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2005/03/22

HANOI ROCKS『BACK IN YER FACE EP』(2005)

 いよいよHANOI ROCKSが動き出します。2002年に再生され、春にシングル "People Like Me" が地元フィンランドでリリースされ(この時はわざわざフィンランドから取り寄せたもんなぁ)、夏には「SUMMER SONIC」で18年振り(!)の来日を果たし、同年末には再生第一弾アルバム「TWELVE SHOTS ON THE ROCKS」がリリースされ、翌2003年2月には単独再来日が実現。更に同年秋にもイベントのためまた来日‥‥とにかく復活‥‥いや再生か‥‥後のHANOI ROCKSの活動のスムーズさには目を見張るものがありました。だって、あれだけ犬猿の仲って言われたマイケル・モンローとアンディ・マッコイが、仲良く活動してるんだもん‥‥今までの18年は何だったんだよ!?って思うわな普通。ナスティ・スーサイドやサム・ヤッファとは解散後にマイケルのソロやDEMOLITION 23.なるパンクバンドで一緒に活動してたものの、それは決して『HANOI ROCKS』ではなかったわけで‥‥要するに、メインソングライターでありリーダーであったアンディがいなければ何の意味もないわけですよ。また逆に、アンディひとりで他の人間を集めて『HANOI ROCKS』を名乗ったとしても、それは決して我々がよく知る『HANOI ROCKS』ではないわけですよ。じゃあアンディとマイケルさえいればそれは『HANOI ROCKS』なのか‥‥その疑問/問いに答えるべく、彼等はこの数年格闘し続けたのかもしれません。

 2004年は静かに時が過ぎました。アンディの足の具合もあっただろうし、脱退したギターやベースの補充もあったでしょう。けど実際にはマイケルとアンディが再び一緒に曲を書き始め、レコーディングに突入してたんですね。

 2005年、再生第二弾アルバムとなる「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」からの先行シングルとなる "Back In Yer Face" がここ日本でリリースされました。収録されているのは3曲。内2曲はアルバムにも収録される予定の "Back In Yer Face" と "Better High"、そしてアルバム未収録の "Keep Our Fire Burning"。全てマイケル&アンディによる楽曲です。

 前作「TWELVE SHOTS〜」の楽曲は当初マイケルのソロアルバム用に用意されていた楽曲がメインとなっている為、クレジットの大半はマイケルが中心となっています。マイケル&アンディによる楽曲は数曲に留まったためか、また作風も以前のようなラフさが薄らいだ硬質なサウンドだったこともあり、どことなくマイケルのソロアルバムにアンディがゲスト参加したかのような印象が若干ありました。勿論、あれを『HANOI ROCKSの新作!』と言い切ることもできたし、実際ライヴを観た後なら間違いなくあれは『HANOI ROCKSの新作』と言い切れたわけです。が‥‥今となってはやはり歯痒さが残る作品だったと言わざるを得ません。

 そこで今回の新曲3曲。基本的には前作の延長線上にある作風と言えるでしょう。タイトルトラックの "Back In Yer Face" はHANOIというよりはマイケルのソロ曲に近い印象を受けます。が、所々にソロ曲にはなかった要素が見受けられます。きらびやかなポップさとでもいいましょうか‥‥恐らくこのセンスがアンディによるものなのかもしれませんね。また風変わりなアレンジ&コーラスも取り込まれていて、一筋縄ではいかない感じが過去のHANOIと共通するんじゃないでしょうか。

 "Better High" も如何にもアンディ・マッコイなコーラスからスタートするメロウなロックンロールで、これぞ正にHANOI ROCKS!といった感じじゃないでしょうか。音の質感は現代的なんですが、メロディやちょっとしたアレンジのアイディアには過去のHANOIのそれが見受けられ、前作以上に『HANOI ROCKSらしさ』が色濃く表れているんじゃないかな? これはアルバムも期待できそうですね。

 そして‥‥"Keep Our Fire Burning"。この曲のみちょっと別の括りで語った方がよさそうですね。この曲、1983年の楽曲で、マイケル&アンディが日本の本田恭章に提供した曲のセルフ・カバーなんですね。俺、この曲の存在は知らなかったんですが‥‥本田恭章なんて、今の10代〜20代前半の子達は知ってるのかね? 30代以上の皆さんは確実に知ってるかと思いますので説明は要らないと思いますが‥‥この曲のみ、ホントに懐かしい香りを放ってるんですよ。これぞHANOI ROCKS!みたいな。サウンドプロダクションこそ2005年ですが、これをもっとラフな音で演奏したら、間違いなく初期HANOIなんですよね。そんな曲。うわーこれアルバムに入れないんだ、勿体ない‥‥まぁこれだけ浮きそうな気もしますけどね。とにかく良い曲。これ1曲の為だけにこのシングル買うべきですよ。

 この3曲を聴いちゃうと、ホント楽しみで仕方ないんだよな、今度のアルバム‥‥前評判もかなり良いみたいだし、まぁここ最近のマイケルのソロもかなり良い出来だったし、アンディも本気度がかなり高まってるようだし、上手く化学反応してくれてると嬉しいよ。しかももう一人のギタリストとして加入したのがコニー・ブルーム(THE WiLDHEARTSのジンジャーのソロバンド、SiLVER GiNGER 5のギタリスト)なんでしょ。彼がどの程度アルバム作りに貢献してるのかは判らないけど、この辺も期待できそうだしね。

 いやー、シングル収録のたった3曲だけでここまで書けるんだからなぁ。アルバムになったらどれだけ長い絶賛文になるんでしょうねぇ‥‥ちょっと怖いよ。



▼HANOI ROCKS「BACK IN YER FACE」(amazon

投稿: 2005 03 22 12:00 午前 [2005年の作品, Hanoi Rocks] | 固定リンク

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