2016/01/12

David Bowie『A REALITY TOUR』日本武道館公演(2004年3月8日/再掲)

※このライブレポートは2004年3月11日に「とみぃの宮殿」に掲載されたものを、加筆修正したものです。最後のジャパンツアーの模様を伝えたいと思い、またデヴィッド・ボウイ追悼の意味を込めて再掲載したいと思います。


8年ぶりに来日したデヴィッド・ボウイのジャパンツアー初日、3月8日の武道館公演に行ってきました。前回('96年6月だっけ?)観たのもここ武道館。あのときは布袋寅泰がオープニングアクトとして出演してたっけ。今回行われる来日公演3本のうち、オープニングアクトが付かないのがこの初日のみ。そういう意味では損したような気がしないでもないけど……ま、ここ数日ボウイが観れるって考えただけでドキドキしてたし、正直ボウイばかり聴いてたから、余計なモノを観なくても(聴かなくても)済んだ、という意味では得したのかも……要はボウイさえ観れればいいわけ。

この日は2階席西側の最前列。ステージにかなり近いポジションだったこともあり、本当にドキドキもんでした。そのステージは比較的シンプルで、ドラムやキーボードの後方に数段高いステージ(踊り場?)があったり、その上からススキの穂みたいなのがぶら下がってたり、そのさらに後方には大きなスクリーンがあったり、ステージ前方には2メートル程度の花道があったり。過去のボウイと比べれば明らかに地味なわけ。今回の『A REALITY TOUR』、すでに行われた全米公演のセットリストとか見ると、過去の封印が何のそのって感じの選曲なわけですよ。とはいえ完全な1990年の『SOUND+VISION TOUR』みたいなヒットメドレーというわけではなく、意外な曲、地味な曲、そして過去2作の新譜からの曲をふんだんに取り入れ、明らかに「21世紀のデヴィッド・ボウイ」を提示した内容。新作『Reality』はなかなかの力作だっただけに、ライブでの披露もかなり楽しみなわけで。観る前からこんなにワクワクしたボウイの来日公演って、もしかしたら初めて観たドーム公演以来じゃないかな? その後も『Outside』でのツアーで観てるけど、今回の比じゃなかったもんな。

ほぼ定刻どおりにライブはスタート。まずオープニングSEが流れ出すのと同時に、会場が暗転。バックのスクリーンに都会の映像が流れ、SEは生バンドによるインストへ。途中から映像がボウイ・バンドのメンバーをコラージュしたアニメーションに切り替わり、これがボウイ・バンドの演奏によるものだと判明するのですが。アニメーションのボウイはハーモニカを吹いています。で、映像がアニメからリアルな姿に変わり、実際のバンドメンバーがひとり、またひとりとステージに登場します。会場はスクリーンの灯りのみで、最後にボウイが現れ、あの印象的なリフが会場に鳴り響く。全米ツアー同様、1曲目は「Rebel Rebel」。イントロ部はオリジナルバージョンに忠実で、歌に入る直前に2003バージョンに変わるというアレンジ。うん、やっぱりロックンロールを歌うボウイは単純にカッコいい。その佇まいがさまになるし。サビに突入して、会場がパッと明るくなり、初めてボウイがきらびやかな衣装を着ていることに気づきます。なんだかなぁ……57才なのに、この王子ぶり。ここまで圧倒的にカッコいい57才、他にいる!? ったく……うちのオフクロと同い年ってのがね……そんな自分の親父と呼んでも差し支えない年齢のオッサンに向かって、目を輝かせてる自分って一体……ま、気にしない気にしない。実際カッコいいんだからさ。

1曲終えて一息つくボウイ。以前からは考えられないほどに話す話す。かなりアットホームな雰囲気の中、新作から「New Killer Star」を。ここでボウイ、ギターも弾くんだけど、あんまり音が出てないような気が。ま、気にしない気にしない。残念ながらお客のリアクションは明らかに薄かった。それだけは事実。畜生、ここに集まってきた中年連中は、ここ数作の新作は完全無視してるようですぜ? だって、その後に演奏された「Fame」と比べればその差は歴然でしたからね。

旧曲のライブアレンジ自体は2000年のツアー以降、ほとんど一緒みたい。比較的カッチリした演奏ながらも、適度にルーズで適度にファンキー。特にドラムのスターリング・キャンベルのプレイがハンパなくすごかった。時にチャーリー・ワッツみたいな「ロールする」ロックンロールプレイを、時にNine Inch Nailsばりに「人間ドラムンベース」していたりするんだから。あとベースのゲイル・アン・ドロシー。ルックスだけで一人勝ちなのに、ベースだけでなく歌も相当うまい。コーラス要員としてシンセ&パーカッション&ギターを担当していた黒人女性(キャサリン・ラッセル)とともにいい仕事をしてました。

その後、Pixiesのカバーだと多くの人が気づいてないであろうシンプルなロックンロール「Cactus」で徐々に盛り上がりつつ、この日最初のピークが「All The Young Dudes」で訪れます。名曲すぎ。イントロのフレーズを聴いただけで鳥肌。サビでは大合唱……のはずなんだけど、キーが若干高かったせいもあり男性には厳しく、思ったほど大きな合唱にはならず。まあそれでもかなり歌えてた方だと思いますけど。曲が終わると、また一緒に歌ってくれというようなコメントの後、印象深いギターフレーズが。「China Girl」だ。イントロ部でのコーラスでゲイルがトチってやり直しになったのはある意味貴重かも。

ていうかさ、ホントにみんな歌わなすぎ! 知らないの? 何しに来たの!?なんて考えながらこの曲を聴いてると、今度は「Hallo Spaceboy」。とにかくこの曲はライブがカッコいいん。ボウイは後方の高台に昇って歌う。この曲でバンドの音量が一気に大きくなった印象。とにかくラウド(特にドラム、すごすぎ)。そういえば昔、ボウイの50才記念ライブで、この曲をデイヴ・グロールが叩いてたっけ。ふとそれを思い出させるほどにパワフルなドラミングで圧倒されっぱなし。もちろん、ボウイのカッコよさが大前提としてあるわけですけどね。

最初のピークで大きな拍手を受けた後、今度はまったりモードに。メンバーのほとんどが袖に引っ込み、スクリーンにはMVっぽい映像が。キーボードとギターで幻想的な演奏を始め、それがそのまま『Heathen』1曲目の「Sunday」へとつながっていく。曲が進むに連れてひとり、またひとりとメンバーがステージに戻ってきて、クライマックスのバンド演奏へ……CDだと盛り上がったところでフェードアウトという尻切れトンボ状態だったんですが、ライブではさすがにそれはなし。ギターソロ弾きまくり、ドラムもパワフルに叩きまくり。アルバムテイクが嘘みたいな名曲ぶり(いや、名曲は言いすぎか)。続いて新作からの「The Loneliest Guy」、Nirvanaのアンプラグドでおなじみ「The Man Who Sold The World」とまったり三昧。派手な盛り上がりはないけど、とにかくこれもボウイの持ち味のひとつ。

一息ついて、ゲイルのボーカルをフィーチャーした「Under Pressure」。ご存知のとおり、原曲はQUEENとのコラボ作。演奏自体は原曲どおりで、ゲイルはフレディ・マーキュリーのパートを一生懸命にこなしているんですが、ある意味ではフレディを超えていた気が。とにかくうまいシンガーだな、と。ボウイは10数年前にフレディの追悼ライブでアニー・レノックスと一緒にこの曲を歌っていたけど、あのときよりはるかに良かった。タイミング的にもちょうど日本でQueen再評価の時期だけに、この選曲は大成功。ボウイというよりもQueenの曲なんだけどね。そしてその盛り上がりを引き継ぐように、名曲「Life On Mars?」へ。ボウイ、かなり歌えてたほうだと思いますよ。さすがにちょっとウルッときた。すげえ良かった、うん。

この後、『Low』からの三連発(「Sound And Vision」「Be My Wife」「A New Career In A New Town」)に失禁しそうに。特に後者2曲は意外な選曲だっただけに、腰抜かしそうになりました。だって「A New Career In A New Town」って……ボウイ、ハーモニカ吹いてるだけだし。もうね、カッコよすぎ。ニューシングルかつミネラルウォーターのCMソングの「Never Get Old」は、どことなく「Fame」や「Young American」にも通ずる“黒っぽさ”を持った1曲。女性コーラスがいい味出してるね。その後に、確か前回の来日時にもやってたような記憶がある「Quicksand」、再び新作から「Days」というアコースティック楽曲が続き、さらにギターのエフェクトが気持ちいい「Heathen (The Rays)」、新作のからのLooking For Waters」と、後半になっても比較的新しめの曲が続くのが正直以外。全米ツアーよりも新曲増えてるんじゃない? 日本で久々のヒットを記録したから、気をよくしたとか? まあここ最近、旧譜よりも新作をよく聴いてたので、個人的にはありがたかったんですが(古い曲はありがたみが大きい反面、変わり果てたときは受けるショックも大きいから諸刃の剣なんですよね)。

エンディングが近づき、最後の盛り上げパートに。まずは「Ashes To Ashes」。大好きな1曲で、一時期バンドでコピーしてたことがあるほど。原曲とキーが変わってるので、慣れないと違和感が残るんだけどね。原曲にあった浮遊感/ニューウェイヴっぽさが薄れて、ポップ色の強いロックナンバーに様変わりしてるのが気になるけど、この際良しとしよう。そして『Earthling』から唯一披露された「I'm Afraid Of Americans」。本当は「Little Wonder」を聴きたかったんだけど、この曲がとにかくファンキーかつつヘヴィで、それこそNine Inch Nailsっぽくもあり、先の「Fame」あたりにも通ずる色もあり。この曲だよ、とにかくドラムがすごかったのは。ラストでのドラミングは神業で、ハイハットとリムショットを使用した、正しく人間ドラムンベースといったプレイ。そりゃ終わった後、この日一番の拍手を受けるわけだ。本編最後は名曲中の名曲「Heroes」。1コーラス目はギターのバッキングのみで歌われ、歌い終えるとおなじみのフレーズとともにバンドが加わるといったアレンジ。ちょっともどかしくもあったんだけど、じらされただけにあのギターフレーズが聴こえてきた瞬間、鳥肌が……やっぱりカッコいいわ、うん。曲も、ボウイも、バンドも、とにかくすべてが最高にカッコよすぎ。

アンコールでは、ドラムの印象的なフレーズとともにあの曲が……『Ziggy Stardust』1曲目、「Five Years」……最初のフレーズをボウイが歌い出した瞬間、思わず涙がこぼれそうに。いやあ、参った。まさか本当に泣きそうになるとは。まさかこの曲をここでこうやって聴ける日がくるとは……すでにアメリカ等で披露されていると知っていながらも、いざ実際に耳にするとね……こらえきれなくなるんですわ。もうね、終始歌いっぱなし。さらにこの流れで「Suffragette City」ですよ!? 10数年前、初めてボウイを生で観て、どうしてもこの曲を自分のバンドでやりたくなって。その後数年間、この曲を何百回と歌ってきたもんだから、そりゃそらで歌えますわ。後半のサビ繰り返しはさすがのボウイも厳しそうで、高いキーが全然出てなかったですが、そんなの気にしない気にしない。キメの「Ah, Wham bam thank you mom!」も一緒に叫びましたよ、ええ。

そんな、完全に心酔し切った状態の中、アルバム『Ziggy Stardust』曲3連発のラストを飾る「Ziggy Stardust」。あのリフを聴いた瞬間、全身に鳥肌立ちまくり。当然この曲もそらで歌えるわけですが‥‥泣いた、マジで。実際に涙は流れなかったかもしれないけど、心で号泣。ありがとうって言いながらボウイに抱きつきたい心境。2時間10数分がアッという間で、まさか26曲もやったなんて思ってもみなかった。

間違いなく、90年以降の来日公演で一番の内容でした。「今のボウイ」もちゃんと垣間みれたし、いろんな意味で吹っ切れたかのような初期代表曲のオンパレードといい、とにかく完璧すぎる内容でした。選曲的にも申し分ないと思うし(そりゃ言い出したらキリがない)、ボウイの状態もかなり良かったと思うし、何よりも今のバンドが素晴らしい。個性的なメンバーが集まった今のバンドで、2枚のアルバムのツアーを長期間過ごしてきたこともあり、かなり息が合った演奏を聴くことができました。どうせならまた観たいよ、次のツアーでも。

正直なところ、観る前は結構不安になってたのね。先日観たKraftwerkが「過去」と「今」をつなげた、ある意味集大成的な素晴らしいステージだっただけに、ボウイは一体どうなるんだろうと。開き直って過去の曲を多くやってくれるのは嬉しいんだけど、でもなぁ……って。けど、実際には違った。いや、もちろん過去の曲をたくさんやってくれたんだから違ってはないんだけど、根本の部分では違ってた。今回はツアータイトルどおり、『Reality』という自信作を引っ提げたツアーなんだなと。観客の新曲に対するリアクションは薄かったし、あのリアクションがすべて正しいとは思わないけど、僕は今のボウイを支持したいな、うん。そして……できることなら、夏にもう一回、野外で観たいよね。

セットリスト
01. Rebel Rebel
02. New Killer Star
03. Fame
04. Cactus
05. All The Young Dudes
06. China Girl
07. Hallo Spaceboy
08. Sunday
09. The Loneliest Guy
10. The Man Who Sold The World
11. Under Pressure
12. Life on Mars?
13. Sound and Vision
14. Be My Wife
15. A New Career In A New Town
16. Never Get Old
17. Quicksand
18. Days
19. Heathen (The Rays)
20. Looking For Water
21. Ashes To Ashes
22. I'm Afraid Of Americans
23. Heroes
<アンコール>
24. Five Years
25. Suffragette City
26. Ziggy Stardust



▼David Bowie『Reality』
(amazon:国内盤

投稿: 2016 01 12 07:15 午後 [2004年のライブ, David Bowie, 「R.I.P.」] | 固定リンク

2005/01/03

「COUNTDOWN JAPAN」に行って来た。

 「rockin'on」主催の屋内冬フェス、「COUNTDOWN JAPAN」に行って来ました。昨年から開催されているこのフェス、今年で2度目ですが、俺自身は初の参加。しかも当初の予定では2日間(12/30~31)行く予定だったのが、都合で30日のみの参加になってしまいましたが、まぁそれでも十分元は取れたと思いますよ。

 この手の屋内系フェス‥‥まぁサマソニも敢えてこの中に含めてしまいましょう‥‥は結局のところ、出演者次第なんですよね。フジやエゾみたいに「野外ならではのプラスアルファ」がない分、どうしてもそこに注目せざるを得ない。けどそれさえしっかりしてれば、誰も文句言わない。「まぁ(野外の)夏フェスじゃないしな」という言葉で妙に納得してしまう。特に俺の場合は、サマソニとかロキノン系フェスは特にそういった要素がしっかりしてないと、全然行く気にならないので‥‥そういう意味では今回、各日共かなり魅力的なメンツを集めたフェスだったんじゃないか、と思います。

 そんな感じで‥‥自分が観たアクトの、簡単な感想とセットリストを載せておきますね。

■Theピーズ

 気づけば何時以来!?なピーズですが‥‥げっ、もしかして2003年の6月以来!?(汗)何だかんだでその年の秋以降、チケット持ってても全部行けなかったからな‥‥2004年にしても、本当ならピーズ@チッタでライヴ始めする予定だったのに!
 さて、久し振りのピーズは相変わらずカッコイイままでした。アビさんのスーツ姿もダンディズム全開だし(喋ると相変わらず)、しんちゃんの髪が凄く伸びててびくりしたり、はるの変わらなさっぷりに苦笑したり。プレイに関しては文句なし。というか、更にまとまりが良くなってない? 
 選曲は2003年の復活作「Theピーズ」からを中心にしたもの。妥当な線かな。個人的には "バカになったのに" が聴けて、思わず大絶叫。俺がリアルタイムでピーズを好きになる切っ掛けを作った1曲だからね。
 MCでは相変わらずのマイペース振りを発揮。もはや単独だろうがイベント/フェスだろうが一切関係なし。このまま突き進んで欲しい。そろそろ次のアルバムの準備に取りかかるのかもしれないけど‥‥新曲がどんなことになってるのかも気になるよな。2005年もマイペースでの活動、期待してます。

 1. 生きのばし
 2. サイナラ
 3. 喰えそーもねー
 4. yeah
 5. バカになったのに
 6. ミサイル畑で雇われて
 7. ゴーラン
 8. とどめをハデにくれ
 9. 脱線


■HUSKING BEE

 EARTH STAGE(一番デカいステージ)に移動したら、恐らく最後の曲であろう "新利の風" をやってて、これだけ聴いて満足。一番好きな曲なもんで。最後に磯部が深々とお辞儀してたのが印象的だった。


■ZAZEN BOYS

 実はなにげに「初ZAZENライヴ」なんだけど、この日がアヒト・イナザワ在籍時のラストだったんだよね。勿論ナンバーガール時代は何度も観てるし、茨城の水戸まで追っかけて単独公演観る程好きだったわけですが‥‥改めて書くけど、向井とアヒトのコンビネーションは相変わらず凄いね。観てるこっちの心臓がドキドキしてくる程の緊迫感を持った、生々しいビートをぶつけてくる。んで、他の2人のメンバーの力量も半端じゃない。ベース、ART-SCHOOLの時に観てるはずなんだけど‥‥あんなにアグレッシヴで上手いベーシストだったっけ? ま、それだけ俺があのバンドに注目してなかったってことなのか‥‥とにかく、既に「この4人でしか生み出せない」サウンドが成立しちゃってる。なのに‥‥
 悲壮感皆無、ざらついててヒリヒリするサウンドの塊を聴き手に無表情でぶつけるのみ。圧巻の一言。
 あのさ‥‥ZAZENに思い入れが殆どない人達までもが言ってることなんで、内容被りまくりだけど‥‥ホント、勿体ないし、アヒトの後釜探し及び後任者は大変だろうな、と思うわけですよ。初めてZAZENを観た/聴いた人までがそう言う程、既に完成されちゃってるバンドじゃないですか。勿論、このメンバーでもう1枚アルバム作れば、更に飛躍してくれるはずだろうけど‥‥逆に言えば、こんな独特で素晴らしい世界観を持ったドラマーを活かせるようなバンドが、この世にどれだけ存在するんだろうか‥‥そういう点に関しても疑問が残るわけで。バンドとしてはここでこのスタイル/音楽性は一旦完結するんだろうけど‥‥ホント勿体ない。

 1. CRAZY DAY CRAZY FEELING
 2. 安眠棒
 3. MABOROSHI IN MY BLOOD
 4. IKASAMA LOVE
 5. COLD BEAT
 6. 開戦前夜
 7. 自問自答
 8. 半透明少女関係


■Polaris

 夏以来のPolaris。今回も編成は夏観た時と一緒かな(サポートメンバーが1人で、ギターやドラムを叩いてた)。最初にツインドラムソロがあって、そこから曲に入っていくという構成。とにかく聴き入ってしまいました。ホント、独自の世界観を持った、素晴らしいバンドですな。
 この日観て改めて感じたんだけど‥‥このバンドも、ZAZEN BOYSも、音楽性は全く違うけど共通する何かがあるな、と。それは、ポストロックとかポストパンクとか、そういった野暮ったい呼び名じゃなくて、ズバリ「プログレ」‥‥プログレッシヴ・ロックだな、と。ZAZENがYESとかを若干意識してるのは伺えるし(ベースがYESのTシャツとか着てたしな)、Polarisには一時期のPINK FLOYD的な匂いがするし。そういう風に考えると、両者とも非常におれ好みな音を出すバンドなんだな、と再認識。
 んで、この日は特に良いライヴだったんじゃないか、と感じてたんだけど、何度も観てるファンの人達も口々に「良かった」と言ってたことから、やはり本当に良かったみたいです。今度はもっと長い時間、単独公演を観てみたいな。

 1. 瞬間
 2. 深呼吸
 3. 檸檬
 4. 流星
 5. 光と影


■エレファントカシマシ

 うわーっ、エレカシも2003年の夏以来か! つーかこの日のフェスに行く切っ掛けは、エレカシが2004年にリリースした2枚のアルバム(「扉」と「風」)が非常に素晴らしいアルバムだったから(そして、久し振りにCCCDではなくて普通のCDとしてリリースされたから、ちゃんと聴けたという)ライヴを観てみたいな、ってことだったんだよな‥‥
 にも関わらず、飯食って酒飲み出したせいでどうでもよくなって(オイオイ)、重い腰を上げて会場に足を運んだ時には、既に終盤に差し掛かってました。丁度 "友達がいるのさ" 辺りから。"達者であれよ" といい、とにかく最近のエレカシは以前にも増して『独自のビート』を追求してるような。そう感じさせる程、もの凄いイビツで重いビートを刻んでましたよ。既に結成して20年近く経つバンドだというのに、何なんだ、この若々しさ、貫禄の無さは!
 最近のツアーでは "パワー・イン・ザ・ワールド" がラスト曲だと知ってたから、あーもう終わりか、最初から観ておけばよかった、と後悔してたら宮本‥‥「もうどれくらい演奏しました? 何分やりました? 40分? もう1曲できますかね?」とステージ袖に確認。そしてその後、驚愕の事実が判明‥‥この日のステージ、セットリストというものが存在しないらしい。かなりフレキシブルな進行、というかチャレンジャー過ぎ。セットリストを決めないでステージなんて、君らはガンズですか?
 そんな無鉄砲な彼等が最後に演奏した2曲が‥‥"この世は最高!" と "花男" だったという‥‥!! 特に前者は俺、久し振りにずっとずっと聴きたいと思ってたので、数年来の夢が実現して大興奮。宮本が曲名を口にした瞬間、大絶叫。勿論一緒にフルコーラス歌いましたよ!
 帰宅してからこのセットリストを見て、更に驚愕。何だよ‥‥頭の方で "男は行く" とかやったのかよ! く、くそぉ‥‥

 01. 化ケモノ青年
 02. 男は行く
 03. デーデ
 04. 平成理想主義
 05. 生きている証
 06. 友達がいるのさ
 07. 達者であれよ
 08. パワー・イン・ザ・ワールド
 09. この世は最高!
 10. 花男


■麗蘭

 ホントはこの時間、「100s」を観るつもりだったんだけど、ピーズ観た時に思った以上に人がいなかったので、「これじゃ麗蘭の時はどうなるんだよ‥‥」ってずっと心配でさ。客層がかなり若くて、それこそ10代の子達が大半なんじゃないか?って思えた程で。そんな子達が清志郎ならまだしも、チャボや蘭丸を、わざわざ「100s」を蹴ってまで観るんだろうか‥‥否、観ないよな。だったら俺が観るしかないじゃん!ってことで、断腸の思いで「100s」を蹴ったわけです。どうせ単独公演とか行くだろうし。麗蘭はここで観ないと、多分この先ずっと観ないんじゃないか、と思ってね。
 で、実際。本当に人が少なくて泣きそうになったよ。終盤、次のYO-KING待ちの子達も入ってきて、それなりだったみたいだけど‥‥あまりに少なくて、最前列まで行っちゃったもん。アルバムなんて、それこそ13年前に出た1stしか聴いたことないのにね。
 チャボさんは10年振りくらいに観たんだけど‥‥清志郎にしろこの人にしろ、年を取ることを忘れちゃったんじゃないかってくらいの変わなさっぷり。やっぱりカッコイイ以外の言葉が浮かばないよ。そして蘭丸。「土屋公平」としては何度か観てるけど、「蘭丸」としてはそれこそ'80年代に観たSTREET SLIDERS以来だよ。んで最近は本名での活動が多い彼だけど、この日ステージにいたのは間違いなく「蘭丸」でした。やっぱりあの低い姿勢でSGとか弾いてもらわないと。
 この日は2004年にリリースされた13年振り(!)の2ndアルバムの曲がメインで、全然知らない曲ばかりだったんだけど、全然飽きさせない、素晴らしい「歌」がストレートに伝わる、本当に良いステージでした。シンプルなバンド編成(2人の他にはリズム隊のみ。曲によってシーケンスを同期させてる)だったのと、音が程良い大きさだったこともあって、歌詞がちゃんと聞き取れて、言葉がストレートに、ビンビン伝わってくるんだよね。そしてそれを一言一句、噛みしめる俺。チャボの渋くしゃがれた声が、これまた曲・歌詞・演奏に合ってるのよ。このスタイル、この編成以外では絶対に成り立たないようになってるのよ。
 中盤、2人がアコギに持ち替えて歌った "悲惨な争い" という曲が、とにかく胸を締め付けられるような思いで聴いてた。本気で涙が溢れそうになった。歌詞だけ読んだら‥‥多分、青臭いと思っちゃうのかもしれないけど‥‥これをあの人達が歌って演奏する。そしてそういう歌を20年前、ガキンチョの頃から聴いて育ったからこそ、余計に響く。もうこれだけで俺的には大満足だったんですよ。
 演奏もなかなかのもんで、"あこがれのSouthern Man" って曲では、それこそサザンロックを彷彿とさせるギター×2+ベースによるユニゾンプレイや、チャボによるスライドプレイがとにかく圧巻。
 最後の曲、"R&R Tonight" とか聴くと、あーやっぱりチャボって「RCサクセションのチャボ」なんだな、と改めて実感させられるわけですよ。いや、当たり前の話なんだけど。何言ってんだって話ですけど、ホントにそう感じるんですよ。"トランジスタラジオ" とか "スローバラード" の、あのRCのチャボなんだな、って。清志郎だけじゃねぇんだぞ、ってこの日麗蘭のステージを観なかったガキどもに胸ぐら掴んで教えてやりたいね! もうね、間違いなくこの日のベストアクト。胸張って言いますよ、こっち選んで大正解だったって!!

 1. I Feel Beat
 2. SOSが鳴ってる
 3. あこがれのSouthern Man
 4. 悲惨な争い
 5. Get Back
 6. R&R Tonight


■YO-KING

 この日だけサンボマスターがバックを務める、スペシャルセッションだったわけで、だからこそ「くるり」を蹴ってこっちを選んだわけで。いや、別にそれがなくてもYO-KING観てたな。確実にこっちの方が好きだし。
 サウンドチェック時に、ステージ上にギターアンプが1台しかなかったんですよ。マイクも左右に1本ずつ。これってトリオ編成のセッティングじゃん‥‥あれっ、サンボ参加の話ってなくなったの?って思ってステージに注目すると、サンボマスター本人達がサウンドチェックやってた。ってことは‥‥あ、真ん中にスタンドマイクを置いた。どうやらこの日は倉持、ギターを弾かずに歌に専念するようです。そりゃまぁ、サンボにバック任せておけば安心だしな。
 倉持は2003年の春、サンボは2004年の夏にちらっと観たっきり。そんな両者の組み合わせはYO-KINGのシングル "審美銃" で実現し、それが切っ掛けとなってるわけですが、相性が悪いわけがない。しかも演奏された曲の大半が真心ブラザーズ時代の名曲ばかりですよ。その他も最新作やKinKi Kidsに提供した例の曲等、倉持ソロをよく知らなくても十分楽しめる選曲。こりゃ悪いわけがない。
 サンボはとにかく暑苦しい! けどそれが全然嫌みじゃない。いや、苦手な人もいるだろうけど、間違いなく俺的には「ツボ」。そして演奏が無茶苦茶上手い。若いのにな。以下、ライヴを観ての一言感想の数々。

 ・王、跳躍力凄すぎ
 ・1曲目で俺、昇天しそうになる
 ・1曲目の1コーラス目でサンボ山口、寝転がって弾き倒す
 ・そんな山口に王「(寝転がるの)早過ぎ!」と注意
 ・基本的に王と山口による、天然系掛け合い漫才
 ・是非来年はふたりでM-1にでも出てください
 ・王の嫁の話が何度か登場
 ・王「今年はサンボイヤーだと言っても過言ではない」
 ・嫁「いや過言でしょ」
 ・YUKIタソ、素敵すぎ
 ・相変わらずいい歌うたってるよ、王は
 ・俺も終始踊りまくり、歌いまくり
 ・王「くるりは明日観ろーっ!」
 ・来年も共演するって言ってた
 ・けど次はグレート&アイプチで観たい
 ・アンコール時、山口「キングは一度引っ込んでください」
 ・山口「あんた、なんでそんな天才なんだ!」
 ・王「生まれつき」
 ・山口「あちゃーっ!」
 ・今時そんな驚き方、マンガでもしないから!
 ・けど素敵。大好き、両者共

 01. 人間はもう終わりだ!
 02. 審美銃
 03. ブタと三日月
 04. カラカラ
 05. マイ・バック・ページ
 06. バトンが泣いている
 07. 素晴らしきこの世界
 08. 遠い星と近くの君
 09. Hey!みんな元気かい?
 10. 空にまいあがれ
 EN:Dream Is Over


 こんな感じで昼12時に入場、13時開演、22時終了という長丁場のイベント終了。けど全然長く感じさせない、全く飽きさせない内容だったと思います。途中2時間くらい時間が空いて「暇ーっ!」とか騒いでたけど、会場にいらしてたお友達や初めて逢う方々のお陰で、終始楽しく過ごすこともできました。

 来年も行くか、と問われると‥‥やはりジャパンフェスやサマソニ同様、「メンツ次第」だ、と。こればっかりはね。どうしようもないですよ。まぁ間違いなく来年もメンツ的には問題なさそうですけどね‥‥



▼麗蘭「SOSが鳴ってる」(amazon

投稿: 2005 01 03 12:00 午前 [2004年のライブ, HUSKING BEE, Polaris, YO-KING, 「フェス」, エレファントカシマシ, サンボマスター, ピーズ, The] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2004/12/13

メロン記念日コンサートツアー2004冬〜ザ☆メロンショー!〜@渋谷公会堂(2004年12月12日)

 思えば今年は一度もメロン記念日の単独コンに行きませんでした。というよりも、行けなかったといった方が正解なんですが。春ツアーは前日に「MAGIC ROCK OUT」がオールナイトであったから無理だったし(無理、というか起きられなかった、というのが正解)、6月のスペシャルライヴは直前に従姉妹の結婚式@盛岡に行ったりで無理だったし、夏ツアーはエゾロックに行ってて無理だったし‥‥という具合に、他のライヴを優先するばかりに、メロンを蔑ろにしてきたのね。ま、それは今に始まったことじゃないんですが。昨年はまだ「東京公演は無理だから、他の土地(千葉だったり仙台だったり)で観よう!」という気持ちがあったんですが、今年はそれが完全になくなりましたね。熱が冷めたのか、それとも「もう俺が応援しなくても大丈夫」と思うようになったのか‥‥

 ま、そんなことはともかく。丁度1年振りに観るメロンのライヴですよ。しかも会場は1年前と同じ、渋谷公会堂。昨年、柴田が泣いた、あの場所。斉藤が腰を痛めて全力でライヴに臨めず、悔し涙を流したあの場所ですよ。そういう意味では、非常に感慨深いものがありますね。

 というわけで、簡単な感想を書いてみたいと思います。セットリスト等ネタバレが多いので、これから大阪&名古屋公演に行くという人は、この先は読まない方がいいかもよ?

 んじゃ、まず最初にセットリストからいきますか。

  00. メロン記念日のテーマ
  01. シャンパンの恋
  02. 恋の仕組み。
   --MC--
  03. かわいい彼
  04. MI DA RA 摩天楼
  05. 雪
   --MC--
  06. 努力・系・美人
  07. 夏の夜はデインジャー!(ショートVer)
  08. ぴったりしたいX'mas!(大谷&柴田)
  09. 聖なる鐘が響く夜(村田&斉藤/ショートVer)
  10. 赤いフリージア
  11. キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ
  12. チャンス of LOVE(ショートVer)
   --VTR(「夏」オリジナルPV)--
  13. 遠慮はなしよ!
  14. さぁ!恋人になろう
  15. This is 運命
   --MC--
  16. 香水
   --ENCORE--
   --MC--
  17. さあ、早速盛り上げていこか〜!!
  18. THE 二枚目 〜ON MY WAY〜

 全18曲ですが、ご覧の通り3曲を除く全てがフルコーラスで歌われているので、実質2時間近くの濃い内容でした。個人的には久し振りにオープニングに流れる "メロン記念日のテーマ" にちょっと感動しつつ、そのままユルリと始まる "シャンパンの恋" への流れ、意外と好きですよ。初単独コンの時の "香水" を思い出しましたから。

 全体的に非常に安定したライヴでして、最初の頃みたいなハラハラ・ドキドキ感(ライヴ中何かトチるんじゃないか的な)は既になく、良い意味で予定調和の中進んでいく印象を受けました。そういう意味では、この1〜2年の数々のツアーで鍛え上げられたんだなーと感慨深かったり。またその反面、何か物足りないものも感じたり。

 選曲は2ndアルバム「THE 二枚目」リリース後ということで、アルバム曲(7曲の新曲)中心にいくのかな、と勝手に想像してたんですが、実際に披露された新曲は3曲。アルバムからの先行シングルとなった "シャンパンの恋" とそのc/w曲 "恋の仕組み。" といった曲も含めると、新曲は5曲というカウントになりますが‥‥個人的には人気曲だと思ってる "レモンタルト" や "ラストシーン" といった曲が選択されず、元Cymbalsの矢野さんアレンジの2曲が進んで選ばれている点が興味深かったですね。勿論それは完成度が高いからという理由もあるでしょうけど、それ以上に‥‥次への布石なんじゃないかな、と。2月のシングルはこの布陣(たいせー作曲/矢野アレンジ)でまた行くのかな、と‥‥それは嬉しい反面、非常に困るんですが。どうせなら矢野さんに作曲も任せてしまえばいいのに。

 そうそう。選曲でもうひとつ。完全に初期の曲を排除し、尚かつ人気のc/w曲も少なく("遠慮はなしよ!" くらいか)‥‥所謂メロン人気に火が着き始めた "This is 運命" 以降のシングル曲&2ndアルバム周辺の曲という構成が、これまでとは違った印象を与えてた気がしますね。予定調和的なイメージを受けたのは、もしかしたらこの辺の選曲にあったのかもしれませんね。ぶっちゃけ、もう "〜運命" も "さぁ!恋人になろう" も、両方共やる必要はないんじゃないかな、と。そういう時期に来てると思うし、実際今日のライヴから「それらを徐々に排除して、次のステップに進まなきゃ」というような空気を読み取りました。いや、勝手に読み取っただけですが。

 毎回お約束のハロプロ他ユニット曲のカバーも、今回は時節柄クリスマスソングが選ばれ、柴田&大谷はプッチモニ、村田&斉藤は初期タンポポの曲を聴かせてくれました。ま、柴田はタンポポ在籍経験があるから、プッチを選んで正解だけどね。実際ピッタリだったし。個人的には斉藤の歌で "聖なる鐘が響く夜" みたいな曲が聴けたのは、大きな収穫だったな、と。この人にはもっとこういう曲を、思いっきり歌って欲しいな。

 ハプニングも相変わらずでしたね。特にMC。大谷が素晴らしくいい味を出していて(チャックが空いてるのには、崩れ落ちた柴田同様、俺も倒れそうになった)、柴田は相変わらずカワイイし、村田はこれまでになかった程に「煽り」に回ってて、とても驚きました(この1年でそういう風に成長してったってことですか?だとしたら、すごくいい1年を送れたんじゃないかな)。そして最後に斉藤‥‥最後のMCの途中でいきなり泣き始めて‥‥一瞬何事かと思いましたが、昨年の自分自身の悔しさを思い出して、そしてあれがあったから今年1年頑張れたこと、等。そういういろんな思いが絡み合って泣けてきたんだろうね。俺の席からは確認できなかったけど、恐らく柴田や村田辺りは目に涙を滲ませてたんじゃないの? 勝手な想像だけど。

 何だろ‥‥このMCの時に俺、あぁ俺、まだメロンのことを見続けてくことができるな、と感じたのね。それまではライヴ観ながら「もう暫くは観なくてもいいなぁ。俺が応援しなくてもいいよな」って感じてたんだけど、こういう変わらない面を見ちゃったら、だったらもう少し付き合ってみよう、って思ってさ。ま、そうやってまんまと乗せられてる気がしないでもないけど。ええ、どうでもいいですよ!

 ファンの間では今回の内容、恐らくこれまで以上に賛否あると思うけど、今回はこの1年の試行錯誤、そしてこの先の新しいステップへのけじめなんだと、俺は思いたい‥‥そして年が明けて、レビュー&コンサートという新しい形態のショー、再び松浦亜弥のツアーに帯同する等、新たな試練が待ち構えてますからね。来年もまた挑戦が続くわけですよ。

 頑張れ、メロン記念日。どんなことになっても、俺は見守り続けるからさ。



▼メロン記念日「メロン記念日ライブツアー2004夏 〜極上メロン」(amazon

投稿: 2004 12 13 01:55 午前 [2004年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/28

electraglide 2004

 スタートから毎年行ってるこのイベント。今年で5回目となるわけですが‥‥イベント的にはかなり過渡期なような気がしますね。まぁ総評は最後に書くとして、携帯やmixiの方にリアルタイム更新&メモした内容を、こちらにも時系列に沿ってアップしておきます。


■11/26(金)21:22
eg04a.jpg

 5分前に入場。今年は上フロアに物販売場(グッズ、CD等)が。写真はTシャツ売り場の列。フジロック同様、相変わらずアホほど並んでます。


■11/26(金)21:36
 協賛メーカーのブースが出展。COOLSOUNDではクイズに答えて来年1月開催の「BIG DAY OUT」(オーストラリアでこの時期開催される、有名な移動フェス)へご招待(交通費、宿泊費、チケット代を含む)、Pioneerでは同じくクイズに答えた人全員がスクラッチをやって、CDJ800やヘッドフォン等をプレゼントというイベント開催中。

eg04b.jpg

 Pioneerのやつで、6等のCDJ用ネタ音源CDをゲット。その下はハズレでステッカーなので、それよりは全然マシだけど。CDJ教則DVDとかよりはいいよな。けどCDJ800とかヘッドフォンとかCDキャリーバッグとか、すっげー欲しかった‥‥


■11/26(金)21:59
eg04c.jpg

 ひとしきり上のフロアで遊んだ後、いよいよ下フロアへ移動。まず入っていきなり目についたのが、写真のデザインのフード&ドリンクブース。赤い部分がプロジェクターになってて、絵が映ったりメッセージが出たりとか、かなり気合い入ってる感じ。さすがDESIGNERS REPUBLICといった感じ。

 ただ、文句言わせてもらうと、今年の飲食物は過去最低でした。昨年から飲食店にもデザイナーの手が介入するようになって(去年は全体のプロデュースをTOMATOが手掛けた)、例えば初期の頃みたいに屋台っぽい店構えが皆無になったり、食べ物も今年は「サンドウィッチ」「カレー」「パスタ」と大まかに3種類しかなかったり(各ジャンル毎にメニューは数種類あったけど)、以前はワンコイン(500円)で気軽に食事が出来たのに今年は‥‥とか。俺、結局上フロアのメッセにもとからある売店で焼きそばとか食ったっきり。全然食べたいと思わなかった。

 飲み物に関しても、生ビールがない!という致命的なマイナスポイントが。ビールあったけど、「一番搾り」の350ml缶を紙コップに移して販売って‥‥ZIMAとかスミノフアイスならまだしも(瓶売りとかだしね)‥‥結局、酒もカクテルとか呑んだだけかな。

 というわけで、今年は食べ物には殆ど金使わなかった。行く途中、高速のSAでラーメン食って行ってよかった‥‥


■11/27(土)02:34
 PRODIGY終了ーっ。凄い良かった。その前の2manydjsからずっと踊りっぱなしだったので、さすがに死んだ‥‥

 と思ったらダレン・エマーソンはいきなり "Born Slippy" かけるし。しかも今日一番の盛り上がりという‥‥嗚呼。当然俺もはしゃぎまくり。本当は「!!!」まで休みたいんだけど‥‥


■11/27(土)05:32
 「!!!」終了。アホだ。アホ過ぎ。過剰過ぎ。アホな奴大好き。アホサイコーっ!

 ティム・デラックス、いきなりNIRVANA "Lithium" なんて大ネタ。でもかっけー! 思わず大合唱。そういやぁ2manydjsの時にBLUR "Song 2" がかかった時も大合唱だったなぁ。

 さて。いつ帰ろうかしら‥‥


■11/27(土)06:05
eg04d.jpg

 お腹痛くなってきたので、早々と会場を後にして駐車場のトイレへ。とりあえず落ち着いた。

 写真はマイカーから見た幕張新都心。幕張夜明け前。さて、帰るか‥‥


■総評
 今回はいろんな意味で興味深かった。まず「DJ」と「LIVE」が完全に線引きされてたこと。勿論これまでもそういう傾向だったけど、今年は「LIVE=バンド」色が強くて、しかもみんな「ロック色の強いダンスアクト」というよりは、「ダンス色の強いロックバンド」といったイメージが強くて。DJタイムが始まると、その落差は歴然としてますね。いや、個人的にはそれが悪いとは思わないけど。でもその辺が「今年はイマイチ」とその筋の方々から敬遠された理由なんでしょうね。

 いろんな意味でエレグラも迷走期というか過渡期に入ってるんだなぁ、と。飯も今年はイマイチだったし。

 ベストアクトは‥‥というわけでLIVEとDJで分けて考えたい。

●LIVE
 PRODIGYかな、やはり。貫禄ですな。大ヒット曲のオンパレードだったし、新譜からの曲もあの3人でのアレンジにしっかり変化してて面白かったし。アンコールの "Poison" 〜 "Smack My Bitch Up" には思わずググッときた。次点で「!!!」。あれはもうバカだ。バカ以外の何ものでもない。バカサイコー! LCDも普通にカッコ良かった。笑っちゃうくらい、かなりロックしてたけど。うん、今年出た3組のライヴアクト、俺は全部好みだったな。珍しく。

●DJ
 今年の2manydjsはイマイチかな。期待が大きかったからかもしれないけど。つーわけで、やはりダレン・エーソンマでしょうか。前回エレグラで来た時は何かと被ってみれなかった分、今回は堪能しました(途中、倒れて寝てたけど)。HEXSTATICも良かった。RUN D.M.C. "Walk This Way" は笑ったけど(しかもPVまで流れるし)。

 こうやってみると、個人的には全体を通して(出演者に関しては)相当楽しめたな、と。ここまでハズレが少ないのは個人的には珍しいことだと思います。いや、それって俺が今年は過度の期待をしてなかった分、楽しめたってことなのかしら。

 「出演者に関しては」という注釈を付けたように、飲食物に関しては問題が残るし、そしてゴミな‥‥会場床のゴミ散乱具合は過去最低でしたね。客が少なかった分(去年の7割くらい? そこそこのスカスカ感でかなり快適だった)余計に目立ってたね。ゴミ箱はいろんなところにあったし、またこまめにゴミ回収してたけど、それでもあれはないよなぁ‥‥かなり意識が低下してる気が。ま、最近じゃフジもその辺の意識がかなり低下してるから、フェス/屋内大型イベント系全体に言えることなんだろうけど。



▼PRODIGY「MUSIC FOR THE JILTED GENERATION」(amazon


 


投稿: 2004 11 28 08:59 午後 [2004年のライブ, Chk Chk Chk (!!!), ELECTRAGLIDE, Prodigy, The, 「フェス」, 2 Many DJ's] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/22

松浦亜弥コンサートツアー2004秋 〜松◇クリスタル◇〜@神栖町文化センター(2004年11月21日)

 性懲りもなく、年に二度も行くことになろうとは‥‥

 って書くと、まるで行きたくて行ったように読み取れるけど、実際は違って‥‥今回はタダで行くことになりまして、しかも開演時間の90分前に。なんかうちの地元の近隣にやって来まして、コンサートで。その流れで、どういうわけかチケットがあるよ、みたいな話になりましてね。全然行く気はなかったのに、タダと言われるとね‥‥そのまま車飛ばして会場まで行きましたよ。

 9月末に代々木で観て以来、約2ヶ月振りなわけですが‥‥やはりツアー終盤ってこともあって、疲れの色は隠せませんね。会場が小さいし俺の席も6列目ってことで、かなり間近で表情を確認できたわけですが‥‥それでも以前(去年の秋コンかな?)よりは全然マシですけどね。

 でもなぁ‥‥今回は代々木には敵わなかったかも。なんつーか、あんなもの凄いモノを見せられちゃった後となるとね。嫌でもスケールダウンは否めないわけで。もうすぐその代々木公演のDVDが出るんで、そっちを買っていろいろ確かめてみようかな、とも思ってるんだけど。まぁそれは置いといて。




 俺ね、松浦の歌う "渡良瀬橋"、意外と好きなんですよ。森高千里の、あのシンプルな音数&アレンジの原曲とは違った、歌謡曲歌謡曲した「無駄に大袈裟に盛り上げようとしてる」アレンジ‥‥あれはあれでアリかな、と思ってる方でして。歌にしても‥‥バラードにありがちな「無駄に感情込め過ぎな暑苦しさ」もなく、思いっきり歌い上げる感じでもないし、どっちかっていうと淡々としてる印象が強いような‥‥それは今の松浦の歌い方とか声質とか、そういうのも影響してると思うんだけど。なんかね‥‥だからこの曲を選んだのかな、なんていう気もしたりしてね。

 松浦は今年、4枚のシングルをリリースしてるんだけど、その中の3曲がバラードあるいはバラード調のミディアム曲なんだよね。「あやや」っぽい曲は敢えて排除してるような気がしないでもないけど(それはアルバム「×3」からも伺えたし)‥‥要するに「ハロー!プロジェクトの中の、あやや」から脱皮させようとしてるんだろうね、首脳陣達は。それは決して間違ってないと思うし、タイミング的にも今しかないとは思うけど‥‥もうちょっとバランス良くやってもいいような気がしないでもないけどね。あんまり地味にやってると、世間的に「アイドル・あやや」と「歌手・松浦亜弥」とのバランスが取れなくなっちゃうよ。だから‥‥次はそろそろ‥‥ね?

 あとさ‥‥そろそろアルバムの準備してると思うんだけど‥‥何となく、次の松浦のアルバムはベスト盤のような気がするんだけどね。これもタイミング的には今しかないと思うんだけど。いや、遅いくらいだけど。そういやぁハロプロでベスト盤出してるのって、今んとこはモーニング娘。だけなんだよね。シングルは既に15枚くらい出てるわけだし。ヲタ的には別に要らないんだけど、世間的にはいい話題になるからねぇ。いろいろ仕切り直す意味でも、いい機会なんじゃないのかな?



▼松浦亜弥「渡良瀬橋」(amazon:CDシングルV

投稿: 2004 11 22 10:48 午後 [2004年のライブ, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/08/14

終わった‥‥

 奇跡を見た! この場に居た奴ら、全員を抱きしめたい! 笑いたければ笑え! ホント、今まで観た中で最高のZIGGYだった!!

 とりあえず、セットリスト!

1. BOOGIE WOOGIE TRAIN
2. I'M GETTIN' BLUE
3. MAKE IT LOUD
4. 悪魔と踊れ(新曲)
5. JEALOUSY 〜ジェラシー〜
6. 翳りゆく夏に
7. GLORIA
8. HEAVEN AND HELL

 いきなり1stから3連発! フェスのこと、よく判ってるんだか判ってないんだか。ま、この場に居合わせたオールドファン及び昔は聴いてたぜ的オサーン&オバサン達大興奮。そして2曲目でいきなりピークに。だってさ、その場にいた客全員が大合唱してるんだぜ? マジあり得ない! だってどうみても10代の小僧共が「あぃ〜げでぃんぶ〜」って。大声で。歌ってるんですから。マジで!

 新曲が聴けたのもよかった。今度出るボックスセットに入るやつかな。けどこれが全然「新曲ぽくない」のがある意味凄い。スローに始まって一瞬バラードか?と思わせておいて、ホンキートンク調のラフなロックンロールなんだから。カッコいいったらありゃしない。松尾までコーラス張り切ってやってるし。

 その後、意外な "JEALOUSY" が飛び出したり、唯一SNAKE HIP SHAKES時代から選ばれた "翳りゆく夏に" でクールダウンした後、この日最大のピーク‥‥あのタムタムの4つ打ちが‥‥イントロのリフが鳴り響いた瞬間、大歓声を通り越して、大悲鳴ですよ! ええ、"GLORIA" ですよ‥‥14年振りの、生 "GLORIA" ですよ‥‥とうとうSHS時代のライヴで俺が体験することのなかったあの曲を、14年振りにこの北の大地で聴くことになろうとは‥‥いや、やらないわけないと思ってたけど、いざ聴くとやっぱり感慨深い‥‥もうこの時点で声ガラガラで歌えないんだけど、それでも一緒に口パクパクして歌ってやったよ。本気で泣きそうになった!

 そして最後の最後は、今現在のZIGGYの代表曲というかテーマ曲である "HEAVEN AND HELL"。前の曲でいい意味で温まったお陰で、この曲もナイスリアクションを得られました。つーか俺の周り、歌える率高すぎ! みんなファンかよ!!

 いやぁ‥‥高い金かけて、ここまで来た甲斐があったってもんですよ‥‥俺の夏フェス、サイコーッ!

投稿: 2004 08 14 10:15 午後 [2004年のライブ, ZIGGY, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

ZIGGYさん待ち

ezo07.jpg

 エゾでツーバスフルセットは多分JOE‥‥というか、彼らだけ? 今日はキーボードがあるってことで、サポートにキーボードで三国義貴さんが付くっぽいです。前の方にはコアなファンが既に陣取ってるし。後方からはドンドンお客が入って来てます。物珍しさで観る人、マジで観たい人、久し振りに名前を見て感慨深げに足を運ぶ人、等々。ちょっと面白いものが見れるかもしれませんぜ?

投稿: 2004 08 14 08:10 午後 [2004年のライブ, ZIGGY, 「フェス」] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/08/08

光と影

 昨日はライブビート@NHKのPolarisのライヴに行ってきました。生放送で約50分程度。実は何気にちゃんとPolarisのライヴを観るの、初めてかも。いや、過去にも観てるんだけど、酔っぱらってたり、フェス会場のテントの中から音だけ聴いたりとか。自ら「よし聴くぞ!」という気持ちで臨んだのは今回が初めて。ごく初期からちゃんと追ってたのにね。

 NHKには初めて入ったかな。いや、ふれあいホールの方は前に行ったけど、ライブビートの収録なんて初めてだし。普段平日だしな。

 音が意外としっかりしてたのが印象的。なんていうか、如何にも前時代的ラジオ収録的な雰囲気を匂わせつつ、19時20分頃からライヴ開始。セットリストは多分以下の通り。

 1. ツインドラム
 2. 瞬間
 3. 深呼吸
 4. 檸檬
 5. 太平洋
 6. 光と影
 7. コスモス

 ライヴ自体は、非常に良かった。つうか心地よ過ぎ。本来ならアルコールとか入れたドーピング状態で聴くのが一番気持ちいいんだろうけどさ。まぁそれはそれ。ステージを観るというよりは、ひたすら目を瞑ってビートに身を委ねる。そんな楽しみ方がピッタリなバンドですな。新曲も2曲くらいやってて。"太平洋" と "コスモス" っていう曲。個人的には "光と影" が良かったかな。

 う〜ん‥‥良かっただけに、ちょっと物足りない当たり前だけど。かといって、単独公演観に行く程好きってわけでもないし。やっぱりイベントやフェスに出演した時は、無理してでも観に行けってことですか。そうですね、ハイ。それを嫌ぁ〜という程実感させられました。良いライヴだけに。

 ‥‥けどホントはアルコールを一切摂取できなかったことへの恨み節が80%くらいなんだけど(えーっ)。



▼Polaris「cosmos」(amazon

投稿: 2004 08 08 04:03 午後 [2004年のライブ, Polaris] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/06/21

「REAL LIVE 2004」session 5@SHIBUYA BOXX(2004年6月19日)

  JASRAC主催の招待制イベント「REAL LIVE 2004 session 5」の抽選に当たったので、行ってきました。「300人をご招待」ってことになってますが、入場ハガキ1枚で2人まで入れるので、実質600人入れたことになるのでしょうか。この募集に対し、聞くところによると1900通もの申し込みがあったそうですよ(!)。しかしよく当たったもんだな‥‥

  出演者はflexlife、AMADORI、曽我部恵一(弾き語り)、スカポンタスの4組。それぞれ40分程度で、約3時間半に渡る長丁場でしたが特にダレることもなく、またハズレもない非常に稀なイベントだったように思います。ま、単純に自分の趣味に合ったってことでしょうね。それではそれぞれ簡単にコメントを書いていきますね‥‥


●flexlife

  初めて観ました。アルバムも最新作しか聴いたことなかったんだけど、ライヴならではの生々しさを持つ良い編成ですね(ボーカル+ギター(&キーボード)+リズム隊)。曲によってギターとキーボードを使い分けるアレンジもよかったし、何よりもユラユラした独特なグルーヴ感が心地よくて。この時点ではまだ酒呑んでなかったんだけど、本当にクラブで聴きたいタイプのサウンド。歌も気持ちよく届いてくるし、隙間を効果的に活かしたバックのアレンジも絶妙。あー、これはまた観てみたいバンドだなーと思いましたね。うん、今度はワンマンで観てみたいな。


●AMADORI

  ボーカルの女性によるソロユニットみたいなもんで、最初はアコギを抱えた女性が弾き語り、続いてリズム隊が加わって、3曲目にキーボードが加わって、っていう感じで徐々に音に厚みが加わっていく構成。けど基本にあるのはやはり「歌」。そのキャラとは裏腹な力強くてそれでいて繊細な歌がダイレクトに伝わってくる感じは、人によって評価が分かれるところだろうけど、個人的には嫌いじゃないな。ただ、この日はトラブルなんかもあったので、現時点での評価は次第点って感じかな。


●曽我部恵一

  今年に入って非常にフットワークが軽くなった印象が強い曽我部。ここ最近はギター1本を持って全国各地を弾き語りで回ってるようで、この日もそのスタイルでの演奏。これが非常に有り難かった。先日リリースされたライヴ盤「shimokitazawa concert」で味わえる「あの感じ」を今目の前で体験できるわけだからね。

  登場していきなり長めのMCから。JASRACのイベントなのに「音楽に規正をかけるようなことは一切許さない」というような趣旨の発言を連発。さすがだ。この日の朝、大阪から新幹線で東京に戻ってきて、そのホームで島倉千代子を見かけた(曽我部は愛を込めて彼女のことを「お千代さん」と呼んでいた)、オーラが見えた、とかいう話から「如何に自分がお千代さんが好きか」という話になり、何も考えていなかったというこの日のセットリストはまず島倉千代子の代表曲 "愛のさざなみ" からスタートという変化球。いい曲なのは勿論知ってるけど、これが曽我部の声にピッタリなんだわな。所々に取り入れられるファルセットも含め、ホントに曽我部らしい1曲になってました。

  その後は先のライヴ盤でも披露してたサニーデイサービスの曲や未発表の新曲等を披露。次のスタジオ盤に収録されるという "STORMY" という曲では途中でギターの弦が切れてしまい、弦の張り替え&他のギターを借りにスタッフが走り回ってる間にお客からの「アカペラーっ」の声に応え、次のシングルのカップリングとして収録されるという名曲 "リンゴ追分"(勿論美空ひばりの名曲中の名曲)を曽我部流アカペラでカバー。これもまた曽我部らしい節回しに変わっていたりして、凄く良かった(歌い終えた後の「(平井)堅さんかと思った」という自己突っ込みに思わず笑った)。スタジオ盤ではどんなアレンジになってるのか、非常に楽しみであります。

  その後はお馴染みの名曲の数々をシンプルなアレンジで、正しく「歌」を届けてくれました。最後はお馴染みの "おとなになんかならないで" で終了。ダブルオーテレサを引き連れたバンドスタイルも勿論最高なんだけど、それとは別に彼の原点を再確認することができたこのスタイルでのライヴも最高でした。どっちのスタイルで今後は続けます、とかじゃなくて、本当にこういうフレキシブルなスタイルでずっと音楽を、そして歌を続けて欲しいなと思います、同年代の人間として。


[SETLIST]
01. 愛のさざなみ(島倉千代子)
02. baby blue
03. ブルーのこころ(新曲)
04. STORMY(新曲/ギター弦切れて途中まで)
05. リンゴ追分(美空ひばり/アカペラ)
06. アジサイ
07. ギター
08. ラヴシック(新曲)
09. 愛のかけら
10. おとなになんかならないで


●スカポンタス

  大阪の10人組スカバンド。ブラスが5人、リズム隊+パーカッション+ギター+キーボードという編成で、狭いステージ上を皆が皆動き回って、とにかくエンターテイメント色豊かなバンドといった印象強し。これまでの3組がクラブでしっぽり、といったイメージが強かったのに対し、急にこのバンドで「ライヴハウス」といった本来の場所に引き戻された感があって、ちょっと新鮮。とにかく人を惹き付けるのが上手いな、と。曲の善し悪しは正直なところ、この手のバンドにありがちなイメージが強くてちょっと‥‥他のバンドとの差別化が難しいかな、と。曲に関してはね。けど、ライヴステージの面では彼ららしい個性が強く感じられたので、このままずっと突っ走って欲しいかな、と。何か気づいたらこっちまで上手いことノセられてたなー。CDを買ってまで聴きたいタイプではないけど、ライヴでなら何度も観たいかな‥‥そういうバンドでした。

投稿: 2004 06 21 12:00 午前 [2004年のライブ, 曽我部恵一] | 固定リンク

2004/06/20

THE MAD CAPSULE MARKETS CiSTm K0nFLqt... TOUR@Zepp Tokyo(2004年6月11日)

  THE MAD CAPSULE MARKETSのライヴに行ってきました。約3年振りとなる通算11作目のオリジナルアルバム「CiSTm K0nFLqT...」を伴うツアーのラスト3デイズの初日、Zepp Tokyo公演だったんだけど、この日はゲストとして盟友のWRENCHの出演も直前に決定して、個人的には非常に心待ちにしていたライヴであったんだけど‥‥その反面、CCCDのせいで未だに聴けていない新作中心のツアーということで、どこまで楽しめるのか‥‥ホントそれだけが心配の種でね。昨年、CCCD化されたアルバムの楽曲しか演奏しないというエレファントカシマシのライヴを観ているだけに、しかもそのライヴが心底楽しめるものではなかったことから、大好きなバンドのライヴを前にまた複雑な心境に陥るのかな‥‥

  当然ながらライヴは3日間ともソールドアウト。客層も明らかにフェス等の時以上に若い。完全に10代中心。とりあえずはオープニングアクトのWRENCHを後方で楽しむ事にしますか‥‥。


●WRENCH

  彼らもイベント等でしか体験したことがなく、またアルバムもマトモに聴いた事がないので、ちゃんと知ってる曲が数曲しかないんだけど、それでも十分に楽しめちゃうのがまた彼らのライヴの良さなんだよね。後で聞いた話だとリリース前の新曲中心の内容だったようだけど、変な先入観がなかったせいかとても楽しめました。彼らの最新作もCCCDだったわけだけど、やっぱりライヴだと気持ちいいんだよね。新曲はサイケとはまた違った方向で、結構ゴリゴリしたイメージが強かったかな。1~2曲ボーカルのShigeがキーボードか何かを弾きながら歌う曲があって、またそれが独特な雰囲気を醸し出していて好印象。そろそろちゃんとアルバム聴いてみようかしら‥‥リキッドルームでのライヴ盤しか持ってないんだよね俺。ライヴ自体は30分程度だったけど、6~7曲やったかな。短かったよなぁ。


●THE MAD CAPSULE MARKETS

  新作のツアーだから新曲中心な内容になるのは仕方ないと諦めてたんだけどさ‥‥これがね、最初から最後まで汗だくで踊り狂える程、サイッコーに楽しくて素晴らしいライヴだったのよ。新作から2曲を除いてほぼ全曲に近い形で、しかもアルバムとほぼ同じ曲順でライヴが構成され、その合間合間にここ2~3作からの代表曲/シングルヒット曲を散りばめた、正に現時点での「THE BEST OF "MAD"」といった内容。半分が新曲、半分が過去の曲という意味で、本当にバランスが良い内容だと思いました。

  しかもね、披露された(この時点で初めて耳にすることになる)新作「CiSTm K0nFLqT...」の楽曲がどれも素晴らしいものばかりなのよ。個人的には前作「010」って良い曲と普通の曲の落差が激しくて、とてもじゃないけど名盤とは言い難い内容だったのね。けどさ、正直今度のアルバムは(少なくともライヴで聴く限りは)ここ数作‥‥現在のような路線に移行してから‥‥での最高傑作なんじゃないの!?と思える程、バランスが良い曲ばかり(な気がした。ライヴで聴く限りでは)。もうね、頭の2曲(SE的な "-start ID-" を除く、"RETALK" と "Bomb Idea")で完全に持ってかれちゃって。一番後方でじっくり観戦するつもりがさ、気づいたら真ん中辺まで走ってたもん、人かき分けて。唯一新作から知ってる(シングルヒット)曲 "SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-" も最初シングルとして出たときは「正直どうなの?」と思ったものの、この流れで聴くと完璧。身体が温まったところでシングルヒットという流れも完璧だと思うし。

  このまま新作中心に行くのかとおもいきや、前作からのシングルヒット2連発("CHAOS STEP"、"GAGA LIFE.")という出し惜しみしない感じも驚きだったし、所々に過去の代表曲(しかも "SYSTEMATIC." まで!)を程よく散りばめた構成は本当に圧巻。で、新曲になってもテンションが全く落ちず、むしろ最近の曲の方が余計にテンションが上がるんだよね、こっちも。個人的にはトランシーなシンセと独特なメロディ感が印象的な "W.O.R.L.D" がすっげー気に入ったよ。これ、シングルカットすればいいの(8センチシングルで。そうすれば俺も聴けるし)。"クラッカー!!!" ってのは去年のフジロックでもやってた曲だよね? 随分と印象が変わった気がするけど、こっちの方が好みかも。

  終盤も新作メイン。特にラスト曲となったアルバムタイトル曲 "CiSTm K0nFLiqT..." も良かったなぁ‥‥本当にこのアルバムを象徴するような1曲だと思うよ。あー畜生、何でこんなに良いアルバムを普通の環境で、普通に楽しむことができないんだろうね? そりゃさ、簡単にコピーできるのは知ってるよ。けどさ、そういう問題じゃないじゃん。バンドには申し訳ないけど、やはりああいった「不完全な商品」に「いち消費者」として金を払いたくないから。中身は素晴らしいのは十分に判ったけど、それを聴き手に届ける手段が絶対に間違ってると思う。そしてそれが続く限りは、俺は断固として自分の信念を突き通す。それが俺のやり方だから。そうこうしてるうちに周りから取り残されたとしてもね‥‥

  アルバムタイトル曲を終え、本編が終了。当然アンコールになるんだけど、ここからは本当にヒットメドレーといった流れ。「OSC-DIS」からの強烈ナンバー2連発("TRIBE"、"PULSE")で心身共に燃え尽きたアンコール1回目。これで終わりかなと思わせて、更にダブるアンコールが用意されているとは。しかもギターのTORUが冗談ぽく弾き始めたギターフレーズにドラムのMOTOKATSUが合わせていき、気づいたら演奏されてたMETALLICAの大ヒット曲 "Enter Sandman"! KYONO、歌詞テキトーだし。実は何気に一番盛り上がってたんじゃないの?ってくらいに周りが普通に歌えてたのが意外というか。そうか、いつの間にかそういうファンに支えられてるってことなの? ま、俺はマッドもMETALLICAも好きだからこの冗談、心底楽しめたわけですが。 ワンコーラスで終わらせ、そのまま最後は和やかな雰囲気で "ISLAND" を演奏して終了。約90分に及ぶ完全燃焼のライヴでした。

  音楽のタイプもあるだろうけど、やっぱり聴かせ方なんだろうな‥‥あとは聴き手のモチベーションとか柔軟度とか。確かに「CCCDだから‥‥」という事実だけでアーティストを非難したりするのは間違ってるんだけど、けどそういう気持ちを抱きながらライヴに出向いても心底楽しめないって人もいるでしょう。実際俺もマッドを観るまではそんな感じだったし。やっぱりこれはもう、マッドみたいなバンドだったから上手くノせられちゃったってのもあっただろうし、曲も本当に文句の付けようがない程に良かったからってのもあったんだろうなぁ‥‥完全に完敗。本気でこのまままた海外に出向いていって欲しいよね、この素晴らしいアルバムを引っ提げて。つうか‥‥「Palm Pictures Records」との契約ってアルバム2枚で終わっちゃったの? 折角から是非年内中に海外で「CiSTm K0nFLqT...」をリリースして欲しいんだけど(というか、そうしてもらわないと聴く手段がないし、年明けたら輸入権が施行されちゃうし)‥‥前2作を気に入っていた海外のオーディエンスなら間違いなく『ブッ飛ぶ』内容だと思うんだけどねぇ、アルバムにしろ、ライヴにしろ‥‥

  あー、今回のライヴ観たら、夏フェス(今年はサマソニとエゾに出演予定)で彼らを観たくなっちゃったよ!


[SETLIST]
00. -start ID-
01. RETALK
02. Bomb Idea
03. SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-
04. CHAOS STEP
05. GAGA LIFE.
06. JAM!
07. W.O.R.L.D
08. クラッカー!!!
09. MULTIPLIES
10. SYSTEMATIC.
11. Sunny Beach Rd.
12. LOUD UP!!
13. She loves it -Explore the new day-
14. GOOD GIRL -Dedicated to bride 20 years after
15. BIT CRUSHERRRR
16. HAPPY RIDE
17. CiSTm K0nFLiqT...
---ENCORE---
18. TRIBE
19. PULSE
---ENCORE---
20. Enter Sandman (METALLICA's cover)
21. ISLAND



▼THE MAD CAPSULE MARKETS『CiSTm K0nFLiqT...』
(amazon:海外盤CD

投稿: 2004 06 20 12:00 午前 [2004年のライブ, Mad Capsule Markets, The, Wrench] | 固定リンク

2004/05/06

モーニング娘。CONCERT TOUR 2004春 ~The BEST of Japan~@さいたまスーパーアリーナ(2004年5月4日 夜公演)

  安倍なつみが抜けたモーニング娘。がどうなってしまうのか、という危惧はこの数ヶ月ずっと拭い切れなかったし、実際テレビで目の当たりにする「14人の」モーニングに以前程の魅力を感じなくなっていたのも事実。そんなだからか、今回のツアーも最初は全然行くつもりがなくて、チケットも発売日がいつなのか全然知らないまま、気づいたら一般発売日過ぎていたといった感じ。ていうかさ‥‥観るのか怖かったのかな、自分が大好きだったものがどんどんダメになっていく様を直視するのがさ。

  4月に入り、今回のチケットをヤフオクで3,000円で入手。落札と同時にミカ(ココナッツ娘。、及びミニモニ。)のハロー!プロジェクト卒業が発表。5月のさいたまスーパーアリーナ公演がラストになるそう。勿論、そんなの知らなかったし、それが目的でチケットを入手したわけでもないし。たまたまタイミングが合ってしまっただけ。

  今回のライヴに挑む前に、自分の中で決めていたことがふたつあったのね。まず、絶対にネガな気持ちでライヴに臨まないこと。そういう気持ちで挑めば、全部穿った解釈ができちゃうしね。それともうひとつ‥‥それは、このライヴを最後に暫くモーニング娘。のライヴから退くこと。そう、自分の中で「これが自分にとってのラストライヴだろうな‥‥」というのは行くと決めた時点で何となく考えてたこと。夏の辻・加護卒業ライヴには、間違いなく行けないし(フジロックと日程被ってるしな)、となると今後、自分自身が満足できるモーニングのライヴを観ることが出来る可能性がますます低くなる‥‥安倍が抜けた時点で、自分の中でかなり大きな溝が出来てしまったのに、更にこれ以上‥‥言わなくても判ってもらえるかな? とにかく、どんなにダメダメなステージだろうと、気持ちよく前向きに捉えよう‥‥そういう心構えでライヴに臨んだのね。

  で、実際。最初から最後まで、本当に楽しいライヴだった。大絶賛してもいいと思うよ。さいたまSAでの大規模アリーナ・ライヴはこれで3回目。過去2回は素晴らしいと思ったものの、今回のステージ構成はそれまでとは全く異なる、センターステージ形式。アリーナ中央に円形ステージがあり、そこを中心に交差するX型花道が設置され、スタンド席でもよく見えるような作りになってるのね。アリーナ席の数は極端に減ったけど(実際、キャパ的には1万人近く少なくなったようですし)、その分これまでみたいに「アリーナ後方だとステージが全く見えない」といった不満は解消され、むしろスタンド席の方が全体を見渡せてアリーナ席より観やすいんじゃないか、とさえ思えた程。自分の席種は400レベルのかなり後方だったので、それこそ米粒レベルだったけど、それでも全体が見渡せて個人的には大満足。

  今回の内容はステージ/選曲含め、これまで実践してきたアリーナツアーの集大成といえるものだったと思います。手法的には過去2回のツアーを元にしながらも、グダグダなMCを極力減らしたり(メンバーひとりひとりが順番に自己紹介するのをアンコール時の1回のみにしたり等)、あからさまに「やらされてる」感の強かった「台本のある」コントがもっと柔軟性を感じさせるものになってたり(ゲーム性を強めることで、アドリブが多かったように感じた)、またセリフ的なMCパートが増えたことで演劇的要素が強まっていたり(これは人によって評価が分かれるんじゃないかなと思う)等、作り手側の「良くしよう」という努力が感じられて好印象。これまでコントのコーナーになるとダレることが多かったのですが、今回は新鮮な気持ちで終始楽しむことが出来たと思うし。

  また、セットリスト面でもいろんなチャレンジが見受けられました。右のセットリストに「※」印をつけた楽曲に関してはフルコーラスで歌われていました。昨今、殆どの曲をショートサイズ(2コーラス目をカットした、TV用サイズ)で歌うことで、曲数的には20曲前後歌っていてもライヴの長さは90~100分程度、というのがここ数年のモーニングのライヴ傾向でした。が、今回はフルコーラスが多かったり、久し振りにメドレー形式が復活したり(しかもこのメンツで歌われる "愛車ローンで" ってのはある意味凄いな)、更にはさくら組&おとめ組の曲まで取り入れて、全23曲(メドレー分もカウントすれば、全26曲計算か)約140分に及ぶ、近年稀にみる長丁場のライヴとなりました。純粋にいつもよりも1時間近く長いライヴというのは、実際に観てる途中で「今日長くない!?」と気づく程で、まぁミカの卒業式もあったから余計でしょうけど、とにかく本編が終わった時点で2時間回ってましたからねぇ‥‥ここまでやられたら誰でも満足するんじゃないの?

  選曲的にはツアータイトル通り、「今の」モーニングが出来うる限りのベストを尽くした、正しくモーニングらしい内容。先日でたベスト盤第2弾に合わせ、基本的には "ザ☆ピ~ス!" 以降の楽曲がメインだったわけで、そういう意味では "LOVEマシーン" や "恋愛レボリューション21" といったライヴでお約束の人気曲がカットされていたのが興味深いです(というか、意外とこの2曲って安倍色が強いと個人的に感じてるので、やらなかったのは正解かもしれないな)。頭2曲に「今のモーニング」を強く感じさせる曲(ニューシングル "浪漫 ~MY DEAR BOY~" と "Go Girl ~恋のヴィクトリー~")を持ってきたのも凄く頷けたし(個人的好き/嫌いはまた別だけどね)、"Do it! Now" から "AS FOR ONE DAY" という流れも綺麗な流れで、個人的には評価したいですね。

  各ユニットに関しては割愛。過去に観たものが殆どなのでね。あ、W(ダブルユー)について触れておきますか。辻加護がちゃんとハモッてたことにひと安心。ま、あの曲をユニゾンで歌われたらそれこそ殺意を抱きますけどね。これ、意外とヒットするんじゃ‥‥とヲタ心丸出しな考えが脳裏を過るわけですが‥‥世間的にはどうなんでしょうね。いや判んねーや。

  今回のライヴのハイライトとなったのは、まぁミカの卒業と、それに伴うミニモニ。の無期限活動休止、それぞれにとってのラストステージということになるんでしょうね。ミカとアヤカのコメントにもらい泣きしそうになったり、最後の最後までパロディの連発だったミニモニ。って、やっぱり特異な存在だったなぁ、とか(好き嫌いは別としてね)、矢口のミニモニ。姿はたった1年でここまで「キツく」感じるようになるもんかなぁ、とか、まぁいろいろ思うことはありましたが、総じてよい曲、よいパフォーマンス、よいステージだったと思います。特に今回はボーカルのボリュームが過去最高に大きく、これまでのミニモニ。にありがちだった「口パク」色を一掃する、素晴らしいものだったと個人的には思います。特にラストソングとなったバラード "笑顔のデート 最後のデート" では個々の歌唱力の力量がこれまで以上に伝わってきて(やっぱり高橋はこの中で別格だと思うし、それに次いで辻が頑張ってるな、という印象)、あー最後の最後でいいもの観れたな、という感じかな。

  その後、さくら&おとめ組が交互に2曲ずつ歌って、ニューバージョンの "Say Yeah! -もっとミラクルナイト-" を全員で歌い、VTRが流れてる間にメンバーはひと休みして(このVTRもそこそこ面白かったと思うし)、怒濤のメドレー("Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~" の復活が嬉しかったな。特に今回、安倍&後藤に替わって藤本&高橋を導入したのは正解だったと思うし。ま、もっと言えばフルで聴きたかったけどさ)から "そうだ!We're ALIVE" と "シャボン玉" というロックチューン攻め。さすがにこの辺はショートサイズだったけどさ(メドレーの後にこの2曲をフルコーラスで歌い踊ったら、確実に死ぬだろうな)。本編最後は、やはりというか "愛あらばIT'S ALL RIGHT" をフルコーラスで。安倍のパートを辻が歌ったりとかいろいろ工夫はされてて、特に大きな違和感は感じなかったかな。そう、この日歌われた安倍在籍時の楽曲、藤本や田中、高橋といった次世代のエースとなり得るであろうメンバーに振り分けられていて、特に大きな違和感は感じなかったかな。俺がちゃんと聴いてなかっただけかもしれないけど、ライヴを楽しむ分には変な違和感はなかったと思います。他の人は知らないけどさ。

  あ、いや‥‥あった、大きな違和感。これだけは言っておくよ。歌唱力の低下、これだけは拭い切れないよな。本当に「歌」が聴けたのは高橋と、数歩譲って藤本くらいか。飯田とか矢口とか初期メンバーも頑張ってはいるものの、突出したものは感じられないしな。送り手としては石川をメインに置きたいのは判るんだけど、正直「石川のパートいらないよな」と感じる楽曲もあるし(特に新曲な。完全に足引っ張ってると思うし)。なんつーか、まぁ‥‥今後の最大の課題だろうね。初期のコーラス要因がどんどん抜けていく中で新たな活路を見出した中期、あの時とはまたケースが違うけど、それに匹敵するような新機軸を打ち出してもらいたいものです。

  アンコールは "ザ☆ピ~ス! と "ここにいるぜぇ!" という納得のいく選曲。あ、唯一 "ここにいるぜぇ!" の時には安倍の不在を強く感じましたね。後藤亡き後のモーニングが一丸となって作り上げた名曲だけど、これを牽引したのは間違いなく安倍だったしな(今思えば、だけど)。藤本辺りが必至に安倍を真似てオーディエンスを煽ったりしてるんだけど、この辺は場数次第かな、と。今回のツアーは3ヵ所で6日間、計12公演というモーニングにしてはかなり少ない本数だっただけに、エンジンがかかり出した辺りで終了という感じだったんじゃないかな? ま、このボリューム/内容でこれまでみたいに3~40本ものツアーをこなすのは酷ですけど‥‥

  というわけで、本当にいいライヴだったと思います。最後にいいライヴが観れて良かった。というかさ‥‥むしろ問題はこの後だよね‥‥辻加護が抜け、12人になった後のモーニング‥‥彼女達に何が出来るのかな、と。既に夏ツアーも決定したようだけど、8/1(辻加護卒業)を経て、一体どういう形でライヴツアーを進めていくのか。モーニングのライヴにおけるもうひとつの「旨味」であったミニモニ。も既にない状態‥‥本当に厳しいのは今ではなくて、むしろ夏以降。そういう意味では今回のツアーは「最後の」ピークになるのかも‥‥。


[SETLIST]
01. 浪漫 ~MY DEAR BOY~ ※
---MC---
02. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ ※
03. モーニング娘。のひょっこりひょうたん島
---MC---
04. Do it! Now
05. AS FOR ONE DAY
---MC [ゴロッキーズクイズ対決]---
06. 恋のバカンス ※ [W]
07. エーゲ海に抱かれて [飯田圭織]
08. 浮気なハニーパイ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
--MC [ココナッツ娘。]---
09. BE ALL RIGHT! [ココナッツ娘。]
10. ラッキーチャチャチャ! ※ [ミニモニ。]
--MC [ミニモニ。+矢口真里]---
11. ミニモニ。ジャンケンぴょん! ※ [ミニモニ。+矢口真里]
12. 笑顔のデート 最後のデート ※ [ミニモニ。]
--MC [チャーミーズエンジェル]---
13. さくら満開 [さくら組]
14. 友情 ~心のブスにはならねぇ!~ [おとめ組]
15. 晴れ 雨 のち スキ♡ [さくら組]
16. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [おとめ組]
17. Say Yeah! -もっとミラクルナイト-
---VTR [クレヨンで書いてくれよん]---
18. メドレー:Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~
  ~ 恋のダンスサイト
  ~ いきまっしょい!
  ~ 愛車ローンで
  ~ Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~
19. そうだ!We're ALIVE
20. シャボン玉
---MC---
21. 愛あらばIT'S ALL RIGHT ※
---ENCORE---
---MC [14人挨拶]---
22. ザ☆ピース!
23. ここにいるぜぇ!
(※印はショートバージョン)



▼モーニング娘。『浪漫 ~MY DEAR BOY~』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2004 05 06 12:00 午前 [2004年のライブ, W(ダブルユー), カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 矢口真里, 飯田圭織] | 固定リンク

2004/04/22

RADIOHEAD HAIL TO THE THIEF TOUR@幕張メッセ展示ホール9~11(2004年4月18日)

前回観たのは1998年1月17日‥‥つまりこのサイトが立ち上がる、約1年前。だけどこのサイト内で一番古いライヴレポートは、実はそのRADIOHEAD公演だったりするんだよね‥‥そんなわけで、俺にとってもこのサイトにとっても原点であるレディヘ。この6年3ヶ月の間に彼らは2度(2001年9~10月と、2003年8月)来日してるんだけど。そのどちらにも行ってません。何故か? 多分「KID A」以降‥‥周りの彼らに対する熱が高まれば高まる程、それに反比例するかのように俺の熱が冷めていったと。1997年頃に「レディヘ、すっげーいいよ!」って薦めた時は「何それ!?」ってスルーした奴らが、2001年には「レディヘ、サイコー! 武道館行くよ!」とか俺に行ってくるにつれ‥‥なんだかなぁ、と。だから俺は、自分の人生にとって大切なアルバムの1枚である「OK COMPUTER」を2001年秋で封印して、結局ライヴにも行かなかった。それは昨年のサマソニも同様。たとえその時に "Creep" が演奏されようとも‥‥

「HAIL TO THE THIEF」は、実はあまり熱心には聴いてなかったのね。国内盤はCCCDだからって、頑張ってUS盤(CD-DA)で手に入れたにも関わらず、買った当時は数える程しか聴かなかった。で、そのまま放ったらかし。ちゃんと聴き返したのは、今回の来日が近づいた、2004年の4月に入ってから。リリース当時は「悪くないけど‥‥騒ぐ程の内容か、これ?」と疑心暗鬼だったものの、改めて聴き返すと良い意味で「KID A」と「AMNESIAC」を昇華させた作品集だな、と感じるようになり、結構気に入っている自分がいたりして。ま、嫌いになったわけじゃないからねぇ。

そして‥‥いよいよ(俺にとって)6年振りの来日公演。前回は3,000人に満たないクラブクラスだったバンドが、今回は2万人を軽く超えるキャパシティーのアリーナ、しかもオールスタンディング‥‥ちょっとだけ嫌悪感を感じていたのは、ここだけの話。さて、あの芸術的にも優れた「音楽」を、「万単位のオーディエンス」を前にどう料理するのか‥‥U2が、R.E.M.NINE INCH NAILSがそうしてきたように、彼らも「エンターテイメント」として上手くやってのけるのか‥‥

かなり後方からステージを観ていたんだけど、ステージ前方からほぼ平坦なフロアなため、俺のいた位置からはステージ上のメンバーが殆ど見えないに等しかったのね‥‥ステージ左右にあるスクリーンも演出上の効果を狙って設置されたものなので、後方の俺等のことなんてお構いなし。その「サービス性皆無」な辺りにまずニヤリ。

ライヴは新作から3連発でスタート。"There There" はやはりオープニングにピッタリの曲だと思う。徐々に盛り上がっていくアレンジは圧巻‥‥なんだけど、俺は全然ノレなかったのね。いや、カッコいいと素直に思えたんだけど‥‥構えちゃってさ。周りが熱狂的に盛り上がれば盛り上がる程、ね。大合唱してんだもん、この曲を‥‥それは2曲目 "2 + 2 = 5" にしても一緒でさ。何か違和感を感じちゃったのね。

けど、そんな違和感も続く3曲目で早くも解消されてさ‥‥非シングル曲 "Myxomatosis" がもうね、すっげーカッコ良くて。アルバムでこんなにカッコ良かったっけ!?って思える程にクールだった。で、その後は "Kid A" とか Morning Bell" といった最近の楽曲と最新作からの曲を連発。変拍子曲が多いもんだから、踊り難かったりするんだけど‥‥踊らずにはいられないのね。これは前回('98年1月)の来日時とは大きな違いかも。少なくとも、まだあの頃は「ギターロックバンド」だったもの。けど今は、その要素は残しつつも、完全に「ダンスミュージック」へと昇華させている。とにかくビートが太いのね。それが機械的であろうが単調であろうが、根底にあるビートはぶっといわけ。

で、勿論聴かせる曲では徹底的に聴かせるモード。繊細且つ丁寧なプレイと共に歌われる、懐かしの "Bullet Proof...I Wish I Was" にはちょっと泣きそうになったよ。こっちの要素は「HAIL TO THE THIEF」を通過することで、更に深化してますね。すっごい良かった。けどその反面、旧来のフォーマット‥‥所謂「強弱法」を用いたグランジ的ロックチューンに居心地の悪さを感じたのもまた事実。この日演奏された "My Iron Lung"‥‥全然メリハリみたいなもの、そして鋭さを感じる事ができなくてさ。それってPAのせいでしょ?とも思ったけど、それにしても‥‥あのまったりしたノリは‥‥正直、もうそういう枠からはとっくにはみ出してるだろうし、バンド自身もこういうことをやる必要性をそんなに感じてないんじゃないかな? まぁ "Creep" は別にしてもさ‥‥セカンドまでのこの手のタイプはもう封印してもいいんじゃないかな、と。まぁ俺が勝手にそう思ってるだけど、他の人にとっては全然そんなことないんだろうけどさ。

改めて「HAIL TO THE THIEF」からの曲の良さを実感したのと同時に、「KID A」からの楽曲がライヴだとここまで栄えるのか!ということを再確認。いや、ライヴアルバムとかで気づいてはいたけど、アルバムでのスタイルを若干崩しつつ、新しい空気を取り入れることで全く別の曲のように聴こえてくるんだから‥‥俺、下手したら「OK COMPUTER」よりも「KID A」の方が好きなんじゃないか‥‥とさえ思える時があってね。このライヴを観た後となると、もうそれが確信へと変わってるわけでして。それくらい良いんですよ。

ライヴ後半のハイライトは間違いなくラスト4曲。ライヴバージョンの方が遥かにカッコいい "Sit Down. Stand Up"、やっぱり独特な「違和感」を醸し出す "Paranoid Android"、圧倒的な存在感を持つ "Exit Music (For A Film)"、そして本編ラストを飾ったダンサブルな "Idioteque"。一見バラバラなように感じますが(いや、実際にバラバラな音楽性なんだけど)、これをあの5人が演奏することでちゃんと一本筋が通ってしまうんだから、さすがというか。どの曲も甲乙付け難い名演でした。個人的には特に "Exit Music (For A Film)" で身を引き裂かれそうになる程の切なさと暴力性が未だに健在だったことにひと安心。いつ聴いても涙が出てくるよ(で、実際に泣いてたしな、この日も)。

アンコールは比較的長めで(って彼らの場合はいつもこんな調子だけど)、本編で全く登場しなかった「AMNESIAC」からの曲を連発。いびつなヘヴィファンク "I Might Be Wrong" のノリはやはり彼らにしか出せないノリだし、"Pyramid Song" なんてライヴで聴くと完全にPINK FLOYDの域に達しているし。新作からの "Wolf At The Door" を挟んで懐かしの "Street Spirit (Fade Out)" が登場。うわー、まさか今日聴けるとは思ってもみなかった! 個人的には "Creep" よりも有り難かった。ここで1回目のアンコールが終了。

2度目のアンコールは、今回のジャパンツアーから復活したらしい「THE BENDS」収録の "Planet Telex"。これがまたまた壮大なノリを醸し出して、明らかに6年前とは違うバンドになってしまったなぁと気づかされました。いや、いい意味でよ?

最後の最後は、"Everything In Its Right Place"。これもライヴバージョンの方が遥かにカッコいい。いや、アルバムにはアルバム特有の魅力が十分に存在するんだけど、あれをそのままステージで再現されてもね。そういう意味では本当に「KID A」の曲ってのは恵まれてるというか、凄いというか。この日、新作の次にこのアルバムの曲が多く演奏されていたのも頷ける話(ま、たまたまでしょうけどね)。左右のギタリストが床に座り込んで、足下のエフェクターを弄りまくる姿は圧巻というか‥‥あり得ないね! エンターテイメント性完全無視。折り合いがついてるのかついてないのか微妙。けど、これが「RADIOHEAD流エンターテイメント」なんだろうなぁ‥‥とも思うわけで。多分これが一番レディヘらいし気がする。これ以上に過剰なサービスを提供されてもね‥‥なんか嘘っぽいし。

全23曲でほぼ2時間という構成は、6年前と殆ど一緒。このボリューム間もある意味エンターテイメントなんだろうなぁ。まぁ "Creep" こそ演奏されなかったものの(勿論他にも "Just" だったり "Airbag" だったり "No Surprises" だったりといった初期の楽曲達が演奏されなかったわけだけど)、俺的には全然満足だったな。だって古い曲以上に、ここ数作の曲がこんなにもライヴだと魅力的なんだってことが判ったからね。俺にとってはそれで十分。そうそう、それとやはりバンドの本質的な部分が進化してるな、とも感じた。もう'98年の時点で「ギターロック」という枠組みからはみ出していたけど、2004年の彼らはある意味UNDERWORLDにさえ通ずるものを提供してくれたような気がします。あそこまであからさまじゃないけどね。だって俺、スロウな曲以外はずっと踊りっぱなしだったからね。完全にクラブにいる感覚。ロックのそれじゃなくて、ダンスミュージックのそれね。そこが大きな違いだな、と。

もうね、"Creep" は一生聴けなくてもいいやって思った。少なくともあれから6年経った今の俺はそう感じるわけですよ。それが俺にとっての「6年目の真実」なわけ。正直、ここで最後に "Creep" やられても、なんか上手く誤摩化されたような気がしちゃうんだよね‥‥いや、誤摩化すっていうか、それまでにやってきたことをキレイに洗い流しちゃうというか。未だに "Creep" にはそれだけのパワーがあるからね。普段めったに演奏されない分、その力量は6年前以上だからね。

多分、次に来日したらまた行くと思います。もういいや‥‥とは思わないし、思えない。まだまだ先に進むであろうこのバンドの「行く先」を一緒に見てみたいもんね。


[SETLIST]
01. There There
02. 2 + 2 = 5
03. Myxomatosis
04. Kid A
05. Morning Bell
06. Where I End And You Begin
07. Bullet Proof...I Wish I Was
08. Backdrafts
09. My Iron Lung
10. Sail To The Moon
11. Go To Sleep
12. The National Anthem
13. Scatterbrain
14. Sit Down. Stand Up
15. Paranoid Android
16. Exit Music (For A Film)
17. Idioteque
---encore---
18. I Might Be Wrong
19. Pyramid Song
20. Wolf At The Door
21. Street Spirit (Fade Out)
---encore---
22. Planet Telex
23. Everything In Its Right Place



▼RADIOHEAD『HAIL TO THE THIEF』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD


投稿: 2004 04 22 05:23 午前 [2004年のライブ, Radiohead] | 固定リンク

2004/04/06

HEATWAVE : TOUR 2004 "LONG WAY FOR NOTHING"@SHIBUYA-AX(2004年4月2日)

  知り合って約2年ちょっと。出会った時には既に活動休止中だったHEATWAVEに、やっと会う事ができたよ‥‥しかも、史上最強のメンバーを引き連れて。今更メンツについて書くまでもないでしょう。以前書いたアルバムレビューとか読んでくださいよ。

  東京公演はSHIBUYA-AX。正直埋まるのか不安だったけど、いざ蓋を開けてみれば‥‥2階席は殆ど入ってなかったものの(あれは関係者だけか? 前売りでは2階席売り出してなかったしな)、1階フロアは7~8割は入ってた?? いや、よく判らない‥‥だってライヴ始まってからは、殆どそっちに意識が向かなかったから。もうね、ステージから目を離せないし、奏でられる音のひとつひとつ、山口洋から発せられる言葉のひとつひとつを聴き漏らしたくなかったのよ。そのくらい意識が集中しまくった2時間。

  アルバムとはアレンジが若干異なる "STILL BURNING" からライヴはスタート。山口はアコギを弾くのね‥‥けど、これが全然音圧薄くなってなくて。むしろ「歌」と「バンド」が完璧な分、そんなもん全然気にならない。本当に凄いバンド。音のひとつひとつに説得力があるし、ひとつひとつが俺に届く度に胸が熱くなる。こんなライヴ、随分久し振りな気がするよ。

  とにかく山口の歌が圧倒的。と同時に鳴らされるギターも、SOUL FLOWER UNIONの時に聴いたものよりも遥かに凄いことになってるし。上手い。弾きまくってるんだけど、全然無駄なプレイがない。ギターが身体の一部になってるかのようなプレイ。こういう人に弾かれたら、さぞギターも幸せだろうなぁ‥‥そんなプレイ。

  圧巻だったのは、中盤‥‥ちょっとレゲエっぽいアレンジに様変わりしていた "誰も居ない庭" から "シベリアンハスキー" への流れ。この後 "FREE" もやったのかな?(ゴメン、セットリストは完璧なものじゃないです。やった曲目はこれで間違いないけど、中盤の曲純が若干不安です) この辺のミディアム/スロウの流れがゾクゾクするくらいに響いた。演奏もそうなんだけど‥‥やっぱり「歌」と「言葉」だね。この日のライヴ、終始「言葉」がハッキリと聞き取れた、珍しいライヴだったように思うよ。それは俺自身が歌詞をある程度暗記してしまっているってのもあるんだろうけど、でも広がりのあるサウンドによってふと意識が飛んでしまう瞬間も、山口の「言葉」によって現実に引き戻されることが何度かあったしね、この日は。それだけビンビンと伝わって来たってことですよ。

  "INTERNATIONAL HOLIDAY" では後半部でROOSTERSの "DO THE BOOGIE" をメドレーっぽく挿入したり、更にはエンディングで池畑潤二のドラムソロ(題して「池畑劇場」!)があったりで、ひたすら「ロール」しまくり。こういう演奏ができるのも、このバンドの強み。これはなかなか真似出来るもんじゃないよ? その後、ベースの渡辺によるボーカルナンバー "夢の庭" で心和ませたり、大好きな "歌を紡ぐとき" の歌詞にジーンとしたりして、本編ラストは力強い "BORN TO DIE"。山口のシャウトは本当に凄いよ。終盤でのリフレインは特に圧巻。あれは絶対に生で体験すべし。

  こうやってセットリストを見ると、たった10曲しかやってないのな、本編って。けどそんなことみじんも感じさせない濃度/密度のライヴだったわけよ。既にこの時点でグッタリしてたもん、俺。すごい満たされちゃってたのね、念願のライヴを体験出来たっていう事実に‥‥けどさ、この後もまたまた凄いものをお見舞いされてね。

  だってさ、アンコール1発目は "それでも世界は美しい" だよ!? そりゃ誰でもグッとくるでしょう! 本当に圧倒的な「歌」だよ、これは‥‥普段の俺だったら、絶対に泣いてたんだろうけど、この日は感動することはあっても、決して泣くことはなかったのね。そう‥‥終始笑顔。切ない歌ではさすがにしんみりしたけど、やっぱりこの日は「笑顔」だったな、と。それがこの日の内容の全てを物語ってるんじゃないの?

  この後、懐かしいファーストアルバムから "らっぱ" なんていう曲を披露したかと思うと、先日再発されたばかりの「幻のインディーズ盤」から "EVERYTHING" をやってしまったり。本当はもっと聴きたい『昔の曲」は沢山あるんだけど‥‥新作からの曲を全部やってた時点で、この日の勝敗は決まったようなもんだからね。これ以上は望みませんよ、ええ。

  ここでこの日のライヴは終了したようです。客電も点き、フロアを後にする客も少なくなかったんだけど‥‥あきらめないファンの多いこと多いこと。勿論俺もそうなんだけど。みんなアンコールを求める拍手を延々続けるわけ。そして‥‥それが実現するのよ!

  最後の最後に演奏されたのは、嬉しいことに "BRAND NEW DAY/WAY"。今のHEATWAVEに通ずる、基盤となった1曲。やっぱり彼らは最後まで圧倒的でした‥‥終始笑顔で震えっぱなし。俺は「歌」を聴きに来たんであって、そして「ロック」しに来たんだよな‥‥ちゃんとそれらを十分に我々に提供し、満足させてくれた。しかもおまけまで付けて‥‥ここまで出来るバンド、本当に少ないと思うよ。つうかさ、今日この日、この会場で同じ空気を、同じ音を味わった千数百人程度の人達‥‥そしてHEATWAVEの4人‥‥みんなみんな、愛してる! そう言いたくてたまらない、そんな素敵で最高なライヴ。もうね、これ以上どう形容していいのか判らないよ‥‥

  多分、今のHEATWAVEはバンドの実力とは裏腹に、セールスも微々たるものだし、メディア上での評価もそこまで高いものではないでしょう。過小評価されているといってもいいでしょう。あのね、もし未だに俺の言ってることが信じられないって人がいたら‥‥本当にさ、悪い事言わないからさ、アルバム買って聴いてみてよ。いや、それ以上にライヴに足を運んで欲しいよ。こんなにも素晴らしいロックンロールを提供してくれるバンド、この日本には数える程しかいないんだからさ‥‥


[SETLIST]
01. STILL BURNING
02. I HAVE NO TIME
03. SWEET HEART / SHE'S HURT
04. 誰も居ない庭
05. シベリアンハスキー
06. FREE
07. INTERNATIONAL HOLIDAY
  ~ DO THE BOOGIE [ROOSTERS]
08. 夢の庭
09. 歌を紡ぐとき
10. BORN TO DIE
---encore---
11. それでも世界は美しい
12. らっぱ
13. EVERYTHING
---encore---
14. BRAND NEW DAY/WAY

投稿: 2004 04 06 01:12 午前 [2004年のライブ, HEATWAVE] | 固定リンク

2004/03/01

KRAFTWERK@Zepp Tokyo(2004年2月28日)

  1年2ヶ月振りの来日。まさかこんな短期間にKRAFTWERKを2度も観れるとは思ってもみなかったし、何よりも17年振りにオリジナルアルバム「TOUR DE FRANCE SOUNDTRACKS」が'03年にリリースされるなんてね‥‥いろんな意味で驚きの日々なわけですが。

  そんなわけでエレグラでの来日以降、完全にハマってしまったわけでして。今回の来日公演も決まった瞬間に行くの決めてた程ですから。で、わざわざお台場くんだりまで行って来たわけでございます。

  ほぼ定刻通りにスタート。開演時間5分前に暗転し、怪しいエレクトロニクス音からなるSEが延々流れていたわけですが(これも演出のひとつっぽい)、とにかくスタートするまでステージは幕で仕切られ、全く見えない状態。かろうじて天井にプロジェクターが3基あるのが見える程度。間違いなく映像を駆使したステージになるだろうことは判っていたんですが‥‥

  まず1曲目は "The Man Machine" でした。幕が左右に引くと、ステージ上にはエレグラの時と同じ、ノートPCとシンセを置いたテーブル4台、そしてその後ろに経つ初老(‥‥いや、かなり厳しい年齢)のオヤジ4人の姿が。全身黒のスーツに、赤いYシャツに黒ネクタイ。この曲が収録されたアルバム「THE MAN MACHINE」のジャケット同様の衣装なわけですよ。カッコいいったらありゃしない。ステージ後方には、壁一面を使ったスクリーン。とにかくド派手な印象。演奏(アレンジ)や映像はエレグラの時とほぼ一緒なはずなんですが、会場が小さくて音が聴きやすい分、今回の方が断然良い気が。この日演奏された往年のナンバーは、ぶっちゃけ全部エレグラの時と同じなわけですよ。スクリーンの映像にしろ、アレンジにしろ。しかし、ただそれだけじゃないのね。ま、どこが「そのままじゃない」のかは後々語るとして‥‥

  2曲目には前回演奏されなかった "Expo 2000"。アナログ的イメージが強かった1曲目の映像から、ちょっと頑張ったCGに成長‥‥といった印象。けど音的には完全に21世紀の音(KRAFTWERKにしては、って意味で)。とにかくガシガシ踊るには気持ち良すぎるサウンド。気持ちよく踊りたいんだけど‥‥この日の客層、ほぼ大半が俺より年齢上の方々。みんな「地蔵」になってるのな。リズムくらい取れよ!?とか思うんだけど‥‥ジェネレーションギャップ? 最近のテクノやクラブ慣れしてる若い子達はリズムに身を委ねて気持ち良く踊ってるんだけどなぁ‥‥この温度差の違いは最後まで埋まらなかった気が。ま、楽しみ方は人それぞれだから別にいいんだけどさ‥‥

  3曲目からいよいよ新作ゾーンへ突入。大作 "Tour de France 2003" と、同じく "Vitamin"、そしてオリジナル "Tour de France" の3連発。"Tour de France 2003" は普通に気持ちいいし、"Vitamin" は映像含めて良かったと思います。そして乗り物繋がりで車のクラクションの音が‥‥というわけで "Autobahn"。やはりこの辺の曲には大歓声。新曲へのリアクションは若い子の方が良かったかも(踊りやすいってことなのかな?ま、テクノとして単純にカッコいいしね)。逆に往年のナンバーへの反応は年配の方々が尋常じゃないリアクションでして。俺個人は、どっちも好きだし、とにかく気持ちよければいいので両方に同じようなリアクションでした。そして歌モノなエレポップ2連発。"The Model" と "Neon Lights"。この辺は比較的オリジナルに忠実なアレンジだったこともあって、かなり'80年代初頭的な空気(ニューウェイビーなエレポップ)を堪能しました。軽めの曲が続いた後に、曲調/メーマ共にかなりヘヴィなナンバー "Radioactivity"。前半部がオリジナルに忠実なリズムで、後半から4つ打ちテンポアップ。最強にカッコ良かった。そして最後はお馴染み "Trans Europe Express"。この辺は前回と同じ終わり方でしたね。曲終わりと共に幕が戻って来て、再びステージを覆うわけです。で、アンコールを求める拍手。

  そうそう。今回初めてKRAFTWERKの単独公演を観て思ったのは、演奏中の客のリアクションね。すっげー静かなのな。例えばダンス系だと客が興奮すると奇声を発したりとかあるはずなのに、とにかく静か。手拍子とか始まっても、すぐに消え失せる。踊ってる人は気持ち良く踊ってるんだけど、殆どの人(年配組)はジーッとステージを見つめるのみ。勿論、そうじゃない人も沢山いたとは思うんですが‥‥身動きひとつしない人達、目立ち過ぎ! 一節には隠し録りしてるという噂ですが‥‥マニアックなバンドには、同じようにマニアックなファンが付く、と。成る程ね。

  アンコールが始まると、再び幕が開くわけですが‥‥メンバーの衣装に異変が‥‥黒ネクタイ、赤く点滅してる‥‥上から下へと赤い光が流れていく‥‥ネクタイにLEDが埋め込んであるのか‥‥ハァー、バカだ、バカだこいつら! 面白過ぎだよ、オッサン達!!

  曲はここからは前回のエレグラの最初と同じような構成。"Numbers" ~ "Computer World" という流れも、映像も全く同じだし、そこから "It's More Fun To Compute" に行って(途中、"Home Computer" も挿入されてた?)、"Pocket Calculator" ~ "Dentaku" という構成も全く同じ。ただ、今回は "Dentaku" の時に大合唱が起きたのが大きな違いかな。もうね、爆笑モノでしたよ。あのカタコトの日本語歌詞をドイツ人と一緒に合唱するわけですから。シュールっていやぁシュールかもね。

  ここでアンコール1回目は終了。まだまだやる気みたい。つうかアンコール1回目は「COMPUTER WORLD」ゾーンといった構成。これはこれで面白いけど。

  アンコール2回目の時、まずは幕の後ろのシルエットが映るんですが‥‥既にここで大爆笑。あの「ロボット」のシルエットが‥‥!! つうわけで、アンコール2回目は名曲 "The Robots"。ステージ上にはメンバー4人の代わりに、メンバーの顔をしたお馴染みのロボットが4体! 微妙、微妙だよ‥‥けどここまでやってくれるのはさすがというべきか。エレグラの時はさすがにここまでやらなかったもんね。結局アンコール2回目はこの曲のみ。当たり前か、ロボットがはけなきゃ4人はステージ上に戻れないもんね。

  で、大盤振る舞いのアンコール3回目。幕が開いた瞬間に爆笑の嵐! メンバー全員黒タイツの上に蛍光緑色の縞模様が入った「ワイヤースーツ」みたいなのを着てるのよ! 往年の名作映画「トロン」みたいだ(って例えが古いか)。エンターテイメントに徹し過ぎだよ、オッサン達! 曲は新作から "Elektro Kardiogramm" と "Aero Dynamik" の2連発。特に "Aero Dynamik" のカッコ良さは半端じゃなかったよ。これが次のシングルに選ばれたの、判るよ。で、第三弾があるなら "Vitamin" 辺りかな、と。アンコールの第一部と二部が「お約束としての演目」だとしたら、この部は「今現在を表現する演目」って感じ。実際、客の反応薄かったんだよな‥‥若い子は黙々と踊ってたっぽいけど。で、一番最後は前回と同じ "Music Non Stop"。メンバーがひとりずつステージから去って行くという構成も全く一緒。ただ、前回気づかなかっただけかもしれないけど去り際に各メンバー、ソロをかましてから帰るのね。この構成もひたすらカッコ良過ぎ。ま、その姿は失笑ものなわけなんですが‥‥

  ライヴがスタートしたのが17時。そして全ての演目が終了したのが19時15分を回った頃。全17曲(正確には20曲くらいやってるんだけど)、2時間15分に及ぶ徹底されたエンターテイメント・ショー。楽しくないわけがない。これはもうあれだね、往年のKISSと同じレベルだね。過去に彼らがやってきたネタを全て出し尽くすという。全部詰め込んでたもん、2時間15分の間に。

  けどさ‥‥だからこそ感じるんだけど‥‥そこまでやってしまうと、この先がね‥‥KISS同様、これまでの活動の総まとめみたいな内容だっただけに(選曲含めて)、今後の活動がね‥‥年齢的にもこれが最後なのかな、と。もしそうだとしても誰も責められないんだけど‥‥せめて作品作りだけは続けて欲しいなぁとは思うんですが。まぁこんなに大掛かりなワールドツアーはこれが最後かもしれないね。5月にはRADIOHEADやTHE CUREといった辺りとアメリカのコーチェラ・フェスにも出演するようですし、区切りをつけるにはいい機会なのかな、と。

  なんて書いてみたけど、やっぱりもう一回観たいと素直に思うわけでして。あれなら何度でも観たいと思うし、正直7,500円は安かったと思うよ(最初は「高いなぁー、やっぱり外タレは高いよ!」とかブツブツ文句言ってたんですが)。もう二度と観れないかもしれないしね(と、前回のエレグラの後もそう思ってたんだっけ)。気が早いですが、既に2004年のベストライヴの1本に決定!


[SETLIST]
01. The Man Machine
02. Expo 2000
03. Tour de France 2003
04. Vitamin
05. Tour de France
06. Autobahn
07. The Model
08. Neon Lights
09. Sellafield ~ Radioactivity
10. Trans Europe Express
---encore-1---
11. Numbers ~ Computer World
12. It's More Fun To Compute
13. Pocket Calculator ~ Dentaku
---encore-2---
14. The Robots
---encore-3---
15. Elektro Kardiogramm
16. Aero Dynamik
17. Music Non Stop



▼KRAFTWERK『TOUR DE FRANCE』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

投稿: 2004 03 01 06:36 午後 [2004年のライブ, Kraftwerk] | 固定リンク

2004/02/29

ミュージカル「おかえり」@青山劇場(2004年2月15日/夜の部)

卒業から半月。どうしても我慢出来ずに安倍なつみのミュージカルに足を運んでしまいました。以前、モーニング娘。のミュージカルに生で触れ、「あーもう二度と来る事はないだろうなぁ~」と内心思っていた、あの青山劇場に再び足を運ぶ事になろうとは。しかも、安倍なつみ相手に。何が俺を突き動かしたのか、未だにその理由は判らないけど‥‥んん、惚れたのか、俺?

ま、冗談はさておき。サイト上での呼びかけに快く応えてくださった方のご好意で、東京公演最終日の昼の部を観ることができました。

ミュージカルの方はそのものズバリ、「安倍なつみ劇場」といったノリでしたね、良くも悪くも。ストーリー的に「う~ん……」と頭を抱えてしまう箇所が多々あり、また共演したメロン記念日が本当に4人共必要だったのか、とか‥‥考えれば考える程頭痛がしてくるんですが‥‥まぁちょっとでも安倍に興味を持っている人が観たら、間違いなく理性を根こそぎ持ってかれるという、そんな異空間劇場でした。正直、また観たいかと問われれば「……無理、絶対無理っ!」な即答してしまいそうですが。ストーリーのお粗末さ、そして安倍の輝き。正直正常な心を持った人が接するにはどちらも尋常じゃないよな、と。まぁファンの人だけで楽しんでくださいマジで。

そんなわけでミュージカルの内容についてはここでおしまい(え~っ!?)。「え~っ!?」とか言わないのっ!って安倍さんに説教されそうな勢いですが、このまま肝心のミニライヴの感想へ。そう、これが目的で行ったようなものですからね、俺の場合は。

まず1曲目に「晴れ 雨 のち スキ♡」。舞台後方の高台から現れ、曲が進むに連れて上から下におりてくる形。曲自体は所謂ショートバージョン。ほんの20日前に号泣してた安倍、そして俺。既にあの時の悲壮感はなく、たったひとりのステージを伸び伸びと、気持ち良さそうに堪能してるようす。ま、既に大阪~東京と10数公演をこなしてきた自信の表れかな、と。簡単なMCを挟んだ後、アルバムから「あなた色」。公演スタート当初はこの曲の代わりに「ふるさと」が歌われていたようだけど、そりゃ確かにないだろ!?って話なわけで。ほんの数日前に滝のように泣いたあの曲を、まだこちらの涙も乾かぬ内に歌うっていうんだから。そういう意味ではこの曲目チェンジは大歓迎だし、むしろアルバムからの新曲をもっとバンバン聴きたかったので非常に嬉しかったです。この曲はフルコーラスで歌われてました(ま、ショートバージョンのカラオケ作る余裕があったのかどうか疑問だけど)。やっぱりこういう曲が彼女に合ってるんだな、と生で聴いて再確認。かといってこういう曲ばかりを連発されても困るけど。アルバムみたいにいろいろ試すのはいいけど、後藤真希みたいに「どっち付かず」にはならないで欲しいな、と。

続いてモーニング時代の「Memory 青春の光」。これもフルコーラス。やっぱり初期モーニングの曲って「コーラスありき」の曲が殆どなので、ひとりで歌うとなると厳しいよね。特にこの曲は複数人の歌が絡み合ってくるからさ。コーラスにしろ、アルバム同様音量抑え気味で、この曲の魅力が半減してるような。ま、居もしないメンバーのコーラスが聴こえてきてもねぇ。続いて「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」。これもフルコーラス。この曲の時はメロンの4人と稲葉貴子が例の黄色い衣装を着てダンス&コーラスで登場。ま、例の如くヘッドセットのマイク音量は限りなくゼロに等しいわけですが。俺、シャッフルでのリリース当時から、この曲と安倍の組み合わせに妙な違和感を感じてたんだけど、それをこの日再認識。そうか、ファルセット多用してるからか。これ、声を張り上げて歌えばカッコいい曲になるんだろうけど、そこまでの声域と声量がないメンバーが殆どなハロプロ。そりゃファルセット使って小さくまとまっちゃうわけだわ。けどパフォーマンス自体は悪くなかったですよ。メロンファンの目線から観ると、斉藤のダンスに切れが戻ってることと、村田は相変わらずメガネがイカしてるのと、柴田が髪をヤワラちゃんみたい(マンガの方な。not谷)な縛り方をしてて異常な可愛さを発揮してたことと、太谷の髪型がKEIKO(globe)みたいになってたこと、等々。って必要ない情報ですか? そうですか。そうですね。ハイ。

何度目かの着替えを済ませて戻って来た安倍は、そのまま長めのMCを。これがまた、まとまりのない内容で、良くも悪くも「安倍ワールド」炸裂といった感じ。ま、これがたまらないんだろうけど、ファンには……で、ここでデビュー曲「22歳の私」をフルコーラスで披露。初めてフルコーラスで歌うの聴くわ。うん、ショートよりも全然いい。凄く安心して聴いてられた。この曲、生で聴くのは3回目。テレビで歌う姿も何度か観てるけど、どんどん良くなってるね。最初にテレビで歌ってるのを聴いた時は、どうなることかと正直思ったけど‥‥やっぱりこの曲は、人生の年輪を増す毎にどんどん良くなってくのかも。内容云々じゃなくて、彼女の生き様がそのまま歌に刻み込まれるような感じでね。

ここで終わりかとおもいきや、最後の最後はミュージカルのカーテンコールということで、出演者全員が再登場して、曲名が判らないミュージカルのメインテーマ(アレンジから、恐らく小西康陽が手掛けたものかと。上で触れませんでしたが、このミュージカルの劇中歌の殆どが小西がアレンジしたものらしく、一聴して「小西らしさ」全開な曲ばかりでした。久し振りにサントラ盤とか欲しいかも)を歌い、終演。

ミニライヴ自体は約30分程度の内容でしたし、歌われた曲も5曲(+α)と決して満足のいくものではありませんでしたが、どうしても彼女の「第一歩」をこの目で確かめたくてね。「最後」に立ち会ったわけだから、やっぱりさ‥‥気持ち的にね、けじめつかないでしょ?(いろんな意味でな)

そうこうしてるうちに、6月には安倍なつみ初ソロツアーが決まったようですね。モーニングのファンを辞めてたとしても、これには何をしてでも行こうと思ってます。そんなわけで、誰かチケット譲ってください!(ヲイ)


<SETLIST : ミニライヴ>
01. 晴れ 雨 のち スキ♡
---MC---
02. あなた色
03. Memory 青春の光
04. 黄色いお空でBOOM BOOM BOOM
---MC---
05. 22歳の私
06. ?(ミュージカルのメインテーマ曲)

投稿: 2004 02 29 12:00 午前 [2004年のライブ, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2004/02/27

コンタクト@高円寺SHOW BOAT(2004年2月11日)

  先日、念願だったコンタクトのライヴを、やっと観ることができました。3~40分程度のイベント形式だったのですが、初めて観る側にとっては丁度いい長さの、正に「お手並みとくと拝見」なステージだったのです。

  この日は他にもトミーザグレート、anngou、ECD(出演順。コンタクトはトップバッター)といった多種多様なアーティストが出演したのだけど、今回は割愛。トミーザグレートはずっと観たいと思ってたのだけど、自分の期待に応えるような内容じゃなかったし、anngouに関してはもう何が何やら‥‥ECDが始まる前に帰りの時間の都合で途中退場してしまったのでした。ま、メインはあくまでコンタクトで後はおまけ程度だったからいいんだけど。

  で、肝心のコンタクト。とにかくメンバー全員、思ってた以上に若い。佇まい的にはごく普通なんだけど、一旦音が鳴り始めたらとにかく空気を伝って熱‥‥いや、これは氷で火傷するような感覚か‥‥をビンビン感じる。いきなり "my name is..." というライヴの頭に持ってくるにはリスキーな曲からスタート。個人的な意見を言わせてもらうと、この意外性にやられたというか、初見でこれかよ!といきなりカウンターを食らった感じ。ギターの(サウンド上での)暴れっぷりが気持ちいい。このバンドが結成当初「Banana Corp」と名乗っていたことを後で知って、思わずニヤリとしてしまったのだけど、正にそんなイメージ。けど物真似で終わっておらず、ちゃんと「彼ららしさ」も感じられたのが収穫でしょうか。

  2曲目 "wonderland" ではオープニングでトチってしまうという失態があったものの、このバンド特有の「グルーヴ」もちゃんと体感でき、安心‥‥というか妙に納得してしまいました。このバンドの肝って、表向きはボーカルや手弾きシーケンサーだったりするのかもしれないけど、実はベースがかなり重要な気がしますね。それって自分がベース弾くからってのもあるから余計に目が行ったんだろうけど、とにかくギターとベースには目を奪われっぱなしでしたね。で、結局はドラムがシンプルながらもちゃんと土台を支えているからこそなんだろうな、と。全体的に未熟な面も多々あるんだけど、それを補うに十分の魅力と可能性を実感できました。

  そしてこの日は、未発表の新曲 "虹" が演奏されました。Polaris辺りに通ずる世界観を持ったミディアムスローの曲で、一発で気に入りました(そういえば彼らの製作陣ってPolarisと被ってるんでしたっけ?)。早いとこ音源化希望! 無条件で大絶賛しそうな勢いですが。

  他にも "fish in the rain" といった独特な雰囲気を持つアルバム曲も披露されたり、俺が大好きな "水の音" もやってくれた。ラストは "バニッシング" と "ハチミツの花" という、これまた大好きな曲が連発。終盤はとにかく気持ちよくノッてました。噂に聞いていた「手弾きシーケンサー」は、文字通りホントに片手に持って残りの手で弾くという、確かに風変わりな光景でした。しかし、このサウンドが彼らだけの独特な世界観を生み出しているのもまた事実。これが打ち込みでも、他の高級シンセでもきっとダメなんだろうなぁ‥‥あの(俺も持ってる)QYを、ああいう形でステージ上で手弾きするからこそなんだろうなぁ。視覚が伴ったお陰で、アルバムの方もまた違った見方/楽しみ方が出来るようになったし。うん、本当に行ってよかったと思います。

  全体的な感想としては‥‥曲の良さや独特な世界観に助けられてはいるものの、演奏面での凡ミスや詰めの甘い箇所(特にリズム面)が気になったりしました。けど、これは場数次第かなと思ってます。また、そういった意味では‥‥ワンマンでどうなるのかが気になるところ。本当は3/3のワンマンライヴ、行きたいんだけどね‥‥絶対に無理なんだけど。

  ま、今後いくらでも観る機会はあるだろうし、タイミングさえあえば積極的に足を運ぼうと思います。

  で‥‥アルバムレビューに書いた「何か」がなんだか判ったか、というと‥‥うん、何となく判りました。それって‥‥何で俺がこのバンドに惹かれたのかという理由にも絡んでくるんだよね。あのさ‥‥これって、俺が昔、バンドでやりたかったことと被るんだよね。そう、こういうバンドがやりたいって思ってた時期があって。けど、自分にはその才能や力量もなく、仲間にも恵まれなかった。だから自分がやりたくても出来なかったことを上手に表現してるバンドに出会うと、無意識に惹かれてしまう‥‥というか、嫉妬するよね。ライヴの中盤、嫉妬しまくりだったもん。ま、後半は上手にのせられて有耶無耶になっちゃったけど。本当に、悔しいくらいにいいバンドだわ。ここ1~2年の間に登場したバンドの中で、一番気に入ってしまったかも。まだ「唯一無二」というところまではいかないけど、そこに到達するまでにそんなに長い時間は必要ないんじゃないか‥‥今彼らのアルバムを改めて聴きながら、そう考えています。


[SETLIST]
01. my name is...
02. wonderland
03. fish in the rain
04. 虹(新曲)
05. 水の音
06. バニッシング
07. ハチミツの花

投稿: 2004 02 27 12:00 午前 [2004年のライブ, コンタクト] | 固定リンク

2004/02/25

宇多田ヒカル「ヒカルの5」@日本武道館(2004年2月10日)

もうね、最初から勝負は決まってたわけですよ。チケットは抽選、たったの5公演、しかも東京公演のみ。このチケットを入手できた人達は優越感に浸れるわけですから‥‥一部のコアな音楽ファン以外の、恐らく会場の大半を埋め尽くしていたであろうライトなファン(下手したらシングルヒット曲しか知らないような連中)は、もうその事実だけで十分、平均点程度のライヴを見せられても「サイコーだった!」と言わせちゃうだけの空気が常に漂っていたんですから‥‥

といわけで、宇多田ヒカルの日本武道館5公演の最終日に行って来ました。生で宇多田を観るのは今回が初めて。これまでは「テレビの中の人」だった彼女が、あんな曲やこんな曲も歌ってくれるのかなぁ‥‥という期待で胸一杯。セットリスト関係は全く目にせず(ま、スポーツ紙等に「○○からスタートし~」とか「本編最後に○○を歌い~」なんて記述があったので、若干は知っていたんですが)、可能な限りまっさらな状態でライヴに挑みました。

で、いきなり結論から書いてしまうと、ある意味でこの「出来レース」は成功であり、そしてそういった「出来レース」であったからこそのハプニングにドキリとさせられたりもし、いろんな意味で興味深いライヴだったな、と個人的には感じました。

既にご存じの通り、この日の彼女は終始挙動不審気味なMCを続け(ま、ステージ慣れしてない分、基本的には喋りは上手い方だとは思いませんけど)、ずっと疑問に感じてたんですが‥‥実はそれが『最終日。ライヴが終わってしまうのが名残惜しい』からそうさせていたんだということが、ステージが進むにつれひしひしと伝わってきました。

基本的に宇多田はライヴ慣れしていない、所謂「作品(録音)重視」のアーティストだといえます。例えば年間100本以上ものステージをこなしているモーニング娘。だとか、意外にライヴをやってる倉木麻衣等と比べてしまうと、その辺の魅力は若干落ちるのかもしれませんし、実際ステージでの身のこなしや喋りに関しては改善の余地があると思います。しかし、どうなんでしょう‥‥そういったアーティスト達と比べることに、こと宇多田ヒカルというシンガーをそういった枠に当てはめてしまうことに、どれだけの意味があるのでしょう。彼女のMCはプロの、カリスマ的シンガーのそれには程通り内容かもしれません。けど、俺はそれを彼女には求めたりしない。彼女をよく知れば知る程、もっとくだけた‥‥それこそオフィシャルサイトの日記で繰り広げられるような会話を聞きたいんじゃないかな? 少なくともあの場にいた何割かの濃いファンはそれを求めていたと思うし、だからこそああいった内容でも満足できたと思うんですね。勿論、彼女に対して「歌」しか求めていないドライなファンにとっては蛇足に過ぎませんが、『宇多田ヒカル』という人間に興味を持つファンにとってはあの日のライヴ、そしてMCはそれに十分応える内容だったと、今でも胸を張って言えると思います。

さてさて、そんなMCについての話題はさておき‥‥話題を戻します。挙動不審気味だった彼女。アンコール1曲目 "幸せになろう" では、歌い出しの数小節で急に両手で顔を覆い、泣き出してしまったのです‥‥ってこの話題もご存じですよね。その後、「チョットごめーん!」といってステージ袖に引っ込む宇多田。呆気にとられる客、笑う客、いろんな反応があったのですが、俺はね、なんだかこの時の宇多田に「21歳の、普通の女の子としての宇多田ヒカル」を垣間見てしまった気がしてね。何だかチョット得した気分だったのね。その後もずっと、今にも泣き出しそうな感じで喋ったりしてたけど、やっぱり歌い出したら違うのよ。そこはプロだなと感じた。

‥‥ってこれで終わったら怒られそうだな、いくら何でも。ライヴレポになってないし。えっと‥‥簡単に書くと、とにかく圧巻の2時間半だった、と。終始歌えるライヴってのは凄いと思うのよ。だってさ、そこまで濃いファンでもない俺ですら、最初から最後まで知ってる曲のオンパレードだったんだから。つまり言い方を変えれば、それだけ知らず知らずのうちに宇多田のアルバムを聴き込んでいたんだなぁ、と。オープニングの "光" で唐突にスタートする場面で驚かされ、そのまま "traveling" でノセらた後は、まったりしたテンポのR&Bナンバーが続くのですが、最初は身体が温まってなかった印象を受けた宇多田の声も、次第に伸びやかになっていき、中盤の "Can you keep a secret?" 辺りではかなりイイ感じに持ってこれてた気がします。が、かなり歌うのが難しそうな "Wait & See ~リスク~" の頃にはちょっとピークを過ぎて厳しそうな印象を受けました。けどそこまで酷い印象は受けなかったし、元々こもり気味な声質のお陰でだいぶ助けられてたかな、という気も。あと、ずっと気になってた「曲によってキーを下げる」行為ですが(半音下げくらいかな?)、全部そんな感じなのかと思ったら、実際には "光" と "COLORS" だけだったようです。それ以外の曲はちゃんと原曲のキーのままで、しっかりと歌っていました。

やっぱり圧巻だったのは、"First Love" ~ "Deep River" という怒濤のバラード二連発かな。ここで初めて鳥肌立ったし、特に後者は個人的に好きな曲ということもあってか、聴いてるうちにどんどんその世界観に引き込まれて、終いには涙ぐんでましたからね。決してベストな状態ではなかったと思うんですが、底力を見せつけられたような感じで身震いしましたよ。

今回のライヴに際して新たにバンドメンバーを集めたようですが、過去のライヴと比べてかなりシンプルな編成になっていることにちょっと驚かされました。ギターが二人というのは理解できるんですが、その他がドラムとベース(リズム隊は外人、しかもベースは女性!)、キーボードとパーカッション、更にマニピュレーターのみという編成。しかもマニピュレーターはステージ上にはいないので、実質メンバーは宇多田を含め7人。コーラス隊もブラス隊もなし。今回、ハーモニー等のコーラスは全部マニピュレーターがフォローしてました(スタジオ音源からコーラス部のみ抜き出し、宇多田の生歌に被せていた)。最初はちょっと違和感を感じましたが、慣れてしまえば全然アリかな、と。普段ハロプロのライヴとかで慣れてるしな、この辺は。


‥‥と。全然レポートらしくないレポですが、如何ですか? 思いついた事をちょこちょこ書いてみましたが‥‥ま、今回のライヴを観て一番言いたかったことは前半部に書いているので、俺的には満足なんですけどね。

次に宇多田のライヴが観れるのは一体何時になるのやら。ステージを去る前に「今度はもっといろんな土地を、くまなく回るから!」って言ってたけど、まぁ実質そんなのは無理に決まってるんで(せいぜい東名阪と北海道&福岡を軸にした地域でしょうね)、とにかく次回は新しいアルバムを引っ提げて、数多くこなしてください。数をこなした後、最後に東京に戻って来て、今回不平不満をこぼした輩を見返してやってくださいな! あなたはそれが出来る人なんだからさ。


[SETLIST]
01. 光
02. traveling
03. Letters
04. Another Chance
05. In My Room
---MC---
06. Can you keep a secret?
07. Addicted To You (up-in-heaven mix)
08. SAKURAドロップス
09. サングラス(リハーサルでの映像にて)
10. 甘いワナ ~ Paint It, Black
11. Movin' on without you
12. 蹴っ飛ばせ!
13. Wait & See ~リスク~
14. COLORS
15. First Love
16. Deep River
17. Distance
18. 嘘みたいなI Love You
---MC---
19. Automatic
---encore---
---MC---
20. 幸せになろう
 (冒頭部で泣き出し、中断。後に再演奏)
---MC---
21. B & C



▼宇多田ヒカル『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2004 02 25 12:00 午前 [2004年のライブ, 宇多田ヒカル] | 固定リンク

2004/01/27

HELLO! PROJECT 2004 WINTER ~C'MON! ダンスワールド~@横浜アリーナ(2004年1月25日 夜公演)

  安倍なつみ、モーニング娘。在籍時ラストとなる「卒業公演」、ハロー!プロジェクトの正月公演の最終日・最終公演に行ってきました。幸運にもこの日のチケットを手にすることができたわけですが‥‥実は当日(1/25)の朝になって急に「やっぱり行きたくない‥‥」という、行きたくても行けないファンに対してとても罰当たりな気紛れが発生しまして。昼頃、「ハロモに」を観るまでは本気で行くの辞める気でいたんですよ。何だろう‥‥多分直前に聴いたモーニングの新曲 "愛あらば IT'S ALL RIGHT" にがっかりしたのもあったのかな(やっぱり25日に合わせて取り上げるのなんて、止めればよかった)‥‥それとも‥‥このまま「モーニング娘。」のことが嫌いになるのが、正直怖かったのかも。とにかく、いろんな意味で自分自身に対してけじめをつけたかったし、そして「どんな未来が訪れても」最期まで看取ると決めた以上、辛い結果になろうとも、この目に焼き付けようという気持ちがね‥‥最後に勝っちゃってさ。気づいたら高速バスに乗って、新横浜に向かってた。「iPod」にぶち込んだモーニング全曲をランダム再生にして‥‥

  途中寄り道をして、新横浜に着いたのは17時20分頃。丁度1回目の公演が終わった後だったらしく、会場方面から駅に向かう大行列に出くわし、途中で寄り道をしつつ、結局横浜アリーナ前に到着したのは18時前後。で、会場前が更に凄いことになってて‥‥翌日新聞記事で知ったのだけど、入場できた1万2千人の他に、会場前に5千人前後もの入場できなかった人達がいたそうで‥‥そりゃあれだけの大混雑、するわな。入場するまでに20分近くかかってたもん。

  で、入場して今度は「紺野あさ美が発熱の為、出演できず」という張り紙が目に入ってくる‥‥俺、全然知らなくてさ。土曜の2回目の公演前に既にドクターストップがかかったみたいだね。可哀想というか‥‥ま、こればっかりは仕方ない。確かに「15人のモーニング娘。」はこの日で最後だけど、その後もモーニングはずっと続いていくわけだし。そこでボロボロになったところで、また翌日からはそれまで通りの慌ただしい日常に戻って行くんだもん。今は完治に専念してください。なっちもそれを願っているはずだから。

  開始10分前に自分の席に到着。位置はアリーナ席、ステージ真正面ちょっと左寄りで、前から6列目。センター席の最後方よりは傾斜がついている分、観やすい。しかもここ、PA卓の真後ろでさ‥‥ずっとそっちが気になっちゃってね。

  開演時間(18時半)になっても、客の入りは7割程度といったところ。多分、みんな会場前の大混雑で遅れに遅れてるんだろう‥‥時間は刻々と過ぎていく‥‥時間通り(21時まで)に終わることができるの?(18才未満のメンバーが多いからね。どうしても21時前には終了させたいわけよ)

  結局10分遅れくらいで会場が暗転したのかな? とにかく無理矢理始まった感じ。まぁそれでもこの時点でほぼ入場出来てたのかな? 俺の隣の席も空いてたんだけど、ギリギリ間に合ってたようだしね。

  もう始まる前から「なっちコール」が凄いのなんのって。俺がモーニングを追うようになってからは後藤真希、保田圭の卒業を経験してるけど、今回は‥‥後藤の時に匹敵するか、あるいはそれ以上か‥‥いや明らかに上でしょうね。尋常じゃない空気があったもの。

  いつもの如くCGによるメンバー紹介を経て、この日の司会であるまこと(シャ乱Q)と稲葉貴子が登場して、簡単な挨拶。そして一発目にモーニング娘。おとめ組が登場‥‥

●モーニング娘。おとめ組

  イントロのムーディーなパートをカットして、いきなりパーカッションがリズムインする箇所から "愛の園 ~Touch My Heart!~" がスタート。当然全員が生歌。前回が東京ドームでの極悪サウンドだったからか、かなり音が良いように聴こえた。しかも、歌もなかなかだった記憶が。やはりこの日も石川梨華以上に道重さゆみに目が行ってしまう俺。好き嫌いは別として、ホントこの子は観察してるだけで面白い。で、歌になると藤本美貴に目と耳を奪われるというね。全然異質な存在だよね、この声は。

●モーニング娘。さくら組

  そのままさくら組へとバトンタッチ、"晴れ 雨 のち スキ♡" を披露。2曲目からバラードというのはちょっと‥‥って気がしたけど、もう安倍が登場した瞬間に大歓声、そんなのどうでも良くなっちゃったよ。前半、高橋愛が涙声みたいに声を枯らしてひっくり返る場面があったけど、別に泣いてたわけじゃないみたい。その後は力強く、そして切ない歌をしっかり聴かせてくれたし(保田の時に最終公演で喉が最後まで保たずに悔しい思いをしてるからね、この子は)。紺野がいない穴はそんなに感じなかったかな。ま、そんなに重要なパートを与えられた曲じゃないしね。ちなみにこの曲、テレビ等では口パクが多いですが、この日はハンドマイクでちゃんと生歌でした。彼女達の名誉の為に書いておきます。

●15(14)人合流、モーニング娘。へ

  モーニング全員が揃ったところで "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" を生歌で披露。バックダンサーとしてハロー!プロジェクト・キッズが登場、華を添える。今まで聴いた中で一番良い "Go Girl" だった気が。ま、生歌だったからってのも大きいのかな?(テレビじゃ口パクが多いしね、この曲)そんなに好きな曲ではないんだけど、素直に良いと思えたのが不思議。やっぱり最後だからかな‥‥

●MC、そして辻加護卒業報告

  モーニングの歌が終わったところで、ステージ上にこの日の出演者42人(全メンバー45人中、保田は舞台の為今回のツアー全公演を、紺野とキッズ1名が風邪で欠席)が登場し、簡単な挨拶の後、1/3の衝撃の発表同様、辻希美と加護亜依の今夏卒業と、ふたりによる新ユニットでのデビューを再報告。何だか今更って気がして、ちょっとしらけたかも。

●後藤真希

  再びライヴへ。とにかく予定より遅れ気味な進行の為、この日は白々しいまでのコントやMCは徹底的に排除されていたのが印象的。勿論、最後の最後の為に時間を節約してるってのもあるんだけど、こういった淡々としたライヴの方が個人的には好みかも(で、MC自体はその場その場で歌ったメンバーに手短かに喋らせればいいだけのことだし)。

  とにかく、後藤のステージは相変わらず圧巻。"うわさの SEXY GUY" や "抱いてよ!PLEAS GO ON" といった煽り系のアッパーチューン連発で、会場は完全にヒートアップ。役不足感は全く感じず、むしろたったひとりのステージなのに、完全に彼女が制圧した印象。ああ、もしかしたら武道館クラスの会場を最初に埋めるハロプロ内ソロシンガーは、松浦亜弥でもなく安倍でもなく、後藤なのかもな‥‥というか、後藤なら出来るわこりゃ‥‥と確信。曲と曲の繋ぎで衣装替えを行い、"原色GAL 派手に行くべ!" へ。ここでキッズが数名ダンスで参加。ミニギターをぶら下げたりして、テレビ出演時同様のダンスをしてみせたりするんだから、侮れないっつうか。後藤は最後まで本当に良かった。完全に「ロック」だったもの。これ観ちゃったら、またソロ公演に行きたくなっちゃうわな普通。

●あぁ!

  最高潮に盛り上がった後に、ちょっとクールダウン。やっと生で体験出来る「あぁ!」の登場。名曲中の名曲、"FIRST KISS" を披露するんだけど‥‥田中れいなは堂々としてたものの、他のキッズの二人はやはり経験不足というか、ちょっと物足りなさを感じました。中盤でのフェイクなんかはおおっ!?と思う瞬間もあったけど、やはりCD音源程じゃないかな、と。悪くはなかったけど、曲がスローで地味な分、もっとしっかりと聴かせて欲しかったかな、と。まぁ俺が彼女達に求めるものがレベル高過ぎるのかしら‥‥

●カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)

  紺野を欠いた4人による「カン紺藤」は、"先輩 ~LOVE AGAIN~" を歌う。紺野のパートはあさみがカバーしてたのかな? 思ったよりも全員安定していたのが印象的というか。藤本の台詞が今まで聴いた中で、一番良かった。あと、あさみが往年の堀ちえみとイメージが重なって見えたのは、ここだけの話。

●稲葉貴子&ココナッツ娘。

  とうとう自分達の持ち歌さえ歌わせてもらえなくなったココナッツと、既に終了している某深夜番組で募集していた相方はどうなったの?な稲葉による、黄色5の "黄色いお空で BOOM BOOM BOOM" を、キッズをバックダンサーに迎えて熱唱。ちょっと口パクっぽかった気がしないでもないけど、まぁヘッドセットマイクって全部そういう風に聴こえちゃうから不便というか。何でこの曲を選んだのかといったら、これは間違いなく来る安倍の初ソロアルバムへの布石でしょうね(そのソロアルバムに同曲の安倍ソロバージョンが収録されていますからね)。ま、選曲自体は全然いいと思うし、歌えるメンツによるものだったから安心して聴いてられたんだけど‥‥なんか腑に落ちないというか‥‥

●前田有紀

  ゆきどんは、元旦にリリースされたばかりの新曲 "さらさらの川" を披露。本当に一番安心して「歌」を聴いていられるのは、この人だけかも。曲自体は演歌というよりも、歌謡曲とニューミュージックの中間といった印象。ドンズバの演歌路線を狙わず、例えば氷川きよしみたいな路線を突き進んでいけば、間違いなくブレイクできるだけの実力と才能を持ってると思うんだけど。バックに五木ひろしもついてるのにね。不思議だ。この人の曲がオリコンの100位以内にも入らないってのがどうにも‥‥アピールする層が確実に間違ってる気もしないではないけどね。

●飯田圭織

  圭織のソロは過去2枚リリースされたカバーアルバムからではなく、つんく♂の手による完全なる新曲、"エーゲ海に抱かれて" でした。作詞はつんく♂ではなく、三浦徳子というのがそれっぽくて印象的。楽曲自体はエーゲ海というよりも、後期WINK辺りが歌いそうな、そんな異国情緒漂うニューミュージック風な1曲。悪くない。もしかしたらこういう曲、圭織にしか歌えないのでは‥‥なんて気も。ま、たった1回しか聴いてないので、ちゃんとした評価はまた後ほどってことで。

●ZYX

  本当はここでコントをやるんだろうけど、さすがに時間がないのか、まこと&稲葉と、新垣理沙と松浦によるショートコント風MCでお茶を濁す。そしてZYXの登場。"白いTOKYO" を披露。実はこの日のステージ、過去のハロコンと大きな違いがありまして。アリーナ中央まで約50メートル程度の花道があって、その先にミニステージが用意されてるんですよ。後藤なんかは途中でここまで走ってきて歌ってくれたんですが(しかも俺の位置からだと、かなり近い)、ZYXの場合は最初からこのミニステージに登場。矢口真里と5人のキッズによるユニットなのですが‥‥矢口、ちっちゃーっ!ってのが第一印象。そして‥‥残念ながら、口パクでした。ええ、間違いなく。いや、以前聴いた話だと、完全にマイクオフというのは葉ロプロの場合はなくて、若干オンになってるみたいですが‥‥生声を聞き取ることはできませんでした。それは矢口にしても同じ。残念だなぁ、曲もパフォーマンスも最高に良かったのにさ。

●ミニモニ。

  間髪入れずにミニモニ。の登場。こちらは "CRAZY ABOUT YOU" を披露。当然口パク(のように聴こえた)。しかも珍しくショートバージョンだし(ミニモニ。の曲って3分程度のものが多いからってのと、子供に人気があるから、フルコーラスで歌われることが多いんだけどなぁ)。

●中澤裕子

  ハロプロ界のドン、中澤の登場。スツールに座りながら新曲 "元気のない日の子守唄" を歌う。この曲、ゆきどんの曲と全く同じメンツによる楽曲で、つんく♂曲じゃないんだよね‥‥それだからか、非常に新鮮な印象を受けました。これも古き良き時代のニューミュージックと歌謡曲の中間といった印象で、悪くないと思います(アレンジが高橋諭一というのもまた良し)。まぁ売れるか売れないかで言えば、確実に売れないタイプのど真ん中だと思いますが‥‥

●メロン記念日

  メロンはいきなり "MI DA RA摩天楼" で登場。懸念された斉藤瞳の腰ですが、この日観た限りではかなり良くなっている印象を受けました。ダンスも特にこれまでと同じように踊ってたし。そして何よりも、続く "かわいい彼" の時にはメインステージから花道を駆け抜けてミニステージまで移動し、サビパートでは斉藤もあの「胸を揺らさんばかりの」派手なダンスをちゃんと披露。ああ大丈夫だ、と一安心(どういう基準だよそれ)。そしてワンコーラス歌うと再びメインステージまで走って戻り、息もそんなに切れてないような感じでフィニッシュ。うん、文句なしに良かった。春ツアーはちょっと観れるか観れないか微妙なんだけど、大丈夫。この調子でいけば今年も‥‥後は「曲」だな、うん。

●松浦亜弥

  メロンでひとしきり盛り上がった後、ある意味主役である(はずの)あやや登場。いきなり数日後にリリース予定の新曲 "奇跡の香りダンス。" からスタートというのが憎い。これ、賛否両論かと思いますが、個人的には結構好き。いや、かなり好きかも。細かな分析はレビューに譲るとして、アルバムと同時期に録音したものの、ハッキリとした違いが感じられますよね。この「狙ってる」感が如何にもシングルといった印象。軽いMCの後に "THE LAST NIGHT" をワンコーラス歌い、そのままメドレー風に "GOOD BYE 夏男" に突入。ここで花道を走り抜けミニステージへ。何故かキッズも登場して、一緒に同じ振り付けで踊る。ま、邪魔に感じなかったからいいけど‥‥ジャニーズの線を狙ってるとは思うんだけど、正直まだまだ。もっと鍛錬が必要かな、と。

  松浦自体は、昨年末に観たライヴと比べれば全然調子が良さそう。ま、たった数曲だしな、こっちは。例の「口パク疑惑」でネット界は騒然らしいけど、別に俺は驚きもしなかったけどね。ま、行った人なら判ると思うけど、全部が全部口パクってわけじゃないし、特に昨年後半は酷い状態だったからねぇ。キャンセルされるのと、曲数大幅に減らされるのと、口パクで数カ所カバーするのと、一体どれがいいっていうの? 俺には正直判りません。観た人が気づいてガッカリするならまだしも‥‥(つうか「ハロプロ」だぜ!? 何をそんなに神格化してるんでしょうか? タイプは違うけど、BON JOVIやAEROSMITHだって曲によってはテープ(A-DAT)とか使って誤摩化してるじゃんか、と。って俺が言ったところで始まらないけどな。あと、俺は別に松浦をフォローしたりとか庇護してるわけじゃないから。現実としてそんなのいくらでもあるよ、と言ってるだけ。それを聞いて俺は別に驚きもしなかったって話です)

●再び、モーニング娘。

  モーニング娘。の本編スタート。これが安倍のラストステージ、15人編成の正真正銘のラスト‥‥まずは新曲 "愛あらば IT'S ALL RIGHT" でスタート。しかもフルコーラス。確かにこの時期に、このラストステージで歌われたら‥‥良いと言わざるを得ないわな普通。けどさ‥‥俺はやっぱり‥‥どうにも入り込めなかったよ。個人的には "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" よりも駄曲、と敢えて言わせていただきます。スクリーンには安倍を中心として映し出しているんだけど、個人的にどうしても目が行くのは、毎度のことながら道重。ホント観てて飽きないわな、この子は‥‥。

  14人でのMCを済ませ、そのまま "シャボン玉" へ。興味深かったのは、道重の「なのに、どこ行ったんだよ~!」と「シャボン玉ぁ~!」っていう叫び声、あれが生声だったこと。これまではテレビ同様、カラオケだったのに‥‥それだけ彼女の成長が著しいってこと? しかもいい声してやがんの。ちょっと嬉しい驚き。ただ、石川のセリフ以降がカットされ、ワンコーラスのみというのが‥‥そのままメドレーで "ザ☆ピース!" に突入。この曲の時に花道を通りミニステージへ移動。間近で石川のセリフパートを堪能。本編最後は "そうだ!We're ALIVE" のショートバージョン。俺はてっきり "ここにいるぜぇ!" で締めるのかと思ってたんだけど。意外といえば意外だけど、モーニング娘。のテーマとも言える内容の楽曲なので、これで正解だったのかな。とにかく全員が力一杯この瞬間を楽しんでいるのが、手に取るように確認できました。そして終了。いつも通り袖に引っ込んでいく14人。最後に安倍も‥‥

  ここでアンコールを求める声が「なっちコール」に。と同時に、会場一面を包み込む真っ白なサイリウムの海。これ、ネット上でいろいろ賛否両論あったやつでしょ、やる前から。「サイリウムの海で埋め尽くすことが恒例行事」となるのが嫌、って人の気持ちも判るし、実は俺も反対派なんだよね‥‥「タンポポ畑」を大切にしたいからさ。ま、保田の時までだよな、って思ってたんだけど、今回もやるのか‥‥しかも開演前、客席ひとりひとりに配り回ってる一部のファンがいたりして、半ば強制的に「やらされてる」感。実は俺もサイリウム、渡されそうになったんだけど「俺、こういうの嫌なんで」と断ってるんです。アンコールを求める最中にも後ろの席の人に無理矢理勧められたんだけど、やっぱり頑に拒否。この日、殆どのことが笑って済ませられたけど、これだけはどうしても嫌だったからさ。

  そして、まこと&稲葉のMCに導かれるように、ドレスアップした安倍が再登場。が、ステージに現れた瞬間、その光景を目にして手で顔を覆ってしまう。暫くそのまま動けない安倍。何度か何か言おうとするも、すぐに「なっちコール」と白い海の光景にやられ、号泣。軽いコメントをした後、ゆっくりと花道を歩き、周りを見回しまた歩き、そのままミニステージへ。この後のコメント等はスポース新聞やその手のサイトでいろいろ書かれてるので割愛。「心を込めて歌います」と、"22歳の私" を熱唱。歌っている時はしっかり歌に集中。そこはさすがというか。歌い終えるとメインステージに戻ってくんだけど、そこには13人のメンバーの姿が。飯田に花束を渡されて、強く抱き合う二人。俺、ここで‥‥それまでこの「卒業劇」に何の感慨も湧かなかったのに、急に涙が‥‥ここからはただただ、ひたすら涙を流すばかり。どうして泣いたのか、俺にも判らないのよ‥‥メンバーにもらい泣きってのもあるんだろうけど、なんていうか‥‥何かが終わる瞬間を見てしまったからかな。うん、今でもよく判らないんだけどさ‥‥。

  まず飯田が欠席した紺野からの手紙を読み、それに続いて6期メンバーからひとりずつ送辞。田中、道重、亀井、藤本、新垣、高橋‥‥新垣があんなに泣き崩れてる姿、初めて見た。やはり安倍に憧れてモーニング娘。になった子だからな。高橋も、保田の卒業の時は悔しい思いをしたけど、今日は(まぁ出番が少なかったからかもしれないけど)思う存分力を発揮できたんじゃないでしょうか。そして小川も泣き崩れて言葉にならず。続いて4期。加護‥‥この子も泣いて泣いて。笑顔で送り出すのが信条らしい吉澤も、笑顔を引き攣らせながらも目には涙を溜めてる。そして‥‥辻。既にひとりでは立っていられず、飯田と石川に両脇から抱えられ、後ろから矢口が支えている状態。引き笑いというのがよくあるけど、彼女の場合「引き泣き」というか‥‥明らかに過呼吸気味。過呼吸持ち及び経験者ならば、あれがそうだってこと、一目で判ると思うよ。見てて俺、「あ、ヤバイよ‥‥」って瞬時に思ったもん。結局、殆ど言葉らしい言葉も発せぬまま安倍に強く抱かれ、戻っていったんだけど‥‥途中で座り込んでしまってね。慌ててスタッフ2人がやってきて、彼女を両脇から抱えてステージ袖へ運んでいって‥‥この瞬間、客席から小さい、しかもかなりのロートーンで「えぇ~‥‥」という、声にならない声が‥‥ここで俺、完全に醒めちゃってさ。涙は完全に止まっちゃった。その後、石川、矢口、飯田が言葉を掛けて行ったんだけど、やはり飯田とのやり取りが一番ググッとくるものが。けど泣けなかったんだけど。

  辻を欠いた13人になってしまいながらも、ホントに「15人編成のモーニング娘。」として最期の曲となったのが、"ふるさと"。フルコーラスで歌われてました。ワンコーラス目は普通に歌い、ツーコーラス目から6期、5期、4期‥‥という順番で安倍が各メンバーの元へと立ち寄り、微笑みかけながら歌うのね。ああ、やっぱり安倍は強い子だな、彼女ならこの先も大丈夫だ、って直感で思った瞬間でした。楽観的過ぎるかもしれないけど、そう思えたのよ‥‥ま、あの場に居た多くのファンは悲壮感と絶望感しか感じなかっただろうけどさ。

  再びステージを去ったモーニング娘。‥‥まこと&稲葉が再び戻ってきてコメントするんだけど、明らかに稲葉が感極まってるのが判りました。ここで辻について、感極まりすぎて立っていられなくなった、ステージの袖から見てるので大丈夫、とのこと。ま、辻が過呼吸持ちだというのはファンなら知ってる承知の事実。多分少なからず「事実はもっと深刻なんじゃねぇの?」と疑っている人はいたはず。そう、俺を含めてね‥‥この日の出演者が1組ずつステージに呼ばれて行くんだけど‥‥カントリーのあさみや中澤は明らかに泣いた後っぽかった。特に中澤は‥‥完全に号泣した後といった印象。最後にモーニングが戻ってくるんだけど‥‥俺は途中まで気づかなかったんだけど、加護の姿がなかったようでして。終了時に報告された話によると、辻同様感極まりすぎてステージに戻れなかった、と。確かに彼女もかなり酷い泣きっぷりだったけど、立てなくなる程だったか‥‥後でDVDが出たら確認し直そう。結局最後の最後は12人になったモーニング、ハローとしても総勢40人‥‥ホントの最後に歌われたのは "でっかい宇宙に愛がある" でした。矢口は泣き崩れて歌にならない状態。それを優しく包み込むように支える中澤‥‥安倍のラスト公演が何故モーニング娘。としてのライヴじゃないのか!?と疑問視する声が多いけど、俺はハロコンで正解だったように思います。多分、モーニング娘。の残された14人だけじゃ、「安倍なつみ、卒業」という現実を抱えきれなかったんじゃないかな、と。中澤や後藤といった元メンバー、モーニングのツアーでいつも一緒になるカントリーやココナッツの面々、そして古い付き合いとなる稲葉といった顔馴染みが多い中で彼女を送り出すのが、「モーニング娘。の顔」だった安倍にはピッタリだったのかもしれない‥‥今はそう思ってます。勿論、これに同意してもらおうとは思わないし、人それぞれ思いや考えは違うだろうからさ‥‥否定だけはして欲しくないな、と。俺も他人の考えを否定するつもりは毛頭ないけどね。

  最後の最後、一番最後の「愛とな~る!」のフレーズが終わった瞬間。全てが終わった‥‥ある意味、「世界の終わり」。あるいは「夏休みの終わり」‥‥俺にとっての「永遠の夏休み」が終わりを告げようとしてるのかもしれない‥‥そんな寂しさが、いきなり襲ってきて、再び涙が‥‥メンバーがひとり、またひとりと去っていき、最後にステージ上に残ったのが安倍、飯田、矢口、そして中澤という1~2期メンバー。もしこの日、保田が参加してたら間違いなくこの中にいたはず‥‥6年間、戦い抜いた戦友、ライバル、親愛なる家族。いや、そんな陳腐な言葉じゃ言い表せない程の繋がりを持つ1~2期メンバーが最後の最後までステージに残ったことが、非常に印象深く、そして「ひとつの時代」が終わったことを実感させる瞬間でもあったのです‥‥少なくとも、俺にとってはね‥‥

  ステージ上に誰も居なくなっても、「なっちコール」は収まらず、更に強くなる一方。エンディングSEとして "Go Girl" のカラオケが流されたんだけど、みんなそれに合わせて普通にPPPHとか入れてるし‥‥俺はというと、ぐったりと自分の席に座り込んで、俯いたまま物思いに耽るばかり。時々涙流したりなんかしてね‥‥何で泣いてるのか、自分でも理由が判らないのにね‥‥

  約2時間半に及ぶ長丁場が終了し、会場外に出ると救急車が‥‥瞬時に「辻? 加護??」と思ったけど、結局判らず終い。そのままとぼとぼと新横浜の駅に向かい、電車を乗り継いで帰路に着いたのですが‥‥帰りの電車やバスでも「iPod」に入れたモーニングをランダムに流しっぱなし。しかもプレイボタンを押した瞬間に流れたのが、よりによって "ふるさと" だったという偶然‥‥帰りの高速バス、誰にも気づかれないようにひとり涙を流してたのはこの俺です。

  あれから2日が経ち、少しは気持ちの整理がついた俺。今思うのは‥‥別に安倍が居なくなったからといって、そんなすぐにモーニング娘。に対して興味がなくなるなんてことはなく、今日もこうやってこのレポートを書きながら彼女達の曲を、いつも通り聴いてるし。つまり、本当の意味での「答え」は、歌番組やライヴで「安倍のいないモーニング娘。」を目撃した時、初めて出るんだと思います。勿論、その時にちゃんと答えが出るかどうかは判りませんけどね‥‥いや、答えなんて最初っからないのかもしれない。ただひとつ言えるのは、ここまで来た以上、最後の最後まで‥‥今までとは違う形になるけど‥‥彼女達の最期を看取ってやろう、と。ライヴに行く回数も減るだろうし、あるいはこれが最後のライヴになって、もう二度と行かないのかもしれない‥‥その「答え」が見つかってしまったとしても、そのまま自分に嘘をついて、悲鳴をあげながら失速していく彼女達を見守っていくのかもね‥‥今はそんな気がします。

  「安倍なつみが在籍した『モーニング娘。』」はこの日を最後に完結しました。けど、「安倍なつみが愛した『モーニング娘。』」はまだ存在しています。抜け殻と言われようが、そこに存在している以上、俺は目を背けずに直視していくつもりです。その覚悟はもう十分に出来てますから‥‥。


[SETLIST]
01. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [モーニング娘。おとめ組]
02. 晴れ 雨 のち スキ♡ [モーニング娘。さくら組]
03. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ [モーニング娘。]
---MC [全員&辻加護卒業報告]---
04. うわさの SEXY GUY [後藤真希]
05. 抱いてよ!PLEAS GO ON [後藤真希]
06. 原色GAL 派手に行くべ! [後藤真希]
---MC [まこと&後藤]---
07. FIRST KISS [あぁ!]
08. 先輩 ~LOVE AGAIN~ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
09. 黄色いお空で BOOM BOOM BOOM [稲葉貴子&ココナッツ娘。]
10. さらさらの川 [前田有紀]
11. エーゲ海に抱かれて [飯田圭織]
---MC [まこと/稲葉/松浦/新垣]---
12. 白いTOKYO [ZYX]
13. CRAZY ABOUT YOU [ミニモニ。]
14. 元気のない日の子守唄 [中澤裕子]
15. MI DA RA摩天楼 [メロン記念日]
16. かわいい彼 [メロン記念日]
17. 奇跡の香りダンス。 [松浦亜弥]
---MC [松浦亜弥]---
18. THE LAST NIGHT [松浦亜弥]
19. GOOD BYE 夏男 [松浦亜弥]
20. 愛あらば IT'S ALL RIGHT [モーニング娘。]
---MC [モーニング娘。]---
21. シャボン玉 [モーニング娘。]
22. ザ☆ピース! [モーニング娘。]
23. そうだ!We're ALIVE [モーニング娘。]
---ENCORE---
---MC [安倍]---
24. 22歳の私 [安倍なつみ]
---MC [娘。から安倍への送辞]---
25. ふるさと [モーニング娘。]
---MC [全員]---
26. でっかい宇宙に愛がある [全員]
---S.E. [Go Girl ~恋のヴィクトリー~]---



▼モーニング娘。『愛あらば IT'S ALL RIGHT』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2004 01 27 12:00 午前 [2004年のライブ, ZYX, あぁ!, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 中澤裕子, 安倍なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥, 飯田圭織] | 固定リンク