マキシマム ザ ホルモン『恋のメガラバ』(2006)
毎回ツボなタイトルを持ってくるマキシマム ザ ホルモン。過去にも「ロッキンポ殺し」や「ざわ・・・わざ・・・ざ・・ざわ・・・・・・ざわ」といった強力な殺傷力を持ったものが多かったんですが、今回は「恋のメガラバ」。「恋の」と「メガラバ」て。「メガラバ」って聞いて、一瞬で「リゾ・ラバ」って単語が口をついて出た人は、皆30代以上とみた。どうだ?(「どうだ?」て言われてもな)
さ、意外とライトなイメージの強いタイトルからは想像できないのが、彼らの曲調。今回はもう、リリース前からテレビCMバンバン打ったり、深夜番組のタイアップが付いたりと、とにかく売る気マンマン。実際、一番インパクトのある「爽やかでメロウでポップ」なサビからゴリゴリヘヴィなリフへと移る辺りが使われてるんで、インパクトは絶大。この曲で初めて彼らを知った(聴いた)って人も、これ聴かされたら思わず「うをっ!?」って振り返っちゃうんじゃないでしょうか。いやいや、実際に俺がそうだったからさ。今までスルーしてきた存在だっただけに、このインパクトはかなり大きかったですよ。気づけばあの意味不明な歌詞(しかも不完全)とメロを口ずさんでるんだから。
以前からのファンからしたらこのポップさは「ちょっとちょっと!」って疑問に感じるのかもしれないけど、俺的にはとてもバランスが良く感じられるんだよね。メインリフとA〜Bメロ(?)のラウド/ヘヴィ路線、サビ前とメインのサビでの流れるようなポップさ。それこそ季節的に夏を感じさせるコーラスアレンジとか、すべてがツボ。ただのヘヴィロックバンドだったらここ日本にだって腐るほどいるけど、こういう「真ん中」に侵入しようとして成功を収めたバンドってまだ少ないよね。んで、それが見事に成功してるんだから、大したもんだと思いますよ(事実、チャート的にも初のオリコン・トップ10入りを果たしてるし)。
カップリングの3曲も欧米のラウド/パンクの作風を踏まえつつ、独自の解釈で「日本語ロック」に仕立て上げちゃってる。簡単なようで、実はもっとも難しいことをやってのけてるんだよね。ちょっと感心したよ。こういうバンドがもっとオーバーグラウンドに出てって、ちゃんとした評価をされるようになったら嬉しいよね。この夏にはさまざまな夏フェス(サマソニとか)に出るようだから、邦楽ファンのみならず洋楽ファンにも受け入れられるといいなぁ。そんな思いでいっぱいです。もちろん俺も観るよ、サマソニで。

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