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2006/05/01

GODSMACK『IV』(2006)

 アメリカ・ボストン出身のヘヴィロックバンド、GODSMACK。その彼らが前作「FACELESS」から約3年ぶりに発表する、通算4作目のアルバム「IV」は、前作をより進化させたような快作に仕上がってます。

 俺、このバンドに対する知識って殆どなくて、アルバムをちゃんと聴いたのも前作からなんですよね。コンピレーション盤に収録されていた1st~2ndのシングル曲は耳にはしていたものの、そんなに印象に残らなくて。ところが前作がいきなり全米ナンバー1になり、2003年夏の「FUJI ROCK FESTIVAL」に出演。アルバムを予習して彼らのステージを観たわけ。このときは丁度ドラムに元AMENのシャノン・ラーキンを迎えて初めての来日で。どんなステージを見せてくれるのかワクワクしたんだけど‥‥ちょっと会場の雰囲気に合わなかったかなぁ、と。悪くはなかったんだよね。トライバルなパーカッションプレイを導入したステージングは興味深かったし、演奏もカッチリしてて安心して最後まで観れたし。でも、スゴイとは思わなくて。実はこれ、アルバムにも通ずる印象だったんだよね。ALICE IN CHAINS直系の、ダークでムーディーなヘヴィサウンドは確かに心地よいし、個人的に思いっきりツボなんだけど。でもハマらなかった。

 今回のアルバムは確かに前作の延長線上にある作風で、さらにムーディーに作りこんでる気がするんだけど‥‥うん、いい意味で開き直ったかな、と。あの不協和音的なツインボーカルがない分、アリチェンというよりはストテン(STONE TEMPLE PILOTS)に近い気がするんだけど。まぁサウンド的には確かに初期アリチェンだよね。

 いきなりスローでブルージーな "Livin' In Sin" で始まるから「おっ!?」って惹きつけられ、2曲目に王道ヘヴィチューン "Speak" でドカーンと爆発する。いやいや、普通にカッコイイよね、この辺の曲は。いかにもアメリカのヘヴィバンドって感じで。続く "The Enemy" もさらにアッパーで、冒頭の良いバイブをそのまま引き継いでる。中盤、ブルースハープを取り入れた "Shine Down" やストリングスとアコースティックギターでじっくり聴かせる "Hollow" みたいな曲もある。ニューメタルとかアフターグランジとかヘヴィロックとか、そういった括りを上手くはみ出したかな、って気がしますね。もちろんこれらは全部、今までのアルバムに存在した要素なんだけど、それらがより洗練され、やりたい放題やったら上手くまとまった、みたいな感じなんでしょうか。うん、すごく良いんじゃないかと思います。

 前作にあったようなパーカッシブな "Voodoo Too" もしっかりあるし、なにかを捨て去るんじゃなくて、全部を残したまま上手く前進したかな、と。間もなくウドーフェスで再来日しますが、観ておいて損はないと思いますよ。明らかにアメリカと日本とでは、その人気に格差がありますけど、好きな人にはたまらない、如何にもアメリカンなバンドですからね。



▼GODSMACK「IV」(amazon:US盤日本盤

投稿: 2006 05 01 12:10 午前 [2006年の作品, Godsmack] | 固定リンク

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