The DUST'N'BONEZ『LOVE/HATE』(2005)
もはや『別ZIGGY』『裏ZIGGY』と呼んでも差し支えないであろうバンド、The DUST'N'BONEZ。だって森重樹一と戸城憲夫の2人が揃ってるんだもん。二人時代のZIGGYを思い浮かべればいいだけの話。しかもその音楽性が初期‥‥「HOT LIPS」や「KOOL KIZZ」での戸城作曲の楽曲を更にハードエッジにしたサウンド。そういう意味では今、最も『ZIGGYらしい』存在なのかもしれない‥‥幸か不幸か、ね(だって本家ZIGGYが未だに存在し、そこに森重本人が在籍するんだから。ってまぁ森重こそが『ZIGGY』そのものなわけですが)。
今回リリースされたのは、昨年11月末にリリースされた1stアルバム「FLAME SKULL BASTARDS」からたった4ヶ月で届けられた新曲3曲+昨年12月の初単独ライヴ@渋谷クアトロから6曲を収録したDVDという2枚のディスクから構成される変則盤。どっちがメインか‥‥新曲3曲はどれも彼等らしいし(いや、ある意味で既に1stで繰り広げた音楽性の更に数歩上に行ってるようにも感じられるし)、ライヴDVDはたった6曲ってことで消化不良気味に陥りそうだけど‥‥
それでも森重と戸城が同じステージの上に、二人並んで立っているという映像を目にしただけで、何かこう、込み上げてくるものがあるんだよね。元SADS組の二人もそれぞれに個性的だし(特にギターの坂下たけともはそのヘアスタイルやファッション、メイクから、何となくBACKYARD BABIESのドレゲンを意識してるのかな‥‥と思わせるし。ギターもES335使ってる辺り、その辺を狙ってるように思えるし)。何よりも、森重のファッションが1990年前後のZIGGY時代を彷彿させて‥‥まぁ早い話が、GUNS N'ROSESのアクセル・ローズ的なんですよね。今のZIGGYでは考えられないような、ある意味でコスプレというか。戸城も何となくニッキー・シックス(MOTLEY CRUE)を彷彿させるし。とにかく今のZIGGYが失ってしまった「危うさ」を必要以上に感じさせるステージだなぁ、と。これ観ちゃったら絶対に生で体験したくなるもんな、普通。
さてさて。新曲の方にもコメントを。ご存知の通り、このバンドのコンセプトは『戸城の曲に森重が歌詞を付ける』というスタイルで、所謂『戸城主導のZIGGY』みたいなもんなのですが‥‥良い意味で、戸城がZIGGY時代〜ZIGGY以降にやってきた音楽を、上手く森重のスタイルに合わせて再構築してるよなぁと。まぁZIGGY時代でいったら‥‥戸城在籍時最後の2枚辺り‥‥「CRAWL」や「Goliath Birdeater」での戸城曲に通ずる要素があるんだよね。風変わりな展開をするAメロ〜Bメロ、だけどサビは非常にメロウで判りやすい。バックは非常にヘヴィで重たいんだけど、それに相反してサビはポップみたいな。ここに収められた3曲はどれも良い意味で『ポップ』なんですよ。そして危うさ、生々しさというロックバンドらしさもしっかり備わってる。初期衝動と完成度の両面で充実しまくっていた1stアルバムの次にくる作品ってことで、もっとカッチリしたものになるのかと思ったら、更に生々しくて激しくなってる。この攻めの姿勢は森重+戸城でなきゃ表現し切れないものでしょう。残念だけど今のZIGGYのスタイルではないわな。
うわぁ‥‥これをライヴで実際に聴いたら俺、卒倒するね。ってこれを書いてる2日後には(現時点の予定では)初めてダスボンのライヴを体験することになってるんですが‥‥戸城なんて生で観るの、それこそ15年振りくらいだよ!

▼The DUST'N'BONEZ『LOVE/HATE 〜激情の色彩 3tracks & 6live shots〜』
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