とみぃ洋楽100番勝負(82)
●第82回:「Amazing」 AEROSMITH ('93)
多分このアルバムからエアロに入ったという、現在20代の洋楽ファン、多いんじゃないかな? 今でこそ映画「アルマゲドン」の主題歌("I Don't Want To Miss A Thing")やコカ・コーラのCMソング("Jaded" 等)といった「誰もが一度は耳にしたことがある洋楽ソング」の仲間入りを果たしている彼等だけど、そういう意味での「一般層への知名度アップ」は多分この「GET A GRIP」という初の全米ナンバー1アルバムと、このアルバムを引っ提げて敢行された'94年4〜5月の来日ツアーのお陰だったんじゃないかな、と。何せ武道館&横浜アリーナで計10回近くの公演を全てソールドアウトにしたわけですからね‥‥
そして。俺にとっても「GET A GRIP」というアルバムは初心を思い出させてくれた、思い出深い1枚なんですね。丁度学校も卒業した頃にリリースされて、フリーター生活も始まって。でも順調にいくはずだったバンドが空中分解して、ひとりぼっちになってしまって。あーこんなはずじゃなかったのに、人生どこで間違えたんだろう‥‥って初めて自分の選択を(一瞬だけど)後悔した時期でさ。バイトが終わると、とりあえずスタジオに行って個人練習で発声練習と簡単な弾き語りで歌をうたって。夜に家に戻って、ひとりコンビニ弁当食べながらテレビ観て音楽聴いて‥‥泣きはしなかったけど、あぁ何か違うなぁ‥‥って。
珍しく対訳を読みながらこのアルバムを聴いててさ。最後の曲であるこの名バラード "Amazing" の歌詞を読んで、ハッとして。正に今の俺だったのよ、この歌詞は‥‥
It's amazing / with the bling of an eye you finally see the light / It's amazing / when the moment arrives that you know / you'll be alright / It's amazing / and I'm sayin' a prayer / for the desperate hearts tonight
あー俺、まだ何にも始まってなかったよな。始まった気になってたけど、何も始めてなかったよな、って。そう思ったら泣けてきてさ。涙が止まらなくてねぇ‥‥自分の足下を見つめ直して、気持ちも新たに前を向いた瞬間に立ち会ってくれたのが、俺のロック童貞を奪ったオヤジ共だったと。
この曲には他にもすっげー好きな歌詞があってね。
Life's a journey not a destination
あーホントそうだよなぁって、凄く納得させられて。父親のいない自分にとっては、正に「親父からの格言」みたいなもんでさ。この曲の歌詞の一言一句を噛み締めて、次の日からまた音楽活動に積極的になったんだよね。路上に出たり、ギター1本でも歌わせてくれるイベントに出させてもらったりしながら、新しいバンドを組もうと試行錯誤を繰り返し‥‥
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