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2004/10/25

とみぃ洋楽100番勝負(68)

●第68回:「Keep It In The Family」 ANTHRAX ('90)

 所謂「スラッシュメタル四天王」と呼ばれるバンドがありまして。'80年代初頭に登場した、スラッシュメタルの歴史を作ったバンド4組を指してそう呼ぶわけですが。METALLICA、MEGADETH(このバンドだけ他の3組と比べると後続なんですが、まぁMETALLICAの初期メンバーが作ったバンドだしね)、SLAYER、そしてANTHRAX。ANTHRAXのみ西海岸(ニューヨーク)のバンドで、残りは全部西海岸。「ベイエリア・クランチ」なんていう呼び名があるくらい、スラッシュというとロスやサンフランシスコといったイメージが強いんですよね。

 だからというわけじゃないけど、やはりANTHRAXのみちょっと特異なバンドでして。メタルメタルしてないというか、他の3バンドと比べるとハードコア・パンクの影響が強いんですよね。勿論4組とも「〜メタル」って付いてるくらいだからヘヴィメタルバンドなのには違いないんだけど、やっぱり独特な「色」ってものが4者4様にあって。

 ANTHRAXに関しては特に、サイドプロジェクトでドンズバのハードコアをプレイするS.O.D.ってのもあったし、更には "I'm The Man" っていうラップソングもあり(これを'87年初頭の時点でやってたんだからね!)も誰よりも早く「ロックバンド/メタルバンドとして」やってたし。そういった意味でも、やっぱり他と一線を画する存在だったんだよね。ま、だからこそ好きなんだけど。

 一番好きなアルバムは‥‥って質問されたら、多分殆どの人は2nd「SPREADING THE DISEASE」か3rd「AMONG THE LIVING」って答えるんだろうけど‥‥俺は敢えて5th「PERSISTENCE OF TIME」って答えたい。この「脱・スラッシュ」を図ろうとして「速さ」から「重さ」に傾いた作風に、その後のメタルシーン及びロックシーンの流れを先読みしてたよなぁと今更ながらに感じるわけで。

 ご存知の通り、このアルバムリリース前後にALICE IN CHAINSがデビューしたり、翌年にはNIRVANAやPEARL JAMといったバンドがメジャーシーンに登場したり、METALLICAがブラックアルバムをリリーすしたり‥‥そう、全てはそういう流れへと進んでいく運命だったのです。

 そしてANTHRAXは更にヘヴィなシンガーを迎えて、そういった傾向に一喝入れつつ決別の意を込めたかのような「SOUND OF WHITE NOISE」を後にリリースするんですね(そしてそれが初の全米トップ10入りを果たす、と)。

 正直、「PERSISTENCE OF TIME」アルバムからだったらどの曲でもいいんですが、やはり重さに比重を置くと、この曲かな、と。最近初期の曲をジョン・ブッシュが歌って再録音したアルバムが出ましたが、そこでもやはりこの曲は異色を放ってますしね。



▼ANTHRAX「PERSISTENCE OF TIME」(amazon

投稿: 2004 10 25 12:00 午前 [1990年の作品, Anthrax, 「100番勝負」] | 固定リンク

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