とみぃ洋楽100番勝負(43)
●第43回:「Mony Mony」 BILLY IDOL ('87)
パンクなのか、ロカビリーなのか、はたまたメタルなのか‥‥何なんだ、この男は!?って数年来、ずっと思ってたわけですよ。「REBEL YELL」は確かに好きなアルバムだし、曲も良いし、ビリーの歌声も独特でクセになるし、そして何より、その傍らにいるギタリスト、スティーヴ・スティーヴンスがずっと気になって気になって。3作目「WHIPLASH SMILE」の頃にはビリー本人以上にスティーヴの方が好きになってましたからね。
そんなスティーヴの才能や魅力が一気に開花したのが、この "Mony Mony" のライヴテイクなわけですよ。ライヴバージョンなんだけど、明らかにギターは録り直されてるよね? 独特なアーミングやハーモニクスがすっげークセになるし、所々登場するエフェクト(ピコピコなるオモチャの拳銃あるでしょ。あれをピックアップに近づけて鳴らすわけ)やクラシカルなプレイ(この人のクラシックギタープレイはハンパじゃないっすよ)に仰け反ったり。それまで聴いてきたギタリストとは、明らかに違うタイプだし。
しかも、GENERATION Xっつーパンクバンドのシンガー(=ビリー・アイドル)の隣に、こんな変わり者がいるんだから。その事実がまた面白くて。
"Mony Mony" 自体は'60年代にヒットしたポップスのカバーなので、勿論曲自体は非常に親しみやすい名曲なんだけど、これをこの二人が味付けするんだから‥‥タフで猥雑なイメージに様変わりしちゃってるわけですよ。しかもこの頃のビリーのバンドのキーボードって、確か性転換した「元」男性でしたからね‥‥って曲と全然関係ないけど。
そうそう、同じ'87年にリリースされたマイケル・ジャクソンのアルバム「BAD」にも、スティーヴは参加してるんだよね。エディ・ヴァン・ヘイレンの次はスティーヴか‥‥って感動したよ、あの頃。さすがマイコー、いいモノ持ってるよな、って。
更にスティーヴはその数年後に、俺の大ヒーローであるマイケル・モンローとバンドを組むことになるんだよね。この二人が雑誌の表紙を並んで飾った時には、思わず本屋で失禁しそうになったよ!
けど‥‥アルバムリリース直前に、仇である(当時は元)MOTLEY CRUEのヴィンス・ニールのソロアルバム&バンドに参加、引き抜かれちゃうんだよね‥‥この時の俺の複雑な心境を、どう言葉で表現したら上手く伝わるのか‥‥
'90年代後半から暫く、氷室京介のアルバム&ツアーに参加したり、古巣のビリー・アイドルの元に戻って映画「スピード」の主題歌を大ヒットさせたり、まぁその後もいろいろと活躍してくれてますよ。最近はちょっと見かけてないですけど‥‥ってこれ、ビリーの曲評だよな?

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