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2005年7月20日 (水)

Mr.Children『四次元 Four Dimensions』(2005)

 Mr.Children約13ヶ月振りの新音源は、4曲それぞれベクトルが異なる個性的な楽曲を収めた、正しくタイトル通りの作品集に仕上がってます。4曲共CMやテレビ番組、映画とタイアップしていることから、今年に入ってから必ずどこかしらで耳にしたことがある曲ばかり。良くも悪くも‥‥けど、今回ばかりは悪い方には作用してないように思えます。この1年、音源のリリースがなかったことから(Bank Bandとしてのリリースはあったけど)ファン側の飢餓感も強かったし、また今年の頭辺りから徐々にCM等で彼等の未発表新曲("and I love you" や "未来")が15秒だったり30秒だったりがブラウン管から流れ出す‥‥そりゃ否が応でも期待するわけですよ、何時聴けるんだ、この新曲は!?って。

 昨年春にリリースされたアルバム「シフクノオト」、その延長線上にあるシングル「Sign」は、確かに素晴らしい作品だったし、2004年の日本の音楽シーンを代表する作品と呼んでも何ら差し支えないと思う(実際これらは、昨年年間チャートの、それぞれトップ5入りしているし)。

 でも‥‥

 何か物足りなかったのも事実なんですよ。何だろう‥‥もの凄く「心地よ過ぎる」作品だったんだよね、この一連の作品群って。多分‥‥多分だけど、俺にとっては「毒」の要素が足りなかったのかな、と。勿論そんなのは結果論でしかないんだけど、今回リリースされた4曲を聴くと何となくそう思えるんだよね。

 勿論これらの4曲全てに櫻井和寿なりの「毒」を盛ったとは思わないけど、4曲通して聴いた時に見えてくる風景、伝わってくる感情ってのがあるんだよね。そういう意味で、凄くバランスの良い組み合わせだなぁ、と。決して革新性とかそういった類のものはないけど(そしてもはや彼等にそういう類のものを期待しない方がいいのかもしれない)、前作以上に強く感じられる揺るぎなさだったり、更なる余裕や心のゆとりだったり、ちょっとだけ斜に構えた皮肉さだったり、そういったものがダイレクトに伝わってくるんだよね。彼等の曲を聴いてこんな風に感じられたの、何時以来だろう。

 曲によっては過去の楽曲の延長線上にあるものもあるし、懐かしい匂いのするアレンジもあるし、そして久し振りに胸躍るような高揚感を持つ楽曲もあれば、切なくて胸に沁みる歌詞もある。恐らく「ミスチルといえば、こういう音」というイメージの最大公約数を忠実に再現しつつ、その上で「今だからこそ/今しか表現できない音/言葉」を上手に取り込んだのが、今回の4曲なんだろうな、と。だから100万人近い人間の心を瞬時に動かすことが出来、そしてこの俺の心も揺さぶることが出来た。文句ないよ、今回ばかりは。

 どの曲が一番好きか‥‥ってのは正直なところ愚問かな、と思うんだけど‥‥こればっかりは、その日その時で全然違うし、ドンドン変わってくんだよね。今だったら‥‥そうだね、"and I love you" かもしれない。ついさっきまでは "ランニングハイ" だったけど。どの曲もそれぞれに違った個性と魅力を持っているから、どれが一番とか選べないってのが本音。人によっては「俺は/私は、ミスチルのこういう要素/曲調が好きだから、○○が好き」とハッキリ選べるのかもしれないけどね。

 こうなると‥‥やはりアルバムに期待せざるを得ないよね。年内リリースは‥‥可能性薄いよなぁ。早くても年明け、やっぱり来春くらいかなぁ。この夏は精力的に各フェスティバルに出演してくれるし、俺も幸い「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」で彼等を観ることができるので、非常に楽しみにしてるところ。ここ2枚のアルバムに伴うツアーには参加出来てないんで、ホントに久し振りなんだよね。前にRIJFに出た年が最後だから‥‥4年振りくらい!? ひ、ひえぇ‥‥



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