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2005/03/17

ZIGGY@LIQUIDROOM ebisu(3/13)

 もはや自分にとって切っても切り離せない存在となってしまったZIGGY。そんな彼等が昨年11月に東京のみで行った結成20周年記念ライヴ「VICISSITUDES OF FORTUNE」。その全国版を年明け2月末からスタートさせたわけなんですが‥‥何故今更、しかもこの時期に!?という疑問がずっとあったんですよ。だってさ、年明けにZIGGYの今後を占う最新作「JUST A ROCKIN'NITE」がリリースされたばかりなのに、また過去を顧みるような企画ライヴ、しかもそれを全国でやろうっていうんだから‥‥正直なところ、釈然としないものがあったんですね。

 で、新作も聴いてみたらああいう内容でしょ? ひとつのロックンロール・アルバムとして考えると最高級の1枚なのに、これが「ZIGGYの最新作」というフィルターを通すことで「う〜ん‥‥」と唸ってしまう奇妙な状況。そんな中で再びベスト盤的懐メロライヴ‥‥そりゃね、もうこの先どういうことになっても俺は着いていくよ!って決めましたから、すぐにチケット取りましたよ。正直なところ、ZIGGYのライヴなら毎月でも観たいくらいですからね。

 昨年11月の渋公ライヴ2デイズ以降、The DUST'N'BONEZのアルバムが出て、ZIGGYの新作が出てという状況の中、また例の「解散しようと思った」発言の後だけに、今回のツアーの持つ意味ってファンにとって非常に大きなものだったように思うんですよ。けどそれはZIGGYの4人にとっても同じことだったようで、如何にZIGGYでいること、続けることを楽しめるか‥‥その答えが今回のツアーだったんじゃないですかね?

 さてさて。2月末に北海道からスタートした今回のツアー。決して本数の多いものじゃなかったですが、そのセットリストを見て皆さんビックリしませんでした? だってこれ‥‥全然「グレイテスト・ヒッツ」的内容じゃないんだもん。ハッキリ言って、新作のツアーですよね? しかもどの公演でもそうなんですが、ライヴ本編ではあろうことか'80年代の代表曲、ほぼ皆無なんですよね("I CAN'T STOP DANCIN'" くらいか)。もっと言えば、新作+SNAKE HIP SHAKESの曲がメインじゃないですかこれ。うわーっ、こいつら本気でやる気になってんじゃないの?って、俺思いましたもん。やっぱりあの渋公で彼等なりの「けじめ」が着いたんじゃないか、と。

 ツアー最終日となった今回の東京公演。チケットは早い段階でソールドアウト、当日券さえ出ない状態でした。この日、これまでと何が一番違っていたかというと、客のノリかな。なんていうか‥‥スタンディングでZIGGYを観るのは(エゾを除けば)再開後の'02年5月以来なんですね。しかもあの時はイベントだったし、今回とはかなり状況が違いますよね。それでも‥‥渋公の時とも違う、あるいはSHS時代のクラブツアーとも違う、何というか非常に好意的な空気に満ちた世界だったように思いました。

 客のレスポンスであり、大合唱であり、ノリであり、そういったもの全てが非常にエゾの時に近づいているように見えましたね。これは本人達も非常に驚いていたようで、特に一緒に歌うべきところではかなり大きな声でレスポンスがあったり、また新作の曲ですら既に大声で歌えてるような、そんな感じ。ホントに大好きなハードコアなファンが多数集まったんでしょうけど、それにしても‥‥客層が明らかに若返ってる! 勿論自分と同年代の、所謂「グロリア世代」も数多く見受けられましたが、それ以上に10代、20代の子達が目について。確実にファンを増やしてるように感じられましたね。

 今回の選曲ですが、個人的には全然「アリ」だし、むしろ俺も昔の代表曲は渋公でけじめが着いてるので、SHS時代以降が中心となったセットリストには違和感感じませんでしたね。逆に新作がシンプルでアーシーな曲がメインなので、如何に近年の楽曲とバランスを取るかが課題かと勝手に思っていたんですが、頭の方で「WHAT'S NEWS!?」からの曲を立て続けにやられてしまっては、もはやそんなことどうでもよくなってましたね。いやね、この "JUST A ROCKIN'NITE" から "月が昇る頃には" っていう流れは最高に合ってますよ。個人的に「和ロック」色が強いイメージがあった「WHAT'S NEWS!?」というアルバムの曲が、ここでこういう風に活きるとは思ってもみなかったし。

 前半の山場は "STEP BY STEP" であり、その後の "I CAN'T STOP DANCIN'" から "GO TO BLAZES!" までの流れですかね。SHS時代のシングルC/W曲である "RAT RACER" で若干テンションが落ちた気がしないでもないけど(この曲だけ合唱が小さかった気が)。

 中盤、新作からのミディアム〜スローチューンが続き、ここで一気に客の意識を森重の歌に惹きつけて、緩い感じで徐々に盛り上がっていく "悪魔と踊れ" 辺りで第二のピークを迎えたかな。この曲、もはや今のZIGGYになくてはならない1曲になってしまってますよね。ホント、ライヴの方が10万倍カッコイイ。

 その後、松尾ボーカル "風になる"(ソロアルバムより)を挟んで後半戦に。久し振りの "HEAVEN AND HELL" で、頭から大合唱の嵐。この曲で再びZIGGYは始まったんだよね。かと思えば続いてSHSのデビュー曲 "永遠のJustice 〜この道の果てに〜" まで飛び出す。ライヴで聴くのは初めてだったけど、ZIGGYの "Jelousy 〜ジェラシー〜" 辺りに通ずるノリを持った1曲なんだな、と再認識。アルバムで聴いた時はメタリックな印象が強かったんだけど、この日は全然別の聞こえ方でしたね。その後は最後までSHS時代の名曲オンパレード。本編最後の "SNAKE HIP SHAKES" ではJOEのツーバスが気持ちよく聞こえてさ‥‥そうそう、この日初めて今回の会場である「LIQUIDROOM ebisu」に来たんだけど、ホントにここは音がいいね。噂通りのハコで大満足でした。ZIGGYのライヴって音響面で恵まれないことが多かったように思うんですが(たまたま俺が行った時だけなのかな)、この日は終始サウンド面では唸らせられる場面が多かったですよ。

 アンコールでもMCは主に森重。そうそう、この日はJOEも津谷もMCなしだったなぁ。まぁ毎回長々と喋るもんでもないけどさ。にしてもメンバー紹介くらいはやれよ、と。

 あと、森重がライヴ中に凄いビール沢山飲んでたのも印象的。いつも彼は缶ビール飲みながらライヴをやってるんですが、この日はどんどん酒のペースも上がっていって、アンコール時には1曲で1本飲み干したりしてたような‥‥結局2時間20分の間に確実に5〜6本は飲んでたよ。なのにあの歌声。特にアンコールで歌われた新作からの名バラード "ただ哀しくて" の出来といったら‥‥昨年の渋公で披露した "6月はRAINY BLUES" に匹敵する歌でしたよ。何なんだ、この男は‥‥また惚れ直したよ。

 二度目のアンコール時には「最終日ってことで、スペシャルゲストがいまーす。こんなところにもZIGGY Childrenが」とか言って紹介したのが、あの武田真治! 嘘っ、奴はZIGGYとか好きだったのか!? 初耳だ‥‥(後で知ったんだけど、彼はあるドラマの中でZIGGYの曲を歌った程、10代の頃大好きだったそうな)すっげー笑顔でステージに登場し、ハイテンションでメンバー全員と握手。当然首からはアルトサックスを提げてる。ってことは、やはりサックスの入る曲だよな‥‥と期待したら、何故か "WHISKY,R&R AND WOMEN"!! ゴメン、最初森重が曲名を叫んだ時、俺ずっこけたよ。だって原曲、サックス入ってないじゃん‥‥けどこれがすこぶるカッコ良くなっててビビリましたよ。武田は自由に吹きまくり、なんかTHE STOOGESのセカンドアルバムみたいな世界観なんだなこれが。ギターソロのパートではサックスと松尾のギターが4小節ずつ交互にソロを取る、正しくバトル状態。その後の森重の歌ソロパートでもサックスが艶っぽく絡んで、とにかくカッコイイ。何よりも武田自身が嬉しそう・楽しそうなのが良かった。

 続いてもう1曲、今度はサックスが元々入ってる "FEELIN' SATISFIED"。メジャーからの再録では森重のブルースハープに変わってたけど、インディー盤(4枚組ボックスにも、か)の方はHANOI ROCKSばりにサックスが絡むテイクでしたしね。ソロパートもしっかりサックスがあのメロディを奏でるわけですよ‥‥悪いわけがないわな! この2曲がホントに盛り上がったわけですよ(勿論それまでの盛り上がりもハンパじゃなかったけど)。

 で、殆どの人はここでライヴが終了だと思ってたようですね。客電も半分くらい付いちゃってたし。けどそれまでよりも更に大きな声と拍手でアンコールを求めるファンもまだまだいて‥‥って俺なわけですが。あんなもん見せられちゃ、まだまだ帰れませんよね?ってことで‥‥トリプルアンコール! 最後に森重が一言、「お前らがもう聴きたくないって言っても、俺はずっとこの曲やり続けるからな!」と宣い、「日本の有名なロックンロールっ!」といういつもの台詞を叫んで、最後の最後に演奏された "I'M GETTIN' BLUE"。もう何も言うことはないですよ‥‥過去最高の大合唱でしたから。しかもフルコーラスな。完全に燃え尽きましたよ‥‥

 森重や松尾が終始楽しそうにしてたこと、終始「今日は最高だな!」と口にしてたことから、この日のライヴがメンバー的にも良い内容だったんじゃないかな、と察しているんですが‥‥ま、そんなの後になって本人に聞いてみないと判りませんけど、少なくともあの場で同じ空気を共有したみんなにとっては、本当に最高のライヴだったんじゃないかな、と思うわけですよ。最初の疑問や不安なんて、ライヴが始まってみればどうでもよくなってたし。ツアータイトルなんてどうでもいいんですよ、ベスト選曲じゃなくたっていいわけですよ。常に彼等はベストな曲を連発してきたわけですから(ただ、それらがいろんな人にとって常にベストであるとは限らないだけの話で)。

 この後、森重は再びThe DUST'N'BONEZとしてライヴを数本やって、7月頭には久し振りの日比谷野音でのライヴが待ちかまえてます。何か特別な内容になりそうな予感。絶対に行っておいた方がいいって! 今のZIGGYを見逃したら一生後悔するから! 勿論俺も行くし!!


■ZIGGY@LIQUIDROOM ebisu SETLIST (3/13)
01. JUST A ROCKIN'NITE
02. 月が昇る頃には
03. STEP BY STEP
04. I CAN'T STOP DANCIN'
05. RAT RACER
06. GO TO BLAZES!
07. 夢見る頃を過ぎても
08. ムラサキノチョウタチヨ
09. INNOCENCE OF BLUE
10. MOONLIGHT CRUISE
11. てんで手に負えないのさ
12. 悪魔と踊れ
13. 風になる [松尾Vo]
14. HEAVEN AND HELL
15. 永遠のJustice 〜この道の果てに〜
16. POISON CHERRY
17. FLY HIGH FLY
18. SNAKE HIP SHAKES
--Encore1--
19. STRONG WILL
20. ただ哀しくて
--Encore2--
21. WHISKY, R&R AND WOMEN [w/武田真治(Sax)]
22. FEELIN' SATISFIED [w/武田真治(Sax)]
--Encore3--
23. I'M GETTIN' BLUE



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投稿: 2005 03 17 12:00 午前 [2005年のライブ, ZIGGY] | 固定リンク

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