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2005/05/28

HANOI ROCKS@クラブチッタ(5/22)

 てなわけで、昨日の続きを。

 HANOI ROCKSは今回、追加公演2本を含む合計10本のライヴを日本で行い、その殆どがソールドアウト、あるいはそれに近い状態だったようです。アルバム「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」がそんなに売れている、とは耳にしてなかっただけに、この状況は喜ぶべきものなはずなんですが‥‥やはりアルバムは売れて欲しいよね。前回の時は再生(復活)1発目ってことでご祝儀含め売れたってのもあったんだろうけど、旧来のファンはやはり「新しい音」を聴いて離れちゃったんでしょうね‥‥まぁいいや。そうやって過去に生きてればいいですよ。マイケルやアンディが「再生」という形を取りながらも、しっかり新しい曲を作っているという状況は、「過去の再生」ではなくて「終った時点からの再生」なわけですよ。俺、以前にも「とみ宮」で書いたかもしれないけど‥‥再生後の新曲群ってやはり「TWO STEPS FROM THE MOVE」(解散前最後のオリジナル・アルバム)の延長線上‥‥あそこからスタートしてるんですよね。恐らく多くの「旧来のファン」て、みんなそれ以前のアルバム‥‥所謂ユルユルだった初期〜中期の頃のイメージをそのまま引きずってるんじゃないかな、と。勿論、俺だってリアルタイムであの頃のライヴは生で観てないので、半ば憶測でモノ言ってるようなところはありますが‥‥まぁそういう人達と議論しても噛み合ないのも仕方ないかな、と。そういう意味も含めて、俺は「リアルタイムで知らない世代」「後追い世代」と呼ばれてもいいですよ。何ならその世代の代表になってやりますよ。ええ。

 ってヤケクソ気味に書いてみましたが、個人的に復活後の2枚、特に一番新しい「ANOTHER HOSTILE TAKEOVER」を高く評価してるだけに(どこからどう聴いても、前作以上に濃い「マイケル&アンディのアルバム」じゃないか!)、不平不満を垂れる旧来のファンを目にする度に、憤りを感じるんですよ‥‥

 とまぁ、アルバムについてはまた後日語るとして、今日は前回のSHIBUYA-AX公演から約1週間後に行われた川崎クラブチッタ公演の感想を書いてみたいと思います。

 とはいっても、基本的には前回と同じようなセットリスト&構成なので、特筆すべき点も少ないわけですが(えー)。あ、でもステージ上のフロント4人の絡みは、AXの時よりもスムーズになってましたね。だいぶ小慣れてきた印象。AXでは終始笑顔だったマイケルも、この日は笑顔少なめ。だからといって決して怒っているわけではなく、愛想は非常にいいわけですよ。冗談も沢山飛ばしてたし、相変わらず各メンバー間での耳打ち&互いに笑顔は多々みられたし。単純にツアー終盤ってことで、疲れがピークに達してたのかな、と。そんな気がしました。

 前回との違いを簡単に挙げていくと、まずライヴ開始時に楽器隊4人が軽くブルーズのジャムセッションを演奏してライヴスタートした点。凄く自由な感じがしましたね。そんな中に派手なマイケルが登場、「もっとロックンロールしろよ!」的煽りコメントをした後に激しい "Back In Yer Face" に突入という、おおっ!というようなスタートの仕方でした。

 選曲的にはAXのセットリストから "You Make The Earth Move" がカットされ、なんと "Underwater World" が追加されてました。あ、アンコールも1曲("Motorvatin'")がカットされてたか。さすがに疲れてきたのかもね。残念。

 終盤、何の曲の時だったか忘れたけど‥‥マイケルの右肘の辺りが真っ赤になってるんですよ、気づいたら。で、激しく動く度にその赤いのがどんどん広がっていって‥‥どうやら肘を切ってしまったようで、血が流れてたんですよね。それが更に汗で流れ広がっていって‥‥お客がダイブとかして血流すならまだしも、ステージ上のアーティストが血だらけになるのは久し振りに観た気が。しかもそれがマイケル・モンローだっていうんだからねぇ。なんだか最後までドキドキしながら見守ってましたよ。

 本編が終って一度引っ込み、アンコールで戻って来た際にアンディが「マイケルが深刻な怪我をして‥‥」みたいなコメントをした後に、当の本人が元気に戻ってきて、「大丈夫、大丈夫!」って元気に振る舞って。その時は長袖の上着を着てたから気づかなかったけど、途中でそれを脱いだ時に‥‥肘にはバンドエイドが貼られてました‥‥なんだ、その程度の切り傷か。ちょっとホッとした。けどそれも、ライヴが進むにつれて汗で剥がれてきてたんだけど。よくよくみたら、バンドエイドの内側も真っ赤でしたけどね‥‥マイケル‥‥(涙目)

 そんなこともあってアンコールが1曲削られたのかどうかは判りませんが、この日のアンコールはちょっとスペシャルな感じになってまして。2度目のアンコールの時にマイケル、いきなりドラムセットに座って、ドラムソロを披露したんですよ。これがなかなか上手くて。って思えば'80年代の時もラズルがボーカルでマイケルがドラム叩いてRAMONESのカバーとかやってたしね。そりゃ上手いはずだわ。

 んで当のドラマー、ラクがマイケルに耳打ちされ、ビール片手にステージ中央へ。そしたらいきなり始まったのが‥‥ "Taxi Driver" ! そう、マイケルがドラム叩いて、ラクがボーカルという変則的なお遊びがスタートしちゃったんですよ。普段ラクはコーラス取ってないんで判らなかったんですが、歌もなかなかなもんでしたよ。間奏でのシャウトも立派なもんでしたし。ワンコーラス見事に歌い切って、途中でドラムをマイケルから交代し、2コーラス目からは通常通りの編成に戻りました。そこでマイケルの歌になるわけですが‥‥改めて、このシンガーの特異性というか、カリスマ的なものをまざまざと見せつけられたというか、再確認させられましたね。いやー、やっぱりこの男は特別だわ。一生敵わないと思ったもん、当たり前の話だけど。

 最後は前回同様、STOOGESの "I Feel Alright"。またマイケルは左右のスピーカーによじり昇ってましたよ、怪我してるにも関わらず‥‥ホント、一切手を抜かない男だわ。


 てなわけで、今回のツアーを2本観たわけですが。改めて思うのは、現在のこの5人での新生ハノイは見応えがある、非常にカッコいいロックンロールバンドになってるな、ということ。もはや'80年代のオリジナル編成と比べる気にもならないし(だって本人達が「再結成」ではなくて「再生」と言ってる時点で、別物になるのは仕方ないわけだし)、あの頃の曲にしても「過去の再現」ではなくて、あくまで「今の音」として鳴らされてるんだな、と思うんですよ。

 面白いのは、新作と同じくらい多く「TWO STEPS FROM THE MOVE」からの曲が沢山(合計6曲も)披露されたこと。再生後の曲と合わせると、チッタ公演の全22曲中15曲が「TWO STEPS FROM THE MOVE」以降の3枚からなんですよね。要するに、今のハノイはあのアルバムの音を基盤としてるんだな、と。そういう意味では、この編成は間違ってないと思うし、むしろこのままガンガン活動を続けてって欲しいな、と思うわけですよ。

 コニー・ブルームは元々ソロや他所のバンドで活動してた人なので、今後どれだけハノイに残るのか気になるところですが、やはり今後はコニーが書いた曲をマイケルが歌うってのもありかもしれないし(まぁ可能性としては低いだろうけど)、逆にマイケル&アンディがコニーのプレイを上手く生かした新曲を書くかもしれない。可能性はゼロではないですよね。今後のシングルにそういった新曲が入るかもしれないし‥‥

 次にハノイが観れるのは何時になるのか‥‥サマソニでの再来日があるのか、はたまた次のアルバムが出るまで、また2〜3年来ないのか。とにかく言えることは、今回のツアーは今年を代表するライヴのひとつに入るな、というのと、やっぱり俺、ロックンロールが大好きだな、ってこと。まだまだいきますよ、俺も、そしてハノイもね。


 [setlist]
  01. Back In Yer Face
  02. High School
  03. Better High
  04. Talk To The Hand
  05. Bad News
  06. Underwater World
  07. A Day Late, A Dollar Short
  08. I Can't Get It
  09. Malibu Beach Nightmare
  10. Eternal Optimist
  11. Love
  12. Cheyenne
  13. Don't You Ever Leave Me
  14. Obscured
  15. Delirious
  16. Tragedy
  17. Up Around The Bend
 --ENCORE1--
  18. Boulevard Of Broken Dreams
  19. People Like Me
  20. Oriental Beat
 --ENCORE2--
  21. Taxi Driver
  22. I Feel Alright



▼HANOI ROCKS「TWO STEPS FROM THE MOVE」(amazon

投稿: 2005 05 28 01:07 午前 [2005年のライブ, Hanoi Rocks] | 固定リンク

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