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2005/12/07

IRON MAIDEN『THE ESSENTIAL IRON MAIDEN』(2005)

 2005年7月に、アメリカ限定でリリースされた2枚組ベストアルバム。レーベルは「SANCTUARY」なんだけど、それを配給してるのが米「SONY BMG」で、本国イギリスや日本(EMI系列)ではリリースされておりません。この「THE ESSENTIAL」シリーズ自体がソニー系アーティストのシリーズものなので、まぁ他所の国じゃいろんな権利関係で難しいかもですね。それにメイデンは過去にも幾つか本国主体のベスト盤出てるし、今更要らないか‥‥って気もするけど。

 この夏、「OZZFEST」に出演するということで、USツアー向けにリリースされたのがこの2枚組だと思うんだけど、内容的には最近作から始まり過去に遡っていくといった構成。各アルバムから2曲ずつ選ばれていて、オープニングが現時点での最新オリジナルアルバム「DANCE OF DEATH」収録の、8分半もある大作 "Paschendale"。しかもシングル曲でもなんでもないし。この感覚がアメリカ人のものなんでしょうか。選曲自体にはメンバーは関わってないはずなので、恐らくは‥‥ね。ただその後はシングル曲やライヴでの定番曲を中心に進んでいくので、これからメイデンを聴こうという人にも優しいセレクトになってると思いますよ。

 個人的に感慨深かったのは、やはりアルバム2枚でクビとなってしまった3代目シンガー、ブレイズ在籍時の4曲。「THE X FACTOR」からはよりによって11分以上もあるアルバムオープニグ曲 "Sign Of The Cross" を選んでるんだよね。他にもっといい曲なかったっけ?‥‥って全然覚えてないんだけど。実はそれに続くオリジナル作「VIRTUAL XI」って俺、聴いてないので "Futureal" や "The Clansman" って曲は非常に新鮮でしたね。ブレイズのボーカルも前作とは比べモノにならない程に成長が伺えるし。なのに‥‥勿体ない、とは思わないけど、結局ブルース・ディッキンソンに戻って正解だったと思うよ。全ての面において。彼が戻ってなきゃ、今もこうやってメイデンが第一線で活躍できてたかどうか危うかったと思うし。

 それ以前の‥‥「FEAR OF THE DARK」より前の楽曲については割愛。だって、それこそ中学時代から20代前半まで散々聴いた曲ばかりだからね。

 そんな中、"Fear Of The Dark" は前のライヴアルバム「ROCK IN RIO」('02年)から、ラストの "Running Free" と "Iron Maiden" はこのベスト盤リリース当時はまだ未発売だった最新ライヴアルバム「DEATH ON THE ROAD」から、それぞれライヴテイクを収録してるんですが‥‥兎に角 "Fear Of The Dark" が凄い。イントロのギターフレーズを数万人のオーディエンスが大合唱、勿論歌が始まったら一緒に歌い、途中のギターソロも大合唱。そういやぁRUSHのリオでのライヴDVDで、やはりインスト曲をオーディエンスが一緒に歌うという場面があって大爆笑したのだけど‥‥実はこの感覚、初めてじゃないよね‥‥例えばOASISのライヴ音源とか。そこでピントひらめいたわけ。というのも‥‥

 これってさ、サッカーの応援に似てない? スタジアムでのサッカー観戦と、メタルのライヴ。いやOASISはメタルじゃないけど。イギリスとリオ(ブラジル)、共にサッカー王国。そう、要するに国民性なんですよね。それだけサッカーやロックが生活に根付いている、と。違うかな?

 とにかく "Fear Of The Dark" のライヴ音源におけるオーディエンスの大合唱を聴く度に、軽いジェラシーをおぼえます。悔しいけど、ここまでのシーンには、ここ日本じゃなかなかお目にかかれないしね。少なくともロックのライヴじゃね(サッカーならあるだろうけどさ)。

 ‥‥って何の話だっけ? あそうか、メイデンね。というわけで、メイデンサイコー!(えぇっ、そんなシメなの‥‥)



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投稿: 2005 12 07 12:05 午前 [2005年の作品, Iron Maiden] | 固定リンク

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