TOMMY LEE『TOMMYLAND: THE RIDE』(2005)
私事で恐縮ですが、この度9月18日(日/祝前日)深夜に三軒茶屋にて「Motley Crue Night」というクラブイベントを開催することになりまして。タイトル通り、MOTLEY CRUEを中心とした国内外のワイルドでやさぐれたロックンロール、HM/HR、グラム等々、ひたすらカッコいいロックンロールが朝までかかって踊りまくれるイベントとなっております。俺は24時50分から55分、モトリー・タイムを担当させてもらうことになってます。「オリジナル・モトリーの来日を記念して」開催されるイベントですので、ここでは『オリジナル編成での楽曲』のみ次々とかけまくる予定です。モトリー大好きっ子も単なるハードロック好きもカッコいいロックなら何でもいいっていう人もそうでない人も、是非お友達を誘って遊びに来てくださいね! 詳しくは後程、別のエントリーに書きますので!
というわけで、最近ドップリHM/HR漬け、中でもモトリー関連を聴く頻度がかなり高く(当たり前だけど)、こんなにモトリーの(しかも初期の)楽曲ばかり聴いたのは恐らく中学〜高校生時代以来じゃないか‥‥って程でして。あの頃は高校1年の時『GIRLS, GIRLS, GIRLS』が出て、その年の冬に武道館で回転ドラムソロを観て、高校3年の秋に『DR. FEELGOOD』が出たんだよなぁ‥‥当然、その間にはCD化された過去のアルバムを全部揃え、もう来る日も来る日もそればかり聴いてたんだよなぁ‥‥モトリーのコピーバンドもやったなぁ‥‥なんてことを思い出しつつリマスター化された初期の作品を改めて聴くと、当時は気づかなかった細かい音やフレーズに気づいたり、ガキの頃は全然良いと思えなかった「捨て曲」が妙に愛らしく思えてきたり、まぁ新鮮な気持ちで新たに接することが出来るようになってたんですね。これは正直嬉しかったなぁ。
でね、各メンバーのソロ作品も同じように聴いたんですよ。ヴィンス・ニールのソロは勿論、ニッキー・シックス幻のユニット「58」やBRIDES OF DESTRUCTION、そしてトミー・リーがモトリー脱退中にリリースしたソロ作(METHODS OF MAYHEM含む)もなんですけどね‥‥
そんなトミー・リーがモトリー復帰後、つい最近リリースしたのが今回紹介する「TOMMYLAND : THE RIDE」というアルバム。2002年にリリースした「NEVER A DULL MOMENT」というアルバムはソロ名義だったものの、実際にはMETHODS OF MAYHEMとして制作されたアルバムだったので、実質今回の「TOMMYLAND : THE RIDE」が正真正銘のソロアルバムってことになるのでしょうか。
とはいっても、そこは人気者トミー・リーのこと。数多くの有名ミュージシャンがゲストとして参加してます。勿論過去の作品でも、その当時・そのアルバムの音楽性に合ったゲストミュージシャン(主にヒップホップ系だけど)が多々参加してきましたが、今回はその参加者の名前を見れば今のトミーがどういう方向を向いているのかが一目瞭然なのですよ。
・Butch Walker [M-1]
・Andrew McMahon (SOMETHING CORPORATE) [M-2, 7]
・Chad Kroeger (NICKELBACK) [M-3]
・Carl Bell (FUEL) [M-4]
・Joel Madden (GOOD CHARLOTTE) [M-6]
・Dirty Harry
・Nick Carter (BACKSTREET BOYS) [M-11]
勿論このアルバム、全ての楽曲のボーカルはトミー自身が担当してるんですが、各曲毎にフィーチャリング・ボーカリストもいて、それが上の名前の数々なんですよ‥‥どうよ、これ? 成る程ーっていう名前がズラズラと続く中、最後のニック・カーターに越し抜かすハードロックファン、多数じゃないでしょうか? けどね、これがすっげーハマってるのよ。
このアルバムは決してハードロックアルバムではないし、更にトミーがこれまでソロで実践してきたようなヒップホップ寄りの作品でもない、至極シンプルなアメリカン・ポップロックな1枚なんですよ。まずそれがビックリ。何故トミーが今、この方向に向かって行ったのかは彼にしか判りませんが、プロデューサーはこれまで同様、スコット・ハンフリー(モトリーの『GENERATION SWINE』やトミーのソロ諸作をプロデュース)ですから‥‥トミー自身の中で何か大きな変化があったんでしょうね。
勿論、こういうったスウィートな要素は常にトミーに備わっていた要素なわけですよ。でも、彼はソロではそういった側面をほんの少ししか見せてこなかった。そう、ここまで全面的にそういった甘い要素を打ち出したのは、モトリーという古巣に戻ったことで改めて「やっぱり俺の出所はここだよな」って認識したのかもしれない‥‥ま、憶測ですけど。でも‥‥だとしたら、非常に嬉しい変化じゃないですかね、彼にとっても、そしてファンにとっても。
ドラムは全てトミーが担当し、ベースにはJANE'S ADDICTIONのクリス・チェイニー、ギターもゲストが多彩で、ボーカルでも参加してるチャドやブッチの他に、かのデイヴ・ナヴァロ(JANE'S ADDICITON)も参加してます(といっても彼がどの曲に参加してるかは、クレジットがないので判りませんが)。
トミーのソングライターとしての資質も改めて目を惹くものがあるし(ま、大半の曲はフィーチャリング・シンガーとの共作でしょうけどね)、シンガーとしての彼もシンプルで味のある、魅力的な歌い手だということが判ったし(ラップする彼もまたいいんだけどね)‥‥モトリーの「GENERATION SWINE」でトミーがピアノで弾き語りしていたラストナンバー、"Brandon" が好きだった人なら絶対に気に入る1枚だと思います。曲/プレイ共にモトリー的な派手さは皆無だけど、サラッと聴けて、尚かつ味わい深いという意味では、これも「あのモトリーのメンバーによる1枚」なんですよね。急にポツンとこういうのを出す。だから奴らは侮れないんですよね。
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