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2005/07/23

HIGH and MIGHTY COLOR『RUN☆RUN☆RUN』(2005)

 さぁ、アンチノブナガ‥‥もとい、HIGH and MIGHTY COLORのサードシングル、「RUN☆RUN☆RUN」について語っときましょうよ。とみぃが語らずにどうするよ、ねぇ?

 個人的には今年デビューした新人の中では、最も(熱さでも、そして生温さでも)注目してるのがこのアンチノブナ‥‥いや、ハイカラなわけですが。オレンジレンジの事務所が放つ第二の刺客、みたいな取り上げられ方をしたり、ガンダムSEED DESTINYのオープニング曲にいきなり抜擢されたり等、とにかくデビュー曲「PRIDE」は鳴りもの入りで大プッシュされた彼等も、続くセカンド「OVER」では以前程のプッシュを得られず、結果デビュー曲がチャート初登場2位という大記録だったのが、セカンドではトップ10圏外‥‥まぁそりゃ仕方ないか。それにチャートが全てじゃないですけどね。

 所謂ラウド系やヘヴィロックのフォーマット(演奏スタイルが7弦ギター×2、5弦ベース、デス声の男性ラップボーカル)にJ-POPの要素(女子高生モデルをそのままボーカルとして採用)という、これまであったようでなかったタイプのスタイルで、確かに最初は注目されたんだけど‥‥やはり世間的にはオレンジレンジ程の注目をされることもなく(それだけの個性もまだなく)、苦戦を強いられてる感じがありましたが‥‥恐らく、このサードシングル「RUN☆RUN☆RUN」でその辺の状況は一変するんじゃないかな、と聴いた時に感じたんですが‥‥どうでしょう?

 今回初めて外部プロデューサーを起用し、しかもその相手がHALだというんだから、二度ビックリですよ。HALというと浜崎あゆみ等avex系アーティストへの楽曲提供やリミックスの他、最近ではavex系以外でも玉置成実等への楽曲提供やアレンジ等で名前を見かけたりします。既にバンド/ユニットとしての活動は休止状態にあるようですが、こうやって他者への楽曲提供/プロデュース活動をする時にはこのユニット名を用いているようですね。

 で、このタイトルトラックが正に「HALらしさ」と「ハイカラらしさ」がいい具合に融合した、アッパーなポップロックに仕上がってるんですね。ここでは男性ボーカルは完全に無視され、サビパートで合いの手を入れてるのがうっすらと聞こえる程度‥‥オイオイ‥‥ただ女性ボーカルの方はこれまでで一番伸び伸びと歌ってる(歌えてる)ように感じられます。恐らく「アンチノブナガ色」が後退したことが原因なのかな、と。まぁ女の子が好きそうな曲調ですしね。親しみやすさでは過去最高の出来だと思うし、もう完全にシングルヒットを想定して制作されてますよね。売れなきゃ嘘くらいの勢いで。

 一方カップリングの "Hopelessness" は従来のハイカラらしい、ミドルヘヴィチューン。男性ラップボーカルもちゃんと生かされ、サビになるとポップに爆発するという‥‥俺等(というか、「TMQ-WEB」を読んでるハイカラに興味を持ってる人達)が認識する「ハイカラらしさ」が100%詰まった1曲に仕上がってます。"RUN☆RUN☆RUN" で軽く退いてしまった人(特にデス/ラウド路線を期待してたメタラー)を一気に現実に引き戻す、安定感タップリ。やっぱりアンチノブナガはこのラップボーカルがないとね!(いやだからアンチノブナガじゃないし)

 今の彼等は間違いなく選択の岐路に立たされてるんだと思います。それは‥‥このまま自分達のやりたいことだけをやる環境の中でラウド路線を追求するか、それとも‥‥大人の敷いたレールの上を無心に走り続けるのか、の。このシングルを聴く限りでは‥‥タイトルトラックでは後者路線をまっしぐらという気がしますが、カップリングを聴いてしまうとね‥‥まだ迷いがあるんだろうな、と。それは製作陣にしても同じことで、彼等を本当にどう売り出そうか、まだまだ迷いが読み取れるというか。間違いなく一般層にアピールするのが正しいとは思いますが、それでも‥‥このバンドが従来持っていた「魅力」を削いでまで、別の「衣装」を着せる必要があるのかなぁ、だったらボーカルの女の子のみソロで売り出せばいいじゃん‥‥でもそれじゃ売れないだろうしな‥‥っていう迷いが、聴いてるこっちにまで伝わってきちゃうんですよね。それじゃマズいだろうに。

 早くも8月には4枚目のシングル「Days」がリリースされるようです。この曲がどういったタイプなのか現時点では判りませんが‥‥ここで今後進むべき道が提示されるような気がします。果たしてそれは俺が望む路線なのか、それとも‥‥何度も書くけど、やっぱり彼等には「やりたい放題やったヘヴィロック路線」でアルバムを1枚作って欲しいんだけどねぇ‥‥如何なもんでしょうか?



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投稿: 2005 07 23 02:16 午前 [2005年の作品, HIGH and MIGHTY COLOR] | 固定リンク

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