06. 御免ライダー
07. まんをじして
08. 哀愁の金曜日
09. ドースル?


◎YO-KING

  民生が終わった後、さすがに喉が渇いたので、フロアから外に出て、バーカウンターへ。その途中で、元ゴイステのボーカルに遭遇。ああ、ピーズ好きみたいなこと雑誌に書いてあったし、普通に客として観にきたのかな。ファンらしき子達に囲まれ、普通に笑顔で会話してました。

  演奏が始まる直前に再びフロアに戻り、結構後ろの方で観ることに。ま、数週間前に単独ツアー観たばかりだから、今日は余裕を持って拝見させていただくことにしましょう。

  倉持、グレートマエカワ、デュークアイプチの3人、相変わらずハイテンション。さすがにデカイ会場で観る(聴く)せいか、水戸の時と違って音のバランスもいいし、パフォーマンスからも余裕が感じられました。ツアーが終わって多少の余裕が出来たんでしょうね。"風に別れを"を演奏し終えた時に倉持が開口一番「今までで一番の出来!」と発言。確かに前回観た時よりも(そう、全てにおいて)良いと感じました。身内によるパーティーっていう肩の力が抜けた場での演奏ってのもあるのかな。とにかく、相変わらずいい歌をいい演奏で聴かせてくれます。

  3曲終えMCをした後に、「今日はここからスペシャルコーナー」と言って、アルバムにも参加して貰った民生に、その参加曲でギターを弾いてもらうことに。しっかりコーラスまで取ってました。"ダムの底"は真心時代の倉持同様、拓郎チックな譜割りを持った字余り歌詞のフォーキーな色合いを持つミディアムロック。民生がソロを弾くわけだけど、他人の曲、他人のステージなのに弾きまくり(笑)。続く"ずっと穴を掘り続けている"はかなりハイテンションなアッパーチューン。倉持のハープソロに続いて民生のソロといった感じで、聴いてるこっちもかなりいい感じで踊ってました。そして仕事を終えると、他人行儀な挨拶をしてステージを去る民生。すかさず倉持も「レコーディングよりも上手くなってました(笑)」と一言。場の空気がそうさせたんだろうね、きっと。

  後半戦は、単独ツアーの縮小版といった流れ。相変わらずいい演奏にいい歌。そして客も大入りなもんで、"EVERYBODY NEEDS SOMEBODY NOW"でのコール&レスポンスも前回以上でした。YO-KINGのステージも約40分で終了。おお、みんな同じ配分なのか? 当然主催者でありトリであるYO-KINGに対するアンコールが求められるわけだけど‥‥


[SET LIST]
01. DREAM IS OVER
02. FOREVER YOUNG
03. 風に別れを
04. ダムの底(Gt & Cho:民生)
05. ずっと穴を掘り続けている(Gt & Cho:民生)
06. Hey!みんな元気かい?
07. EVERYBODY NEEDS SOMEBODY NOW
08. LIFE


◎セッション

  アンコールを求める拍手の中、ステージ上のセッティングがまた変わってます。ドラムセットが別のものに変えられ、ベースはどう見てもはるのベースだし、なにやら民生のギターもまた用意されてるし、更にステージ前方にはマイクスタンドが3本も用意されている。これはもしや‥‥。

  アンコールに応えて登場したのは、倉持、民生、はる、シンイチロウの4人。昨年までのYO-KINGバンドに民生が加わる形、というよりも、真心ブラザーズ、ユニコーン、ピーズ、KENZI & THE TRIPS(笑。あるいはPOGOでもpillowsでも可)といった、'80年代後半に登場したバンドのメンバーによる大セッション大会がスタートするのでした。「あっという間に終わっちゃうから、みんな集中して聴いてよ」と倉持。左からはる、倉持、民生という並びで、後ろにシンちゃん。まずは民生がボーカルで、聴き覚えのあるロックンロール・クラシックナンバーを‥‥けどタイトルが思い出せない。サビで「Help Yourself~」とか歌ってた気がするんだけど、そんなタイトルの曲あったっけ? 曲だけは多分、誰もが聴いたことのある曲なんだけどねぇ(何てことはない、BEATLESもカバーしてた"Bad Boy"でした。「Help Yourself」じゃなくて「Behave Yourself」の聞き間違いね)。やっぱりこういうシンプルな曲にはるのベースって合ってるよ。倉持、民生両者が地味ながらもオーラを持った人間なんで、さすがにはるは控え目。で、次の曲は倉持がボーカル。これも誰もが知ってるような曲なんだけど、全然曲名が判らない(これも後で"Rip It Up"と判明。嗚呼なるほど!)。ま、判らないからってノれないわけじゃないけどね。そして3曲目がはるで、これはさすがに知ってた、"Hippy Hippy Shake"でした。原曲のキーのままなんだけど、はるがかなり辛そうで、がなるように歌ってました、いや叫んでました。ここで終わると思いきや、最後の最後で真心ブラザーズとしてのラストシングル、そしてはるもシンちゃんも参加してた"人間はもう終わりだ"を披露。これはちょっと嬉しかったかも。俺も好きな曲なんで、一緒になって歌う。いや~やっぱこのメンツの中では民生って浮いてるね。倉持・はる・シンちゃんって組み合わせは全然違和感ないけどさ(ま、真心末期からのメンツだしね)。やっぱり最後ってこともあって、それぞれのバンドのファンも普通に盛り上がって、約3時間半に及ぶイベントは終了したのでした。

  個人的にはこの日、赤坂ブリッツで行われていたTEENAGE FANCLUBに行こうか、こっちに行こうかで悩んでたんですが、たまたまチケットを譲ってくださる方が現れて、迷わずこっちを選んだわけですが、こっち選んで大正解でしたね。最近、YO-KING、pillowsといった「オヤジ共によるロケンロー」ばかりを追ってるような気がするのですが(そしてそれらに惹かれてる俺がいるわけですが)、ある種そのシーンの(ってそんなシーンはないわけだが)表舞台にいる民生とYO-KING、そして今その表舞台で大ブレイクしようとしている復活ピーズという3バンドが同じ条件で共演し、最後にはセッションを繰り広げるという、かなり貴重なステージを観ることができたわけですからね。最近、イベントものを観に行く機会が増えてますが、やっぱり一度にいろんなバンドを観れるのは楽しいし(中にはつまらないバンドもいますが)お得だし、何よりいろんな出会いがあるのがいいですね。まぁ今回はメイン3バンドは普段から聴いてるメンツだったんですが、そんな中detroit7というニューカマーと出逢うことができたし。これは結構な収穫だったと思います。

  果たしてまたこういうイベントを、倉持が「自分が楽しむため」にやるかどうかは不明ですが、是非こういう感じでやって欲しいと思います。あ、次回は桜井の新ユニットも加えてね(笑)。


[SET LIST]
01. Bad Boy(民生Vo.)
02. Rip It Up(倉持Vo.)
03. Hippy Hippy Shake(はるVo.)
04. 人間はもう終わりだ(倉持Vo.)



▼真心ブラザーズ『夢の日々~SERIOUS AND JOY~』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 03 09 01:17 午後 [2003年のライブ, detroit7, O.P.KING, YO-KING, ピーズ, The, 奥田民生] | 固定リンク

2003/02/25

the pillows "Thank you, my twilight" Tour@赤坂BLITZ(2003年2月23日)

  昨年リリースされた大傑作「Thank you, my twilight」で初めて触れたpillowsの音のノックアウトされた俺。当然ライヴも今回が初めて。一体どんな感じでステージが進んでいくのか‥‥全く想像がつかないだけに、それだけ期待が高くなり、当日に至りました。

  とにかくこのバンド、客層が全く掴めないんですよね。普通のオサレさんからロキノン系ライヴにいそうな人、高校生っぽい若い子達(これが多くてビックリ!)、そしてカップル‥‥なるほど、一筋縄ではいかない感じですな、こりゃ。

  俺は会場のど真ん中辺りを陣取り、全体を見渡す感じでライヴに臨みました。ほぼ定刻にいきなり暗転、S.E.が急に大きくなり、そしてメンバーがステージ袖から登場。特に挨拶もなく、いきなり新作トップの"RAIN BRAIN"からスタート。とにかく音圧にやられました。ドラムのシンイチロウは昨年末、ピーズのライヴでその腕前を体験してるのですが、今日はあの日とは全然違う、一音一音がバカデカくて重い、もの凄い迫力。サポートのベースにしろギターの二人にしろ、迫力がダイレクトに伝わってくる演奏で、後ろでゆっくり観るはずの俺も、結局その音や演奏にのせられ、見事に踊りまくってしまったのでした。そのままアルバム同様"Biscuit Hammer"へと流れ、軽いMCを挟んだ後また新作から"My Beautiful Sun (Irene)"、"Come on, ghost"。ほぼアルバムと同じような構成で流れていきました。もう、この大傑作をライヴで聴きたいと思っていた身としては有り難い限り。しかもメチャクチャカッコイイし。さすが10年以上も活動してるだけあって、貫禄を感じさせつつも、ベテランにありがちな「余裕」や「守り」の姿勢は一切感じさせず、むしろひたすら「攻め」の一本調子。そしてMCでの毒づき。人それぞれ好き嫌いがハッキリしそうなキャラクターではあるけど、とりあえず俺は支持。けど、俺は「COUNTDOWN TV」の上位に入ってるような連中とマジでやり合って欲しいと思うんだけどね。

  予想通り、新作を中心としたセットリストながらも、要所要所に代表曲を取り混ぜる構成。Bサイド集「Another morning, Another pillows」の曲が思ったよりも少なかったのは、ちょっと意外。ツアー最終日ってこともあって、最初の頃と比べると若干セットリストに変化があったのかな? その証拠に、ツアー中に出来上がったという新曲を2曲("Moon Margaret"と"Terminal Heaven's Rock"とアナウンスしてました)も演奏してたし。新作の流れにある作風で、最近の彼等を気に入ってる人は間違いなく満足するであろうアッパーなナンバーでした。俺は特に後者の方が好みでしたね。

  「俺の心のヒットチャート、第一位。THE BLEEDERS、"Kim Deal"!」というさわおクンのMCに続いて演奏された、まんまその通りのタイトル"Kim Deal"はこの日初めて聴いた曲だったんだけど、別に知らない曲でもメチャクチャ楽しめましたよ。俺、ライヴ前に新作とBサイド集意外には、オリジナルアルバムを数枚聴いたのみで、特に古めの曲って全然チェックしてなかったんだけど、新作同様のノリとテンションで演奏されたこともあって、違和感無く楽しめました。

  後半、スロウな曲で聴かせに入ったり、「ずっとロックバンドをやり続ける」という宣言の後に名曲"Thank you, my twilight"で泣かせたり、スロウな曲でも彼等なりの「攻め」の姿勢は一貫してました。特にこの曲は感動的でしたね(理由はまた後で書きますが)。

  本編ラストはアッパー系3連発で終了。新作同様、アルバム1曲目から始まり、アルバムラストの曲で終了するという構成はさすがというか。この時点で20曲近く演奏してたんですね。後でセットリスト見て驚きましたよ。

  本編が終わると、一旦客電が点いちゃうのね。しかも音楽まで流れ出して、完全に終わりムード。しかし、ファンは慣れっこらしく、それにも構わずにアンコールを求める拍手を続けるわけです。

  そしてアンコールに戻ってきたメンバー。「今日は最後だ。この世の果てまで連れてってやるぜ」との言葉通り、前作「Smile」から"この世の果てまで"を披露。初めて「Smile」を聴いた時に、一番最初に耳に残ったのがこの曲だっただけに、これは聴けて嬉しかったなぁ。それにしてもこのバンド、あれだけ滅茶苦茶なテンションで本編を終えた後にも関わらず、全然トーンダウンしてないのな。さわおクンの声量も全然落ちないし、尚かつ疲れを感じさせないし(他のメンバーがアンコールで着替えてきた中、唯一彼だけが終始同じポロシャツで通してました)。年間、滅茶苦茶な数のツアーをこなすバンドというわけではないけど、この辺はさすがに10年以上に渡る経験による賜物なのでしょう。いやはや、恐れ入りました!

  そしてもう1曲、最後に"RUNNERS HIGH"をハイテンションでプレイして、次のツアーで会おうという言葉を残して、バンドはステージを降りました。もう、大満足。想像以上のバンドでした。これはクセになりますよマジ!

  メンバーがステージを降りた後、客電が点き、"Thank you, my twilight"が流れ出しました。俺はもう終わりだと思って、我慢してたトイレに駆け込みました。トイレから出た後、外に出ようとすると、フロアから"Thank you, my twilight"をオーディエンスが大合唱する声が聞こえてきました‥‥おお、何だこりゃ!?と思って再びフロアに戻ると、客の8割近くがまだ残っていて、会場に流れる"Thank you, my twilight"を一緒に歌っているのです。ここで「もしかしたら‥‥」と思って、俺は一番後ろに行ってその様子を見守ってました。客層が全く掴めないと言ってた俺ですが、この様子を見て、客層云々じゃなくて、みんなこのバンドが心の底から好きなんだな、それで十分なんだ、と実感しました。もうね、この時点で今年度優秀ライヴの1本に決定。バンドが演奏した"Thank you, my twilight"も感動的だったけど、ここに残った客が歌った"Thank you, my twilight"はもっと感動的でしたよ(唯一、CDが音飛びしたことを除いて‥‥苦笑)。

  "Thank you, my twilight"が完全に終わると、三度バンドがステージに戻ってきました! やっぱり。真っ先にさわおクンが走って登場。まだまだあのテンションのまま。そんな中、最後の最後に演奏されたのは、pillowsに疎い俺でも知っていた名曲中の名曲、"HYBRID RAINBOW"でした。イントロを聴いた瞬間、鳥肌が立って本気で泣きそうになったよ‥‥ある人がこの曲を「RADIOHEADにおける "Creep" のような曲」と呼んでいたけど、それも頷ける程の名曲(勿論、異論を唱えるファンも多いとは思いますが、俺はその意見にとても共感できました、ということで)。結局、バンドのテンションも客のテンションも、この日一番を記録したんじゃないでしょうか‥‥一番後ろから全体を見渡したせいか、余計にそう感じました。俺はもう、踊るとか歌うとかそういう次元じゃなくて、ただ立ち尽くしてその光景に鳥肌立てて、目頭熱くするのみ。

  ‥‥カッコイイ。この一言が全てですよ。

  結局、100分近くに及ぶ、「今のpillows」を十分にアピールした素晴らしいステージだったと思います。勿論、初めて彼等のライヴを観た人間の感想なので、何度も彼等のライヴに足を運んでいるハードコアなファンからすれば「フン、何言ってんのさ!?」と思うかもしれませんが、あの日あの時感じた気持ちには嘘偽り、全くないです。「最高だった」、と。そして「また観たい」と、次の瞬間考えたのも事実。間違いなく、また観に行きますよ、pillows。

  もし、まだ彼等の音に接したことのない人、そしてライヴに行くのを躊躇してる人がいたら、悪いことは言いません。騙されたと思って、CD買うかライヴに行ってみてください。その辺のメロコアもどきが束になっても敵わない程のパワーを持ったオヤジ達ですから。

  ‥‥つうか俺、今年に入ってからオヤジバンドしか観てないような気が‥‥まぁいいか。2003年は「オヤジのロケンロー」がテーマってことでひとつ。


[SETLIST]
01. RAIN BRAIN
02. Biscuit Hammer
03. My Beautiful Sun (Irene)
04. Come on, ghost
05. I think I can
06. Moon Margaret(新曲)
07. Ride on shooting star
08. She is perfect
09. Winona
10. Kim Deal
11. バビロン 天使の詩
12. RUSH
13. Terminal Heaven's Rock(新曲)
14. ROBOTMAN
15. 白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター
16. Subhuman
17. Thank you, my twilight
18. Ritalin 202
19. WAITING AT THE BUSSTOP
20. Rookie Jet
 [ENCORE-1]
21. この世の果てまで
22. RUNNERS HIGH
 [ENCORE-2]
23. HYBRID RAINBOW



▼the pillows『Thank you, my twilight』
(amazon:国内盤CD / MP3

投稿: 2003 02 25 12:00 午前 [2003年のライブ, pillows, the] | 固定リンク

2003/02/24

HANOI ROCKS JAPAN TOUR 2003@東京厚生年金会館(2003年2月22日)

昨年はただでさえ「HANOI ROCKS再生」に浮かれモードだったのに、夏のサマソニでの来日(そして初の生ハノイ!)に続いて新作のリリース、そして待望の単独来日公演。こう立て続けに活動されると「‥‥大丈夫?」と逆に心配してしまうのは、老婆心からなんでしょうか? とにかく‥‥Welcome back, HANOI fuckin ROCKS!ってことでひとつ。

それにしても今回のツアー。座席有りのホール公演が多いってのはどういうことなんでしょうか? 確かに過去のハノイはそういう会場でライヴを行ってきたけど、それだってあの時代('80年代前半)にはブリッツとかゼップみたいなホールクラスのライヴハウスがなかったからやってただけなのに。それともサマソニでのあの乱舞振り(ハノイ側も、そして客側も)を見てしまったプロモーターが躊躇した結果だったのでしょうか? まぁ何にせよ、東京公演は見事ソールドアウト、他地方も軒並み客足好調らしいんでよかったよかった(何せあの名古屋でもかなり埋まってたって話なので、本当に今回のツアー、客が入ってるんでしょうね)。

けどさ、16時半開場、17時開演ってのはどうなのよ? 今時ウ○ーでもそんなブッキングしないんじゃないの!? まぁ会場側の規制とか移動に充てる為なのかもしれないけど(実際、翌日には名古屋公演が組まれているし)。2時間やったとしても、終演が19時‥‥もう1本ライヴが観れるよ!

さてさて‥‥そんな感じで、ほぼ定刻スタートだったこの日のライヴ。俺は2階席4列目、ステージ向かって左側という位置からの参加でした。厚生年金会館の2階は意外と観やすいってことは、昨年秋に同会場で体験したあややのライヴで実証済みなので、特に問題なかったです。けど‥‥この手のロックンロールの場合、やっぱり席があるとノリ難いね。あと、上から見下ろすと、ちょっと変な感じ。妙に冷静に観てたもんね、終始。

会場が暗転すると、メンバーがひとり、またひとりと登場。ドラムのラク(グッドルッキンなナイスガイ)がS.E.に合わせてバイオリンを弾く真似をしてみせて、客を沸かせる。んで、マイケル・モンローを除く5人(今回のツアーにはサポートでキーボーディストが参加)でインスト曲を演奏。ちょっとジャムセッション風。オープニングにインスト曲やるなら、"Pipeline" とかやれば尚良かったのに‥‥

短いインストが終わると、そのままアルバム以上の勢いで"Obscured"に突入。するとマイケルがステージ袖から登場。もうね、存在自体が別格。衣装のせいもあるけど、オーラからしてもう違う。あんな綺麗な顔してイギー・ポップみたいな動きなんだもん。ホント自虐的過ぎ。

それにしても‥‥この日の音はかなり悪かったように思います。全体的に音量抑え気味だし、ちょっと一枚膜を通したようなサウンド。更にマイクの音量が小さくて、マイケルいちいち指示しまくり。で、しまいにゃそのマイクを床に叩きつけて、「Fuck!」の連発。マイクスタンドをそこらじゅうに投げまくったり(しまいにゃスタンドがひん曲がってたもん/汗)、ペットボトルをぶちまけたり、空ボトルをベースのティンパに向かって蹴ったり、調子の悪いマイクで自分の頭をゴンゴン叩いたり‥‥これはライヴを通して終始そうだったんだけど、とにかくマイケルのご機嫌がよくなかったようですね。歌っててもがなるような感じで、いちいち歌詞に「Fuck」をつけまくって、わざと品を悪くしてる感じ。妙な緊張感があったね。

けどさ‥‥俺、そういう状況でさえも笑顔で楽しんでたのよ。それは2階席から見下ろしてたってのもあるんだけど‥‥特にドキドキ・ハラハラはしなかったなぁ。これが中高生の頃だったら「いつ終わっちゃうんだろう!?」って心配で仕方なかったんだろうけど、別に今なら「途中で終わったなら終わったで、そういうライヴを体験したって自慢しよう」くらいの気持ちで挑めるんだけどね。ほら俺、ガンズの初来日、40分で終わったやつ、この身を持って体験してるからさ(苦笑)。

そんな感じだったけど、そこは百戦錬磨のプロ。某アクセルさんと違って、最後までやり通しましたね。拍子抜けした、って人もいるかもしれないけど、いくら機嫌が悪くても、それを客に向けたりしないし(あくまで怒りの矛先はスタッフであり、自分自身であったよう)、MCで「今日の俺は最低だったけど、君達は最高のオーディエンスだったよ、ホントゴメンね」って言ってたしね。

とにかく、サウンド全体のバランスの悪さやマイクの問題は後半まで続きました。しかしながら、そういった緊迫した状況にも関わらず、ステージ上にはひとりマイペースな男がいました。そう、アンディ・マッコイです。足を怪我して引きずっているにも関わらず、結構右へ左へ動いてくれたり、変なポーズ(右手を宙に挙げるポーズ)を取ったり、かなりの頻度でマイケルと同じマイクでコーラス取ったり、そのマイケルの顔を覗き込むようにギター弾いたり。この日のマイケルが「存在自体が刃物」だとしたら、アンディは「存在自体が異空間」‥‥全然例えになってないし。とにかくまぁ、この硬軟のバランスが今の「再生HANOI ROCKS」を象徴してるようでした。

セットリストを見れば判るように、今回のライヴは新作中心の内容でした。もっと過去の曲を聴きたかったという人もいるでしょう(俺も含めて)が、それは既に昨年散々やったわけですよね(その一環でサマソニにも来たわけだし)。当然、バンドとしては「今」を提示してきてるわけですよ。ただの懐メロバンドの集金ツアーじゃないんですよ、某大物バンドみたいに(と、毒を吐いてみる)。

だからというわけではないけど、ライヴが終わって時計を見てみると、終わったのが18時25分‥‥実質90分にも満たない内容だったのです。が、実際にはもっと長かったように感じられたんですよね。それってやっぱり、あのヒンヤリした緊張感と、終始ハイパーアクティヴだったマイケル、怪しい空気を醸し出していたアンディ、そして新作と代表曲が半々で演奏されたセットリストが、それぞれに濃厚さを持っていたということになるんでしょうか。短いとは感じなかったし(もっと観たかったとは思ったけど)、アンディの足の具合を考えると、あれくらいの時間が丁度いいのかなぁ、と。確かにエアロやKISS、ストーンズクラスは2時間以上にも渡るグレイテストヒッツ・ライヴをやってくれるけど、それをハノイに求めてしまうのはどうなんだろう‥‥確かに伝説のバンドではあるんだけど、ハノイが世界的に大ヒットしたなんて過去、一度もなかったわけだし。実態のない伝説のバンドだったわけだよね。それがやっと正体を現した、と。俺としては、まだ続きがあると信じたいし、あとはこのバンドがどこまで悪あがきしながら生き長らえてくれるか‥‥それがカッコ良かろうが悪かろうが‥‥そこからだと思いますよ。

けど、次観る時は、座席のない、スタンディングの会場で暴れたいですね。終わった後、妙に体力が有り余ってて、それを酒に向けたのは我ながらどうかと思ったけど、今度来た時はNKホールでオールスタンディングとかね。あるいはゼップで何日間もやるとか。旧ファンにとっては体力的にちとキツイかもしれないけど、バンドがそれを求めてると思うんで。

あ、今回演奏された過去の代表曲で、前回演奏されなかった"Until I Get You"や"Boulevard Of Broken Dreams"、"Underwater World"が聴けたのは嬉しかったです。こうやって見ると、前作にあたる「TWO STEPS FROM THE MOVE」からの曲が多いのね。そして新作が、ある意味その延長線上にある作風だったことも、これで何となく頷けました。

そして、最後の最後に演奏された"In My Darkest Moment"が既に旧曲と同じような名曲の域に達していたことに、正直感動すらおぼえました。今後、この曲が今のハノイにとって、デヴィッド・ボウイにおける "All Young The Dudes" のような存在になることを切に願います。いい曲だとは思ってたけど、あんな名曲だとは思いもしなかった。

‥‥って書いてて気づいたんだけど、別に関東は厚生年金会館だけじゃなかったんだよね。チッタ公演もあるし、追加でブリッツ公演も決まったし。単純に自分が休日しかライヴに行けないんで、たまたま選んだのが厚生年金だったと‥‥だったら次からはマジでそっちを選ぼう。

ま、サマソニでスタンディングを体験し、今回は座席有りの会場で冷静に全体を見渡せたし、ある意味贅沢な楽しみ方をすることができたので、それはそれで良かったのかも。というわけで、これからハノイを観る人はその辺を注意しつつ、思う存分暴れてきてください。そしてあなたにとって「一生忘れられないライヴ」にしてきてくださいね。そうなるだけの内容だと思うので、ハノイのライヴってのは‥‥


HANOI ROCKS @ KOUSEI NENKIN HALL. 2/22/2003
01. Intro (Jam) ~ Obscured
02. Delirious
03. Malibu Beach Nightmare
04. Whatcha Want
05. A Day Late, A Dollar Short
06. I Can't Get It
07. Underwater World
08. Cheyenne ~ Don't You Ever Leave
09. Boulevard Of Broken Dreams
10. People Like Me
11. Gypsy Boots
12. Until I Get You
13. Lucky
14. Highschool
15. Tragedy
 [ENCORE-1]
16. Motorvatin'
17. Up Around The Bend
 [ENCORE-2]
18. In My Darkest Moment



▼HANOI ROCKS『TWELVE SHOTS ON THE ROCKS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2003 02 24 04:09 午前 [2003年のライブ, Hanoi Rocks] | 固定リンク

2003/02/21

YO-KING "LOVE & ROCK'N'ROLL" ツアー@茨城・水戸ライトハウス(2003年2月20日)

  YO-KINGはおろか真心ブラザーズ時代すらライヴを観てない俺。勿論、真心時代からCDはそこそこ聴いてきてはいたんだけど、昨年後半にYO-KINGの「愛とロックンロール」を買いまして。それは間違いなく、Theピーズのはるがベースで参加していたってのが大きいのですが、残念ながら既にはるとシンイチロウ(the pillows)はピーズの活動が活発になった為、ツアーから離脱しています。代わりに加入したのが、フラカンのグレートマエカワと、元チェンバロの平尾ユウスケ。一体「愛とロックンロール」ではるやシンちゃんがプレイしたフレーズをどう表現するのか。その辺も期待しながら、今回のライヴに挑みました。

  今回のライヴには前座が付きました。double faceという3ピースバンド。水戸出身のバンドで、現在は東京に移って活動中とのこと。3曲、約20分の演奏でしたが‥‥ファンに怒られそうですが、ちょっと初期のくるりを彷彿させるバンドでしたね。悪くはないんだけど、この程度のバンドなら掃いて捨てる程いるわけで‥‥厳しいこと書いて申し訳ないんですが、全然興味沸きませんでした。それに、途中でベースとギターのチューニングが微妙にずれて、しかもボーカル&ギターの人の歌、ピッチがずれてて聴いてて気持ち悪かったし。まぁまだこれからのバンドでしょうから、このまま経験積んで頑張って欲しいものです。

  その後20分間セットチェンジ。会場内に流れていたのがボブ・ディランの先日出た「ROLLING THUNDER REVUE」ライヴ盤。ずっと聴き入っていると、会場暗転。ストーンズがカバーしたことでも知られる"Harlem Shuffle"の原曲が流れ始め、それに合わせてメンバー登場。俺はこの日、後方の扉近く、ほぼ最後列を陣取って、壁にもたれて観戦してました。そんな位置でもステージまで数メートル程度だから、全然遠くないし。キャパ300人程度のハコだし、まぁほぼ満員状態だけどかなり余裕を持って最後まで観ることができましたよ。

  選曲は「愛とロックンロール」収録曲を中心に、時々真心時代のソロ作「DEFROSTER ROCK」からや、4月リリース予定の新作「IT'S MY ROCK'N'ROLL」収録予定の新曲も披露。新曲も過去の楽曲と違和感無く馴染んでました(当たり前か)。

  とにかくYO-KING、終始笑顔。楽しくて楽しくて仕方ないって感じ。貫禄とかオーラとか、そんなのが全然感じられない、逆に若々しい新人バンドみたいだった。更にリズム隊がはるやシンちゃんよりもクセが強い面々なもんだから、余計なんだろうね。ビジュアル的にもグレートがああだし、平尾(YO-KINGバンドでは改名して「デューク・アイプチ」と名乗っているそうな/笑)もアフロだしねぇ‥‥で、グレートはとにかく動く。プレイも派手だし、動きも派手、そしてフレーズもはる以上に動き回って派手。はるがポール・マッカートニーだとしたら、グレートマエカワはレッチリのフリーとでも例えましょうか。とにかくそんなイメージ。はる&シンちゃん在籍時は「FACTORY」出演時のビデオを観てるからそれと比較してるんだけど‥‥はる&シンちゃん時代を「クールなロックバンド」だとしたら、今は「バカバカしいまでのロケンローバンド」といった感じですかね‥‥判ってもらえますでしょうか?

  YO-KINGって結局、ただのロックバカ、いや、ロックオタクなんだろうね、いい意味で。だから曲の途中でジャムパートを沢山入れたり、そこで"MANNISH BOY"のカバーをやっちゃたりとか。MCで「今日がツアー19公演目」という話題になったら、急に「19回目の神経衰弱」(ストーンズの曲名)とか言い出すし。真心時代の "拝啓、ジョン・レノン" にしろさ‥‥好きで好きで堪らないんだろうね。それがこれでもか!?ってくらいに伝わってくるライヴだった。

  特に圧巻だったのが、アンコール前のラスト4曲。アルバム「愛とロックンロール」でも後半最大のハイライトといえる"MUSIC"での中盤のジャムパートの壮絶さ。KinKi Kidsに提供した楽曲のセルフカバーとなる"Hey!みんな元気かい?"での、会場を包み込むポジティブさ。コール&レスポンスが最高に素晴らしかった(この日の水戸ライトハウスのお客、最高!)"EVERYBODY NEEDS SOMEBODY NOW"、そして今のYO-KINGのテーマソングといえるシングル曲"LIFE"。フロア後方で腕組みしてステージ眺めてた俺でさえも、最後には一緒に歌い踊ってたもんな。きっちり届きましたよ、王様。

  アンコールは次作「IT'S MY ROCK'N'ROLL」からの曲(タイトル不明)からスタート。マイナーコードの、とにかく勢いのあるカッコイイ曲。この日聴いた新曲から察するに、次作は「愛とロックンロール」の延長線上にあるんだけど、歌詞が更に濃くなってるように感じました。「愛とロックンロール」が独白的な内容が多かったのに対し、新作はもっと対外的な内容になってるのかな、とか勝手に想像してしまいました。実際、昨年からのツアーを通して、また歌の力強さを信じることができた、とかそんなこと言ってたし。真心時代から数えても初上陸となる水戸の地でここまで受け入れられた事実。これが全てですよね。多分、俺と同じようにそれまで殆ど彼に興味のなかった人、たまたまライヴハウスに足を運んだ人、そういった人達の心を動かす、本当にシンプルな言葉で綴られた、シンプルなロックンロール。けど、だからこそ説得力があるんだよね。ピーズにしろYO-KINGにしろ、30代中盤を過ぎた大人達が作り出すロックンロールがリアルに響くんだよね、今の俺には。

  最後にもう1曲ってことで、「愛とロックンロール」から"BEHIND"を、何度もエンディングを引っ張って延々プレイ。終わるのが名残惜しそう。終いにはギターをローディーに弾かせて、自分はマイク持ってピョンピョン飛びまくり、ステージ前方の客と握手やタッチをしまくり。最後にはカッコよくジャンプしてキメて終了。

  ‥‥のはずだったんだよね、YO-KINGにとっては。ところがデュークこと平尾が、終了と同時にカウントを始めると‥‥「どか~んと一発、やってみよ~およ~♪」ギターを持ったローディー、そしてグレートマエカワと平尾が一緒に歌い出す‥‥そう、真心ブラザーズの"どか~ん"ですよ! たじろぐYO-KING。一瞬、何が起きたのか理解できなかったようで、それを理解できた瞬間に「俺は何も聞いてないぞ~」と苦笑い。ローディー、グレートと平尾で示し合わせてドッキリさせたようです。で、結局ヤケになって勢いに任せて歌うYO-KING。観てるこっちはまさか真心の、しかも初期の代表曲であるこの曲をこのメンツで聴けるとは思ってもみなかったので、大興奮。つうか、真心の曲やってるとか聞いてなかったので、ホントに驚いた。YO-KINGは終始「騙された~」と叫んでました(笑)。で、ワンコーラス演奏して、無事終了。約2時間に及ぶYO-KINGのライヴは無事21時40分頃に終了したのでした。

  最後には素晴らしいサプライズもあり、もう大満足。勿論、それがなくても全然問題ないくらいに満足しまくりだったんだけど。ピーズのそれとは違うけど、とにかくポジティブ。そして肯定することを歌う大人のロックンロール。何もロックは10代、20代だけのものじゃない。30代の俺達が聴くに相応しいロックだってあっていいはず。彼の新曲に"大人だから夢を見る"という曲があるんだけど、「大人になったからこそ、夢を見ようぜ!」と叫ぶYO-KINGの笑顔が印象的でした。

  数週間前になって急に行くの決めたライヴだったけど、ホント行ってよかった。今週は1週間に4本もライヴがあるんだけど、こんなに素晴らしいライヴが観れるなら、全然苦にならないし、むしろ7日毎日でも観たいね。次のアルバムが出たら、是非またツアーに行きたいと思います。水戸や千葉ルックみたいな小さくて狭い小屋でまた観たいなぁ。勿論、都内の大型ライヴハウスでもいいんだけどね。


[SETLIST]
01. DREAM IS OVER
02. FOREVER YOUNG
03. I WANT YOU(新曲)
04. 風に別れを
 [MC]
05. 生まれてきた意味 ~ MANNISH BOY
06. あたたかい僕の部屋
07. 意思
 [MC]
08. 大人だから夢を見る(新曲)
09. きれいな水
10. カプセル
 [MC]
11. MUSIC
12. Hey!みんな元気かい?
13. EVERYBODY NEEDS SOMEBODY NOW
14. LIFE
 [ENCORE]
15. 生ゴミROCK(新曲)
16. BEHIND
17. どか~ん



▼YO-KING『愛とロックンロール』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 02 21 01:04 午後 [2003年のライブ, YO-KING] | 固定リンク

2003/02/17

藤本美貴 ファーストライブツアー2003春 ~MIKI①~@赤坂BLITZ(2003年2月16日 昼公演)

  年が明けていきなり発表されたミキティの「娘。」編入。そんな中、新曲発表に続いてファーストソロツアーが開始。しかもアルバムまだ出てないし。大阪、名古屋と関東圏外からスタートした今回のツアー、いよいよ東京上陸。一体どんなステージになるのか‥‥今のミキティの勢いを正月ハロコン、そして新曲"ブギートレイン'03"から感じていただけに、数日前から非常に楽しみでした。

  整理番号が過去最高に悪かったものの、それでも何とか最前ブロックに潜り込み、会場が暗転したと同時に更に前方に移動。結果、ステージまで2~3メートルという距離まで近づくことに成功。位置的にはステージ向かってかなり左寄りでしたが、昨年観たあややの春コンも位置的にはこれくらいだったかなって気が。

  鉄道(しかも機関車)が走り出すS.E.と共に、あのブラスの音色が‥‥ってことで、2/26にリリースされるアルバム同様、ライヴ1曲目は新曲"ブギートレイン'03"。ハロコン同様、キッズが4~5人と、更にバックダンサーの女性がふたり加わり、かなり豪華なステージ(この女性ダンサーズはほぼ全般に渡って出演してました)。ミキティの声もかなり調子良さそう。テレビでは時々「あれっ!?」と感じる瞬間があったものの、今日はCDに近い、かなり力強いミキティが終始観ることができました。「あたし、ミキティ。文句ある!?」みたいな、そんなふてぶてしさ。それが得してるのか損してるのかは別として。

  軽いMCで自己紹介した後、"そっと口づけて ギュッと抱きしめて"に。ブギートレイン用の衣装を脱ぎ、比較的"そっと口づけて ギュッと抱きしめて"リリース時のそれに近い感じの衣装にチェンジ。キッズは既に引っ込み、ミキティの両脇には先のバックダンサーズが。多分、夏まゆみ先生のお弟子さんかと思われますが、何でこんなにブチャ(ry

  頭2曲で会場の空気を温めた後に、ちょっとクールダウン気味に最新シングルのカップリング曲"大切"を、CD以上にしっとりと歌いこなす。このライヴの前日に実験4号さんとも話していたのですが、やはり最後のストーンと落とすところは、ライヴでもゾクッときました。何時からミキティってこんなに器用な歌い手になったんだろう‥‥。

  続いて、元ルースターズの花田裕之アレンジでお馴染み"ケーキ止めました"。こういうロック調の曲、ミキティの野太い声にピッタリかと。ただ、客がノリ切れてない感じ。サビでの、あの'80年代のライヴ的な拳の振り上げ、あれだけはどうにかならないのかなぁ(苦笑)。ま、当のミキティも一緒になってそう煽ってたんだけど。

  さすがに90分以上のライヴをやるには曲が足りないのか(しかも今回のツアーってあややにおけるメロンや平家さん、稲葉さんみたいにゲストがいないし)、ここで昨年末リリースされた「FOLK SONGS 3」から2曲を披露。まずは尾崎亜美の"マイ・ピュア・レディ"。是非ライヴで聴いてみたい曲だっただけに、ちょっと得した気分。ミキティの歌い方もそれまでとちょっと違い、かなり肩の力を抜いた感じ。そして吉田拓郎の"結婚しようよ"はフォークというよりちょっとロック色の強いアレンジなので、ここまでの流れ的にも全然違和感なく馴染んでました。共にフルコーラスじゃなかったって点も良かったのかな。これはこれで貴重な体験でした(きっとモーニング娘。に加入したら、こういう曲を歌うミキティを体験できないだろうからね)。

  ここでまた衣装替えしたミキティ。ちょっとクールな感じの衣装に合った"SHALL WE LOVE?"のソロバージョンを歌う。が、バックトラックは「ごまっとう」のものと同じテイク。アルバムでは別アレンジらしいけど、今日は馴染みある「ごまっとう」バージョンでした。この曲もフルコーラスじゃなく、ちょっと残念。ただ、ソロで全部歌うミキティってのも、確かに新鮮だし、ごっちんやあややのパートも自分なりの解釈でちゃんと歌ってた点が好印象。そういえば、ここまでの7曲、音楽的にはてんでバラバラなんだよね‥‥以前、俺はミキティのことを「意外と歌える曲の幅が狭いんじゃないか」と評価したことがあったけど、どうやらそれは俺の誤算だったようですね‥‥いや、これは嬉しい誤算だわ。1年前、誰がこんな歌い手に成長すると予想してた? 俺はしてなかったね。そして、こんなにもミキティに夢中になってる自分をも想像できなかったよ(苦笑)。

  シングルカップリング曲の"恋よ!美しく"で再びしっとりモードに突入した後、いよいよファーストアルバム「MIKI①」からの新曲、"満月"を披露。これがね‥‥ホントにいい曲。いや、名曲ですわ。ダンス☆マンか鈴木俊介辺りがアレンジしたような、溌剌としたポップチューンをディスコ調にアレンジ、しかも生バンドのバックトラックなもんだから、これがかなり気持ちいい。実はこれ、鈴木Daichi秀行のアレンジだったんだね。驚き。そのDaichiが以前アレンジした"会えない長い日曜日"を更に昇華させたかのような名曲。当然、まだ聴いたことのない人が殆どだったにも関わらず、かなりの盛り上がり。これは今後のライヴでのキラーチューンになるでしょうね。いや~マジでアルバムが楽しみになってきた。

  ここでステージ後方に小さなスクリーンが降りてきて、MCで繋ぐ変わりにミキティがボーリングをする映像が流れる。スコアによって賞品が変わってくるんだけど、全部焼き肉絡みというのが何とも彼女らしいというか。結果は134という好スコア。つうか俺よりも上手いんじゃ‥‥(汗)

  映像が終わると、ステージに戻ってきたミキティが「初めて人前で歌った曲」というMCの後に"Let's Do 大発見!"を歌うんだけど‥‥1年前に正月ハロコンで聴いた時、何とも思わなかった彼女の歌に心惹かれている自分に、改めて驚いてるんだよね‥‥いや、そんな俺よりもミキティの方が凄く頑張って成長したんだよな‥‥先輩達(モーニング娘。やあやや等)のいいところを沢山盗んで、しかもそこにミキティらしい個性が加わって、他の何者でもない「藤本美貴」というシンガーが出来上がったんだよな‥‥そう考えると、改めてこの1年というのは本当に大きかったなぁ、と。その成長/成功に立ち会えたことを正直嬉しく思います。

  再びアルバムからの新曲タイム。"銀色の永遠"はAKIRAアレンジらしいんだけど、R&Bテイストの純ポップという印象。マイナーキーで徐々に盛り上げて、サビでメジャーに転調するところでゾクッときた。すげぇいい曲。で、これをまたミキティがしっかり歌いこなしてるんだわ。曲の良さとアレンジ力とミキティの底力が上手く噛み合った、かなりの名曲ではないでしょうか。

  続いて、それまでの空気を一変させる、ブラストビート風のツーバスサウンドが‥‥はっ!?何これ!?ブリブリのベース、スラッシュ並みのドラム、そしてザクザクと刻み込まれるギターリフ。これが噂のジャーマンメタル風新曲"涙GIRL"ですか‥‥確かにこりゃ、ジャーマンだわ。曲全体の印象はGAMMA RAYとかBLIND GUARDIAN辺りの、メジャーキーの疾走チューンなんだけど、中間部でのベースライン(というか、ベースのランニングフレーズ)が、ちょっとマイケル・キスク在籍時のHALLOWEENっぽいんだよね、"Eagle Fly Free" とか、あんな感じのベース。そう、曲の感じもあんな感じの疾走チューン。で、メロもしっかりしてるし、ミキティもノリノリだし、文句なし。つうかつんく♂、今更こんな曲やらせやがって、頭おかしいよ、ったく。既にここまでの3曲を聴く限りで、ファーストアルバムは名作の予感が。

  メロンの時みたいなボディサーファーやモッシュする奴らは皆無だったけど、まぁ無難に拳を振り上げて盛り上がった"涙GIRL"だったわけだけど(‥‥そうか、メロンのファン層と比べて、年齢層が低いのか?)、再びスクリーンが降りてきて、今度はあややの応援メッセージが。あややが登場して大いに沸く会場。つうか誰のライヴだよ!?(苦笑)話の内容は、ま、いつも通りの「一緒にプリクラを撮って遊んでる(そのプリクラも数点披露)」「お互いの家に泊まりに行ってる」「一緒に泡風呂に入る」「一緒の布団で寝る。しかもミキティ、寝ぼけて腕を上げて新聞を読みながら寝てるかのようなポーズを取る」「お揃いのツナギを原宿で買った」等々、確信犯的なあややトークが炸裂。あの時あの会場内で何かイケナイ気持ちになったのは、何も俺だけではあるまい(苦笑)。

  あややのぶっちゃけトークの後、そのあややが「紅白でも歌った、大好きな曲」ということで曲紹介を‥‥大ヒット曲"ロマンティック 浮かれモード"が。あのピンクレディ "UFO" 的ギンギラ衣装ではなかったものの、十分に魅力的。この頃になると、さすがにバックダンサーズが多少ウザく感じられるように‥‥可愛かったらまた違ったんだろうけど(ヲイヲイ)。

  アルバムからの新曲最後の1曲となる"駅前の大ハプニング"は、如何にも渡部チェルのアレンジらしい、ポップな1曲。モーニング娘。でいうところの "いいことある記念の瞬間" 的なモータウン調のリズムで、恐らくこれも生バンド演奏なんだろうね、バックトラック。ここでこういう小気味いい1曲を持ってくるのは上手い構成だな、と感心。続いてデビュー曲"会えない長い日曜日"。それ程いいと思えなかったリリース当時が嘘のように、今では普通に馴染んでて、しっかり口ずさんでる自分が‥‥それにしても、ステージ左右を「MIKI①」と書かれたフラッグを振って行き来するバックダンサーズは如何なものかと。さすがにこれは目障りだったよ。個人的にはこの曲で本編終わればよかったのに、と思ってたら最後にもう1曲、シングル曲"ボーイフレンド"を持ってくるとは。あややでいうところの "LOVE涙色" 的ポジションなのか、この曲って‥‥そうとは全然思えないんだけど。この曲は前半~中盤のまったりパートで聴かせて初めて活きる曲なんじゃないの!?と、さっきまで曲順構成をべた褒めしてた人間とは同一人物と思えない程の酷評っぷり。とにかくこの曲でライヴ本編を終えたことに、かなりの違和感が残りました。全体の構成が良かった分、余計にこの曲がこのポジションで鳴らされたことに対して、違和感を強く感じちゃったんでしょうね。残念です。けど、ミキティのパフォーマンス自体は終始ムラなく、立派なものでしたよ。

  ここで本編は終了。当然アンコールを求めるコールが始まるわけですが‥‥俺、ここでちょっと冷静になっちゃったんですよ。ほら、やっぱ"ボーイフレンド"で終わられてもねぇ‥‥で、数えてみたんです。ここまで演奏された曲を‥‥そしたら、もう主要曲は残ってないんですよね。あややみたいにアルバム用の新曲が7曲もあるわけでもなく、シングルヒット曲は全部やっちゃったし。と、なるとアンコールには何を歌うんだ‥‥

  再びステージに登場したミキティ。あややみたいな計算し尽くされたMCとは違い、ある程度の台本はあるものの、それを自分なりの言葉で表現しようと四苦八苦してる様が手に取れました。所々、絶叫に近い叫び声で誤魔化したり、とか。クールなイメージがあるものの、今日このステージを我々が思っている以上に興奮して楽しんでいたミキティ‥‥それを十分に感じ取れた瞬間でした。

  そして、最後の最後に「心を込めて」歌われたのは、その"ボーイフレンド"のカップリング曲である名バラード"幼なじみ"。おお、そうきたか‥‥バラードでしっとりと終わる気か‥‥歌い出しでの、つんく♂の「ウー、アー、イェー」が大音量で響く中(ホント、恥ずかしくなるくらいにウザいし、萎えるんだよね、これ)、笑いを堪えながらミキティを見つめる俺、そして一言一句を丁寧に、優しく歌うミキティ。いやぁ、正直感動した。泣くとかそういう感動じゃないけど、胸がキュンとした。恋した、っていうの、これ? いやいや、マジでそんな錯覚に陥りそうな程、藤本美貴というシンガーの力量が最後の最後に感じられました。そして、約90分に及ぶライヴは終了したのでした‥‥

  正直言って、ここまでいいライヴになるとは思ってませんでした。いや、いいライヴにはなると思っていたんだけど、ここまでとは‥‥勿論ヒット曲の良さもあるし、カップリング曲も捨て曲ないし、フォークソングも程々で良い感じだったし、"SHALL WE LOVE?"ソロバージョンも良かったんだけど、それ以上に今日初めて聴いたアルバム用の新曲4曲のクオリティの高さに驚かされたってのが一番大きかったです。アルバムはこの4曲に"SHALL WE LOVE?"+シングル5曲+事実上のデビュー曲である"Let's Do 大発見!"の、計11曲入りなんだけど‥‥当初、ごっちんのアルバムの例があったので「新曲4曲って‥‥シングル曲で誤魔化されそうな感じのアルバムだな」と、そこまで期待してなかったんですよ、新曲。けど、前評判はいいし‥‥いやぁ、4曲じゃ少ないよマジ。あややみたいに6~7曲は欲しかったなぁ、これだけのクオリティを持った曲が作れるんなら(ま、4曲だから、っていう取り方もありますが)。

  捨て曲がない、いい曲満載のライヴ。しかも余計なゲストがない分、藤本美貴を思う存分堪能することができる、素晴らしいライヴでした。正直、90分じゃ短いくらいですよ(実際、アッという間だったし)。今日のライヴ観て、4月のZEPP TOKYOも行きたくなっちゃったじゃないですかぁ!

  多分‥‥多分だけど‥‥ミキティ、娘。に入る前にもう1曲、シングル出るんじゃないかなぁ。4月頃に。ツアー後半戦、その曲がライヴでの新たなキラーチューンになるんじゃないかと、まだ聴いてもないのに(しかもあるかどうかも判らないのに)予想してます。

  ‥‥モーニング娘。に入れるの、マジで勿体ないって。


[SETLIST]
01. ブギートレイン'03
—MC—
02. そっと口づけて ギュッと抱きしめて
03. 大切
04. ケーキ止めました
—MC—
05. マイ・ピュア・レディ
06. 結婚しようよ
07. SHALL WE LOVE?
08. 恋よ!美しく
09. 満月
—VTR (ボウリング)—
10. Let's Do 大発見!
11. 銀色の永遠
12. 涙GIRL
—VTR (松浦亜弥からの応援メッセージ)—
13. ロマンティック 浮かれモード
14. 駅前の大ハプニング
15. 会えない長い日曜日
16. ボーイフレンド
—ENCORE—
—MC—
17. 幼なじみ



▼藤本美貴『MIKI①』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 02 17 12:30 午前 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, 藤本美貴] | 固定リンク

2003/02/02

「Hello! Project 2003 Winter ~楽しんじゃってます~」@横浜アリーナ(2003年1月26日 朝公演)

  ぶっちゃけ、ハロコンなんてもういいよ‥‥というネガな気持ちが強かったのね、観る前は。だって、これだけソロコンサート‥‥モーニング娘。だけでなく松浦亜弥、更には藤本美貴や後藤真希、メロン記念日までもがツアーを行うようになった今、そこに意味を見出せなくなってたのよ。けど、よくよく考えると「ごまっとう」なんてここでしか観れないし、今やタンポポなんて娘。コンでは観れないしね(柴田のみメロン記念日なので、事実上無理)。キッズとかどうでもいい童謡とか聴く為に行くんじゃなくて、俺はそういった付加要素の為に1万円近くも払って行くんだ、と自分に言い聞かせて行ってきましたよ。

  そうそう、そのチケット代が6,300円から8,400円に値上がりしたことも、行く気が失せた理由のひとつなのね。ファンクラブなら7,350円なんだけど、普通は一般購入するわけでしょ、「ぴあ」とかで。やってる音楽自体が完全に小学生向けにシフトチェンジしつつあるのに、取る金額は普通の子持ちの親にも厳しい金額に値上げされて、対応出来るのは金持ってるサラリーマンくらいになってるし‥‥この矛盾が昨年末辺りから常々自分の中で「?」となってたわけ。だから当初、このハロコンもファンクラブではチケット取らなかったし(たまたま、以前ごっちん卒業ライヴのチケットを譲ってくれた人が定価でいい席を譲ってくれたので行くことにしたんだけど‥‥)。

  そういうわけで、1年前とは俺とハロプロの向いてる方向が完全に違った方を向いていたりするんですが、それでも行ってきましたよ。今回はセンター席の5列目という素晴らしいポジションで観ることができました。実際には更にその前にもう3~4席席があるので、実際には8列目程度といったところでしょうか。残念ながらまた向かって左側‥‥「ホイッ!」ポジションではありませんでした(何時になったら右側行けるんだよ!?)。ホント、真ん中より右に行ったことないんだよねぇ‥‥

●会場暗転

  既にサイリウムも買わないようになってるし俺。で、腕組みして「じっくり観させてもらうよ」と、ちょっと意地悪な態度でライヴに臨んだわけです。オープニングのCGは今回F1をテーマにしたものなんだけど‥‥ちゃっちぃ絵だな、これ。

  フィルムが終わると、袖から今回のMCである加藤紀子とまことが登場。まことは一昨年もハロコンMCをやってたようだけど、加藤紀子は今回が初。ま、事務所の先輩ってこともあるし、仕事も選べる程ないからこういうことになったんだろうけど‥‥なんか最初っから気まずい空気。

●娘。+キッズ+ごっちん

  大失敗に終わった映画「仔犬ダンの物語」主題歌である"がんばっちゃえ!"を総勢27人で熱唱(キッズは本来15人だけど、ひとりインフルエンザで欠席だそうです‥‥小学校かよ!?)。ごっちんを含む娘。13人の姿ってのが、まだ全然違和感なく観れるのが、ちょっと‥‥ここで違和感を感じさせるくらい「今のモーニング娘。」の威厳を感じさせて欲しかったなぁ。ま、曲がそういう曲じゃないから仕方ないか。個人的にはカップリングの"HEY!未来"の方が断然好きなんだけど、まぁあっちは娘。単体の曲なのでしょうがないか‥‥

●童謡

  この後のユニットに被らないメンツのみが残り、童謡"春がきた"を歌う‥‥んだけど、これ、どこからどう聴いても口パクだよね!? そうか‥‥去年のも全部口パクだったのか‥‥がっかり。特筆すべき点、特になし。

●ゆきどん

  前田有紀がメドレーで"よさこい節"と"東京宵待草。"を歌う。後者は既に何度も聴いてる曲なので、普通に口ずさめる自分にちょっと驚きつつ、目だけはステージ両サイドの娘。メンバーを追ってるし。なっちと裕ちゃんが、何かバカっぽい動きを一緒にやってたのが楽しそうでよかったです、まる。

●ごまっとう

  やっぱりこの3人が並ぶと豪華だね。テレビで観た時よりも、更に歌えてたように感じました。特にあやや、昨年秋頃からちょっと歌声に翳りを感じてたんですが、この日は完全に復調してました。伸びもよかったし。けど、やっぱりこの曲はごっちんの独断場といった感じ。ミキティも頑張ってたけどね。ダンス的にもごっちんの方が一枚も二枚も上手だし。

●タンポポ

  もはや娘。コンでは観ることの出来ない新生タンポポ。"BE HAPPY 恋のやじろべえ"を披露。テレビで歌ってた時よりも、歌もパフォーマンスも貫禄が出てきたかな。特に新垣と紺野が。梨華ちゃんも余裕が感じられるようになったし、柴田もメロンの時以上に落ち着いた印象を受けました。今後はもう、正月と夏の年2回しか観れないんだろうな、タンポポも‥‥

●プッチモニ

  未だリリースが確定しない新生プッチモニ。その、ハロコンでしか聴けない未発表の新曲"WOW WOW WOW"は小川をセンターに置いた、如何にも鈴木Daichiらしいデジタル・スカコア調。"ここにいるぜぇ!"の流れを組む曲なんだけど、こっちの方がもっと小粒な感じ。やっぱり「プッチ」だから? 最近のつんく♂らしい、大味なメロで逆に耳に馴染みやすくて好印象かも。小川といい、アヤカといい、そして更に巨大化したよっすぃーといい(泣)、いいパフォーマンスしてました。"ちょこっとLOVE"じゃなくてよかった。

●裕ちゃん

  メロンやミキティを含んだメンツでのMCの後、裕ちゃんの"東京美人"へ。さすがツアーを経験しただけあって、歌にも安定感が増したような。朝イチの公演の割りにはみんな声が出てたよなあ、この日は。夏ハロコンではあやや+ミキティが妖しいダンスをして話題でしたが、今回はカントリー娘。のふたりが同じ役回りを。なんかこのふたりが同じことをやると、笑っちゃうんですが‥‥俺だけ?

●ミキティー

  話題の新曲"ブギートレイン'03"初披露。既にラジオやもせで聴いてはいたけど、かなりステージ映えする1曲。アルバムでもトップを飾る曲らしく、恐らくソロライヴでもそうなんだろうなぁ。バックにはキッズ4人を従えて、ごっちん"手を握って歩きたい"を更に激しくしたようなダンスを披露。曲の慌ただしさに合った、非常に凝ったダンスで楽しませてくれました。そしてそれ以上に、かなり難易度の高いメロディをしっかり歌いこなしていたミキティに拍手。モーニング娘。入りが発表され、更に気合いが入ってるだろうところにこの曲。マジで気を抜いてたらヤバイぞ、12人娘。達よ‥‥

●メロソ

  既に名曲の仲間入りな新曲"赤いフリージア"を歌う。ミキティの新曲といい、メロンの新曲といい、ここにきてつんく♂、いい仕事してるんじゃないの?と実感。けど‥‥これらって今までだったら逆だよね?(詳しくは「赤いフリージア」レビューを参照のこと)村田さんのダンスは何時観てもカッコイイなぁ‥‥見て飽きないのは、村田さんとマサオね。柴田は可愛くて目が離せないし、斎藤さんは‥‥いろんな意味で目が離せない(笑)このバランス感覚こそが「メロン記念日」なり。

●再び童謡

  先日出た、オリジナル曲の童謡集から"パイナップルパラダイス"を稲葉・あやや・なっち・かおりん・圭ちゃんのメンツで歌う。けど‥‥あれっ、かおりんだけソロがなかったような気が‥‥(泣)楽曲に関しては特に言うべきこと、なし。多分買ってまで聴かないと思います(この日、ライヴ前のSEには常にこの童謡アルバムが流れてましたが、ピンとくる曲は1曲もありませんでしたし)。

●ハワイの方々

  ‥‥もう、痛々しいよ。「プッチベスト3」に入ってた"Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"のハワイアンバージョンを披露。ここでこの曲を歌うってことは、娘。は歌わないってことか‥‥残念。語るべき点!? そうさな‥‥メロンやミキティのフラダンスくらい、かな?

●カン梨華

  "BYE BYE 最後の夜"を歌う。テレビでは散々な歌だったけど、多少は聴けるようになったかも。しかし、歌が一番安定してるのが、あさみだってのもなぁ‥‥で、我らが梨華っちですが‥‥小憎らしい程に可愛かったです(苦笑)

●ミニモニ。

  ミカを除く3人がステージ上に登場し、小芝居を延々と繰り返す。ノリとしては「ハロモニ」のあのノリ。ま、辻加護の独壇場といったところでしょうか。着替えの済んだミカが最後に登場して、テレビでも歌われたことのない新曲"お菓子作っておっかすぃ~"を披露。これ、ホントいい曲だと思うんですけど‥‥ここんところ連続して出たミニモニ。やミニハムず。の曲、どれも良かっただけに‥‥ちゃんと買って聴いてみようかしら? けど、基本的に口パクってのもねぇ‥‥どうかと思うけど。

●アイドルモンスター

  すんげぇ、10月に観た時よりも更にデカくなってた! つうか、ホントどこまでデカくなるんだよ、この子は‥‥喉の調子も完全に元通り‥‥つうか、更に伸びが良くなってるし。テレビではイマイチだった"草原の人"も、気持ちよさそうに伸び伸びと歌ってるし、"Yeah!めっちゃホリディ"も、そして"The 美学"もホント素晴らしかった。今や、ミニモニ。や娘。本体よりも客のリアクションがデカかったんじゃないの実際? もうハロプロは「モーニング娘。率いる~」って時代じゃないんだな、マジで‥‥

●ごっちん

  娘。勢揃いのMCの後、いよいよごっちんの登場。ソロとなって初のハロコン。どんな感じになってるのか‥‥っていうか、俺的にも9月に同じ横アリで卒業を見届けて以来のごっちんなので、不安と期待が入り交じった心境だったのですが‥‥安心した。そう、歌に関しては安心。昨年発表されたソロシングル3曲を歌ったのだけど、やっぱり"手を握って歩きたい"の静かになるパートは何度聴いてもウルッとくるし(しかもそのバックで5期メンが踊られた日にゃ、否が応でも泣きそうになるってば)、散々な出来の"サン・トワ・マミー"でさえも完全に自分のモノにしちまってるし。これで「あと一発」があれば‥‥あややの後ってのも、完全に分が悪すぎるよ。

●モーニング娘。

  ごっちんにアナウンスされて登場する娘。ってのも、何か変な感じ。オープニングはあのイントロが延々と流れるんだけど‥‥そう、"ここにいるぜぇ!"ね。アルバムが出る時は、是非こっちのバージョンで入れて欲しいな。

  この日歌ったのはその他"Do it! Now"、"ザ☆ピ~ス!"、"I WISH"、そして"そうだ!We're ALIVE"なんだけど‥‥なんかね、もっと貫禄とか感じさせてくれてもいいはずなんだけど、もの凄い必死さみたいな空気が感じられたのね。1曲目の曲調がそういうのだってのもあるんだけど、昨年9月に観た"Do it! Now"や"ザ☆ピ~ス!"とは別物に感じられたのよ。そりゃ、ごっちんのパートを他のメンバーが歌ってるってのも大いに関係してるとは思うんだけど‥‥俺の解釈だけど、結局モーニング娘。ってのは、「勝者」でも「SURVIVOR」でもなくて、常に「CHALLENGER」なんだなぁ、と。特に今年に入ってからの彼女達には試練が与えられっぱなし、ミキティ加入だとか6期メンだとか「さくら組」「おとめ組」分裂だのさ‥‥13人時代が「巨大化する為の安定期」だったこともあって、この変化の時期ってのはもうガムシャラに突き進むしかないのかなぁ、と。そういう空気感を歌やパフォーマンスから何となく感じ取りました。年末年始のテレビ出演で「気ぃ抜いてんじゃねぇよ!(怒)」ってずっと思ってただけに、ちょっとここで印象が変わりました。だからこそ、「ひょっこりひょうたん島」はないんじゃねぇの!?‥‥と思うんですけどねぇ。

●ハロプロ勢揃い

  最後にキッズを除く全員がステージ上に登場。全員で"恋愛レボリューション21"を歌うんですが‥‥娘。のすぐそばに裕ちゃんとごっちんが並んでいるんですね。で、俺としては裕ちゃん在籍時を生で見たことないわけですよ。それこそ、ここで疑似体験してしまうというボーナスを貰ったような錯覚に陥ってしまいました。裕ちゃん、もう踊れないよ、とかラジオで言ってたと思うんですが、レッスンの甲斐もあってか、昔程のキレはないものの、ちゃんと見事に踊ってました。しかも隣にはついこないだまで同じ場所でこの曲を踊ってたごっちんの姿も‥‥途中、ふたりが顔を合わせる瞬間があったんですが、すっげー満面の笑顔で裕ちゃんとごっちんが見つめ合うわけですよ‥‥もうね、これ観れただけで俺的には8,400円払った甲斐があったなぁ、と。この一瞬の場面だけで元は取った、と。そう思えたわけです。それ以外はもう、どうでもいいや‥‥ってほどに‥‥あれっ、これって後ろ向きですか?

●総括

  夏ハロコンが90分程度の内容だったのに反し、今回はキッチリ2時間やりました。去年の正月もそうだったので、毎年正月ハロコンは長めなのかもしれませんね。それに披露すべき新曲が沢山あったわけだし。結構周りの人が「夏が嘘のよう、今回はホント良かった」と言ってた意味が、よく判りました。うん、ホントに楽しかったし、いいライヴだと思いましたよ。ただ、値段に見合った内容だったかは正直謎ですけどね。

  夏ハロコン以降‥‥「7・31」事変以降に卒業したメンバーが3人(平家みちよ、りんね、石井リカ)もいるのでシャッフルユニットを披露する事が不可能になった事が幸いし、結果としては童謡は残ったもののかなりバラエティ豊かな内容だったとは思います。あやや、ごっちんが3曲も与えられてた点やタンポポ、ごまっとうというハロコンでしか観れないユニットが既にある点等、それなりのお得感なのですが‥‥満腹までいかないんですよね。それは各ユニットのソロコンサートで満たすしかないのかなぁ。

  今秋のモーニング娘。分裂発表後、もう圭ちゃんが抜けた後の15人娘。が揃うのはハロコンのみってことらしく、こうなるとやはりハロコンの重要性ってのがそれなりに意味を持ってくると思うんですが‥‥なんか疑問が残るんだよなぁ‥‥「人数が多くなりすぎて、小さいハコで出来なくなった」から分裂、みたいな理由があったと思うけど、正月ハロコンって基本的に中規模のハコじゃない? なのにその時くらいしか15人揃わないってのも‥‥ってことは、今後は正月ハロコンも夏ハロコン同様、アリーナクラスで興行するってことなんですかね? 何にせよ‥‥今年の夏以降は様子を見てから行くか行かないかを決めたいと思います。ま、個人的には単体のソロコンサートの方が存分に楽しめると思うんですけどねぇ‥‥

  あぁ‥‥どこでどうボタンを掛け間違ったのか。なんで純粋に楽しめなくなっちゃったんでしょうねぇ‥‥。


[SETLIST]
  [OPENING MOVIE]
01. がんばっちゃえ! [モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希]
02. 春が来た [飯田・安倍・保田・矢口・辻・加護・高橋・中澤・前田・村田・斉藤・大谷・ミカ・カ娘。]
03. メドレー:よさこい節 ~ 東京宵待草。 [前田有紀]
  [MC]
04. SHALL WE LOVE? [ごまっとう]
05. BE HAPPY 恋のやじろべえ [タンポポ]
06. WOW WOW WOW [プッチモニ]
  [MC]
07. 東京美人 [中澤裕子](カ娘。がバックダンサー)
08. ブギートレイン'03 [藤本美貴]
09. 赤いフリージア [メロン記念日]
  [MC]
10. パイナップルパラダイス [安倍・飯田・保田・松浦・稲葉]
11. Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~(ハワイアンVer) [ココナッツ娘。]
12. BYE BYE 最後の夜 [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
  [MC]
13. お菓子作っておっかすぃ~ [ミニモニ。]
14. 草原の人 [松浦亜弥]
15. Yeah!めっちゃホリディ [松浦亜弥]
16. The 美学 [松浦亜弥]
  [MC]
17. やる気!IT'S EASY [後藤真希](メロン記念日がバックダンサー)
18. 手を握って歩きたい [後藤真希](5期メンがバックダンサー)
19. サン・トワ・マミー [後藤真希]
20. ここにいるぜぇ! [モーニング娘。]
21. Do it Now! [モーニング娘。]
  [MC]
22. ザ☆ピース! [モーニング娘。]
23. I WISH [モーニング娘。]
24. そうだ!We're ALIVE [モーニング娘。]
  [ENCORE]
25. 恋愛レボリューション21 [全員]


▼ハロー!プロジェクト『プッチベスト3』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 02 02 02:14 午前 [2003年のライブ, Berryz工房, ℃-ute, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), タンポポ, ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, 中澤裕子, 後藤真希, 松浦亜弥, 藤本美貴] | 固定リンク

2003/01/27

MANIC STREET PREACHERS GREATEST HITS TOUR@東京ベイN.K.ホール(2003年1月26日)

  フジロック'01から早1年半、単独来日だとまる4年振り(!)となる今回の来日公演。ツアータイトル通り、昨年末にリリースされたベスト盤に伴う内容になるのは何となく想像つくんだけど‥‥でも前回のフジロックの時点で既にグレイテストヒッツ的内容のライヴやってたから、個人的には「今回はどうなの!?」と、ちょっと消極的気味だったんですが‥‥ただ、東京公演はフジロックを除けば、単独公演としては最もキャパの大きいNKホール。既にヨーロッパではアリーナ、スタジアムを満杯にするクラスにまで成長したマニックスを、ここ日本でも同じようなシチュエーションで楽しむことが出来るって点においては、かなり期待してたんだよね。フジロックの時以上にコアなファン、そしてベストを聴いて興味を持った新規ファン、更に前座のくるり目当てでたまたま来てしまった人達‥‥そういった5,000人前後の人間をどう盛り上げるのか。そう考えたら無性にワクワクしてきてさ(ってかなり意地悪だよな、俺)。

  実は当日、ちょっとした手違いで自分のチケットが確保出来ていないことが、なんと現地に着いてから発覚。この時点で既に1階スタンディングフロアはソールドアウト。ダフ屋から安価で購入しようか迷ったものの、奴らの懐に金が転がり込むのもシャクなので、当日券売り場で2階スタンド席を購入。前売りより500円割り増しの7,000円なり。ま、スタンディングだったら荷物をクロークに預けるだけで500円取られるから、同じようなものか。それに全体を見渡したいっていうのもあったし(既に'93年、'99年にほぼ最前で観るという経験をしてるので、今更‥‥ってのもあるんだけど、折角の大きい会場だし、それすら楽しもうという考えがあったので)。Jブロックの5列目、ステージ真正面からちょっと右寄りの位置。確かにステージからは距離があるんだけど、そんなに観にくい位置でもなく。ま、NKホール自体が他のアリーナと比べれば半分くらいのスケールってのもあるし。


◎くるり

  オープニングアクトとしてくるりの参加が決まった後から、それまで伸び悩んでいたチケットの売上げが急激に伸び、最終的にはスタンディングフロアは前売り段階でソールドアウトになるという快挙。ホントにこれがくるり効果なのかは判らないけど‥‥勿論、くるり効果だと考えてみると、確かにそれらしい理由はあるんだよね。ドラムに今回、元ナンバーガールのアヒト・イナザワが参加するという点。これが世の若いロックファンにかなり大きなインパクトを与えたんじゃないでしょうか? 個人的にはくるりよりもナンバガ好きなので、この組み合わせがどういう化学反応を起こすのか‥‥その一点のみがずっと気になってました。

  ってよくよく考えてみると、ちゃんとくるりのライヴを観るの、これが初めてだったりして。2001年のフジロックでは "ばらの花" 1曲しか観てないしね。それに、世間の評価が異常に高いアルバム「THE WORLD IS MINE」の世界観をどう生で表現するのか?って点も気になってたし。

  で、内容ですが。基本的には前半にその「THE WORLD IS MINE」の曲を中心に進め、新曲も織り交ぜ、アルバム以上にヘヴィでダウナーな世界観を表現してました。そしてそこに加わるアヒトのダビーなドラムサウンド。一聴しただけでアヒトのそれと判るタムタムのリバーブ具合。思わずニヤリ。

  けど‥‥俺はくるりとアヒトって、基本的には合わないと思った。というのも、くるりが目指す世界観の持つビートと、アヒトが持ち合わせるビート感が噛み合ってないのね。今のくるりに必要なのは、的確なプレイをするドラマーなんじゃないかな? 別にそれは機械的という意味ではなくてね(そういう同期モノを多用した曲もあるにはあるけど、だからといって機械通り正確に叩くドラマーが必要ってわけじゃないよ)。それに対してアヒトのドラムってのは、バンドをグイグイ引っ張ってく、ホントの意味での「その場のノリ重視」なロックンロールドラマー。速い曲になるとグイグイ前に出て、前のめりで走り気味なリズムになるし、スローで重い曲になると、これでもか!?って位に一音一音をタメる。勿論、やろうと思えばくるり的なサウンドでもやれるんだろうけど、そうなるとアヒトの持ち味を殺しかねない。この日のライヴの最中、岸田が何度か後ろに振り返って、アヒトに何か指示する姿が見られたけど(しかもそれが怒鳴っているようにも見えたし)、多分パーマネントでこの組み合わせが続くことはないと思う‥‥確かにダブ要素を取り入れたくるりってのも非常に魅力的ではあったんだけどね。

  個人的には最後の"街"と"東京"の2曲がググッときました。しかも、しっかり"東京"でも自己主張を忘れないアヒト。ある意味雰囲気ぶち壊し気味だったけど。


[SETLIST]
01. GULTY
02. ARMY
03. (新曲)
04. GO BACK TO CHINA
05. リボルバー
06. 街
07. 東京


◎MANIC STREET PREACHERS

  約45分に渡るくるりのステージが終わり、30分の休憩&セットチェンジを経て、再び会場が暗転。デヴィッド・ボウイの "Sound & Vision" が鳴り響く中、ステージ上にひとり、またひとりとメンバーが現れ、それぞれの持ち場へ移動。最後に白のレスポールを抱えたジェームズが登場。「Hello~」と簡単な挨拶の後、1曲目の曲名をコール。いきなりファーストからの名曲"Motorcycle Emptiness"からスタート。お客大興奮。上から見てるとよく判るんだけど、フロアのお客の跳ねる様や一緒に合唱する様等、全てが想像してた以上のリアクションだったので、ちょっと驚き。みんなもっと醒めてるのかと思ってたよ。マイクを向けられれば、ちゃんと大合唱するし。俺がいた2階席の周りでも、みんな結構一緒に歌ったり踊ったりしてたし。嗚呼、ちゃんとファンで埋まったんだな、と一安心。確かに俺の隣の席にいた女性はくるりが終わった後に帰ってしまったけど、それでもまだこんなに沢山の人達がいるし、くるり観たついでにマニックスも観てくかって人達も腕組みして観察しながらも、しっかり身体でリズム取ってるし。

  ジェームズはといえば、いつも通り、いや、いつも以上にクルクル回りながらギター弾きまくり、ニッキーも最初っから飛ばし気味で、ずっとジャンプしまくり。ベース弾いてるよりもジャンプしてる時間の方が長いんじゃないか?ってくらい。ショーンのドラムも、昔を知る者からすれば信じられない程の成長振り。確かにフィル入れる度にリズムがもたったり走ったりはするんだけど、それがまたマニックスらしさを醸し出してるように思えるんだねこれが。

  続いて"You Stole The Sun From My Heart"。2曲目にこれっていうパターン、結構多くない? '99年のツアーも、前回のフジロックも2曲目だったような‥‥ま、静かに始まってサビで爆発するという、グランジにありがちな「強弱法」を用いたタイプのポップロックなんだけど、とにかくマニックスらしくていい曲。最近はアルバムで聴くと「もういいよ‥‥」と感じる瞬間も時々あるんだけど、こうやってライヴだとまた違った印象を受けるので、全然気にならない。サビ前の「イチ、ニー、サン、シー!」っていうジェームズの掛け声、いつ聴いてもニヤッとしちゃう。

  ジェームズによる歌唱指導の下、スタートするパンクソング"The Masses Against The Classes"で、フロアではやっとダイブする奴がちらほらと見られるようになり、いよいよ本格的に盛り上がってきななぁ‥‥って思ってたら、新境地といえる新曲"There By The Grace Of God"をここでプレイ。DEPECHE MODEばりのシンセサウンドやギターのエフェクト音が雰囲気出しまくり。そしてアルバム以上にブリブリのベースサウンドを聴かせるニッキーや、あくまで生ドラムに拘ったショーンのプレイもなかなかのものだったよ。アルバムはヒンヤリとした機械的なイメージだったけど、ライヴでは少しだけ温かみを感じさせるアレンジになってて好印象。
  そうそう、忘れてたけど、今回のマニックスはツアーメンバーがひとり増えての5人編成。「EVERYTHING MUST GO」ツアーから参加してるニック・ネイスミスと、パーカッション担当の男性プレイヤーが、3人の演奏に華を添えていました。

  「Revolution, Revolution.....」というループする声。それに合わせて適当にリフを弾くジェームズ。いつしかそれがデヴィッド・ボウイの "Rebel Rebel" になり、そこからあのリフへ‥‥スタジオバージョンと同じSEからスタートする"Motown Junk"にちょっとビックリ。しかし、いざ演奏が始まっちゃえばあとはいつも通りの疾走ドパンク。後半のドラムソロパートではフロントのふたり、ジャンプしまくり。「この曲をやらなくなった時こそ、バンドの死を意味する」みたいな発言をしてたけど、ホント10年経とうが20年経とうが延々プレイし続けて欲しい曲だわ。

  「俺達の最初のトップ10入りヒットシングル」という説明に続いて披露されたのが、俺自身ライヴでは初めて聴く"Suicide Is Painless"。やっぱり個人的にはこの頃の曲の方が思い入れ、強いわ。ブートビデオでは演奏する姿を確認してたけど、まさかこうやって日本で聴く日がこようとは‥‥それにしてもこういうタイプの曲って、本当にアリーナクラスの会場にピッタリだわ。完全に無敵のアリーナロックバンドっていうイメージ。後半のテンポアップするパートでは、前曲に引き続いてダイバー続出。

  この日2度目のテレキャスターを持ち出し、あの印象的なカッティングを‥‥"Kevin Carter"だ。初日では演奏してなかったみたいだけど、再び復活。やっぱりこれやらなきゃねぇ。アルバムでは軽い印象のこの曲だけど、ライヴではかなりタフな演奏に。いつ聴いてもいい曲。

  「初来日した時、クラブチッタとかで演奏したっけ‥‥」っていうようなこと言った後に(‥‥言ってたよね?)、「Very old, old, old,old song」な"Slash n'Burn"が! まさかまたこういった曲をライヴで聴ける日がこようとは。しかも、リズムのモタり具合は'92年当時とあんまり変わってないという‥‥(苦笑)すげぇぞ、マニックス! もうね、古いファンとしては‥‥ずっと鳥肌立ちっぱなし。嗚呼‥‥だんだんライヴレポートらしいこと書けなくなりそうだわ‥‥

  ここでちょっとだけクールダウン。「ニッキーが日本語を喋るよ」というジェームズの振りに対し、ニッキーが喋った言葉がそのまま次の曲のタイトルに‥‥って"Tsunami"ですが。悪い曲じゃないけど‥‥この辺の曲はホント、ちょっともういいかなぁ‥‥という気がしないでも。ここ3回の来日公演でも必ずやってるし、同系統でもっといい曲、沢山あるのにね。まぁ今回はグレイテストヒッツ・ツアーってことで、あくまでシングル曲に拘ってるようなので、良しとしますか。

  続いて「次は『THE HOLY BIBLE』アルバムから」という紹介の後にコールされた曲名に、ちょっと驚く。"She Is Suffering"だよ‥‥確かにこれもシングル曲だけどさぁ‥‥すっげー意外で驚いた。名古屋では "Revol" をやったっていう話だったから、ちょっと期待してたんだけど。ま、どっちをやっても個人的には大満足でしたけどね。ただ‥‥これが‥‥アレンジのせいでちょっと違った印象を受けたのね。アルバムでは渇いた、ガリガリした音という印象だったのが、今回は奥行きのあるシンセサウンドが前面に出過ぎてて、非常に柔らかい、今のマニックス・サウンドに。それが悪いっていうわけじゃないけど、ちょっと違和感を感じました。ま、何度か聴けば慣れると思うんだけどね。そして更に意外だったのが、続く"Life Becoming A Landslide"。これもベスト盤には入らなかったセカンドからのシングル曲なんだけど‥‥今回の日本ツアーでは唯一東京で演奏されたのみ。いやぁ~もうね、鳥肌立ちまくり。ホントゾクゾクした。それにしても‥‥ファースト~セカンドの曲、特に"Suicide Is Painless"以降の曲って本当にアリーナ向けのビッグサウンドだったなぁ、と再確認。こうやって大会場でやって初めてその良さが完全に伝わるアレンジなんじゃないかな? ジェームズもニッキーも気持ちよさげに歌い演奏してたのが印象的でした。

  ジェームズが再びテレキャスターをぶら下げ、ある男をステージ袖から呼び込み‥‥マニックスのオフィシャル・カメラマンであるミッチー池田氏の登場です。ってことは‥‥お判りでしょう。生「目、とっても美しいですね。とても美しい目をしてます」からスタートする"Ocean Spray"です。タイプとしては"Kevin Carter"と同系統なんだけど、こうやって聴くとそれぞれに別々の良さが感じられるんだよね。ライヴ前は「"Kevin Carter"だけ聴ければいいや」とか言ってたんだけど、いざ両方プレイされると、その違いを改めて思い知らされたという、ね。

  おもむろに聴き覚えのあるリフの塊。"Stay Beautiful"だ‥‥やっぱりこの辺の曲に対する反応は、最近の曲に対してよりも大きかったような。新規のファンにとっても、初期のパンキッシュな曲は魅力的に映ってるのかな? サビの「Why don't you just...FUCK OFF!」のコーラスも思ってた以上に声が出てたようなので、ひと安心(逆に何故歌詞カードがああなっているのか、ここで初めて知った人も多かったのでは?)。

  一旦袖に戻ったジェームズがギターをチェンジ。アコースティックギターを抱えて戻ってきた‥‥ってことは恒例のアコースティックコーナー‥‥のはずなんだけど、他のメンバー誰も引っ込まない(これまでは、ジェームズひとりによる弾き語りがメインだった)。どうやら今回のアコースティックコーナーではバンド形態で演奏するようだ。懐かしいアルペジオに導かれて登場したのが、これまた久しく演奏されていなかった"Little Baby Nothing"。初期はこの曲の時、客席から女の子をステージに上げて、トレイシー・ローズのパートを歌わせてたんだけど、さすがに今回はなし。トレイシーのパートも全部ジェームズが歌ってました(ま、もともとそんなに高いキーじゃないので全然違和感ないけど)。エレキなしの"Little Baby Nothing"もまた味わい深くて良いです。

  その形態のまま、「This song is dedicated to Richy James.」というコメントと共にスタートしたのが"Faster"のアコースティックアレンジ。ギターがアコースティックになった他、キーボードの味付けも若干変わり、ちょっとラウンジ風かな?っていう印象。シンセが前面に出てるので、かなり最近のマニックスっぽくなってました。これはこれで面白いかも。ま、いくら抑えて歌ったり演奏しても、最後になるとどうしてもガナり叫んでしまうジェームズが何とも微笑ましかったりして。

  2曲のアコースティックコーナーが終わり、再びレスポールを抱えたジェームズが歌いだしたのは、セカンドから"From Despaire To Where"。これも随分久し振り‥‥っていうか、10年振りに生で聴くわ。何となくいつも「演奏してくれないかなぁ」と思ってた1曲なんだけど、海外で時々やってたみたいだけど、どうしても俺が観に行く日にはやってくれなかったという。そしてそのまま、これも多分10年振りに聴く"Roses In The Hospital"。セカンドからのシングル攻勢は、今日のこのシチュエーションにピッタリ。「We don't want your FUCKING LOVE」のコーラスがちょっと声小さかったような‥‥みんなもっと頑張ろうよ!

  そろそろ終盤に差し掛かってきたかな、といった時間帯になり、残すはお約束の3曲で終わりか‥‥と思ってたら、まだまだやる気だよ、マニックス。バンドアレンジではなにげに初めて聴く"The Everlasting"では、歌ってて本気で泣きそうになるし。ベスト盤のショートバージョンに憤慨した俺だけど、やっぱりこの曲はフルコーラスに限る、そう実感した瞬間でした。ホント名曲。更にそのまま"Everything Must Go"へ。この位置にこの曲を持ってくるのは反則! 知らず知らずのうちに顔がニヤけてるし。さっきまで泣きそうだったくせしてね。それにしても、この曲でダイブする奴が現れたのは、ちと意外でした。

  そろそろ本当に終わりそうな予感‥‥ということで、お約束の3曲の時間のようです。まずはマニックス初のナンバー1ヒット"If You Tolerate This Your Children Will Be Next"。さすがにイントロのエフェクト音が会場に響いた瞬間の歓声は大きかったね。別にチャート至上主義ってわけじゃないだろうけど、それでも代表曲として認識されてるんだね。ちょっと意外かも(日本だとこの手の曲よりも、初期のパンクナンバーの方が人気あるのかな、と思ってたもので)。そういやぁ"Faster"の時、思ってたよりも歓声小さかったしな‥‥

  そして名曲中の名曲"A Design For Life"へ。さすがにこの辺になると会場中から大合唱が。ちょっと感動的。中盤のインストパートでジェームズがマイクスタンドを、本来リッチーがいるべき場所へ移動し、そこに向かってギターを一心不乱に弾きまくり‥‥ここで俺、絶対にマジ泣きしてたと思う‥‥ああ、やっぱり今日もリッチーは来てたんだ、それが判っただけでも俺としては十分だったし、やっぱりマニックスというバンドはジェームズ、ニッキー、ショーン、そしてリッチーによる4人組なんだな、今でもベスト盤のジャケット通りなんだな、と再確認。あと数日で「あの日」から8年経つけど、今でもリッチーは「そこ」‥‥ステージ向かって左側の、あの空間にいるんだ‥‥畜生、なんて惨めで無様な生き方しようがカッコいいバンドなんだろう、マニックスってのは。

  ジェームズ「Good night.」客「え~っ!?」ジェームズ「"You Love Us"!」‥‥という絶妙なやり取りからスタートしたラストナンバー。珍しくインディーズからの「Heavenly」バージョン‥‥頭のSEからスタートして、そのままいつも通り突っ走りまくり。ジェームズは右へ左へ動きまくり、シャウトしまくり、ニッキーは相変わらず訳の判らないコーラス入れまくり(笑)、ソロパートでは‥‥なんとジェームズがフロアへ降りてきてしまった! 急遽マイクスタンドをフロアに下ろして客と同じ目線で歌うジェームズ。何故このバンドが本国やヨーロッパであんなにも支持されるのか、それがよ~く判った瞬間だったんじゃないでしょうか? そしてフロントマンが不在のステージ上に目をやると‥‥いつの間にかニッキーがベースアンプの上に登ってるし(笑)、そして頭上に掲げたベースを床に叩きつける! アンプ上から飛び降りると、ベースは見事ネックが折れて真っ二つ。それを持ってニヤニヤするニッキー。更にマイクスタンドを持ってそれを客の方に向けたり、動き回ったり‥‥何か俺が観る時っていつも、かならずニッキーは最後までベース弾かないんだよなぁ(笑)。ニッキーに気を取られていると、いつの間にかステージ上に復帰したジェームズの姿が。ギターを床に置き、演奏は混沌とした状態のままエンディングへ。ショーンはそのまま姿をくらまし、残ったジェームズとニッキーがお客とコミュニケーションを取ったり、終いにはジェームズがニッキーを肩車したり(爆)と、これまでのマニックスからは考えられない程の上機嫌振りだったんじゃないでしょうか? あの気難しい英国人達が、ライヴの最中何度も「Fantastic」を連発するんだもん。本当にバンドにとってもいいライヴだったんだろうな‥‥ってのが伝わってくるライヴだったと思いますよ。客殿が点いて時計に目をやると、既に1時間50分経過‥‥過去の彼等のライヴと比べれば、明らかに長いライヴだったし、曲数や内容にしても文句なしだし、しかも全曲シングルナンバーだったという贅沢振り。そりゃ、もっとあれが聴きたい、っていう思いはみんなあると思うけど、それでもこれで満足出来ない人はいないでしょ?ってくらいに充実した、最高のグレイテストヒッツ・ライヴでした。

  ここまで集大成的内容でやられてしまうと、気になるのは今後の動向なんですよね‥‥ホントにこのまま活動停止とかしないだろうな?とか心配になってくるしさ。ま、もしこのまま活動停止してしまっても、誰も文句は言えないと思うよ。マニックスからすれば'93年以降の活動全てが「おまけ」みたいなもんだったんだから。

  でも‥‥ベスト盤収録の新曲(特に"There By The Grace Of God")や先日、日本でのみリリースされたミニアルバム「FOREVER DELAYED EP」収録の新曲群を聴く限りでは、今後のマニックスの方向性に期待してみたくもなっちゃうんだよね。従来の曲調やメロディに、いろんな味付けを施して、これまでとは違った側面を垣間見ることができたし。まだ未完成という印象も受けただけに、その完成型を聴いてみたいし、更にそれをどうライヴで料理するのか、そして過去の楽曲とどう整合性を取るのか‥‥まだまだこのバンドにやれることっていろいろあるんだよね、うん。

  そしてそこには‥‥目には見えないけど、常に4人の姿が‥‥

  今回で最後になるにしろならないにしろ、この日のライヴを見逃した方々。後悔しまくってください。年明け早々、いきなり2003年を代表するようなベストアクトをみすみす見逃すとは‥‥恥を知りなさい!


[SETLIST]
01. MOTORCYCLE EMPTINESS
02. YOU STOLE THE SUN FROM MY HEART
03. THE MASSES AGAINST THE CLASSES
04. THERE BY THE GRACE OF GOD
05. MOTOWN JUNK
06. THEME FROM M*A*S*H (SUICIDE IS PAINLESS)
07. KEVIN CARTER
08. SLASH N' BURN
09. TSUNAMI
10. SHE IS SUFFERING
11. LIFE BECOMING A LANDSLIDE
12. OCEAN SPRAY
13. STAY BEAUTIFUL
14. LITTLE BABY NOTHING [Acoustic]
15. FASTER [Acoustic]
16. FROM DESPAIRE TO WHERE
17. ROSES IN THE HOSPITAL
18. THE EVERLASTING
19. EVERYTHING MUST GO
20. IF YOU TOLERATE THIS YOUR CHILDREN WILL BE NEXT
21. A DESIGN FOR LIFE
22. YOU LOVE US (Heavenly)



▼MANIC STREET PREACHERS『FOREVER DELAYED : THE GREATEST HITS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2003 01 27 01:42 午後 [2003年のライブ, Manic Street Preachers, くるり] | 固定リンク