木村カエラ『KAELA』(2004)
「saku saku」と言われて、恐らく木村カエラに興味がなくて地方に住んでるって人の多くは「‥‥何それ?」なんじゃないですかね? そんな気がします。つーか「saku saku」って昔からこんな番組だったっけ?というのが俺の感想。いや‥‥いいんですけどね‥‥どうせ俺が住んでる地区じゃ受信できませんから、TVK‥‥
1年前。こんなに木村カエラに注目が集まるとは思ってもみなかったよね。だって俺、その頃はまだ彼女のこと、知らなかったもん。多分、今年の春以降だと思うよ。「saku saku」に出てる、モデルの子というイメージしかなかったけどさ。
ところが‥‥
6月に歌手デビューした途端に、状況が少しずつ変わってきて。いや、まだこの頃は俺も全然気にしてなくて。あーまたモデルの子が歌出したんだー、程度の印象ですよね。よくあるじゃないですか、その手の話。むしろ加藤ローサとかにも歌わせろよ!くらいの気持ちでいましたからね、俺。
けどさ。多くの皆さんと同じく、俺も10月末に出た2ndシングル "happiness!!" でヤラレちゃうわけですよ。曲の良さは勿論なんだけど、まず歌う彼女の姿にね、惹かれちゃって。深夜のテレビ番組で観たのかな‥‥普段の印象とまた違うのね。あーこの子、本当に歌うことが好きなんだな、って。それがストレートに伝わってきて。モデルが片手間でCD出してるもんだと、ずっと思ってたもの。彼女自身が作詞してることもその時初めて知って。当然CD買いましたよ。だって曲気に入ったからさ。ほら、彼女のルックスから入ったわけじゃないしさ!(と、最初に言い訳しておこう)
そういう好条件の中、満を持してリリースされた1stアルバム「KAELA」。これが想像以上に良かったのね。ギターを中心に置いたポップロックなんだけど、全編バンドアレンジなもんで、普通に聴いてて気持ちいいし、その辺の下手なモデル歌手やアイドルものを聴くよりも全然『違和感』みたいなものを感じない。ほら、あるじゃない。『やらされてる感』みたいなの。テレビのタレントさんやモデルが歌うと必ずつきまとう、アレ。けどここには皆無なのよね。純粋に音楽、ロックが好きな女の子が、その筋に長けた奴らと組んで、気持ちいいアルバムを作りました、っていう。そういう作品集だよな、これは。
製作陣が豪華なのはまぁアルバムを聴いてもらえば判るので、ここには書きません。いや、そういう先入観なしに、まずはひと通り聴いて欲しいかな。普段アイドルものばかり聴いてる人の耳にはちょっと馴染まないかもしれないけど、例えば普通にJ-POPモノを愛聴してる人には全然違和感のない1枚のはず。
けど、本当の勝負は次のシングルだよね。ここで出し切ってしまいました、ってな感じで終らないためにもさ。折角手にした成功を無駄にしないためにも、ここは更に攻めの姿勢で頑張っていただきたい。いいモノ持ってるんだしさ。

▼木村カエラ『KAELA』
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