とみぃ洋楽100番勝負(95)
●第95回:「My Name Is」 EMINEM ('99)
まさかエミネムが音楽業界的に、こんなにも大きな存在になるなんて‥‥この曲が出始めた頃は想像も出来なかったよね。単純に、白人で面白いラッパーが出て来たなぁ‥‥くらいにしか思ってなかったのに。デビューから約5年。4枚のアルバムと1枚の映画サントラ、そして主演映画‥‥アメリカでは社会現象にまでなって、日本でも'01年のフジロックの大トリを務めちゃったりしたんだからさ。あの時点でそこまで大きくなるって信じてた人がいたら、是非会ってみたいよ。
最初は誰が歌ってるとか、どんなキャラクターの男だとか全然知らなかったんだよね。よく行くクラブイベントでこの "My Name Is" っていう曲がよくかかってて。面白い曲だなぁ、ポップな曲でいい感じだなぁ、これなら俺にも馴染めるな‥‥とか好意的に感じてたのよ。で、暫くしたらビルボードのシングルチャートでトップ10入りしてて。2位まで上がったんだっけ? そりゃビックリですよ。普段ヒップホップとかそんなにかかるイベントじゃなかったし(ロック系だったからね)、そんな中でしょっちゅうかかってたから、DJがよっぽど気に入ってるか、あるいは何か理由があってかけ続けてるのか‥‥ま、普段ロックしか聴かないような奴らはこの曲になるとフロアから離れてって、新しい音に敏感な奴らだけがこの曲に合わせて踊ってたんだけどさ。俺は‥‥その状況を眺めてた、というか。まだ自信がなかったんだよね、これが「クる」かどうか‥‥いや、そういう問題じゃなかったんだけど。
その後の彼の曲と比べればかなりシンプルなバックトラックでかなりスカスカなんだけど、逆にそこが良かったのかな。何だろ‥‥それまで白人ラップというと、俺の中ではBEASTIE BOYSとHOUSE OF PAINくらいしか思いつかなかったし、それくらいしか通過してないんだけど‥‥これなら楽しめる。そう直感で思ったんだよね。事実、後でこれが誰の何という曲なのか、DJに聞いて、後日CDショップでアルバム買ってるしね。
今となっては別に珍しいことじゃないけど、やはりあの頃はロックファンが「エミネムっていう奴、面白いよね?」と声を大にして言えるような空気じゃなかったよね。どっちかっていうと、ラップメタル的なLIMPBIZKITとかの方が好意的に受け入れられてたし。んでそのLIMPとエミネムが共にツアーとかするようになって、ロックファンにも認知されるようになったのかな(んで、その後両者は犬猿の仲になるんだけど)。
久し振りにアルバム引っ張り出して聴いてみたけど、うん、これはやっぱりカッコ良いよ。聴きやすさとか親しみやすさは次作以降に譲るけど、これはこれで素晴らしいな、と。そこは譲れないよな、うん。

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