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2005/01/10

EUROPE@東京国際フォーラム(1/7)

 ここ数年、思い返せばその年一番最初に行ったライヴ‥‥所謂『ライヴ始め』は、正月好例のハロプロ・ライヴだったんだよね。我ながらキモイことこの上ないな(いや、そんな自分が大好きなんだけどさっ!)。今年は今のところ、そっち方面には縁がないので行く予定はないんですが‥‥

 この連休は暦通りに休め、しかも1日余計に休みを貰えたので、折角なので何かライヴに行こう、面白そうなのないかな‥‥と思って「ぴあ」で検索したら‥‥あった。行きたかったんだけど、日程的に微妙だな、と思って断念してたライヴが。自分の原点を思い返す意味でも、絶好なライヴがあったんですよ。


 というわけで1月7日、再結成EUROPEの来日公演初日@東京国際フォーラムに行って来ました!(なんじゃそりゃ)

 以下、セットリスト等ありますので、ネタバレしたくない人はこの先は読まないようにね。

 正直なところ、そんなに期待せずに行ったんですよ。いや、全く期待してなかったわけじゃないのよ。新作「START FROM THE DARK」は個人的に昨年よく聴いた1枚に入るし、実際今でも良い作品だと思ってるし。けど‥‥再結成後のライヴ音源とか聴く限りでは、古い曲までチューニング下げて(半音下げ、あるいはDまで下げてるし)、しかもボーカルのジョーイ・テンペストは昔程高音が出ないから歌い回しを変えてたりするので‥‥ガッカリしないかな、と。新曲はもともとそういう曲だから全然気にならないけどね。その1点だけがさ、観る前から気になってて。

 実際、全ての曲がダウンチューニングでしたよ。あの "The Final Countdown" までね。けど、そこまで気にならなかったかな。ま、ハイトーンで歌うべきパートを低いキーで歌われたりすると、ちょっとズッコケそうになったけど、全部が全部そうじゃなくてちゃんと計算して‥‥例えば1〜2コーラス目では低い歌い回しで回避し、最後の大サビで原曲通りのハイトーンで歌ったりとか。ま、"Ready Or Not" での話なんですが。

 ライヴはいきなり新作のオープニング "Got To Have Faith" で始まるという唐突さ。情緒もへったくれもない。けど、これが『21世紀のEUROPE』なんだろうな、と。'80年代よ再び、で復活したわけじゃねぇぞ、と。その心意気はかいますよ。実際、再結成後の、「PERFECT STRANGERS」辺りのDEEP PURPLEを彷彿させるイメージが強い新作からの楽曲、ライヴでは光ってましたよ。6曲も披露されてたしね。まぁおよそライヴ向きの楽曲は全部披露されてたかな。個人的に大好きな "Flames" と "Hero" もやってくれたしね。

 それ以外の曲は当然活動休止前の曲なんだけど‥‥バランス的にどうだったんだろう? 勿論、これは単なる懐メロツアーじゃないし、そんなことをするために再結成したわけじゃないから、これはこれでいいんだろうけど。でも‥‥非常に過小評価されている5th「PRISONERS IN PARADISE」からの曲が少なかったかな、と。隠れた名曲と一部で囁かれるタイトルトラックとか、もっと演奏すべき楽曲は沢山あったのにね。いや、他の選曲が悪いって言ってるんじゃないのよ。確かに2ndや3rdに比重を置くのは仕方ないとしてもね‥‥あ、評判悪い4th「OUT OF THIS WORLD」から結構多めにやってくれたのは、個人的には評価したいかも。俺、世間程初期のEUROPEに思い入れってあんまりないし(いや、初期の2枚、大好きですけどね)、大ヒットした「THE FINAL COUNTDOWN」もそこまで大好きってわけでもないからな。むしろ4thと5thの楽曲の方が好みなんだよね。だからその延長線上にある「START FROM THE DARK」は、かなり好意的に捉えてるわけ。決して駄作なんかじゃないでしょ。いや、そんな安っぽい言葉で済ませちゃマズいでしょう。

 まぁ選曲面での愚痴はこの辺にして‥‥他にも愚痴はあるのよ。あのね、スポットライト‥‥所謂ピンスポがジョーイにしか当たらないのよ。特に新曲だと比較的暗めの照明の中、ピンスポが動き回るジョーイを追っかけ、ギターソロになってもジョン・ノーラムに一切当たらない。気を利かせたジョーイがジョンの元に駆け寄り、一緒にライトを浴びる‥‥みたいな。なんだこれ? どうやら今回のツアーのコンセプトみたいだけど、それにしても‥‥『ジョーイ・テンペスト with ヒズ・バンド』みたいな形で、ちょっと嫌な気分になったなぁ。しかもこの日、ジョンが自分の定位置から微動だにせず、黙々とギターを弾いてるだけで‥‥そういうことに対して機嫌を損ねてるかと疑っちゃったもん(実際は違ったようだけど)。俺は2階席だったからその表情までは伺い知ることは出来なかったんだけど‥‥やっぱり気になるよね、ここまであからさまだと。何だろあれ‥‥何か、演劇的な要素でも導入しようとしてるとか? 違うか。んでさ、中途半端に昔の曲の時だけソロパートでジョンやキーボードのミックにピンスポが当たるもんだからさ‥‥

 そういう点が気になったんだけど、じゃあお前はライヴが全く楽しめなかったのか?と問われると、これがね‥‥また違ってさ。1曲目から終始歌いっぱなし。客層があからさまに30代以上ばかりという空気の中、新曲中心のセットリストなもんで‥‥反応薄い、全然歌えてない、盛り上がらないの三重苦。いや、いいんです‥‥それでも俺、楽しかったから。なんだろ‥‥終盤特にこう感じたんだけど‥‥上に書いたような事実(ピンスポの件な)をバックの4人が割り切ってるのかな‥‥なんか、ジョージが非常にエンターテイナー過ぎるせいで、他の4人、特にリズム隊とキーボードは完全に裏方的な役割に徹してたな、と。そう割り切っちゃってるのかな、と。ジョンはほら、まだ1曲毎にギターソロがあってそこでフラストレーションを解消できるからさ、違うんだろうけど。それでも、ジョーイ・テンペストというフロントマンをちゃんと立ててるよな、と。あー、いろいろあったけどこの人達、やっぱり大人になったんだな、と。そう感じたわけですよ。エンターテイメントとして割り切って、再びこの5人でステージに立ってるのかな、と。じゃなきゃ、自分が脱退した後の曲を、ここまで原曲に近いプレイで再現したりしないだろ、と。そう考えたら、なんか余計に凄いバンドに思えてきてさ。もう本編ラストの "Rock The Night" では大合唱ですよ。

 そういえば、アンコール3曲の並びも良かったなぁ。本編ではキーボードが目立つ曲があまりなかっただけに、ミックにとってもよかったんじゃないかな、と。いや、自分が好きな曲が3曲並んだもんだからさ、余計にね。けどジョーイ‥‥ "Carrie" の頃から既にヤバかったけど、さすがに終盤は声が出てなかったね。いや、最後まで頑張ったけどさ。その辺は‥‥ずっとライヴらしいライヴとかやってなかったし、年齢的なのもあるし、仕方ないかな、と。

 とまぁ、苦言もポロポロと出てしまいましたが‥‥それだけ良いバンドの、良いステージだと思えたから、言いたくなっちゃうんだよね。ほら、一番いい時代を知ってるしさ。実際13年前の、奇跡的なライヴ('91年大晦日の、METALLICAメインによる東京ドームでのカウントダウンライヴ。この日の出演者の中で最も軟弱呼ばわりされた彼等が、初期のメタリックな曲をもの凄く良い演奏で聴かせたもんだから、眼中になかったであろう客まで巻き込んだという、俺的には奇跡のライヴなわけ。これが活動休止前最後の来日公演だったんだけど)を観てるしさ。ジョン・ノーラムも'90年にDON DOKKENとして来日した際に、いいプレイしてるところ観てるからさ。もっと出来るだろ!?って思っちゃうんだよね。でも‥‥俺は大満足でしたよ。また観たいと思ったもん。もう1公演観てもいいと思ったし、次来たらまた行くと思うし。久し振りに「あー、HR/HMっていいなぁ‥‥」って思ったもの。

 さぁ‥‥どうせならこのメンバーでもう1枚くらい、純粋なオリジナルアルバムを作って、しっかりと『21世紀のEUROPE』をファンに提示してやってくださいよ。期待してますよ。


--SET LIST---
01. Got To Have Faith
02. Ready Or Not
03. Superstitious
04. America
05. Wings Of Tomorrow
06. The King Will Return
07. Ninja
08. Hero
09. Wake Up Call
10. Keyboard Solo 〜 Sign Of The Times
11. Guitar Solo(オリジナル・インスト曲)
12. Girl From Lebanon
13. Start From The Dark
14. Carrie(Joeyアコギ弾き語り)
15. Flames
16. Yesterday's News
17. Rock The Night
--Encore--
18. Seven Doors Hotel
19. Cherokee
20. The Final Countdown



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投稿: 2005 01 10 12:30 午前 [2005年のライブ, Europe] | 固定リンク

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