とみぃ洋楽100番勝負(60)
●第60回:「Epic」 FAITH NO MORE ('89)
レッチリよりも先に、恐らく「オルタナ」と当時呼ばれていたジャンルの中で一番最初に成功したのが、このFAITH NO MOREだったんじゃないでしょうか。ブレイク自体は1990年に入ってから、シングルとしてこの "Epic" という曲が全米チャートのトップ10入りしちゃったもんだから‥‥当然名前は雑誌で目にしてたので知ってたけど、曲を聴いたのはこの曲のPVを目にしたときが初めてでね。
何だろ、これは‥‥ラップパートがあって、けどヒップホップとも違う。イントロの壮大な感じと、ビッグなギターリフ。完全にヘヴィメタルしてるギターソロ、判りやす過ぎるポップなサビ。そしてあの意外なエンディング‥‥明らかに今まで自分が接してきたジャンルとは違うものだと、すぐに理解できたけど‥‥よく判らない「凄さ」は確かに伝わってきたのね。でも、この1曲じゃ不十分だった。
後でレンタルしてアルバムを聴いてみたら‥‥普通のハードロックあり、フュージョンぽい曲あり、ヘヴィなナンバーあり、泣きのバラードっぽいのあり、更にBLACK SABBATHのカバーあり‥‥で、結局何がやりたいの? 凄いんだろうけど、どうにもピンとこなくてね。"Epic" が凄過ぎたのかな‥‥
ってずっと思ってたのよ、この曲を初めて聴いてから2年くらい。確かにステージでの奇行にはいろいろ惹かれるものがあったけど(脱糞するなよステージ上で)、音楽的にはね‥‥
けどさ。俺の中でそれがやっと追いついたのが、続く「ANGEL DUST」ってアルバムが出た時。ここで俺の中で初めて重要なバンドに格上げされた気がします。
明らかに、あの曲はいろんな切っ掛けだったんだよね。俺にとっても、そして当時の音楽シーンにとっても。この曲がヒットし出した頃から、世のハードロックやヘヴィメタルは過渡期に向かっていったからね。

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