真心ブラザーズ『FINE』(2006)
4年半ぶりに発表された、真心ブラザーズの通算10作目のオリジナルアルバム「FINE」。2005年春に復活を宣言し、シングル「Dear, Summer Friend」と「I'm in Love」を立て続けにリリースしたものの、ちょっと我々の期待が大きすぎたのか、それに応えるほどの傑作ぶりは発揮してくれませんでした。でも、勿論真心としてのクオリティはかなり高い方だと思うんだけど‥‥あと一歩なんだよね。なんだろう、この歯がゆさは。復活後のライヴはホントどれもすばらしいものなのに。
昨年夏の復活後、4人バージョンを含めて何回彼らを観たんだろう‥‥5回は観てるんだな、この4月の野音を含めて。イベントやフェスでの出演も含まれるけど、それらは本当に感動的で涙腺を刺激するようなものでした。でも、それは過去に曲にであって、新曲には‥‥普通に接してたというのが本音。昨年末の中野サンプラザで披露された "I'm in Love" アコースティックバージョンには、さすがにグッときたけどね。
そして復活後第3弾シングル「情熱と衝動」もかなりいいとこまできたよなーって感じさせる1曲で、確かにこれ聴いたらアルバムに期待しちゃうような出来だよな、と。で、シングルから遅れること半月後にようやく発表されたのが、今回の「FINE」ってわけ。
正直に書くと、シングルの時点でそこまで期待してなかった自分と、ライヴを観て過剰な期待をしてる自分が同時に存在したんだけど‥‥う〜ん、80点の出来、って最初は思ったよ。シングル曲はアルバムの流れで聴くとピッタリはまってる気がするし、他のアルバム曲の完成度もなかなか。ていうか、桜井曲の出来はやっぱりハンパないと思った。一方、YO-KINGが‥‥あと一歩、あと一歩なんだよなぁ。すごくも勿体ない。彼自身は今、非常にいい状態なんだろうけど、やっぱりどこか数センチ、いや、数ミリズレちゃってる気がね、するんだよね。で、これまでの真心ってその「ズレ」を桜井が歩み寄ることで補正してたように感じてたんだけど、今回は良い意味でそれが感じられない。すごく音で戦ってる気がする、対等に。これがもっと続けることで良い方向に作用すると思うんだけど‥‥だから、あと一歩って感じるんだよね。
この2人に関して過剰な期待をしてしまうのは、やっぱりライヴでものすげーものを見せつけられてきてるから。この1枚と、これに伴うツアーでまた活動休止なんてことはないよね? 適度な休憩はしつつも、コンスタントに活動を続けることで、通算11作目のアルバムはさらにすごい内容になると思うんだけどな‥‥どうでしょう?

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