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2004/12/28

2004年を振り返る(4)

 さてさて。今年もあと数日ですよ。いい加減俺自身の「BEST OF 2004」も決めないとな。ま、それとこれとはまた別なので‥‥さくっといってみましょう。

 今年買った新譜の中で、これまで取り上げる機会のなかった作品を幾つか、簡単に紹介していくコーナー第4弾。今回は一気に3枚いきます。しかもどれも微妙に共通項がありそうでなさそうなバンドばかり。あ、そうか。今年(日本で)デビュー盤をリリースして、夏フェスで初来日を果たした新人さんばかりだ。どれも夏頃の「RADIO TMQ」で一度はかけたことのあるバンドで、実際に俺自身そのライヴを目にしたバンドもいます。ホントどれも良質の、いろんな可能性を秘めた存在ばかり。是非気に入ったらアルバム聴いてみてください。中には来年早々に来日するバンドもいますので‥‥

■SECRET MACHINES「NOW HERE IS NOWHERE」

 アメリカ出身の3人組(内2人は兄弟)バンド。インディーで昨年アルバムをリリース済みで、これはメジャー移籍第1弾(通算2作目)。6月頃、渋谷のHMVで視聴して一発で気に入ったんだよね。1曲目の頭1分ちょっとで十分だったもん。

 いろんなところで言われてるように、'70年代的ハードロックの要素と、現代的なトリップ&サイケ・ポップの要素を上手く融合させた、よく出来た1枚。これ、ライヴだとどうするんだろうね‥‥って気になる程、スタジオ録音に拘りを持って、かなりオタッキーな面を強調しつつ製作された感が強いかな。宅録オタクがメジャーの財力を使って好き放題やってます、みたいな。ま、そこが聴き手側からすると清々しいんだけど。実際楽曲なり曲構成なり、非常によく練られてると思うし、ある種'70年代のPINK FLOYD辺りのプログレバンドにも通ずるものがあるよな、と。まぁそれを2004年では「プログレ」とはもやは呼ばないわけですが。

 SPIRITUALIZEDやここ数作のFLAMING LIPS辺りのファンなら、間違いなくニヤリとする1枚でしょう。サマソニで来てたけど、どうだったんでしょうか?



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■THE KILLERS「HOT FUSS」

 どことなくUK臭を感じさせるサウンドなんですが、実はアメリカ、それもラスベガス出身の4人組。これがデビュー盤。先にイギリスで火が着いて、その後本国でも中ブレイク。気づけばアルバムはゴールドディスク獲得(セールス50万枚突破)。未だにビルボードのトップ100に居座ってます。

 その昔‥‥ブリットポップ後のイギリスでは、「ROMO」なんていうムーブメントをメディアが盛り上げようとしましたが、見事に失敗してます。このTHE KILLERSのアルバムを聴いた時、ふとその「ROMO」(所謂「ニューロマンティック」の'90年版みたいなもの。MANSUN辺りを指すらしいよ)という単語が頭に浮かんだ程、イギリスな音。多分、あの'80年代っぽいシンセサウンドが、そう思わせる原因なんだろうね。あと、全体を多う暗さ・重さ・湿り気。正にイギリスの空だよね。いろんな所で言われてるように、全盛期のDURAN DURANを筆頭とするニューロマ系、U2やデヴィッド・ボウイ、NEW ORDERやPULPといったアーティスト達への憧れ・影響を上手く消化してるバンドだな。新人ぽくないもん。

 俺、ラジオ用&フジロック対策でUS盤リリース後真っ先に買ったんだけど、UK盤と若干収録曲が異なるのね。その辺が気になる人は、全てをフォローしている日本盤を購入することをオススメします。後で買い直したもん、俺も。



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■THE STILLS「LOGIC WILL BREAK YOUR HEART」

 これ、US盤を今年の頭には既に買ってるんだけど、実は2003年リリースなんだよね。けど、日本盤が今年初夏リリースってことで、とりあえずは2004年の新譜に入れたいと思います。

 カナダ出身の5人組による、デビューアルバム。これも「ホントにカナダのバンド!?」と疑っちゃう程に、'80年代UKニューウェーブの香りがプンプンするんだよね。エコバニ(ECHO & THE BUNNYMEN)だったり、THE CUREだったり。けどカナダ。ホント、最近訳判んないって。

 このバンドもシンセとか用いてるんだけど、そっちよりもむしろ煌びやかに奏でられるギターサウンドの方が重要な要素でしょう。適度に分厚くて、けどヘヴィ系のそれとは違う。コーラス等のエフェクトをかけたギター(恐らくシングルコイルのストラト系)がバンドをグイグイ引っ張っていて、そこに乗るボーカルもまた味わい深し。上のTHE KILLERS程の冷たさは感じられず、むしろそういったギターサウンドが仄かな暖かみを醸し出していて。ジワジワ効いてくるわけ。

 残念ながら俺は輸入盤を購入してしまったんだけど、どうもこのバンドの肝はそういったギターサウンドだけでなく、歌詞の深み・重みも含まれるそうなので、これから購入する人は対訳の付いている日本盤を購入するといいかも。ボーナストラック2曲もライヴで聴いたけど、なかなかだったしね。

 SNOW PATROLやKEANE辺りのメランコリックなUKロックを好む人なら、絶対に気に入るバンドのひとつ。海外では全然売れてないらしく、既にレーベルからドロップの噂もあるようで。応援してあげてください。



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投稿: 2004 12 28 05:00 午後 [2004年の作品, Killers, The, Secret Machines, Stills, The] | 固定リンク

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