「REAL LIVE 2004」session 5@SHIBUYA BOXX(2004年6月19日)
JASRAC主催の招待制イベント「REAL LIVE 2004 session 5」の抽選に当たったので、行ってきました。「300人をご招待」ってことになってますが、入場ハガキ1枚で2人まで入れるので、実質600人入れたことになるのでしょうか。この募集に対し、聞くところによると1900通もの申し込みがあったそうですよ(!)。しかしよく当たったもんだな‥‥
出演者はflexlife、AMADORI、曽我部恵一(弾き語り)、スカポンタスの4組。それぞれ40分程度で、約3時間半に渡る長丁場でしたが特にダレることもなく、またハズレもない非常に稀なイベントだったように思います。ま、単純に自分の趣味に合ったってことでしょうね。それではそれぞれ簡単にコメントを書いていきますね‥‥
●flexlife
初めて観ました。アルバムも最新作しか聴いたことなかったんだけど、ライヴならではの生々しさを持つ良い編成ですね(ボーカル+ギター(&キーボード)+リズム隊)。曲によってギターとキーボードを使い分けるアレンジもよかったし、何よりもユラユラした独特なグルーヴ感が心地よくて。この時点ではまだ酒呑んでなかったんだけど、本当にクラブで聴きたいタイプのサウンド。歌も気持ちよく届いてくるし、隙間を効果的に活かしたバックのアレンジも絶妙。あー、これはまた観てみたいバンドだなーと思いましたね。うん、今度はワンマンで観てみたいな。
●AMADORI
ボーカルの女性によるソロユニットみたいなもんで、最初はアコギを抱えた女性が弾き語り、続いてリズム隊が加わって、3曲目にキーボードが加わって、っていう感じで徐々に音に厚みが加わっていく構成。けど基本にあるのはやはり「歌」。そのキャラとは裏腹な力強くてそれでいて繊細な歌がダイレクトに伝わってくる感じは、人によって評価が分かれるところだろうけど、個人的には嫌いじゃないな。ただ、この日はトラブルなんかもあったので、現時点での評価は次第点って感じかな。
●曽我部恵一
今年に入って非常にフットワークが軽くなった印象が強い曽我部。ここ最近はギター1本を持って全国各地を弾き語りで回ってるようで、この日もそのスタイルでの演奏。これが非常に有り難かった。先日リリースされたライヴ盤「shimokitazawa concert」で味わえる「あの感じ」を今目の前で体験できるわけだからね。
登場していきなり長めのMCから。JASRACのイベントなのに「音楽に規正をかけるようなことは一切許さない」というような趣旨の発言を連発。さすがだ。この日の朝、大阪から新幹線で東京に戻ってきて、そのホームで島倉千代子を見かけた(曽我部は愛を込めて彼女のことを「お千代さん」と呼んでいた)、オーラが見えた、とかいう話から「如何に自分がお千代さんが好きか」という話になり、何も考えていなかったというこの日のセットリストはまず島倉千代子の代表曲 "愛のさざなみ" からスタートという変化球。いい曲なのは勿論知ってるけど、これが曽我部の声にピッタリなんだわな。所々に取り入れられるファルセットも含め、ホントに曽我部らしい1曲になってました。
その後は先のライヴ盤でも披露してたサニーデイサービスの曲や未発表の新曲等を披露。次のスタジオ盤に収録されるという "STORMY" という曲では途中でギターの弦が切れてしまい、弦の張り替え&他のギターを借りにスタッフが走り回ってる間にお客からの「アカペラーっ」の声に応え、次のシングルのカップリングとして収録されるという名曲 "リンゴ追分"(勿論美空ひばりの名曲中の名曲)を曽我部流アカペラでカバー。これもまた曽我部らしい節回しに変わっていたりして、凄く良かった(歌い終えた後の「(平井)堅さんかと思った」という自己突っ込みに思わず笑った)。スタジオ盤ではどんなアレンジになってるのか、非常に楽しみであります。
その後はお馴染みの名曲の数々をシンプルなアレンジで、正しく「歌」を届けてくれました。最後はお馴染みの "おとなになんかならないで" で終了。ダブルオーテレサを引き連れたバンドスタイルも勿論最高なんだけど、それとは別に彼の原点を再確認することができたこのスタイルでのライヴも最高でした。どっちのスタイルで今後は続けます、とかじゃなくて、本当にこういうフレキシブルなスタイルでずっと音楽を、そして歌を続けて欲しいなと思います、同年代の人間として。
[SETLIST]
01. 愛のさざなみ(島倉千代子)
02. baby blue
03. ブルーのこころ(新曲)
04. STORMY(新曲/ギター弦切れて途中まで)
05. リンゴ追分(美空ひばり/アカペラ)
06. アジサイ
07. ギター
08. ラヴシック(新曲)
09. 愛のかけら
10. おとなになんかならないで
●スカポンタス
大阪の10人組スカバンド。ブラスが5人、リズム隊+パーカッション+ギター+キーボードという編成で、狭いステージ上を皆が皆動き回って、とにかくエンターテイメント色豊かなバンドといった印象強し。これまでの3組がクラブでしっぽり、といったイメージが強かったのに対し、急にこのバンドで「ライヴハウス」といった本来の場所に引き戻された感があって、ちょっと新鮮。とにかく人を惹き付けるのが上手いな、と。曲の善し悪しは正直なところ、この手のバンドにありがちなイメージが強くてちょっと‥‥他のバンドとの差別化が難しいかな、と。曲に関してはね。けど、ライヴステージの面では彼ららしい個性が強く感じられたので、このままずっと突っ走って欲しいかな、と。何か気づいたらこっちまで上手いことノセられてたなー。CDを買ってまで聴きたいタイプではないけど、ライヴでなら何度も観たいかな‥‥そういうバンドでした。
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