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2004/11/30

MANDO DIAO『HURRICANE BAR』(2004)

 今から10年前、日本ではTHE CARDIGANSが洋楽ファンのみならず一般の音楽ファンまで巻き込んで大ヒットを記録し、メディア主導で「スウェディッシュ・ポップ」なる一大ムーブメントが繰り広げられていました。イギリスのロック/ポップスバンドが「ブリット・ポップ」と呼ばれるなら、スウェーデン出身のバンドは皆「スウェディッシュ・ポップ」と呼ばれても何らおかしくないわけですが‥‥個人的には凄い違和感があって。だって、当時の俺の中ではスウェーデンといえばデスメタルかガレージロックだったわけですよ。勿論CARDIGANSも聴いてたし実際良いバンドだと思ったけど、それだけじゃないだろ!?という思いも強くて。イギリスのバンドが皆OASISやBLURなわけ、ないのと同様にね。

 2000年前後から、日本でもスウェーデンのガレージバンド、ロックバンドがメディアに取り上げられる機会が増えました。勿論、THE HIVESがイギリスで大ヒットしたのが切っ掛けだったわけですが、それよりも前にTHE HELLACOPTERSみたいなバンドが既に来日して一部で強く支持されていたし、その他にもパンク/ハードロック寄りのBACKYARD BABIESみたいなバンドもいた。ガレージとひと括りにされながらも、実は非常に個性的なバンドが多かったわけですよ。

 このMANDO DIAOは昨年、最もブレイクしたスウェーデンのバンドで、既に数え切れない程の来日公演をこの2年の間に行っています。昨年と今年、サマーソニックにも出演したし、単独来日も3回くらいは行ってるはずだし。ガレージ・リヴァイヴァルとかロックンロール・リヴァイヴァルなんて呼ばれることの多い昨今のシーンの中でも、特にMANDO DIAOは日本での人気が高いバンドですよね。それは露出(メディアだったり、ライヴだったり)の多さも影響してるんでしょうけど、まず彼等のメロウな楽曲が日本人の耳に馴染みやすかったというのも大きいと思います。

 1stアルバム「BRING'EM IN」以上に親しみやすい2ndアルバム「HURRICANE BAR」。モッズ的な色合いも含みつつ、ガレージロックからの脱却を狙ったかのようなポップな作風は、1stにあったような破天荒なノリと違って落ち着いてしまったと取られてしまう可能性も孕んでいるんだけど、個人的にはこれを成長と受け取りたいですね。曲作りをかなり丁寧に行ったんじゃないかと思えるようなメロディラインとアレンジ、小気味良いリズムや耳に残るギターフレーズの数々。それらを上手く引き立てるオルガンの音。そしてタイプの違う2人のシンガー。1st以上に聴きやすくなったのは単にポップになったからだけでなく、各メンバーの技量が大幅にアップしたからというのもあるんでしょうね。表現力の幅が広がったというか‥‥

 前作の衝動性を好んでいた人には大人しく聞こえるかもしれませんが、これはこれでひとつの完成型であり、またライヴではこれまで通りのMANDO DIAOを見せてくれるんじゃないですかね‥‥なんだかそんな気がします。本当に良く出来たアルバムだなと。

 俺、未だに彼等のライヴって一度も観てないんですよ。そりゃそうだ、サマソニなんて2年以上行ってないわけだし、単独公演も毎回すぐにソールドアウトだしね。その彼等のライヴを、もしかしたら観に行けるかもしれない‥‥どうなるか判らないけど。実はかなり楽しみだったりして。無事観ることができたら、その感想もまた書いてみたいと思います。



▼MANDO DIAO『HURRICANE BAR』
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投稿: 2004 11 30 09:26 午後 [2004年の作品, Mando Diao] | 固定リンク

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