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2005/05/27

HANOI ROCKS@SHIBUYA-AX(5/16)

 HANOI ROCKS再生後、4度目の来日になりますか‥‥2002年夏のサマソニ、2003年初頭のジャパンツアー、そして同年秋の武道館でのイベントを含むショートツアー。思えば短い期間でこんなにも来てたんですね。俺は3回目以外は全部観てるんですが(といっても2003年初頭のツアーは1公演のみ、しかも椅子席のホール公演でしたけど)、再生後のハノイ‥‥というかマイケル・モンローは常に「怒ってる」というイメージがあるんだよね。いや、「キレてる」というか‥‥ホントにキレてる時もあるんだろうけど、中にはそれがポーズ‥‥といったら語弊があるか‥‥ひとつのステージスタイルとしてそうなってしまう時もあるのかなぁ、と。けど‥‥'90年4月のソロツアーで来日した時に初めてマイケルを生で観て(あの時は元同僚のナスティが飛び入りしたんだっけ)‥‥あれ以降、常に「怒ってる」イメージがずっとあるんだよね。笑顔でおちゃらけるマイケルって、ハノイ時代の映像以外であんまり観た記憶が‥‥ないような‥‥いやあるんだろうけど全然記憶に残ってない‥‥それくらい、マイケルには硬派なイメージがあってさ。

 ところがね。今回のツアーの内2本を観る機会があって。ツアー序盤のSHIBUYA-AX公演(5/16)と、ツアー後半のクラブチッタ公演(5/22)。今日はその中からSHIBUYA-AX公演についての感想を書いてみたいと思います。

 でもよくよく考えてみたら‥‥大阪での2公演からツアーが始まり、そのままAXで2公演‥‥ツアー10公演中の4公演目だから序盤というよりは中盤なんだね。しかも4連続公演のラスト。絶対にヘロヘロでもおかしくないはずなのに‥‥

 とにかく、若々しい。前回観たのがホールで、今回がクラブクラスだからっていうイメージの違いも大きいんだろうけど、それ以上にメンバーが2人入れ替わったことで、何だか更にフレッシュになったような気がするのね。でも実際には若いメンバーじゃないんだけど。日本ではTHE WiLDHEARTSのジンジャーが一時期やってたバンド「SiLVER GiNGER 5」のツアーに参加してたことで知られる、元ELECTRIC BOYSのコニー・ブルーム(Gt。元々はVo/Gt)。そしてコニーと同じくELECTRIC BOYSのベーシストだったアンディ・クリステル(A.C.)という、見た目にもプレイにも存在感があるメンバーが加わったことで、以前のようは「見た目ハードロックバンド」的なイメージから一新、ドレッドヘアーとラーメンマン頭という、どことなくパンキッシュなイメージが強まったような。ま、ドラムのラクは相変わらずLAメタル的なグッドルッキン・ガイでしたが。

 前回と同様、クラシカルなインストでメンバーが入場。ラクは前観た時と全く同じくドラムスティックを使ってバイオリンを弾く真似をしてるし。その後、フロント4人が登場。アンディ・マッコイは普通に歩いてる‥‥足の具合はだいぶ良くなったようでひと安心。コニーは‥‥前にSG5で観た時より更に派手になってるなぁ。A.C.は初めて観るけど、厳ついんだか可愛いんだかよく判らん。そして最後にマイケル‥‥あんたが一番派手!

 序盤は新作「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」からの曲を中心に、そこに往年の "High School"、"I Can't Get It" といった曲を挿入。前作からもアンディっぽい "Bad News" や "A Day Late, A Dollar Short" 辺りが披露されてました。個人的にはひたすらヘヴィな "Talk To The Hand"、ブルージーなジャムセッション風なイメージの強い "Bad News" 辺りが前半のハイライトかな。あ、勿論'80年代のナンバーを除いてね('80年代の曲は何やっても異常に盛り上がるしな)。

 ここで、最初の話に戻るんだけど‥‥この日のマイケル、兎に角機嫌がいいのよ。まず、ライヴ中何度も笑顔を見せるわけ。それと‥‥以前にはあまり気にしてなかったような行為がいちいち印象に残るわけ。演奏中、他のメンバーに何か耳打ちしてお互い笑い合ってたり。特にアンディとマイケルがライヴ中、ひそひそ耳打ちしてふたりして笑ってるんだよ! 解散後の冷戦状態を思えば、あり得ない話なわけですよ! ちょっとね、その光景を目の当たりにしただけで俺、涙が出そうになったもん。んでしまいにゃさぁ、マイケルがアンディの頬にキスとかしちゃうんですよ! あれにはビックリした。マイケル、ホントこの日は上機嫌。

 演奏は文句なしでしょう。以前は全然目立ってなかったベーシストともうひとりのギタリストに替わって、コニーもA.C.も見た目以上に「音」でも勝負できるミュージシャンなわけですよ。ステージを右に左にと動き回って客を上手く煽ったり、時にマイケルと、時にアンディとマイクを分け合ってコーラスしたり(そう、ドラマー以外は全員コーラス取ってたよ今回。しかもコニーなんて元々シンガーだし、上手いわけですよ)。あとギターソロもアンディが目立つパート、コニーが目立つパートが半々ずつといった印象かな。いや、若干アンディの方が上かも。でも、どっちかに偏ってるといった感じではなく、ちゃんと「バンド」として機能してるように感じられました。

 キース・リチャーズ並みのしゃがれ声でアンディが歌う "Cheyenne" のあのフレーズの後、"Don't You Ever Leave Me" で一度泣いた後、後半戦に突入。前作からの2連発("Obscured"、"Delirious")、往年の "Tragedy" 〜 "Up Around The Bend" で本編終了。凄くいい感じでしたよ。

 アンコールでは "Boulevard Of Broken Dreams" という、俺が大好きな曲もやってくれ、更に再生を声高に宣言した "People Like Me" でレゲエっぽいパートも挿入してメンバー紹介したり、とにかく前のメンバーの時にはなかったような自由なイメージ。何だかハノイを観てるようだけど全然違うバンドを観てるみたい。でも間違いなくハノイなんだけどね。1回目のアンコールは懐かしの "Oriental Beat" で終了。

 2度目のアンコールは凄いことになってました。まず "Motorvatin'"。ギターソロ後にマイケルの短いハーモニカソロがあるんだけど、どうもマイケルそれを忘れてたらしく、直前になってドラムライザー(ドラムの乗ってる台)に置いてあるハーモニカを物色し始めて‥‥必要なキーのハープがなかなか見つからなかったらしく、そのままハープソロなしで歌に‥‥オイオイ。けど、それでも別にキレてマイクスタンドを投げまくったりマイクを床に叩き付けるようなこともせず(思えば今回は全然やらなかったね。アクションとして振り回したりはしてたけど。1回振り回したのを投げたんだけど、それがA.C.の方に飛んでってあわや!といった感じになって、お互いビックリした顔で見つめ合ってたのが印象的でした)、とにかく「陽」なマイケル・モンロー‥‥そう、'80年代のマイケルに戻ったかのような感じ。

 "Taxi Driver" で途中ジャムっぽくなってフロント4人がステージ中央のモニター上に腰掛けてギター×2、ベース、ハーモニカでセッションぽいことやったりして、これがまたかっけーわけですよ。これも前にはなかった要素だね。大好きな曲だけに、今回も聴けて嬉しかったよ。

 で、最後の最後に何をやるんだろう‥‥と思ったら‥‥アンディがライヴ盤で耳慣れた「あの」フレーズを‥‥ヤバッ、聴いた瞬間鳥肌立った! そうですよ、最後の最後に、イギー・ポップ率いるTHE STOOGESの名曲 "I Feel Alright (1970)" をやってしまったんですよ!!!!! 俺にとってのロック・ヒーロー‥‥イギーとマイケル。ハノイから入って、彼等がカバーしてたことでイギーやTHE STOOGESを知るわけですよ。前のツアーの時にも終盤の公演でやってたようですが、まさか今回のツアーでは毎回最後はこれだなんて知らなかったもんだから‥‥興奮、興奮、大興奮。真ん中よりちょい前寄りで観てた俺も、さすがにこの曲の時にはコニー側からマイケルの経ってる中央より、相当前‥‥多分3〜4列目?まで飛び込んでっちゃったもんなぁ。客とぶつかったり上から人が流れてきたり、とにかくグチャグチャですよ!

 ホント、この時だけ記憶がすっぽり抜けてるもん。意外と冷静に観れてたはずなのに、最後の数分だけ‥‥ハノイ聴き始めた中学の頃にまで逆戻りですよ。20年くらいタイムスリップしちゃいましたよ。いやー、タチの悪い大人だ。だってライヴ後、気づいたら口の中、血だらけだったもんな。ぶつかったのか殴られたのか、はたまた自分で噛んでしまったのか‥‥全然記憶なし。つーか血の味に気づくまでも随分時間がかかったわけで、痛みとかもそれまで全然なかった(気づかなかった)しな。バカだなー俺。

 ‥‥と、最後の最後で我を忘れる大失態を犯しつつも、ホント最初から最後まで楽しめる110分でしたよ。サマソニでの狂乱程ではないにしても(あれはまた特別な瞬間だったしな)、客も良い意味で「みんなで楽しもう!」的な朗らかな印象だったような。ま、俺がいた周りだけかな。実際、最後に最前近くまで行ったらそんな感じではなかったようだったし‥‥

 てなわけで、チッタ公演についてはまた明日書きます。いやー今回のツアー、ハズレなしとみた!


 [setlist]
  01. Back In Yer Face
  02. High School
  03. Better High
  04. Talk To The Hand
  05. Bad News
  06. You Make The Earth Move
  07. A Day Late, A Dollar Short
  08. I Can't Get It
  09. Malibu Beach Nightmare
  10. Eternal Optimist
  11. Love
  12. Cheyenne
  13. Don't You Ever Leave Me
  14. Obscured
  15. Delirious
  16. Tragedy
  17. Up Around The Bend
 --ENCORE1--
  18. Boulevard Of Broken Dreams
  19. People Like Me
  20. Oriental Beat
 --ENCORE2--
  21. Motorvatin'
  22. Taxi Driver
  23. I Feel Alright



▼HANOI ROCKS「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」(amazon

投稿: 2005 05 27 12:02 午前 [2005年のライブ, Hanoi Rocks] | 固定リンク

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