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2004/11/04

とみぃ洋楽100番勝負(78)

●第78回:「In These Arms」 BON JOVI ('92)

 1992〜3年頃。世の中的にはイギリスからのマッドチェスターが下火になって、アメリカからのグランジに盛り上がっていた頃、海の向こうではBON JOVIやDEF LEPPARDを聴くことは、非常に恥ずかしい行為でした。所謂「インディーロック」「オルタナティヴロック」こそが主流になってしまった時代に、それ以前のメインストリームロックであったBON JOVIやDEF LEPPARDといったバンドを聴くことは、単なる「時代遅れ」として捉えられていたのです。当然ながら、セールス的にも大苦戦していた時期です(そういう意味では、そんな中でも善戦していたAEROSMITHやVAN HALENっていうのは、つくづく国民的バンドだったんだなぁ、と改めて思ったりして)。

 しかし。ここ日本では違いました。DEF LEPPARDは武道館公演を2〜3回もやってたし(満員にはなってなかったけど)BON JOVIに至っては武道館数回の他に代々木体育館でも数回、ジャパンツアーで10万人近い動員を記録していたんですよ、'93年という時代に(もうひとこと付け加えておくと、日本ではグランジって殆ど盛り上がってなかったように思います。その後の「ブリットポップ」と比べると雲泥の差ですよね)。

 周りの、ちょっと気取った「自称・洋楽ファン」は、そういった欧米や音楽雑誌メディアからの情報を鵜呑みにして、ちょっと前まで「高校時代はBON JOVIとかWHITESNAKEとか聴いてた」という自らの過去をひた隠ししようとするんですね。あーバカバカしい。インディーロックもハードロックもメタルもパンクもテクノもR&Bもラップも、全部同じ「音楽」として接していた俺からすれば、そんなの‥‥いや、バカバカしいからコメントは控えます。そんなことに無駄な時間を費やしたくないんで。

 で、BON JOVI。ファンの間では評価の低いこの「KEEP THE FAITH」というアルバム。確かにアルバム前半のテンション及び名極度の高さに比べると、後半のダメダメさがその当時彼等が置かれていた状況を物語っているようにも思えて、ちょっと悲しくなりますが‥‥大ヒットこそしなかったものの、この "In These Arms" という曲は彼等がこれまでにリリースしてきた楽曲の中でも、絶対に5本の指に入る至高の名曲なんですね。当然、(特に日本の)ファンの間でも評価が高い1曲なんだけど、何故かベスト盤には入ってなかったりで(UK及びEU盤には入ってたのかな?)ファン以外には知名度が低い1曲でもあるんですよね。惜しいなぁ‥‥ギターソロ明けのジョンのボーカルに、絶対涙するはずなのに。

 こうやって未だに現役として、しかも成功を収めているBON JOVIと、死ぬことで自らを神格化してしまったNIRVANAのカート・コバーン。どっちが重要とかどっちがより孤高とかいうつもりはありませんが‥‥けど少なくとも、今の俺にとっては間違いなくBON JOVIの方が大切ですね。だって、生き続けてくれてるから。生き続けて、活動し続けて、新しい曲を沢山生み出し続けてくれてるから。それだけで十分なんですよ。



▼BON JOVI「KEEP THE FAITH」(:
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投稿: 2004 11 04 12:00 午前 [1992年の作品, Bon Jovi, 「100番勝負」] | 固定リンク

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