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2005年12月 9日 (金)

CHILDREN OF BODOM『ARE YOU DEAD YET?』(2005)

フィンランド出身の5人組メロディック・デスメタルバンド、CHILDREN OF BODOMの通算5作目となる今作。前作『HATE CREW DEATHROLL』(2003年)からメジャーのUniversal傘下レーベルでのリリースとなり、ワールドワイドでのブレイクが期待される今、さらにそこに一歩近づくに十分なアルバムを作ってきました。

といっても、僕が彼らのアルバムを聴くのは今作が初めて。最近何度も書いてるけど、ホント90年代末以降に登場したメタルバンド、特にメロデス方面には疎いんだよね……勿論チルボド自体は知ってたし、何となく彼等がメロデス・バンドだってことも把握してた。けど、こんなにカッコ良いなんて思ってもみなかったわけ。

ギター2人(ボーカルが兼任)とキーボードを含む構成だと知って、ちょっと驚いたというのが本音。ツインギターってのは想像してたけど、もっとブルータルでいかがわしいものを想像してたんで、そこにキーボードが入るなんて考えてもみなかった。しかも実際にアルバムを聴いてたら、かなりの比率でフィーチャーされてて、挙げ句ギターとのユニゾンリードパートもあるんだから。ボーカルも思ってた以上にメロウなパートが多く(やはり近作からこういう方向へと移行してったようですね)、曲もただのメロデスというよりは、よりクラシカル且つプログレッシヴなパワーメタル寄り。つーかボーカルがハイトーンの歌い上げ系シンガーだったら、間違いなくDREAM THEATERフォロワーとか言われてんじゃないの? それくらい、音楽的にはデスメタルの要素が薄い。ボーカルだけだもん、もはや。

曲はホントに練られた、良く出来たものばかりで、楽器隊のテクニックもなかなかのもの。キーボードは味付けというよりは、ギターと同じくらいに重要な要素として含まれる感じ。先にも書いたように、ソロパートも十分に配置され、所々でギターとバトルしたりユニゾンプレイも飛び出す。速い曲もミドルヘヴィの曲もそれぞれに魅力的で、あーこういうのが『チルボドらしさ』なのかしら、と思わせるに十分な個性は確かに感じられました。今、メタルコアの連中がより普遍的なパワーメタルやスラッシュメタル的な方向へとシフトしていく中、一世を風靡したメロデス連中もドンドンとデスメタルから脱却し、より間口の広いヘヴィメタルへと進化しているように感じられます。

ボーカルスタイルこそデスメタルそのものだけど、音楽的にはより純度が高いメタルへと昇華されつつあるARCH ENEMYや、もはやメロデスというよりもゴス色が強いメタルと呼んだ方が似合ってるIN FLAMES。このCHILDREN OF BODOMもキーボードを強くフィーチャーしたプログレッシヴなパワーメタル色が今作で強まっている。これは世の中的な流れもあるのかもしれないけど、それ以上にもともと持ち合わせていたカラーなんでしょうね。特に日本盤ボーナストラックとして収録された2曲のカバー(ブリトニー・スピアーズの「Oops" I Did It Again」とPOISONの「Talk Dirty To Me」)を聴けばご理解いただけるんじゃないかと。ここじゃもう普通に歌っちゃってますからね、ダミ声だけどさ。もうデスメタルでも何でもないじゃん!

とにかく、俺には彼等が昔どういう音楽をやってて今こういう風に変化したなんていう情報はどうでもよく、今目の前で流れている『ARE YOU DEAD YET?』というアルバムがメチャクチャカッコいい。それだけでもう十分なわけです。



▼CHILDREN OF BODOM『ARE YOU DEAD YET?』
(amazon:日本盤US盤

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