Ken Yokoyama『The Cost Of My Freedom』(2004)
まだ裏路地でくすぶれてる頃から知っている古い友人がいて。いや、特に「友人」って意識したことはなかったんだけど、気づくといつも側にいて。人生の局面、局面で助けられることもあったっけ。本当の意味で「友人」と認識したのが、今から5年前の夏。多分、このままずっと仲良くやっていけると思ってたんだけど‥‥その後、そいつと会う機会がめっぽう減り、気づいたら俺の前から姿を消していたんだ。
でもね、そいつはずっと俺の側にいたんだよね。姿は見せなかったけど、その形を変えて、ずっと俺の側にいてくれたんだよ。
そして5年振りにそいつと再会できた。前に会った時と名前が変わってたけど、俺の前での振る舞いは5年前と何ら変わらない、自信に満ちあふれた力強さを伴ったものだったよ。笑顔も、優しさも、力強さも、全部何も変わってなかったんだ。そんなそいつに触れて、ちょっとだけ荒んだ生活を送ってた俺も「‥‥まだまだ行けるよな?」って気持ちを持ち返すことが出来たんだ。
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1999年夏にリリースした「MAKING THE ROAD」という傑アルバム作の後、マキシシングル「Love is a Battlefield」を発表して、Hi-STANDARDは長い冬眠期間に突入しました。その間にメンバーの脱退があったり、今回の主人公である横山健がBBQ CHICKENSや原爆オナニーズで活発に活動してきましたが、正直なところ俺は見向きもしませんでした。それは自分にとって「苗場やマリンスタジアムで体験した "Mosh Under The Rainbow" に匹敵するか否か」という大きなハードルがあったからかもしれません。とても大きな、とてつもなく大き過ぎるハードル。Hi-STANDARDというバンドとそのメンバーに対して、それだけ過剰な期待をしてしまっていたのです、この5年間。
けど、もう大丈夫。今の俺にはこの「The Cost Of My Freedom」というアルバムがあるから。決してハイスタの焼き直しでも代役でもない、そして「BBQ CHICKENSの横山」でも「原爆オナニーズの横山」でもない。もっと言えば「ハイスタの横山」のようで、ちょっと違う横山を感じることができるアルバム。「ハイスタ後~」ではなく、まだ続いている青春‥‥酸いも甘いも噛み分けつつも、それでもただひたすら前だけを見据えて笑顔で突き進む、そんなアルバム。
そう、そんなアルバムだから安心でき、信用することができたんだと思うよ。本当に素晴らしいロックンロール・アルバムです。
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来月、5年振りに「彼」に会いに行ってきます。

▼Ken Yokoyama『The Cost Of My Freedom』
(amazon:国内盤CD)
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