とみぃ洋楽100番勝負(94)
●第94回:「Eyeless」 SLIPKNOT ('99)
RAGE AGAINST THE MACHINEの大成功以降、いろんなヘヴィロックバンドが世に現れ、そしてチャート的に成功を収めるわけじゃないですか。KORNにしろ、LIMPBIZKITにしろ、あるいはジャンルこそ異なるもののTOOLであったりMARILYN MANSONであったり。ひとつが当たると、また別のものといった具合に。さすがに胸焼けがしてもう受け付けなくなりつつあった中、'99年にもの凄いバンドが登場してシーンにトドメを射すわけですよ。エンターテイメントとハードボイルドな世界観を両立させた、もの凄くカッコ良くて、もの凄くアホな存在。それが俺にとってのSLIPKNOT。
最初はNMEか「ケラング!」に付いてたサンプラーCDに入ってた音源が切っ掛けで。ルックスもさることながら(9人全員がオレンジの繋ぎとひとりひとり異なるマスクというコスチューム)、その音‥‥判りやすいようで、それでいて殺傷力抜群のサウンド。ただ叫んでるだけかと思うと、急にメロディアスになって歌い上げる展開。曲によって完全にメロコア調だったり、ドラムンベースっぽい要素があったり、ただのハードコアだったりデスメタルだったり。それまでのバンドにありそうでなかった音。それがSLIPKNOTだったわけですよ。
判りやすいキャラ作りはKISS等から受け継いだものだし、ライヴでのアトラクション(ドラムセットが回転したり、パーカッションがせり上がったり等)はMOTLEY CRUE譲り。そして音はスラッシュやデスメタル、ハードコアやグラインドコア‥‥重さやグルーヴ感を重視したそれまでのヘヴィロック勢とは一線を画するわけですよ。だからこそインパクト絶大だったわけで。もうその登場の時点で勝利は決まったようなもんですよ。
紆余曲折ありながらも現在まで第一線で活躍している。それ自体が凄いことだと思うし、その上ハイクオリティを維持している。音楽性は徐々に変化を見せているものの、それは単に彼等が企画ものではなく、真のミュージシャンであったことを表しているだけなんですよね。もう1stの頃みたいな初期衝動性を体験することはあり得ないだろうけど、それでも俺は彼等を支持し続けますよ。
« 大塚 愛『LOVE JAM』(2004) | トップページ | MOK Radio#28、終了ー »
「「100番勝負」」カテゴリの記事
- とみぃ洋楽100番勝負(28)(2004.09.16)
- とみぃ洋楽100番勝負(2)(2004.08.21)
- とみぃ洋楽100番勝負(100)(2004.11.26)
- とみぃ洋楽100番勝負(99)(2004.11.25)
- とみぃ洋楽100番勝負(98)(2004.11.24)
「Slipknot」カテゴリの記事
- BLACK SABBATH / OZZY OSBOURNE: BACK TO THE BEGINNING(2025年7月5日)(2025.07.06)
- SLIPKNOT『THE END, SO FAR』(2022)(2022.10.07)
- KORN『THE SERENITY OF SUFFERING』(2016)(2022.05.26)
- COREY TAYLOR『CMFB...SIDES』(2022)(2022.03.20)
- 祝ご成人(2001年4月〜2002年3月発売の洋楽アルバム20選)(2022.01.10)
「1999年の作品」カテゴリの記事
- BERNARD BUTLER『FRIENDS AND LOVERS』(1999)(2024.06.01)
- THE HELLACOPTERS『GRANDE ROCK REVISITED』(2024)(2024.03.17)
- ブライアン・アダムスのベストアルバムを総括する(2022年版)(2022.03.12)
- SCORPIONS『EYE II EYE』(1999)(2022.03.02)
- GUNS N' ROSES『OH MY GOD』(1999)(2021.09.25)

コメント